デビルの誘惑
「それでは今日の礼拝は終わりです。また明日お会いしましょう」
夜のとばりが降り、目が醒めるような冷気の中それぞれの家へ立ち去っていく村人達。
私はそれを見送りながら満足げに白い息をつく。
今年の春にこの村の教会へ赴任してきて、ようやく仕事にも慣れてきた。
しかし自分もまだまだ未熟。ゆくゆくは大僧侶となってより多くの人々を救うために、日夜修行を積まなければならない。
「さて、明日のために掃除でもするか」
踵を返して礼拝堂へ戻ろうとした瞬間、黒い疾風が私の体を攫った。
「クスクス♥ いいわね♪ 敵意剥き出しの目、真面目に手入れされた教会、そしてこの香り立つ童貞臭さ♥
いかにも『敬虔な若き神父』って感じ」
私は両手両足を拘束魔法で縛られ、礼拝堂の床に転がされている。頬が床板に触れて冷たい。
「き〜めた♪ 私、あなたを墜とすことにしたわ」
不遜にも祭壇に腰掛け、足を組んでにやにや笑っている魔物。
薄青い肌、尖った耳、コウモリの翼。数ある魔物の伝承の中でも最もオーソドックスな、邪悪極まる姿。こいつは『デビル』に違いない。
「なぁに? 別に口は縛ってないんだから、言いたいことがあるなら今のうちにどうぞ」
「……訳の分からない話はやめろ、汚らわしい魔物め。早く殺せ!」
必死の抵抗で手足をばたつかせるが、依然として拘束は解けない。
前もって張っておいた退魔の結界も全く意味を成しておらず、かなり強い魔力を持った魔物のようだ。
私が暴れる様子を見て、嗜虐的な瞳の色を一層強めるデビル。
「ああ、ほんと、最高ねあなた。このまま夜が明けるまで眺めていたい気分だけど、明日になったら人が来ちゃうし、今夜のうちにカタをつけてあげる♥」
祭壇から降り、ふわりと浮かんで私の目の前に降り立った。ほとんど体重を感じさせないような着地音。
どうやらこの魔物は私を堕落させようというつもりらしい。
私の胸の中に怒りが燃え上がる。愚かな。わざわざ聖職者を狙うとは、身の程知らずもいいところ。
「やれるものならやってみろ。私も一介の神父。貴様のような魔物に屈したりはしない!」
数刻後。
灯りのない礼拝堂は、窓から差し込んでくる月の光で、ようやくお互いの顔が判別できるほどの明るさだった。
「ひっ♥ うひっ♥」
喉の奥底から、自分でも聞いたことのないような声が次々と飛び出す。
「ほら、そろそろ降参したら?」
私は全裸で床に仰向けになり、その上にデビルが寝そべっている。
可愛らしい指で無防備な乳首をコリコリといじられながら、耳に息を吹きかけられたり、首筋にしつこくキスされたりされる。
そして限界までそそり立った陰茎の先端は、デビルの柔らかい恥丘にぬちゅぬちゅと擦りつけられていた。
「で、出るっ……」
悲鳴にも似た宣言と同時に、甘い腰の疼きが始まる。
「はい、ダメ〜♥」
もう一擦りしたら絶頂に達するという瞬間、ぴたっと動きを止めるデビル。
「あ……ああ……」
発散されなかった欲望がUターンして腰に溜まる。切なさのあまり発狂してしまいそうだ。
「最初に言ったでしょ? 『私はダメ神父です。デビル様おちんちん食べて下さい』。
ちゃんとそう言えたら、すぐにおまんこに挿れて、童貞ザーメンぴゅっぴゅさせてあげる♥」
これまで何十回と繰り返された、悪魔の囁き。
そして射精の予兆が収まったと見るや否や、ますますねっとりと性器の擦りつけが再開される。
「やっ♥ やらぁ♥」
手足は一ミリも動かず、ただなすがまま。
こんなもの、朝まで保つわけがない。気持ち良すぎて、切なすぎて、頭がおかしくなってしまう。
「だれか……たすけてぇ……」
愛液とカウパーで、性器はもうヌルヌルのグチョグチョ。
さらに入り口に触れているだけで、膣内が妖しく蠢いているのがわかる。
こんなところにペニスを挿れてしまったら、一体どうなってしまうのだろう。
きっと何度も何度も擦られて、一滴残らず吸い取られて……。邪な考えが止まらない。
「……このままだと、ずっとおちんちんはモヤモヤしたままだよ? 諦めて、スッキリしちゃおうよ♥」
デビルが耳に口を近づけ、心を蝕むような声で甘く囁いてくる。
「おまんこにヌポヌポしてぇ、奥にぴゅっぴゅ〜って出すの♥ 童貞喪失と同時に、魔物まんこにナマ中出し♥ きっと神様なんてどうでもよくなっちゃうくらい気持ちいいよ♥」
デビルの言葉が頭の中でぐるぐると回る。おまんこ、ヌポヌポ、ぴゅっぴゅ、中出し、神様、神様……。
私は一瞬我に返った。
そうだ。私にとって神とは、信仰とは、この身を捧げる全て。
せめて、せめて最後に矜持を見せなければ。
誘惑にうち勝ち、「悪魔よ去れ!」と言い放つのだ。私は残されていた力を振り絞った。
「あ、あ……」
ふぅ〜っ♥
見計らったようなタイミングで、艶めかしい吐息が耳から脳へ直接浴びせられた。
「……わたしはぁ♥」
まるで命令をそのまま書き換えられたように、言おうとしていたのと全く違う言葉が出てきた。
そんな馬鹿な。
……いや、「私はこんな誘惑になど屈しない」と言おうとしたのだ。
改めて続きを言おうと口を開いた瞬間、乳首がクリクリと指の頭で擦られる。
「だ、だ、ダメ神父ですぅ♥」
またも快楽で言葉が変わった。
待て。私は一体何を言おうとしているんだ。相手は邪悪な魔物。
屈してしまうとあっては、もはや神父としてではなく、人間として失格だ。
「デ、デビルさまぁ♥」
止まれ。止まれ。言わなければ。口を開いて、
「食べて……」
そう。
「おちんちん食べて……♥」
そうだ。
こう言えば、食べて貰える♥ 気持ち良く射精できる♥ 滅茶苦茶に犯して貰える♥
「食べてください♥ ちゅーちゅー吸って下さい♥ お願いだから、射精させてぇぇぇぇ!♥」
堕ちてしまった私は、恥も外聞もなく腰を突き出した。寛大なる神ですら、即刻見放してしまうであろう無様さで。
そんな私の醜態を見下ろして、勝ち誇り、いやらしい笑みを浮かべるデビル。
淡い月光で照らし出されるその姿は、まるで新しい女神が私の前に降り立ったように錯覚させた。
「それでは今日はこれで終わりです」
私は教典を閉じ、道具を片付け始める。まだ日は高い。
「神父様、最近はやけに礼拝の時間が短いですが、どうなされたんですか?」
村人の一人が声をかけてきた。
「申し訳ありません、どうしても事務が忙しくて。まだまだ私も慣れていないということですね」
しばし雑談をした後、教会の奥へ戻る。
そう、私はまだまだ未熟。
だから今日もこれから、修行に励まなければならない。
「今日こそ無射精100回ピストン、達成できるといいね♥」
激しくきしむベッドの音。私はデビルに向かって無我夢中で腰を打ち付ける。
狭い膣内はまさに男殺しの肉ヒダ地獄。しかも入り口から奥までむしゃぶりつくように蠢いている。
「ひぃっ♥ あひっ♥」
煩悩を断ち切るには誘惑の中にいるのが一番。こうやって絶えず快楽にさらされることで、それを克服する心の強さを養う。
そう、これはあくまで修行。修行なのだ。
「も、もう無理ぃ♥」
びゅ〜〜〜っ♥ びゅるびゅるびゅる♥ びゅっ♥ びゅっ♥
あっけなく精液が迸る。腰がとろけそうなほどの恍惚感。さらに一滴でも逃すまいと、子宮口が亀頭に張り付いてちゅうちゅう吸ってくる。
「はい、9回でギブアップ♪ 最低記録更新ね」
ついに記録が一桁になってしまった。この膣は私の弱点を学習し、どんどん構造が凶悪になっている。
こんなことではダメだ。悪魔に負けてしまった自分を鍛えるため、もっともっと腰を据えて修行しなければ。
射精が終わった後もニュルニュルと甘え続ける膣内。私はその刺激に耐えかね、再び腰を動かす。
「ふふっ、もうすぐ完全なインキュバスになるわね。そうしたら魔界に行って、夫婦として二十四時間交わりながら過ごすの。楽しみでしょう?」
「あっ♥ ば、馬鹿め。私は神父だ。結婚なんて……うっ♥ いや、それ以前に貴様は魔物……魔物なんかと……こんな……ひっ♥ こんな悪魔まんこと……一日中……。
ま、まぁ、考えてやってもいいかな?」
「くすっ♥ そうそう、人生の重要な選択だもの。焦らずゆっくり、腰を振りながら考えてね」
おわり
夜のとばりが降り、目が醒めるような冷気の中それぞれの家へ立ち去っていく村人達。
私はそれを見送りながら満足げに白い息をつく。
今年の春にこの村の教会へ赴任してきて、ようやく仕事にも慣れてきた。
しかし自分もまだまだ未熟。ゆくゆくは大僧侶となってより多くの人々を救うために、日夜修行を積まなければならない。
「さて、明日のために掃除でもするか」
踵を返して礼拝堂へ戻ろうとした瞬間、黒い疾風が私の体を攫った。
「クスクス♥ いいわね♪ 敵意剥き出しの目、真面目に手入れされた教会、そしてこの香り立つ童貞臭さ♥
いかにも『敬虔な若き神父』って感じ」
私は両手両足を拘束魔法で縛られ、礼拝堂の床に転がされている。頬が床板に触れて冷たい。
「き〜めた♪ 私、あなたを墜とすことにしたわ」
不遜にも祭壇に腰掛け、足を組んでにやにや笑っている魔物。
薄青い肌、尖った耳、コウモリの翼。数ある魔物の伝承の中でも最もオーソドックスな、邪悪極まる姿。こいつは『デビル』に違いない。
「なぁに? 別に口は縛ってないんだから、言いたいことがあるなら今のうちにどうぞ」
「……訳の分からない話はやめろ、汚らわしい魔物め。早く殺せ!」
必死の抵抗で手足をばたつかせるが、依然として拘束は解けない。
前もって張っておいた退魔の結界も全く意味を成しておらず、かなり強い魔力を持った魔物のようだ。
私が暴れる様子を見て、嗜虐的な瞳の色を一層強めるデビル。
「ああ、ほんと、最高ねあなた。このまま夜が明けるまで眺めていたい気分だけど、明日になったら人が来ちゃうし、今夜のうちにカタをつけてあげる♥」
祭壇から降り、ふわりと浮かんで私の目の前に降り立った。ほとんど体重を感じさせないような着地音。
どうやらこの魔物は私を堕落させようというつもりらしい。
私の胸の中に怒りが燃え上がる。愚かな。わざわざ聖職者を狙うとは、身の程知らずもいいところ。
「やれるものならやってみろ。私も一介の神父。貴様のような魔物に屈したりはしない!」
数刻後。
灯りのない礼拝堂は、窓から差し込んでくる月の光で、ようやくお互いの顔が判別できるほどの明るさだった。
「ひっ♥ うひっ♥」
喉の奥底から、自分でも聞いたことのないような声が次々と飛び出す。
「ほら、そろそろ降参したら?」
私は全裸で床に仰向けになり、その上にデビルが寝そべっている。
可愛らしい指で無防備な乳首をコリコリといじられながら、耳に息を吹きかけられたり、首筋にしつこくキスされたりされる。
そして限界までそそり立った陰茎の先端は、デビルの柔らかい恥丘にぬちゅぬちゅと擦りつけられていた。
「で、出るっ……」
悲鳴にも似た宣言と同時に、甘い腰の疼きが始まる。
「はい、ダメ〜♥」
もう一擦りしたら絶頂に達するという瞬間、ぴたっと動きを止めるデビル。
「あ……ああ……」
発散されなかった欲望がUターンして腰に溜まる。切なさのあまり発狂してしまいそうだ。
「最初に言ったでしょ? 『私はダメ神父です。デビル様おちんちん食べて下さい』。
ちゃんとそう言えたら、すぐにおまんこに挿れて、童貞ザーメンぴゅっぴゅさせてあげる♥」
これまで何十回と繰り返された、悪魔の囁き。
そして射精の予兆が収まったと見るや否や、ますますねっとりと性器の擦りつけが再開される。
「やっ♥ やらぁ♥」
手足は一ミリも動かず、ただなすがまま。
こんなもの、朝まで保つわけがない。気持ち良すぎて、切なすぎて、頭がおかしくなってしまう。
「だれか……たすけてぇ……」
愛液とカウパーで、性器はもうヌルヌルのグチョグチョ。
さらに入り口に触れているだけで、膣内が妖しく蠢いているのがわかる。
こんなところにペニスを挿れてしまったら、一体どうなってしまうのだろう。
きっと何度も何度も擦られて、一滴残らず吸い取られて……。邪な考えが止まらない。
「……このままだと、ずっとおちんちんはモヤモヤしたままだよ? 諦めて、スッキリしちゃおうよ♥」
デビルが耳に口を近づけ、心を蝕むような声で甘く囁いてくる。
「おまんこにヌポヌポしてぇ、奥にぴゅっぴゅ〜って出すの♥ 童貞喪失と同時に、魔物まんこにナマ中出し♥ きっと神様なんてどうでもよくなっちゃうくらい気持ちいいよ♥」
デビルの言葉が頭の中でぐるぐると回る。おまんこ、ヌポヌポ、ぴゅっぴゅ、中出し、神様、神様……。
私は一瞬我に返った。
そうだ。私にとって神とは、信仰とは、この身を捧げる全て。
せめて、せめて最後に矜持を見せなければ。
誘惑にうち勝ち、「悪魔よ去れ!」と言い放つのだ。私は残されていた力を振り絞った。
「あ、あ……」
ふぅ〜っ♥
見計らったようなタイミングで、艶めかしい吐息が耳から脳へ直接浴びせられた。
「……わたしはぁ♥」
まるで命令をそのまま書き換えられたように、言おうとしていたのと全く違う言葉が出てきた。
そんな馬鹿な。
……いや、「私はこんな誘惑になど屈しない」と言おうとしたのだ。
改めて続きを言おうと口を開いた瞬間、乳首がクリクリと指の頭で擦られる。
「だ、だ、ダメ神父ですぅ♥」
またも快楽で言葉が変わった。
待て。私は一体何を言おうとしているんだ。相手は邪悪な魔物。
屈してしまうとあっては、もはや神父としてではなく、人間として失格だ。
「デ、デビルさまぁ♥」
止まれ。止まれ。言わなければ。口を開いて、
「食べて……」
そう。
「おちんちん食べて……♥」
そうだ。
こう言えば、食べて貰える♥ 気持ち良く射精できる♥ 滅茶苦茶に犯して貰える♥
「食べてください♥ ちゅーちゅー吸って下さい♥ お願いだから、射精させてぇぇぇぇ!♥」
堕ちてしまった私は、恥も外聞もなく腰を突き出した。寛大なる神ですら、即刻見放してしまうであろう無様さで。
そんな私の醜態を見下ろして、勝ち誇り、いやらしい笑みを浮かべるデビル。
淡い月光で照らし出されるその姿は、まるで新しい女神が私の前に降り立ったように錯覚させた。
「それでは今日はこれで終わりです」
私は教典を閉じ、道具を片付け始める。まだ日は高い。
「神父様、最近はやけに礼拝の時間が短いですが、どうなされたんですか?」
村人の一人が声をかけてきた。
「申し訳ありません、どうしても事務が忙しくて。まだまだ私も慣れていないということですね」
しばし雑談をした後、教会の奥へ戻る。
そう、私はまだまだ未熟。
だから今日もこれから、修行に励まなければならない。
「今日こそ無射精100回ピストン、達成できるといいね♥」
激しくきしむベッドの音。私はデビルに向かって無我夢中で腰を打ち付ける。
狭い膣内はまさに男殺しの肉ヒダ地獄。しかも入り口から奥までむしゃぶりつくように蠢いている。
「ひぃっ♥ あひっ♥」
煩悩を断ち切るには誘惑の中にいるのが一番。こうやって絶えず快楽にさらされることで、それを克服する心の強さを養う。
そう、これはあくまで修行。修行なのだ。
「も、もう無理ぃ♥」
びゅ〜〜〜っ♥ びゅるびゅるびゅる♥ びゅっ♥ びゅっ♥
あっけなく精液が迸る。腰がとろけそうなほどの恍惚感。さらに一滴でも逃すまいと、子宮口が亀頭に張り付いてちゅうちゅう吸ってくる。
「はい、9回でギブアップ♪ 最低記録更新ね」
ついに記録が一桁になってしまった。この膣は私の弱点を学習し、どんどん構造が凶悪になっている。
こんなことではダメだ。悪魔に負けてしまった自分を鍛えるため、もっともっと腰を据えて修行しなければ。
射精が終わった後もニュルニュルと甘え続ける膣内。私はその刺激に耐えかね、再び腰を動かす。
「ふふっ、もうすぐ完全なインキュバスになるわね。そうしたら魔界に行って、夫婦として二十四時間交わりながら過ごすの。楽しみでしょう?」
「あっ♥ ば、馬鹿め。私は神父だ。結婚なんて……うっ♥ いや、それ以前に貴様は魔物……魔物なんかと……こんな……ひっ♥ こんな悪魔まんこと……一日中……。
ま、まぁ、考えてやってもいいかな?」
「くすっ♥ そうそう、人生の重要な選択だもの。焦らずゆっくり、腰を振りながら考えてね」
おわり
13/11/09 15:31更新 / 新鮮