淫導の香
僕の前は佐久間祐介。高校卒業後、上京して図書館でアルバイトの仕事をしている。僕の家は4人家族で、父親と母親、弟、そして僕だ。
家は貧乏で、大学進学を諦めて弟に道を譲ることにした。給料から弟に仕送りもしている。
仕事は倉庫内の整理や、本の品出しや、カウンターの接客業務だ。僕は元々本が好きだし、綺麗好きなので、部屋は常に整理整頓を心掛けている。人との会話は少し苦手で、出勤時間が早いのが難点だが、最近は慣れて来てやりがいも持てている。
館内は静まり、本棚には本を探す人、机には本を読んでいる人が居る。
(そういえば、そろそろ来る時間帯かな・・・来たっ!)
金髪で、黒いドレスを着た、綺麗なパピヨンが入館した。
「こんにちわ。」
「ご返本です。」
「はい。確かに・・・。ありがとうございます。」
パピヨンは借りていた本を返本し、僕は処理してカウンターに戻った。
パピヨンはカウンターから見える位置に置いてある椅子に座り、本を読んでいる。
(あぁ・・・綺麗な魔物娘だなぁ・・・。それに、あの人、いい香りがするんだよなぁ・・・。今回は、ラブロマンスを読んでいるみたいだね・・・)
このパピヨンは読書が本当に好きなようだ。今まで借りた本から予測すると、恋愛小説や、サスペンス。ホラーなどが好きらしい。
僕はこのパピヨンを遠目から眺めるのが趣味だ。
・・・まずい! 目が合っちゃった! パピヨンは微笑んだけど、僕は恥ずかしくて、しばらく下を向いて誤魔化した・・・。
この日の仕事が終わった。僕はスクーターに乗って家に戻った。
僕の家は木造アパートのワンルーム。一人で住むにしても、決して広いとは言えない。あまり贅沢できないので、出勤に支障がない程度に安めの家を借りることにしたのだ。
僕は簡単な食事を作り、早めに寝ることにした。
それから数日後。ガスを止められてしまった。幸い、電気と水道はまだ支払うことができているが、ガス料金を3ヶ月滞納しており、とうとう止められた。
いくら郊外の古いアパートとは言え、地価の高い首都なため、家賃は決してそう安くはない(他の新しい家に比べれば安いけど)。
それと、弟が資格試験間近なため、そのための仕送りも増やしていたため、家賃とスクーターのガソリンを払うのが精一杯だったのだ。
「ガスがないと・・・まともなものは作れないな。カップ麺ならガスを使わなくても作れるな。」
僕はケトルを使ってお湯を作り、カップ麺を作った。
ガスが使えないため、シャワーは水しか出ないため、非常に寒かった。
次の日。僕は倉庫内の整理を終え、本の配列を終えてカウンターに立った。
今日もあのパピヨンが入館する。
「あの、よかったら、これどうぞ。ガスがないとちゃんとした夕食作り辛いですよね・・・。」
「え? いや・・・あの・・・」
「遠慮しないでください。栄養のある物を作ったので。ではっ」
「あ、あの!」
パピヨンは僕に弁当箱を渡して去って行った。
(確かに、ガスが使えないと作れる料理が限られるし・・・栄養が偏っちゃうよね。食費もギリギリまで切り詰めてるし・・・ここはお言葉に甘えて・・・あれ? でも、なんで僕がガスを止められたことを知っていたんだろう?)
このお弁当箱、いい匂いがする。中身は何なんだろう?
その日の夜。僕はパピヨンからもらった弁当箱を開けてみた。
「うわ! 凄い!」
中身はコロッケにサラダ、シャケ、タコさんウィナーにご飯が入っていた。とても美味しそうで、栄養のバランスもしっかりと考えられていた。
「お弁当箱は洗って返さないとな。頂きます。・・・美味しい!」
パピヨンの作ったお弁当は、温めていなくても美味しかった。
「あれ・・・なんだか眠い・・・」
お弁当を食べ終わったあと、急な睡魔に襲われ、眠ってしまった・・・。
目が覚めると、見たことのない部屋で目を覚ました。
「あれ? ここはどこ!?」
自分の家ではないことは確かだ。
白い壁に、綺麗に整理された生活感のある部屋だ。広さもそこそこある。白とピンクが程よく混ざったコントラストな部屋だ・・・女性の部屋だろうか?
「どうして女性の部屋に僕が・・・あれ!? 何これ!?」
僕はベッドの上に大の字に寝かされ、手足を手錠で拘束されていることに気が付いた。そして、僕は全裸だった・・・。
「誰かー! 誰か居ませんかー!?」
「あら? 起きていたのね。」
「えっ!? あなたは・・・」
「おはよう。佐久間さん。」
目の前には、図書館の常連のパピヨンが立っていた。頭の中が混乱する。どうして僕は見知らぬ部屋に、ベッドで拘束されているんだろう? そして何でパピヨンがここに?
「あの、ここはどこですか!?」
「ここは私の部屋よ。昨日のお弁当はお口に合ったかしら?」
「え!? ええ・・・美味しかったです・・・。あの・・・」
「そう。よかったわ。佐久間さんのゴミ箱にあったレシートから好きな食べ物を予想して作ってみたんだけど・・・上手く作れたみたいでよかったわ。」
ゴミ箱にあったレシート!? 何を言っているんだ!? そういえば、家計簿をつけたあと、ゴミ箱にレシートを捨てていたが、最近ゴミがやけに減っていると思ったけど・・・特に気には留めなかった。
「あの! 一体僕はどうなっているんですか!? まさか・・・あなたが!?」
「ええ! 私が佐久間さんを連れて来たの! だって、愛し合っているのに、一緒の部屋に住まないのは不自然でしょう?」
「愛し合うって・・・一体何を言っているんですか!?」
「私は佐久間さんを一目見たときから好きだったわ! ずっとずっとずっとずっとずっと見ていたの! 図書館で働いているときも! ご飯を食べているときも! お風呂に入っているときも! 寝ているときも! 一人でオナニーしているときも! ずっとずっとずっと!」
「な、なにを言って・・・あなた! それはストーカーですよ! ずっと僕をストーキングしていたんですか!?」
「それに、あなただって・・・私をいつも見ていた・・・」
「そ、それは・・・たまたま目が合っただけです!」
「ふふっ 照れなくていいの。私は気づいていたのよ? ずっと、佐久間さんが私を見てドキドキして・・・目を合わせちゃうと慌てて目を逸らしちゃって・・・可愛かったわ!」
「そ、それは・・・。これも、あなたがやったんですか!? 外してくださいよ!」
「それはできないの。だって、それを外したらあなたはどこかへ行ってしまうでしょう?」
「当たり前ですよ! 警察へ行って相談します! あなた自分が何をしているのか分かっていますか!? これは立派な犯罪ですよ!?」
「あなたあなたって・・・どうして、名前で呼んでくれないの?」
パピヨンの眼に殺気がこもる。目を合わせただけでも背筋が凍る。
「だ・・・だって・・・僕、あなたの名前知らないですから・・・」
「あんなに毎日図書館に行っていたのにですか?」
「図書館には毎日多くの人が来ますから・・・。」
「そうなのね・・・互いの名前をちゃんと知らないと、相思相愛にならないわね! ごめんなさい! 私、早とちりしちゃった・・・」
「そ、そうですか・・・なら・・・手錠を外して・・・」
「私の名前はアカリ。佐久間さんのことは・・・ゆうちゃんって呼んでいいかしら?」
「ど、どうしてそうなるんですか!? とにかく外してください! 今なら今日のことは忘れて警察には行きません! あなたのことも黙っていますから!」
「あなた・・・じゃないでしょ?」
「あ・・・アカリ・・・さん?」
「ふふっ さん は要らないわ。私達、相思相愛ですもの。」
「か、勝手に決めないでください! そもそも僕はアカリさんのこと何も知らないです!」
「ふふっ 照れちゃって可愛い。知っているのよ? あなたのパソコンのピクチャファイルの中に、私に似たパピヨンの画像がたくさん・・・」
「な、なんで・・・それを・・・?」
「それと、ゆうちゃんは女子高生やナースやメイドさんが好きなのよね。」
「ゆうちゃんって呼ばないでください!」
「でも、SMの趣味もあるのね。女の子が苦しそうにしているの好きなのね。ちょっと悪趣味かなぁ?」
「いい加減にしてください! あなたは立派なストーカーです! それに、僕の家に勝手に入っていろいろ調べていたんですね!?」
「ええ。だって、好きな人のことを知りたいと思うのは当然でしょう?」
「だからって人の家に勝手に入るのは犯罪ですよ! あなた正気ですか!?」
「ええ。正気よ。私はゆうちゃんが大好き。ゆうちゃんも私が大好き。お互い相思相愛。未来の夫婦!」
「あなたとは話をしても無駄ですね・・・ 誰かー! 助けてください! ストーカー女に閉じ込められているんです! たすけ・・・ ングッ!」
僕はアカリの物だと思われるニーソを口に押し込められた。
「大声出しちゃダメ。そういうのは夜のときに・・・ね? まぁ、このマンション。防音だから大声を出しても外に聞こえないし、ここは最上階の10階だから誰も邪魔は入らないけどっ」
「ンググッ!(そ・・・そんな!?)」
「それじゃあ、いい子にして待っていてね。夕方には戻るから・・・」
「んんっ!(ちょ、ちょっと!)」
そう言って、アカリは外出してしまった。
(どうしよう・・・これから僕はどうなってしまうんだろう・・・)
僕は何度も暴れ、手錠を外そうとしたが無理だった。口に押し込まれたニーソを吐き出そうにも、何故か吐き出せなかった。
気づいたら夕方になっており、部屋が暗くなった。
「ゆうちゃんただいまー。お腹空いたでしょう? すぐ、夕食作るわね。」
「んんっ! んんっ!」
「どうしたの? 苦しそうだけど・・・」
僕の膀胱はパンパンに膨れ上がっていた。今にも張り裂けそうだ!
僕は朝からずっと、ベッドに拘束されたまま放置され、トイレに行くこともできなかった。
「ゆうちゃん? お腹が空いたの? それとも、喉が渇いたの?」
「んんんっ! んんっ!」
喋ろうにも、口に押し込まれたニーソのせいで言葉を発することができない。僕は必死に暴れる。
「あらあら・・・よっぽど私のニーソが気に入ったのね。まぁ、当然よね! だってそのニーソ・・・私の汗と鱗粉をたっぷり染み込ませた物だもの!」
「んんんんっ!?」
な、なんだって!? パピヨンであるアカリの汗と鱗粉・・・てことはまさかこの異常な尿意は!
「そろそろ楽にしてあげるわね。」
アカリは僕の膀胱がある下腹部をわしづかみにして、力を込めて押した!
「んんんんんんんっ!!」
「ふふっ 必死に我慢するゆうちゃんも可愛いわ〜 白目向いちゃって。でも、恥ずかしがらなくていいのよ? ホラッ 早く出さないと膀胱炎になっちゃうわよ!」
アカリはさらに力を込めて下腹部を押す。
「んんんんんっ!!」
ジョロロロロロロ・・・
「あはっ! 出てるわ〜 ゆうちゃんのおしっこ! 安心して。このベッドは浄化魔法がかけられている特注品だから。」
僕は魔物娘の女の子の見ている前で・・・盛大におもらしをしてしまった。幸か不幸か全裸だったため、パンツが汚れたりすることはなかったが、それでも異性におしっこを見られるというのは、僕の心を大きく痛めた。
「んん・・・」
「ふふっ たくさん出たわね〜 それに、匂いもツンと来るわね。でも、嫌いじゃないわ!」
アカリは僕の口からニーソを取り出した。
「ぷはっ! ひ・・・酷いよ・・・」
「ごめんなさい・・・ちょっとやり過ぎちゃったかしら? お詫びに綺麗にしてあげるわね。」
ベッドの黄色いシミは、すぐに消えてなり、アンモニア臭も消えた。だが、僕のペニスは残ったおしっこで汚れていた。
「な、なにを!? ああっ!」
「ふふっ ゆうちゃんのおちんちん・・・香ばしい香りがするわぁ〜」
ちゅううううううっ!!
アカリは僕のペニスの尿道に口をつけ、思いきり吸い上げた。
「あら? 初めてのフェラチオは刺激が強かったかしら?」
「うう・・・」
僕はイッてしまった。おしっこと精子の混じった黄色い精子を、アカリの顔にかけた・・・。
アカリは夕食を作りに台所へ向かった。僕は初めて魔物娘に射精させられてしまった背徳感と、フェラの感触を思い出したことによる、悶々とした、何とも言えない心境だった。
「はい! ご飯できたわよ。カレーライス。ゆうちゃん大好きでしょう?」
確かに、僕はカレーライスは好きだ。アカリの作ったカレーライスは美味しそうだった。アカリはスプーンにカレーライスを乗せ、僕の口に運んだ。
「はい、あ〜ん」
僕は空腹に逆らうことができず、アカリの作ったカレーライスを食べた。・・・美味しい。今まで食べたカレーライスの中で一番美味しい。
夕食を終えたあと、僕は改めてアカリに家に帰してくれるようにお願いした。
「お願いです。アカリさん。僕をお家に帰してください。このことは誰にも言いませんから。」
「それはダメ。だって、捕まえた綺麗な蝶は、手を離すとすぐにどこか遠くへ飛んで行ってしまうもの。それはパピヨンである私が一番よく知っているの。あなたはきっと、どこか他の女の元へ行ってしまうわ・・・」
「そんなことしません! 僕には仕事があります。それに、僕には家族が居るんです。両親は貧しいですし、弟は大学に通っていて大事な時期なんです。だから、僕が仕送りをしないと・・・」
「知っているわ。ゆうちゃんは家族想いの優しい人なのね。でも、心配しないで。ゆうちゃんの弟には1千万円振り込んでおいたから。」
「えっ!?」
「あと、ゆうちゃんのご両親にもお会いして、5千万円と婚姻届を渡したわ。ちょっとビックリしていたけど、ちゃんとお話しして納得してもらえたわ。」
「ご、五千万!? いや、それよりも婚姻届って!?」
「だって、私達は夫婦でしょう? ご両親にも知らせなくちゃ!」
「僕は夫婦になった覚えはありません!」
「・・・そう・・・そういうことを言うのね? なら、私にも考えがあるわ・・・」
無表情な顔をしたアカリは、電気を消して部屋を出て行った。
次の日。アカリは僕の部屋にヒーターを置き、タイマーを5時間に設定して部屋を出て行った。
(・・・暑い・・・喉が渇いた・・・)
春の季節と言えど、暖房をつけるには暑すぎる季節だ。部屋の温度計付きの時計は30度と表示されていた。
全身から汗が噴き出る。口の中が渇く。口周りの自分の汗を舐めて水分と塩分を得ようとするが、かえって喉が渇いた。そして、5時間後。ヒーターは切れたものの、気温は28度。まだ熱気が残っている。そして、ついには汗も唾液も出なくなった・・・。
(暑い・・・暑くて死にそうだ・・・助けて・・・)
夕方。アカリが帰って来た。
「ただいま。あら、たっぷり汗をかいたわね。ちょっと待ってて!」
アカリは蒸しタオルを持って来て、僕の体を拭いた。
「ちゃんと吹かないと汗疹になっちゃうわね。ん、なに?」
「み・・・水・・・」
「喉が渇いたの? う〜ん・・・水はないけど、スポーツドリンクならあるけど、飲む?」
「の・・・飲む・・・!」
僕は、カラカラの口から、なんとか声を振り絞った。
「はい。口を開けて。」
「あ・・・ありが・・・とう・・・」
アカリはスポーツドリンクの入ったペットボトルを僕の口に、緩やかに流し込む。
「んぐっ んぐっ ぷはぁー!」
「美味しかった?」
「うん! 生き返ったよ!」
「そう! よかった・・・気に入ってくれて・・・私の特性スポーツドリンク。」
「え?」
「私の脇汗を集めて・・・塩を精製して作ったの。ふふっ 口に合ってよかったわ。」
「そ、そんな! 何て物を飲ませるんだ!」
「あら、まだ足りない? それじゃあ・・・!」
「な、なにを・・・んぐっ!」
アカリは僕の顔を強引に上に向け、鼻をつまみ、口を強引に空け、僕の胃袋にアカリの脇汗入りスポーツドリンクを強引に流し込む。
「アハハハハ! どう!? 美味しい!? 私の塩がた〜っぷり入った私のジュース! ほら! もっと飲んで! もっと! もっと! もっと!」
僕は首を振り、飲むことを拒もうとするが徒労に終わる。アカリは強い力で顔を抑え、鼻をつまみ、僕の口にペットボトルを押し込んで強引に飲ませ、少しこぼしてもお構いなしに、アカリの塩が僕の体の中に入る。
「ふふっ 全部飲んじゃったわね。」
「酷いじゃないですか! なんでこんなことをするんですか!?」
「あら? 先に酷いことを言ったのは、ゆうちゃんでしょう?」
「そ、それは・・・逆恨みじゃないですか! うわっ!」
次の瞬間、アカリは強引に僕の頭を抱き寄せ、僕の顔はアカリの胸に沈む。
「私はゆうちゃんが大好きなの・・・一緒に居たいだけなの・・・ゆうちゃんも・・・私のことが好きでしょう・・・?」
返事をしようにも、ガッシリと頭を押さえられているため返事のしようがない。アカリの匂いが鼻をつく。
(柔らかい・・・アカリさんの匂い・・・いい匂いがする・・・このまま・・・ずっとアカリさんのおっぱいに埋もれているのもいいかも・・・ ダメだ! ダメだ!ダメだ! 僕はアカリさんにストーキングされて、拉致監禁されているんだぞ!?)
それでも、体は本能に逆らえない。僕は抵抗することもできない。そして、ペニスはギンギンに勃起してしまった。
その後、アカリはコロッケとご飯、サラダを作って持って来て、僕に食べさせた。コロッケもとても美味しかったが、アカリに抱きしめられてから、アカリの匂いを嗅ぐたびに、心臓がバクバクするようになって、ペニスは勃起し、我慢汁が出るようになった。アカリは気づいているのか、それとも気づいていないフリをしているだけなのか、そのことには一切触れなかった。
「今日は一緒に寝ましょうね。枕、高くない?」
「うん・・・大丈夫・・・」
「そう。よかった。それじゃあ、おやすみなさい。」
アカリは電気を消して、僕と一緒にベッドに横になった。このベッドは、2人は余裕で眠れるサイズだ。
アカリは僕を抱き枕のように抱いて眠った。僕はずっとアカリの匂いを嗅ぎ続け、悶々として寝付けなかった・・・。
「ゆうちゃん。おはよう。・・・顔色悪いわ。眠れなかったの? このベッド、寝心地悪いかしら・・・? 一応、高級メーカーの物なのだけど・・・」
「・・・ベッドのせいじゃない・・・」
アカリは支度して、外出した。アカリが外出すると、一気に睡魔が襲い、僕は夕方まで深い眠りについた・・・。
アカリにずっと監禁され続け、体の自由を奪われた僕は、オナニーをすることもできない。アカリの塩を飲んだ影響、アカリの匂い・・・それらの影響からか、僕のペニスは爆発しそうなぐらいに勃起し、精子の溜まった玉袋は2倍近くの大きさにまで腫れあがっていた。
夕方、アカリが帰って来ると、ハンバーグとサラダの付け合わせを食べさせてくれた。
「そうだ! 今日はゆうちゃんにプレゼントがあるの!」
「プレゼント?」
アカリは袋からリボンを取り出して、僕のペニスの根元に固く縛った。
「それから・・・」
アカリはピンク色のローターを取り出し、僕のお尻の穴に挿入した。
「な、なにこれ!? どういうつもりなの!?」
「ふふっ 似合っているわ〜 ほら、ゆうちゃんずっと寝たままでしょう? 寝たままだと、お尻が硬くなってよくないもの。だから、ほぐしてあげようと思って!」
「そ、それは!」
「それじゃあ、体。拭いてあげるから、待ってて。」
「あ、ちょっと!」
アカリは蒸しタオルを作りに部屋を出てしまった。
しばらくすると、アカリは蒸しタオルで僕の体を拭くが、わざとらしくペニスを刺激し、乳首や首筋に息を吹きかけたり、羽で撫でまわしたりした。アカリに性感帯を刺激されるたびに、僕は一瞬頭の中に雷が落ちたような刺激に襲われ、意識を一瞬だけ失う。
この日もアカリは僕を抱きながら眠り、僕はアカリの匂いを吸い続ける。時々揺れるアカリの羽から鱗粉が舞い、僕は無意識にそれを吸い込んでいた。
結局、この日の夜は一睡もできないまま朝を迎えた・・・。
アカリが目を覚ます。
「お、おはよう・・・」
「おはよう。ゆうちゃん。」
(アカリさんが目を覚ました! リボンをほどいて貰おう!)
「あの! ・・」
「行って来るね。ゆうちゃん。」
「え!? ちょっと待って!」
目を覚ますやいなや、アカリは支度をして部屋を出て行ってしまった。
(そんな! こんな状態で一日過ごせというのか!? こんなの生殺しだ! ペニスもキンタマも爆発しちゃう! 助けて!!)
アカリが外出している間、僕は理性を失い暴れたり、泣き出したり、笑いだしたり・・・もはや正常な思考を失っていた。
今日はやけにアカリの帰りが遅い。夕方になっても帰って来ない。気づいた頃には、時計は0時と表示されていた・・・。
(アカリさんが帰って来た!)
「ただいま・・・」
「お帰りなさい! あの!」
アカリは悲しそうな表情をして、僕を見つめた。
「ゆうちゃん。ごめんなさい。」
「えっ!?」
「あなたをお家に帰してあげる。勿論、警察に行っても構わない。」
「ど、どうしたの!? いきなり!」
「私・・・間違ってた。私はゆうちゃんに一方的に片想いして、ストーカーをしたり、家のゴミを漁ったり、ゆうちゃんのパソコンを勝手に物色して・・・お弁当に睡眠薬を混ぜて、拉致して監禁までしちゃった・・・。私・・・立派な犯罪者よね・・・。」
アカリは僕のお尻からローターを引き抜く。
(ひぎいいぃぃぃ!!)
ローターを引き抜かれる刺激が僕を絶頂へ導く。しかし、ペニスの根元を縛っているため、精液は根元に残ってしまい、射精したような感覚があるにも関わらず、出したい物を出せていないという不達成感に襲われた。
「今まで一緒に居てくれてありがとう。そして・・・ごめんなさい。でも、ゆうちゃんの家族にお金を渡したことは本当。私は嘘は言ってないから・・・。でも、私が勝手にやったことだから、感謝なんてしなくていい・・・。」
「い・・・イヤだ!!」
「え・・・? ゆうちゃん?」
僕はもはや理性は遠いどこかへ行ってしまい、本能から言葉があふれ出た。
「アカリさんと離れるなんて嫌だ!」
「ゆうちゃん! 初めて私の名前を呼んでくれた・・・!」
「アカリさんとずっと一緒に居たい! それならずっとこのままでもいい!!」
「ゆうちゃんは・・・私を恨んでないの? 私はゆうちゃんを拉致監禁したのよ?」
「僕はアカリさんを愛してる! 図書館で働いていたとき! ずっとアカリさんを見てた! ずっとずっとずっと! だからお願い! 僕を捨てないで! ずっと一緒に居て!!」
「ゆうちゃん・・・」
アカリはそっと僕を抱きしめる。そして、キスをする。アカリの唾液は、甘く、それでいてクセのない、ずっと味わっていたい。そんな気持ちにさせる味だった。
「アカリさん・・・お願い・・・リボンを解いて!」
「ええ。分かったわ。でも、これからは さん は付けないで。 ちゃん付けならまだいいけど。」
「分かった! アカリ! リボンを解いて! 僕をたくさん気持ちよくさせて!」
「ええ、いいわ。でも・・・その前に・・・こっちの感度はどうかしら?」
「えっ!? いぎっ!」
アカリは再び僕のお尻に指を入れて、動かす。
「ふふっ いい感じにほぐれているわ。これなら・・・」
「あがっ・・・あががっ・・・ひぎっ!! ああああああああああ!!」
アカリは僕の尻の奥で指を動かす。そして前立腺を押され、僕はドライでイッてしまった。
「あら? ドライでメスイキしてしまったのね! メスイキするゆうちゃんは可愛いわねぇ。」
アカリは僕の上に乗り、膣にペニスを挿入する。そして、羽を羽ばたかせてフェロモンを発生させる。
「ゆうちゃん。誓って。私に愛の告白をして。」
「アカリ! 愛してる! 結婚してずっと一緒に居よう! そして・・・もっともっとエッチなことをしよう! 愛してる! アカリ!」
「ありがとう・・・これで、私達は結ばれたわ。それじゃあ・・・イキなさい!」
アカリが僕のペニスのリボンを外した瞬間、僕は体が爆発しそうなぐらいの激しい絶頂を感じ、盛大な精液の噴水をアカリの中に出した。
「アカリ! お願い! 手錠を外して! 直にアカリに触れたいんだ!」
「ええ。いいわ。」
アカリが手足の手錠を全て外すやいなや、僕はアカリを押し倒した。そしてアカリの羽をわしづかみにして、片方の手で鼻に当てて匂いを嗅ぎながら、もう片方の手でペニスに羽を巻きつけ、自らしごいた。
「あらあら・・・気持ちよさそうなところ悪いけど、これはオナニーと変わらないわよ? ・・・聞こえていないわね。」
僕はアカリの羽に何度も射精した。
「ううっ! アカリ! お願い! もっと!」
「どうして欲しいの? はっきり言ってくれないと分からないなぁ〜」
アカリはわざとらしく、ペニスの先端だけを焦らすように咥えて舌で刺激する。僕は耐えきれず、アカリの頭を掴んで強引にペニスを喉の奥に押し込んだ。
「アカリ! アカリ!」
「んんっ! んんっ!」
僕はさらにアカリの頭を激しく動かす。アカリも舌の動きを激しくして、バキュームのように強く吸った。
「ううっ! 出るっ!!」
アカリの口の中に大量の精液を放つ。あまりに量が多すぎて、さすがのアカリも受け止めきれず、口の中から溢れ、吹き出してしまった。
アカリはこぼれた精液を手ですくい、舐めとる。精液を舌で転がし、噛みしめ、じっくりと味わいながら、いやらしい音を立てて飲み込んだ。
(アカリが・・・僕の精子を・・・あんなに美味しそうに・・・!!)
僕はさらに興奮して理性を失い、アカリを強引に持ち上げて、膣にペニスを当て、一気に落として奥に挿入した。
「アカリ! 愛してる! ずっと一緒に居よう! たくさんエッチなことしよう!」
「ふふっ ええ! 私はゆうちゃんのモノ! たくさん好きにしていいわ!」
アカリは激しく腰を振り、羽を羽ばたかせる。アカリから発せられるいやらしい匂いが部屋中に充満する。
何十回。何百回射精したのか分からない。気づいたら、アカリのお腹は僕の精液で腹ボテになっており、妊婦のようだった・・・。
激しいセックスのあと、僕は眠ってしまった。
陽の光が窓から差して、僕は目が覚めた。
「ん・・・朝か・・・」
「おはよう。ゆうちゃん。」
「おはよう。」
僕は昨日、エネルギーを使い果たしてしまい、疲労で起き上がることができない。
「無理に起きなくていいわ。ゆっくり休んで。」
「うん・・・」
もう、手錠はされていない。僕の体は自由だ。
アカリはピンクの花を持って来る。
「この花は、昆虫種の魔物娘にとっては有名なブランドの花なのよ。この花の蜜はとっても美味しいの。」
「そうなんだ・・・でも、人間の僕は、花の蜜なんて吸えないよ?」
「だから・・・こうするの。」
アカリは花から蜜を吸って口に含み、僕にキスをして口移しで飲ませた。
「蜂蜜みたいで美味しいね。でも、アカリのキスの方が気持ちよかった。」
「ふふっ」
アカリとの甘い夫婦生活が始まった。この家は3LDKの高級タワーマンションの最上階だった。体が自由になって改めて感じたが、非常に広い家だった。
毎日毎朝毎夕毎晩、僕とアカリは交わっている。アカリが羽ばたくたびに香水のようないい香りが部屋に広がり、僕は興奮して、気づけばアカリを抱いているのだ。
しかし、その一方で疲れているときは無理に迫ったりはせずに気を使ってくれる。
料理は美味しいし、僕の世話を何でもしてくれる。僕にとっては勿体ないぐらいの妻だと思う。
弟は大学を卒業して就職した。両親も今は安定した生活を送っている。
僕はアカリと正式に入籍した。僕の両親も弟も喜んでくれた。最近では一緒に外出したり、旅行に行くことも多くなった。
幸せとは何なのかと考えると、難しい。ストーカーの魔物娘に拉致監禁されて、無理やり犯されてそのまま夫婦になった。これは世間から見れば、幸せと言えるのかどうかは疑わしい。
しかし、一つ確実なことは、僕は今、とっても幸せだ。
家は貧乏で、大学進学を諦めて弟に道を譲ることにした。給料から弟に仕送りもしている。
仕事は倉庫内の整理や、本の品出しや、カウンターの接客業務だ。僕は元々本が好きだし、綺麗好きなので、部屋は常に整理整頓を心掛けている。人との会話は少し苦手で、出勤時間が早いのが難点だが、最近は慣れて来てやりがいも持てている。
館内は静まり、本棚には本を探す人、机には本を読んでいる人が居る。
(そういえば、そろそろ来る時間帯かな・・・来たっ!)
金髪で、黒いドレスを着た、綺麗なパピヨンが入館した。
「こんにちわ。」
「ご返本です。」
「はい。確かに・・・。ありがとうございます。」
パピヨンは借りていた本を返本し、僕は処理してカウンターに戻った。
パピヨンはカウンターから見える位置に置いてある椅子に座り、本を読んでいる。
(あぁ・・・綺麗な魔物娘だなぁ・・・。それに、あの人、いい香りがするんだよなぁ・・・。今回は、ラブロマンスを読んでいるみたいだね・・・)
このパピヨンは読書が本当に好きなようだ。今まで借りた本から予測すると、恋愛小説や、サスペンス。ホラーなどが好きらしい。
僕はこのパピヨンを遠目から眺めるのが趣味だ。
・・・まずい! 目が合っちゃった! パピヨンは微笑んだけど、僕は恥ずかしくて、しばらく下を向いて誤魔化した・・・。
この日の仕事が終わった。僕はスクーターに乗って家に戻った。
僕の家は木造アパートのワンルーム。一人で住むにしても、決して広いとは言えない。あまり贅沢できないので、出勤に支障がない程度に安めの家を借りることにしたのだ。
僕は簡単な食事を作り、早めに寝ることにした。
それから数日後。ガスを止められてしまった。幸い、電気と水道はまだ支払うことができているが、ガス料金を3ヶ月滞納しており、とうとう止められた。
いくら郊外の古いアパートとは言え、地価の高い首都なため、家賃は決してそう安くはない(他の新しい家に比べれば安いけど)。
それと、弟が資格試験間近なため、そのための仕送りも増やしていたため、家賃とスクーターのガソリンを払うのが精一杯だったのだ。
「ガスがないと・・・まともなものは作れないな。カップ麺ならガスを使わなくても作れるな。」
僕はケトルを使ってお湯を作り、カップ麺を作った。
ガスが使えないため、シャワーは水しか出ないため、非常に寒かった。
次の日。僕は倉庫内の整理を終え、本の配列を終えてカウンターに立った。
今日もあのパピヨンが入館する。
「あの、よかったら、これどうぞ。ガスがないとちゃんとした夕食作り辛いですよね・・・。」
「え? いや・・・あの・・・」
「遠慮しないでください。栄養のある物を作ったので。ではっ」
「あ、あの!」
パピヨンは僕に弁当箱を渡して去って行った。
(確かに、ガスが使えないと作れる料理が限られるし・・・栄養が偏っちゃうよね。食費もギリギリまで切り詰めてるし・・・ここはお言葉に甘えて・・・あれ? でも、なんで僕がガスを止められたことを知っていたんだろう?)
このお弁当箱、いい匂いがする。中身は何なんだろう?
その日の夜。僕はパピヨンからもらった弁当箱を開けてみた。
「うわ! 凄い!」
中身はコロッケにサラダ、シャケ、タコさんウィナーにご飯が入っていた。とても美味しそうで、栄養のバランスもしっかりと考えられていた。
「お弁当箱は洗って返さないとな。頂きます。・・・美味しい!」
パピヨンの作ったお弁当は、温めていなくても美味しかった。
「あれ・・・なんだか眠い・・・」
お弁当を食べ終わったあと、急な睡魔に襲われ、眠ってしまった・・・。
目が覚めると、見たことのない部屋で目を覚ました。
「あれ? ここはどこ!?」
自分の家ではないことは確かだ。
白い壁に、綺麗に整理された生活感のある部屋だ。広さもそこそこある。白とピンクが程よく混ざったコントラストな部屋だ・・・女性の部屋だろうか?
「どうして女性の部屋に僕が・・・あれ!? 何これ!?」
僕はベッドの上に大の字に寝かされ、手足を手錠で拘束されていることに気が付いた。そして、僕は全裸だった・・・。
「誰かー! 誰か居ませんかー!?」
「あら? 起きていたのね。」
「えっ!? あなたは・・・」
「おはよう。佐久間さん。」
目の前には、図書館の常連のパピヨンが立っていた。頭の中が混乱する。どうして僕は見知らぬ部屋に、ベッドで拘束されているんだろう? そして何でパピヨンがここに?
「あの、ここはどこですか!?」
「ここは私の部屋よ。昨日のお弁当はお口に合ったかしら?」
「え!? ええ・・・美味しかったです・・・。あの・・・」
「そう。よかったわ。佐久間さんのゴミ箱にあったレシートから好きな食べ物を予想して作ってみたんだけど・・・上手く作れたみたいでよかったわ。」
ゴミ箱にあったレシート!? 何を言っているんだ!? そういえば、家計簿をつけたあと、ゴミ箱にレシートを捨てていたが、最近ゴミがやけに減っていると思ったけど・・・特に気には留めなかった。
「あの! 一体僕はどうなっているんですか!? まさか・・・あなたが!?」
「ええ! 私が佐久間さんを連れて来たの! だって、愛し合っているのに、一緒の部屋に住まないのは不自然でしょう?」
「愛し合うって・・・一体何を言っているんですか!?」
「私は佐久間さんを一目見たときから好きだったわ! ずっとずっとずっとずっとずっと見ていたの! 図書館で働いているときも! ご飯を食べているときも! お風呂に入っているときも! 寝ているときも! 一人でオナニーしているときも! ずっとずっとずっと!」
「な、なにを言って・・・あなた! それはストーカーですよ! ずっと僕をストーキングしていたんですか!?」
「それに、あなただって・・・私をいつも見ていた・・・」
「そ、それは・・・たまたま目が合っただけです!」
「ふふっ 照れなくていいの。私は気づいていたのよ? ずっと、佐久間さんが私を見てドキドキして・・・目を合わせちゃうと慌てて目を逸らしちゃって・・・可愛かったわ!」
「そ、それは・・・。これも、あなたがやったんですか!? 外してくださいよ!」
「それはできないの。だって、それを外したらあなたはどこかへ行ってしまうでしょう?」
「当たり前ですよ! 警察へ行って相談します! あなた自分が何をしているのか分かっていますか!? これは立派な犯罪ですよ!?」
「あなたあなたって・・・どうして、名前で呼んでくれないの?」
パピヨンの眼に殺気がこもる。目を合わせただけでも背筋が凍る。
「だ・・・だって・・・僕、あなたの名前知らないですから・・・」
「あんなに毎日図書館に行っていたのにですか?」
「図書館には毎日多くの人が来ますから・・・。」
「そうなのね・・・互いの名前をちゃんと知らないと、相思相愛にならないわね! ごめんなさい! 私、早とちりしちゃった・・・」
「そ、そうですか・・・なら・・・手錠を外して・・・」
「私の名前はアカリ。佐久間さんのことは・・・ゆうちゃんって呼んでいいかしら?」
「ど、どうしてそうなるんですか!? とにかく外してください! 今なら今日のことは忘れて警察には行きません! あなたのことも黙っていますから!」
「あなた・・・じゃないでしょ?」
「あ・・・アカリ・・・さん?」
「ふふっ さん は要らないわ。私達、相思相愛ですもの。」
「か、勝手に決めないでください! そもそも僕はアカリさんのこと何も知らないです!」
「ふふっ 照れちゃって可愛い。知っているのよ? あなたのパソコンのピクチャファイルの中に、私に似たパピヨンの画像がたくさん・・・」
「な、なんで・・・それを・・・?」
「それと、ゆうちゃんは女子高生やナースやメイドさんが好きなのよね。」
「ゆうちゃんって呼ばないでください!」
「でも、SMの趣味もあるのね。女の子が苦しそうにしているの好きなのね。ちょっと悪趣味かなぁ?」
「いい加減にしてください! あなたは立派なストーカーです! それに、僕の家に勝手に入っていろいろ調べていたんですね!?」
「ええ。だって、好きな人のことを知りたいと思うのは当然でしょう?」
「だからって人の家に勝手に入るのは犯罪ですよ! あなた正気ですか!?」
「ええ。正気よ。私はゆうちゃんが大好き。ゆうちゃんも私が大好き。お互い相思相愛。未来の夫婦!」
「あなたとは話をしても無駄ですね・・・ 誰かー! 助けてください! ストーカー女に閉じ込められているんです! たすけ・・・ ングッ!」
僕はアカリの物だと思われるニーソを口に押し込められた。
「大声出しちゃダメ。そういうのは夜のときに・・・ね? まぁ、このマンション。防音だから大声を出しても外に聞こえないし、ここは最上階の10階だから誰も邪魔は入らないけどっ」
「ンググッ!(そ・・・そんな!?)」
「それじゃあ、いい子にして待っていてね。夕方には戻るから・・・」
「んんっ!(ちょ、ちょっと!)」
そう言って、アカリは外出してしまった。
(どうしよう・・・これから僕はどうなってしまうんだろう・・・)
僕は何度も暴れ、手錠を外そうとしたが無理だった。口に押し込まれたニーソを吐き出そうにも、何故か吐き出せなかった。
気づいたら夕方になっており、部屋が暗くなった。
「ゆうちゃんただいまー。お腹空いたでしょう? すぐ、夕食作るわね。」
「んんっ! んんっ!」
「どうしたの? 苦しそうだけど・・・」
僕の膀胱はパンパンに膨れ上がっていた。今にも張り裂けそうだ!
僕は朝からずっと、ベッドに拘束されたまま放置され、トイレに行くこともできなかった。
「ゆうちゃん? お腹が空いたの? それとも、喉が渇いたの?」
「んんんっ! んんっ!」
喋ろうにも、口に押し込まれたニーソのせいで言葉を発することができない。僕は必死に暴れる。
「あらあら・・・よっぽど私のニーソが気に入ったのね。まぁ、当然よね! だってそのニーソ・・・私の汗と鱗粉をたっぷり染み込ませた物だもの!」
「んんんんっ!?」
な、なんだって!? パピヨンであるアカリの汗と鱗粉・・・てことはまさかこの異常な尿意は!
「そろそろ楽にしてあげるわね。」
アカリは僕の膀胱がある下腹部をわしづかみにして、力を込めて押した!
「んんんんんんんっ!!」
「ふふっ 必死に我慢するゆうちゃんも可愛いわ〜 白目向いちゃって。でも、恥ずかしがらなくていいのよ? ホラッ 早く出さないと膀胱炎になっちゃうわよ!」
アカリはさらに力を込めて下腹部を押す。
「んんんんんっ!!」
ジョロロロロロロ・・・
「あはっ! 出てるわ〜 ゆうちゃんのおしっこ! 安心して。このベッドは浄化魔法がかけられている特注品だから。」
僕は魔物娘の女の子の見ている前で・・・盛大におもらしをしてしまった。幸か不幸か全裸だったため、パンツが汚れたりすることはなかったが、それでも異性におしっこを見られるというのは、僕の心を大きく痛めた。
「んん・・・」
「ふふっ たくさん出たわね〜 それに、匂いもツンと来るわね。でも、嫌いじゃないわ!」
アカリは僕の口からニーソを取り出した。
「ぷはっ! ひ・・・酷いよ・・・」
「ごめんなさい・・・ちょっとやり過ぎちゃったかしら? お詫びに綺麗にしてあげるわね。」
ベッドの黄色いシミは、すぐに消えてなり、アンモニア臭も消えた。だが、僕のペニスは残ったおしっこで汚れていた。
「な、なにを!? ああっ!」
「ふふっ ゆうちゃんのおちんちん・・・香ばしい香りがするわぁ〜」
ちゅううううううっ!!
アカリは僕のペニスの尿道に口をつけ、思いきり吸い上げた。
「あら? 初めてのフェラチオは刺激が強かったかしら?」
「うう・・・」
僕はイッてしまった。おしっこと精子の混じった黄色い精子を、アカリの顔にかけた・・・。
アカリは夕食を作りに台所へ向かった。僕は初めて魔物娘に射精させられてしまった背徳感と、フェラの感触を思い出したことによる、悶々とした、何とも言えない心境だった。
「はい! ご飯できたわよ。カレーライス。ゆうちゃん大好きでしょう?」
確かに、僕はカレーライスは好きだ。アカリの作ったカレーライスは美味しそうだった。アカリはスプーンにカレーライスを乗せ、僕の口に運んだ。
「はい、あ〜ん」
僕は空腹に逆らうことができず、アカリの作ったカレーライスを食べた。・・・美味しい。今まで食べたカレーライスの中で一番美味しい。
夕食を終えたあと、僕は改めてアカリに家に帰してくれるようにお願いした。
「お願いです。アカリさん。僕をお家に帰してください。このことは誰にも言いませんから。」
「それはダメ。だって、捕まえた綺麗な蝶は、手を離すとすぐにどこか遠くへ飛んで行ってしまうもの。それはパピヨンである私が一番よく知っているの。あなたはきっと、どこか他の女の元へ行ってしまうわ・・・」
「そんなことしません! 僕には仕事があります。それに、僕には家族が居るんです。両親は貧しいですし、弟は大学に通っていて大事な時期なんです。だから、僕が仕送りをしないと・・・」
「知っているわ。ゆうちゃんは家族想いの優しい人なのね。でも、心配しないで。ゆうちゃんの弟には1千万円振り込んでおいたから。」
「えっ!?」
「あと、ゆうちゃんのご両親にもお会いして、5千万円と婚姻届を渡したわ。ちょっとビックリしていたけど、ちゃんとお話しして納得してもらえたわ。」
「ご、五千万!? いや、それよりも婚姻届って!?」
「だって、私達は夫婦でしょう? ご両親にも知らせなくちゃ!」
「僕は夫婦になった覚えはありません!」
「・・・そう・・・そういうことを言うのね? なら、私にも考えがあるわ・・・」
無表情な顔をしたアカリは、電気を消して部屋を出て行った。
次の日。アカリは僕の部屋にヒーターを置き、タイマーを5時間に設定して部屋を出て行った。
(・・・暑い・・・喉が渇いた・・・)
春の季節と言えど、暖房をつけるには暑すぎる季節だ。部屋の温度計付きの時計は30度と表示されていた。
全身から汗が噴き出る。口の中が渇く。口周りの自分の汗を舐めて水分と塩分を得ようとするが、かえって喉が渇いた。そして、5時間後。ヒーターは切れたものの、気温は28度。まだ熱気が残っている。そして、ついには汗も唾液も出なくなった・・・。
(暑い・・・暑くて死にそうだ・・・助けて・・・)
夕方。アカリが帰って来た。
「ただいま。あら、たっぷり汗をかいたわね。ちょっと待ってて!」
アカリは蒸しタオルを持って来て、僕の体を拭いた。
「ちゃんと吹かないと汗疹になっちゃうわね。ん、なに?」
「み・・・水・・・」
「喉が渇いたの? う〜ん・・・水はないけど、スポーツドリンクならあるけど、飲む?」
「の・・・飲む・・・!」
僕は、カラカラの口から、なんとか声を振り絞った。
「はい。口を開けて。」
「あ・・・ありが・・・とう・・・」
アカリはスポーツドリンクの入ったペットボトルを僕の口に、緩やかに流し込む。
「んぐっ んぐっ ぷはぁー!」
「美味しかった?」
「うん! 生き返ったよ!」
「そう! よかった・・・気に入ってくれて・・・私の特性スポーツドリンク。」
「え?」
「私の脇汗を集めて・・・塩を精製して作ったの。ふふっ 口に合ってよかったわ。」
「そ、そんな! 何て物を飲ませるんだ!」
「あら、まだ足りない? それじゃあ・・・!」
「な、なにを・・・んぐっ!」
アカリは僕の顔を強引に上に向け、鼻をつまみ、口を強引に空け、僕の胃袋にアカリの脇汗入りスポーツドリンクを強引に流し込む。
「アハハハハ! どう!? 美味しい!? 私の塩がた〜っぷり入った私のジュース! ほら! もっと飲んで! もっと! もっと! もっと!」
僕は首を振り、飲むことを拒もうとするが徒労に終わる。アカリは強い力で顔を抑え、鼻をつまみ、僕の口にペットボトルを押し込んで強引に飲ませ、少しこぼしてもお構いなしに、アカリの塩が僕の体の中に入る。
「ふふっ 全部飲んじゃったわね。」
「酷いじゃないですか! なんでこんなことをするんですか!?」
「あら? 先に酷いことを言ったのは、ゆうちゃんでしょう?」
「そ、それは・・・逆恨みじゃないですか! うわっ!」
次の瞬間、アカリは強引に僕の頭を抱き寄せ、僕の顔はアカリの胸に沈む。
「私はゆうちゃんが大好きなの・・・一緒に居たいだけなの・・・ゆうちゃんも・・・私のことが好きでしょう・・・?」
返事をしようにも、ガッシリと頭を押さえられているため返事のしようがない。アカリの匂いが鼻をつく。
(柔らかい・・・アカリさんの匂い・・・いい匂いがする・・・このまま・・・ずっとアカリさんのおっぱいに埋もれているのもいいかも・・・ ダメだ! ダメだ!ダメだ! 僕はアカリさんにストーキングされて、拉致監禁されているんだぞ!?)
それでも、体は本能に逆らえない。僕は抵抗することもできない。そして、ペニスはギンギンに勃起してしまった。
その後、アカリはコロッケとご飯、サラダを作って持って来て、僕に食べさせた。コロッケもとても美味しかったが、アカリに抱きしめられてから、アカリの匂いを嗅ぐたびに、心臓がバクバクするようになって、ペニスは勃起し、我慢汁が出るようになった。アカリは気づいているのか、それとも気づいていないフリをしているだけなのか、そのことには一切触れなかった。
「今日は一緒に寝ましょうね。枕、高くない?」
「うん・・・大丈夫・・・」
「そう。よかった。それじゃあ、おやすみなさい。」
アカリは電気を消して、僕と一緒にベッドに横になった。このベッドは、2人は余裕で眠れるサイズだ。
アカリは僕を抱き枕のように抱いて眠った。僕はずっとアカリの匂いを嗅ぎ続け、悶々として寝付けなかった・・・。
「ゆうちゃん。おはよう。・・・顔色悪いわ。眠れなかったの? このベッド、寝心地悪いかしら・・・? 一応、高級メーカーの物なのだけど・・・」
「・・・ベッドのせいじゃない・・・」
アカリは支度して、外出した。アカリが外出すると、一気に睡魔が襲い、僕は夕方まで深い眠りについた・・・。
アカリにずっと監禁され続け、体の自由を奪われた僕は、オナニーをすることもできない。アカリの塩を飲んだ影響、アカリの匂い・・・それらの影響からか、僕のペニスは爆発しそうなぐらいに勃起し、精子の溜まった玉袋は2倍近くの大きさにまで腫れあがっていた。
夕方、アカリが帰って来ると、ハンバーグとサラダの付け合わせを食べさせてくれた。
「そうだ! 今日はゆうちゃんにプレゼントがあるの!」
「プレゼント?」
アカリは袋からリボンを取り出して、僕のペニスの根元に固く縛った。
「それから・・・」
アカリはピンク色のローターを取り出し、僕のお尻の穴に挿入した。
「な、なにこれ!? どういうつもりなの!?」
「ふふっ 似合っているわ〜 ほら、ゆうちゃんずっと寝たままでしょう? 寝たままだと、お尻が硬くなってよくないもの。だから、ほぐしてあげようと思って!」
「そ、それは!」
「それじゃあ、体。拭いてあげるから、待ってて。」
「あ、ちょっと!」
アカリは蒸しタオルを作りに部屋を出てしまった。
しばらくすると、アカリは蒸しタオルで僕の体を拭くが、わざとらしくペニスを刺激し、乳首や首筋に息を吹きかけたり、羽で撫でまわしたりした。アカリに性感帯を刺激されるたびに、僕は一瞬頭の中に雷が落ちたような刺激に襲われ、意識を一瞬だけ失う。
この日もアカリは僕を抱きながら眠り、僕はアカリの匂いを吸い続ける。時々揺れるアカリの羽から鱗粉が舞い、僕は無意識にそれを吸い込んでいた。
結局、この日の夜は一睡もできないまま朝を迎えた・・・。
アカリが目を覚ます。
「お、おはよう・・・」
「おはよう。ゆうちゃん。」
(アカリさんが目を覚ました! リボンをほどいて貰おう!)
「あの! ・・」
「行って来るね。ゆうちゃん。」
「え!? ちょっと待って!」
目を覚ますやいなや、アカリは支度をして部屋を出て行ってしまった。
(そんな! こんな状態で一日過ごせというのか!? こんなの生殺しだ! ペニスもキンタマも爆発しちゃう! 助けて!!)
アカリが外出している間、僕は理性を失い暴れたり、泣き出したり、笑いだしたり・・・もはや正常な思考を失っていた。
今日はやけにアカリの帰りが遅い。夕方になっても帰って来ない。気づいた頃には、時計は0時と表示されていた・・・。
(アカリさんが帰って来た!)
「ただいま・・・」
「お帰りなさい! あの!」
アカリは悲しそうな表情をして、僕を見つめた。
「ゆうちゃん。ごめんなさい。」
「えっ!?」
「あなたをお家に帰してあげる。勿論、警察に行っても構わない。」
「ど、どうしたの!? いきなり!」
「私・・・間違ってた。私はゆうちゃんに一方的に片想いして、ストーカーをしたり、家のゴミを漁ったり、ゆうちゃんのパソコンを勝手に物色して・・・お弁当に睡眠薬を混ぜて、拉致して監禁までしちゃった・・・。私・・・立派な犯罪者よね・・・。」
アカリは僕のお尻からローターを引き抜く。
(ひぎいいぃぃぃ!!)
ローターを引き抜かれる刺激が僕を絶頂へ導く。しかし、ペニスの根元を縛っているため、精液は根元に残ってしまい、射精したような感覚があるにも関わらず、出したい物を出せていないという不達成感に襲われた。
「今まで一緒に居てくれてありがとう。そして・・・ごめんなさい。でも、ゆうちゃんの家族にお金を渡したことは本当。私は嘘は言ってないから・・・。でも、私が勝手にやったことだから、感謝なんてしなくていい・・・。」
「い・・・イヤだ!!」
「え・・・? ゆうちゃん?」
僕はもはや理性は遠いどこかへ行ってしまい、本能から言葉があふれ出た。
「アカリさんと離れるなんて嫌だ!」
「ゆうちゃん! 初めて私の名前を呼んでくれた・・・!」
「アカリさんとずっと一緒に居たい! それならずっとこのままでもいい!!」
「ゆうちゃんは・・・私を恨んでないの? 私はゆうちゃんを拉致監禁したのよ?」
「僕はアカリさんを愛してる! 図書館で働いていたとき! ずっとアカリさんを見てた! ずっとずっとずっと! だからお願い! 僕を捨てないで! ずっと一緒に居て!!」
「ゆうちゃん・・・」
アカリはそっと僕を抱きしめる。そして、キスをする。アカリの唾液は、甘く、それでいてクセのない、ずっと味わっていたい。そんな気持ちにさせる味だった。
「アカリさん・・・お願い・・・リボンを解いて!」
「ええ。分かったわ。でも、これからは さん は付けないで。 ちゃん付けならまだいいけど。」
「分かった! アカリ! リボンを解いて! 僕をたくさん気持ちよくさせて!」
「ええ、いいわ。でも・・・その前に・・・こっちの感度はどうかしら?」
「えっ!? いぎっ!」
アカリは再び僕のお尻に指を入れて、動かす。
「ふふっ いい感じにほぐれているわ。これなら・・・」
「あがっ・・・あががっ・・・ひぎっ!! ああああああああああ!!」
アカリは僕の尻の奥で指を動かす。そして前立腺を押され、僕はドライでイッてしまった。
「あら? ドライでメスイキしてしまったのね! メスイキするゆうちゃんは可愛いわねぇ。」
アカリは僕の上に乗り、膣にペニスを挿入する。そして、羽を羽ばたかせてフェロモンを発生させる。
「ゆうちゃん。誓って。私に愛の告白をして。」
「アカリ! 愛してる! 結婚してずっと一緒に居よう! そして・・・もっともっとエッチなことをしよう! 愛してる! アカリ!」
「ありがとう・・・これで、私達は結ばれたわ。それじゃあ・・・イキなさい!」
アカリが僕のペニスのリボンを外した瞬間、僕は体が爆発しそうなぐらいの激しい絶頂を感じ、盛大な精液の噴水をアカリの中に出した。
「アカリ! お願い! 手錠を外して! 直にアカリに触れたいんだ!」
「ええ。いいわ。」
アカリが手足の手錠を全て外すやいなや、僕はアカリを押し倒した。そしてアカリの羽をわしづかみにして、片方の手で鼻に当てて匂いを嗅ぎながら、もう片方の手でペニスに羽を巻きつけ、自らしごいた。
「あらあら・・・気持ちよさそうなところ悪いけど、これはオナニーと変わらないわよ? ・・・聞こえていないわね。」
僕はアカリの羽に何度も射精した。
「ううっ! アカリ! お願い! もっと!」
「どうして欲しいの? はっきり言ってくれないと分からないなぁ〜」
アカリはわざとらしく、ペニスの先端だけを焦らすように咥えて舌で刺激する。僕は耐えきれず、アカリの頭を掴んで強引にペニスを喉の奥に押し込んだ。
「アカリ! アカリ!」
「んんっ! んんっ!」
僕はさらにアカリの頭を激しく動かす。アカリも舌の動きを激しくして、バキュームのように強く吸った。
「ううっ! 出るっ!!」
アカリの口の中に大量の精液を放つ。あまりに量が多すぎて、さすがのアカリも受け止めきれず、口の中から溢れ、吹き出してしまった。
アカリはこぼれた精液を手ですくい、舐めとる。精液を舌で転がし、噛みしめ、じっくりと味わいながら、いやらしい音を立てて飲み込んだ。
(アカリが・・・僕の精子を・・・あんなに美味しそうに・・・!!)
僕はさらに興奮して理性を失い、アカリを強引に持ち上げて、膣にペニスを当て、一気に落として奥に挿入した。
「アカリ! 愛してる! ずっと一緒に居よう! たくさんエッチなことしよう!」
「ふふっ ええ! 私はゆうちゃんのモノ! たくさん好きにしていいわ!」
アカリは激しく腰を振り、羽を羽ばたかせる。アカリから発せられるいやらしい匂いが部屋中に充満する。
何十回。何百回射精したのか分からない。気づいたら、アカリのお腹は僕の精液で腹ボテになっており、妊婦のようだった・・・。
激しいセックスのあと、僕は眠ってしまった。
陽の光が窓から差して、僕は目が覚めた。
「ん・・・朝か・・・」
「おはよう。ゆうちゃん。」
「おはよう。」
僕は昨日、エネルギーを使い果たしてしまい、疲労で起き上がることができない。
「無理に起きなくていいわ。ゆっくり休んで。」
「うん・・・」
もう、手錠はされていない。僕の体は自由だ。
アカリはピンクの花を持って来る。
「この花は、昆虫種の魔物娘にとっては有名なブランドの花なのよ。この花の蜜はとっても美味しいの。」
「そうなんだ・・・でも、人間の僕は、花の蜜なんて吸えないよ?」
「だから・・・こうするの。」
アカリは花から蜜を吸って口に含み、僕にキスをして口移しで飲ませた。
「蜂蜜みたいで美味しいね。でも、アカリのキスの方が気持ちよかった。」
「ふふっ」
アカリとの甘い夫婦生活が始まった。この家は3LDKの高級タワーマンションの最上階だった。体が自由になって改めて感じたが、非常に広い家だった。
毎日毎朝毎夕毎晩、僕とアカリは交わっている。アカリが羽ばたくたびに香水のようないい香りが部屋に広がり、僕は興奮して、気づけばアカリを抱いているのだ。
しかし、その一方で疲れているときは無理に迫ったりはせずに気を使ってくれる。
料理は美味しいし、僕の世話を何でもしてくれる。僕にとっては勿体ないぐらいの妻だと思う。
弟は大学を卒業して就職した。両親も今は安定した生活を送っている。
僕はアカリと正式に入籍した。僕の両親も弟も喜んでくれた。最近では一緒に外出したり、旅行に行くことも多くなった。
幸せとは何なのかと考えると、難しい。ストーカーの魔物娘に拉致監禁されて、無理やり犯されてそのまま夫婦になった。これは世間から見れば、幸せと言えるのかどうかは疑わしい。
しかし、一つ確実なことは、僕は今、とっても幸せだ。
18/09/07 19:42更新 / 幻夢零神