読切小説
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死にたがりな男とショゴスさん
「あはは、また射精しちゃってる。もう、指一本も動かないんじゃない?あと一回射精しちゃったら、死んじゃうと思うよ?」
「……ぁ……ぅ…」
「ふふっ、おちんちん、ぐちゅぐちゅに犯されて、気持ち良い?私に精気を吸い取られて、喜んじゃってるね」

紫色のベッドの上で、男は女に襲われていた。女は不定形の身体で男の身体を覆い、粘度の高い身体を男の全身に這わせ、男に快楽を送り続ける。女の身体が上下する度に、大きな胸がたぷん、たぷんと男の眼前で揺れた。

「もう、口も動かせないんだね。良いよ、最後の射精、私の膣内で出して」

男は両腕を頭の上で拘束されており、うめき声をあげながら腰を引こうとするが、ベッドの上で騎乗位の体勢で犯されているため逃げることは出来ない。足も動かせず、ただ射精を堪えることしか男は出来なかった。

次第に男の肉棒はピクピクと震え始め、射精の兆候を見せ始める。女は腰を動かす速度を早め、男を射精させるべく膣内を脈動させる。

「んん!また中で熱いのが……あらら、動かなくなっちゃった」

少し透き通ったな女の身体、その中に白濁液が吐き出され、男は動かなくなる。そのことを確認した女は、男の隣で眠りについた。



「ごちそうさまでした」










翌朝、女が朝食を作っていると、起きてきた男が女に声をかけた。

「リリィ、昨日は凄かった。本当に死んでいく感覚を味わえたよ」
「ふふ、当然ですよ。睡眠魔法を段階的に使って疑似的な死を作り出したのですから」

リリィと呼ばれた女は、昨晩とは打って変わって穏やかな表情で男と会話する。昨晩のように、男を弄ぶ旧魔王時代のサキュバスのような雰囲気は一切無く、淡々と2人分の調理を進める。





リリィは元々、奉仕の精神に満ち溢れたごく普通のショゴスだった。怠け者な息子の一人暮らしに不安を覚えた親が彼女を雇ってから、3日も経たずに息子と彼女の2人は結ばれた。そのまま初夜を経て、順調に新婚生活を過ごしていたリリィは一月前のある日、旦那のとある姿を見てしまう。

それは男がサキュバスに逆レイプされ、搾精死する映像で自慰行為をする旦那の姿だ。

映像ではみるみると男が痩せ細り、サキュバスがエナジードレインを行っているように見える。今代の魔王となり、数少ない発禁となったR-18ものだ。

よく見ればサキュバスの羽の生え方や、尻尾の場所がおかしいことがわかる。昔の教団が作製したプロパガンダであり、今とは比べものにならないほどに画質は酷いが、それでも旦那は自慰をしていた。

「ご主人様!何でこのようなものを……!」
「……隠していたのは謝るよ。
でも、僕はエナジードレインをされたいんだ」
「……はい?」
「身体が動かなくなって、それでも与えられる暴力的な快楽に、抗えずに射精したい。射精したら死んでしまうと本能的にわかっているのにも関わらず、射精したい。餌として蔑まれながら、射精したい!」

当然行われる夫婦会議。詰め寄るリリィに対して旦那は自身の性癖を包み隠さず伝えた。それに困惑したリリィは、少しの間目を瞑ると、覚悟を決めた目で旦那を見据える。

「あなたがそのような性癖を持っていただなんて知りませんでした。もう、いいです。あなたを吸い殺してあげます」
「へっ?うわっ!?」

リリィが宣言すると、即座に旦那の座る椅子から触手が生え、旦那の身体を拘束する。服は溶け、口はリリィの舌で塞がり、旦那の身体をにゅるにゅると触手が這い回る。

「じっとしていて下さい。あなたの望んだエナジードレインですよ?」

リリィは下着の一部に穴を空けると、旦那の肉棒を咥え込む。リリィが腰を降ろして肉棒全体を包み込むと、旦那は一物が溶けたかのような感覚を味わった。

そして旦那は、自身がいつの間にか射精していることに気付く。甘い快楽の中で、とくとくと緩やかな射精をリリィの中で行っていたのだ。そして、それが止まらない。

「ふふふ、私が怖いですか?私を怒らせたのだから、怖いのは当然です。
今、あなたの生命力を精液に変換して出させているのですよ」

ずっと射精しているような、心地の良い射精が止まらない。射精している間も、亀頭には細い触手が巻き付き、肉竿には粘液が絡みつく。全身をリリィに愛撫され、口からはリリィの触手から吐き出される甘い蜜を飲み続ける旦那は、少しづつ意識が薄れていく感覚に陥る。

「おちんちんの先端をちゅうちゅぅ吸われるの、気持ち良いですか?
おや、もう限界が近いようですね。……それでは、死にましょうか」

リリィが死の宣告を行った途端、旦那の肉棒に絡みつくリリィの膣は蠕動し、断続的に擦り上げる。射精の快感が一気に増し、迫真の演技に少しばかり恐怖を感じ始めた旦那は、糸が切れたように途端に動かなくなった。

「あっ……睡眠魔法で少しずつ眠らせたかったのですが、加減が難しいですね……」

最後、亀頭からとぷっと漏れ出した精液まで全て吸収したリリィは、旦那の汗を舐め取り、ベッドへ寝かす。先程まで搾られていたのにも関わらず、旦那の寝顔は今までで一番穏やかな表情だった。





「ねえリリィ。今日は丸呑みとか、駄目かな?」
「……しばらく体内で、ザーメンタンクとして飼いましょうか?」
「本当っ!?苗床化とか四肢欠損とかも出来る!?」
「出来ますけど、手足は私の体内の肉壁に埋める感じで……幻覚魔法も使ってみましょうか?」

以降、旦那は毎晩リリィの疑似エナジードレインを受け続けている。日に日にリリィの演技は上手くなり、旦那も本当に生命力が吸われているかのような錯覚を起こすほど、強烈なものになっていった。その度に旦那がリリィを褒めることで、リリィは次々と新たなる奉仕に目覚めていく。

時々旦那はリリィの体内で飼われ、触手オナホに延々と精液を吸い出されたり、胎内回帰しているが、2人が交わらない夜は無かった。
18/08/21 00:02更新 / 脳内お花畑

■作者メッセージ
初投稿です。まずは未熟者の文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。誤字脱字、おかしな表現などがあれば指摘してくれると嬉しいです。

続きは連載という形で投稿しました。

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