読切小説
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チ○ポに負けたオーク
 騎士は、魔物と対峙していた。
 騎士の前には、大柄な女がいた。男である自分と同じくらいの背があった。肩幅もあった。大柄な体に柔らかそうな肉をつけていた。手には石のハンマーを構えていた。
 「お前は、これからマ○コに負けた男騎士になるんだ」
 目の前の魔物は言った。舌なめずりをしていた。目は欲情に血走っていた。鼻息は異常なほど荒かった。
 「雌豚」
 騎士は思わずはき捨てた。
 目の前の魔物はオークだった。豚の特長を持つ魔物だ。
 オークは、もともとは豚そのもののような顔をしていた。下等な魔物の代表格だった。
 だが、魔王の代替わりでオークも変わった。人間の娘のような外見になった。よく見ると、目の前のオークもかわいらしい顔をしていた。豚のような耳も、かわいらしいと言えなくも無い。
 だが、性格は変わっていなかった。
 貪欲で狡猾、そのくせ臆病だった。弱いものには高圧的な態度を取り、強いものにはこびへつらった。しかも、魔物娘の中でも好色なことで知られていた。目の前のオークも、マ○コとためらいも無く口走っていた。
 「お前の取り澄ました顔で、顔ズリしてやる。私の洗ってないマ○コで、お前の顔に臭いを染み付けてやる。」
 「糞雌豚」
 騎士は、はき捨てた。目の前の物体を雌豚呼ばわりすれば、雌豚に失礼だ。
 「お前はその糞雌豚に犯されるんだよ!」
 オークはわめきながら襲い掛かって来た。

 事の起こりは20日前だった。
 都から通達が来た。貿易商としてこの国に来ていたオークの一団が失踪した。直ちに捕獲せよと。
 そして10日ほど前から領内で、魔物が出没するという報告を受けていた。農民や猟師が魔物を見ていた。彼らの話を総合すると、魔物はオークらしかった。
 直ちに魔物捜索隊が編成された。この国は中立国だ。魔物を排撃したりしない。ただし、魔物が入ることが出来る地域は限定していた。この領内は、魔物禁止地区だ。魔物を捕獲し、強制送還する必要がある。
 捜査の結果、魔物の移動ルートを特定した。向かう場所も予測できた。
 3日前、包囲網を完成した。そして、包囲網を狭めていった。
 オークは複数で活動する。そのため、捜索隊も複数で行動した。
 だが、追い詰められたオークたちは、捜索隊に奇襲を仕掛けた。その奇襲を仕掛けられたのが、この騎士の隊だ。乱戦の中、騎士は他の者とはぐれた。そして、一匹のオークと対峙する事となった。

 オークは大柄だ。だから動きはやや鈍い。そこが狙い目だ。騎士は捜索のため、軽装用の鎧を着ていた。オークに対し、動きで勝った。
 オークの攻撃をかわすと、その背に剣を突き出した。オークは、かろうじて受け止めた。騎士は、斬撃を繰り出し続けた。オークの持っている石のハンマーは、すばやく振り回せない。オークは守勢に回った。オークの右腕を、騎士の剣が掠めた。オークは、ハンマーを取り落とした。オークの首に、剣を突きつけた。勝負はあった。奇襲に失敗した時点で、オークの敗北は決まっていた。

 騎士は、オークを縄で縛った。その後で、オークの右腕を布で縛り、止血した。
 その間オークは、ふて腐れた表情で黙っていた。
 「私をどうするつもりだ」
 オークは、そっぽを向きながら言った。
 「城の牢屋にぶち込む。手続きを済ませたら国外追放だ。」
 騎士は、そっけなく言った。
 「つまらねえ」
 オークは、はき捨てた。
 「つまるも糞もあるか。お前は犯罪者だ」
 騎士は冷淡に言った。
 「男を捕まえに来て何が悪い。私はやりたい盛りなんだよ」
 オークは、恥ずかしげも無く言い放った。
 「糞雌豚」
 再び騎士は罵倒した。
 「粗チンの童貞騎士に言われる筋合いは無い。このせんずりコキ!」
 オークの罵倒は、騎士を上回った。
 騎士は黙り込んだ。表情は危険なものへと変わり始めた。
 だが、オークは騎士の表情の変化に気づかなかった。自分の罵倒が効果を発揮したと解し、さらに罵倒を重ねた。
 「お前包茎なんだろ。チンカスまみれのチ○ポをしているんだろ。女から馬鹿にされてるんだろ。恋人いねえんだろ。娼婦に相手してもらう度胸も無いんだろ。だからせんずりするしかねえんだろ。包茎チンカス騎士さん。」
 オークは、毒々しく嗤った。
 騎士は回りを確認した。この場所は、岩と木で覆われていた。他の場所から死角となっていた。
 無言でオークに猿轡をはめた。オークは暴れようとした。だが、縛られているため抵抗できなかった。
 オークは、露出度の高い格好をしていた。一応鎧を着ているが、機能を果たしているとは言えなかった。大きな胸はほとんど見えた。股間もわずかばかり隠しているだけだった。
 騎士は、自分の股間に手をやった。ペニスを取り出した。オークが罵倒したとおり、包茎だった。皮の中には、チンカスがたまっていた。風呂に入ったのは、3日前だった。騎士の股間は、捜索と戦いで汗をかき蒸れていた。しかも、少し前に小便をしたばかりだった。
 その不潔なペニスを、オークの顔にこすりつけた。オークは顔を背けた。騎士はオークの顔をつかみ、ペニスの方に向かせた。そして思う存分、オークの顔を嬲った。
 はじめは頬にこすり付けていた。次に目と額にこすり付けた。さらに鼻を嬲った。鼻にチンカスがこびりついた。鼻の穴にまでチンカスが塗りこめられた。
 オークは、あまりの悪臭に白目をむきかけた。おおよそまともな者が嗅ぐ臭いではない。
 だが、オークは騎士の予想を上回った。オークは、鼻を鳴らしてペニスの臭いを嗅ぎ始めた。騎士のペニスからあふれ出す腺液を、鼻から吸い上げた。
 騎士は、驚愕した。同時に興奮した。強く、激しくオークの鼻でしごいた。
 オークも、自分から鼻を騎士のものにこすり付けた。騎士に合わせてこすり付けた。
 「喰らえ雌豚!」
 騎士は黄ばんだ白濁液を、オークの鼻の穴にぶちまけた。
 オークの鼻の穴から、チンカスまみれの汚液が逆流した。
 騎士は、鼻の穴にぶちまけ続けた。一滴のこらずぶちまけた。
 オークの顔は、鼻を中心に黄ばんだ汚液で覆われていた。あたりに刺激臭が漂っていた。
 オークは、白目をむいていた。たが、気絶はしていなかった。
 ふと、騎士はオークの股間を見た。
 そこは、面積の低い鎧で覆われていた。鎧を中心に股間は濡れそぼっていた。湯気が立っていた。
 「淫乱雌豚め。たっぷり嬲ってやる」
 騎士は、据わった目で言い放った。

 そこからは陵辱の嵐だった。
 騎士は、オークの体中にペニスをこすり付けた。胸、腋、腹、股、背中、尻。ペニスの臭いを染み込ませた。腺液をなすりつけ、精液をぶちまけた。オークの体中から汚臭がした。
 オークの股間の鎧を剥ぎ取った。前の穴に、指を挿入した。驚くほどぬれていた。挿入には、何の苦も無かった。
 指を抜き、ペニスを挿入した。穴から血がにじみ出てきた。オークが処女であることに、騎士は驚いた。だが、いまさら辞めるつもりは無かった。膣を蹂躙し、精液で汚した。オークは、泣いていた。うれし泣きをしていた。
 オークを四つんばいにした。尻の穴をむき出しにした。食料とともに持ってきたバターを、尻の穴に塗った。そしてペニスをぶち込んだ。
 鼻を鳴らして鳴け、と騎士はオークに命じた。オークは、豚のように鳴いた。いや、豚よりも汚い鳴き声をあげた。オークの鼻からは、鼻水と精液の雫が飛び散っていた。
 尻穴を犯しながら、騎士は手のひらで尻を叩いた。白い尻に、赤い手の平のあとがいくつも残った。
 尻穴の中を白濁液で汚した。ペニスを抜くと、オークの前に回りこんだ。髪をつかみ、オークを半立ちにさせた。朦朧としているオークの顔を、汚れたペニスで叩いた。繰り返し繰り返し叩いた。
 お前の汚れた体を清めてやる。騎士はそう言い放つと、オークの顔に小便のぶちまけた。オークは空ろな表情で受け止めた。
 騎士の前には、汚れきったオークの体が横たわっていた。騎士は笑った。生まれてこの方、これほどの充実感は感じたことがなかった。
 オークも笑っていた。呆けた表情で笑っていた。

 騎士の顔は青ざめていた。
 自分のやったことを、やっと理解していた。
 自分は強姦魔だ。それも凶悪かつ変態の。
 それからの騎士の行動は、見苦しかった。
 湧き水を見つけてきて、湿らせた布でオークの体を拭いた。汚れきったオークの体は、なかなかきれいにならなかった。騎士は、必死にオークの体を拭いた。強姦をごまかすためだ。引きつった表情で、悪臭を振りまくオークの体を拭いた。
 だが、騎士はそんな自分に愛想をつかした。自分を嗤った。
 このオークを城に連れて行こう。オークへの取調べで、自分のやったことはばれるだろう。家名は汚れる。城に連れて行ったあと、すぐ自害しよう。
 騎士は、オークの猿轡を取った。無言のまま城へと連行した。
 城が見えてきたとき、騎士は空ろな表情でオークを見た。
 オークは、目を潤ませていた。騎士をうっとりと見つめていた。
 「ご主人様」
 オークは、そう言った。いとおしげに言った。
 騎士は耳を疑った。自分は気が狂ってしまって、聞こえないはずのものが聞こえるようになったのかと思った。
 「ご主人様」
 オークは、もう一度言った。
 驚愕する騎士に、オークは話し始めた。
 「私は、ご主人様の性奴隷です。これからずっとご奉仕します。チ○ポをしゃぶります。ケツの穴を舐めます。足の指を、口で清めて差し上げます。どうか私をおそばにおいてください」
 何も言えない騎士に、オークは言い募った。
 「私はチ○ポに負けました。チ○ポに勝つなど無理だったのです。もう私はあなた様の奴隷です。性奴隷です。おそばに置いてご奉仕させてください」
 騎士の頭は、動きを止めた。オークの言葉は理解の範疇を超えた。
 馬鹿になった頭で、このことだけはわかった。
 もう逃げられない。死して逃げることも不可能となった。

 オーク一味は全員捕獲された。
 双方にけが人は出たが、死者は出なかった。
 オークは、城の中に閉じ込められた。強制送還の手続きが行われた。
 だが、強制送還は取り消しになった。
 騎士の国と魔王領の間に、新条約が結ばれた。それにより騎士の国は、親魔物国家となった。
 騎士の国は、魔王領の様々な特産物を欲しがった。魔王領は、騎士の国で取れる良質な銀を欲しがった。経済上のことから、両国は友好条約を結んだ。
 もっとも魔王にとっては、経済上の理由は建前だった。魔物と人間が交わることこそが、魔王の最大の目的だった。もっとも、人間の側はそのようなことを信じない。だから経済上の理由を持ち出して、条約を結んだ。
 オークたちは、騎士の国へ残った。自分を捕まえた者達の足にすがりつき、ご主人様と呼んだ。人間の男達は、オーク達を振り放そうとした。だが、無駄だった。オークたちのご主人様にされてしまった。
 強姦しまくった騎士も、ご主人様にされた。相手は、雌豚呼ばわりしたあのオークだった。二人は結婚した。騎士の家からは、それ以後オークの騎士なるものが出るようになった。
 騎士が廃れたあとも、家は栄えた。オークの陸軍大臣、海軍大臣を輩出した。「飛べないオークはただのオークだ」という迷言を残した空軍大臣も出た。彼女達は、狡猾な軍事作戦を立て国を守った。名家の名をほしいままとした。
 だが、世間の人は彼女らを生暖かい目で見た。それは一冊の回想録による。
 騎士に嫁いだオークは、回想録を書いた。その中で赤裸々なご奉仕生活を書いていた。馴れ初めの調教も書いていた。
 世間の人は、かの家をこう呼んだ。
 チ○ポに負けたオークの末裔と。
14/02/07 09:55更新 / 鬼畜軍曹

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