囁く彼女
ふふ…こうして上からあなたを眺めるのも悪くないですわ
なんだか支配したような気分になれますもの
…まぁこれからそうなるのですけれど
彼女はクスッと、どこかネジが外れたような妖艶な笑みを浮かべ僕を見つめる。
月の光が照らす灯りの消えたこの部屋で裸の僕は彼女に捕えられていた。
こうなった原因が僕にあるのは充分に分かっている、ちょっとした好奇心で彼女の嫉妬心をわざと煽ろうとしたからだ。もちろん僕は彼女を愛しているし、彼女も僕の事を愛しているのは分かっていた。それでも馬鹿な僕は好奇心に負け、見事彼女の心に真っ黒な火を点けてしまったのだ。
もう…そんな顔なさらないで?分かっていますのよ…??
あなたがどんなお気持ちであのような真似をしたか…
もっとはやく気づいてあげるべきでしたわね、ふふ…
僕はギュと彼女に抱き締められた。彼女の甘く心地よい匂いと微かな吐息が、彼女の豊満な身体が、僕の感覚を支配してゆく。そして彼女の下半身の尾がシュルと僕の足に巻き付いた。彼女の尾は彼女の種の中でも格段長い方らしく、僕の足全体に絡むのも他愛のないことだった。こうして僕は完全に彼女に文字通り捕えられてしまった。
ふふ…考え事ですか?いけませんよぉ?たとえ私の事でも…ね?
どうですか?いつもはここまで密着はしませんものね?
きもちいぃ…??ふふ…私が囁く度にお顔がトロンとしてますわ
そう、もうすでに僕の思考はかなりにぶってきている。彼女の声はとても美しく、僕が彼女に惚れたのも声がきっかけだったくらいだ。でも、今日の彼女の声は少し違う、どこかあまく、少しだけ、いつもよりもひくいトーンのような、まるで…。
ふーっ
ビクッ、と抑えられた僕の体が少しだけ動く、なにをされたかが一瞬分からないくらいの衝撃を耳にうけたが、どうやら、ただ、いきをふきかけられただけようだった…。
ふふふ…私まで驚いてしまいましたわ
そんなに良かったのですか?ふーっ、が
もっとしてあげしょうか?ふふ、でもこうして囁いている方が幸せそうですわね
横顔だけでも充分わかりますのよ?あなたがどれだけ蕩けていくか、なんて、ね??
今日はいつもとちょっと違っているの、気づいてくれましたのね…
とっても嬉しいですわ、そこまであなたの耳に染み込んでいてくれて…
そう、あなたがあんな事をなさったから、今日はお仕置きですの
ご自分でも分かっていらっしゃる様ですけれど、どんなに反省なさっているとしても私はもうお仕置きする、って決めてしまいましたから…
彼女はクスクスとわらう。
さて、そろそろですわね
私ももう我慢出来ませんの、早くあなたを…
ふふっ、いけませんわ、さすがに焦り過ぎました
悪い子にはじっくりねっとりお仕置きして差し上げませんと、ね…?
彼女のひんやりとした手がぼくの頬をなでる、これから始まる彼女のお仕置きに対して、おそれとも期待とも言えない興奮で火照った僕の頬には彼女の手はとても気持ちよく…。
ふふ、私の手が気持ち良いのですか?あなたの頬も温かくて気持ち良いですよ
もしかして、お・し・お・き、に興奮してしまったのかしら??
んふふふ…本当にいけない子…否定はしませんわね?
だって…ここも、とっても興奮してますもの…
はぁ…とっても硬くて頬よりも熱いですわ…あなたの…おちんちんっ…
うまく、巻き付かれた尾に触れていない僕の股間を彼女がすり、となでる。
それだけでも僕の股間はビクッ、と反応してしまう。そして、なにより彼女が僕の耳元で淫らな言葉を囁いている…。僕の興奮はよりいっそう高まるばかりだった。
あはぁ…お顔がさらに火照ってきましたわよ??えっちな言葉…囁かれるの…恥ずかしいの…??
んふふっ…とぉっても可愛らしいですわ…ほら目をそらさないで…??
それにしても…囁きながらとはいえ、ひと撫でしただけでこんなに反応なさるなんて…んふふっ…
けれど…今、あなたのここが反応したのは私が撫でたからなのですよ?
いいですか?あなたの手でもなく、私の手が触れたから…他の女などもってのほか…
まぁもう充分わかっているでしょうけれど…んふふ…
そんなことはもちろんわかっている、だからもっとさわってほしい、囁いてほしいっ、そう、ほかでもない彼女に…気づけばぼくは彼女に懇願していた。
あら…ちょっといじわるが過ぎましたかしら?
んふふふ…よろしいですわ、でもいきなりはしてあげませんわ、じっくりと…、言ったでしょう??
彼女にまた、ふーっといきを吹きかけられるそれだけでもきもちいい、のに少しずつ僕の股間を彼女が手でやさしくしごいて…
あぁ…いいですわ…そのお顔、気持ち良くなる事だけを考えている顔…
ねぇ、あなたがさらに気持ち良くなるにはどうすればよろしいのでしたっけ…
彼女がみみもとでささやく、そんなのきまっている…。
んふふふふ…そう…そうですわぁ…あなたが気持ち良くなるには私に上手にオネダリして…んふふ…まぁ今回は反省の意も含めて及第点といったところですわ…
ねぇ…見て??ここ、私のここもあなたが欲しくて、あなたを頂きたくてたまりませんの…あなたをはやく味わいたいんですの…
ぼくだって、はやく、彼女と、きもちよくっ、ぼくは彼女になんども…。
んふふふ…ごめんあそばせ、さきほどの及第点というのはウソ…
足りないものがありましたの…
あなたってば、えっちな言葉を恥じらって、さきほどのオネダリも全然伝わりませんでしたの…
どういえば良いのかお分かり?
彼女はまた妖艶な笑みを浮かべ僕にたずねた。ぼくのもう欠けらものこって無いような理性なのか、それとも、より興奮を求めた本能か、ぼくの口は開かなった…。
全く、手のかかる子ですこと…
私が今から申し上げることを復唱するのですよ?よろしい??
ぼくはうなづいた。
んふふふ、いい子…
では…
「僕の大好きなご主人様、どうかこの僕にお仕置きを、大好きなご主人様のとろとろのおまんこで僕のおちんちんを、えっちにじゅぷじゅぷ召し上がって、大好きなご主人様のおまんこに僕のどろどろの精液をビュルビュル出させて下さい。
僕を…一生……貴女だけのものにして下さい。」
さぁ…言えますわね?
もう…覚えきれないのですか??
んふふふ、ほんっとうに手のかかる子ですわ…
仕方ないですわね、ほら私がもう一度ささやいて差し上げますから、一緒にえっちなオネダリしましょうねぇ…
…はい??オネダリが増えている??
全く…覚えきれなかったいけない子のくせに口ごたえなんて許しませんわ…
んっ、くちゅ、んっ、ふぅん、ちゅぱっ、ちゅ、じゅるる、ちゅうぅぅ、んはぁっ、れろ、れろ…
はぁ…これとっても素敵ですわ…
いかがかしら…?私に無理やり舌を犯されるのは…
んふふふふふ…素直でよろしいですわぁ…
はぁっ、さて、あとはぁ、さきほどのオネダリですわ…
もう私も限界ですの、早くっ、あなたを…
あなたをぉ、私だけのぉ…
…っっ、そうっ、ですわ…
ねぇ…最後にうかがいますわ…
私、は、ね…?
本当に、あなたを、私だけの、私だけのものにして、一生、離すつもりは無いんですの…
それでも…一生、私と一緒にいて頂けますか…
そう、思って、頂けますか…
ふと、彼女がいつもの、出会った時のようなはっきりとした、さっきとは別の魅力を持つ声で、僕にたずねる…。
僕は、本当に駄目なやつだ、彼女をここまで…。
僕の返事は決まっている。返事だけじゃ足りない、僕の思いを彼女にっ…。
んぅぅぅんっ…そんなのっ、そんなの、ずるいぃっ…ですわっ…
んふふ、ふふっ…はぁん…やっぱりあなたってばとぉっっても…いけない子ですわ…
もう、我慢できませんのっ、お仕置きぃ、して差し上げますわぁっ…
ズプズプッと、勢いよく、彼女が僕をたべる。彼女のそのとろとろになってぼくをあじわうくちはあまりにもきもちよすぎて、ぼくはかんがえることすら…
んっ!!んはぁぁ!!んぅぅっ、んやぁぁっ、ふぁぁぁん…ふぁぁ、あんっ…はぁ…はぁん…
僕も彼女もひとつになった瞬間に絶頂を迎えていた。僕の頭の中は彼女のものになれたという喜びで真っ白になっていた。
はぁ…はぁ…もっと、攻めて差し上げるつもりでしたのに…あなたがあのような事おっしゃるから…
もう絶対にぃ、許して上げませんわよっ…
二度と…離しませんっ…
んふふっ…
あなたはぁ…いっしょう…わたくしの…ものっ…
ふふっ…んふふふっ…
絶頂を迎え僕にそっと倒れ込んだ彼女が耳元でささやく…。
出会った頃のものでも、さっきまでのものでもない、彼女に全てを捧げた僕を決して逃がさない、身体と心全体に響き渡って他の全てが雑音のように耳障りで、どうでも良くなるような声で。
16/03/22 22:17更新 / ろーるみー