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俺の名は、キャプテン・キッド・ジュニア・・・魔法海賊船ドクロジュエル号の修理の為に家に帰って来たのは良いのだが・・・何だろうか家の周辺に負の感情が溢れ出ていた 嫌な予感がするから逃げ様かと回れ右をしたが既に遅く俺の目の前には、母であり大魔女リーチェ・ライント・グランドリオンクロス(クソババア)が笑顔で立っていた どうやら逃げられないらしい、母が異様な位笑顔の時は必ず自分に来た依頼を俺に丸投げする時である 「あら〜♪キッドお帰りなさい〜・・・待ってたのよ〜、実はあなたに頼みたい仕事があるのよね〜・・・良いタイミング帰って来てくれてお母さん、物凄く嬉しいわよ♪」 「だが断る!!!」 「だが却下する!!お前に拒否権と言う名の漢字の三文字は存在しないのよ♪それに今回の依頼者は、幼馴染のアルカナ君よ〜」 「アルがどうかしたのか?」 「本人に会えば分かるわよ〜・・・庭に居るから本人に聞いてね〜」 そう言いながら母は、屋敷の中に戻っていた、しかも悩みが解決した見たいな笑顔で・・・完全に俺に丸投げする気で待っていたみたいだ 何て言う魔女だ・・・あれが魔法界でも屈指の名家グランドリオンクロス家の八女なのか未だに疑問だ 仲間の妖精のフィー、セイレーンのリン、ハーピーのレンに船を屋敷の裏にある魔導古代研究別館の格納庫に移動を三人に頼み俺は、アルカナの待つ庭に向かった アルカナ・トライトジャスティス・バンフォン(舌を噛みそうな名前)とは、俺の幼馴染であり同じ学校を卒業した同級生である 魔界屈指のインキュバスの大貴族の次男だったりする・・・まあ本人はどう見ても貴族には見えない弱弱しい男だったりするのだが、貴族だからと言っても威張る訳でもなく見栄を張るもしない野郎だった 俺は学校を卒業すると同時に魔法海賊になり、アイツは確か魔界で準執政官になる事が決まっていた、まあ噂だと親が決めた仕事には就かずに別の仕事に就いたと風の噂で聞いた 自由な海賊生活に憧れていたらしく初対面でいきなり質問攻めに遭ったのは今でも覚えている 「最近来た手紙では、何も困った事や悩み事とか書いてなかった筈だけどな?まあ会えば分かるかな〜」 庭に着いたがアルカナの姿が見えなかった・・・家の庭広すぎて迷うんだよな〜とキョロキョロと辺りを見回し探すが見当たらない 「アル〜?居ないのか〜・・・じゃあ俺帰るわ〜」 そんな冗談を言うと近くの茂みが動いたので静かに近づき・・・・ 「アル出てこないと角折るぞ〜」 「いきなり酷くない!久しぶりに会ったのに!」 「隠れるお前が悪いだろうが」 「だって恥ずかしいと言うか、見られるのにまだ慣れてなくてと言うか」 「何言ってるんだ?良いから出てこない、虫に刺されるぞ」 「驚かないでね・・・一週間前朝起きたら俺・・・」 「何で驚かないといけないんですか?良いから出て来いよ、何だパワーアップして筋肉隆々にでもなったのか?」 「いやある意味逆なの」 「????良いから出て来いよ!」 「うわっ!」 アルを茂みから引っ張りだしたのだが・・・はて何か違う様な?僅かにあった筋肉が無くなり・・・少し見える素肌は男より女の様な?いや待てこいつはそんな男らしくなかったし、母親にある意味似ていたからな・・・いやしかし何か違和感が感じられるのは、錯覚では無い様だ 「俺・・・突然女になったの・・・グスッ・・・一週間前に・・・何の前触れも無く・・・エゥッ」 「目薬くれないか」 「残念ながら現実でございます」 「えっーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」 俺の叫びが木霊した・・・母上これが生贄ですか・・・覚えてろよ!クソババア!!!! 「何か勘違いしてる様だけど・・・俺まだ心と精神は男だよ、体は女だけどさ・・・だからまだ心が男の内に戻りたくて家族に内緒でリーチェ様に相談に来たらキッドを頼ってねって言われて・・・聞いてる?俺の話?」 「あのクソババアが!完全に押し付けやがったな!覚えてろよ!」 「まあまあ〜・・・落ち着いてよ〜・・・何もしなかったわけじゃなくてね、一応治療みたいな事は、してくれたんだけどね・・・効果が出なくてね」 「例えばどんな治療だよ?」 「えっとね〜、性別転換薬を飲んだり〜・・・時間逆転魔法を使ったり〜・・・後は、体のレントゲン撮ったりとかな」 「それで最後は俺かよ・・・はぁ〜・・・嫌な予感的中だな」 「ごめんやっぱり迷惑だよね・・・俺帰るね・・・さようなら」 「待て待て〜!帰るな!面倒だが幼馴染が困っているのを見捨てたりしたら目覚めが悪いからな、どうせ母さんの事だから詳しく調べてるか怪しいからな」 「本当に良いの?・・・ありがとう♪やっぱり来て良かった〜」 「確か書庫に魔導宇宙森羅万象大百科事典が有ったからそれに聞けば何か分かると思うぜ」 「なるほど〜、もしかしてリーチェ様・・・まさかね」 「残念だが母さんは、本の内容をそのまま試す魔女ではない!!」 「自慢げに言わないで!これまでの治療の事が不安になるから!」 最近インキュバスが何故か突然サキュバスになると言うある意味恐ろしい突然変異が起きていた ある淫魔学者は心の奥底に眠る何かが肉体に変異を起こす心の病と言ったり病気とか呪い?色んな噂や憶測が囁かれたが未だに解決せずにいた まさか幼馴染のアルまで突然変異するとは、夢にも思わなかった次第で・・・まあ元から男らしさに欠けておりある意味昔から女に100%間違われていたりしていた懐かしい学生時代 そんな奴だったので変な性癖を持ってる野郎から狙われても居たので俺やフィー、リン、レン達で裏で半殺しにしてたと言う裏話・・・因みに本人に気付かれないように始末していた 魔導宇宙森羅万象大百科事典とは、生きてる魔導書で主に魔界で作られる凄い大百科事典である あらゆる魔法、科学、錬金術、歴史等色んな事が書かれている謎が多い大百科事典らしい、まあ時々載ってない単語、知識もあるが何時の間にか新しいページが増えてると言う便利な生きてる魔導書である まあ期待しないでおくさ・・・多分俺らが知っている事を言う気がするから 「キッドの家って無駄に広いよね〜・・・物置とか倉庫とか魔法関連のアイテム置き場だったりでね」 「俺が居ない間に母さんが知らない内に増改築したり、客室とかを何時の間にか倉庫にしたりしているからかな?また部屋も増えてるしさ〜」 「そうなの!へぇ〜凄いね〜・・・と言うか整理整頓面倒臭いから部屋に押し込めている様に見えるけどね」 「母さん整理整頓は、二の次で色んな部屋に物を放置するからな〜・・・俺が見つけたレア魔法アイテムも部屋に放置するぞ、だから埃が凄い積っている」 「あの人そのアイテムの価値分かっているのかな?ある意味凄い魔女だ」 「整理整頓とか掃除とか魔法で一瞬で出来るから溜まって来たらやる人だからな〜、溜め込んでから動くから困る・・・後で俺がやるけどさ」 「溜め込むとか・・・あっ書庫に着いたね」 「部屋が増えて書庫まで歩く距離がまた増えたな・・・これ以上部屋が増えません様に」 「俺の家よりは、狭いから大丈夫だと思うけどな」 「お前の家は、屋敷じゃなくて城じゃないか・・・俺の所より規模が違いすぎるぞ」 「まあそうだけどね〜」 そう言う会話をしながら書庫に二人で入り、魔導宇宙森羅万象大百科事典を探す・・・マ行・・・マ行の本棚を探し遂に物凄く分厚い本を見つけた そして背表紙を叩きページを適当に開き本の中から光の球体が出て来た 『キッドかお帰りじゃわい、何かワシに聞きたい事がある様じゃな・・・む?珍しいのう〜、遂に恋人出来たか?』 「違う、違う!アルだよ!良く見ろよな・・・そんな事よりも突然変異について全部教えてくれ」 「お願いします〜」 『アルじゃと!なるほどのう・・・了解』 「やれやれまったく・・・これで少し分かれば良いけどな」 「元に戻る方法かヒントが見つかれば良いんだけどね」 『検索終了・・・突然変異とは、体、心、精神に何らかの障害が起こると肉体が拒絶反応が起こり性別、見た目、種族等が変わる謎の奇病とされているが未だに未解決の事例である・・・尚何故か男の淫魔(インキュバス)がサキュバスになると言う事例ばかり報告されておりサキュバスがインキュバスになると言う事例は未だに起きていないので、心の奥底に眠る何かが魔力の拒絶反応を引き起こし起きるのではと言われているが・・・解決の糸口にはなっていないのが現状である、因みに性別転換薬を飲んでも個人差で一時的に戻る者と戻らない者がいると報告があるが・・・直ぐに効果が切れ意味がないと言う事である・・・個人によって違うが更に時間が経つと心と精神と感情が女になり男の頃の心と精神と感情価値観が消えていく様である』 「キッド〜・・・泣いて良い?」 「まあ良いが背中なら貸すぞ」 『ワシが知っているのは、これ位じゃ・・・すまんのう〜・・・後詳しく知っている者と言えば確か・・・』 「まあ予想していた通りの結果だな・・・後は最後の砦の賢者か〜」 「もしかして適当賢者?」 『嘗て勇者共に世界を冒険・・・大賢者、勇者賢者、英雄賢者、賢者王、適当賢者と言われているザガリウズ・シャルロット・スタルロルズ様なら元に戻す方法か或いは直す薬か呪文を知っていると思うがのう』 「全ての世界の知識とあらゆる森羅万象を知り尽くした適当賢者なら知らない事は、無いだろうな・・・未だに色んな知識を溜め込んでいる位だしな、物凄く性格悪いけどな」 「会いに行くのが大変だけどね・・・はぁ〜最後の賭け過ぎるよ」 「しょうがないじゃん〜、まあ元に戻る確立は結構上がると思うぞ」 「そうだね〜・・・俺諦めないよ!!キッド!!」 「うむ、諦めたらそこで終わりだからな」 「うん♪」 相変わらずアルは、性別と少し見た目が変わっても中身はアルのままだった、ある意味安心したぜ・・・頼って来たのが俺と言うのが意味深だが気にしないで置こう・・・じゃないといや考えないで置こう 『ザガリウズ様は、今は世界の最果ての元の場所に居るぞ・・・会いに行くなら急ぐんじゃな、また適当の塔周辺事異空間転移するかもしれんしのう』 「それなら急がないとまた異世界に異空間転移する前に適当砂漠に行くかな、人嫌いも此処まで来ると凄いぜ」 「適当砂漠事異空間転移が出来る魔力を持つから創世記第一紀頃から生きてるのかな?もう既に人間じゃ考えられない位の時間を生きてるのか、凄い流石賢者だな〜」 「賢者としては、至上最強何だがな・・・性格が物凄く悪いのがな〜、適当、いい加減、天邪鬼、人嫌い、の四拍子だから扱い難いし話しにくいからな」 「まあ確かにそうだけどね・・・聞きに行かないよりは良いと思うけどね、他に答えてくれそうな人居ないしさ」 『さてワシは、そろそろまた寝るかのう・・・また聞きたい事が有ったら来ておくれ・・・おやすみ』 「おう!おやすみ〜またな!」 そう言って俺は、本棚に魔導宇宙森羅万象大百科事典を戻した、二人で書庫を後にした これからが大変だけどな・・・適当の塔略して適塔(そのまんまやんけ)は、雲を突き抜け大気圏まで伸びている凄い塔として有名で最上階に居るであろう、適当賢者に会いに行くのさえある意味冒険、試練としても有名で毎年色んな異世界から挑戦者や猛者達が最上階を目指して挑んでいるが誰もが途中でリタイアもしくは、塔の中に居るモンスター(住み込みバイトらしい)達が番人として待ち構えていたりするのであるに襲われて怪我を負いリタイアする者が毎年いるのである まあ今の世界の魔物達は、人間達とに共存を目指してるから命を奪ったり人間の肉を食らう者は、殆ど居ないから死なずに皆無事に帰っていたりする、今の魔王は優しいし共存する為に尽力している、教団勢力の事で苦労してるらしいが、お陰でハーフが増えた位だからな・・・前にとあるパーティで逢った時も普通に誰にでも笑顔で会話してたし(身分関係無く)俺も普通に握手して30分間も魔導関連の話しをした位である 話しが逸れたが適塔に行くならある程度と言うか万全の準備をしないとな、まあ塔の中には各階に休憩室、食堂、風呂場、寝室(バイトモンスターや挑戦者や猛者専用)等が何故か完備されているらしい理由は、分からんが一応持って行く物は準備せねばならん 大賢者、勇者賢者、英雄賢者、賢者王、適当賢者と言われているザガリウズ・シャルロット・スタルロルズ様は、世界を冒険し終わった後直ぐに適当の塔を造り塔の中に引き篭もった、元々の人嫌いが更に世界を救った後に賢者として注目されたせいで簡単に誰も来れない逢えない所に姿を隠した それでも嘗ての仲間には心を開いてるらしく仲間からSOSが有れば駆けつけるらしい、至上最強の賢者で扱えない武器、魔法、魔導、格闘、拳法、剣技等出来ない事は無いと言う人でもある 全ての異世界の知識や森羅万象を知り尽くしているから一度心が壊れ掛けたらしいが仲間と幼馴染の奥さんに救われて強靭な心と精神を身に付けたらしい 未だにあらゆる知識、異世界の情報を知っているからこそ聞きに行く価値はあると思う 実験、研究、錬金術が大好きらしく何時も塔の中で実験、新しい呪文、魔導武器、魔法の杖を創っていると聞いた俺の亡き親父は、幼き俺を連れて塔の最上階まで行きザガリウズ様に頼んで俺専用の杖を創るのを依頼し魔法の杖を創って貰った事がある 天、空、海、星の四つの力が宿っている魔法の杖天空星海(テンクウセイカイ)を直ぐに創ってくれた(実際には、四つの力を一つにする実験中だったらしく丁度良いと言う事でだから簡単にOKしたらしい) そんな事もあるので適当の塔攻略済みなので登るのは、大丈夫だと思うが塔の内部が変わってなければの話だがな その頃、魔導古代研究別館の格納庫では、キッドの母親リーチェ、フィー、リン、レン達が魔法海賊船ドクロジュエル号の修理をしながら女同士じゃないと分からない会話をしていた 「お〜ほほほほほほ♪そうなの〜・・・やっぱり・・・そうなのよね〜」 「やっぱりあの化粧品結構良いけどね〜・・・値段が高いよね〜」 「そう言えばキッド遅いな〜・・・何をやっているんだろう?」 「そう言えばそうよね〜、アルカナが来ているのよね?」 「そうらしいよ〜・・・何か相談が有るんですよね?リーチェ様」 「そうよ〜・・・キッドなら何が何でも解決してくると思うな〜・・・フフフフフフ♪」 「何ですかその笑い方は、いや予感がするのは、気のせいですか?」 「まあその内嫌でも分かるわよ〜・・・あ〜忙しい、ここの配線を繋げてと〜」 「アル君どうしたのかな?手紙では元気にしてる気がしたけどな〜」 「何か遭ったんだろうけど、男同士にしか分からない相談事何でしょうよ」 「そうなのかな〜・・・そうだといいけどね」 そんな会話をしているとキッドが来たが、その後ろには・・・アルカナ君の姿が見えたけど何か様子が少し違う気がする、何だろうか全体的に何か違和感がある様な?う〜ん分からない 「修理何処まで終わった?〜」 「全体の約14%よ〜・・・結構凄い金属疲労を起こしてるパーツも有るしエンジン、スクリュー、大砲、甲板、船底・・・その他数え切れない位のダメージが船体にあるからまだまだ掛かるわね〜、部品もまた作って交換しないと駄目だから修理には、約一ヶ月は掛かるわね」 「そんなに沢山修理する箇所が有るのか!そんなに船体に負担が掛かる舵取りとか運転してない筈だがな・・・おかしいな〜」 「結構沢山危険な運転してるよ!!この間も無理矢理着地したし、急発進も後は、急反転もあったし・・・結構船に負担が掛かってるよ、どう見てもね」 「マジか・・・良く無事に帰って来れたな〜」(目を逸らす 「目を逸らすな!お陰で暫くは暇になるわね」 「まあリン長い休みだと思えば良いんだよ」 「それをそうだけどね、でもねレンその間する事を探すのが大変なのよ、船の修理に縛られそうだけどね」 「僕は船の修理結構楽しくやっているんだけどな〜」 「フィーにレンにリンも相変わらず元気だね」 「こいつ等は、何時もの事だよ・・・なら今直ぐに出掛けても問題は無いな」 「出掛けえるって、何所に行くのよ」 「それは〜・・・話すと長いから省略すると・・・アルが突然変異で女になったから元に戻すために適当賢者に会いに行く以上!」 何だってーーーーーーーーーー!!!!!!!!!と言う三人の魔物娘の叫び声が響いたそうな 「まあ普通驚くよね・・・一週間前突然に女になってね、それでリーチェ様の所で治療してたんだけどね・・・効果が無くてね、それでキッド達が帰って来るのを待ってたんだよね」 「でも見た目は、変わってないよ・・・特に胸が・・・」 「いやそれが股間の大事なものが無くなった以外は、変わってないかな?たぶんね」 「なるほど・・・そう言えばインキュバスの間で突然変異してサキュバスになる者が最近現れたって随分前の魔界新聞に書いていたわね」 「まさかアルまで突然変異するなんて、見た目から全然信じられない」 「まあそう言う事だから後は宜しくね〜・・・お母さんはその間にでも船の修理をして置くわね〜」 「母さん厄介事が片付いたと思っているだろう?」 「思ってない〜全然思ってないよ〜・・・皆で力を合わせてアルカナ君を助けるのよ・・・うん私今良い事言ったわね」 「この魔女は!まあそう言う事だから適当砂漠にある適当の塔に居る適当賢者のザガリウズ様に会いに行くから各自準備して置けよ・・・以上解散」 「流石船長指示が上手い気がする」 「本職ですから〜」 「何かライバルが増えた気がするのは、気のせい?」 「今は気にしないで起きましょう・・・気になるけどね」 「これが修羅場に発展する予兆か!!!」 「良いから早く準備しろよな!置いて行くぞ!」 は〜い今準備しますと言うと三人は、各々準備に入った、はぁ〜それにしてもまさか男友達の中で一番仲の良かったアルが女になるとは・・・世も末だぜ・・・そう言えば適当の塔に一人住み込みバイトをしている魔物の友達がいたな、ミィートス元気かね〜、まあ手紙の内容によると結構貯金が貯まったとか書いていたな ミィートスと言うのは、元仲間で同じ学校の同級生のミミックで鍵開け、トラップ解除、設置等が得意な仲間だったのだが59年前に突然船を降り適当の塔の住み込みバイトの魔物になった 理由は、当たり外れの多い海賊より地道に働いた方が勝ちと言うある意味正論を言って未だに働いているらしい、何でもそろそろマイホームが欲しいらしく貯金を始めて、給料の良い仕事を探している時に見つけたらしい 丁度良いしもう一回組まないか聞くかな〜・・・アイツ意外と強いしな、居ないよりは居たほうが良いからな・・・アイツに鍵開けやトラップ解除とか任せれば楽だしな 口説くのが大変だけどな・・・まあ何とかなる様になるさ・・・多分 そんな事を考えながら準備を整えいざ適当砂漠への冒険が始まったかに見えたが・・・適当砂漠は、魔法界の最果ての地に在るのでとてもじゃないが時間が掛かるので転移魔方陣で簡単に行けると言う そうしないと体力が持たんのよ・・・魔法海賊船ドクロジュエル号は修理中で空を飛んで行けないし、生憎他に乗り物は無いから良いのだよ そして屋敷に有る転移魔方陣の部屋に皆が集合したので母さんが座標を入力の準備に入った 「じゃあ座標入力するわね〜・・・・・・・・OKよ〜じゃあ頑張ってね〜」 「完全に自分は、関係ありませんから状態だな・・・この魔女は」 「ゲフンッゴホンッ・・・そんな訳無いじゃない〜・・・これでも皆を心配してるのよ?」 「まあ良いけどね・・・どうせ母さん付いて来ても邪魔だしね!!」 「アンタそれ親に言う台詞じゃないでしょうが!!」 「しかしリン事実だぞ・・・母さん来ても長い間戦闘してないから足手纏いなのは、事実だ、何時も錬金術ばかりしてるから腕が鈍るんだよ」 「ゴホッゲホッケホッ・・・もう高齢だから戦闘は無理だわ・・・皆私の分もしっかり頑張ってね・・・ゴホッ」 「この部屋に入るまであんなに元気だったのに・・・嘘つき〜」 「演技下手ですね」 「駄目だこりゃ」 「良いから早く行きなさい!!!ポチッとな〜♪」 おしおきだべ〜〜〜〜〜〜 「違うだろうが!!!」 ポウッキュウウウウウウウウウイイイイイイイイインンンンンと音がすると転移魔方陣が動き出した 「マジで!!!」 「頑張ってね〜・・・その間に修理終わらせて置くから〜・・・お土産宜しくね♪」 「遊びに行くんじゃねよお!!!」 「行って来ます〜」 「お土産有るかな?」 「いや本当に買うの!!!」 「先が思いやられるわね」 パアアアアアアアっと辺りが眩しく光ると5人の姿は、消えていた 「ふぅ〜・・・やっと行ったか・・・さてお菓子食べながら修理しようかな〜」 こうして俺達は、適当砂漠に転移したが先が思いやられる・・・その前に塔の最上階に辿り着けるかが問題なんだけどね ともかく頑張ってアルを元に戻す方法を聞きに行くかな・・・不安がいっぱいだがな、このメンバーで良いのかも分からんし、やるだけやってみるかな そんな事を考えていると急に体が軽くなっていくのが感じられた、どうやらそろそろ目的地に着くらしい そして眼をあけると目の前に広大な適当砂漠の前に俺達は、立っていた 「どうやら転移成功みたいだな・・・ふぅ〜体が軽いぜ」 「長い距離を一瞬で転移するから体に掛かる重力の様な圧力が今回は、凄かった」 「相変わらず砂漠なのに全然暑くないわね・・・本当にいい加減な砂漠だこと」 「適当賢者自身がいい加減だもの・・・しょうがないよ〜、暑くって日焼けや熱中症になるよりはましだと思うよ」 「確かに僕もそう思うね・・・しかし無駄に広大な砂漠だな〜」 「フィー?砂漠は広いの当たり前だよ」 「そんなの知っているよ〜、僕が言いたいのは、適当賢者の居る塔までどれ位歩くのかな〜って言う意味だよ」 「いや全然分からないよ、そう言われて」 「まあ確か真っ直ぐ行けば着く筈だから、面倒な事は起きない筈だ」 「本当にいい加減な砂漠ね〜・・・まるで賢者見たいな感じね」 「まあ本人の魔法でそうなる様にしてるのだからしょうがない」 そんな会話をしながら俺達は、適当の塔を目指して適当砂漠を歩いて進んで行った・・・適当砂漠が有るのは、永遠に忘れられたと言う名の地方で世界の最果ての地に在り由来や意味は、不明だが大昔この辺りには今では失われた魔法、魔導で生活していた一族が居りその名残ではと言われている 今では適当賢者と一部の妖精、精霊、魔物、動物、鳥達等が住んでいるだけらしい この辺りは、大昔から砂漠では無くスタールの森と言う広大な森林地帯で沢山の星の精霊、星の妖精、星の子供達が夜になるまでの住処だったらしい 何時の頃から森は、無くなり砂漠となり今では彼らの姿は何処にも見えないと言うことである 噂によるとザガリウズ様の心が何かの原因で不安定となりその影響がスタールの森を適当砂漠に変えたと言う風の噂があるが確実な証拠は無い様である 適当砂漠と言う由来は、適当賢者ザガリウズ様が居る事と砂漠なのに暑く無いとか砂漠なのに雪が降ったり訳の分かんない物が落ちていたりと謎な現象や不可思議な事が起きるのでそう呼ばれていたりする 因みに今は暑く無いと何故か自動販売機がそこ等中に沢山ある・・・完全に意味不明である 「何故自動販売機沢山有るのだろうか?訳分からん?」 「歩き難いよ〜」 「しかも全部激辛ジュースとか・・・誰が飲むのよ!!!」 「値段は書いて無いね」 「流石適当砂漠意味不明な現象ばかり起こるね」 「これ初めて此処に来る奴ら皆不法投棄と勘違いするレベルの量だな・・・本当に歩き難い!!!」 「キッド〜・・・これ全部壊して良いかな?邪魔なんだけど」 「まあ良いんじゃねえの〜・・・壊せれるかが問題だけどな」 「じゃあ〜壊すね〜・・・スゥ〜ハァアアア・・・・・黒色破壊光線!!!」 ドゴオオオオオオオオオオオオンンンンと言う音が辺りを包み込んだ アルの放った闇の破壊魔法黒色破壊光線が自動販売機を焼き消したかに見えたが何故か傷一つ無く逆に数が増えていた光景が見えています 「逆に増えたーーーーーー!!!!!!」 「あ〜あ・・・これで更に歩き難くなったよ」 「頭が痛いわ」 「もう嫌だこの砂漠・・・帰りたい」 「やっぱり駄目かよ・・・流石適当砂漠だな・・・これじぁあ歩いて行けないし空を飛んで行くかな」 「そうだね〜・・・幸いな事に天気は晴れだし問題は無いかな?砂嵐さえ起きなければね」 「これ以上変な現象起きません様に・・・神様〜助けて〜」 「最初から飛んだ方が良かったんじゃないの?今更だけどさあ」 「ごめん・・・今その事に気づいたよ・・・・はははは〜〜〜」 そう言う訳で俺達は、空を飛んで適当の塔を一路目指した、空を飛べば障害物は無いから楽である 「重いーーーー!!!!キッドアンタ自分の魔法の杖で空を飛びなさいよ!!何で私が運ばないといけないのよ!!!」 「良いじゃんたまにはさあ〜・・・体力つくぞ〜」 「足が重い!!!アンタ物凄く重いわよ!!何持って来たのよ一体!!」 「実は俺が今着てる服3000000kgあるんだよね〜・・・それが原因だわ・・・ごめん」 「3000000kg!!!道理で重い筈よ!!体重増えたわけじゃないし荷物はそんなに無いのに・・・おかしいと思ったわよ」 「リン〜・・・軽くする魔法を使えば良いんじゃないの?」 「そう言えばそうだったわね、忘れていたその魔法の存在・・・ライト!!!」 ライトの魔法の力で俺は軽くなったみたいだ、俺自身は分からないがリンは楽になった様である 「でもキッド〜、3000000kgの服って重くない?」 「全然重くないぞ〜・・・これ魔法の服で物理、魔法、剣、銃等の攻撃のダメージを軽減する効果がある服なんだよ・・・俺は全然普通だけどな」 「相変わらず体力あるね〜・・・羨ましいな〜、その体力を俺にもわけて欲しいよ」 「アルは本当に体力無いよな〜・・・男の時からな」 「悪かったな〜・・・気にしてるんだから言わないでよ〜・・・その内必ず筋肉付くもん」 「お前今女だから筋肉付かないぞ」 「ガーン!!そうだった!でも元の姿に戻れば付く筈だ!絶対にね」 「適当の塔が見えて来たよ〜」 「本当だ〜・・・意外と早く適当の塔見付かったね」 「何時見ても迫力があるわね・・・相変わらず天気が晴れでも最上階が見えないわね」 「大気圏まで伸びてるからな〜・・・晴れでも見えないのさ」 「大気圏まで!!マジで!・・・良くそんな所に住んでいるな〜」 「そう言う簡単に人が来れない場所に居れば、誰にも会わなくても良いし誰も危険まで冒して尋ねて来ないと思って建てたんだろよ」 「実際には、色んな人達が訪れて最上階目指して塔を登って行ったりしているけどね」 「そろそろ降下準備に入るよ〜」 「うん分かった」 俺達は、ゆっくりと適当の塔の扉前に降りていった、相変わらず塔の扉は、塔と比べても小さかった どうやら相変わらず適当な造りは変わっていなかったらしい、適当の塔を目で見るがやっぱり最上階は見えない と言うか前より大きくなってないか?気のせいかな? そして扉の前に有る立て札には・・・柿で扉を開けてくださいと書かれていた 何も変わってないとある意味懐かしい様な呆れる様な感情が沸き起こるぜ 「何故柿なの?普通は鍵じゃないの?」 「柿の木なら直ぐそこにあるよ」 「でも鍵穴は、柿が入る様な形はしてないよ?どう言う事かな?」 「訳分からない」 「相変わらず意地悪な事をしているな・・・これは柿と言う引っ掛けだ、本当の鍵を探させない為のな」 「じゃあキッド本当の鍵は、何処に有るの?周辺には柿の木しかないよ」 「確かこの辺りを魔法の鍵達が歩いていてその中に本物の鍵が有るんだけど・・・ああ居たぞ、今こっちに来るな」 キッドが指差す方角をを見ると数え切れない位の鍵が此方を目指して歩いて来るのが見えた あれじゃあどれが正解か分からないと思うし時間が凄く掛かる気がする 「キッド・・・あれのどれかが正解なのよね?探すの面倒臭そうね」 「まあそう言うなよ、確かに見付けるのは至難の業だが・・・確か一番古い鍵で純金で出来てる鍵だった筈だった」 「魔法が掛かって生きてるんだ〜・・・でもキッド、鍵達攻撃か逃げないかな?捕まらない様に」 「それなら大丈夫だよ、あいつ等何時も誰かが来ないか待ち伏せする位に人が大好きだからな、勝手に纏わり付くぞ」 「へぇ〜そうなんだ、そう聞くと可愛いかもね♪」 「そう言っている間に囲まれたね、本当に大丈夫なの?」 「大丈夫だよマジでな・・・えっと純金・・・純金の鍵は〜・・・おっいたいた〜」 キッドはそう言うと純金の鍵を意図も簡単に捕まえ扉の前に行き鍵穴に差し込んだ、そして扉が静かに開いた 「よしっ開いたぞ!さて行くかな」 「ある意味本当に訳分からない塔だ」 「これから塔の中はこれ以上の凄い難問が有るんだろうね」 「これで男に元に戻れる第一歩が踏めるんだね」 「まだまだ先は長いがな」 こうして俺達は適当の塔の中に入っていた、これからかが大変だがその先には、必ずアルを元に戻す方法が待っていると俺は信じているし仲間も信じているはずだ 適当の塔の中は、迷路になっているのだが時々変な階層があったり工事中だったりと色々いい加減な塔だったりする まあ建造者がいい加減だからしょうがないと言えば仕方が無いかもな、しかもトラップも意地悪な物が多いからな それがまた解除が面倒臭い物ばかりだからな、早くミィートスを見付けて説得して仲間になって貰おうと考えながら歩いていたらいきなり目の前に宝箱を見付けた 「入っていきなり宝箱か・・・怪しいそれにこの飾り付けと細工と色は・・・」 「アイツね・・・相変わらず趣味変わってないわね」 「いきなり見付かったね・・・早速開けて見よう〜」 「待て!無視しよう」 「えっ何で無視するの?可哀想だよ〜」 「それが面白いからな」 そう言うと宝箱は少しガタッガタッと音を立てた、どうやら早く開けろと言わんばかりに揺れていた 「でも開けないと進まないよ?何かが」 「俺は開けないぞ!開けるより壊す派だし俺」 そう言うと激しく揺れた後に宝箱が勢い良く開いた、自分から開けてくれて有難う 「おい!黙って聞いていれば無視しようかと壊すとか言いやがっていい加減しろよな!キッド!普通は開けるのが礼儀だろうが!怒るぞ!!!」 「別に俺の勝手ジャンかよ〜・・・それより久しぶりだな元気?」 「本当に久しぶりよね〜」 「ミィートスまた会えて嬉しいよ〜」 「相変わらず元気見たいで良かった〜」 「この場合ミィートスが怒るのが分かる気がするよ」 「全く相変わらずキッドは、変わってないな・・・まあ皆元気そうで何よりだがな、それよりこの適当の塔に何しに来たんだ?」 「実はなアルがな・・・・」 俺はこれまでの事をミィートスに話した 「なるほどな〜・・・しかし女になったのに全然容姿変わってないぞ?」 「何故か性別が変わっただけ何だよね〜」 「そう言う訳だからお前も手伝えよな、元仲間なんだからな」 「手伝うのは別に構わないが・・・また海賊になるのは、嫌だからな・・・今は、家を買うために貯金しているしここなら衣、食、住に困らないしな」 「お前の力が無いと大変何だよ!最近トラップ解除や鍵開けが面倒臭いのだよ、また仲間になるなら金ならある程度出して良いぞ〜」 「でもな〜こっちの方が居心地が良いしな〜・・・まあ最上階に着くまで考えるわ」 「そうしてくれ・・・よしっ再び学生の頃のパーティー再結成だぜ!」 「でも今更何で家建てたいのよ?実家あるじゃない」 「親父とお袋がラブラブで居辛いんだよ・・・それでマイホーム建て様かなと思っただけだよ」 「それ分かる〜」 「納得の良く理由だね」 「ミィートスの両親未だに夫婦仲良いもんね」 「目の前で見てるとこっちが恥ずかしくなる位な」 「俺母一人で苦労してるぜ」 「お前はまた別問題だろうが」 「まあそうだけどな・・・ともかくまた宜しくな」 「別に仲間に戻った訳じゃないからな!最上階に着くまで保留だからな!」 「分かってるよ・・・ともかく行くかな」 「そうね・・・最上階まで何階あるのかしら?」 「知らん、数えた奴居ないし・・・数える前に倒れるぞ」 「倒れるとか・・・本当に最上階に行けるのだろうか?」 「絶対行くよ!元に戻るためにね!」 「海賊か〜・・・どうしようかな?刺激も欲しいけど安定した暮らしも欲しいんだけどな」 「目指せ適当賢者のいる最上階にレッツゴー!」 こうして元仲間のミィートスを再び仲間?にした、これから長い冒険の始まりだが前途多難な気がする しかしアルを助ける為だと思えば乗り越えられるだろう、頼もしい仲間も居るしな 俺達は、適当の塔の迷路を進み始めた・・・いきなり強い魔物出ません様にと願いながら前に進んだ 続く
12/03/01 12:05 up
心機一転と言う事で新連載小説書きます こちらの小説は不定期更新なので書くのが遅いです アルプ可愛いね〜、あれ見た瞬間に書き始めました 感想、誤字、脱字待ってます〜 では失礼 光闇竜
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