角の首飾り
「はあー、どうしたもんか」
徴兵の任期も終了し、使い道の無い金を手にして今後どうするか考えていた
「俺に向いてる仕事って言っても頭より体を使う方が得意だし、何より軍に居た時みたいに命令ばっかりされるのも嫌だしなぁ…いっそのこと旅をしてのんびり生きていってみるか」
それにしても今日は何だか賑わっている
久々に街に帰ってきたからそう感じるだけだとは思うが、見慣れた大通りに沢山の商人が店を開いていた
見たこともない品もあり、この使い道の無い金を減らすにはもってこいだった
「何か旅に役立つ物でもないかな〜」
その言葉を聞いていたのか、大きな道具箱を背負った商人らしき女性が声をかけてきた
「旅の準備ならウチにお任せください!便利な道具、沢山ありますよ」
「便利って一体どんな物だ?」
「例えば、最近手に入れたコレなんてどうでしょう?」
そういって取り出してきたのは、何の変哲もない首飾りだった
「実はこの首飾り、付けてるだけで魔物避けにもなりますし、岩をも持ち上げるほどの力が手に入る代物ですよ」
胡散臭い話だが、実際のところかなり興味がある
「ちなみに値段はどのくらいなんだ?」
「うーん…手に入れるのにも苦労しましたから、このくらいは欲しいですね」
この首飾りにその値段はないと思ったが、好奇心には勝てず、買ってしまった
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「また何処かで会いましたら、その時もまた何か買っていってくださいね〜」
結局、あの子の口車に乗せられ「旅人セット」とかいうのも買ってしまった
まあ旅をするには役立つだろう、そんな物よりも気になっているのがこの首飾りだ
「魔物避けなんて本当にあったら、旅人全員とっくに付けてるけどな。でも一度試してみるか」
もし効かなくても、なるべくリスクの少ないゴブリンを探しに森まで行くことにした
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「やっほーそこのゴブリンさーん、いい天気ですねー」
そう声をかけるとゴブリンは振り向いたが、何かに怯えた様子ですぐに逃げて行ってしまった
コレほどまでに効くとは…
「となるともうひとつの効果も気になるな」
試しに近くの木を殴ってみると驚くことに、木が半分にへし折れてしまった
「すげえ、こんな物があったなんて。あの子のところでもっと沢山買っときゃよかった…あと残るはこの旅人セットだけ、期待出来そうだし野宿でもしてみるか」
**********************************************************************
〜オーガさん〜
「クソッタレ!一体誰だよ、俺の角を切り取りやがった奴は!
ぜってー見つけ出してとっちめてやる!
てか、さっきから男のいい匂いがプンプンするな、もしかするとそいつが犯人か?
匂いを辿ってみるか」
**********************************************************************
日も落ち、焚き火のそばで座っていた俺は、近くに人影が見えるのに気付いた
魔物か?それならこの首飾りがあるから逃げるはずだけど…
**********************************************************************
〜オーガさん〜
「やっと見つけたぜ、結構俺好みの男じゃねえか。作戦変更だ、一発ヤるか」
そう言って俺は奴の服を全部引っぺがした
「!?」
奴の首に俺の角で出来た首飾りがあるじゃねえか!!
「やっぱりお前が犯人か!この落とし前、キッチリつけてもらうからな!!!」
「え?何が…ちょ!ちょっと待っ(ry」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
朝
「いやー、ヤりまくったおかげでまた角が生え揃ったぜ。ありがとよ
あと話は変わるが…その…お前に惚れた。
俺の婿になってくれねえか?
頼む!この通りだ」
「実を言うと俺もいきなりの出来事でびっくりしたけど、
アンタのことが好きになってしまったかもな。
こんな当てもない男で良いのなら喜んでアンタの男になるよ」
「よっし!それじゃあ早速俺の家まで来てくれ。互いに愛を深めようじゃないか」
「ちょ!またかよ!ていうかそんな強く引っ張らn(ry 」
fine
徴兵の任期も終了し、使い道の無い金を手にして今後どうするか考えていた
「俺に向いてる仕事って言っても頭より体を使う方が得意だし、何より軍に居た時みたいに命令ばっかりされるのも嫌だしなぁ…いっそのこと旅をしてのんびり生きていってみるか」
それにしても今日は何だか賑わっている
久々に街に帰ってきたからそう感じるだけだとは思うが、見慣れた大通りに沢山の商人が店を開いていた
見たこともない品もあり、この使い道の無い金を減らすにはもってこいだった
「何か旅に役立つ物でもないかな〜」
その言葉を聞いていたのか、大きな道具箱を背負った商人らしき女性が声をかけてきた
「旅の準備ならウチにお任せください!便利な道具、沢山ありますよ」
「便利って一体どんな物だ?」
「例えば、最近手に入れたコレなんてどうでしょう?」
そういって取り出してきたのは、何の変哲もない首飾りだった
「実はこの首飾り、付けてるだけで魔物避けにもなりますし、岩をも持ち上げるほどの力が手に入る代物ですよ」
胡散臭い話だが、実際のところかなり興味がある
「ちなみに値段はどのくらいなんだ?」
「うーん…手に入れるのにも苦労しましたから、このくらいは欲しいですね」
この首飾りにその値段はないと思ったが、好奇心には勝てず、買ってしまった
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「また何処かで会いましたら、その時もまた何か買っていってくださいね〜」
結局、あの子の口車に乗せられ「旅人セット」とかいうのも買ってしまった
まあ旅をするには役立つだろう、そんな物よりも気になっているのがこの首飾りだ
「魔物避けなんて本当にあったら、旅人全員とっくに付けてるけどな。でも一度試してみるか」
もし効かなくても、なるべくリスクの少ないゴブリンを探しに森まで行くことにした
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「やっほーそこのゴブリンさーん、いい天気ですねー」
そう声をかけるとゴブリンは振り向いたが、何かに怯えた様子ですぐに逃げて行ってしまった
コレほどまでに効くとは…
「となるともうひとつの効果も気になるな」
試しに近くの木を殴ってみると驚くことに、木が半分にへし折れてしまった
「すげえ、こんな物があったなんて。あの子のところでもっと沢山買っときゃよかった…あと残るはこの旅人セットだけ、期待出来そうだし野宿でもしてみるか」
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〜オーガさん〜
「クソッタレ!一体誰だよ、俺の角を切り取りやがった奴は!
ぜってー見つけ出してとっちめてやる!
てか、さっきから男のいい匂いがプンプンするな、もしかするとそいつが犯人か?
匂いを辿ってみるか」
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日も落ち、焚き火のそばで座っていた俺は、近くに人影が見えるのに気付いた
魔物か?それならこの首飾りがあるから逃げるはずだけど…
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〜オーガさん〜
「やっと見つけたぜ、結構俺好みの男じゃねえか。作戦変更だ、一発ヤるか」
そう言って俺は奴の服を全部引っぺがした
「!?」
奴の首に俺の角で出来た首飾りがあるじゃねえか!!
「やっぱりお前が犯人か!この落とし前、キッチリつけてもらうからな!!!」
「え?何が…ちょ!ちょっと待っ(ry」
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朝
「いやー、ヤりまくったおかげでまた角が生え揃ったぜ。ありがとよ
あと話は変わるが…その…お前に惚れた。
俺の婿になってくれねえか?
頼む!この通りだ」
「実を言うと俺もいきなりの出来事でびっくりしたけど、
アンタのことが好きになってしまったかもな。
こんな当てもない男で良いのなら喜んでアンタの男になるよ」
「よっし!それじゃあ早速俺の家まで来てくれ。互いに愛を深めようじゃないか」
「ちょ!またかよ!ていうかそんな強く引っ張らn(ry 」
fine
12/02/17 01:05更新 / renkun