連載小説
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第2話 色々考え葛藤する件について
ミリアータちゃんは「いきなりのことで気持ちの整理も必要じゃろう」と俺に部屋を一室与えてくれて、そこで休むように言った。他のメンバーの紹介やら今後の方針やらは明日からになるらしい。

「はぁ……」

俺は溜息をついてベッドに寝転がる。着ていたその辺に制服は脱ぎ散らかしていた。すぐ帰ることができるわけじゃないんだし皺になっても別にかまわなかったからだ。

部屋は家具こそ少ないが一人が住むには充分な広さで掃除も行き届いている。元々来客用の部屋らしい。

窓の外を見るともう夜になっているようで、明かりがポツポツと見える。もちろん電気のようなつよい光ではなくランタンみたいな優しい光だ。
外からは人だけでなく角が生えている女性、羽が生えている女性、はたまた生首を抱えている女性と改めて自分が異世界に着たことを思いしらされる光景があった。魔物の種類についてもそのうち詳しく調べておいた方がいいかもしれない。

「これからどうしようか……」

俺は自分自身に問いかけるかのごとく呟いた。

ミリアータちゃんが言うにはもしかしたらこの世界の何処かに元の世界に帰る手段があるかもしれないとの事。たとえ確率が低くても何もせずに腐っているよりはマシだ。

グゥゥゥゥ

腹の虫が鳴る音がする。そういえば昼にカツ丼を食い損ねてから何も口にしていない。
別に一食二食抜いたところで死ぬわけではないが、このまま寝るんだったら満腹になってから気持ちよく寝たい。ミリアータちゃんに頼めば果物か何かくれるかな。
というかこの世界の食べ物って俺が食べても大丈夫なものってあるんだろうか。無いと困る。

コンコン コンコン

「あの……お食事、持ってきました」

扉を軽く叩いた音がした後、女の子の声がした。声からして昨日ミリアータちゃんと一緒にいたブリジットちゃんだろう。
俺は食器で手が塞がってるだろうと思って扉を開けてあげる。そこには暖かそうなシチュー(匂いからそう予想した)とパン。それと水が置いてある盆を持っているブリジットちゃんがいる。杖が浮いているのを見ると、どうやらノックしたのは杖らしい。

「ありがとう。丁度腹が減ってたところなんだ」

「それは良かったです」

俺は早速持ってきてもらった料理を口に運ぶ。
まずはシチューと思われるスープを一口。……美味い!!

「これ、すごく美味いな。野菜は味がしっかり染みていて形が崩れていないし、鶏肉も柔らかく煮えている。それにホワイトソースも濃厚だけど優しい味わいで」

「気に入ってもらえて嬉しいです」

俺は美味い美味いとあっという間にシチューとパンを平らげてしまった。ふと隣を見ると、ブリジットちゃんは顔を赤らめている。

「ふう、ご馳走様でした」

「こんなに気持ちよく食べてもらえて。作ったかいがあります」

「これを君が作ったんだ?」

以外だった。てっきり専属の料理人みたいな人が作ったかと思った。

「料理、上手なんだね?」

「これくらいしか取り柄がありませんし、作れる料理だってそんなに多くないですよ」

彼女は自嘲気味に笑うが、俺はそんなことは無いと思う。

「でも、俺はこれを食べてすごく勇気づけられた。これってすごいことなんじゃないかな?」

しかし彼女はその言葉に対してさらに表情に陰りを見せてしまった。
個人的には元気付けたつもりだったし、シチューのお陰で頑張ろうと思ったのも事実だ。

「…………私の、せいなんです」

「え?」

「私があの魔導書を見つけて、それでやってみようってミリア様に。……グスッ……私、魔女だけど、魔法……あんまり上手じゃなくて。……ヒック……どうせ失敗するだろうと思ってて。こんなことになるとは思ってなくて……ごめんなざい……」

途中からブリジットは泣き始めてしまい大まかにしか聞き取れなかったが、俺がここにいるのはこの子が原因だったらしい。「そんなことない。君は悪くない」なんて実際に困っている俺が言っても無理してるとしか思われないだろう。反って彼女を傷つけてしまうかもしれない。かといって泣いてる女の子を罵倒するような屑に成り下がるつもりは毛頭ない。

「それじゃあさ、俺が元の世界に帰る方法を一緒に探してくれないかな?」

俺は部屋に常備されてあったティッシュの箱を渡した。
ブリジットのかわいい顔は涙と鼻水でべちょべちょになっていたからだ。

「うう?」

ブリジットはティッシュを何枚かとって涙を拭いて鼻をかんだ。

「それでチャラってことにしない? 俺は元の世界に帰りたい。君は俺を巻き込んだことに後悔してる。こうなっちゃったのは、もう仕方ないことだから君が俺の力になってくれることでイーブンにしたいんだ。ダメかな?」

とりあえずあの数秒ではこれくらいしか思いつかなかった。慌てていったからちゃんと言いたい事が伝えられたか良くわからない。言いたいことは言ったつもりだが。

「ありがとうございます。慰めるつもりが慰められちゃいましたね」

ブリジットはやっと笑ってくれた。

……こう改めてみると、かわいい。西洋人形のような白い肌。まだ幼い顔立は朗らかな笑顔と組み合わせると驚異的な威力を発揮する。じっと見ていると彼女は俺の下腹部に目線を……何故?




しまった!! 今まで忘れてたが、俺今パン一!!

何、俺? パン一で今まで喋ってたの? 
パン一で女の子励ましてたの? 恥ずかしいにも程があるよ? 
というか犯罪だよ?

「ごめん今すぐズボン履くから!!」

俺が慌てて制服のズボンを取ろうとしたらブリジットに止められた。

「あ……その……」

ブリジットは顔を赤くしながら俺のトランクスに手をかけた。

「ちょっとちょっとちょっと! 拙いから!」

「大丈夫です。人間の精は美味しいって聞きますし」

「そっちのまずいじゃない!!」

ブリジットは見た目に反して思ってたよりも力が強く、俺は必死の抵抗も空しく、最終的にトランクスをずりさげられてしまった。そこから半勃ち状態の愚息が跳びだす。

「これを舐めればいいんですよね?」

ブリジットは俺の返答も聞かずに愚息を手で軽く握りながらキャンディを舐めるようにペロペロ舐めだした。
未知の刺激によって俺の愚息はあっという間に臨戦態勢になってしまい、ブリジットは今度はそれを小さな口で思いっきり咥えて、アイスキャンディーをしゃぶるように顔を上下に動かした。

俺はあまりの快楽に思考回路が上手く働かず、まともに声を上げることもできない。

「すごい……ピクピクしてます♥♥ もう出そうなんですか?」

彼女が上手なのか、単に俺が早漏なだけか、もう我慢の限界だった。俺の理性はもう完全になくなっている。気がついたら俺はブリジットの顔をつかんで自分から腰を動かしていた。

「むぐぅ!?」

ブリジットは突然のことに驚いて抵抗できずに俺の成すがままになっている。

限界を迎えた俺はブリジットの顔を下半身に全力で押し付けた。

「あっ、出るっ!」

「んんぅ……!?」

俺はそのままブリジットの喉に直接射精した。今まで自慰で射精したものとは比べ物にならない快感が脳髄に響き渡る。
そのまま二回、三回と今までよりも長い射精が続いた。

「はぁ、はぁ……ふぅ……」

射精が終わって、ブリジットの口から愚息を引き抜く。

「ゴホッゴホッ……」

ブリジットは射精された精液を飲み込んで、少し咳き込む。

正気に戻った俺は頭を抱えた。

俺は幼女に何をしてるんだぁぁぁぁぁぁ!!!

「……ヒロさんって意外と強引♥♥」

ブリジットはブリジットでうっとりとした表情をしている。
俺は取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれない。

「ごめん! ほんとーにごめん!」

俺はパンツとズボンを急いで履いて(この間5秒)ブリジットに土下座する。ブリジットはそんな俺を見てクスクス笑っていた。

「ヒロさんが謝ることじゃないですよ。そもそも誘ったのは私ですし。それに……」

ブリジットは一度ここで言葉を切って俺に抱きついた。

「嬉しかったんです。ちょっと強引だったけど、ヒロさんが私でエッチな気持ちになってくれたのが」

今、鏡で自分の顔を見たら多分真っ赤になってることだろう。

この世界も悪いことばかりではないのかもしれない。
流石に幼女に手を出してしまったのは考え物だが。
12/08/13 12:29更新 / BBQ
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■作者メッセージ
というわけで今回エロに挑戦してみました。本番は無いですけど。

エロって難しい。とりあえず今の私ではこれが限界です。もっと勉強しよう。

では、ここまで読んでくださってありがとうございます。

感想、アドバイス等をもらえると嬉しいです。

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