読切小説
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占い師のたわごと
『おや、こんな時間に客とは珍しい。もうそろそろ店仕舞いなんじゃが…まあいい特別に見てしんぜよう。
 それで、お主なにを占って欲しい? ふむ、旅の成否か。よろしいよろしい、では………。
 うむ! 万事問題なく成功すると出たぞ。そなたは精霊の加護により大業を成すであろう。
 
 なぬ、精霊などいるわけがない? そんなものより神の御加護が欲しい?
 おまえさん、どれほど遠くまで旅に出たことがあるかね。ふむふむ。
 ――なるほど、そなたこそ真の賢者よ! その程度の旅で精霊などいないと覚れたのだから!
 
 いや、そなたほどの賢者にわしが言えることなどもはや何もない。
 すぐに戻って旅の支度をするがいい。ぬ、ちゃんと最後まで話せ?
 別に言う必要など……わかったわかった。
 ではひとつ、お主のように精霊の加護を受けた人間の話を聞かせてしんぜよう』

『今となっては昔のこと、ある町にモゲロという名の子供がいた。
 このモゲロは赤子のころに両親を無くし養父に育てられたんじゃが、この養父がひどい乱暴者での。
 毎日のように小さいモゲロに暴力をふるい、機嫌が悪ければ夜中にモゲロを外に放り出した。
 モゲロは養父の理不尽な扱い耐えて生きてきたわけじゃが、ある夜、風の精霊に出会ったのじゃ』


夜の町。
まだ子供と呼んでいいモゲロが外に寝転がっている。
乱暴者の養父の機嫌が悪いため、何もしていないのに罰として外に放り出されたのだ。
いつものことだ。モゲロは目を閉じる。

しかしそこで声がかけられた。
「キミ大丈夫?」
宙に緑色の肌をした人のようなもの。風の精霊が浮いていた。

何でもない。いつものことだ。モゲロはそっけなく返すがくしゃみをする。
昼の熱さはどこへやら。夜の砂漠は肌寒い。

そしてその様子を見た風精が一言。
「私が温めてあげようか」


『風の精霊は気まぐれじゃが、逆に気に入った者には惜しみのない愛を注ぐ。
 初めて会った人間にこれほど肩入れするとは、精霊はモゲロに一目惚れしたんじゃろうな』


養父の家から離れた、町はずれの空き家。
夜の寒さに肌をさするモゲロを風精が温めようとする。
「じゃ、服脱いで。最初は寒いけどすぐに温かくなるよ」
脱いだら逆に寒くなるじゃないかと思いながらも、風精に促されモゲロは上着を脱ぐ。
「下も全部。私におちんちん見せて」
モゲロは躊躇うが結局脱いだ。羞恥に顔が赤くなり、これが温かくなるという意味かとモゲロは一人ごちる。
「あは。やっぱり可愛い」
風精も体と一体化しているかのような服を脱ぎ全裸になる。
緑の肌とはいえ女の子の裸を前にしてモゲロの未熟な男性器は勃起する。
「よしよし、ちゃんと機能するみたいだね。じゃあこれを――あ、逃げちゃダメ」
股間を隠し後ろに下がるモゲロに注意する風精。

皮をかぶっている男性器を剥き、ぺろりと舐める風精。
「こんなに垢がついちゃって……せっかくだから落としちゃおう」
風精は両手でゴシゴシとモゲロの恥垢を落とし、仕上げにと口に含んで舐め取る。

「んっ、ちゅっ……」
チュパチュパと音を立てて男性器を舐める風精。
やがてモゲロはよく分からない初めての感覚を抱き、風精の頭をつかんで腰から離した。
「む、ちょっ……ひゃっ! んん、もう…。精通の精液は口に出してもらいたかったのに……」
風精は髪や顔にかかった白い液体を指ですくい、不満げに舐め取る。
モゲロは生まれて初めての快感に腰を抜かして、はあはあと息をすることしかできない。
「キミは今のがなんだか分かる?」
半ば放心状態のモゲロは意味など分からず、首を横に振る。
「あれは、フェラチオって言うの。そしてキミのおちんちんから出てきたのが精液。
 大人はみんなああいうことをして愉しむの。そしてもっと気持ちいいのが――」
風精はボロ布の上に横たわり股を広げる。
「ここ。この穴…おまんこって言うんだけど、ここにおちんちんを入れて精液を出すセックス。
 私はキミとセックスしたいの。そうすればもっと熱く気持ちよくなれるから」
期待の笑みを浮かべながら風精は最後の問いかけを口にする。
「どうする? キミが私としたくないっていうなら無理強いはしないよ」
 

『精霊はそんなことを言ったが、モゲロが拒否する可能性など考えていなかったんじゃろうな。
 そしてモゲロも先ほど味わった快感を忘れられず、受け入れた』


仰向けに横たわったままの風精の股にモゲロが割り込む。
「ここ、ココね。この穴に入れるんだよ」
風精は指で自分の穴を広げ、モゲロが入れやすいようにする。
「うん、そのまま真っ直ぐ……んっ!」
モゲロの男性器が少し入り風精は声のトーンを上げる。
モゲロも熱くぬめる感覚に、息をこぼす。
「腰を進めて…! ちゃんと入るから…! んっ! んんんー!」
ズブリと一気に根元まで入れたモゲロに風精が抱きつく。
「はぁ…っ。ぜんぶ、入ってるよ。キミのおちんちんが……」

深く繋がった二人だが、そのままでは終わらない。
「じゃ、こんどは抜いて。そう……っく! ああっ、中の肉が引っ張られてる……っ!」
男性器を離すまいとするかのように、風精の膣肉がモゲロに絡み付き、快感を与える。
「どう? やり方は分かったでしょ? だから、キミのおちんちんでもっとグチュグチュして欲しいな……」
とろけた顔で微笑む風精に、目覚めたばかりのモゲロの性欲が爆発した。

「え! いきなり深く…!?」
風精の足を抱え込み、ただ自分の快楽を求めるように動くモゲロ。
「きっ、キミっ! そんな激しくするなんて……! んっ……!」
抗議する風精の口を塞ぐように口づけをするモゲロ。
「むっ……ん! んんっ! んんんー!」
本能なのか初めてのキスで舌を絡めながら、モゲロは風精の中に射精する。
風精は精通したばかりの男の子にレイプ同然の乱暴さで膣内射精されたことにショックを覚える。
「あ…あ……っ。ひどいよ、キミ……」
モゲロは興奮冷めやらないのか、息を荒げたまま、精液と膣液でグチャグチャになった男性器を抜き、風精の口に押し込む。
「むっ……ん」
顔をしかめたものの風精は文句を口にせず、ペチャペチャとモゲロのモノを舐めて綺麗にする。


『とまあ、モゲロの初体験はとても乱暴な物だったんじゃ。この行いには精霊も腹を立てたが結局は許してやった。
 そしてそれ以来、モゲロは毎晩精霊と交わり合うようになった。養父に暴力を受けるモゲロの唯一の慰めが精霊だったわけじゃ』


その夜も風精と抱き合うモゲロ。しかしモゲロは風精の姿に違和感を感じた。
風精の緑色をした腹を指で突っつくと、どこかおかしい感触がする。
もしかして太ったのか? モゲロが訊ねると、風精は言葉をにごした。
「これは太ったんじゃなくて……秘密! 秘密だよ!」
照れたように笑う風精に、モゲロも深く考えようとせずセックスに没入していった。


『精霊が妊娠するなどそうそうあることではないが、運が良いのか相性が良いのか、早々に精霊は子供を宿したわけじゃ。
 ところがモゲロはろくに教育を受けておらず……信じ難いことに女が妊娠するとどうなるかということさえ知らなかった』


夜の廃屋。
子供の背丈に妊婦腹というアンバランスな姿になった風精が、床に横たわるモゲロと交わり合う。
「どうかなモゲロっ…! この動き…っ!」
子宮が下がり深く挿入させなくなった風精だが、代わりに乱れ狂う風のように変幻自在な腰の動きでモゲロの男性器を搾り上げる。
あらゆる方向から襲い来る快楽に、モゲロは耐えきれず風精の狭くなった女性器に射精する。
「ひゃっ! う……ん…。モゲロの…精液が」
風精がモゲロのモノを抜くと、まだ開いたままの穴から精液と膣液、そして微かな羊水が零れ落ちる。


『モゲロを空き家に誘うのはいつも精霊の方だった。
 深夜に外へ出てきたモゲロと宙に浮かび、目的地へひとっ飛びというわけじゃな。
 
 ところがある日、いつもの時間に精霊が来なかったんじゃ。
 どうしたのかと思ったモゲロは町はずれの空き家まで自分の足で歩いて行った。
 そこには既に精霊がいたんじゃが、様子がおかしいので隙間からそっと覗き見ることにした』


月明かりの少ない暗い空き家の中。風精がイヌのお座りのような態勢で息んでいる。
そしてそれを覗いているモゲロの耳に、何処からか水の滴る音が聞こえてくる。

「ダメっ…! まだ出ちゃダメだよ…っ!」
快楽に震える声で、風精が誰かに話しかける。
モゲロが目を凝らすと風精の股の間に何か丸い物が見えた。
「モゲロ…モゲロに見せてあげたいのにっ……! くぅっ…!」
堪えるのも限界なのか風精がブルリと身を震わせ嬌声をあげる。
「あっ、あ、あ、出るっ! ごめんモゲロ…! 私もう産んじゃうよっ……!」
ビチャッと水の弾けるような音と共に、ボトリと何かが床に落ちる。
「は…っ、は…っ」
風精は潰れたカエルのように床に伏せて快楽に打ち震えていた。

全てが終わり何が起きたのか知るためにモゲロは空家へ入る。
「はぁっ………え、モゲロ!? もしかして見てたのっ!?」
出産をモゲロに見せられなかったと、風精は気分が落ち込んでいたが、覗き見されていたことを知り気分を取り直す。
「もう、覗き見なんてしないで目の前で見てくれればよかったのに」
風精は妊娠を知らないモゲロの目の前で子供を産んで、驚かせてやろうと考えていたのである。
だがそんな風精の考えなどいざ知らず、一体何をしていたのかとモゲロは訊く。
「なにって、子供産んでたんだよ」
子供。一体誰の。混乱するモゲロを尻目に、風精は床に転がっている娘を抱き上げる。
その肌は緑色。明らかに人間ではない。

「よしよし。ほら、キミの赤ちゃんだよ」
風精は両手で支えた赤子を差し出すが、モゲロは受け取るそぶりを見せない。
「……? どうしたのモゲロ?」


『精霊は人の心をよく理解していなかった。
 単純に子供ができてモゲロが喜んでくれると考えていたんじゃな。
 しかし突然父親になったと言われて、それを受け入れられる人間などそういるものではない』


「んっ…モゲロ、モゲロっ……!」
経産婦になっても風精の膣は緩くならず、子宮が空になったことで再び奥までモゲロを受け入れるようになった。
仰向けに寝る風精をモゲロが犯す。強姦と呼ぶような乱暴さはないが、
温かさをあまり感じられず、犯すという表現が似合う交わりだった。
「お願いっ…! なか、中に出してっ!」
その声を無視してモゲロは風精から抜き、白い液体で体を汚す。

「あっ……。モゲロ…」
風精は悲しげな顔で体に飛び散った精液を眺める。出産して以来、モゲロは膣内射精を一度もしていない。
射精する寸前で抜き風精の体にかけるか、あるいは床にこぼしてしまう時もあった。

自分の体に飛び散った精液を指でぬぐい、飲み込む風精。
全て拭い去り身を綺麗にすると体を起こし、傍に置いてあるゆりかごを抱えた。

「モゲロ…勝手にキミの子供を産んだ私が悪かったよ。でもこの子は何も悪くないの。
 一度でいいから抱いてあげて……きゃっ!」

ゆりかごを差し出す風精を感情のままに手で突き飛ばすモゲロ。
風精が子供をかばって倒れる。そこでモゲロはハッと我に返った。
自分が養父と同じことをしたと理解し自己嫌悪を覚える。


『まあ、育てる覚悟もない子供が子供を作ればこうなるのは必然かもしれんな。
 こんな感じで二人はギクシャクしていんじゃが、あるとき、モゲロの住む町が盗賊団に襲われた。
 養父も殺され、もうお終いかと覚悟したところに精霊が間一髪やってきて、助けてくれたわけじゃ』


町から離れたオアシス。
地平の向こうは赤く染まり火事が起きていることを覚らせる。

盗賊に斬殺されかけたところで風精に救われたモゲロは、土下座して今までの冷たい仕打ちを謝罪した。
「分かってくれればいいよ。じゃあ、ほら。この子を抱いてあげて」
ゆりかごを渡されたモゲロはそっと娘を抱き上げ頬ずりをする。
その姿に風精は幸福感を覚える。
そしてそれ以外の感情も。

(そういえば最近ずっと中に出してもらってないな……)
オアシスに足を踏み入れ水を浴びる風精。
「ね、こっち来てモゲロ……」
半透明の服を脱ぎ捨て、手を広げ誘う風精。
何を求められているかすぐ理解し、モゲロも裸になり傍へ寄る。
「ふふっ……」
正面から抱き締めあう二人。
モゲロの勃起した男性器が風精の腹にペタペタ当たっていたが、それが風情を壊すことなどない。

「んちゅ…っ……ぷぁ…。なんか久しぶりにキスした気がする…」
実際、愛情のこもった口づけは、出産の日以来一度もなかった。
「掴むものもないし、立ったままじゃ辛いから……こんな感じでどうかな?」
風精が四つん這いになる。底は浅く、水に浸かるのは二の腕の半ばまで。
「じゃ、お願いね…」
風精の尻をつかんで固定し、濡れそぼった風精の穴に挿入するモゲロ。
「んっ……! ああ、やっぱりモゲロのちんぽいいよぉ……」
愛されているという実感のせいか、風精は以前よりも強い快楽を感じているらしい。
「キミも、気持ち良くしてあげるね。ん…こんな感じはどうかな?」
風精の膣内が蠢きモゲロのモノを全周からしごき立てる。
妊娠中の自由な腰の動きを、風精は膣内だけで再現できるようにしたのである。

「…腰止まってるよ。私は気持ち良くしてくれないの?」
その言葉で我にかえったモゲロは、風精の蠢く膣内で何度も注送を繰り返す。
二人の動きにオアシスがバチャバチャと音を立てて水しぶきを上げる。
「ね、モゲロ…! 出すときはちゃんと私のまんこに出して…! キミの子供もっと産みたいから…っ!」
元から孕む気で膣内射精を求める風精に、モゲロはかつてないほどの愛しさを覚える。
「あっ、そこ子宮の入り口っ…! そこで出して……一番奥にキミの精液をっ…!」
風精の頼みに応え、亀頭を子宮口に押し付けて射精するモゲロ。
「ひっ…! あ…んっ……。モゲロの精液…子宮まで入ってる……」
絶頂の余韻に浸る二人。
風精の体に入りきらない精液が滴り落ち水を汚す。


『さて、命は助かったものの、住む場所も何もかも失ってしまったモゲロじゃったが、精霊の助けもありなんとか生きのびた。
 やがて月日も経ち青年になった頃、モゲロは精霊の力で空に浮かぶ帆船を作った。
 これで砂の海を渡り、はるか遠くの国と貿易をするようになったのじゃ。

 そして娘も成長し、母親の精霊そっくりになった。
 母親はろくに歳を取らないので、モゲロ以外は二人の見分けがつかなかったそうじゃ』


夜の砂漠。
モゲロと風精そして娘の三人しかいない船の上。
初めて出会ったころそっくりの風精の姿に成長した娘がモゲロにベタベタと張り付く。

「ねー、お父さん。わたしにもお母さんみたいなことしてよー」
この船を動かすには風精の力が必要なので、燃料補給と称して二人は毎日必要以上に交わり合っていた。
モゲロは気をつかっていたが所詮は一つの船の上。風精があげる嬌声は別室で寝ている娘にも十分聞こえていた。

子供はもう寝るようにとモゲロは言うが、今日の娘はなかなか折れない。
「お母さんあんなに声あげてすごく気持ちいいんでしょ? わたしも気持ち良くなりたいの」
昔は妊娠さえ知らなかったモゲロだが、今となっては近親相姦は禁忌であるという常識がある。
どう説得しようかと頭を悩ませるモゲロに風精が声をかける。

「別にしてあげればいいじゃない。どこの馬の骨ともしれない相手とするより、キミの方がよっぽど良いと思うよ」
確かに娘は愛しているし、馬の骨にくれてやる気もないが、それとこれはと関係ないとモゲロは主張する。
「ほら、お母さんも言ってるんだし、いいでしょ? わたしにもお父さんのちんぽ入れて欲しいの……」
風精と同じ半透明の服をたくしあげる娘。その股間の穴からはすでに粘つく液体が滴っていた。

「モゲロは娘の頼み一つ聞いてあげられないの? それだったらこの船止めちゃうよ?」
その言葉にモゲロは慌てる。予定日までに目的地に着かなければ、積荷は暴落して大損になってしまう。
一家そろって路頭に迷うわけにはいかない。仕方ないとモゲロは娘とセックスすることを承諾した。

モゲロと風精二人の寝室。
普段は二人で横たわるベッドの上に三人目がいる。
「ふふっ、じゃあお母さんが教えてあげるね。まずここ」
娘を背後から抱く風精が指を娘の穴に差し込む。
「あっ…お母さん…っ!」
クチュリクチュリと娘の中をかき回す風精。指を広げたり引っかいたりとほぐす様に弄る。
そっくりの姿の母娘がじゃれあう光景に、モゲロは血の繋がりを忘れ欲情してしまう。
「ちゃんと拡げておかないとダメだよ。モゲロのおちんぽは大きいんだから」
10年以上交わり続けたモゲロの男性器は立派に成長している。
いかに精霊といえども、いきなり受け入れるのは辛いだろう。

「だっ、大丈夫だよ! お父さんのなら……」
風精が指で娘の入り口を開く。
「だってさモゲロ。さ、この子に入れてあげて」
頷きモゲロは股の間に割り込み挿入する。
「う……んんっ! す、すごい! お父さんのおちんぽっ……!」
娘の膣内はやはり狭く、モゲロはミチミチと中を拡張するように進んでいく。
「お父さんでわたしのおまんこがギュウギュウ……!」
深く差し込んで一息ついたモゲロの肩に腕を回し娘がしがみつく。そして顔を寄せ唇にキスをした。
「んっ……お父さん、お父さんっ……!」
モゲロもそれに応え、ペチャペチャと音をたてて舌をからめあう。

「……ちょっと、そんなのじゃモゲロは気持ち良くならないよ。ちゃんと動かないと」
父娘がイチャつく姿に微かな嫉妬心を覚えたのか、娘の腰をつかんで引き離そうとする風精。
「ひっ! お、お母さん…! わっ、わたしの中身出ちゃうよっ!」
モゲロのモノに絡みついている膣肉が引きずりだされる感覚に娘は目を白黒させる。
そして抜けかけたところでモゲロが再び腰を進め深く突き入れる。
「あぐっ…! お父さん……っ!」

娘は最初のうちは初めての感覚に戸惑っていたが、動くうちにこなれてきたのか、やがて快感を口にするようになってきた。
「おとうさん、お父さんのおちんぽ気持ちいいよっ! お願い、わたしをお母さんみたいにして!」
娘の平べったい胸を撫でまわしていた風精はその言葉に目を細める。
「私みたいになりたいの? それならモゲロに孕ませてもらって、このペッタンコの胸から母乳が出るようにしないとねえ…」
孕むという言葉に娘は一瞬未来を夢想し、とろけた笑みを浮かべた。
「お父さん、わたし子供が欲しい…! お母さんみたいに子供産ませて…!」
モゲロはもう今さらだと考え、娘を孕ませるためにその日最初の精液を注ぎ込む。
「あっ…熱いっ……! お父さんの、精液…で、お腹いっぱい……」

娘への種付けも終わり、身を離して寝かせるモゲロ。
やれやれと思ったところで、もう一人いた女に抱きつかれる。
「お疲れさま。じゃあ今度は私の番ね……」
妖しい笑みを浮かべる風精がモゲロに顔を寄せた。


『こうして娘とも肉体関係を持ったモゲロじゃったが、娘の精霊もモゲロと交わり合うことで力を蓄え、船の運航を手伝うようになった。
 モゲロはより早く、より多くの荷物を運べるようになりますます財を増やしていった』


新調し以前より大きくなった船の寝室。
ランプの炎で照らされた二人は、モゲロの目にどこか薄黒く見える。

「ねえ、お父さぁん……今日は先にわたしとセックスしてよぉ……」
娘がモゲロの子を宿して膨らんだ腹を見せつけ、誘惑する。
妊娠する前と比べ妖しい色香を振りまくようになった娘。

しかしモゲロがそれに即座に飛びつくなどということはない。

「ダメだよ、モゲロは私とするんだからぁ……」
妊娠具合も含めてそっくりな風精が、同じような色香で誘うからである。


『いったいどういう偶然か、10年以上まぐわい続けて一人しか子供が生まれなかったというのに、
 娘が妊娠したとたん、精霊も二人目の子供を宿したのじゃ」


結局モゲロをより気持ち良くした方が、先に挿入してもらえるという取り決めで勝負を始めた二人。
母娘が顔を並べて自分の男性器を舐めしゃぶる光景にモゲロは耐えられず射精してしまう。

「あっ! ……ほら、頭についてるよ」
娘の前髪にかかった精液を指でぬぐい口に含む風精。

「お母さんのほっぺにもついてるよ」
舌を伸ばし風精の頬に粘り付いた精液を舐め取る娘。

一見すると母娘が互いの身繕いをする姿だが、その実、少しでも多くモゲロの精液を口にしようとする争い。
やがて相手の口の中に入った精液まで自分の物にしようと、口づけをし深く舌を絡め合う。

その光景にモゲロは、頭蓋骨の飾りを付けた幼女から試しにと渡された分身薬を使ってみようかと考えるのであった。


『こうしてモゲロは風の精霊の加護により、多大な富と大勢の愛すべき家族を得られたわけじゃ。
 わしの占いでお主にはこのモゲロに似た相があると出た。
 旅先で精霊に出会ったなら、敬意を持って迎えるのだ。
 もし精霊の加護を得られなければ、それはひどい末路をたどるじゃろうからな』
11/10/29 12:34更新 / 古い目覚まし

■作者メッセージ
あまりシルフっぽくなかったかもしれません。
あと実際の砂漠の夜は凍える寒さなので裸でいちゃつくことなど出来ません。



ここまで読んでくださってありがとうございました。

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