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第三章 共に歩み始めたあの頃の |
「何かピンと来るものがあった。自分は、この人と結婚するんだなって思った」
既婚者の中には、こんな確信的な予感を抱いたという人がいます。 「恋愛対象として見てなかったからね。まさかまさかの連続だったよ」 既婚者の中には、こんな予知できぬ運命のイタズラを感じたという人もいます。 さて……人と魔物の夫婦の場合は、一体どんな調子なのでしょうか? ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 21 奥さんに対して抱いた、率直な第一印象をどうぞ ≫ ・河童を妻に持つ男性 「河童って、本当に川で流れて来るんだ……」 ・ドリアードを妻に持つ男性 「優しそうな子だけど、後ろから見るとパンツ全開だぞ……」 ・フェアリーを妻に持つ男性 「……すじが。すじが、見えてる。うっすら見えてるから。うん」 ・ケンタウロスを妻に持つ男性 「おぉ。頭と尻尾、ダブル・ポニーテールだ。二倍お得な感じだ」 ・ワーバットを妻に持つ男性 「天井からぶら下がってるのに、どうして前髪が垂れずに目を覆い続けてるんだ?」 ・デビルバグを妻に持つ男性 「ぎゃあっ! 効果ありすぎだろ、この【デビルバクホイホイ】!」 ・ヴァンパイアを妻に持つ男性 「すごい威厳に満ちた態度だけど、どう見てもスカート穿き忘れてるよなぁ、あれ」 ・スフィンクスを妻に持つ男性 「守護役のスフィンクスが丸くなって寝てる……お疲れなのかな? パンと牛乳を置いとこう」 ・ゴーレムを妻に持つ男性 「背中に【絶対に押さないでください】って張り紙と、謎のスイッチがある訳だが……」 ・ナイトメアを妻に持つ男性 「【家のトイレが総ガラス張り&ライトアップされている】悪夢を見せたのは、お前かっ!」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 22 奥さんと最初に交わした会話の内容を覚えていますか? ≫ ・ガーゴイルを妻に持つ男性 妻「昼間は、落書きを消してくれてありがとな。ただ、もうちょっと優しく拭いてくれよ」 僕「……あぁ、はい。すいません」 (観光名所でもある、地元の塔の清掃作業を手伝っていた時に) ・ミミックを妻に持つ男性 嫁「う……うぅ……」 僕「あぉ……うおぉぉ……」 (箱から勢いよく飛び出した嫁と、箱を覗き込もうとした僕が激しく衝突。頭突き合戦に) ・ベルゼブブを妻に持つ男性 妻「ふむ。お主は、香り、風味、塩加減、全てが絶妙じゃな」 僕「……仕事が忙しくて、風呂に入る時間もないからねぇ」 (徹夜続きで朦朧としていた際、突然背中にしがみつかれ、首筋を舐められながら) ・ゴーストを妻に持つ男性 僕「うわぁぁっ!? あ、悪霊退散〜っ!!」 嫁「ぬはははははっ! 効かぬ! そんな護符など効かぬのだぁ〜♪」 (出会った時から、うちの嫁さんはテンション高めの幽霊なんですよね) ・マンドラゴラを妻に持つ男性 妻「キャアァ……ごフっ、ゲフ、ゲホゲホゲホ……っ!」 僕「あらららら、だ、大丈夫? 唾が気管に入った?」 (叫び損ねるマンドラゴラを見たのも、その背中をさすってあげたのも、初めての経験でした) ・インプを妻に持つ男性 嫁「ねぇねぇ、そこのお兄さん。ツルペタ少女はお嫌いですか?」 俺「……お好きです」 (なぁ〜んであんなにバカ正直な答え方をしたのかなぁ、俺は) ・サキュバスを妻に持つ男性 妻「さぁヤるぞ♪ ヤるぞ、ヤらせろ、ヤちゃうぞぉ♪」 僕「いやあぁぁっ! お母さあぁぁぁんっ!!」 (誘惑の魔法を使う事もなく、僕を茂みに引きずり込み、服を引き裂きながら) ・魔女を妻に持つ男性 妻「サバトいかがっスかぁ〜、サバトどぅでぇ〜す?」 僕「……そんな弁当売りみたいな勧誘、初めて見たよ」 (首から案内冊子入りの袋をぶら下げていたから、ますます売り子っぽかったです) ・ヴァンパイアを妻に持つ男性 嫁「はい、ちょっとチクっとしますよ〜」 僕「は〜い……」 (うちの嫁さんは、元看護師の人間でして。初めて噛まれた時のやりとりです) ・エルフを妻に持つ男性 妻「プっ……お、お前の名前は、古いエルフの言葉で『カビが生えたパン』という意味だ」 僕「……マジで?」 (自己紹介の次の会話が、これでした) ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 23 奥様に好意を抱いた瞬間を覚えていますか? ≫ ・ケンタウロスを妻に持つ男性 「急病で倒れた近所の子供を背中に乗せ、遠くの病院まで風のように駆けて行く姿を見た時ですね。さらに数日後、元気になったその子供の頭を笑顔で撫でている様子に……惚れましたねぇ」 ・ゆきおんなを妻に持つ男性 「冬の山で行き倒れていた僕を妻が保護してくれたのですが、その時の優しいほほえみと、冷たくて気持ち良い手の感触が嬉しくて。初めて目にしたキモノも素敵でしたしね」 ・アカオニを妻に持つ男性 「街道のはずれで悪漢どもに襲われていた妹を彼女が助けてくれまして。後日、お礼に行った際の気風の良い語り口と、竹を割ったような爽やかな性格に、クラクラっと……」 ・ハーピーを妻に持つ男性 「私の趣味は、山登りです。頂上で食べるお弁当の味は、格別ですよ。そして、そんな私のお弁当を空から見つめていたのが、今の奥さんで……本当、あの時の物欲しそうな顔ったら、もう」 ・ドリアードを妻に持つ男性 「『猫を埋葬してあげるの? では、私の根元へどうぞ。この子の命の記憶は、しっかりと私が引き継ぎます』 大往生を遂げた飼い猫を森に埋葬しようとした際の、彼女の優しい一言でした」 ・ワーキャットを妻に持つ男性 「スリスリ……と、熱心に体をこすり付けてくる彼女にグッと来てしまいまして。しかし後に、あれは単なる【猫としてのマーキング、及び所有物の確認行動】だと発覚するのですが」 ・ダークスライムを妻に持つ男性 「『やっぱりあなたも、肌の白い女の子とか、さらさらの髪の女の子の方が良いわよね。私、こんなのでゴメンね』 そんな事を言う彼女が、何だか愛しくなっちゃって」 ・スキュラを妻に持つ男性 「『もしも私が海で溺れたら、助けてくれる? 例えば、足がつったりして』という、いじらしい問いを投げかけて来た時ですね。……ただ、絶対に溺れもつりもしないと思いますけど」 ・ギルタブリルを妻に持つ男性 「口元を覆っているベールをとても恥ずかしそうに取り去り、素顔を見せてくれた瞬間、僕は恋に落ちました。……その後、赤面した彼女の針に刺され、意識も落としました」 ・アラクネを妻に持つ男性 「反復横とびを一生懸命練習してる姿を見た時、ですね。あれ、アラクネには無理だよね……という僕の一言が、彼女の闘志に火をつけてしまったらしく。ムキになってて可愛かったです」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 24 デートの思い出などがあれば、教えてください ≫ ・ユニコーンを妻に持つ男性 「初めて手をつないだのは、三回目のデートの時でした。お互いに緊張して手にびっしょりと汗をかいて……でも、彼女のぬくもりが本当に愛しくて。今も外出の際は、手をつないで歩いています」 ・コカトリスを妻に持つ男性 「彼女を怯えさせないように注意すること。そして、彼女から放たれるフェロモンに絶え続けること。この両立が、どれほど難しかった事か! おかげで私は、鋼の精神力を身につけましたよ」 ・ゾンビを妻に持つ男性 「妻は太陽の光が苦手なので、デートはもっぱら夜、それも墓場での積み重ねでした。最初のうちはビクビクしてましたけど、最後には敷物とお弁当を持ち込んで毎回楽しくやってました」 ・ダークプリーストを妻に持つ男性 「待ち合わせ場所に、季節外れのロングコート姿で現れた彼女。そのコートの下は……素っ裸。初デートでいきなり野外露出プレイは、色んな意味でキツかったっス」 ・サイクロプスを妻に持つ男性 「ハイキングに出かけ、トンボを見つけたときのお話。童心に返りつつ、トンボの前で指をクルクル回し続けたところ、何故か家内が目を回して倒れました。どこをどう見てたんでしょう?」 ・ベルゼブブを妻に持つ男性 「突然、『うわっぷ!』という変な声が聞こえたので振り返ると、嫁さんがハエ取り紙に絡まってもがいていました。『まったく、人間は余計なものを作る!』と、超おかんむりでしたね」 ・おおなめくじを妻に持つ男性 「『海水浴にぃ〜、行ってみたいですぅ〜。わたしぃ〜、海に入った事がぁ〜、ないんですよぉ〜』と言われた時は、何から説明して、どう諦めさせれば良いのかわかりませんでした」 ・リャナンシーを妻に持つ男性 「いつも一緒に美術館や博物館を巡っていました。彼女は、その場に居合わせた芸術家や学芸員のみなさんにモテモテでしたね。パートナーとして鼻が高いやら、ヤキモキするやらで……」 ・妖狐を妻に持つ男性 「『手料理をご馳走してあげるから、私の家に来なさい!』と言われ、訪ねてみたら……いわゆる女体盛りの状態で、彼女がテーブルに横たわっていました。いやぁ、食が進みましたねぇ」 ・マーメイドを妻に持つ男性 「『もしも、上半身が魚、下半身が人間でも、あなたは私を愛してくれますか?』と不意に訊ねられた時は、答えに困りましたね。【慣れる時間さえ貰えれば】と、正直に答えましたけども」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 25 贈ったり贈られたり、プレゼントに関する思い出をどうぞ ≫ ・ユニコーンを妻に持つ男性 「結婚記念日にヘソクリを全額なげうち、新しいドレスを贈りました。口元を手で覆いながら、『嬉しい……っ!』と涙を流す妻を見て、コツコツ頑張ってきた甲斐があったなと実感しました」 ・バブルスライムを妻に持つ男性 「バブルスライムの特性を生かして、色も形も大きさも様々なシャボン玉を飛ばしてくれました。唯一の難点は、それらが爆ぜるととっても臭いって事なんですけどね」 ・ゆきおんなを妻に持つ男性 「雪が舞う冬、奥さんがフッと一つ息を吐き、クルリと指を回すだけで、それはそれは美しい雪像や氷像が出来上がるんです。何度見ても、あの素晴らしさには息を飲みますね」 ・ギルタブリルを妻に持つ男性 「お尻が冷えないよう、特性の毛糸のパンツをプレゼントしました。何とも言えない微妙な顔をされましたが、たぶん気に入ってくれたと思います。その後、寒い日にはしばしば穿いてますし」 ・アラクネを妻に持つ男性 「アラクネにとって男性に服を贈る事は、プロポーズに等しい行為なのです。だから、彼女の家に泊まった翌朝、枕元に仕立ての良い礼服が置いてあった時は感激しましたね!」 ・ワーウルフを妻に持つ男性 「誕生日に何か欲しい物はあるかい……という僕の質問に、ポッと頬を赤らめながら『あなたの名を刻んだ、新しい首輪が欲しい』と。その従順な仕草と言葉に、もうドッキドキでした」 ・オークを妻に持つ男性 「都会で流行中という、最新デザインのブラジャーとパンツをプレゼントしてみました。その結果……珍しく僕の方が発情してしまい、朝までノンストップコースに。いやはや、お恥ずかしい」 ・セイレーンを妻に持つ男性 「何か良い事があった日や、各種の記念日には、彼女が心を込めて一曲歌ってくれるんです。その度に僕が感激の涙を流してしまうのは、歌に宿った魔力のせいだけではないのでしょうね」 ・サイクロプスを妻に持つ男性 「家内の求めに応え、睡眠用のアイマスクを手作りしてあげました。が、装着しているその姿を見て、(田んぼにぶら下がってる、害鳥除けのバルーンみたい)と思ってしまった事は内緒です」 ・ナイトメアを妻に持つ男性 「お腹が冷えると言うので、腹巻を買って来てあげようと思ったのですが……一体どっちのお腹をどれくらいカバーすれば良いのかわからず、途方に暮れた事があります」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 26 結婚を決意した出来事、きっかけなどを教えてください ≫ ・ダークエンジェルを妻に持つ男性 「彼女を驚かせてやろうと思い、シャワーを浴びている間に女装→セクシーポーズで待機……した結果、『あぁん♪ 私、そういう攻撃的な試み、大好きです♪』と喜ばれ、そのまま抱かれたとき」 ・つぼまじんを妻に持つ男性 「常日頃は引っ込み思案で大人しい妻なのですが、酒が入ると人格が変わるんです。『おぅおぅ! アタイの酒が呑めねぇってのかいっ!?』とすごむ顔を見て、この子には俺がついてなきゃ、と」 ・スライムを妻に持つ男性 「ある朝起きたら、彼女そっくりの小さなスライムが出来てたんです。そう、僕達夫婦は、最近都会の方で問題になっている【できちゃった結婚】って奴だったんですよ」 ・リザードマンを妻に持つ男性 「腕ひしぎ逆十字固めで彼女から一本を奪ったため、でしょうか。『剣を弾き飛ばされても戦う、その魂……我が夫にふさわしい!』と。自分としては、ただ無我夢中なだけだったのですが」 ・ジョロウグモを妻に持つ男性 「淑女としての、昼の顔。女王の如き、夜の顔。その激し過ぎるギャップに彼女自身が苦しみ、涙していました。それがジョロウグモの性質とは言え、やっぱり彼女のそばにいてあげたくて……」 ・ラージマウスを妻に持つ男性 「『私と結婚したら、子沢山の楽しい家庭が築けるよ!』 素敵な奥さんと可愛い子供達に囲まれて暮らしたい……という夢を持っていた自分にとって、その言葉と笑顔は決定打でしたね」 ・河童を妻に持つ男性 「彼女と一緒に温泉へ行き、お酒を呑みながらのんびりと過ごしていた時、あぁ、この子と離れたくないなぁ……と思って。【カッパッパ〜♪】という彼女の歌も楽しかったですしね」 ・ゴブリンを妻に持つ男性 「密かに両親や友人知人に根回しをして、結婚するしかない流れを生み出されていました。まぁ、自分としてもそのつもりだったので、別に構わなかったのですが……ゴブリンの知恵、恐るべし」 ・ゆきおんなを妻に持つ男性 「『髪の長い女と短い女、どちらがお好きですか?』と問われ、短い人と答えた翌日……奥さんが、可愛いおかっぱ頭になっていたのです。ここまでされて燃えなきゃ、男じゃないですよね」 ・ダークプリーストを妻に持つ男性 「『私と添い遂げてください! 駄目なら、この家を出ます! 全裸で!』 今思うに、あれは求婚ではなく、お願いでもなく、単なる奇妙な脅迫であったような気がします」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 27 魔物と結婚する事に対して、あなたのご両親の反応は? ≫ ・リザードマンを妻に持つ男性 母「礼儀正しくて、とっても素敵な娘さんね。お母さん、気に入っちゃったわ」 父「うむ。リザードマンを娶るのは、剣士としての一つの答えだな。よくやった」 ・アリスを妻に持つ男性 母「あらあらあらあら! 可愛いお嫁さんと孫がいっぺんに出来ちゃった感じね!」 父「なぁ、お前……その、これは、大丈夫なのか? 法律とか、いろいろ」 ・ハーピーを妻に持つ男性 母「ハーピーって、鶏みたく朝に卵を産んだりするのかしら?」 父「……嫁を食料として見るんじゃない」 ・ホーネットを妻に持つ男性 母「『お義母さんに、これをあげるわ!』って、槍を貰ったけど……どうしましょう?」 父「って、おい! こっちに向けるな! イタっ! 刺すんじゃないよ、痛いって!」 ・ホルスタウロスを妻に持つ男性 母「あんた……奥さんをおっぱいで選んだ結果じゃないでしょうね?」 父「お前……嫁さんをおっぱいで選びたい気持ちは、ワシにもわかるぞ」 ・コカトリスを妻に持つ男性 母「え〜っと……あ、あの木の下だわ。ほらほら。涙目で可愛いわよ」 父「どうして息子の嫁を、こんな離れた丘の上から望遠鏡で見なきゃならんのだ?」 ・ジョロウグモを妻に持つ男性 母「へぇ〜、それがジパングのモンツキハカマなのね? なかなか素敵じゃない」 父「ふむ。それほどの礼装を一人で作り上げるとは、すごい嫁さんを貰ったものだな」 ・ミミックを妻に持つ男性 母「結婚の挨拶に、箱から紙ふぶきと一緒に登場するとはねぇ。私もやりたかったわ」 父「そんな斬新な嫁を見たら、うちのオフクロは失神してたよ」 ・クイーンスライムを妻に持つ男性 母「まぁ、アンタが決めた相手なら、別に良いんじゃない? でも、お父さんは後で説教ね」 父「いや、だって……接待役のスライムさんが、至れり尽くせりなんだもん……」 ・アマゾネスを妻に持つ男性 母「いやぁ、アマゾネスって話のわかる種族なのねぇ! 意気投合しちゃったわよ!」 父「……お前は、やっぱりワシの息子だな。自分から尻に敷かれる道へ進むとは」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 28 プロポーズの日、結婚式の日、一緒に暮らし始めた日 ……などの思い出を教えてください ≫ ・コカトリスを妻に持つ男性 「うちの奥さんは、コカトリスの中でもとびきり臆病&恥ずかしがり屋でして。私がプロポーズした途端にパニックを起こして逃げ出して、三日ほど戻って来ませんでしたね……」 ・ワーウルフを妻に持つ男性 「結婚しようと告げた時は、そりゃ喜んでくれましたよ。ただ、一晩中歓喜の遠吠えをされたので、一体どうすりゃいいんだろうとは思いましたが」 ・おおなめくじを妻に持つ男性 「プロポーズの意味を理解してくれるまでに、二日かかりました。何事に対してもゆっくりな彼女ですけど、まさかあれほどだとは思ってませんでした」 ・シー・スライムを妻に持つ男性 「僕の言葉に静かに頷き、体をウエディングドレス風に変化させてくれた時は嬉しすぎて涙が出ました。何があっても、この子を幸せにしようと思いましたね」 ・ミミックを妻に持つ男性 「わざわざ寝室などを作らなくても良いので、非常に楽ですね。何せ、家の中にいくつか箱を用意しておけば、後は彼女にお任せなので。家賃が安くて助かってます」 ・カラステングを妻に持つ男性 「彼女との結婚に関して、ご両親や上司の方の許可をいただくのがものすごく大変でした。『生きた心地がしない』というのは、あの面々の前に座らされた、あの時間の事を言うんだと思います」 ・ワーキャットを妻に持つ男性 「ワーキットと交際している人がいるのなら、警告したい。≪結婚式にマタタビ、ダメ、絶対≫。知人が冗談半分に持ち込んだら、見事に彼女が酔っ払っちゃって、もう大変なことに……」 ・マミーを妻に持つ男性 「【夫婦の初めての共同作業です】という事で、ケーキカットの代わりに包帯の巻き直しセレモニーを行いました。それなりに、感動的なシーンになったと思います」 ・ダークエルフを妻に持つ男性 「私の場合は、彼女の方からプロポーズを受けました。ただその言葉は、『さぁ、いよいよ本格的に私の奴隷になりなさい!』でしたけど。何だ、本格的な奴隷って……」 ・妖狐を妻に持つ男性 「『これからもずっと、私のためにキツネウドンを作って欲しいの。その分私は、あなたのお稲荷さんの面倒を見てあげるから』って言われました。下ネタじゃねぇかって思いました」 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 29 二人で決めた、『自分達ルール』のようなものはありますか? ≫ ・ミノタウロスを妻に持つ男性 【赤い服を着る際は、少なくとも三日前に予告しておくこと】 以前、うっかりミノタウロスの習性を忘れ、夫婦揃って酷い状態になってしまったもので。 ・ダークエルフを妻に持つ男性 【エルフをからかうのは、ほどほどに】 以前、怒りと報復の矛先が私に向いて、危うく射殺されそうになったんです。 ・レッサーサキュバスを妻に持つ男性 【原則、自慰禁止】 家内曰く、「そんなもったいない事しちゃいけません!」だそうです。 ・マンドラゴラを妻に持つ男性 【天気の良い日は、二人で一緒に日光浴をしましょう】 二人でのんびりとお日様の光を受け止める。生きている喜びを感じるひと時です。 ・スフィンクスを妻に持つ男性 【安息日は、「問いかけ」もお休み】 彼女は若干不満そうですが、週に一日くらい、お互い素の状態になる事も大切です。 ・フェアリーを妻に持つ男性 【インプに何かを教えられた時は、その内容を僕に確かめること】 「歳食った男のチ○コって、ボロっと腐り落ちるんだぜ」とか、嘘を教えるなインプ! ・ピクシーを妻に持つ男性 【こちらが眠っている隙に、体の大きさを変えないこと】 朝起きて自分がピクシーサイズになっていると、色んな意味でパニックに陥るもので。 ・ヴァンパイアを妻に持つ男性 【健康と味わいのため、油っぽい食事は控えめに】 妻曰く、『肉料理を続けて食ったお前の血は、ドロっとしてて不味い』んだそうです。 ・ホルスタウロスを妻に持つ男性 【反芻については、訊かないこと】 深い理由はわかりませんが、反芻について訊かれるのは物凄く恥ずかしいらしいのです。 ・ゴーストを妻に持つ男性 【うっかり成仏しないこと】 いや、それが最良の結末なのかもしれませんが、やっぱり彼女と別れるのは嫌なので……。 ┣━━╋╋━━┫ ┣┳┻┳┫ ┣┳┻┳┫ ┣━━╋╋━━┫ ≪ 質問 : 30 奥様からラブレターを貰った事はありますか? ≫ ・メドゥーサを妻に持つ男性 「うちの奥さんは少し意地っ張りで、素直になる事が苦手な人なんです。でも時々、本当の気持ちを手紙にしたためて渡してくれる事があって。その内容に、いつもちょっぴり泣かされてます」 ・セイレーンを妻に持つ男性 「『新曲の歌詞なんだけど、こんなのどうかな?』と、丁寧に書き込まれた便箋を渡される事があります。そして時々、その内容が僕へのラブソングだったりして……ときめいてしまいます」 ・アリスを妻に持つ男性 「【大好きな 大好きな 私だけのお兄ちゃんへ】という書き出して始まる、素敵なラブレターを手渡してくれます。たまに描かれている僕の似顔絵が、また心をくすぐる素朴な出来栄えなんですよ」 ・デュラハンを妻に持つ男性 「騎士としての仕事で長く家を離れる際は、その出先から手紙を送って来てくれます。普段の凛々しい彼女からは想像出来ない女の子らしい内容に、いつも心を癒されています」 ・アヌビスを妻に持つ男性 「ラブレターではなく、【生活態度改善要望書】という名の命令書を渡されます……。あと、ここだけの話、彼女のあの手でペンを握れるのって、実は凄い事だと思いません?」 ・サキュバスを妻に持つ男性 「一度だけ手紙をもらった事がありますが、そこには【どう? スワッピングとか興味ない?】と書かれていて……その後、嫁さんを正座させたうえで、過去最長のお説教を敢行しました」 ・ブラックハーピーを妻に持つ男性 「彼女の仲間達から、本人には内緒のメッセージを受け取った事があります。そこには、友を思う優しい気持ちが綴られていました。僕達夫婦は、みんなに支えられて生きているのです」 ・アントアラクネを妻に持つ男性 「基本的にグ〜タラな妻なのですが、手紙を書く事と蟹の身をほぐす事は大好きらしく……。本当、その熱意と器用さを、もう少し生産的な事に生かしてもらいたい今日この頃です」 ・ドリアードを妻に持つ男性 「ありますよ。何せ、彼女の趣味は文通ですから。僕と知り合ったのも、それがきっかけでしたし。現在も、異国の女学生さんと手紙のやり取りを重ねているようです」 ・エルフを妻に持つ男性 「直接渡すのが恥ずかしいという、その気持ちはわかるよ。でもね……お願いだから、突然矢文を撃ち込んで来るのは止めてほしいんだ。この前なんか、頬をかすめて出血したんだよ!?」 |
・第一印象は良かったけど、その後の言動で幻滅した。
・第一印象は悪かったけど、その後の言動で「良い人じゃないか」と感じた。 下げ幅と上げ幅、大きいのはどちらなんでしょうね。 【※ただしイケメンの場合、数値が補正される】 ……とかだと、世の不条理を切々と訴えながら出家したくなりますが。 10/03/27 11:10 蓮華 |