連載小説
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あとがき20P〜 とエピローグ
本著をここまで読んでもらった事に感謝する

前書きに書いた「私にとっての淫らさとはなにか」の答えだが

私は本著をこうして書き記すうちに「様々なプレイで夫婦の快楽を探求する」ことこそが答えなのではないかと考え始めている

もしかしたらこの考えもいずれ心変わりするのかもしれないが、それでも私はこの道を歩き続けたいと思う

そして読者諸君も素晴らしい夫と素晴らしい淫らさを見出すことを祈る


著者ガングニール・ヘンリクセン




・・・・・・・・・・・・



パタン、と今しがた読み終わった自分の本を閉じる

そういえば献本として届いていたのをすっかりと忘れていた物を慌てて読んでいたのだ、疲れ目を指で揉みこんでほぐす


「この本が発売されてもう2ヶ月も経つようだな…さて、売れたのだろうか?」

別段、金が欲しくて執筆したわけではないがやはり自分の作ったものがどれほど反響があるか気になるのはどんな者でも同じだろう

販売を任せたイエローリリー商会からは印税の入った袋を貰ったが中身を確認してはいないが…やはり確認した方がいいのだろうか…?

しかし相場がわからない、200G入っていれば売れたのか?それとも10倍?100倍か?

2冊目を書くための資金の足しにでもなるだろうか?

…と思案していると玄関から来客を告げるチャイムが鳴った、恐らくは宅配便だろうか


「どうもー!いつでも貴女と夫を繋ぐ首輪でありたい、イエローリリー商会配送部でーす♪」


…あの会社は中々手広く事業をすすめているようだ、やけにハイテンションなカラステングを迎えながら苦笑いがこぼれる


「商会宛に届いてましたが、ヘンリクセン様にお届け物でーす♪」

やけに大きな段ボール箱が10数個を受け取りハンコを押すと、足早にカラステングは去っていった…どうやって不思議の国を出入りしてるのだろうか…

いや、それよりも今はこの大量の箱だ一体なんなのだろうか


昨夜の疲れから今まで寝ていた夫に開封を手伝ってもらい中身を確認していく…これは…手紙か?

中を読むと、どうやら私の本の感想のようだ

「夫とのプレイの幅が広がりました♥」と書かれているそれをさらによく見ると、かなり遠方に住む者から差し出されているようだ

…そういえばどこまで売るかも何もかも商会に任せたが…一体あの商会はどこまで販路が伸びているのだろうか…


少々引きながらも次の手紙を手に取ると興味深い事が書かれていた

「ワタシの家では夫とこんなセックスをしています、ゼヒ次回の先生の本で紹介してください♥」

確かに本にも私の知識にもないプレイが載っている、なるほどコレは次回の本のネタにいいかもしれないと考えていたところ

手紙以外のモノが箱から出てきた…これは魔法薬の類いだろうか、手紙もくっついている


と、そこでもしやと思い夫の方を見る

夫の手には見た事もないような、女を喘がせるためだけの形をしたバイブが握られていた

また、その下の箱にはこれもまたエゲツない形の淫具が詰められている


これ見よがしにそれらを私に見せる夫と視線を合わせ、私のおマンコはもう濡れはじめていた


あぁ…これは2冊目は思ったより早く書き上げられそうだ…♥
18/07/09 22:05更新 / トアル・ドコカ
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■作者メッセージ
ガングニール先生の次回作にご期待ください!

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