これも愛の形
砂・砂・砂
あたり一面砂だらけ。
売るほど沢山あるが誰も買わないだろう。
「あ〜・・・あづい〜」
ここは砂漠。
決して鳥取砂丘ではない。
・・・何言ってんだ俺は・・・
「そろそろ着くはずなんだが・・・」
地図を広げ、確認する。
この先にはオアシスがある。
そこで休憩しようと考えた。
じゃないと干乾びて死んでしまう。
昨日、水筒の中身が尽きたため水分を摂取してない。
もう喉が渇いて死にそう・・・。
あと寝不足でも死にそう。
誰だよ・・・夜気配を出す奴は・・・。
こっちは常に警戒してんだ・・・。
盗賊稼業を創めて19年、ここ最近成果が上がらない。
本当は盗賊なんてやりたくないのだが、家が貧しく物心がつく前に両親に捨てられた俺には盗賊しかなかった。
しかし、人から金を奪うのは少し抵抗感があった。
その為、誰の所有物か分からない遺跡の財宝を狙っている。
何故か、遺跡の財宝を奪っても何の抵抗感が無い。
少なくとも俺は、死んだ人なんかよりも生きている人の為に使ったほうが、ずっとマシだと思う。
一部の人々の間では、「貴重な遺産の略奪」との声もある。
確かにそうだが、それはお前達が豊かな生活を送っているからそんな事が言えるのだ。
俺達貧乏人は、毎日がLive or dieな訳だから、生きる為には仕方ない。
まだ俺は死にたくは無いからな。
ちなみにジパングでは「金は天下の回り物?」って言うけどな。
今回の遺跡は少し遠いため往復で歩いて12日かかる見込み。
今日は7日目になる。
「ん?・・・」
この砂漠に入ってから初日目、ずっと誰かに尾行されてるような気がする。
しかし後ろを振り返っても誰もいない。
心配性な俺の気のせいだろうか?
まあ、いいや。先を急ごう。
しばらく歩いていると前方に何かが見える。
あれは・・・オアシスか!? いや待て、幻かもしれない。
「わー!オアシスだー!」と感動しながら叫び、行ってみたら砂でした!残念〜また来世!
そして死んだって言う話がよくあるじゃないか。
なら確かめる方法はただ一つ!
俺は左手を広げ、自分の顔に手を伸ばし、思いっきり顔面を鷲掴みにする。
「ぎゃぁあああああっ!!」
ミリミリと頭から嫌な音が聞こえたような気がする。
馬鹿か俺は!地図で確認すればいいじゃないか!
何やってんだろ、俺・・・。
「プッ!・・・・・」
「ぐぅぅ・・・・・ん?」
今、誰か笑った?
辺りを見回す、しかし誰もいない。
おかしい・・・。
「誰だ!出て来い!」
嗄れた喉を震わせ、大きな声で叫びながらナイフを片手に持ち、戦闘態勢にはいる。
「・・・・・」
返事が無い、やはり気のせいだろうか?
とりあえず自分を納得させる。
そんな事よりも先程のオアシスを地図で確認する。
「え〜と確かここに・・・嘘っ!マジかよ!」
やっぱり本物だ!幻ではなかった!
顔面を鷲掴みにした無駄な努力は無駄ではなかった!
「ヒャッハー!!」
嬉しさのあまり思わず歓喜をあげた。
なんせ、喉が渇いて死にそうだからな。
俺は残り少ない体力全てを全力疾走に使いオアシスを目指す。
「ヒャッハハハ!」
残念ながらどこぞの世紀末でも無ければ、モヒカン頭やスキンヘッドでもない。
ただの盗賊なんです。
それよりも、このオアシスを過ぎれば遺跡はすぐ近くにある。
まずはオアシスで休んで、体力が回復してから遺跡を目指そう。
頭の中では既に計画を立てていた。
体はオアシスを目指し、激しく動いている。
ああ、オアシスが見えた!もうすぐだ!
この水の匂い、植物の香り。正しく本物だ!!
「やったぜっ!ヒャッハハハ!・・・あべしっ!」
転けた、オアシス目前にして転けた。
しかし、砂漠に転ける石など無い。では何故?
「・・・・・!!」
違う、転けたのではない、倒れたのだ。
左脚の太股に針が刺さっていたのだ。
「っ!・・・・・」
刺された針はすぐに砂の下に潜った。
しかし、体が動かない。起き上がろうとしても力が入らない。
うつぶせの俺は為す術無し。ヤバイ!
「ふぅ・・・やっと捕まえたわ♪」
「!」
砂から出て来たのは女性・・・ではなさそうだ。
なぜなら下半身が、サソリだからだ。
なんだコイツは!魔物娘か!
俺はアヌビスとマミーぐらいしか知らんぞ!
「その顔だと知らないようねぇ・・・いいわ、教えてあ・げ・る♪」
そう言うと彼女はうつぶせの俺を起こし、体を正面に向けさせられた。
丁度、お互い正面に向き合うように。
「!」
その時、初めて彼女の容姿を見た。
決め細やかな褐色の肌、スイカ並の大きい乳房、腹はくびれて女性らしい体型、いかにも強気な薄紫の瞳をした目、そして薄緑色のやや長い髪。下半身はサソリの形をしてる。
顔半分は布で隠れてるからよく分からないが、それでも彼女は
超絶美人
その言葉が彼女にピッタリだった。
ありえねぇ・・・
魔物娘ってこんなに美人だったっけ??
アヌビスやマミー・・・あとスフィンクスだっけ?
過去に遭遇した事があったが、その時は普通に美人って言う印象だけだった。
しかし、コイツは・・・
彼女は顔半分を隠していた布を外し、そして
「んんっ♪」
「んっ!?」
急に彼女は俺の唇に自分の唇を重ねた
正確には、押し付けてきた。
彼女の舌が俺の口内へ入り、俺の舌を見つけるとすぐに絡めて暴れだす。
まるでずっと我慢してきたかの如く、絡めて貪る。
「んっ♪んちゅ♪・・・むぐっ♪ちゅるっ♪んんっ♪」
「むぐ、ん!んーっ!!」
激しく。
離れようとしても体が動かない。
それどころか、彼女の両手が俺の両頬を押さえてる。
「んちゅ♪・・・んちゅ♪んっ♪」
「んぐぐ・・・!!」
彼女の熱い舌が俺の口内へ唾液が垂れ込む。
何故か、甘い。
しかも、渇いた喉が唾液で潤った。
普通は味なんてしないはずだ。
「んん・・・ふぅ・・・♪」
「げほっ!げほっ!・・・」
かなり長いキスだった。
危うく窒息しかけるところで終った。
暴力的なキス、それが俺の初めてのキスだった。
ああ・・・頭がクラクラする・・・。
気がつけば、既に日が落ちかかっていた。
「はぁ・・・はぁ・・・言い忘れてたわ。わ、私はギルタブリルのギレーヌって言う名前よ」
「ギ・・・ギル・・・ダ・・・?」
舌が上手く動かない。
ギルダブリル・・・知らなかった・・・。
そんな魔物娘がいたとは・・・。
「こ、この尻尾の先の針には、ど、毒があって、刺されるとうご・・・動けなくなるのよぉ・・・!」
成る程、だから動けないのか。
ところで、さっきから彼女の言葉が変だなぁ・・・。
てか、何で彼女の顔赤いんだ?
・・・・・まかさ、発zy
「はぁ・・はぁ・・も、もう・・・が、我慢のぉ・・・ぎ、限界ぃ・・・!!」
そう言うと彼女は、俺を仰向けに倒し下半身の下着を物凄い勢いで外して、俺の息子を手に取った。
「はぁぁ・・・♪貴方のちんぽ・・・凄くいいっ・・・!」
既に息子は大きくなっていた。
しかも通常より大きく。
おそらく毒のせいだろう。
・・・・・って、ちょ!!
何冷静に分析してんだよ!俺!
男の俺が凌辱されかかっているんだぞ!しかも俺の初めてが奪われる!!
今、物凄く貞操危機に陥ってます!!
「心配ないわ・・・私も初めてなのよぉ♪」
え?そうなの?
てか、何で俺の心が読めた?
まさかコイツ、人の心を読めるタイプの魔物・・・?
「顔で判るわよ・・・♪」
ああ、そうですか。
俺は昔から盗賊仲間に、顔に出やすい奴だって言われたなあ。
かのじょ・・・いやギレーヌは着ていた衣服を脱ぎだした。
「!」
やはり彼女の胸は大きかった。
褐色の乳房が揺れ、先端にはピンク色がツンと立っていた。
そして、ギレーヌの下腹部を見ると濡れていた。
「あぁん♪・・・挿れるわよ♪・・・」
ああ、もう駄目だ、終ったな。
今俺は彼女に組敷かれ、一番手前のハサミは俺の脚を抑えている。
さらに、まだ体に毒がまわっている。
まさに、為す術無し。
こうなったらも、ギレーヌに身を任せるしかないな。
プライドなんて糞喰らえ。
俺は諦めた。
ブスッ!
「はうぅっ!!は、はいったああああっ♪♪!!」
「!!!!!」
何かを突き破ったような感触。
一気に奥まで息子が呑み込まれた。
凄く気持ちがいい。
頭の中が真っ白になりそうだ。
「あっ♪あっ♪い、痛いけ、ど♪き、気持ち、いいっ・・・♪」
ギレーヌの中で締め付けられる感覚がきつい。
そんな事もお構い無しに腰を激しく振ってくる。
「いいっ♪あっ、貴方のちんぽ凄くいいっ♪」
するとギレーヌは尻尾の針をまた太股に刺してきた!
ドスッ。
「うっ!?」
はっきり言って刺されるのは少し痛い。
血が少し出てるし。
死ぬほどの量では無いからいいが。
さらに俺の下腹部が熱くなった。
「くふっ♪ふ・・・さらに大きくなってきた♪♪・・・か、カリも大きくぅ♪・・・」
彼女は息を荒くしながら、いやらしい声でつぶやく。
俺も少し、息が荒くなった。
ギレーヌはさらに腰を激しく振った。
やばい・・・出そうだ・・・。
そんな俺の悶絶した顔を見て察知したのか
急に腰を振るのを止めた。
え・・・?
「はぁ♪・・・はぁ♪・・・はぁ♪・・・」
それは何ともいえぬ快感。
不完全燃焼の感覚。
あともう少しで絶頂を向かえるはずなのに
何故かギレーヌは、腰を振るのを止めた。
何故だ。
「ひ、一つ約束して・・・♪」
なんだ急に改まって?
まさか結婚してとか?
ははは、そんなわけg
「わ、私と結婚しなさいっ!!」
・・・・・そういえばもう夕方か
コイツとセクロスやってて、すっかり熱さを忘れていたな・・・。
「ちょっと!目を逸らすんじゃないわよっ!」
あべしっ!
ビンタされた。
何なんだコイツ一体・・・?
急に針を刺してきたかと思えば、キスしやがって。
しかも凌辱した上に、結婚しろだと・・・?
ざけんなっ!!
と言いたかったんだが
毒のせいで舌が動かなかった。
「何でって顔してるわね。理由知りたい?」
「?」
「私、貴方に惚れたのよ///」
「!!!」
なんてこった
人生初の告白が砂漠で、しかも凌辱された後だなんて。
インド人もびっくりだ!
あれ?
でもコイツとはさっき会ったばかりだぞ?
「貴方かこの砂漠に入った時からついて来たのよ」
ゑ!?
じゃあまさかあの尾行は・・・
「そう、私よ・・・///」
ゑゑゑ!!!
じゃあ、あの「プッ!」はコイツか!
「そうよ、それも私がわらったのよ・・・プッ!」
また笑いやがったこの野郎・・・!!
「それにしても何よ、あの「ヒャッハー!」は。どうせなら「ヒーハー!」にす・・・プッ!」
コイツ笑いを堪えているな?
ヒーハーだと?
・・・それも悪くないかも。
「話を戻すけど最初に貴方を見つけた時に捕まえようとしたんだけど、隙が全く無くて捕まえられなかったの。だから、隙が緩い夜に捕まえようとしても無駄だったわ。貴方、夜寝てるの?」
そりゃそうだ。
盗賊は常に誰かに狙われている。
たとえ夜寝ていても常に周りを警戒するもんだ。
そうかコイツか、夜に現れる気配は。
おかげで寝不足だが。
「どうしても捕まえられなくて、イライラしたわ。貴方を捕まえてあの遺跡に居るアヌビスに引き渡して懸賞金を貰うつもりだったけど、同時に貴方の事をもっと知りたくなってきたの。」
懸賞金?アヌビス?
じゃあつまり俺はお尋ね者だったわけか。
てか、金で動いていたのか・・・。
まあ、人の事言えないがな。
「貴方、遺跡荒らしの有名人だもの」
あのまま遺跡に行ってたら捕まってたな。
恐らく待ち構えていたかもしれん。
今までの遺跡は殆ど奇襲だったからな。
「隙が無い貴方を捕まえる方法はただ一つ、オアシスを見つけた時よ。貴方がオアシスを見つければ隙が出ると思ったわ。あの極限状態でオアシスを見つければ誰だって隙が出来ると思ったから」
成る程、賭けに出たってことか。
ここで俺は、舌が動ける事に気づいた。
何とか喋れる。
・・・え?今まで喋って無かったのにどうしてさっきまで会話が出来たかって?
ははは、そりゃ俺の顔は感情が出やすいからギレーヌは上手く読み取ったんだろう。
・・・多分な。
「もし嫌だといったら?」
「結婚すると言うまで生殺しを続けるわ。だって私の初めてを貴方にあげたもの・・・。」
やられた、既成事実だ。
頭良いなコイツ。
「はぁ・・・仕方ない。」
「?」
一瞬ため息を吐いた。
そして
「ギレーヌ、結婚してくれ。一目惚れだ」
「!!!!!」
どうやら俺は彼女に惚れたようだ。
彼女が好きだ。
愛してる。
凌辱されたけどそんな事はどうでもいい。
俺の事を必要としている人がいればそれでいい。
ギレーヌはかなり驚いていたが
同時に嬉しがっていた。
「嬉しい!!」
ギレーヌは抱きついてきた。
く、苦しい・・・。
ギレーヌの大きな胸が俺の顔を覆いかぶさる。
それと同時にまた針を刺してきた。
ドスッ!
あがっ!いてえ!!
「ふふふ♪ごめんなさいねぇ♪さっきの続きをしましょう♪」
その時
ギレーヌの顔は妖艶な微笑みと嗜虐的だった。
やばい・・・コイツ、ドSだ・・・。
針を刺されたおかげで、さっきまでしんなりだった息子は超元気になった。
「あぁんっ♪いいわ♪私の中で大きくぅぅ♪」
ギレーヌの中はすっかり馴染んできが、激しく腰を振っていて
根元から先端まで咥え込まれ、緩急つけて締め付けてくるもんだから我慢の限界。
「もう来るのねぇ♪早くぅぅう♪私の子宮に出してぇぇ♪」
もう限界だった
ギレーヌの子宮口が
俺の息子の先端を吸い取るような感触だ。
「んっ!んんっくぁっ!!」
「あっ♪あっ♪来るっ♪あっ♪ああああああぁぁぁぁぁ・・・!!!」
絶頂に達した彼女は、
抱きしめていた俺の頭を強く胸に押さえた。
「はぁ♪・・・はぁ♪・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
絶頂に達した二人とも。
ギレーヌは、燃え尽きたかの如く
俺を抱きしめながらうつ伏せに倒れている
まだ、繋がったままだが。
「寒っ!!」
いけね、すっかり夜だ!
ギレーヌと熱くなってて気づかなかった。
砂漠の夜は寒いんだ。
体を起こす。
どうやら少しは、毒は消えたようだ。
「おい!おい、ギレーヌ!起きろ!」
「んっ・・・何よ・・・」
「何よじゃないよ!このままだと俺達凍え死ぬぞ!」
「それなら私の家はオアシスの近くにあるわよ」
オアシスの方を見る。
成る程、湖と植物、それによく見ると洞窟がある
そこを居住にしてるのか。
「ところで貴方の名前は何?」
今さら聞いてくるギレーヌ
物心がつく前に捨てられた俺に名前なんぞ無い。
さて、どうしようか?
少し考えた末に考え出した名前は・・・。
「そうだな・・・。じゃあ俺の事を***って呼んでくれ。」
「***ね?分かったわ、あ・な・た♪」
名前教えた意味無いじゃん。
でもまあ、いいか。
「帰ったら続きをしましょう♪今度はこの胸を使って♪」
「そういえば結局、胸を触れられなかったな」
砂漠の夜の星々が
二人の幸せを願っているような輝きだった。
あたり一面砂だらけ。
売るほど沢山あるが誰も買わないだろう。
「あ〜・・・あづい〜」
ここは砂漠。
決して鳥取砂丘ではない。
・・・何言ってんだ俺は・・・
「そろそろ着くはずなんだが・・・」
地図を広げ、確認する。
この先にはオアシスがある。
そこで休憩しようと考えた。
じゃないと干乾びて死んでしまう。
昨日、水筒の中身が尽きたため水分を摂取してない。
もう喉が渇いて死にそう・・・。
あと寝不足でも死にそう。
誰だよ・・・夜気配を出す奴は・・・。
こっちは常に警戒してんだ・・・。
盗賊稼業を創めて19年、ここ最近成果が上がらない。
本当は盗賊なんてやりたくないのだが、家が貧しく物心がつく前に両親に捨てられた俺には盗賊しかなかった。
しかし、人から金を奪うのは少し抵抗感があった。
その為、誰の所有物か分からない遺跡の財宝を狙っている。
何故か、遺跡の財宝を奪っても何の抵抗感が無い。
少なくとも俺は、死んだ人なんかよりも生きている人の為に使ったほうが、ずっとマシだと思う。
一部の人々の間では、「貴重な遺産の略奪」との声もある。
確かにそうだが、それはお前達が豊かな生活を送っているからそんな事が言えるのだ。
俺達貧乏人は、毎日がLive or dieな訳だから、生きる為には仕方ない。
まだ俺は死にたくは無いからな。
ちなみにジパングでは「金は天下の回り物?」って言うけどな。
今回の遺跡は少し遠いため往復で歩いて12日かかる見込み。
今日は7日目になる。
「ん?・・・」
この砂漠に入ってから初日目、ずっと誰かに尾行されてるような気がする。
しかし後ろを振り返っても誰もいない。
心配性な俺の気のせいだろうか?
まあ、いいや。先を急ごう。
しばらく歩いていると前方に何かが見える。
あれは・・・オアシスか!? いや待て、幻かもしれない。
「わー!オアシスだー!」と感動しながら叫び、行ってみたら砂でした!残念〜また来世!
そして死んだって言う話がよくあるじゃないか。
なら確かめる方法はただ一つ!
俺は左手を広げ、自分の顔に手を伸ばし、思いっきり顔面を鷲掴みにする。
「ぎゃぁあああああっ!!」
ミリミリと頭から嫌な音が聞こえたような気がする。
馬鹿か俺は!地図で確認すればいいじゃないか!
何やってんだろ、俺・・・。
「プッ!・・・・・」
「ぐぅぅ・・・・・ん?」
今、誰か笑った?
辺りを見回す、しかし誰もいない。
おかしい・・・。
「誰だ!出て来い!」
嗄れた喉を震わせ、大きな声で叫びながらナイフを片手に持ち、戦闘態勢にはいる。
「・・・・・」
返事が無い、やはり気のせいだろうか?
とりあえず自分を納得させる。
そんな事よりも先程のオアシスを地図で確認する。
「え〜と確かここに・・・嘘っ!マジかよ!」
やっぱり本物だ!幻ではなかった!
顔面を鷲掴みにした無駄な努力は無駄ではなかった!
「ヒャッハー!!」
嬉しさのあまり思わず歓喜をあげた。
なんせ、喉が渇いて死にそうだからな。
俺は残り少ない体力全てを全力疾走に使いオアシスを目指す。
「ヒャッハハハ!」
残念ながらどこぞの世紀末でも無ければ、モヒカン頭やスキンヘッドでもない。
ただの盗賊なんです。
それよりも、このオアシスを過ぎれば遺跡はすぐ近くにある。
まずはオアシスで休んで、体力が回復してから遺跡を目指そう。
頭の中では既に計画を立てていた。
体はオアシスを目指し、激しく動いている。
ああ、オアシスが見えた!もうすぐだ!
この水の匂い、植物の香り。正しく本物だ!!
「やったぜっ!ヒャッハハハ!・・・あべしっ!」
転けた、オアシス目前にして転けた。
しかし、砂漠に転ける石など無い。では何故?
「・・・・・!!」
違う、転けたのではない、倒れたのだ。
左脚の太股に針が刺さっていたのだ。
「っ!・・・・・」
刺された針はすぐに砂の下に潜った。
しかし、体が動かない。起き上がろうとしても力が入らない。
うつぶせの俺は為す術無し。ヤバイ!
「ふぅ・・・やっと捕まえたわ♪」
「!」
砂から出て来たのは女性・・・ではなさそうだ。
なぜなら下半身が、サソリだからだ。
なんだコイツは!魔物娘か!
俺はアヌビスとマミーぐらいしか知らんぞ!
「その顔だと知らないようねぇ・・・いいわ、教えてあ・げ・る♪」
そう言うと彼女はうつぶせの俺を起こし、体を正面に向けさせられた。
丁度、お互い正面に向き合うように。
「!」
その時、初めて彼女の容姿を見た。
決め細やかな褐色の肌、スイカ並の大きい乳房、腹はくびれて女性らしい体型、いかにも強気な薄紫の瞳をした目、そして薄緑色のやや長い髪。下半身はサソリの形をしてる。
顔半分は布で隠れてるからよく分からないが、それでも彼女は
超絶美人
その言葉が彼女にピッタリだった。
ありえねぇ・・・
魔物娘ってこんなに美人だったっけ??
アヌビスやマミー・・・あとスフィンクスだっけ?
過去に遭遇した事があったが、その時は普通に美人って言う印象だけだった。
しかし、コイツは・・・
彼女は顔半分を隠していた布を外し、そして
「んんっ♪」
「んっ!?」
急に彼女は俺の唇に自分の唇を重ねた
正確には、押し付けてきた。
彼女の舌が俺の口内へ入り、俺の舌を見つけるとすぐに絡めて暴れだす。
まるでずっと我慢してきたかの如く、絡めて貪る。
「んっ♪んちゅ♪・・・むぐっ♪ちゅるっ♪んんっ♪」
「むぐ、ん!んーっ!!」
激しく。
離れようとしても体が動かない。
それどころか、彼女の両手が俺の両頬を押さえてる。
「んちゅ♪・・・んちゅ♪んっ♪」
「んぐぐ・・・!!」
彼女の熱い舌が俺の口内へ唾液が垂れ込む。
何故か、甘い。
しかも、渇いた喉が唾液で潤った。
普通は味なんてしないはずだ。
「んん・・・ふぅ・・・♪」
「げほっ!げほっ!・・・」
かなり長いキスだった。
危うく窒息しかけるところで終った。
暴力的なキス、それが俺の初めてのキスだった。
ああ・・・頭がクラクラする・・・。
気がつけば、既に日が落ちかかっていた。
「はぁ・・・はぁ・・・言い忘れてたわ。わ、私はギルタブリルのギレーヌって言う名前よ」
「ギ・・・ギル・・・ダ・・・?」
舌が上手く動かない。
ギルダブリル・・・知らなかった・・・。
そんな魔物娘がいたとは・・・。
「こ、この尻尾の先の針には、ど、毒があって、刺されるとうご・・・動けなくなるのよぉ・・・!」
成る程、だから動けないのか。
ところで、さっきから彼女の言葉が変だなぁ・・・。
てか、何で彼女の顔赤いんだ?
・・・・・まかさ、発zy
「はぁ・・はぁ・・も、もう・・・が、我慢のぉ・・・ぎ、限界ぃ・・・!!」
そう言うと彼女は、俺を仰向けに倒し下半身の下着を物凄い勢いで外して、俺の息子を手に取った。
「はぁぁ・・・♪貴方のちんぽ・・・凄くいいっ・・・!」
既に息子は大きくなっていた。
しかも通常より大きく。
おそらく毒のせいだろう。
・・・・・って、ちょ!!
何冷静に分析してんだよ!俺!
男の俺が凌辱されかかっているんだぞ!しかも俺の初めてが奪われる!!
今、物凄く貞操危機に陥ってます!!
「心配ないわ・・・私も初めてなのよぉ♪」
え?そうなの?
てか、何で俺の心が読めた?
まさかコイツ、人の心を読めるタイプの魔物・・・?
「顔で判るわよ・・・♪」
ああ、そうですか。
俺は昔から盗賊仲間に、顔に出やすい奴だって言われたなあ。
かのじょ・・・いやギレーヌは着ていた衣服を脱ぎだした。
「!」
やはり彼女の胸は大きかった。
褐色の乳房が揺れ、先端にはピンク色がツンと立っていた。
そして、ギレーヌの下腹部を見ると濡れていた。
「あぁん♪・・・挿れるわよ♪・・・」
ああ、もう駄目だ、終ったな。
今俺は彼女に組敷かれ、一番手前のハサミは俺の脚を抑えている。
さらに、まだ体に毒がまわっている。
まさに、為す術無し。
こうなったらも、ギレーヌに身を任せるしかないな。
プライドなんて糞喰らえ。
俺は諦めた。
ブスッ!
「はうぅっ!!は、はいったああああっ♪♪!!」
「!!!!!」
何かを突き破ったような感触。
一気に奥まで息子が呑み込まれた。
凄く気持ちがいい。
頭の中が真っ白になりそうだ。
「あっ♪あっ♪い、痛いけ、ど♪き、気持ち、いいっ・・・♪」
ギレーヌの中で締め付けられる感覚がきつい。
そんな事もお構い無しに腰を激しく振ってくる。
「いいっ♪あっ、貴方のちんぽ凄くいいっ♪」
するとギレーヌは尻尾の針をまた太股に刺してきた!
ドスッ。
「うっ!?」
はっきり言って刺されるのは少し痛い。
血が少し出てるし。
死ぬほどの量では無いからいいが。
さらに俺の下腹部が熱くなった。
「くふっ♪ふ・・・さらに大きくなってきた♪♪・・・か、カリも大きくぅ♪・・・」
彼女は息を荒くしながら、いやらしい声でつぶやく。
俺も少し、息が荒くなった。
ギレーヌはさらに腰を激しく振った。
やばい・・・出そうだ・・・。
そんな俺の悶絶した顔を見て察知したのか
急に腰を振るのを止めた。
え・・・?
「はぁ♪・・・はぁ♪・・・はぁ♪・・・」
それは何ともいえぬ快感。
不完全燃焼の感覚。
あともう少しで絶頂を向かえるはずなのに
何故かギレーヌは、腰を振るのを止めた。
何故だ。
「ひ、一つ約束して・・・♪」
なんだ急に改まって?
まさか結婚してとか?
ははは、そんなわけg
「わ、私と結婚しなさいっ!!」
・・・・・そういえばもう夕方か
コイツとセクロスやってて、すっかり熱さを忘れていたな・・・。
「ちょっと!目を逸らすんじゃないわよっ!」
あべしっ!
ビンタされた。
何なんだコイツ一体・・・?
急に針を刺してきたかと思えば、キスしやがって。
しかも凌辱した上に、結婚しろだと・・・?
ざけんなっ!!
と言いたかったんだが
毒のせいで舌が動かなかった。
「何でって顔してるわね。理由知りたい?」
「?」
「私、貴方に惚れたのよ///」
「!!!」
なんてこった
人生初の告白が砂漠で、しかも凌辱された後だなんて。
インド人もびっくりだ!
あれ?
でもコイツとはさっき会ったばかりだぞ?
「貴方かこの砂漠に入った時からついて来たのよ」
ゑ!?
じゃあまさかあの尾行は・・・
「そう、私よ・・・///」
ゑゑゑ!!!
じゃあ、あの「プッ!」はコイツか!
「そうよ、それも私がわらったのよ・・・プッ!」
また笑いやがったこの野郎・・・!!
「それにしても何よ、あの「ヒャッハー!」は。どうせなら「ヒーハー!」にす・・・プッ!」
コイツ笑いを堪えているな?
ヒーハーだと?
・・・それも悪くないかも。
「話を戻すけど最初に貴方を見つけた時に捕まえようとしたんだけど、隙が全く無くて捕まえられなかったの。だから、隙が緩い夜に捕まえようとしても無駄だったわ。貴方、夜寝てるの?」
そりゃそうだ。
盗賊は常に誰かに狙われている。
たとえ夜寝ていても常に周りを警戒するもんだ。
そうかコイツか、夜に現れる気配は。
おかげで寝不足だが。
「どうしても捕まえられなくて、イライラしたわ。貴方を捕まえてあの遺跡に居るアヌビスに引き渡して懸賞金を貰うつもりだったけど、同時に貴方の事をもっと知りたくなってきたの。」
懸賞金?アヌビス?
じゃあつまり俺はお尋ね者だったわけか。
てか、金で動いていたのか・・・。
まあ、人の事言えないがな。
「貴方、遺跡荒らしの有名人だもの」
あのまま遺跡に行ってたら捕まってたな。
恐らく待ち構えていたかもしれん。
今までの遺跡は殆ど奇襲だったからな。
「隙が無い貴方を捕まえる方法はただ一つ、オアシスを見つけた時よ。貴方がオアシスを見つければ隙が出ると思ったわ。あの極限状態でオアシスを見つければ誰だって隙が出来ると思ったから」
成る程、賭けに出たってことか。
ここで俺は、舌が動ける事に気づいた。
何とか喋れる。
・・・え?今まで喋って無かったのにどうしてさっきまで会話が出来たかって?
ははは、そりゃ俺の顔は感情が出やすいからギレーヌは上手く読み取ったんだろう。
・・・多分な。
「もし嫌だといったら?」
「結婚すると言うまで生殺しを続けるわ。だって私の初めてを貴方にあげたもの・・・。」
やられた、既成事実だ。
頭良いなコイツ。
「はぁ・・・仕方ない。」
「?」
一瞬ため息を吐いた。
そして
「ギレーヌ、結婚してくれ。一目惚れだ」
「!!!!!」
どうやら俺は彼女に惚れたようだ。
彼女が好きだ。
愛してる。
凌辱されたけどそんな事はどうでもいい。
俺の事を必要としている人がいればそれでいい。
ギレーヌはかなり驚いていたが
同時に嬉しがっていた。
「嬉しい!!」
ギレーヌは抱きついてきた。
く、苦しい・・・。
ギレーヌの大きな胸が俺の顔を覆いかぶさる。
それと同時にまた針を刺してきた。
ドスッ!
あがっ!いてえ!!
「ふふふ♪ごめんなさいねぇ♪さっきの続きをしましょう♪」
その時
ギレーヌの顔は妖艶な微笑みと嗜虐的だった。
やばい・・・コイツ、ドSだ・・・。
針を刺されたおかげで、さっきまでしんなりだった息子は超元気になった。
「あぁんっ♪いいわ♪私の中で大きくぅぅ♪」
ギレーヌの中はすっかり馴染んできが、激しく腰を振っていて
根元から先端まで咥え込まれ、緩急つけて締め付けてくるもんだから我慢の限界。
「もう来るのねぇ♪早くぅぅう♪私の子宮に出してぇぇ♪」
もう限界だった
ギレーヌの子宮口が
俺の息子の先端を吸い取るような感触だ。
「んっ!んんっくぁっ!!」
「あっ♪あっ♪来るっ♪あっ♪ああああああぁぁぁぁぁ・・・!!!」
絶頂に達した彼女は、
抱きしめていた俺の頭を強く胸に押さえた。
「はぁ♪・・・はぁ♪・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
絶頂に達した二人とも。
ギレーヌは、燃え尽きたかの如く
俺を抱きしめながらうつ伏せに倒れている
まだ、繋がったままだが。
「寒っ!!」
いけね、すっかり夜だ!
ギレーヌと熱くなってて気づかなかった。
砂漠の夜は寒いんだ。
体を起こす。
どうやら少しは、毒は消えたようだ。
「おい!おい、ギレーヌ!起きろ!」
「んっ・・・何よ・・・」
「何よじゃないよ!このままだと俺達凍え死ぬぞ!」
「それなら私の家はオアシスの近くにあるわよ」
オアシスの方を見る。
成る程、湖と植物、それによく見ると洞窟がある
そこを居住にしてるのか。
「ところで貴方の名前は何?」
今さら聞いてくるギレーヌ
物心がつく前に捨てられた俺に名前なんぞ無い。
さて、どうしようか?
少し考えた末に考え出した名前は・・・。
「そうだな・・・。じゃあ俺の事を***って呼んでくれ。」
「***ね?分かったわ、あ・な・た♪」
名前教えた意味無いじゃん。
でもまあ、いいか。
「帰ったら続きをしましょう♪今度はこの胸を使って♪」
「そういえば結局、胸を触れられなかったな」
砂漠の夜の星々が
二人の幸せを願っているような輝きだった。
12/02/10 17:41更新 / 粗大ゴミ