第10話 ちょっとだけ手掛かりを得た件について
スリの探索、とはいってもブリジットの広域探索魔法で逃げているラージマウスを特定し、行き先を予測して先回り。相手の逃げ道を一つずつ潰して追い詰めるだけなのだが。これで文字通り袋の鼠だ。
俺は一番運動能力が劣るので追いかけるのは無理、最後に捕まえる役目を担いました。
『ヒロさん! そっちに行きました』
ブリジットの声が頭に響く。その言葉通り鼠のような耳をした少女が俺の財布と荷物の入った袋を持って走ってきた。諦めて投げ捨ててくれたら楽だったんだが、流石にそうもいかないらしい。
俺は少しずつ左にずれる。アメフトでボールを持ってる相手を止めるのにそういうのがあったのを思い出してやってみたが、ラージマウスは見事に嵌って俺が動いた方向とは逆方向に逸れた。
俺はすかさず跳びかかる。
「ふひゃ!!?」
ラージマウスの力がどれ程なのかは知らないが、体格は少女のそれとあまり変わらない。それなら男にいきなり跳びかかられればひとたまりもないだろう。
「はーなーせー!」
「とりあえずスッたもん返してくれよ。そしたら放すから」
ラージマウスは不貞腐れながら手に持ってた俺の荷物を地面に置いた。俺は中身を確認して無くなった物が無いかどうかを確認するとラージマウスを放してやる。次は盗られないように念入りに括りつけた。
その後、俺は少し思案してから硬貨を一握りを財布から取り出し、ラージマウスに手渡した。
「……へっ?」
「もう、スリなんてするなよ? 悪い事してもいいことなんで無いんだからさ」
「アハハハハ、面白いね。あたしニナ。この辺じゃ見ないけど、旅人?」
愉快そうに笑うラージマウス、ニナ。やっぱり女の子って楽しそうに笑っているときが一番輝いていると思うんだよ。
「俺はヒロ。最近、町の外にあるギルドに住み始めたんだよ」
「町の外のギルド? そんなのあったっけ」
ニナが首を傾げる。
ミリア様。アンタのギルドの知名度はまだまだっぽいです。
「来たばっかりだったらさ、あたしがいろいろ案内してあげようか?」
「あー、気持ちはありがたいんだけど、連れが「ヒロさーん!」」
少し遅れてブリジット、マキア、マルチダ、シェリルさん、リル、コルルが来た。
そういえば連絡がまだだったのを思い出す。
「荷物は取り戻せたよ」
そう言って腰に括りつけた荷物をパンパンと叩く。
みんなは安心したとにニナを睨む。特に恐いのがブリジットとマキア。
ニナは明らかに怯えている。
「荷物も返ってきたし、もうチャラにしようよ。その代わりにさ、ニナが穴場に案内してくれるらいしからさ」
俺はニナを指差す。
ニナは「ハードル上げてくれるなぁ」と呟いた。
「……ヒロは少しお人好しが過ぎるのではないか?」
「そう?」
マキアに指摘されるが、そのつもりはないんだけどなぁ。女性に対してはちゃんと優しくするようにと両親には口が酸っぱくなるほど言われてはいたが。
「え〜、それがヒロさんの良いところだと思いますよ〜」
「リルもヒロの優しいところ、好きだよ」
「私もー♪」
「……(コクリ)」
「私は優しいヒロさんも激しいヒロさんも鬼畜なヒロさんも愛せます」
ブリジット……君のキャラが段々おかしなことになってきてないかい?
それに俺にはそういう趣味は無いですから。
「それじゃあ何処へ行く?」
◆
〜サキュバス喫茶 アムネジア〜
ニナに「この辺で一番食事が美味いところは?」と聞いてこの店が値段も手ごろで一番らしい。サキュバス喫茶と表記されているが、別にサキュバスしかいない訳でもなく、他の魔物も働いている。この店を経営している店長がサキュバスだから、そう命名したらしい。
「「「「「「いらっしゃいませ、ご主人様! お嬢様!」」」」」」
あれだ、まんまメイド喫茶だ。服装もメイド服っぽいのを着ている。
何故"っぽい"をつけているかというと、スカートがミニだったり、ヒラヒラがやたらとついていたりとどちらかというとウェイトレスに近いからだ。
メニューを見ると、『モエモエオムライス』みたいな変なネーミングな料理は一切無い。日替わりランチやパスタのように喫茶店でよく見るものがほとんどだ。変わったのだと『店員 要相談』の文字がメニューにあった。意味が分かって水を吹き出しそうになった。
とりあえず俺とブリジットとコルルとニナは日替わりランチ(ドリンク、スープ、ライスorパン付き)、マキアとマルチダはステーキセット(以下省略)、シェリルさんはサラダパスタのセット(ドリンク、サラダ付き)を注文した。
リルは身体の構造上少ししか食べられないので、みんなからちょっとずつ貰う形式になった。
「あたしも奢って貰って良かったの?」
「嫌なら自費でもいいけど……」
「お願いします」
というよりこれも貰った金だから、俺が偉いわけじゃないんだけどね。
先にスープやサラダのような前菜が来て、それを食べ始める。スープは熱すぎずぬるすぎずちょうどいい温度で美味い。コーンポタージュだろうか? それよりも濃厚なきがする。サラダはシャキシャキしていてさわやかさと程よい苦味を楽しめる。それにドレッシングの酸味が相まって絶妙だった。
「ニナ、聞きたいことがあるんだけどさ。この辺でいろんなことに詳しい人とかいない? 魔物でもいいけど」
「……癒しの森を管理している賢人、ユニコーンのセレスティア。カカラ砂漠にあるピラミッドの主、アヌビスのシルヴィア。一度入ったら二度と出られないと言われてる霧の地平の領主、ヴァンパイアのエレノア。あたしが知ってるのはこれくらいかな」
セレスティアさんは前に会ったけど、問題は残りの二人か。
「カカラ砂漠と霧の地平って何処にあるんだ?」
「それは私がお答えします」
立ち上がったのはブリジットだった。
「カカラ砂漠はこのトルカパの町の南西の方にあります。あそこには金銀財宝を求めて多くのトレジャーハンターが侵入していますが、ほぼ全員がマミーの餌食に……。霧の地平はその名の通り霧に覆われていて見つけ出すことすら困難とされていて、正確な場所をしっている人も少ないとか。うわさでは反魔物領の近くだとか」
霧の地平に行くのは難しそうだな。ピラミッドも大分難しそうだけど。
「あら? 私の妹がどうかなさいまして?」
声の元にいたのはユニコーンのように人間の上半身と馬の下半身を持つ女性。しかしユニコーンとは違い毛並みは白ではなく黒く艶やかな色をしていて、角も一本ではなく二本ある。
メニューが多かったのでカートで持ってきてくれたようだ。それを一つずつ配り始める。
「あの、妹って……」
「さっき話題に上がっていましたセレスティアは私の自慢の妹なんです。……ああ、申し遅れました。私、バイコーンのセレスティナといいます」
「ヒロっていいます。最近こっちにきました」
俺の前に日替わりランチが置かれる。
チーズの乗ったハンバーグと付け合せのにんじんのグラッセ、ポテトだった。ハンバーグのいい香りが食欲をそそる。
「それでは、ごゆっくりどうぞ」
セレスティナさんは俺に微笑みかけて仕事に戻っていった。
「……ヒロさんって魔物ホイホイ?」
「は?」
ハンバーグは噛むと肉汁の旨みが溢れ出して、それにとろけたチーズを絡ませると食が進んだ。にんじんのグラッセもまるでお菓子のように甘く、ポテトはホクホクで絶品だ。普通のファミリーレストランで出てきそうなメニューだが、味のよさが桁違いだ。
「次、何処行く?」
「腹ごしらえに運動でもしようか」
◆
「いや……あの……」
「さあ、行くぞ」
目の前にはお城のようなホテル。『ご休憩 300G』と書かれてる。
つまりラブいホテルです。
「いや、部外者もいるし」
俺はニナを見る。こいつだってよく知りもしない男となんて嫌だろう。
「ヒロならいいかな〜なんて、アハハハ……さよなら」
マキアに睨まれてニナは逃走。
逃げ道なんてなかった。
しかも俺以外みんなその気満々のようだ。
俺は観念してホテルに入った。
「いらっしゃいませ、ご予約はされてますか?」
「いいえ」
「え〜ひいふうみい……お盛んですね」
「ほっとけ!!」
「乱交をお望みでしたら」
「うるさい黙れ」
「808号室でしたら広くて見晴らしもよく、パーティー会場にもぴったりでして」
「何のパーティーだコラ」
「それではお客様。ごゆっくりお楽しみくださいませ」
「もう疲れた」
〜808号室〜
マジできてしまった。確かにあのおっさんの言ったとおり、広いし見晴らしもいい。その上ベッドもでかい、誰が泊まるんだこんなデカイ部屋。あと料金が異様に安いのも気になる。
「さあ、早速ヤるぞ」
「汗かいたし、先に風呂がいい」
「私は別に気にならないぞ?」
「俺が気にするの!」
服を脱いで風呂場に入る。風呂も広く、ライオンの口から湯が出ていた。何処のブルジョワだ。
「おっ風呂ー!」
「コラッ、掛け湯くらいしていきなさい」
リル(裸)を掴んでお湯をかける。
俺も軽く洗って温まろう。
「ヒロさ〜ん♥」
スポンジを取ろうとしたらシェリルさんに後ろから抱きつかれた。規格外の大きさを誇る彼女の胸が俺の背中に押し付けられている。しかもちょっとヌルヌルしている。石鹸が塗ってあるのかもしれない。
その刺激に俺の愚息はあっという間に反りかえってしまった。
「ふわぁ〜大きいですぅ♥」
「すごーい♥」
「私がいちばーん!!」
俺の手を引いたのはマルチダだった。その目は軽く血走っている。
「昨日はっ……貰えなかったからっ、早くー!」
昨日の事はよく覚えてないんだけど、マルチダの反応から推測すると……アレなことをしてしまったらしい。そのことを思い出しているのか、マルチダの秘所は湿っている。
床はタイルなのでマルチダを寝かせるわけにはいかず、俺が床に座って対面座位の形式をとることにした。
「いくよ?」
「はやくはやくー♥」
マルチダの腰を少し浮かせて愚息を秘所に押し当てる。そうしたらマルチダが自分から腰を落とした。
「ふひゃぁぁぁぁああああ♥♥♥」
「うおっ!」
入れた瞬間に膣内がギュッとしまった。
もしかして初めてなのに挿入した瞬間にイッた?
「はぁ♥はぁ♥……もっとー♥……もっと欲しいー♥」
俺はリクエストに答えて腰を動かす。が、少し動き辛い。
このままだと浅い動きだけになってしまうので、後ろに手を置いて支えながら腰を振る。
大きな胸が上下に揺れて興奮を誘った。
「ふぅ♥……ああっ♥すごいぃ♥」
「これっ、やばいっ」
イってからずっと突き上げているから、もしかしたらイき続けているのかもしれない。
俺はそろそろ限界になってスパートをかける。
「ああん♥ダメェ♥……イクゥ♥イッちゃうううううう♥♥♥」
俺はギュッとしまったマルチダの膣内に溜まった欲望を吐き出した。
白い精液が膣内を満たしているのがわかる。
「ああ……ヒロぉ♥」
俺はマルチダを下ろして、濃厚なキスを何度も何度もしてあげた。彼女の股の間から白い精液と一緒に血が出ている。
「痛くなかった?」
「すっごく気持ち良かったー♥」
マルチダはその場にへたりと座り込む。
「ふぅ……んむっ!?」
一息つこうかと思いきや、シェリルさんに唇を奪われる。
「ちょっと待った!」
「あんなの見せられて我慢できるわけないじゃないですか〜!」
シェリルさんの股からは透明な液体が垂れている。彼女も我慢の限界らしい。
今気が付いたが、俺の愚息は射精したばかりだというのに衰えていない。まだまだ元気な状態だ。
俺はシェリルさんを抱き寄せ、片足を上げて立ったまま挿入した。すでに愛液でヌルヌルな上、俺の愚息もマルチダの愛液を精液で塗れていたので何の抵抗もなくスムーズに入る。
「ああ〜入っちゃった〜♥♥私の膣内がヒロさんで一杯になってる〜♥♥」
シェリルさんは歓喜の声を上げながら俺の首に手を回し、キスをする。
俺は彼女の一番深いところをガンガン突き始めた。
「もっとっ♥ んっ……♥ もっと突いてくださいっ……♥ あぁっ♥」
俺は趣向を変えて、彼女の奥に突き刺した後、グリグリと押し付けてみる。
先が刺激されてかなり気持ちいい。
「ああっ♥それしゅごぃい♥」
シェリルさんの乳首から白い液体が出てるのに気が付いた。
「きゃんっ♥」
俺は彼女の乳首を口に含んで吸い上げる。そこから暖かいミルクが出てきた。
あれ? 朝飲んだ牛乳と味が似てる?
一瞬そう思ったが、どうでもよくなり彼女の乳首を夢中になって吸い上げる。もう片方は手で揉みしだいて、その間も腰の動きは休めない。ミルクのお陰か、さっきよりも力強い腰使いができるようになっていた。
「シェリルさんッ」
「シェリルって……ああん♥♥呼んで……♥」
「シェリルッ……シェリルッ……」
しかし高まった射精感まではどうしようも無い。限界が近づいているのが分かった。
俺は乳首から口を離してシェリルの唇を貪った。
「あっ♥ あっ♥ ぁ……っ、ふああぁぁぁぁぁ〜〜〜♥♥♥」
シェリルは絶頂を向かえ、俺も彼女の膣内に精液を吐き出した。
シェリルの膣内は一滴もとりこぼしがないように搾り取っていく。
彼女は幸せそうにその場にへたり込んだ。
「次! 私!」
今度はリルだった。というか
「お前は無理だろう」
小さすぎる。せいぜい20〜30cmくらいだろう。入るわけが無い。
俺の愚息は異常なまでにでかい訳じゃないが、リルの半分以上はある。
そんなことしたら死ぬんじゃないか?
「……というわけで次はわたし」
リルを押しのけてきたのはコルル。
コルルは俺を風呂に入れてきた。
コルルの秘所はまだそれ程濡れておらず、流石にこのままシたら痛いだろうと思い前戯を始める
。
彼女を風呂の淵に座らせて、柔らかく白い肌、へそ、太腿にキスをしたり嫌がらない程度に舐めてみたり、少しくすぐったそうだったが、少しずつ秘所に近づいていくにつれて反応が変わっていった。
「んっ♥……ああっ♥……」
そしてとうとう彼女の秘所を直に舐める。
「ふっ♥……ひゃん♥……ふあああん♥」
舐めれば舐めるほど愛液が溢れてくる。
クリトリスも舌で突いてあげると喜んだ。
「もう大丈夫……きて」
コルルは顔を赤らめながら自分の秘所を開いて俺を誘う。
二度射精しても衰えを知らない愚息をあてがい、一気に彼女の中へ入り込んだ。
「うっ……ああっ……」
彼女の顔が痛みに歪む、だがその顔は直ぐに喜びの顔に変わった。
「大丈夫だから心配しないで。わたしもみんなと同じように愛して欲しい」
饒舌になったことに驚いたが、俺は気を取り直して彼女に軽くキスをする。そしてゆっくりと腰を動かし始めた。
表情の変化に乏しかったコルルが快楽によって表情を変化させていく様は見ていて嬉しい。もっと違う彼女を見てみたいという欲求に駆られて腰を動かす。
「は、ああっ♥……あったかぁい♥」
「コルルの膣内もすごく熱い」
彼女を抱きしめながら腰の動きがより強く、より速くなっていく。
「ああ、好きっ♥ヒロッ♥ヒロッ♥」
「うっ、限界だ。出すぞっ! このまま」
「来てぇ♥膣内にだしてぇ♥」
俺は限界になった肉棒を一番深いところまで挿入する。そして、子宮へめがけて大量の精液を噴き出した。もう三度目だというのにすごい量の精液だ。
「んぁぁぁあああああ♥♥♥」
最後の一滴まで出し終わると快感に打ち震えているコルルを抱きしめてキスをした。
コルルもそれに応え、嬉しそうに唇を貪る。
そしてどっと疲れが押し寄せた。
「ここらでそろそろ真打登場といこうか」
「ずっと待ってたんですからね」
そういえば二人とも何も言ってこなかったよね。おかしいな〜とは思ってたんだけど。
「それじゃあ二回戦からはベッドの上からシましょうね〜」
コルル以外は既に復活していて続きをヤるつもりでいる。
「や、流石に疲れたから休みたいな〜」
「私のミルクを飲めば疲れなんて吹っ飛んじゃいますよ〜」
「そもそも私はまだ一回もシて無いんだ。時間の許すまでとことんヤるぞ」
「ヒロさん私、ヒロさんの赤ちゃんが出来るまでヤりますからね」
「私もシて欲しいー!」
そうして俺は時間いっぱいまでみんなに精という精を搾り尽くされ、空っぽになったらミルクで回復してまた搾り取られるというループを繰り返された。コルルも直ぐに復活して加わり大変なことになったことを追記しておく。
俺は一番運動能力が劣るので追いかけるのは無理、最後に捕まえる役目を担いました。
『ヒロさん! そっちに行きました』
ブリジットの声が頭に響く。その言葉通り鼠のような耳をした少女が俺の財布と荷物の入った袋を持って走ってきた。諦めて投げ捨ててくれたら楽だったんだが、流石にそうもいかないらしい。
俺は少しずつ左にずれる。アメフトでボールを持ってる相手を止めるのにそういうのがあったのを思い出してやってみたが、ラージマウスは見事に嵌って俺が動いた方向とは逆方向に逸れた。
俺はすかさず跳びかかる。
「ふひゃ!!?」
ラージマウスの力がどれ程なのかは知らないが、体格は少女のそれとあまり変わらない。それなら男にいきなり跳びかかられればひとたまりもないだろう。
「はーなーせー!」
「とりあえずスッたもん返してくれよ。そしたら放すから」
ラージマウスは不貞腐れながら手に持ってた俺の荷物を地面に置いた。俺は中身を確認して無くなった物が無いかどうかを確認するとラージマウスを放してやる。次は盗られないように念入りに括りつけた。
その後、俺は少し思案してから硬貨を一握りを財布から取り出し、ラージマウスに手渡した。
「……へっ?」
「もう、スリなんてするなよ? 悪い事してもいいことなんで無いんだからさ」
「アハハハハ、面白いね。あたしニナ。この辺じゃ見ないけど、旅人?」
愉快そうに笑うラージマウス、ニナ。やっぱり女の子って楽しそうに笑っているときが一番輝いていると思うんだよ。
「俺はヒロ。最近、町の外にあるギルドに住み始めたんだよ」
「町の外のギルド? そんなのあったっけ」
ニナが首を傾げる。
ミリア様。アンタのギルドの知名度はまだまだっぽいです。
「来たばっかりだったらさ、あたしがいろいろ案内してあげようか?」
「あー、気持ちはありがたいんだけど、連れが「ヒロさーん!」」
少し遅れてブリジット、マキア、マルチダ、シェリルさん、リル、コルルが来た。
そういえば連絡がまだだったのを思い出す。
「荷物は取り戻せたよ」
そう言って腰に括りつけた荷物をパンパンと叩く。
みんなは安心したとにニナを睨む。特に恐いのがブリジットとマキア。
ニナは明らかに怯えている。
「荷物も返ってきたし、もうチャラにしようよ。その代わりにさ、ニナが穴場に案内してくれるらいしからさ」
俺はニナを指差す。
ニナは「ハードル上げてくれるなぁ」と呟いた。
「……ヒロは少しお人好しが過ぎるのではないか?」
「そう?」
マキアに指摘されるが、そのつもりはないんだけどなぁ。女性に対してはちゃんと優しくするようにと両親には口が酸っぱくなるほど言われてはいたが。
「え〜、それがヒロさんの良いところだと思いますよ〜」
「リルもヒロの優しいところ、好きだよ」
「私もー♪」
「……(コクリ)」
「私は優しいヒロさんも激しいヒロさんも鬼畜なヒロさんも愛せます」
ブリジット……君のキャラが段々おかしなことになってきてないかい?
それに俺にはそういう趣味は無いですから。
「それじゃあ何処へ行く?」
◆
〜サキュバス喫茶 アムネジア〜
ニナに「この辺で一番食事が美味いところは?」と聞いてこの店が値段も手ごろで一番らしい。サキュバス喫茶と表記されているが、別にサキュバスしかいない訳でもなく、他の魔物も働いている。この店を経営している店長がサキュバスだから、そう命名したらしい。
「「「「「「いらっしゃいませ、ご主人様! お嬢様!」」」」」」
あれだ、まんまメイド喫茶だ。服装もメイド服っぽいのを着ている。
何故"っぽい"をつけているかというと、スカートがミニだったり、ヒラヒラがやたらとついていたりとどちらかというとウェイトレスに近いからだ。
メニューを見ると、『モエモエオムライス』みたいな変なネーミングな料理は一切無い。日替わりランチやパスタのように喫茶店でよく見るものがほとんどだ。変わったのだと『店員 要相談』の文字がメニューにあった。意味が分かって水を吹き出しそうになった。
とりあえず俺とブリジットとコルルとニナは日替わりランチ(ドリンク、スープ、ライスorパン付き)、マキアとマルチダはステーキセット(以下省略)、シェリルさんはサラダパスタのセット(ドリンク、サラダ付き)を注文した。
リルは身体の構造上少ししか食べられないので、みんなからちょっとずつ貰う形式になった。
「あたしも奢って貰って良かったの?」
「嫌なら自費でもいいけど……」
「お願いします」
というよりこれも貰った金だから、俺が偉いわけじゃないんだけどね。
先にスープやサラダのような前菜が来て、それを食べ始める。スープは熱すぎずぬるすぎずちょうどいい温度で美味い。コーンポタージュだろうか? それよりも濃厚なきがする。サラダはシャキシャキしていてさわやかさと程よい苦味を楽しめる。それにドレッシングの酸味が相まって絶妙だった。
「ニナ、聞きたいことがあるんだけどさ。この辺でいろんなことに詳しい人とかいない? 魔物でもいいけど」
「……癒しの森を管理している賢人、ユニコーンのセレスティア。カカラ砂漠にあるピラミッドの主、アヌビスのシルヴィア。一度入ったら二度と出られないと言われてる霧の地平の領主、ヴァンパイアのエレノア。あたしが知ってるのはこれくらいかな」
セレスティアさんは前に会ったけど、問題は残りの二人か。
「カカラ砂漠と霧の地平って何処にあるんだ?」
「それは私がお答えします」
立ち上がったのはブリジットだった。
「カカラ砂漠はこのトルカパの町の南西の方にあります。あそこには金銀財宝を求めて多くのトレジャーハンターが侵入していますが、ほぼ全員がマミーの餌食に……。霧の地平はその名の通り霧に覆われていて見つけ出すことすら困難とされていて、正確な場所をしっている人も少ないとか。うわさでは反魔物領の近くだとか」
霧の地平に行くのは難しそうだな。ピラミッドも大分難しそうだけど。
「あら? 私の妹がどうかなさいまして?」
声の元にいたのはユニコーンのように人間の上半身と馬の下半身を持つ女性。しかしユニコーンとは違い毛並みは白ではなく黒く艶やかな色をしていて、角も一本ではなく二本ある。
メニューが多かったのでカートで持ってきてくれたようだ。それを一つずつ配り始める。
「あの、妹って……」
「さっき話題に上がっていましたセレスティアは私の自慢の妹なんです。……ああ、申し遅れました。私、バイコーンのセレスティナといいます」
「ヒロっていいます。最近こっちにきました」
俺の前に日替わりランチが置かれる。
チーズの乗ったハンバーグと付け合せのにんじんのグラッセ、ポテトだった。ハンバーグのいい香りが食欲をそそる。
「それでは、ごゆっくりどうぞ」
セレスティナさんは俺に微笑みかけて仕事に戻っていった。
「……ヒロさんって魔物ホイホイ?」
「は?」
ハンバーグは噛むと肉汁の旨みが溢れ出して、それにとろけたチーズを絡ませると食が進んだ。にんじんのグラッセもまるでお菓子のように甘く、ポテトはホクホクで絶品だ。普通のファミリーレストランで出てきそうなメニューだが、味のよさが桁違いだ。
「次、何処行く?」
「腹ごしらえに運動でもしようか」
◆
「いや……あの……」
「さあ、行くぞ」
目の前にはお城のようなホテル。『ご休憩 300G』と書かれてる。
つまりラブいホテルです。
「いや、部外者もいるし」
俺はニナを見る。こいつだってよく知りもしない男となんて嫌だろう。
「ヒロならいいかな〜なんて、アハハハ……さよなら」
マキアに睨まれてニナは逃走。
逃げ道なんてなかった。
しかも俺以外みんなその気満々のようだ。
俺は観念してホテルに入った。
「いらっしゃいませ、ご予約はされてますか?」
「いいえ」
「え〜ひいふうみい……お盛んですね」
「ほっとけ!!」
「乱交をお望みでしたら」
「うるさい黙れ」
「808号室でしたら広くて見晴らしもよく、パーティー会場にもぴったりでして」
「何のパーティーだコラ」
「それではお客様。ごゆっくりお楽しみくださいませ」
「もう疲れた」
〜808号室〜
マジできてしまった。確かにあのおっさんの言ったとおり、広いし見晴らしもいい。その上ベッドもでかい、誰が泊まるんだこんなデカイ部屋。あと料金が異様に安いのも気になる。
「さあ、早速ヤるぞ」
「汗かいたし、先に風呂がいい」
「私は別に気にならないぞ?」
「俺が気にするの!」
服を脱いで風呂場に入る。風呂も広く、ライオンの口から湯が出ていた。何処のブルジョワだ。
「おっ風呂ー!」
「コラッ、掛け湯くらいしていきなさい」
リル(裸)を掴んでお湯をかける。
俺も軽く洗って温まろう。
「ヒロさ〜ん♥」
スポンジを取ろうとしたらシェリルさんに後ろから抱きつかれた。規格外の大きさを誇る彼女の胸が俺の背中に押し付けられている。しかもちょっとヌルヌルしている。石鹸が塗ってあるのかもしれない。
その刺激に俺の愚息はあっという間に反りかえってしまった。
「ふわぁ〜大きいですぅ♥」
「すごーい♥」
「私がいちばーん!!」
俺の手を引いたのはマルチダだった。その目は軽く血走っている。
「昨日はっ……貰えなかったからっ、早くー!」
昨日の事はよく覚えてないんだけど、マルチダの反応から推測すると……アレなことをしてしまったらしい。そのことを思い出しているのか、マルチダの秘所は湿っている。
床はタイルなのでマルチダを寝かせるわけにはいかず、俺が床に座って対面座位の形式をとることにした。
「いくよ?」
「はやくはやくー♥」
マルチダの腰を少し浮かせて愚息を秘所に押し当てる。そうしたらマルチダが自分から腰を落とした。
「ふひゃぁぁぁぁああああ♥♥♥」
「うおっ!」
入れた瞬間に膣内がギュッとしまった。
もしかして初めてなのに挿入した瞬間にイッた?
「はぁ♥はぁ♥……もっとー♥……もっと欲しいー♥」
俺はリクエストに答えて腰を動かす。が、少し動き辛い。
このままだと浅い動きだけになってしまうので、後ろに手を置いて支えながら腰を振る。
大きな胸が上下に揺れて興奮を誘った。
「ふぅ♥……ああっ♥すごいぃ♥」
「これっ、やばいっ」
イってからずっと突き上げているから、もしかしたらイき続けているのかもしれない。
俺はそろそろ限界になってスパートをかける。
「ああん♥ダメェ♥……イクゥ♥イッちゃうううううう♥♥♥」
俺はギュッとしまったマルチダの膣内に溜まった欲望を吐き出した。
白い精液が膣内を満たしているのがわかる。
「ああ……ヒロぉ♥」
俺はマルチダを下ろして、濃厚なキスを何度も何度もしてあげた。彼女の股の間から白い精液と一緒に血が出ている。
「痛くなかった?」
「すっごく気持ち良かったー♥」
マルチダはその場にへたりと座り込む。
「ふぅ……んむっ!?」
一息つこうかと思いきや、シェリルさんに唇を奪われる。
「ちょっと待った!」
「あんなの見せられて我慢できるわけないじゃないですか〜!」
シェリルさんの股からは透明な液体が垂れている。彼女も我慢の限界らしい。
今気が付いたが、俺の愚息は射精したばかりだというのに衰えていない。まだまだ元気な状態だ。
俺はシェリルさんを抱き寄せ、片足を上げて立ったまま挿入した。すでに愛液でヌルヌルな上、俺の愚息もマルチダの愛液を精液で塗れていたので何の抵抗もなくスムーズに入る。
「ああ〜入っちゃった〜♥♥私の膣内がヒロさんで一杯になってる〜♥♥」
シェリルさんは歓喜の声を上げながら俺の首に手を回し、キスをする。
俺は彼女の一番深いところをガンガン突き始めた。
「もっとっ♥ んっ……♥ もっと突いてくださいっ……♥ あぁっ♥」
俺は趣向を変えて、彼女の奥に突き刺した後、グリグリと押し付けてみる。
先が刺激されてかなり気持ちいい。
「ああっ♥それしゅごぃい♥」
シェリルさんの乳首から白い液体が出てるのに気が付いた。
「きゃんっ♥」
俺は彼女の乳首を口に含んで吸い上げる。そこから暖かいミルクが出てきた。
あれ? 朝飲んだ牛乳と味が似てる?
一瞬そう思ったが、どうでもよくなり彼女の乳首を夢中になって吸い上げる。もう片方は手で揉みしだいて、その間も腰の動きは休めない。ミルクのお陰か、さっきよりも力強い腰使いができるようになっていた。
「シェリルさんッ」
「シェリルって……ああん♥♥呼んで……♥」
「シェリルッ……シェリルッ……」
しかし高まった射精感まではどうしようも無い。限界が近づいているのが分かった。
俺は乳首から口を離してシェリルの唇を貪った。
「あっ♥ あっ♥ ぁ……っ、ふああぁぁぁぁぁ〜〜〜♥♥♥」
シェリルは絶頂を向かえ、俺も彼女の膣内に精液を吐き出した。
シェリルの膣内は一滴もとりこぼしがないように搾り取っていく。
彼女は幸せそうにその場にへたり込んだ。
「次! 私!」
今度はリルだった。というか
「お前は無理だろう」
小さすぎる。せいぜい20〜30cmくらいだろう。入るわけが無い。
俺の愚息は異常なまでにでかい訳じゃないが、リルの半分以上はある。
そんなことしたら死ぬんじゃないか?
「……というわけで次はわたし」
リルを押しのけてきたのはコルル。
コルルは俺を風呂に入れてきた。
コルルの秘所はまだそれ程濡れておらず、流石にこのままシたら痛いだろうと思い前戯を始める
。
彼女を風呂の淵に座らせて、柔らかく白い肌、へそ、太腿にキスをしたり嫌がらない程度に舐めてみたり、少しくすぐったそうだったが、少しずつ秘所に近づいていくにつれて反応が変わっていった。
「んっ♥……ああっ♥……」
そしてとうとう彼女の秘所を直に舐める。
「ふっ♥……ひゃん♥……ふあああん♥」
舐めれば舐めるほど愛液が溢れてくる。
クリトリスも舌で突いてあげると喜んだ。
「もう大丈夫……きて」
コルルは顔を赤らめながら自分の秘所を開いて俺を誘う。
二度射精しても衰えを知らない愚息をあてがい、一気に彼女の中へ入り込んだ。
「うっ……ああっ……」
彼女の顔が痛みに歪む、だがその顔は直ぐに喜びの顔に変わった。
「大丈夫だから心配しないで。わたしもみんなと同じように愛して欲しい」
饒舌になったことに驚いたが、俺は気を取り直して彼女に軽くキスをする。そしてゆっくりと腰を動かし始めた。
表情の変化に乏しかったコルルが快楽によって表情を変化させていく様は見ていて嬉しい。もっと違う彼女を見てみたいという欲求に駆られて腰を動かす。
「は、ああっ♥……あったかぁい♥」
「コルルの膣内もすごく熱い」
彼女を抱きしめながら腰の動きがより強く、より速くなっていく。
「ああ、好きっ♥ヒロッ♥ヒロッ♥」
「うっ、限界だ。出すぞっ! このまま」
「来てぇ♥膣内にだしてぇ♥」
俺は限界になった肉棒を一番深いところまで挿入する。そして、子宮へめがけて大量の精液を噴き出した。もう三度目だというのにすごい量の精液だ。
「んぁぁぁあああああ♥♥♥」
最後の一滴まで出し終わると快感に打ち震えているコルルを抱きしめてキスをした。
コルルもそれに応え、嬉しそうに唇を貪る。
そしてどっと疲れが押し寄せた。
「ここらでそろそろ真打登場といこうか」
「ずっと待ってたんですからね」
そういえば二人とも何も言ってこなかったよね。おかしいな〜とは思ってたんだけど。
「それじゃあ二回戦からはベッドの上からシましょうね〜」
コルル以外は既に復活していて続きをヤるつもりでいる。
「や、流石に疲れたから休みたいな〜」
「私のミルクを飲めば疲れなんて吹っ飛んじゃいますよ〜」
「そもそも私はまだ一回もシて無いんだ。時間の許すまでとことんヤるぞ」
「ヒロさん私、ヒロさんの赤ちゃんが出来るまでヤりますからね」
「私もシて欲しいー!」
そうして俺は時間いっぱいまでみんなに精という精を搾り尽くされ、空っぽになったらミルクで回復してまた搾り取られるというループを繰り返された。コルルも直ぐに復活して加わり大変なことになったことを追記しておく。
12/09/02 20:55更新 / BBQ
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