第8話 お酒は二十歳からな件について
そこにいたのは朝見かけたゴブリン突g……五人組だった。
大きな豚のような生物を木で串刺しにして丸焼きにしている。油が滴り落ちて肉の焼けるにおいがし、とても美味そうだ。思わずゴクリと喉が鳴った。
「?」
五人と顔が合った。
「あ、朝の人間!」
「どうしてこんな所に!?」
マルダはともかく他の四人の名前が思い出せない。
とりあえずこちらに敵対の意思が無いことだけでも伝えておかなければ。
「ああ、俺は……」
グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
空腹のせいで腹の音が大きく鳴る。
目の前に食べ物があるから余計に腹が減った。
もう限界かもしれない。
「一緒に食べますー?」
のんびりとした声が奥の方から聞こえた。
五人組みのリーダーと思われるマルチダだった。
「えっ、いいの?」
「いいですよー。傷薬のお礼ですー」
マルチダはそう言って俺の手を引っ張って座らせた。
轟々と燃える火は少し冷えている身体に染み渡る暖かさだ。
「いいんですかリーダー!?」
「え? ダメなのー?」
ゴブリンの一人がマルチダに抗議するが、マルチダの方はマイペースだ。
「……私は良いと思うのです」
「ペルまで?」
ペルと呼ばれたゴブリンは他三名を集めてなにやらヒソヒソ話を始めた。
「よく考えるのです。近くにはあの魔女もアマゾネスもいない、これは絶好のチャンスなのです」
「ははあ、成程ぉ。リーダー頭良いなぁ」
正直言ってあんまりいい予感はしないなぁ。
「はーい。いっぱい食べてくださいねー」
マルチダは肉の焼けた部分を削いで大き目の葉っぱを皿代わりにして盛り付ける。肉のいい香りが漂って食欲をそそる。俺は手掴みで肉にかぶり付いた。
肉は脂が乗っていて柔らかく、簡単に噛み切れる。濃厚な肉の味が口の中一杯に広がり、味付けも塩胡椒とシンプルで肉の味を引き立てている。一口食べると二口三口と止まらず、盛り付けてあった分はあっという間に無くなってしまった。
「美味いなこれ。何の肉なの?」
「ワイルドボアっていう大猪の肉ですねー。お肉は美味しいし、毛皮と牙と骨は高く売れるし人気な魔物なんですよー」
マルチダはそう言いながらまた肉を盛り付けている。
へー、魔物も全てが女の子になったわけじゃないのか、そう思いながらまた肉を食べ始める。
本当に美味い。全身から力が漲ってくる様だ。
それにしても喉が渇いてきた。
「これをどうぞなのです」
眼鏡をかけてるゴブリンが察してくれたのか、水筒を渡してくれた
俺は蓋を開けて中身を飲んだ。
……何か変な味が
「これ……何……?」
「あれー、それってお酒が入ってるやつだよねー」
マルチダが俺の質問に答えてくれた。
頭が段々ボーっとして、体がポカポカしてくる。
「クックック、こうやってどんどん飲ませて酔いつぶらせてしまえばこっちの思うつぼなのです」
何か言っているが上手く聞き取れない。
「さささ、もう一杯グイっと」
「あー、うぅん」
言われるままに水筒の中身を飲み干した。
何だかいい気分。今なら何でも出来る気がする。
とりあえずマルチダに抱きついてみた。
「ふえっ!?」
俺に抱きつかれて奇声を発するマルチダのかわいらしさに、思わず頭を撫でる。
程よい肉付きで抱き心地は抜群だ。髪もさらさらで柔らかい。女性特有のいい香りもする。
「ふにゃー」
「リ、リーダーがあっさり篭絡されたー!!」
「お、落ち着くのです。まだ想定の範囲内なのです」
マルチダは俺の胸の中で蕩けた声を出す。
それにうろたえる三人と、落ち着かせようとする参謀と思わしき一人。
俺は今度は参謀の子に目をつけた。
「……な、何なのですか酔っ払い」
キリっとした真剣な表情がかわいかった。
ちょっとからかってみようと不意打ちでキスをする。
「? ……何をっ!?」
いきなりのことで驚いたのか、顔を真っ赤にして慌てて俺から距離をとる。
「私もキスぅ……」
マルチダのご要望どおりにキスをする。
そしてそのまま押し倒した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
マルチダは顔を真っ赤にして唸っている。
抵抗する様子は無さそうなので、遠慮なく胸を隠している覆っていたチューブトップをズリ下げる。
小さな身体に似合わないメロンのような大きさの胸が飛び出した。
大きさは言わずもがな、張りもあり形も綺麗で俺は思わず胸を鷲掴みにして揉み始める。
「ん♥……あっ♥」
桜色した綺麗な乳首がピンと張っているのに気がつき、口に含んで重点的に舐め始める。
「ふあっ♥いやんっ♥……んんっ♥」
四人のゴブリンたちはその光景を食入るように眺めている。止めようとする様子は欠片も無さそうだった。それどころかそれを見て自分の秘所を慰めている者もいる。
マルチダは完全に発情していて股をモゾモゾさせたり、俺の下半身に擦り付けようとしたりと、少しでも快楽を得ようと必死になっていた。
「……はれ?」
ふと気がつくと、ヒロの動きが止まっている。
「焦らしちゃ嫌ですー♥」
マルチダが潤んだ目でヒロを見つめて続きを催促しようとした
「……Zzzzzz〜」
が寝ていた。
彼は情事の最中にも関わらず、マルチダの胸を枕にして爆睡している。
満腹になったからなのか。酒に負けたのか。はたまた昼間の疲れが一気にでたのか
「「「「「えええええええええええ!!?」」」」」
ゴブリン五人は思わず叫んでしまった。
特にマルチダは生殺しもいい所である。
「起きてくださいよー、起きてくださいってばー」
マルチダは必死に起こそうとするも、全く起きる気配が無い。
それどころかマルチダを抱き枕にして幸せそうに眠っている。
寝ているままヤってしまおうかとも思って引き離そうとするも、体格差のせいで完全にホールドされてしまっていて、中途半端に発情して力が入らない今の状態では手間がかかりそうだ。
部下に助けを求めようとしたら萎えてしまったのか食事を始めてしまったり寝てしまったり、自慰に夢中になっていたりと色々カオスなことになっている。
マルチダは泣きそうになった。
◆
俺が目を覚まして最初に見たのは不満そうな顔でこちらを睨んでいるマルチダだった。そして昨日夕飯をご馳走になった途中からの記憶が抜けている。頭も少しズキズキして気分が悪い。
マルチダが上半身裸だったから知らないうちに致してしまったのかと心配になったが俺は服を脱いでいなかったみたいなのでセーフだと思いたい。
あと、ダメ元でスカウトしてみたら五人ともOKだった。
何でも盗賊家業だけでは色々限界があり、最近は動物の毛皮などを売らないと生活が出来ないほどカツカツだったらしい。
マルチダに関しては「昨日のことが納得いかない」と意地でも付いてくるつもりだったそうだ。
俺は一体何をやらかしたんだ?
昨日の場所に戻ってみるとブリジットもマキアもまだ寝ていた。
とりあえず起こそう。
「オラー、二人とも起きろー!!」
「ひゃあ!」
「!?」
耳元で大声を出したら二人とも飛び起きた。
ブリジットはオロオロしているが、マキアは直ぐに現状を把握し俺の後ろにいる五人を見ている。
「この五人。誘ってみたらOKだって」
「ほぅ、そうか」
マキアは特に反対とか無さそうだった。
そういえば帰り道はあの長い道のりをもう一回歩かなきゃなんだよね。
この世界って自転車みたいなのってないのかな?
とりあえず心機一転するために顔でも洗ってこよう。
さっぱりするし、気分も良くなるだろう。
「あっ……」
川に行くと、昨日の半漁ちゃんがいた。
顔を半分だけ出しながらこっちを見ている。
あ、こっちに近づいてきてる。無言で来るから少し不気味だ。
川から上がって俺の目の前まで来た。
「……昨日はごめんなさい」
「は?」
「……サンドイッチ」
ああ、勝手に食べちゃった事を謝りにきたのかな?
「この辺……わたしの狩場」
はあ、そうなんだ。
「……あなたと二人が暴れたから魚がとれなかった」
つまりあれか? ブリジットやマキアと川の中で致してしまったせいで半漁ちゃんがとる筈だった魚が逃げてしまい。仕方なく俺の食料を頂いていったということですか?
「……サンドイッチも、半分だけにするつもりだった。ごめんなさい」
「いや、俺ももう怒ってないし」
「これ……お詫び……落ちてたものだけど」
半漁ちゃんは俺に鞘に入った剣と綺麗な色をした石を渡した。
剣はずっしりと重く、石は紫、緑、赤の色をしたのが三つ。
「いいの? こんなに貰っちゃって」
「……わたしは使わないからいい。……ところで、ここに何しにきたの?」
「ギルドを立ち上げるためのメンバーを探してたんだよ。そうだ! 良かったら君もどう? え〜っと「コルル」……コルルっていうんだ。俺は御上宥、みんなからはヒロって呼ばれてる」
「……ギルドって何?」
俺は思わずズッコケそうになった。
もしかしたら魔物にも社交的なのとそうでないのがいるかも。
「う〜ん」
あんまりごちゃごちゃ言っても伝わらないだろうな。
俺はふと某アニメでギルドマスターをやってる爺さんの言葉を思い出した。
「家族……みたいなギルドを目指してる」
コルルは黙ってしまった。
何やら思案しているのだろうか。
「……うん、何ができるかわからないけど、わたしも行ってみたい」
「俺よかよっぽど有能だと思うぞ?」
一瞬彼女が微笑んだような気がした。
この日、ギルドに新しいメンバーが六名加入。
まだ二日なのにエライ人数になってきた。
大きな豚のような生物を木で串刺しにして丸焼きにしている。油が滴り落ちて肉の焼けるにおいがし、とても美味そうだ。思わずゴクリと喉が鳴った。
「?」
五人と顔が合った。
「あ、朝の人間!」
「どうしてこんな所に!?」
マルダはともかく他の四人の名前が思い出せない。
とりあえずこちらに敵対の意思が無いことだけでも伝えておかなければ。
「ああ、俺は……」
グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
空腹のせいで腹の音が大きく鳴る。
目の前に食べ物があるから余計に腹が減った。
もう限界かもしれない。
「一緒に食べますー?」
のんびりとした声が奥の方から聞こえた。
五人組みのリーダーと思われるマルチダだった。
「えっ、いいの?」
「いいですよー。傷薬のお礼ですー」
マルチダはそう言って俺の手を引っ張って座らせた。
轟々と燃える火は少し冷えている身体に染み渡る暖かさだ。
「いいんですかリーダー!?」
「え? ダメなのー?」
ゴブリンの一人がマルチダに抗議するが、マルチダの方はマイペースだ。
「……私は良いと思うのです」
「ペルまで?」
ペルと呼ばれたゴブリンは他三名を集めてなにやらヒソヒソ話を始めた。
「よく考えるのです。近くにはあの魔女もアマゾネスもいない、これは絶好のチャンスなのです」
「ははあ、成程ぉ。リーダー頭良いなぁ」
正直言ってあんまりいい予感はしないなぁ。
「はーい。いっぱい食べてくださいねー」
マルチダは肉の焼けた部分を削いで大き目の葉っぱを皿代わりにして盛り付ける。肉のいい香りが漂って食欲をそそる。俺は手掴みで肉にかぶり付いた。
肉は脂が乗っていて柔らかく、簡単に噛み切れる。濃厚な肉の味が口の中一杯に広がり、味付けも塩胡椒とシンプルで肉の味を引き立てている。一口食べると二口三口と止まらず、盛り付けてあった分はあっという間に無くなってしまった。
「美味いなこれ。何の肉なの?」
「ワイルドボアっていう大猪の肉ですねー。お肉は美味しいし、毛皮と牙と骨は高く売れるし人気な魔物なんですよー」
マルチダはそう言いながらまた肉を盛り付けている。
へー、魔物も全てが女の子になったわけじゃないのか、そう思いながらまた肉を食べ始める。
本当に美味い。全身から力が漲ってくる様だ。
それにしても喉が渇いてきた。
「これをどうぞなのです」
眼鏡をかけてるゴブリンが察してくれたのか、水筒を渡してくれた
俺は蓋を開けて中身を飲んだ。
……何か変な味が
「これ……何……?」
「あれー、それってお酒が入ってるやつだよねー」
マルチダが俺の質問に答えてくれた。
頭が段々ボーっとして、体がポカポカしてくる。
「クックック、こうやってどんどん飲ませて酔いつぶらせてしまえばこっちの思うつぼなのです」
何か言っているが上手く聞き取れない。
「さささ、もう一杯グイっと」
「あー、うぅん」
言われるままに水筒の中身を飲み干した。
何だかいい気分。今なら何でも出来る気がする。
とりあえずマルチダに抱きついてみた。
「ふえっ!?」
俺に抱きつかれて奇声を発するマルチダのかわいらしさに、思わず頭を撫でる。
程よい肉付きで抱き心地は抜群だ。髪もさらさらで柔らかい。女性特有のいい香りもする。
「ふにゃー」
「リ、リーダーがあっさり篭絡されたー!!」
「お、落ち着くのです。まだ想定の範囲内なのです」
マルチダは俺の胸の中で蕩けた声を出す。
それにうろたえる三人と、落ち着かせようとする参謀と思わしき一人。
俺は今度は参謀の子に目をつけた。
「……な、何なのですか酔っ払い」
キリっとした真剣な表情がかわいかった。
ちょっとからかってみようと不意打ちでキスをする。
「? ……何をっ!?」
いきなりのことで驚いたのか、顔を真っ赤にして慌てて俺から距離をとる。
「私もキスぅ……」
マルチダのご要望どおりにキスをする。
そしてそのまま押し倒した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
マルチダは顔を真っ赤にして唸っている。
抵抗する様子は無さそうなので、遠慮なく胸を隠している覆っていたチューブトップをズリ下げる。
小さな身体に似合わないメロンのような大きさの胸が飛び出した。
大きさは言わずもがな、張りもあり形も綺麗で俺は思わず胸を鷲掴みにして揉み始める。
「ん♥……あっ♥」
桜色した綺麗な乳首がピンと張っているのに気がつき、口に含んで重点的に舐め始める。
「ふあっ♥いやんっ♥……んんっ♥」
四人のゴブリンたちはその光景を食入るように眺めている。止めようとする様子は欠片も無さそうだった。それどころかそれを見て自分の秘所を慰めている者もいる。
マルチダは完全に発情していて股をモゾモゾさせたり、俺の下半身に擦り付けようとしたりと、少しでも快楽を得ようと必死になっていた。
「……はれ?」
ふと気がつくと、ヒロの動きが止まっている。
「焦らしちゃ嫌ですー♥」
マルチダが潤んだ目でヒロを見つめて続きを催促しようとした
「……Zzzzzz〜」
が寝ていた。
彼は情事の最中にも関わらず、マルチダの胸を枕にして爆睡している。
満腹になったからなのか。酒に負けたのか。はたまた昼間の疲れが一気にでたのか
「「「「「えええええええええええ!!?」」」」」
ゴブリン五人は思わず叫んでしまった。
特にマルチダは生殺しもいい所である。
「起きてくださいよー、起きてくださいってばー」
マルチダは必死に起こそうとするも、全く起きる気配が無い。
それどころかマルチダを抱き枕にして幸せそうに眠っている。
寝ているままヤってしまおうかとも思って引き離そうとするも、体格差のせいで完全にホールドされてしまっていて、中途半端に発情して力が入らない今の状態では手間がかかりそうだ。
部下に助けを求めようとしたら萎えてしまったのか食事を始めてしまったり寝てしまったり、自慰に夢中になっていたりと色々カオスなことになっている。
マルチダは泣きそうになった。
◆
俺が目を覚まして最初に見たのは不満そうな顔でこちらを睨んでいるマルチダだった。そして昨日夕飯をご馳走になった途中からの記憶が抜けている。頭も少しズキズキして気分が悪い。
マルチダが上半身裸だったから知らないうちに致してしまったのかと心配になったが俺は服を脱いでいなかったみたいなのでセーフだと思いたい。
あと、ダメ元でスカウトしてみたら五人ともOKだった。
何でも盗賊家業だけでは色々限界があり、最近は動物の毛皮などを売らないと生活が出来ないほどカツカツだったらしい。
マルチダに関しては「昨日のことが納得いかない」と意地でも付いてくるつもりだったそうだ。
俺は一体何をやらかしたんだ?
昨日の場所に戻ってみるとブリジットもマキアもまだ寝ていた。
とりあえず起こそう。
「オラー、二人とも起きろー!!」
「ひゃあ!」
「!?」
耳元で大声を出したら二人とも飛び起きた。
ブリジットはオロオロしているが、マキアは直ぐに現状を把握し俺の後ろにいる五人を見ている。
「この五人。誘ってみたらOKだって」
「ほぅ、そうか」
マキアは特に反対とか無さそうだった。
そういえば帰り道はあの長い道のりをもう一回歩かなきゃなんだよね。
この世界って自転車みたいなのってないのかな?
とりあえず心機一転するために顔でも洗ってこよう。
さっぱりするし、気分も良くなるだろう。
「あっ……」
川に行くと、昨日の半漁ちゃんがいた。
顔を半分だけ出しながらこっちを見ている。
あ、こっちに近づいてきてる。無言で来るから少し不気味だ。
川から上がって俺の目の前まで来た。
「……昨日はごめんなさい」
「は?」
「……サンドイッチ」
ああ、勝手に食べちゃった事を謝りにきたのかな?
「この辺……わたしの狩場」
はあ、そうなんだ。
「……あなたと二人が暴れたから魚がとれなかった」
つまりあれか? ブリジットやマキアと川の中で致してしまったせいで半漁ちゃんがとる筈だった魚が逃げてしまい。仕方なく俺の食料を頂いていったということですか?
「……サンドイッチも、半分だけにするつもりだった。ごめんなさい」
「いや、俺ももう怒ってないし」
「これ……お詫び……落ちてたものだけど」
半漁ちゃんは俺に鞘に入った剣と綺麗な色をした石を渡した。
剣はずっしりと重く、石は紫、緑、赤の色をしたのが三つ。
「いいの? こんなに貰っちゃって」
「……わたしは使わないからいい。……ところで、ここに何しにきたの?」
「ギルドを立ち上げるためのメンバーを探してたんだよ。そうだ! 良かったら君もどう? え〜っと「コルル」……コルルっていうんだ。俺は御上宥、みんなからはヒロって呼ばれてる」
「……ギルドって何?」
俺は思わずズッコケそうになった。
もしかしたら魔物にも社交的なのとそうでないのがいるかも。
「う〜ん」
あんまりごちゃごちゃ言っても伝わらないだろうな。
俺はふと某アニメでギルドマスターをやってる爺さんの言葉を思い出した。
「家族……みたいなギルドを目指してる」
コルルは黙ってしまった。
何やら思案しているのだろうか。
「……うん、何ができるかわからないけど、わたしも行ってみたい」
「俺よかよっぽど有能だと思うぞ?」
一瞬彼女が微笑んだような気がした。
この日、ギルドに新しいメンバーが六名加入。
まだ二日なのにエライ人数になってきた。
12/08/27 23:11更新 / BBQ
戻る
次へ