魔女リーゼロッテのおちんちん失踪事件!
●リーゼとアシュリー
「ふみゃああっ……ひゃあっ、ああっ……兄さまっ! 兄さまぁ……っ!」
お兄ちゃんの引き締まった体の下で、幼いツルペタの少女が股間を貫かれて嬌声を上げている。
深く突き入れられる度に長い銀色の髪が柔らかなシーツの上に揺れて煌き、深い青色の瞳が官能に揺れる。
「リーゼロッテ……はぁ……気持ちいいよ……リーゼのおまんこの中……はふぅ」
激しいピストン運動を繰り返すお兄ちゃんの汗がポタポタと少女、リーゼロッテの白い肌に落ちていく。
「は、はいっ! わ、わたくしも気持ちいいっ! おまんこに射精(だ)してぇっ! わたくしの中に兄さまの精液……びゅっびゅってしてぇっ! ……ふみゃあっ……わたくし……わたくし、もうイっちゃうぅぅぅぅっ!!」
リーゼロッテが絶頂を迎えると、つるつるのおまんこがきゅうっと締まってお兄ちゃんのおちんちんをきつく締めつける。
「リーゼ……はぁ……はぁ……イくっ! 中に……膣内(なか)に……射精(だ)すぞっ! うああああっ!」
リーゼロッテの絶頂と締め付けにお兄ちゃんも絶頂を迎えて、幼い膣内にどろりとした精液を注ぎ込んでしまう。
「アシュリー兄さま……兄さまの精液……とても美味しいですわ……お腹に注がれて……熱くなってますの」
リーゼロッテの兄さま、インキュバスのアシュリーは自分の愛しい魔女が絶頂の余韻に浸っておちんちんを締め付けてくるのを優しい笑顔で見つめている。
しかし、アシュリーがリーゼロッテに向ける笑顔には、どこか羨望を思わせる感情が混じっていた。
魔女とお兄ちゃんの激しい交わりが一段落すれば、二人きりの世界から抜け出して周囲の声、匂い、景色が戻ってくる。
「おにいちゃんっ、気持ちいいよぉ!」
「おちんちん! おちんちん、すごいのぉっ!」
「お兄ちゃんの精液……とっても美味しいですぅ」
聞こえてくるのは幼い少女達の嬌声。
ここは魔女達が集まるサバトの黒ミサ。
魔法で造られた巨大のベッドのシーツの上で、大勢の幼い体を持った魔女とお兄ちゃん達が快楽の宴に耽っている。
「みんな、気持ちよさそうだな」
魔女達がそれぞれのお兄ちゃんとの交わりによって嬌声をあげている様子を羨ましそうに見つめながら、アシュリーはつぶやく。その視線の先にはたくさんの魔女達。
「そうですわね、兄さま。黒ミサですもの……気持ちよくなるのは当然ですわ」
つるつるの縦筋をおちんちんに貫かれたままのリーゼロッテが、そんな淫らさを感じさせない上品な微笑みを浮かべて答える。
そして、アシュリーの前髪をそっと引っ張れば、自分以外の魔女を見ないで欲しいと少しの焼餅を顔に浮かべて。
「さあ、兄さま……もっともっと兄さまも気持ち良くしてさしあげますわ。……ですから……わたくしのおまんこを……たくさん犯して下さいませ……」
リーゼロッテはエッチなおねだりに頬を染めて恥ずかしそうにするけれど、魔物の本性は既にアシュリーのおちんちんをおまんこで締めつけている。
インキュバスであるアシュリーのおちんちんはいまだ萎えておらず、リーゼロッテの締めつけにぴくんと反応してしまう。
「ん……そうだな」
アシュリーは自分の感じている複雑な気持ちをリーゼに気付いてもらえないことに少しだけ寂しさを感じた。だが、自分でもよくわかっていない感情を理解してもらうのは贅沢だと思ったし、黒ミサを包み込む淫らな魔力に身を浸していれば少しばかりの寂しさよりも性欲が勝る。
「リーゼ、いくぞっ」
「ひゃああっ……ひみゃあっ! 兄さまっ!」
アシュリーが再び腰を引き、リーゼロッテの子宮まで届かせんばかりにおちんちんを突き入れれば、上品なお嬢様然としているリーゼロッテが再び淫らに喘ぎだす。
「ああ……かわいいよ、リーゼ……気持ちよさそうで……綺麗だ……羨ましいほど……」
激しいピストンを繰り返しながら、恍惚とした表情でリーゼロッテを見つめている。
「兄さまっ……兄さま、嬉しいっ! 兄さまのおちんちんはわたくしが……気持ちよくして……ふみゃああっ!」
アシュリーの言葉を自分への誉め言葉だと考えたリーゼロッテはお礼と言わんばかりに、きゅうきゅうとおちんちんを締め付け、自分も腰を振ってみせる。
二人の官能は再び絶頂へと向かって昇り詰めていく。
「んぅ……ああ、リーゼ、もっと感じてるところを見せてくれっ!」
アシュリーはリーゼロッテの腰を片手で持ち上げると、鋭角な挿入角度でGスポットをおちんちんの先端で攻め立てるとともに、残った片手でクリトリスを捻り上げた。
「ひみゃああああっ! あっあっあっ……兄さまっ! イくっ! また、イっちゃいますっ……!」
アシュリーの激しい責めにリーゼロッテは背筋を大きく反らして、おまんこはおちんちんをきつく収縮する。
「リーゼのイく姿……素敵だっ! うあああっ! はぁっ!」
リーゼロッテの絶頂する姿に、自分が魔物娘になって男に犯されるという妄想を重ね合わせながら、アシュリーは激しい射精によっておまんこの中に大量の精液を注ぎ込む。
「ふああっ……すごい……こんなにたくさんの精……初めてですわぁ……ふああ……兄さま……わたくしは……幸せですわ……」
アシュリーと連れ添うようになってから随分と経っているが、その中でもかつてないほどの射精に、魔女としてお兄ちゃんに愛されている幸せを噛み締めるリーゼロッテ。その幸せを離すまいとアシュリーをぎゅっと抱き締めて全身で絶頂の喜びを伝える。
「……兄さま……兄さまのおちんちん……とても素敵ですの……たくさん射精(だ)してもらえて……。あっ……兄さま、抜いては……嫌ですわ」
おまんこを圧迫するおちんちんの存在感が薄くなっていくのを感じたリーゼロッテはアシュリーの腰に両脚を回して逃すまいとする。いやらしさが強調されるポーズに頬を染めて恥じらいながらも、性欲がそれに勝っていた。
「……? なんですの、兄さま?」
けれど、どんなに強く抱きしめても、腰を脚でホールドしても、おちんちんの感触はどんどん小さくなっていく。
「兄さまっ!? 兄さまっ!」
おちんちんだけではない、自分を力強く抱き締めてくれる腕は細く柔らかになった。自分を受け止めてくれる逞しい胸板も小さな二つの膨らみに変わった。
不安を堪えられずに悲痛な叫び声をあげるリーゼに周囲にいた魔女とお兄ちゃん達も何事かと注目する。
「リーゼ……な、なんだ、これは……リーゼ……っ」
不安になっているのはリーゼだけではない。アシュリーもまた、自身の体に起きている変化に戸惑いを見せている。
「兄さま、お声まで……」
だが、アシュリーが出した声はそれまでの男性の声ではなく、せいぜい声変りする前の少年、もっと言えば少女のそれに変わっていた。
「なんて……なんてことですの。……兄さまが……兄さまが……」
リーゼロッテの前にいたのは、もう兄さまであるアシュリーではなかった。
キラキラと輝く金髪のショートカット、状況が分からない不安に潤んだ瞳、美少年にも美少女にも見える中性的な美しい顔立ち、ほんのりと膨らんだ二次性徴の少女のような胸、雄々しくそそり立っていたおちんちんの代わりに慎ましやかな容貌を見せる無毛の縦筋。
「女の子になってしまわれるなんてっ」
その直前に、リーゼロッテのおまんこに大量で濃厚な精を放ったばかりのアシュリーは、頭に角、ピンと尖った耳、腰に翼と尻尾を生やした中性的な美少女へと変貌したのである。
●アルプ・アシュリーと魔女リーゼロッテ
「ふむ。これはアルプじゃの」
サバトの首領であるバフォメットはそう語った。
「元来人間であるインキュバスが突然変異で“本当に魔物になった”ものじゃ。アシュリーと言ったのう? おぬし、心のどこかで女になりたいと思っていたのではないかの?」
バフォメットの話をかいつまむとこうである。
本来、精を生成する能力が強化されるのがインキュバスである。アシュリーは正確には魔女の使い魔であるが、性質的には違うものではない。
しかし、「女性になりたい」「男性と結ばれたい」という願望を、自覚的であれ、無自覚であれ、心の中に潜ませていたインキュバスは魔物娘との性行為の度に体内に取り込む魔力によって、自らの精の精製能力を破壊してしまうのである。
やがて精を生成できないまま、最後の一滴まで精を絞り尽くした時、体内に溜め込んだ魔力が体に染み渡って、魔物の女性であるアルプに生まれ変わってしまう、のだと。
リーゼロッテの城へ帰る馬車の中――。
魔女の魔力が御者を務める馬車は定められた道を走っていく。
移動手段が魔法の箒や絨毯ではないのは、リーゼロッテが魔女であると同時に人間世界での身分が貴族であるからだろうか。
そんな彼女も、今まで通りの黒ミサの帰り道であれば、この馬車の中でアシュリーと淫らに交じり合い続けていたはずだ。
しかし、今、馬車の中にあるのは気まずい沈黙であり、リーゼロッテは馬車の窓から外を眺め続けている。服にも乱れなどなく、りりしいお嬢様の姿だ。
一方のアシュリーは自身の変化に戸惑い、リーゼロッテの沈黙にも戸惑い、どうしていいのかわからずにいる。
その服装を書き連ねると、アルプとしての魔力で生み出された肩周りだけを覆うシャツらしきものにネクタイ、ローライズの短パンに片脚だけのニーソックスとブーツ。装飾として♀と♂のマークが組み合わさったようなシルバーアクセ。それらが少年とも少女とも言いがたい不思議な体型を扇情的に見せている。魔女達のロリ体型とも微妙に趣きが違っている。
「……ねえ……兄さま」
長い沈黙の果てに、ぽつりとリーゼロッテがつぶやく。
「な、なにかな? リーゼ」
即座に返事をするアシュリー。けれど、その声はリーゼロッテの大好きな兄さまのものではないのだ。
「わたくしは……兄さまを男の子として満足させることができなかったのかしら?」
アシュリーが女の子になりたいという内心を秘めていたのは、自分が女の子としての魅力が欠けていたから。そんな自責がリーゼロッテを襲っていた。
「……そ、そんなことは……ことは……」
言葉に詰まるアシュリー。現にアルプになってしまった以上、男として満足していたとは言いづらかった。
「わたくし……魅力のない駄目な女の子ですのに……自分ばかり気持ちよくなるような独り善がりを続けてましたのね」
アシュリーが言葉に詰まったのを肯定と受け止めて、顔を伏せたリーゼロッテがぎゅっとスカートの上で握った拳に涙が零れ落ちる。
「違うっ! リーゼはとても魅力的な女の子だっ!」
リーゼロッテの涙を見て、アシュリーは語気を荒げた。大好きで、大切なリーゼロッテが泣いているなんて我慢できないからだ。
「ボクは確かに男の自分に物足りなくて、女の子になることは望んだ……でも、それは……リーゼが……リーゼのことが大好きだからだっ!」
アシュリーは馬車の中でそっとリーゼロッテに近づくと、その拳を優しく握り締める。
「わたくしが……?」
「ずっとリーゼの兄さまとして、リーゼを見続けてきた。リーゼのかわいらしさも、いやらしさも、気持ちよくなっている様子も……全部見てきた……」
優しく諭すように語る様は女の子になってしまっても、兄さまだった時と変わらない優しさで。
「に、兄さま……。……そ、そんな風に言われたら……恥ずかしいですわ……」
優しく諭すアシュリーの姿に、姿は変わっても優しい兄さまなのだと確認すれば少し心が落ち着かせる。自分の痴態について語られて、恥ずかしそうに頬を染めてしまうくらいの余裕は出てくる。
「そうやって恥じらっているのに、結局夢中になってしまう、リーゼはいやらしい子だよね」
「そ、それは……ま、魔女ですもの……快楽に忠実なのは当然ですわ」
アシュリーの言葉攻めに恥ずかしげに反論するものの、きゅんとお腹に切なさが響く。 個人の資質であれ、魔女の特性であれ、リーゼロッテがいやらしく快楽に夢中になる事実に違いはない。
「……そんな風に恥ずかしがり屋のリーゼが、それでも夢中になる女の子のエッチ……それが一体どんなものなのか? ボクはそれが知りたくて仕方なかったんだ」
性行為以上にリーゼロッテに近づきたい、リーゼロッテと同じになりたい。
アシュリーの女性化願望の根源は、飢餓にも似たリーゼロッテへの止むことのない渇望であった。
「……兄さま……」
「ボクは……リーゼと一緒に気持ちよくなりたい……リーゼが感じてるものを一緒に感じたい……リーゼと……リーゼとずっと一緒にいたいんだ」
アシュリーはリーゼの手を握ったまま、そっと顔を近づけていく。
リーゼも目を閉じて、それを受け入れた。
二人は再び愛し合うことを始めた――。
ぎしぎしと激しく揺れながら進む馬車。
当然、道が悪いわけではない。
「ふみゃああっ……ひゃあっ、ああっ……兄さまっ! 兄さまぁ……っ!」
「リーゼっ……リーゼ……気持ちいいよぉ……これがっ……これが女の子の快感っ……ふみゃあああっ!」
並びあって座るリーゼロッテとアシュリーはお互いの尖った乳首を擦り合わせ、指がおまんこをかき回す。ぐちゅぐちゅと淫らな音が二人の少女の官能を掻き立てる。
「……ふふふ……このくらい……あふぅ……まだまだ序の口ですわ……あああっ!」
序の口と言いながら、しっかりと感じているリーゼロッテはぎゅっとアシュリーのクリトリスを摘まみ上げます。
「ふみゅああああっっ! ……はぁ……はぁ……すごい……頭の中に雷が走ったみたいだ……」
敏感なところへの強い刺激に、ひときわ体を震わせてしまうアシュリー。
「クリトリスを弄るたびに……リーゼがかわいい声を上げるわけだ……こんな風にっ」
「っ! はみゃああああああっ! ああっ……兄さまぁ……」
不意打ちでリーゼロッテのクリトリスを摘まみあげるアシュリー。リーゼロッテの体は知り尽くしているのだ。
「ああ、リーゼ……もっとぉ……もっと気持ちよくしてぇ……」
「兄さまもっ……わたくしを……気持ちよくしてぇ……」
二人は互いのおまんこに人差し指、中指をを深く差し入れ、親指でクリトリスを押しつぶす。
「「ふあああああああぁぁっ!」」
二人の美少女は同時に絶頂を迎え、ビクンビクンと体を振るわせる。やがて、絶頂の波がひくと互いの体をよりかかるように全身の力を弛緩させてしまう。
「……リーゼ……これが女の子の……リーゼの感じていた快感なんだね……」
絶頂の余韻に浸りながらリーゼによりそうアシュリー。今まで味わったこともないような強烈な快感の渦に翻弄され、そのことでほぼ頭はいっぱいだった。かすかに感じる飢餓感を除けば。
「くすくす。兄さまってば。……こんな程度の快感で喜んでもらっては困りますわ」
そんなアシュリーの様子を見て、リーゼロッテは悪戯っ子のように笑う。
「……この……程度?」
「はい、この程度、ですわ。本当に、本当に気持ちいいのは……」
リーゼロッテはアシュリーの耳元に唇を寄せ、そっと囁きかける。
「兄さまのおちんちんがわたくしのおまんこを犯して……膣内(なか)にどぴゅどぴゅって、熱い精液を射精(だ)してくれた時ですの」
リーゼロッテは羞恥と興奮で、熱に浮かされたような濡れた声を出す。アシュリーはその声にゾクリと震え、それはおまんこを熱くさせる。
「……ゴクリ……で、でもほら、ボクとリーゼにはおちんちんはないしっ……ボクはほら、リーゼが好きだから女の子になったんであって、男の人とするとはなんていうか……」
けれど、そんな体の反応とは別に、男であったアシュリーの心は男性をおちんちんをおまんこに受け入れるなど完全に想定外である。
「何を言っておりますの。精を受け入れなければ、わたくし達は餓えて死んでしまいますわ。新しい兄さまを探さなくてはなりませんわね」
「あっ……」
「新しい兄さま」という言葉にぴくんと反応するアシュリー。自分にはもうおちんちんがない以上、本当に意味で「兄さま」でいることはできないのだ。
「……ボクは……ボクはもう……リーゼの兄さまでいられないんだね……」
寂しそうに顔を伏せるアシュリー。あるいは場合によっては、自分はもうリーゼロッテのそばにいられないという不安さえ起きてくる。自分一人だけ、これからは男性と交わる日々。それは男の心を残すアシュリーにとっては辛い日々に思われた。
「兄さま探しは二度目ですけれど、今度の兄さま探しはとっても大変ですわ」
アシュリーが落ち込んでいる様子を気に掛けながらも、言葉を続けるリーゼロッテ。そっと俯いたアシュリーの顔に手をそえて、自分の方を向かせるとこう言った。
「わたくしとアシュリー兄さまを一度に愛してくれる兄さまでないといけないのですもの」
了
「ふみゃああっ……ひゃあっ、ああっ……兄さまっ! 兄さまぁ……っ!」
お兄ちゃんの引き締まった体の下で、幼いツルペタの少女が股間を貫かれて嬌声を上げている。
深く突き入れられる度に長い銀色の髪が柔らかなシーツの上に揺れて煌き、深い青色の瞳が官能に揺れる。
「リーゼロッテ……はぁ……気持ちいいよ……リーゼのおまんこの中……はふぅ」
激しいピストン運動を繰り返すお兄ちゃんの汗がポタポタと少女、リーゼロッテの白い肌に落ちていく。
「は、はいっ! わ、わたくしも気持ちいいっ! おまんこに射精(だ)してぇっ! わたくしの中に兄さまの精液……びゅっびゅってしてぇっ! ……ふみゃあっ……わたくし……わたくし、もうイっちゃうぅぅぅぅっ!!」
リーゼロッテが絶頂を迎えると、つるつるのおまんこがきゅうっと締まってお兄ちゃんのおちんちんをきつく締めつける。
「リーゼ……はぁ……はぁ……イくっ! 中に……膣内(なか)に……射精(だ)すぞっ! うああああっ!」
リーゼロッテの絶頂と締め付けにお兄ちゃんも絶頂を迎えて、幼い膣内にどろりとした精液を注ぎ込んでしまう。
「アシュリー兄さま……兄さまの精液……とても美味しいですわ……お腹に注がれて……熱くなってますの」
リーゼロッテの兄さま、インキュバスのアシュリーは自分の愛しい魔女が絶頂の余韻に浸っておちんちんを締め付けてくるのを優しい笑顔で見つめている。
しかし、アシュリーがリーゼロッテに向ける笑顔には、どこか羨望を思わせる感情が混じっていた。
魔女とお兄ちゃんの激しい交わりが一段落すれば、二人きりの世界から抜け出して周囲の声、匂い、景色が戻ってくる。
「おにいちゃんっ、気持ちいいよぉ!」
「おちんちん! おちんちん、すごいのぉっ!」
「お兄ちゃんの精液……とっても美味しいですぅ」
聞こえてくるのは幼い少女達の嬌声。
ここは魔女達が集まるサバトの黒ミサ。
魔法で造られた巨大のベッドのシーツの上で、大勢の幼い体を持った魔女とお兄ちゃん達が快楽の宴に耽っている。
「みんな、気持ちよさそうだな」
魔女達がそれぞれのお兄ちゃんとの交わりによって嬌声をあげている様子を羨ましそうに見つめながら、アシュリーはつぶやく。その視線の先にはたくさんの魔女達。
「そうですわね、兄さま。黒ミサですもの……気持ちよくなるのは当然ですわ」
つるつるの縦筋をおちんちんに貫かれたままのリーゼロッテが、そんな淫らさを感じさせない上品な微笑みを浮かべて答える。
そして、アシュリーの前髪をそっと引っ張れば、自分以外の魔女を見ないで欲しいと少しの焼餅を顔に浮かべて。
「さあ、兄さま……もっともっと兄さまも気持ち良くしてさしあげますわ。……ですから……わたくしのおまんこを……たくさん犯して下さいませ……」
リーゼロッテはエッチなおねだりに頬を染めて恥ずかしそうにするけれど、魔物の本性は既にアシュリーのおちんちんをおまんこで締めつけている。
インキュバスであるアシュリーのおちんちんはいまだ萎えておらず、リーゼロッテの締めつけにぴくんと反応してしまう。
「ん……そうだな」
アシュリーは自分の感じている複雑な気持ちをリーゼに気付いてもらえないことに少しだけ寂しさを感じた。だが、自分でもよくわかっていない感情を理解してもらうのは贅沢だと思ったし、黒ミサを包み込む淫らな魔力に身を浸していれば少しばかりの寂しさよりも性欲が勝る。
「リーゼ、いくぞっ」
「ひゃああっ……ひみゃあっ! 兄さまっ!」
アシュリーが再び腰を引き、リーゼロッテの子宮まで届かせんばかりにおちんちんを突き入れれば、上品なお嬢様然としているリーゼロッテが再び淫らに喘ぎだす。
「ああ……かわいいよ、リーゼ……気持ちよさそうで……綺麗だ……羨ましいほど……」
激しいピストンを繰り返しながら、恍惚とした表情でリーゼロッテを見つめている。
「兄さまっ……兄さま、嬉しいっ! 兄さまのおちんちんはわたくしが……気持ちよくして……ふみゃああっ!」
アシュリーの言葉を自分への誉め言葉だと考えたリーゼロッテはお礼と言わんばかりに、きゅうきゅうとおちんちんを締め付け、自分も腰を振ってみせる。
二人の官能は再び絶頂へと向かって昇り詰めていく。
「んぅ……ああ、リーゼ、もっと感じてるところを見せてくれっ!」
アシュリーはリーゼロッテの腰を片手で持ち上げると、鋭角な挿入角度でGスポットをおちんちんの先端で攻め立てるとともに、残った片手でクリトリスを捻り上げた。
「ひみゃああああっ! あっあっあっ……兄さまっ! イくっ! また、イっちゃいますっ……!」
アシュリーの激しい責めにリーゼロッテは背筋を大きく反らして、おまんこはおちんちんをきつく収縮する。
「リーゼのイく姿……素敵だっ! うあああっ! はぁっ!」
リーゼロッテの絶頂する姿に、自分が魔物娘になって男に犯されるという妄想を重ね合わせながら、アシュリーは激しい射精によっておまんこの中に大量の精液を注ぎ込む。
「ふああっ……すごい……こんなにたくさんの精……初めてですわぁ……ふああ……兄さま……わたくしは……幸せですわ……」
アシュリーと連れ添うようになってから随分と経っているが、その中でもかつてないほどの射精に、魔女としてお兄ちゃんに愛されている幸せを噛み締めるリーゼロッテ。その幸せを離すまいとアシュリーをぎゅっと抱き締めて全身で絶頂の喜びを伝える。
「……兄さま……兄さまのおちんちん……とても素敵ですの……たくさん射精(だ)してもらえて……。あっ……兄さま、抜いては……嫌ですわ」
おまんこを圧迫するおちんちんの存在感が薄くなっていくのを感じたリーゼロッテはアシュリーの腰に両脚を回して逃すまいとする。いやらしさが強調されるポーズに頬を染めて恥じらいながらも、性欲がそれに勝っていた。
「……? なんですの、兄さま?」
けれど、どんなに強く抱きしめても、腰を脚でホールドしても、おちんちんの感触はどんどん小さくなっていく。
「兄さまっ!? 兄さまっ!」
おちんちんだけではない、自分を力強く抱き締めてくれる腕は細く柔らかになった。自分を受け止めてくれる逞しい胸板も小さな二つの膨らみに変わった。
不安を堪えられずに悲痛な叫び声をあげるリーゼに周囲にいた魔女とお兄ちゃん達も何事かと注目する。
「リーゼ……な、なんだ、これは……リーゼ……っ」
不安になっているのはリーゼだけではない。アシュリーもまた、自身の体に起きている変化に戸惑いを見せている。
「兄さま、お声まで……」
だが、アシュリーが出した声はそれまでの男性の声ではなく、せいぜい声変りする前の少年、もっと言えば少女のそれに変わっていた。
「なんて……なんてことですの。……兄さまが……兄さまが……」
リーゼロッテの前にいたのは、もう兄さまであるアシュリーではなかった。
キラキラと輝く金髪のショートカット、状況が分からない不安に潤んだ瞳、美少年にも美少女にも見える中性的な美しい顔立ち、ほんのりと膨らんだ二次性徴の少女のような胸、雄々しくそそり立っていたおちんちんの代わりに慎ましやかな容貌を見せる無毛の縦筋。
「女の子になってしまわれるなんてっ」
その直前に、リーゼロッテのおまんこに大量で濃厚な精を放ったばかりのアシュリーは、頭に角、ピンと尖った耳、腰に翼と尻尾を生やした中性的な美少女へと変貌したのである。
●アルプ・アシュリーと魔女リーゼロッテ
「ふむ。これはアルプじゃの」
サバトの首領であるバフォメットはそう語った。
「元来人間であるインキュバスが突然変異で“本当に魔物になった”ものじゃ。アシュリーと言ったのう? おぬし、心のどこかで女になりたいと思っていたのではないかの?」
バフォメットの話をかいつまむとこうである。
本来、精を生成する能力が強化されるのがインキュバスである。アシュリーは正確には魔女の使い魔であるが、性質的には違うものではない。
しかし、「女性になりたい」「男性と結ばれたい」という願望を、自覚的であれ、無自覚であれ、心の中に潜ませていたインキュバスは魔物娘との性行為の度に体内に取り込む魔力によって、自らの精の精製能力を破壊してしまうのである。
やがて精を生成できないまま、最後の一滴まで精を絞り尽くした時、体内に溜め込んだ魔力が体に染み渡って、魔物の女性であるアルプに生まれ変わってしまう、のだと。
リーゼロッテの城へ帰る馬車の中――。
魔女の魔力が御者を務める馬車は定められた道を走っていく。
移動手段が魔法の箒や絨毯ではないのは、リーゼロッテが魔女であると同時に人間世界での身分が貴族であるからだろうか。
そんな彼女も、今まで通りの黒ミサの帰り道であれば、この馬車の中でアシュリーと淫らに交じり合い続けていたはずだ。
しかし、今、馬車の中にあるのは気まずい沈黙であり、リーゼロッテは馬車の窓から外を眺め続けている。服にも乱れなどなく、りりしいお嬢様の姿だ。
一方のアシュリーは自身の変化に戸惑い、リーゼロッテの沈黙にも戸惑い、どうしていいのかわからずにいる。
その服装を書き連ねると、アルプとしての魔力で生み出された肩周りだけを覆うシャツらしきものにネクタイ、ローライズの短パンに片脚だけのニーソックスとブーツ。装飾として♀と♂のマークが組み合わさったようなシルバーアクセ。それらが少年とも少女とも言いがたい不思議な体型を扇情的に見せている。魔女達のロリ体型とも微妙に趣きが違っている。
「……ねえ……兄さま」
長い沈黙の果てに、ぽつりとリーゼロッテがつぶやく。
「な、なにかな? リーゼ」
即座に返事をするアシュリー。けれど、その声はリーゼロッテの大好きな兄さまのものではないのだ。
「わたくしは……兄さまを男の子として満足させることができなかったのかしら?」
アシュリーが女の子になりたいという内心を秘めていたのは、自分が女の子としての魅力が欠けていたから。そんな自責がリーゼロッテを襲っていた。
「……そ、そんなことは……ことは……」
言葉に詰まるアシュリー。現にアルプになってしまった以上、男として満足していたとは言いづらかった。
「わたくし……魅力のない駄目な女の子ですのに……自分ばかり気持ちよくなるような独り善がりを続けてましたのね」
アシュリーが言葉に詰まったのを肯定と受け止めて、顔を伏せたリーゼロッテがぎゅっとスカートの上で握った拳に涙が零れ落ちる。
「違うっ! リーゼはとても魅力的な女の子だっ!」
リーゼロッテの涙を見て、アシュリーは語気を荒げた。大好きで、大切なリーゼロッテが泣いているなんて我慢できないからだ。
「ボクは確かに男の自分に物足りなくて、女の子になることは望んだ……でも、それは……リーゼが……リーゼのことが大好きだからだっ!」
アシュリーは馬車の中でそっとリーゼロッテに近づくと、その拳を優しく握り締める。
「わたくしが……?」
「ずっとリーゼの兄さまとして、リーゼを見続けてきた。リーゼのかわいらしさも、いやらしさも、気持ちよくなっている様子も……全部見てきた……」
優しく諭すように語る様は女の子になってしまっても、兄さまだった時と変わらない優しさで。
「に、兄さま……。……そ、そんな風に言われたら……恥ずかしいですわ……」
優しく諭すアシュリーの姿に、姿は変わっても優しい兄さまなのだと確認すれば少し心が落ち着かせる。自分の痴態について語られて、恥ずかしそうに頬を染めてしまうくらいの余裕は出てくる。
「そうやって恥じらっているのに、結局夢中になってしまう、リーゼはいやらしい子だよね」
「そ、それは……ま、魔女ですもの……快楽に忠実なのは当然ですわ」
アシュリーの言葉攻めに恥ずかしげに反論するものの、きゅんとお腹に切なさが響く。 個人の資質であれ、魔女の特性であれ、リーゼロッテがいやらしく快楽に夢中になる事実に違いはない。
「……そんな風に恥ずかしがり屋のリーゼが、それでも夢中になる女の子のエッチ……それが一体どんなものなのか? ボクはそれが知りたくて仕方なかったんだ」
性行為以上にリーゼロッテに近づきたい、リーゼロッテと同じになりたい。
アシュリーの女性化願望の根源は、飢餓にも似たリーゼロッテへの止むことのない渇望であった。
「……兄さま……」
「ボクは……リーゼと一緒に気持ちよくなりたい……リーゼが感じてるものを一緒に感じたい……リーゼと……リーゼとずっと一緒にいたいんだ」
アシュリーはリーゼの手を握ったまま、そっと顔を近づけていく。
リーゼも目を閉じて、それを受け入れた。
二人は再び愛し合うことを始めた――。
ぎしぎしと激しく揺れながら進む馬車。
当然、道が悪いわけではない。
「ふみゃああっ……ひゃあっ、ああっ……兄さまっ! 兄さまぁ……っ!」
「リーゼっ……リーゼ……気持ちいいよぉ……これがっ……これが女の子の快感っ……ふみゃあああっ!」
並びあって座るリーゼロッテとアシュリーはお互いの尖った乳首を擦り合わせ、指がおまんこをかき回す。ぐちゅぐちゅと淫らな音が二人の少女の官能を掻き立てる。
「……ふふふ……このくらい……あふぅ……まだまだ序の口ですわ……あああっ!」
序の口と言いながら、しっかりと感じているリーゼロッテはぎゅっとアシュリーのクリトリスを摘まみ上げます。
「ふみゅああああっっ! ……はぁ……はぁ……すごい……頭の中に雷が走ったみたいだ……」
敏感なところへの強い刺激に、ひときわ体を震わせてしまうアシュリー。
「クリトリスを弄るたびに……リーゼがかわいい声を上げるわけだ……こんな風にっ」
「っ! はみゃああああああっ! ああっ……兄さまぁ……」
不意打ちでリーゼロッテのクリトリスを摘まみあげるアシュリー。リーゼロッテの体は知り尽くしているのだ。
「ああ、リーゼ……もっとぉ……もっと気持ちよくしてぇ……」
「兄さまもっ……わたくしを……気持ちよくしてぇ……」
二人は互いのおまんこに人差し指、中指をを深く差し入れ、親指でクリトリスを押しつぶす。
「「ふあああああああぁぁっ!」」
二人の美少女は同時に絶頂を迎え、ビクンビクンと体を振るわせる。やがて、絶頂の波がひくと互いの体をよりかかるように全身の力を弛緩させてしまう。
「……リーゼ……これが女の子の……リーゼの感じていた快感なんだね……」
絶頂の余韻に浸りながらリーゼによりそうアシュリー。今まで味わったこともないような強烈な快感の渦に翻弄され、そのことでほぼ頭はいっぱいだった。かすかに感じる飢餓感を除けば。
「くすくす。兄さまってば。……こんな程度の快感で喜んでもらっては困りますわ」
そんなアシュリーの様子を見て、リーゼロッテは悪戯っ子のように笑う。
「……この……程度?」
「はい、この程度、ですわ。本当に、本当に気持ちいいのは……」
リーゼロッテはアシュリーの耳元に唇を寄せ、そっと囁きかける。
「兄さまのおちんちんがわたくしのおまんこを犯して……膣内(なか)にどぴゅどぴゅって、熱い精液を射精(だ)してくれた時ですの」
リーゼロッテは羞恥と興奮で、熱に浮かされたような濡れた声を出す。アシュリーはその声にゾクリと震え、それはおまんこを熱くさせる。
「……ゴクリ……で、でもほら、ボクとリーゼにはおちんちんはないしっ……ボクはほら、リーゼが好きだから女の子になったんであって、男の人とするとはなんていうか……」
けれど、そんな体の反応とは別に、男であったアシュリーの心は男性をおちんちんをおまんこに受け入れるなど完全に想定外である。
「何を言っておりますの。精を受け入れなければ、わたくし達は餓えて死んでしまいますわ。新しい兄さまを探さなくてはなりませんわね」
「あっ……」
「新しい兄さま」という言葉にぴくんと反応するアシュリー。自分にはもうおちんちんがない以上、本当に意味で「兄さま」でいることはできないのだ。
「……ボクは……ボクはもう……リーゼの兄さまでいられないんだね……」
寂しそうに顔を伏せるアシュリー。あるいは場合によっては、自分はもうリーゼロッテのそばにいられないという不安さえ起きてくる。自分一人だけ、これからは男性と交わる日々。それは男の心を残すアシュリーにとっては辛い日々に思われた。
「兄さま探しは二度目ですけれど、今度の兄さま探しはとっても大変ですわ」
アシュリーが落ち込んでいる様子を気に掛けながらも、言葉を続けるリーゼロッテ。そっと俯いたアシュリーの顔に手をそえて、自分の方を向かせるとこう言った。
「わたくしとアシュリー兄さまを一度に愛してくれる兄さまでないといけないのですもの」
了
11/04/19 21:25更新 / 稲峰沙織