連載小説
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魔物娘喫茶にようこそ!
魔物娘喫茶 ブラックジュエル

「ん、お主、この喫茶店ははじめてか?」

「ワシか?ワシはまあ、株主みたいなものじゃな」

「反魔物派勢力の都会のど真ん中によくもまあ?ふふ。面白いじゃろ」

「まあ、こっちに来てお話せんかの、おにいちゃん♪」

〜〜〜〜〜 序章 〜〜〜〜〜

「俺か?店長のログだ。まあ昼は厨房で、今みたいな夜はバー形式でお酒を出しているな」
「オスのデビルバグなんて珍しい?まあ、ちょっと特殊な事情でな」
「無差別に襲わないって。男同士だなんてキモい」
「それに、嫁さんならもういるしな。可愛いんだぞ。ますます変なデビルバグ?うるさいわ」

「おーいラム、ご新規様だ」
「あら、いらっしゃいませご主人様♪お食事になさいますか?」
「綺麗だろ?ラムの黒光りする翅。毎日洗いっこしてる。
 ん?あー。うちはメイド喫茶なもんでな。お前は執事じゃないのかって?エビフライぶつけるぞ。揚げたての」
「あらあら、ログったら口が悪いんだから。これでも優しいんですよ。子供も30人いますし」
「多い?普通だろ。デビルバグ的に」

「ここではバフォメットのメイ様のご出資もあって、全国の支店とテレポータルでつながっているんです。今はここにいませんけど、可愛い娘たちも務めているんですよ」
「わしわし!わしのことじゃ♪」
「年増は黙ってろ」
「後で殺す」
「ここは色んな魔物娘さんたちが、自分の個性を伸ばしたり、運命の出会いを果たすために、お勤めするんですよ」
「とはいえ鳥に蜂に牛に鬼に、とより取り見取りすぎてな。一同に会して働くのは無理があると証明済みだ。この一号店でな」
「今は全国にテーマを持った支店が散らばっています。
 アヌビスさんが取りまとめるケモミミ喫茶とか…
 ダークスライムさんが仕切るスライム喫茶とか…
 ラミアさんが筆頭に集まるツンデレ喫茶とか…
 そちらの、バフォメットのメイ様はロリータ喫茶も片手間になさってますね。
 他にも随時増築中です」
「ロリータ喫茶とか人気でなあ。ン十件とあるぜ」

「んで、なんでそんなポータルとか重要なこと教えるかって?」
「そこはメイ様のお力添えの真骨頂ですね」
「うむ。この店はな、深層心理魔法を使って保護しておる。
 魔物に敵意を持つものには認識できないし、扉に触れても普通の廃墟につながるんじゃよ。
 いざとなったら現世の扉を爆破して、こっちの扉は別の場所に接続を変更すればよい」
「つーわけで、あんたは店に入れた時点で安全なお客様なのさ。そら、ポータルはこっちだ。好きな店を見ていってくれよな」

ポータル:本店ゴキロリ喫茶「ブラックジュエル」 1話:ポータル接続エラー10/07/21 00:39

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