31ページ:身内3人 α
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「あら?いつも持ってる日誌はどうしたの?」
DL
「今日は観察はしないでおこうかと思ってな、」 「ふーん……ねぇ、私が代わりに書いてもいいかしら?」 「む?別に構わんが…どういう風の吹き回しであるか?」 「ただの気まぐれよ…ありがとう。」 「では、簡単な描き方の説明をするであるか…まずは……」 と言うわけで、今日は私が観察記録を書いていくわ。 「こんな感じかしら?」 「うむ、そんな感じで良いである。」 「何を観察しようかしら…」 「ゆっくり考えると良いである、我輩は食料の調達に行って来るである。」 そう言って、硬そうな弓と矢のたくさん入った筒をもってテントを出て行った。 …どうしましょう…何を観察すればいいのか分からないわ… こんな時は輝ちゃんが前に書いた記録を見て考えましょうか… …輝ちゃんのやってきた事をオカズにしようとしているわけじゃないわよ?あくまで参考にするだけよ? 「……胸の触り心地についてが特に細かく書かれてるのね…その割には私の胸の感想が書かれてないけど……」 後でこっそりと押し当ててやろうかしら…それとも、裸に剥いて挟んであげようかしら… …っと、今考えることじゃないわね…楽しみが増えたのは良い事だけど。 とりあえず、他の皆が何をしているのか見に行きましょうか。 と言うわけで、弥生ちゃんの所へやってきました。 「アレクシアはん?輝はんの日誌持って何してるん?」 「今日は輝ちゃん観察しないって言ってたから私が書いてみようかなってね。」 「そうなんや?それで、うちに何か用なん?」 「ふふふ…それっ。」 素早く弥生ちゃんの背後に回りこみ、控えめに見える胸を鷲づかみにする。 その時、私は驚愕した… 「…硬い…ですって…?」 「あー…うち、さらし巻いててなー。」 「さらしって…胸を押さえつける為の布だったかしら?」 「あんまり大きいと胸ばっか見られるやろ?…うちは輝はん以外の男にじろじろ見られるんは嫌やからな…」 「…外してもいいかしら?お姉さんちょっと揉んで見たいなぁ。」 「ど、どうしてもか?」 「どうしてもよ。」 「うぅ…めっちゃ恥ずかしいけど…ちょっとだけやでな?」 そういって服の中に手を伸ばし、さらしを外していく… 相当きつく巻いていたのか、外した途端に弥生ちゃんの胸元が窮屈そうになった。 「…と、とったで…」 「早速触診を…」 「や、優しくしてな…」 再度、弥生ちゃんの胸を鷲づかみにする。 先程とは打って変わり、ふんわりとした感触が伝わってくる。 軽く力を入れるだけでも指が沈んでいき、その都度弥生ちゃんの口から甘い声が漏れ出す。 「あんっ…も、もうええやろ?恥ずかしくなってきた…」 「…そうね、続きはテントの中でしましょうか。」 「えぇっ!?駄目やって!商品の手入れとかもせなあかんし…」 「大丈夫、私も手伝ってあげるわ。」 「そういう問題じゃ…あっ…」 「うふふふ……」 次は桜花ちゃんの所にでも行こうかしら。 えっ?弥生ちゃんはどうしたのかって? 凄くよかったわよ?ご馳走様。 …っと、いたわね…食事の準備をしているのかしら? 「…うむ、いい感じじゃ。」 「どんな感じなのかしら?」 「アレクシアか、お主も味見するかの?」 「一口いただこうかしら。」 小皿に移された液体を飲み干す。 スープなのかしら?さっぱりとした味でなかなか美味しいわね。 「美味しいわ、夕食が楽しみね。」 「スープはコレデヨイな…後は輝が取ってきた物次第かの。」 腰に手を当て、満足気に頷く桜花ちゃん。 普段来ている着物姿もいいけど、料理をしている時に来ている服装もなかなか似合ってるわね。 なんていう名前の服だったかしら… 「ん?じっと見てどうしたのかの?」 「その服がなんていう名前かを忘れちゃってね…何だったかしら?」 「これか?割烹着じゃな。」 「割烹着ね…見れば見るほど母性を感じる服装よね。」 …お母様は元気にしているかしら? まぁ、心配しなくても元気にヤってるのでしょうけど… それにしても…相変わらず大きな胸ね… 「触り心地も良いし…挟んであげたりしたら喜ぶんじゃないかしら?」 「んっ…そんなに良いかの?」 「私でももっと触っていたくなるような胸だもの…もっと自信を持って良いと思うわよ。」 「そうか…ふふふ♪」 世の中の男性が女性の胸に惹かれる理由が良く分かったわ…私が男だったら抑えが効かないかも… さて…この娘もじっくりと………あ、あら?体が…動かせない… 「たっぷり揉んでくれた礼をせんとな…さぁ、テントの方へ行こうかの?」 「せ、攻められるのも悪くなぁぁぁぁい!」 最後は琴音ちゃんね… ……あの締め付け…癖になりそう… 「琴音ちゃん…って、何をしてるの?」 テントの傍に敷物を敷き、その上に座って寛いでいる琴音ちゃん。 太陽に背を向けて座ってるのが気になるけど… 「尻尾を干しているんですよ、こうすることによって輝様が飛びつきたくなるような感触と暖かな香りを維持するんです。」 「そう……さ、触っても良いかしら?」 「良いですよ…ですが、眠くなってしまう可能性もありますけど。」 琴音ちゃんが何かを言った気がするけど、そんな事より目の前の尻尾を思いっきりモフりましょう! 七本の尻尾に顔を埋めると、柔らかな毛の感触と、暖かな香りに包まれる。 …楽園はここにあったのね…ずっと埋もれていたいくらいだわ… 「どうですか?」 「…琴音ちゃん、今日からお姉さんと一緒に寝ましょうか?」 「そうすると、輝様が桜花様や弥生様にとられてしまいますよ?」 「うーん…暫くは一緒に寝れるから一日くらいは…でも、独占できることはなかなかないし…」 悩んでいる私の姿が可笑しかったのか、口元に手を添えて微笑む琴音ちゃん。 私が悩む姿って可笑しいのかしら…確かに、悩む前に行動することが多いけど… 「寝るのは夜でなくても出来ますよ?」 「……ハッ!?そ、そうよね!何でその事に気づかなかったのかしら…」 「こんなにも天気が良いものですから私も眠くなってきました…アレクシア様もどうですか?」 「そうね…一緒に寝ましょうか。」 楽園が私から離れ、横になっている私の隣に琴音ちゃんが寝転がる。 私も琴音ちゃんの方へ向き直り、軽く抱きしめる… あぁ…手に楽園の感触が…それに、琴音ちゃんからほんのりと甘い香りがして… もうだめ…眠気が……あっ……… …………んっ…頭に何か柔らかい物が… 「起きたであるか…もう少ししたら夕食であるぞ。」 上から輝ちゃんの声が聞こえる… 柔らかい物の正体は輝ちゃんの太ももだったようね…と言う事は… 輝ちゃんが私に膝枕をしてくれている!? 「んふふー♪輝ちゃん♪」 「やけに嬉しそうであるな…どうした?」 「もう少しこのままでいてもいいかしら?」 「うーむ…膝が痺れてきたであるしな…」 「…………」 「……そ、添い寝なら…足も痺れないであるな…」 「輝ちゃん、貴方のそういう所大好きよ。」 私が頭をどけると、輝ちゃんは私の隣へやってきて横になった。 そして、私の方に腕を伸ばしてくる…腕枕もしてくれるのね。 「よっと……綺麗な空ね。」 輝ちゃんの腕に頭を預け、そう呟く… すると、輝ちゃんも小さな声で呟いた。 「うむ、月が綺麗であるな……あっ…」 「そうね、本当に綺麗な月…きゃっ!?」 突然輝ちゃんが起き上がり、私の頭を乗せていた腕が引き抜かれる。 本当に突然の事で反応できず、軽く頭をぶつけてしまった… 「もうっ、びっくりしたじゃない!」 「い、今のは言葉の綾と言うか…本当に月が綺麗で言ってしまったと言うか…」 「え?どういうこと?」 「いや…その…ちょ、ちょっと道具の手入れをしてくるである!」 暗くて分かり辛かったけど、顔を真っ赤にして輝ちゃんはテントの中へと入っていってしまった… …輝ちゃん変な事言ってたかしら? まあいいわ…それにしても… 「輝ちゃんに綺麗って言ってもらえるなんて…羨ましいわ。」 空を見上げ、蒼く輝く月に向かって語りかける。 まあ、輝ちゃんが綺麗って言ってしまうのも仕方がないわね…本当に綺麗だもの… ご飯まで眺めていようかしら…ゆっくり月を眺めるなんて久しぶりだもの。 〜今日の観察記録〜 仲魔:琴音 ジパングに生息している狐の魔物[稲荷]の娘ね。 彼女の尾は七本、手入れもしっかりされているし毛並みもいいから極上の感触が楽しめるわ。 輝ちゃんが頑張れば、九本に増える日もそう遠くは無いでしょうね。 仲魔:桜花 ジパング版のドラゴンと言える[龍]の娘よ。 ドラゴンと言うよりはラミアに近い姿ね…もちろん、その締め付けはラミア種にも負けないほどの素晴らしさよ。 彼女の作る食事は大陸の料理をジパング風にアレンジした物が多いわ、味も美味しいし食べやすいから私は好きね。 仲魔:弥生 ジパング出身の魔物[刑部狸]の娘みたいね。 大陸に来てからそんなに日が経ってないみたいで、分からない事もあって大変そうね。 お姉さんがしっかりと教えてあげないといけないわね…しっかりと体に…うふふ。 私の旦那様:鉄輝 見た目はどこにでもいる人間の子供、中身は人間と呼ぶことを一瞬戸惑うかわった子よ。 私が安易にかけてしまった呪いのせいで、幼い姿のまま永い時を行き続けてるわ。 その為か、無駄な所で高いスキルを持ってて、魔物との交流の幅もかなり広いみたい。 「あっ!我輩の事なんて書かなくていいであるぞ!」 「もう書いちゃったから消せないわよ。」 「うぅむ…我輩の事なんか知って誰が得をするのだ…」 「そんな事私が知るわけ無いでしょ…そんなことより…ね?」 「うむ…っと。」 「んふふ…輝ちゃん?」 「何であるか?」 「…おやすみなさい。」 「…おやすみである。」 仲魔:アレクシア 我輩が永い時を生きる事になるきっかけを作った人物である。 我輩はそこまで気にしてはいなかったが、彼女は再度我輩に出会うまで随分と苦しんでいたようだ… まぁ、少しは感謝もしているであるからな…少しくらいは彼女の我侭を聞いて甘やかせてもいいである…かな? |