救難信号の
こちらホワイトラビット、ニンジンを確保した。
これより巣に戻る・・・・。
特殊部隊:通称ホワイトラビット
人員:4〜5名
構成:特殊隊員2〜3名、通信兵1名、衛生兵1名
※作戦内容により、人員構成変更
NEXT MISSION <救難信号発信元の確認>
隊 長:ラッツ
隊 員:ハンクス
:ウェッズ
通信兵:サム
衛生兵:ロイ(通称:ドク)
「大佐! 救難信号を受信しました。」
「詳細は?」
「座標はX:xxx Y:xxx 砂漠地帯です。」
「・・・無視しろ。」
「え?!」
「その救難信号は無視しろっと言ったのだが? 聞こえなかったか!」
「・・・了解しました。」
「通常勤務に戻りたまえ。」
「・・・なぜなんだ友軍の危機なんだぞ。」
信号をキャッチした職員が苛立ちながら独白していた。
彼の上官が話しかけて来た
「あの救難信号は、ゴーストなのさ。」
「え?!」」
「いいか・・・」
ある砂漠を一台の車が走っている。
ホロで隠された荷台には、5名の兵隊が揺られていた。
「暑い!!! クソ○○め!!!」
ウェッズが、意味不明な悪態を吐いてるのが、聞こえてくる。
俺たち、『ホワイトラビット』は本部の発見した救難信号の元に進もうとしている。
街から1時間半掛けて、砂漠の入口(ほとんど砂ばかりなのでどこか入口か分からないが・・)のオアシスまで進んでいる所だ。
「ラッツ、今回の感じはどうだ??」
そう聞いてくるのは、長年コンビを組んでいるハンクスだった。
「あぁ・・・、どうも特別イヤな感じがする。」
俺は、自分の感覚を正直にハンクスに話した。
「・・・行かない訳にはいかないだろ?」
「まぁな。」
「俺がついて居てやるから心配するな。いつもなんとかして来ただろ?」
「そうだな。いつも感謝してるよ。」
「おいおい。ラッツが素直な時ほど恐いものはないな。」
「・・・まったくだ。」
その時、オアシスについた。
「さっさと行って確認して、終わりだな。 この暑さじゃ、救助者は干物になってるぜ。ドク。」
ウェッズが陽気にドクに話しかけている。
「まったく、なんで自分まで駆り出されるんですか?」
ドクがブツブツ文句を言ってるのが、こちらまで聞こえてくる。
「しょうがないだろ。応急手当なら俺たちだけでも良いが、救助者の状態が分からないからな。」
「あ!隊長。」
「敬礼は省略してくれ。」
この二人とは、それぞれ2回目になる。
「ウェッズ。 干物は酷過ぎるぞ。」
「ハイ!」
「干物をまじめに確認しに行くなんて考えたくもないだろ?」
「・・・了解w」
「二人とも出発は夕刻になる。 それぞれ休んで置け。」
「了解しました。」
17:00:軍で支給された時計が時刻を示した。
「ウェッジ、先頭でポイントを取れ。 ドクは真ん中だ。 サム、ドクの前を歩け。」
「了解」
ハンクスがいつもの通り隊への指示を出している。
「俺は後につく。 ラッツの方は?」
俺は少し考えて
「ウェッジの後ろにつく。 後ろの警戒を頼むぞ。」
「分かった。」
「出発だ。 各自、周辺の警戒を怠るなよ。」
ふっと違和感を感じた俺は隊を止めた。
「5分待機!」
ハンクスが素早く指示を出している。
少し周りを見渡して、俺は二人に向かって言った。
「ハンクス、サム来てくれ。 方向はこっちで良いのか?」
「そのはずだ。」
サムは地図を見ながら、
「こちらの方向で間違えないです。 確か、目印に出来るものとして岩場があった筈ですが・・。」
「南の方に見える岩場か?」
迷いながらサムは、
「それとは、逆方向にあるはずですか。」
「隊長! 2時の方向に何か見えます。」
その時、ウェッジが叫んだ。
「ん? ピラミッド? いや、地下への入口のようなものか?? サム、あれが目印か??」
「いえ。 地図には無いものです。」
俺は、少し悩みながら考えた。 『何かがおかしい。いつもと違う雰囲気だ。まるで、違う世界に・・・何を考えている。本部と現場で、状況が変わる事は今までに何度でもあったことだ。』
そう考えて、俺は、各自に指示を出した。
「サム、本部への確認をしろ。」 「了解」
「ウェッジ、周辺の警戒」 「了解」
「ドク、こちらに来てくれ。」 「・・・」
ハンクスがドクの居る方向を見ながら叫ぼうとした
「ドク! ラッツが呼んでるぞ!!・・・ドク??」
しかし、彼の姿はどこにもない。
「ウェッジ! そこからドクの姿は確認出来るか?」
「確認できません。」
「隊長! 本部への通信が出来ません。」
「どうなってやがる・・・。」
ハンクスが、苛立ちながら、つぶやいた。
「サム、本部との回線の復旧を急げ! ハンクス! ウェッジとドクを探してくれ。」
「わかった。」
ハンクスが、そう言った時だった。
ウェッジの居る方向からアサルトライフルの銃撃音が、
「クソ!! なんだこいつは!!! 隊長、砂の中に何かいます!!!」
「!!! ウェッジすぐに後退しろ!! 直ぐに合流する!!」
「ぎゃぁ〜〜〜〜〜!!!!」
「ウェッジ! 応答しろ!! クソ!! 全員すぐに南の岩場まで引くぞ!!」
「了解」
「ハァハァハァ・・・全員無事か?」
俺は息を切らしながら、それぞれの確認をした
サムは無線機の重さから死にそうな顔で答えた。
「・・・大丈夫です。」
幾分、余裕のある顔でハンクスが答えた。
「こっちもOKだ。 一体、何なんだ! 何も居なかったはずなのに・・・」
確かに、周りを警戒した時はなにも見えなかった。
「分からん。 一度、本部に連絡をしてそれから行動する。 サム、通信は??」
サムが、難しい顔で答えた。
「それが、全てのチャンネルを使って呼びかけていますが何も応答がありません。」
ハンクスは、驚いた顔で、
「全てのチャンネルで応答がないだって!」
確かに、おかしい事だ。とりあえず、位地の確認をするべきだ。砂漠で電話も使えない状況で迷子になったら、それこそこちらが救助になる。
「・・・最悪だな ハンクス、現在地の確認は?」
「それが、おかしいんだ。」
「何が?」
「星座の位置が全く違う。 まるで地球では無いみたいだ・・・」
考えた結果、ここは引く事にする。今の状況はあまりにも危険過ぎる。
「・・・サム、救難信号をセット。 それに合わせて撤退の準備だ。」
サムが驚いた顔で「二人を置いて行くんですか?」
「いや、サムはここを確保。 ハンクスと俺で二人の探索をする。」
「了解しました。」
「行くぞ。ハンクス。」
「OKだ」
サムの方に声を掛けようとした時、その背後から巨大なサソリの尾が砂の中から出てくるのが見えた。
「サーーーム!!!後ろだ!」
サムの首筋に針を刺したサソリの尾は、そのままサムを砂の中に引き摺り込んだ。
「なんだ、あの大きさは? あれが、他のみんなをやったのか?!」
ハンクスが、唖然とした顔で言った。
「そうだろうな、でも、あの尾はデカすぎる、それに、一瞬人間の姿が見えた気がするが・・・」
「おい! ラッツしっかりしろ! あれはどう見てもサソリのバケモノだぞ!」
目の前の現実に対して信じられない気持で俺たちは見ていた。
その時だった。
一人の女性が砂の中から現れたのは・・・いや、一匹と言った方がいいかもしれない。
なぜなら、彼女の下半身はどうみてもサソリだった。
「バケモノ呼ばわりは酷過ぎない? 傷ついちゃう♪」
妙に明るい言葉を投げかけてくるその女性に向けてハンクスはいきなり銃口を向けて打ち出した。
「!!!!」
だが、弾は彼女の眼の前で停止していた。
まるで目に見えない壁にめり込んだように。。
「危ないわね。急にそんなもの使わないでよ。 さっきもそれで友だちがケガしたんだからね。。」
「ハンクス。 ここは一度、撤退しよう・・・」
そう言って振り返った先には、首筋に針を受けたハンクスが居た・・・・。
「くっ!!」
後ろでは先ほどの彼女が砂の中にもぐり始める音がした。
俺は・・・先ほどの入口に向かって走り始めた。 それと同時に腰から下げてある特殊グレネードを右手に持った。
「食らえ!! 地に伏せる時にそのグレネードをすぐ後ろに落とした!!」
その瞬間、強烈な音と光が当たりを照らし出した。
砂の中から悲鳴が聞こえた気がする。
そのまま地下の入口まで全力で走り、その中に飛び込んだ。
次に目を開けた時、そこは一面の砂。
起こったことが信じられなかった。
しかし、部隊のみんなの影も形もない。
あの砂漠に戻って来たのか・・・
いや、多分違うだろ。
空が違う。土が違う。なにより匂いが違う。
どこに向かうか・・・目的もなく歩きだそうとした時だった。
足元にはサムが設置した救難信号があった。
俺は・・・・
「大佐! 救難信号を受信しました。」
「詳細は?」
「座標はX:xxx Y:xxx 砂漠地帯です。」
「・・・分かった。」
「将軍。 例の救難信号ですが・・・これで4回目です。」
「分かっている。 研究機関によると、あのゾーンは時空的にかなり不安定だ。 だから、救難信号もどこから送られて来るか分からないっと言った結論になった。」
「それでは?」
「今後、救助部隊の派遣はない。 そのつもりでいてくれ。」
「・・・了解しました。」
MISSION報告 <救難信号発信元の確認>
状況:
過去3度の部隊派遣を行うが、全て行方不明になるため、「ホワイトラビット」隊の派遣後は全てシークレット扱いとして救難信号に対しては何も行わないようにする。
行方不明の隊員たちは、全て死亡とみなす・・・。
これより巣に戻る・・・・。
特殊部隊:通称ホワイトラビット
人員:4〜5名
構成:特殊隊員2〜3名、通信兵1名、衛生兵1名
※作戦内容により、人員構成変更
NEXT MISSION <救難信号発信元の確認>
隊 長:ラッツ
隊 員:ハンクス
:ウェッズ
通信兵:サム
衛生兵:ロイ(通称:ドク)
「大佐! 救難信号を受信しました。」
「詳細は?」
「座標はX:xxx Y:xxx 砂漠地帯です。」
「・・・無視しろ。」
「え?!」
「その救難信号は無視しろっと言ったのだが? 聞こえなかったか!」
「・・・了解しました。」
「通常勤務に戻りたまえ。」
「・・・なぜなんだ友軍の危機なんだぞ。」
信号をキャッチした職員が苛立ちながら独白していた。
彼の上官が話しかけて来た
「あの救難信号は、ゴーストなのさ。」
「え?!」」
「いいか・・・」
ある砂漠を一台の車が走っている。
ホロで隠された荷台には、5名の兵隊が揺られていた。
「暑い!!! クソ○○め!!!」
ウェッズが、意味不明な悪態を吐いてるのが、聞こえてくる。
俺たち、『ホワイトラビット』は本部の発見した救難信号の元に進もうとしている。
街から1時間半掛けて、砂漠の入口(ほとんど砂ばかりなのでどこか入口か分からないが・・)のオアシスまで進んでいる所だ。
「ラッツ、今回の感じはどうだ??」
そう聞いてくるのは、長年コンビを組んでいるハンクスだった。
「あぁ・・・、どうも特別イヤな感じがする。」
俺は、自分の感覚を正直にハンクスに話した。
「・・・行かない訳にはいかないだろ?」
「まぁな。」
「俺がついて居てやるから心配するな。いつもなんとかして来ただろ?」
「そうだな。いつも感謝してるよ。」
「おいおい。ラッツが素直な時ほど恐いものはないな。」
「・・・まったくだ。」
その時、オアシスについた。
「さっさと行って確認して、終わりだな。 この暑さじゃ、救助者は干物になってるぜ。ドク。」
ウェッズが陽気にドクに話しかけている。
「まったく、なんで自分まで駆り出されるんですか?」
ドクがブツブツ文句を言ってるのが、こちらまで聞こえてくる。
「しょうがないだろ。応急手当なら俺たちだけでも良いが、救助者の状態が分からないからな。」
「あ!隊長。」
「敬礼は省略してくれ。」
この二人とは、それぞれ2回目になる。
「ウェッズ。 干物は酷過ぎるぞ。」
「ハイ!」
「干物をまじめに確認しに行くなんて考えたくもないだろ?」
「・・・了解w」
「二人とも出発は夕刻になる。 それぞれ休んで置け。」
「了解しました。」
17:00:軍で支給された時計が時刻を示した。
「ウェッジ、先頭でポイントを取れ。 ドクは真ん中だ。 サム、ドクの前を歩け。」
「了解」
ハンクスがいつもの通り隊への指示を出している。
「俺は後につく。 ラッツの方は?」
俺は少し考えて
「ウェッジの後ろにつく。 後ろの警戒を頼むぞ。」
「分かった。」
「出発だ。 各自、周辺の警戒を怠るなよ。」
ふっと違和感を感じた俺は隊を止めた。
「5分待機!」
ハンクスが素早く指示を出している。
少し周りを見渡して、俺は二人に向かって言った。
「ハンクス、サム来てくれ。 方向はこっちで良いのか?」
「そのはずだ。」
サムは地図を見ながら、
「こちらの方向で間違えないです。 確か、目印に出来るものとして岩場があった筈ですが・・。」
「南の方に見える岩場か?」
迷いながらサムは、
「それとは、逆方向にあるはずですか。」
「隊長! 2時の方向に何か見えます。」
その時、ウェッジが叫んだ。
「ん? ピラミッド? いや、地下への入口のようなものか?? サム、あれが目印か??」
「いえ。 地図には無いものです。」
俺は、少し悩みながら考えた。 『何かがおかしい。いつもと違う雰囲気だ。まるで、違う世界に・・・何を考えている。本部と現場で、状況が変わる事は今までに何度でもあったことだ。』
そう考えて、俺は、各自に指示を出した。
「サム、本部への確認をしろ。」 「了解」
「ウェッジ、周辺の警戒」 「了解」
「ドク、こちらに来てくれ。」 「・・・」
ハンクスがドクの居る方向を見ながら叫ぼうとした
「ドク! ラッツが呼んでるぞ!!・・・ドク??」
しかし、彼の姿はどこにもない。
「ウェッジ! そこからドクの姿は確認出来るか?」
「確認できません。」
「隊長! 本部への通信が出来ません。」
「どうなってやがる・・・。」
ハンクスが、苛立ちながら、つぶやいた。
「サム、本部との回線の復旧を急げ! ハンクス! ウェッジとドクを探してくれ。」
「わかった。」
ハンクスが、そう言った時だった。
ウェッジの居る方向からアサルトライフルの銃撃音が、
「クソ!! なんだこいつは!!! 隊長、砂の中に何かいます!!!」
「!!! ウェッジすぐに後退しろ!! 直ぐに合流する!!」
「ぎゃぁ〜〜〜〜〜!!!!」
「ウェッジ! 応答しろ!! クソ!! 全員すぐに南の岩場まで引くぞ!!」
「了解」
「ハァハァハァ・・・全員無事か?」
俺は息を切らしながら、それぞれの確認をした
サムは無線機の重さから死にそうな顔で答えた。
「・・・大丈夫です。」
幾分、余裕のある顔でハンクスが答えた。
「こっちもOKだ。 一体、何なんだ! 何も居なかったはずなのに・・・」
確かに、周りを警戒した時はなにも見えなかった。
「分からん。 一度、本部に連絡をしてそれから行動する。 サム、通信は??」
サムが、難しい顔で答えた。
「それが、全てのチャンネルを使って呼びかけていますが何も応答がありません。」
ハンクスは、驚いた顔で、
「全てのチャンネルで応答がないだって!」
確かに、おかしい事だ。とりあえず、位地の確認をするべきだ。砂漠で電話も使えない状況で迷子になったら、それこそこちらが救助になる。
「・・・最悪だな ハンクス、現在地の確認は?」
「それが、おかしいんだ。」
「何が?」
「星座の位置が全く違う。 まるで地球では無いみたいだ・・・」
考えた結果、ここは引く事にする。今の状況はあまりにも危険過ぎる。
「・・・サム、救難信号をセット。 それに合わせて撤退の準備だ。」
サムが驚いた顔で「二人を置いて行くんですか?」
「いや、サムはここを確保。 ハンクスと俺で二人の探索をする。」
「了解しました。」
「行くぞ。ハンクス。」
「OKだ」
サムの方に声を掛けようとした時、その背後から巨大なサソリの尾が砂の中から出てくるのが見えた。
「サーーーム!!!後ろだ!」
サムの首筋に針を刺したサソリの尾は、そのままサムを砂の中に引き摺り込んだ。
「なんだ、あの大きさは? あれが、他のみんなをやったのか?!」
ハンクスが、唖然とした顔で言った。
「そうだろうな、でも、あの尾はデカすぎる、それに、一瞬人間の姿が見えた気がするが・・・」
「おい! ラッツしっかりしろ! あれはどう見てもサソリのバケモノだぞ!」
目の前の現実に対して信じられない気持で俺たちは見ていた。
その時だった。
一人の女性が砂の中から現れたのは・・・いや、一匹と言った方がいいかもしれない。
なぜなら、彼女の下半身はどうみてもサソリだった。
「バケモノ呼ばわりは酷過ぎない? 傷ついちゃう♪」
妙に明るい言葉を投げかけてくるその女性に向けてハンクスはいきなり銃口を向けて打ち出した。
「!!!!」
だが、弾は彼女の眼の前で停止していた。
まるで目に見えない壁にめり込んだように。。
「危ないわね。急にそんなもの使わないでよ。 さっきもそれで友だちがケガしたんだからね。。」
「ハンクス。 ここは一度、撤退しよう・・・」
そう言って振り返った先には、首筋に針を受けたハンクスが居た・・・・。
「くっ!!」
後ろでは先ほどの彼女が砂の中にもぐり始める音がした。
俺は・・・先ほどの入口に向かって走り始めた。 それと同時に腰から下げてある特殊グレネードを右手に持った。
「食らえ!! 地に伏せる時にそのグレネードをすぐ後ろに落とした!!」
その瞬間、強烈な音と光が当たりを照らし出した。
砂の中から悲鳴が聞こえた気がする。
そのまま地下の入口まで全力で走り、その中に飛び込んだ。
次に目を開けた時、そこは一面の砂。
起こったことが信じられなかった。
しかし、部隊のみんなの影も形もない。
あの砂漠に戻って来たのか・・・
いや、多分違うだろ。
空が違う。土が違う。なにより匂いが違う。
どこに向かうか・・・目的もなく歩きだそうとした時だった。
足元にはサムが設置した救難信号があった。
俺は・・・・
「大佐! 救難信号を受信しました。」
「詳細は?」
「座標はX:xxx Y:xxx 砂漠地帯です。」
「・・・分かった。」
「将軍。 例の救難信号ですが・・・これで4回目です。」
「分かっている。 研究機関によると、あのゾーンは時空的にかなり不安定だ。 だから、救難信号もどこから送られて来るか分からないっと言った結論になった。」
「それでは?」
「今後、救助部隊の派遣はない。 そのつもりでいてくれ。」
「・・・了解しました。」
MISSION報告 <救難信号発信元の確認>
状況:
過去3度の部隊派遣を行うが、全て行方不明になるため、「ホワイトラビット」隊の派遣後は全てシークレット扱いとして救難信号に対しては何も行わないようにする。
行方不明の隊員たちは、全て死亡とみなす・・・。
10/10/10 11:02更新 / sasa
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