戻る / 目次 / 次へ |
第1話 巣立ち |
[[オハヨウ、ゴザイマス。ヒロシ様]]
機械が人工的に作り出した女性の綺麗な声がスピーカーから聞こえるが、 自分的にはあまり好きではない。感情が無い奴ほど嫌いな性格だからだ。 俺の名前は山崎ヒロシ現在18歳で髪が赤色とか黄色にはなったりしない 髪の色(黒)も極ふつーうの高校生だった。 29xx年のこの国では、法で18歳になると家から出なければならない (マザコンにはちょっと酷だな) [[シュウショクサキガキマリマシタ]] ・・・そして、職業が勝手に決まる 無論 ニートは絶滅している。 最初は抗議の声もあったが、その人の能力と言うものを計算されて その人にあった職業を自動的かつ、半強制的に決まる。 この法律のお蔭で失業者は減ったし、成功者の数も多くなった・・。 しかし、おれはこう考える・・ <操り人形> 正直嫌だ 「ヒロシおきたかー!?早く下に降りて来い」 朝早くから親の声が聞こえる。いつもいつもこの声で起こしてくれる母(オーガです。) ・・普通魔物が子供を産むと全て魔物のメスが生がまれる。 ・・・・はずだったが、俺は男で普通の人間かな? ・・魔物娘に生まれるはずの運命だった俺。 無論周囲の目は冷たかった・・・中途半端な生き物として扱われてきた。 俺はどうも感情が高ぶるとオーガになってしまう。ので、感情をいつも抑えて いなければならず。 無感情な性格になるかなぁ、と思ったが そうでもなく、普通の無口になっただけで済んだ。 ・・・しかし。 感情が昂ぶって変身(メタモルフォーゼ)する際・・・ ・・・特に人間からオーガに変わる時のエネルギーは 膨大な魔力が周囲に飛散する訳で・・おかげで男友達が少なっかた 何故なら力が上手くコントロール出来ない。ので、 俺とケンカすると・・・別にそういう事が好きなわけではないんだが・・・。 知識がある者なら・・、わかると思うのだが・・ゴホン。 まぁそれは慣れたことではないが、 要するに、感情を抑えればいいだけの事だ。 俺の父は12歳の時に・・死んでいる、死亡原因は不明で、当時色々と騒いだが・・女手一人で育ててくれた母。 自分はマザコンまではいかないが感謝している。 ヒシヒシと階段を降りるとすごく焦げ臭い匂いがしてきた。 「とっと、食え・・」 手を腰にあてて母が立っている。 この御世代、機械が勝手に作ってくれるものだが、今日はどうやら母が作ってくれた様だ。みただけでわかる、 ・・・何故なら母が色々と汚れているからだ。 なれないながらも一生懸命作った後がある・・・。 何故だろう・・、心の奥底がとても暖かかった。危うくメタモルフォーゼするとこだった 「・・母さん。」 「母親として息子が大きくなっていくのを見るのが唯一楽しみだったのだが・・。 寂しくなるなぁ・・・。ほら突っ立ってないで早く座れ。」 「・・あぁ。」 あまり美味しくは、無かったがそんな事は言えなっかた。 そういえば、母の作ったご飯は・・、初めてだ・・。 その後黙々と母の作った最初で最後の朝飯を食べた。 「・・で、どうだった?」 「ん?どうだったて、なにが?」 「何の職業なのか?」 「あぁ。わすれてた!!」 ガタッ!! 急いで階段を駆け上がると・・・ {職業=軍隊 遊撃BBB部隊} 「は?」 ・・呆然とした。 何故ならBBB部隊とはこの国のトップシークレットで、何をしているか俺はしか知らないが、やたらとヤバイ事している事くらいは知っている。しかし、・・・国は存在を否定している。どうしてかはかはよく知らない。 「・・はぁ、」振り向くといつの間にか母が後ろに立っていた 「母さん、俺・・。」握っていた拳が更に硬くなる 「あんたもあいつと同じ道を歩むのだな・・。」 「っえ!おなじって!?」 「まぁ、落ち着いて、早く言うべきだった・・・。」母の表情が暗くなる。 そして、静かに語りだした・・・。 「あの人、つまりはあなたの父親はBBB隊隊長で私の上司だった人。 つまり私もBBB隊って事だ・・・。」 母にBBB隊の事についてやら諸々の事を教えてもらった。 遊撃BBB部隊とは、 Black(黒い) blood(血) blade(刀) の略でかなりのネーミングセンスなのだが・・・、(誰が考えたんだ?) まぁ、要するに名前のとうりやばい奴ららしい 表沙汰になると大問題になる事を平気でやり(無論証拠となる物(者)は全て消滅されるらしい、、おっかねぇ、、。) その後も色々と語ってくれた。 ・・・実際、聞いていてこれから入るところがとんでもない所だと知ってくると、嫌になってくる。 そもそも、俺はそんなに悪い人間では無い。 確かに体を動かす事は得意だ。しかしだ、もしかしたらこれから先、人を殺すことになるかもしれないのだ。 「・・・という事だ、そろそろ時間だな。」 ひととうり話し終えたのかカーテンを開ける。 窓の外を見ると一台の黒いバスが止まっていた。 (まったくと言っていいほど何も聞こえなかったはずなのに、さすが、元BBB部隊なだけある。) この時代、車は空を飛び全自動で目的地まで運んでくれる もちろん誰も運転免許など持っていなくバスの運転手などいない。 「さぁ!!行ってこい!!」 話しを聞いた限りだと何も持って行かなくてもいいらしいが・・ (さすがにパジャマでいくのは・・・ないな。) 「いいから早く行け!!」 母にせかされ急いでバスに乗り込もうとした。が、 何気なく後ろを振り向いた ・・・・母は泣いていた・・・。 急にバスは上昇し落ちそうになったがなんとか堪えた 「かあさ--ん!!今までありがとう!!」 ・・どんどんと母の姿は小さくなっていく 「あばよ!!!」精一杯てを振る母。 負けずに手を振る俺・・たぶん俺今、角でてる 「・・・死ぬなよ馬鹿息子・・・。」(あいつ軽くメタってなかったか?) 誰知れず雲の向こうに消えた息子につぶやいた母だった・・・・。 |