5ページ:メロウ・マーメイド・シー・ビショップ
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「おぉ!海である!」
DL
次の町へ向かう道中、広大な海に面した道に差し掛かった。 そろそろいい歳でもあるので、海くらいで騒ぐなんて恥ずかしいであるが… まぁ、そんな事はどうでもいいである、ちょっと海を見てくるである。 「おぉー…潮風が気持ちいいのである…」 磯の香りを含んだ風が、我輩の目の前を過ぎ去っていく。 …うむ、こんな時は釣りをするである、美味い魚をたくさん釣って腹と懐を満足させるのである。 「たまには、こんなのんびりした時間もいいであるな。歌の一つでも歌いたくなってくるである。」 釣り糸を垂らし、海を眺める。 今日は随分と穏やかであるな…我輩がこの大陸に来たときは、大荒れだったであるが… 「うーみーはーひろいーなーおーきーいなー♪」 「なーかーでーまものーとーあんあーんあーん♪」 …ん?何かが間違ってるような… というか、誰の声であるか? 「こんにちわ、釣れますか?」 「今始めたばかりであるからな、そんなに早くは釣れんよ。」 声のした方に目を向けると、そこにはおっとりした感じの魔物がいたのである。 鱗が赤い…ということは、メロウという魔物かも知れないである。 まぁ、さっきの歌を聞けば間違えることは無いであろうが… 「この辺りの貝殻って、大きさが程よくて皆取りにくるの。」 「そうなのであるか…貝殻って、胸を隠すための物のことであるか?」 「そうだよ。まぁ、私は普段は外してるんだけどね♪」 脳内ピンクと言われるメロウであるが、予想以上であった… よい子の皆には、刺激がきついかも知れんであるな… 「あ…そう言えば、あなた私の友達見なかった?」 「友達…であるか?」 「うん、鱗が青くて私より胸がおっきいの。」 鱗が青い…マーメイドであろうか? 胸が大きいと言うことは…揉み甲斐がありそうであるな…ククク… 「見てないであるな…見かけたら教えるである。」 「ここで待ち合わせてるんだけどなぁ…どこ行っちゃったんだろう…」 随分と心配そうである…友人が来ないと言うのは辛い物であるな… 我輩も、友人が待ち合わせに遅れて来た時は、柄に無く心配したものである… もっとも、今はもう心配する必要は無くなったであるがな… 「…む?あの者ではないか?」 「あ、あの子だよ。おーい!」 メロウ殿が、手を振ってマーメイド殿に声を掛ける。 マーメイド殿は気づいた様だが、どうも様子がおかしい… 「こっちに来ないであるな…人間嫌いなのであるか?」 「そんな事は無いけど…ちょっと聞いてくる。」 メロウ殿が、マーメイド殿の下へと泳いでいく。 そのまま何かを話してるみたいだが、何を言ってるのか聞こえないである。 「……む?かかったであるか?」 竿に僅かな手応えを感じ、思いっきり引き上げる。 かかっていたのは魚ではなく、紐のついた貝殻であった…残念… …っと、メロウ殿が帰ってきたか。 「えっとね、ブラジャー無くしちゃって恥ずかしくて来れないんだって。」 「…もしかして、これの事であるか?」 「あー!それだっ!君が見つけてくれたの?」 「たった今釣り上げたである。」 ブラジャーを渡すと、礼を言ってマーメイド殿のところへ泳いでいく。 もしかしたら、何かお礼を…とか言ってきたりして… もちろん、そうなったときはやることは一つである。 「あの…助けていただきありがとうございます。」 「偶々釣り上げただけだから気にしなくていいである。」 「それでね、何かお礼したいんだって。」 来た…ついに来た! この時を待っていたである!遠慮せずに我輩の要求を突きつけてやるのである! 「何でも…であるか?」 「はい…出切る事なら何でも。」 「胸を揉ませろである。」 「胸ですね?わかりま…えぇ!?む、胸ですか!?」 「胸が触りたかったの?言わなくても触ってよかったのに。」 メロウ殿が何か言ってるが無視するである。 …メロウ殿の胸を触ったら、確実に夫認定されそうで怖いのである… 「あぅ…ど、どうしても…ですか?」 「嫌ならやめるであるが?」 「うぅ…い、一回だけですよ…?」 そう言って、恥ずかしそうにブラジャーを外すマーメイド殿。 栄養の行き届いた豊満な胸が、我輩の前に現れる。 我輩は、揉みやすくするためにマーメイド殿の後ろに回りこみ、二つの胸を鷲掴みにした。 「んっ…!」 「痛かったであるか?」 「だ、大丈夫ですから…続けてください…」 大丈夫らしいので、遠慮なく胸を揉む事にする。 しかし…後ろからの方が揉みやすいとは言え、この体勢はなんだかいけない気持ちになってくるのである… 「あっ…んぅ……はふぅ…!」 「マーメイドちゃん…凄く可愛い…♪」 我慢出来なくなったのか、メロウ殿が自慰を始めだした。 そろそろ止めた方がいい気もするであるが…手を離すのがもったいないのである… 「いいっ…ひぁ!……んんっ!」 「マーメイドちゃん…私もしてあげるね…」 「メ、メロウちゃん…そんな…はぅっ!」 メロウ殿が加わり、マーメイド殿の喘ぎ声が一段と大きくなった。 …そろそろ放して見るであるか… 「マーメイドちゃんの胸大きくていいな…」 「メロウちゃんの胸…柔らかくて気持ちいい…」 「もっと、もっと触って?」 「うん…一緒に触り合いっこしよ?」 すっかり出来上がってしまい、後ろの岩場でイチャイチャし始めたである。 我輩が入る隙がなくなってしまったであるな…また釣りでもするであるか… …お?早速であるか。 「むむっ!?中々の大物であるか!?」 竿が折れんばかりにしなり、逃げようともがいている振動がはっきりと伝わってくる。 ここで釣り上げねば男の恥!全身全霊を掛けて釣り上げるである! 「…見切った!ぬおぉぉぉ!」 抵抗が弱くなった一瞬を突き、勢い良く引き上げる。 大きな魚影が海面から現れ、我輩の方へと飛んでくる。 …あれ?人型の魚影?これってもしかしなくても… 「いきなり何するんですか!びっくりしたじゃないですか!」 「なんか違う物を釣り上げてしまったである!?」 我輩が釣り上げたのは、シー・ビショップと言う魔物らしく、普段は海の彼方此方を旅して魔物と人間の夫婦の婚姻の儀式を行っているらしいである。 他の魔物と比べても大人しく、自ら襲い掛かったりすることは無いのだとか… もっとも、いくら大人しいとは言え、釣り上げられたら流石に怒るであろうが… 「突然釣り上げられる人の身になって考えてみてください、突然そんなことをされたら驚くでしょう?」 「…申し訳ないのである…」 さっきからずっと、彼女に説教をされているのである… 後ろでは、まだ彼女達がイチャイチャしてるであるが、シー・ビショップ殿はまったく気にしてないように見えるである。 まぁ、我輩にはちらちら見てるのがバレバレであるがな。 「…後ろが気になるであるか?」 「えっ!?そ、そんなことはありません!」 「では、何故さっきからちらちらと見てるのであるか?」 「それは…その…」 顔を真っ赤にしてモジモジしてるである。 …もう一押しであるな… 「素直になった方が楽であるぞ?」 「うぅ…その……本当は…気になってました…」 「あんな風にされたらどうなるか…知りたくないであるか?」 「……知りたい…です…」 消え去りそうなほど小さな声で、俯きながらそう告げる。 「なら、我輩が御教授しよう…ただし!」 「た…ただし…?」 「後で、シー・ビショップについての詳しい生態を教えて欲しいのである。」 「それくらいなら…」 「そうであるか…では、こっちへ来るのである…」 「あの……優しく…してくださいね…」 頬を赤らめながら、我輩の近くへと来る。 我輩は、下着以外の衣服を丁重に脱ぎ、水へと入っていく。 シー・ビショップ殿が楽な姿勢をとり易く、我輩が水に浸かりつつ座れる場所へと移動する。 「では、触るである。」 「お…お願いします…」 何時の間に服を脱いだのか分からないが、露になった胸を揉み始める。 適度な弾力と大きさ、すべすべとした肌触りが相まって、触っている我輩自身も心地良くなって来るである。 「んっ……はぁ…んぅ……」 「どうであるか?」 「…気持ちいいです…貴方の手が暖かくて……もっとしてもらっても…いいですか?」 ぐはっ!上目遣いでおねだりは凄くクルである。 こうなったら…胸だけでイかせるである! 「ひゃっ!?そ、そんな激しく…あぁっ!」 「不用意におねだりするからこうなるである。」 「んっ…!…くぅっ!…でも…これぇ…♪」 中々感度が良い様であるな…少し強くしただけでこんなになってしまってるである。 久しぶりに…楽しめそうであるな。 そう思っていた時期が、我輩にもありました。 「もっと…もっとしてください…」 「もう疲れたである…休まさせて欲しいである…」 あれから、彼女を4〜5回イかせた。 しかし、彼女の性欲は止まる所を知らず、もっともっとと甘えてくるのである。 いくら胸をたくさん触れると言っても、これじゃあきりが無いである… 「何でですか?あんなにも楽しそうだったじゃないですか。」 「我輩は2〜3イかせればいいだろうと思っていたのだ…つまり、この事態は予測できなかったのである…」 「じゃあ…もう終わっちゃうんですか…?」 うぅ…そんな寂しそうな目で見つめないで欲しいである… はぁ…我輩もまだ甘いであるな… 「だ、抱きしめるだけなら…」 「えっ!?本当ですか!?」 「お、男に二言は無いである…たぶん…」 「あ、あの…キス…してもいいですか…?」 「うぅ…好きにするである…」 「それでは…んっ…」 シー・ビショップ殿が我輩を抱きしめ、唇を奪う。 彼女のヒレが、我輩を逃がさないかのように包み込んでくる。 しばらくすると、彼女の舌が割って入り込み、我輩の口内を這い回り始めた。 大人しいとはいえ彼女も魔物、その手の技術は人間である我輩よりも格段に上である… 気がつくと、先ほどまでいた岩場が遠ざかり、沖へと連れ去られていた。 「んぅっ…ぷはぁ…ど、どこへ行くであるか!?」 「どこって、私達の愛の巣です♪」 「いやいやいや!我輩はまだ腰を落ち着ける気はないである!」 「あんなことしたのに…ですか?」 「うっ…それは…」 「大丈夫ですよ、私と婚約して儀式を行えば、水の中でも生活出来るようになりますから。」 「なるほど、そうすれば水の中でも生きて行けるのであるか…って、違うである!早く我輩を帰すである!」 「そんな言い方は無いと思いますよ?」 「うぐっ…か、帰してください…」 「嫌です♪」 「ちくしょぉぉぉめえええぇぇぇぇ!!」 全力の叫びも空しく、海の中へと沈んで行く我輩… ざんねん、わがはいのぼうけんはここでおわってしまった。 ※ちゃんと脱出できました。 〜今日の観察記録〜 種族:メロウ マーメイドが好色になったかのような性格、基本的には温厚である。 恋話や情事話に目が無く、海の近くでイチャイチャしてると覗かれてたりするので注意が必要である。 ちなみに、脳内ピンクの噂は本当だったである。 種族:マーメイド 温厚で人当たりが良く、他種族相手にも友好的な魔物である。 困っている所を見かけたら、率先して助けてあげるといいことがあるかもしれないである。 聞いた話では、彼女達人魚の血には、寿命を延ばす効果があるらしいが… 種族:シー・ビショップ 他の魔物と比べて、とても大人しくて友好的な魔物である。 彼女達から襲ってくることは無く、むしろ溺れていたりすると率先して助けてくれる良い子達である。 が、彼女達も立派な魔物であり、意中の男性には積極的に交わりを求めるであろうから注意した方がいいである。 |