第一忌憚 巫女少女真澄輪廻
西暦2012年1月上旬
日本は、新しい年を迎え活気(?)に溢れていた様に見えていたが、実際には政治不安不信、経済の混乱、人口高齢少子化、株価不安定等様々な問題を抱えたまま新年を迎えていた
そんな中人間達とは、異なる存在の妖怪達は楽しく可笑しく新年を祝っていたそうな
日本に古来から生きている妖怪達にしてみれば政治、経済、人口、株価等の話題は全く無関係かと言う位に馬鹿騒ぎを繰り広げていたそうな
貨幣?生活?学校?試験?仕事?年金?税金?何それは?と言う妖怪達は、毎日を自由に楽しく可笑しく生きていた
因みに妖怪達の新年の宴は、12月31日の10時頃から始まり1月31日まで続く様である
毎年一ヶ月にも及ぶ宴会らしい、豪華なお節料理、日本各地から集めて来た銘酒等が食べ放題、飲み放題の超特大宴会らしいので全国各地から妖怪達が集まって来るので毎年大規模な宴になる様である
妖怪達の宴は、朝昼夜関係、時間関係無く続くのであった
ではそろそろ我等が主人公が住んで居る天神光神社を覗いて見ようかな?
此処は、日本の何所かにある田舎村天童塚である
そしてこの田舎村には、似合わないと言うのは失礼だが2000年以上もの歴史があるのが天童塚村にある天神光神社である
日本最古の神社ではないとか良く歴史学者、民俗学者、神社仏閣関係者は言ってるが正確な記録が残ってないので未だに議論が続いている様である
しかし天神光神社に残っている書物には、所々読み難いが確かに2000年以上前から存在していた事が書かれている書物があるが確定するには、まだまだ議論と調査が必要らしい
2000年以上の歴史があると正確に認められば最古の神社として、世界遺産として登録申請出来るので関係各所は、必死に一生懸命に調べてるらしい
天神光神社の境内の周りを雪掻き、雪寄せをしている黒髪のショートカットヘヤーの少女が一人で神社の周りを綺麗に雪を退かしていた
彼女の名前は、真澄輪廻と言う13歳の女子中学生身長157cmの巫女服が似合う女の子である
今日は朝早くから境内、神社の周り、神社の通り道の雪を一人で退かしている様子である
本来であれば祖母の鈴も遣らねばならないのだが、生憎祖母は昨日の夜から年始の挨拶、全国神社仏閣の集まりに出掛けており孫娘の輪廻が一人で雪寄せ作業をしているのであった
ちなみに起きた時刻が何と・・・太陽が昇っていない四時半から一人で遣っているらしいから凄い・・・筋肉痛になるのは確定である
それでも三時間頑張って殆ど終わっていたからやはり凄い娘である
まだ参拝客は来ないが遣らないと雪が溜まり重さが増し退かせないので朝早くから遣らないといけないらしい
序でに祖母から大量のお小遣いを貰う機会でもあるので四時半に起床して頑張っているらしい
「ふぅ〜・・・これ位で良いかしらね?あ〜やっと雪寄せが終わったわ〜・・・予想以上に疲れた〜」
そう言いながら溜息をつきながら雪寄せに使っていたスコップと雪を押して所定の場所に持って行くスノーダンプを倉庫に戻しながら周りを見て一言
「確実に完璧に除雪作業終わりね!お祖母ちゃんが帰って来たら絶対に今日のお仕事分のお小遣いを請求しないとね、じゃないと疲労だけ残って意味無いものね」
そう言いながら輪廻は、境内を見回し自慢げに胸を張る・・・ぺったんこなので迫力は無いがそこは、気にしないでおこう
「今日も頑張って巫女のお勤めするぞーーー!!!輪廻ファイト!!!!」
と気合を入れお守り、お札、お御籤、家内安全、厄除け、交通安全、仕事、健康、病気、農作物等の関連の物が沢山並んでいる売場の鍵を開け今日の分のお御籤と絵馬の準備を始めたそうな
「流石に一人で準備は、厳しいな〜・・・お祖母ちゃん早く帰って来ないかな〜、はぁ〜・・・やっぱり今月下旬まで臨時バイト頼めば良かった気がする、今更もう遅いけどね」
私が住んでいる天神光神社は、日本最古の神社でこの時期はお正月を過ぎても参拝客は、結構来るのです
遠い所では、沖縄(これは本当に驚いた)北海道とか最近では、海外に居る神社仏閣マニア、ファンの観光客と参拝客も増えている
こんなに歴史があり結構広い境内と大きいご神体があるお堂に蔵、寝ている日本家屋等凄いけど住んでいるのは、私とお祖母ちゃんの二人だけなのです
二人しか居ない理由は、私の両親は私が5歳頃に不慮の事故で帰らぬ人に、祖父は私が生まれる結構前に心臓病で死去しました
沢山居た巫女さんとお手伝いさん達は、寿退社したり家庭の事情で辞めたりで今では二人しか居ないと言う状態なのです
なのでお祖母ちゃんが責任者兼神主巫女なのです、私はまだ巫女習いだけど殆どお祖母ちゃんが居ない時は、代理巫女を遣っております
今月も1月1日から1月5日だったかな?ちょっと曖昧ですがその日までは、一応臨時バイトの巫女さんにお手伝いさんに遠縁親戚の神主さん、巫女達が手伝ってくれて何とかなりました
それでもまだまだ少ないですが参拝客は、ちらほらと来ます
なので冬休みは、巫女をやりながら宿題の繰り返しです・・・友達と遊びたいですよ?
でもやらないとお祖母ちゃんに負担が掛かって大変だし文句は言えません
なので今日も頑張らないとね!
「やっとお御籤終わり〜、次は絵馬の準備ね〜・・・はぁ〜・・・でもやっぱり疲れるな」
そんな事を言いながら準備していると階段下辺りから声が聞こえてきた
「今年もボクの季節と時代が来たね〜・・・暴れるぞ〜」
「いや暴れたら駄目でしょ!遊ぶくらいなら良いけどさ」
そんな会話をしながら階段を上って来るのは、この辺りに住んでいる妖怪の雪ん子(雪童子)雪と稲荷のイズルであった
二人は、この辺りに古くから住んでいる妖怪の子供(見た目は子供だが実年齢は不明)達である
たまに輪廻の神社に遊ぶに来て神社のお手伝いとか輪廻の勉強の宿題(主に歴史、日本史、国語)とか教えてくれる頼りになる友達らしい
二人の声が聞こえたので出迎える輪廻であった、二人は輪廻の姿が見えると駆け上り輪廻の傍に来ると二人揃ってこう言った
「あけましておめでとう〜・・・今年も宜しくお願いします」
「はいっあけましておめでとう〜・・・こちらこそ今年も宜しくね〜雪、イズル」
「あれ〜まだネコナ来てないんだね」
「どうせコタツで丸くなって寝てるんでしょ?来るわけないでしょ?寒いの苦手なんだし期待はしていないから問題ないわよ」
「でも昨日家に遊びに行ったら絶対行く!って気合を入れていた筈だけどな」
「遂に力尽きたか・・・相変わらず軟弱なネコマタだね」
「いや雪そう言うけどさ、元々ネコマタはさ寒さ苦手だしね・・・でも本当にどうしたんだろうな?いく気満々だったのに」
「まあネコナは、最初から期待してないけどね・・・本人には、悪いけどね・・・そう言うわけだから三人で頑張りましょうかね」
「そうだね、さて巫女服着替えるかな〜」
「今年も巫女服で始まる友達の家のお手伝いってなかなか無い光景だね、今思うとさ」
「そうね〜・・・まあ毎年だけどね」
三人は、着替える為に巫女服が置いている部屋に移動しながらそんな会話をしながら輪廻は雪とイズルの巫女服に着替えるのを手伝っている時であった
「うぅ〜寒いにゃ〜・・・体が凍るにゃ〜・・・でもおしるこやお餅に神社のお節料理食べるためにゃ〜・・・頑張るにゃ〜」
そんな独り言を言いながらネコマタのネコナは、階段を上って来たがその姿はある意味異様な異常な位に怪しい姿であった
何枚物の防寒着を着込み頭も何重に防寒帽子を被り何故かサングラスとマスクまでしてあった
どう見ても不審者にしか見えなかった
なので最初三人は誰?と言ったのは言うまでもない
「ネコナ?あのねぇ〜そこまでしなくてもいいと思うんだけど・・・」
「ボクもそう思うよ?そんなに今日寒いかな?」
「いやそれは、雪だけでしょ?それより完全に不審者にしか見えないわよ?」
「いや〜それがさ〜、聞いてよ・・・1時間半前に起きたのは良いんだけどさ、物凄く寒くてさ凍死するんじゃないの?と思って何重にも重ね着した結果がこれですよ?凄くねえ?自分でも鏡見たときさ〜誰ですか?って思ったよ?でも脱ぐと寒いしでも今更着替えるの面倒臭いしにゃね」
「なんと言うかな・・・凄いを通り越して変としか言えないんだけど」
「そんなに無理してまでも来なくても良いのにさ、来なかったら料理とか後で届けようかなと考えていたのに」
「ある意味食べ物の執念が凄いと言う事が今日分かった気がするね」
「にゃに!?そにゃの?なら無理しないで家に居れば良かったかもにゃ〜・・・チッ予想が外れたか」
「まあ来たなら良いけどね、兎も角早く着替えてね〜・・・何時参拝客が来るか分からないからね〜」
「分かったのにゃよ〜・・・と言うか誰か脱ぐの手伝ってくれないかにゃ?一人で脱げないよのねこれ」
「はいはい分かったわよ〜・・・はぁ〜朝から疲れる」
そう言いながら輪廻、雪、イズルの三人は、ネコナの防寒着を三人掛りで脱がした、因みに脱がすのに約10分以上も格闘したそうな
「相変わらずこの季節の巫女服は、拷問にゃ〜・・・きっと凍死する」
「凍死は無いと思うけどね、兎も角今の内に配っておくはね、はいっホッカイロ背中と足に張る奴ね」
「これで勝てるにゃ!」
「ボクは入らない〜・・・暑いの苦手だし」
「雪は良いわね〜・・・獣妖怪と言えど流石にこれないと厳しいわ〜」
「何か眠くなって来たよ・・・ふあぁ〜・・・にゃ〜ご」
「はいっ起き様ね〜・・・兎も角準備OKね」
「今日も頑張るかな」
「ネコナ?寝ないでよ!しかも立ったままで!もう器用なんだから」
「うにゃ〜あ」
「何か先行きが不安なんですが、大丈夫かな?本当にさ」
こうして四人(妖怪三匹)達は、巫女服装備で参拝客と戦う売場(戦場へ)と向かったそうな
因みにこの妖怪娘達は、妖怪大宴会には顔すらだして無かったりする
その訳は、毎年同じ連中の顔を見るより人間達の相手をする方が楽しかったりするから毎年手伝いに来るらしい
後は、お手伝いの後に食える料理目当てでもあるようである
序でに僅かばかりでは有るが一応お小遣いも出るらしい
こうして天神光神社の巫女見習い真澄輪廻、雪童子雪、稲荷イズル、ネコマタネコナ達の一日が始まったのである
「所で輪廻今日の昼飯と夜飯の献立は、何かにゃ?楽しみだにゃ〜、ジュルリッ」
「アンタ毎年それよね!良いから涎を拭きなさいよ!それにまだそれを考えるの早いでしょうが!」
「早く誰来ないかな?暇だ〜」
「ねぇ〜テレビ見ても良い?新年特番まだ遣ってるよね?」
「お前らまじめに遣りやがれーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
輪廻の怒りが爆発したそんな朝であったそうな
続く
日本は、新しい年を迎え活気(?)に溢れていた様に見えていたが、実際には政治不安不信、経済の混乱、人口高齢少子化、株価不安定等様々な問題を抱えたまま新年を迎えていた
そんな中人間達とは、異なる存在の妖怪達は楽しく可笑しく新年を祝っていたそうな
日本に古来から生きている妖怪達にしてみれば政治、経済、人口、株価等の話題は全く無関係かと言う位に馬鹿騒ぎを繰り広げていたそうな
貨幣?生活?学校?試験?仕事?年金?税金?何それは?と言う妖怪達は、毎日を自由に楽しく可笑しく生きていた
因みに妖怪達の新年の宴は、12月31日の10時頃から始まり1月31日まで続く様である
毎年一ヶ月にも及ぶ宴会らしい、豪華なお節料理、日本各地から集めて来た銘酒等が食べ放題、飲み放題の超特大宴会らしいので全国各地から妖怪達が集まって来るので毎年大規模な宴になる様である
妖怪達の宴は、朝昼夜関係、時間関係無く続くのであった
ではそろそろ我等が主人公が住んで居る天神光神社を覗いて見ようかな?
此処は、日本の何所かにある田舎村天童塚である
そしてこの田舎村には、似合わないと言うのは失礼だが2000年以上もの歴史があるのが天童塚村にある天神光神社である
日本最古の神社ではないとか良く歴史学者、民俗学者、神社仏閣関係者は言ってるが正確な記録が残ってないので未だに議論が続いている様である
しかし天神光神社に残っている書物には、所々読み難いが確かに2000年以上前から存在していた事が書かれている書物があるが確定するには、まだまだ議論と調査が必要らしい
2000年以上の歴史があると正確に認められば最古の神社として、世界遺産として登録申請出来るので関係各所は、必死に一生懸命に調べてるらしい
天神光神社の境内の周りを雪掻き、雪寄せをしている黒髪のショートカットヘヤーの少女が一人で神社の周りを綺麗に雪を退かしていた
彼女の名前は、真澄輪廻と言う13歳の女子中学生身長157cmの巫女服が似合う女の子である
今日は朝早くから境内、神社の周り、神社の通り道の雪を一人で退かしている様子である
本来であれば祖母の鈴も遣らねばならないのだが、生憎祖母は昨日の夜から年始の挨拶、全国神社仏閣の集まりに出掛けており孫娘の輪廻が一人で雪寄せ作業をしているのであった
ちなみに起きた時刻が何と・・・太陽が昇っていない四時半から一人で遣っているらしいから凄い・・・筋肉痛になるのは確定である
それでも三時間頑張って殆ど終わっていたからやはり凄い娘である
まだ参拝客は来ないが遣らないと雪が溜まり重さが増し退かせないので朝早くから遣らないといけないらしい
序でに祖母から大量のお小遣いを貰う機会でもあるので四時半に起床して頑張っているらしい
「ふぅ〜・・・これ位で良いかしらね?あ〜やっと雪寄せが終わったわ〜・・・予想以上に疲れた〜」
そう言いながら溜息をつきながら雪寄せに使っていたスコップと雪を押して所定の場所に持って行くスノーダンプを倉庫に戻しながら周りを見て一言
「確実に完璧に除雪作業終わりね!お祖母ちゃんが帰って来たら絶対に今日のお仕事分のお小遣いを請求しないとね、じゃないと疲労だけ残って意味無いものね」
そう言いながら輪廻は、境内を見回し自慢げに胸を張る・・・ぺったんこなので迫力は無いがそこは、気にしないでおこう
「今日も頑張って巫女のお勤めするぞーーー!!!輪廻ファイト!!!!」
と気合を入れお守り、お札、お御籤、家内安全、厄除け、交通安全、仕事、健康、病気、農作物等の関連の物が沢山並んでいる売場の鍵を開け今日の分のお御籤と絵馬の準備を始めたそうな
「流石に一人で準備は、厳しいな〜・・・お祖母ちゃん早く帰って来ないかな〜、はぁ〜・・・やっぱり今月下旬まで臨時バイト頼めば良かった気がする、今更もう遅いけどね」
私が住んでいる天神光神社は、日本最古の神社でこの時期はお正月を過ぎても参拝客は、結構来るのです
遠い所では、沖縄(これは本当に驚いた)北海道とか最近では、海外に居る神社仏閣マニア、ファンの観光客と参拝客も増えている
こんなに歴史があり結構広い境内と大きいご神体があるお堂に蔵、寝ている日本家屋等凄いけど住んでいるのは、私とお祖母ちゃんの二人だけなのです
二人しか居ない理由は、私の両親は私が5歳頃に不慮の事故で帰らぬ人に、祖父は私が生まれる結構前に心臓病で死去しました
沢山居た巫女さんとお手伝いさん達は、寿退社したり家庭の事情で辞めたりで今では二人しか居ないと言う状態なのです
なのでお祖母ちゃんが責任者兼神主巫女なのです、私はまだ巫女習いだけど殆どお祖母ちゃんが居ない時は、代理巫女を遣っております
今月も1月1日から1月5日だったかな?ちょっと曖昧ですがその日までは、一応臨時バイトの巫女さんにお手伝いさんに遠縁親戚の神主さん、巫女達が手伝ってくれて何とかなりました
それでもまだまだ少ないですが参拝客は、ちらほらと来ます
なので冬休みは、巫女をやりながら宿題の繰り返しです・・・友達と遊びたいですよ?
でもやらないとお祖母ちゃんに負担が掛かって大変だし文句は言えません
なので今日も頑張らないとね!
「やっとお御籤終わり〜、次は絵馬の準備ね〜・・・はぁ〜・・・でもやっぱり疲れるな」
そんな事を言いながら準備していると階段下辺りから声が聞こえてきた
「今年もボクの季節と時代が来たね〜・・・暴れるぞ〜」
「いや暴れたら駄目でしょ!遊ぶくらいなら良いけどさ」
そんな会話をしながら階段を上って来るのは、この辺りに住んでいる妖怪の雪ん子(雪童子)雪と稲荷のイズルであった
二人は、この辺りに古くから住んでいる妖怪の子供(見た目は子供だが実年齢は不明)達である
たまに輪廻の神社に遊ぶに来て神社のお手伝いとか輪廻の勉強の宿題(主に歴史、日本史、国語)とか教えてくれる頼りになる友達らしい
二人の声が聞こえたので出迎える輪廻であった、二人は輪廻の姿が見えると駆け上り輪廻の傍に来ると二人揃ってこう言った
「あけましておめでとう〜・・・今年も宜しくお願いします」
「はいっあけましておめでとう〜・・・こちらこそ今年も宜しくね〜雪、イズル」
「あれ〜まだネコナ来てないんだね」
「どうせコタツで丸くなって寝てるんでしょ?来るわけないでしょ?寒いの苦手なんだし期待はしていないから問題ないわよ」
「でも昨日家に遊びに行ったら絶対行く!って気合を入れていた筈だけどな」
「遂に力尽きたか・・・相変わらず軟弱なネコマタだね」
「いや雪そう言うけどさ、元々ネコマタはさ寒さ苦手だしね・・・でも本当にどうしたんだろうな?いく気満々だったのに」
「まあネコナは、最初から期待してないけどね・・・本人には、悪いけどね・・・そう言うわけだから三人で頑張りましょうかね」
「そうだね、さて巫女服着替えるかな〜」
「今年も巫女服で始まる友達の家のお手伝いってなかなか無い光景だね、今思うとさ」
「そうね〜・・・まあ毎年だけどね」
三人は、着替える為に巫女服が置いている部屋に移動しながらそんな会話をしながら輪廻は雪とイズルの巫女服に着替えるのを手伝っている時であった
「うぅ〜寒いにゃ〜・・・体が凍るにゃ〜・・・でもおしるこやお餅に神社のお節料理食べるためにゃ〜・・・頑張るにゃ〜」
そんな独り言を言いながらネコマタのネコナは、階段を上って来たがその姿はある意味異様な異常な位に怪しい姿であった
何枚物の防寒着を着込み頭も何重に防寒帽子を被り何故かサングラスとマスクまでしてあった
どう見ても不審者にしか見えなかった
なので最初三人は誰?と言ったのは言うまでもない
「ネコナ?あのねぇ〜そこまでしなくてもいいと思うんだけど・・・」
「ボクもそう思うよ?そんなに今日寒いかな?」
「いやそれは、雪だけでしょ?それより完全に不審者にしか見えないわよ?」
「いや〜それがさ〜、聞いてよ・・・1時間半前に起きたのは良いんだけどさ、物凄く寒くてさ凍死するんじゃないの?と思って何重にも重ね着した結果がこれですよ?凄くねえ?自分でも鏡見たときさ〜誰ですか?って思ったよ?でも脱ぐと寒いしでも今更着替えるの面倒臭いしにゃね」
「なんと言うかな・・・凄いを通り越して変としか言えないんだけど」
「そんなに無理してまでも来なくても良いのにさ、来なかったら料理とか後で届けようかなと考えていたのに」
「ある意味食べ物の執念が凄いと言う事が今日分かった気がするね」
「にゃに!?そにゃの?なら無理しないで家に居れば良かったかもにゃ〜・・・チッ予想が外れたか」
「まあ来たなら良いけどね、兎も角早く着替えてね〜・・・何時参拝客が来るか分からないからね〜」
「分かったのにゃよ〜・・・と言うか誰か脱ぐの手伝ってくれないかにゃ?一人で脱げないよのねこれ」
「はいはい分かったわよ〜・・・はぁ〜朝から疲れる」
そう言いながら輪廻、雪、イズルの三人は、ネコナの防寒着を三人掛りで脱がした、因みに脱がすのに約10分以上も格闘したそうな
「相変わらずこの季節の巫女服は、拷問にゃ〜・・・きっと凍死する」
「凍死は無いと思うけどね、兎も角今の内に配っておくはね、はいっホッカイロ背中と足に張る奴ね」
「これで勝てるにゃ!」
「ボクは入らない〜・・・暑いの苦手だし」
「雪は良いわね〜・・・獣妖怪と言えど流石にこれないと厳しいわ〜」
「何か眠くなって来たよ・・・ふあぁ〜・・・にゃ〜ご」
「はいっ起き様ね〜・・・兎も角準備OKね」
「今日も頑張るかな」
「ネコナ?寝ないでよ!しかも立ったままで!もう器用なんだから」
「うにゃ〜あ」
「何か先行きが不安なんですが、大丈夫かな?本当にさ」
こうして四人(妖怪三匹)達は、巫女服装備で参拝客と戦う売場(戦場へ)と向かったそうな
因みにこの妖怪娘達は、妖怪大宴会には顔すらだして無かったりする
その訳は、毎年同じ連中の顔を見るより人間達の相手をする方が楽しかったりするから毎年手伝いに来るらしい
後は、お手伝いの後に食える料理目当てでもあるようである
序でに僅かばかりでは有るが一応お小遣いも出るらしい
こうして天神光神社の巫女見習い真澄輪廻、雪童子雪、稲荷イズル、ネコマタネコナ達の一日が始まったのである
「所で輪廻今日の昼飯と夜飯の献立は、何かにゃ?楽しみだにゃ〜、ジュルリッ」
「アンタ毎年それよね!良いから涎を拭きなさいよ!それにまだそれを考えるの早いでしょうが!」
「早く誰来ないかな?暇だ〜」
「ねぇ〜テレビ見ても良い?新年特番まだ遣ってるよね?」
「お前らまじめに遣りやがれーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
輪廻の怒りが爆発したそんな朝であったそうな
続く
12/03/02 08:40更新 / 光闇竜
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