読切小説
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魔物娘の姉が欲しい
ワーシープの場合 〜朝8時現在〜

「姉さん、早く起きて!遅刻するよ!」
「ん〜、あ〜と〜5分〜」
「いや、電車間に合わないよ!」
「な〜ら、あと十分だけ〜」
「いやいや、時間伸ばしてもダメだってば、もう!ほら起きて!」

言いながら横になった彼女を起こそう手を引っ張るが、

「えへへ〜クー君ゲットだぜぇ〜」

逆に引き寄せられ、布団の中へダイブにそのまま彼女に抱き枕状態に

「ちょ、離して姉さん!こんなことしてる場合じゃ・・」
「えへへ〜クー君と〜・・・一緒・・」
「ダメだって、このままじゃ留・・年・・・」
「だいじょ〜ぶ〜♪ たとえこのまま〜留年しても〜、私の毛を売って面倒見てあげる」
「そういう問題じゃ・・・な・・・・い・・・」
「ずぅ〜〜と一緒にいようね♪・・・・・・おやすみ〜クー君♡」

遅刻と補習が確定した瞬間




ラミアの場合 〜テスト前日〜

「ただいまー」
「お帰りなさい!お風呂にする?ご飯にする?それともワ・タ・シ?」
「それは夫婦のする会話で、姉弟がする会話じゃないよ・・・」
「もぉ〜、つれないんだからぁ♪、じゃあ、今日は一緒にゲームをしましょう」
「いや、明日テストなんで勉強『却下♪』・・・デスヨネー」
「それで、何をするの?」
「ん〜今日はパズルゲームにしよう♪勿論、負けたら罰ゲームだよぉ♪」
「・・・それ言った瞬間、なんで俺に巻きついているデスカ?」
「え?私が巻きつくのに理由が必要?」
「ソウデスネ。俺、パズルゲーム苦手なんだけど・・・『知ってるよ♡』」
「せめて音ゲーにしてくれないかな?」
「私が音ゲー苦手なの知ってるよね?」
「勿論」
「そっかそっか、私に罰ゲームをさせたいなんて、い・け・な・い・子♡」
「ダメだこの姉、早く何とかしないと」
「じゃあ私が勝たらセイ君の童貞もらうね。私が負けた処女をあげます♡」
「選択肢がない!?」
「あはは、冗談だよ〜。 そうだなぁー、じゃあ私が勝ったら今日一日中このままで♪」ダキシメ
「俺が勝ったら?」
「今日一日、ロールユー♪」ギュー
「結局、選択肢ないじゃん・・・」
「え〜まだ不満なの?じゃあ私が勝ったら今日は私と同じベットで寝てもらいます♡」
「抱き枕はマジ勘弁」
「それで、セイ君が勝ったら一緒にお風呂に入ってアゲル♡」
「・・・もう好きにしてください・・・」
「フフっ、それじゃあいくよ〜。レディ、ゴー♪」

結果、一勝一敗で両方の罰ゲームが行われたのは別の話



タンピールの場合 〜テスト前夜〜


「あのぉ姉さん、ちょっと教えて欲しいトコがあるんだけど・・・」
「何cc払う?」
「・・・えーと・・・50?」
「却下」
「いや、たまには普通に教えてよ!」
「別にいいだろう、減るものではないし」
「いやいや、滅茶苦茶減ってるよ!?」
「姉である私を喜ばせたくないのか?」
「その理屈はおかしいよ!」
「私は血が呑めるし、シュウは分からないところがわかる。ほら、WIN×WINだろう?」
「僕が失うものが多すぎるよ!」
「では教えなくてもいいのかな?」ニヤニヤ
「ああ、もう!わかった、分かりました!200でいいでしょ!」クルリ
「ちょっと待て、どこへ行く?」
「どこへって、注射器を取りに」
「その必要はないよ」カプッ
「ちょ、ちょ、っと姉さん、こんなぁぁ・・・」
「っん、っとそろそろ150かな? フフッ、あぁ、いい気分だ♪さぁ何でも聞くがいい、なんでも教えてアゲル♡ 忘れられないくらい、体と心に刻み込んでアゲル♡」
「何で、こんな・・」
「どのみち、残りの50ccを絞り取らないと、ね♪ ああ、白でも赤でも構わないよ。  さぁ、おいで♡」






稲荷の場合 〜テスト前夜〜

コンコン
「ユウ君、失礼しますね、紅茶の差し入れです」
「ありがと、姉さん」
「ユウ君大丈夫?解らないところとかはない?」
「大丈夫だよ。明日はそんな難しいテストじゃないし」
「そう・・・ですか」ションボリ
「あー、じゃ、じゃあその少しわがままなんだけど、肩揉んでくれるかな」アセアセ
「はい、喜んで♪」パァァ
(気遣ってくれるのは嬉しいんだけど、過保護気味なんだよなぁ・・・)
「どうですか?痛くないですか?」モミモミ
「んっ、大丈夫、すごく気持ちいい」
(本当は少し痛いけど、我慢我慢。表情には出さないように・・・)『ハムッ』←不意に耳を甘噛みされる
「ね、ね、姉さん!?いきなり何を!?」
「プハッ、ホントは少し痛かったでしょ?だからこうして痛みを和らげてあげる♪」ハムハム
「ちょ、ちょっと姉さん!も、もういいから!」
「そうですか、では何かあったら呼んでくださいね♪」
「全くいつまでたっても姉さんは変わらないな」ズズッ

あまりの出来事に、紅茶に蜜が入っていたのに気付かず飲んでしまいその後姉さんに介錯してもらったのはまた別の話・・・・





ドラゴンの場合  〜テスト前夜〜

「で、なんで姉さんは俺の部屋にいるの?」
「勿論、ユウヤが勉強しているか監視するよう、母様に頼まれたのでな」
「流石に明日はテストだし、嫌でも勉強するよ。ていうか、姉さんもテストだろ?」
「確かにそうだが、私が赤点を取ると思うのか?」←学年トップ
「ソウデスネ」
「確か、2年は保健体育のテストだったな」
「なんで知ってるんだよ・・・」
「ふふん、私はユウヤのことなら何でも知っている。」
「えっ・・・じゃ、じゃあ俺に彼女ができたってことも?」
「・・・・えっ?」
「勿論うs・・・ちょ、待って急に泣かないでよ!」
「わ、わたしはグスッ そ、そんなふしだらな子にヒッグ 育てた覚えはないぞ」
「姉さんがふしだらとかいっても説得力ないし」
「そ、そういえば思い出したぞ、ユウヤはたしか保険体育の成績が悪かったな」
「それは、身体が弱いからで実技の方に問題があるわけで・・・」
「ならば、なおさら明日は頑張らないと、な?」
「えーっと、それと今、姉さんが服を脱いで、鱗も隠して全裸になることと何か関係があるの?」
「もちろん、お前のカラダに保健の勉強を教えてやる。」
「拒否権はないの?」
「安心しろ、私が優しく教えてやる。時間をかけて、ゆっくりとお前の心を堕としてやろう」
「あのぉ、お姉様、目がすごく怖いんですが、それに俺動けないんだけど」
「さぁ私の全てをお前に教えてやる♡」
「趣旨変わってるよね!?」
「フフッ、さぁ教育の時間だ♡」
14/07/31 11:07更新 / shhs

■作者メッセージ
魔物娘の姉が欲しい(切実

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