ねとねと
ブッチはもう一度ため息をついた。
もう何時間そこに居るかは分からない。
太陽が沈み、動物の声が聞こえなくなった森の奥深く。
聞こえてくるのは風の音と、震えてこすれ合う植物の音のみ。
ブッチはそんな寂しい所で仰向けに倒れていた。下半身を丸出しにしながら。
「はぁ……どうしよう」
またため息。
彼が誰も居ない所で、猥褻物陳列ショーを行っているのには、理由があった。
まだ太陽が空の天辺にある頃。彼はこの森に入り食用の植物を採っていた。
彼の趣味は、そういった植物を集め調理する事である。
しばらく草を採り続けると、彼は不意に尿意に襲われた。
茂みに覆われた場所を探し出すと、きょろきょろと辺りを見渡す。
誰も居ないのを確認すると、彼はおもむろにズボンを下ろした。
「はぁ、すっきり……」
放尿中特有の安堵感に身を任せていると、彼の背後の茂みががさがさと鳴った。
「なんだ?」
彼が振り返るのと、その茂みからコカトリスの少女が顔を出すのが同時であった。
「え……?」
「きゃぁー!」
二人が声を上げるのも同時であった。
そして次の瞬間、コカトリスの両目から光が迸った。
赤と白が混じった煌く眼光は、ブッチの両目に光速で到達すると、すぐさま彼の運動能力を麻痺させた。
彼は尿を出し終えると同時に、棒立ちのまま後ろへ倒れた。
彼は倒れたまま、コカトリスの走り去る音と、高速で遠ざかっていく彼女の悲鳴を聞いた。
がさがさ。
石化の呪いが少し解け、手の指がようやく動き始めた頃、ブッチの頭の方向から、茂みの鳴る音がした。
――やっと助けか?でもこの格好は見られたくないな
と葛藤していると、彼の顔を覗き込む人影が姿を現した。
「あら、女王様の言う通りでしたわ。こんな所に殿方が」
彼を覗き込む女性。彼女の全身は真っ青で、いわゆるメイドのような格好をしていた。
突き出した両手が担架に変形した青い女性に、戸惑いながらブッチは運ばれた。
突然現れた魔物に不安を感じたが、石化の呪いはまだ解けないので、彼女のなすがままになるしかない。
彼女の足元からは、うぞうぞじゅるじゅるという不思議な音がする。
「あのぉ……それでアクアさん。どこに連れて行かれるんですか?」
自らをアクアと名乗った真っ青な彼女――スライムと呼ばれる魔物らしい――に対し、ブッチは不安そうにつぶやいた。声帯がまだ中途半端に石化しているため、アヒルのような声色になっている。
「女王様の所ですわ」
彼女は答えた。
「女王様、ですか……」
「はい。私が仕える女王様は、さまざまな呪いを打ち消す力を持っているのです。ブッチ様は見た所、コカトリスの石化の呪いを受けておられるみたいですので、女王様に解いてもらうのです」
「はぁ、なるほど……」
ブッチはほっと胸を撫で下ろした。このまま森の最深部まで連れて行かれ、食べられるのではないかとひやひやしていたのだ。
「もうすぐ女王様の御前ですわ」
アクアはそう言うと、両腕を突き出すように伸ばし、姿勢を低くした。
ブッチが突き出された方向に視線を移すと、そこには真っ青な玉座にゆったりと座るこれまた真っ青な女性が居た。
すらりとした両足を斜めに伸ばし、背筋はぴんと伸びている。それでいて、堅苦しさを感じさせない。
女王から迸るオーラは、貫禄がありながらも慈愛に満ち溢れていた。
ブッチは言葉を失った。
「女王様、ご指示の通り、男をお持ち致しました」
「はい、ご苦労様です」
アクアからブッチを受け取り、自らの腕に彼を抱いた。
「ブッチ様、我がスライムの国へようこそ。私、女王のアクアでございます」
柔らかな微笑みを浮かべつつ、彼の顔を覗き込む女王。
「え、あ、何で、俺の名前を?それに……アクアって……」
――最初に出会ったスライムも、名前がアクアじゃなかったか?
あまりの展開の急さに戸惑い、とりあえず素直に疑問を述べた。
「あら、そうですね。何と言ったらよろしいのか……簡単に言いますと、ブッチ様を連れてこられたメイドも、私なのですわ」
そして……と彼女が言うと、女王の横に、もう一体の人型のスライムが姿を現した。
彼を運んだメイドは、腰まであろうかという長髪であったが、今出てきたメイドは、可愛らしいショートヘアーであった。顔も、他の二人より幼く見える。
「私を含め、三人とも私なのです。見る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう。五感全てを共有しているのですわ。ですから、メイドとあなたの会話も全て私は知っているのです」
微笑を絶やさずに、女王は言った。
「は、はぁ……」
ブッチはため息ともうめき声とも付かぬ、中途半端な返事をした。
「あ、そうでしたわ。あなたはコカトリスの呪いにかけられて、困っておられるようですね」
女王はポンと手を叩いた。
「あ、は、はい。その、ずっとこの状態のまま動けなくて……メイドさんに解いて貰えると伺ったものですから」
「はい。はい。存じております。ちょっとお体を調べさせて頂きますね」
女王はそう言うと、ブッチの頭を両手でぺたぺたと触り始めた。
ひんやりとして、適度に湿って、ぷにぷにと柔らかい彼女の手。そんな彼女の両手に優しく頭を撫でられ、気持ち良さそうに目を細めた。
――あっ!
彼は息を呑んだ。
彼の視線のまん前に、女王の豊満なバストがあったのだ。
スライムの体であったので、今まで気にならなかったのだが、彼女の姿は人間の全裸と全く同じシルエットであったのだ。
乳首はないが、ぽよんと柔らかそうな巨乳が、重力に従って少し垂れている。
今すぐ飛び込み、両手で鷲掴みにして甘えたくなるようなおっぱい。彼はそこから目が離せなくなった。
コカトリスの石化の呪いは、意識的に動かす部分だけを麻痺させる呪いである。したがって、無意識に動く部分は通常通りに動く。
なので、心臓が止まったり、呼吸が止まったりすることはないのである。
そして、ブッチは男である。そんな彼が、おっぱいを目の前にしたらどうなるか。
「あら。あら。うふふ。『お姉ちゃん』のおっぱいを見て、そんなに大きくしちゃって……もう、しょうがない子ね」
むき出しの彼の股間を見て、彼女は嬉しそうに言った。
女王の突然の口調の変化に、ブッチは驚きの声を上げた。
「え、な、何ですかっ!女王様、そんないきなり……」
「女王様じゃなくて、お・姉・ちゃ・ん、でしょ?」
女王、もといお姉さんは、相変わらずの甘えたくなる微笑を浮かべたまま、彼を玉座の前の地面に横たえた。
彼女達の周りの地面は全て、ブルーシートのように薄いスライムに覆われており、彼の背中がそこに触れると、ぬちゃりと湿った音がした。
彼女は彼の頭を触りながら、彼の性癖を読み取っていたのだ。
彼の家族は、母以外は父、兄と弟の男ばかりである。なので、彼は昔から姉や妹に憧れを持っていたのだ。
「ねぇブッチ。コカトリスの呪いを解くにはどうすればいいか、知ってる?」
彼の足元へ移動しながら、彼女は尋ねた。
「い、いいえ、分からないです」
「この呪いはね、意識して動かす部分だけを麻痺させるものなの。だから、心臓は止まらないし、呼吸は出来るでしょ?この呪いを解くには、外部の力で無理矢理体を動かしてあげればいいの。そして、一番手っ取り早く呪いを解く方法は……」
そう言って、彼女は彼の体に覆いかぶさり、彼の耳に唇を寄せた。
「射精」
「え……」
今までと全然違う艶っぽい声に、彼の背筋はぞくりとした。
「おちんぽから白いミルクを発射しちゃうあれ。それをすれば、全ての運動機能が一気に回復しちゃうのよ。気持ちいいし、呪いも解けちゃうし、いい事尽くめでしょ?」
そう言って、彼女は自分の胸を左右に開いた。
ぬちゃぁ……と粘っこい音がして、両胸の間で、粘液が糸をひいて橋を作っている。
「だから、お姉ちゃんの胸にいっぱい甘えて、いっぱい出してね?」
その淫らな姿にすっかり悩殺されたブッチは、ちぎれんばかりに首を縦に振った。
「ふふっ、そんなに興奮しちゃって……じゃあ、いっぱい甘えさせてあげるからね」
そそり立つペニスに、彼女の胸の谷間が吸い付いた。ねっちょりとした感覚が、彼の脳に快楽を送り込む。
甘い快楽に、背筋が無意識に反り返った。
「ふふふ……動いてる動いてる」
彼女は嬉しそうに笑った。そして、ペニスを包み込んだ双丘を優しく上下させ始めた。
ぬちゅ、ずちゅ、むちゅ……
柔らかな肉と、粘液が奏でる卑猥な水音。
その音が激しくなるのと同時に、彼の性感が高まっていく。
「お姉ちゃん……お姉ちゃぁん……」
ブッチは恍惚とした表情で、ひたすらお姉ちゃんと連呼する。
思考を読み取り、ブッチの性癖をピンポイントに刺激する姿形に変身したスライム女王の攻撃に、ブッチは心の底から酔い痴れた。
「お姉ちゃん、もう出ちゃう、もう、出るぅ!」
彼が叫ぶと同時に、彼のペニスの先から白い液体が迸った。
女王は舌を伸ばし、谷間の隙間から飛び出す精液を受け止める。
「あはっ、出しちゃったね……おっぱいの谷間でこんなに糸をひいて……ほらぁ」
彼女がそう言いながら両胸を広げると、そこにはこってりとした精液が、蜘蛛の糸のように両胸の間に張り巡らされていた。
彼が興奮しながらその光景を眺めていると、谷間の精液がみるみる彼女の青い体に吸収されていった。
「んふふ……ごちそうさま。とっても濃くて、とっても美味しい……」
彼女はそう言って、彼の手をぎゅっと握った。
「それで、どうかしら。体は動くようになった?」
「え、あ、はい……」
ブッチは腕を持ち上げてみた。
「あ……動く、動きます!」
上半身を起こし、両腕を上に伸ばす。
「すごい!本当に呪いが解けました!ありがとうございます!」
そう言って、彼が立ち上がろうとすると、彼の両腕がそれぞれ何かに挟まれた。
「まだ、私達がいるでしょ?」「そうだよ、お兄ちゃんっ」
彼の左腕に長髪のメイドが、右腕に短髪のメイドが抱きついて動きを制した。
「そうね、助けてあげたお礼って事で、もう少しお姉ちゃん達に付き合ってくれないかしら?」
彼の正面にずずいと女王が迫ってくる。
「今度は、四人で一緒に楽しみましょ?それと、三人とも『アクア』だとブッチが混乱するだろうから……」
「じゃあ私がベスで。まあ、私もブッチの姉なんだから、『姉貴』って呼んでね」
長髪のメイドがそう言うと、彼女の体が変化し始めた。頭に乗っていたヘッドドレスが消滅し、メイド服を形作っていたスライムが蕩け落ちて全裸になった。勝気な瞳はそのままである。
「じゃあ、私はミホって呼んでね、お兄ちゃん」
妹役であるらしいミホも、そう言って全裸になった。
「じゃあ、お姉ちゃんはそのままアクアという事ね」
ふふっと目の前のアクアは微笑んだ。
「それじゃあ、まずはキスしようなっ。姉さんのパイズリ見てたら、私もう我慢できなくて……」
ブッチの左側に居たベスが、彼の目の前にずいっと顔を寄せた。
「ああっ!お姉ちゃんずるい!」
それに文句を言ったのがミホである。しかしそれをアクアとベスが制する。
「だぁめ、私が先に言ったんだから、私からするのっ!」
「そうね。ベスの方が早かったから。ミホは後でいっぱいキスしてもらいなさい」
それを聞いて、ミホはぷぅと頬を膨らませた。
「それじゃあ、早速、私と、キス……」
言うや否や、ベスは間髪入れずにブッチの唇にしゃぶりついた。彼の顔を両手でがっちりと固定して、そのまま彼の口内に彼女は舌をねじ入れる。
「はむっ、れるぅ……じゅるっ、ちゅっ、ちゅるるるるぅ……」
ブッチは自分の唾液を吸い取られ、彼女の唾液が送り込まれる姉貴の愛情たっぷりのキスに、わけも分からず酔い痴れた。
彼女の唾液は、甘い香りがして、蜂蜜のようにとろとろとしていて、果実のような味がした。
「いいなー。お姉ちゃんいいなー。うらやましいなー。ミホもキスしたいなー……あっ」
指をくわえて眺めていたミホは、ブッチの股間に視線を落とすと、悪戯な笑みを浮かべた。
「じゃあ、ミホは、こっちの唇にキスしちゃおっ!」
そう言うと、彼女はベスとのキスでまた大きくなったブッチのペニスの先に唇を寄せ、ついばむようなキスをした。
「ん!?んむ!」
驚きと快楽で思わず呻いてしまうブッチ。これで面白くないのがベスである。
「むちゅっ、じゅるぅ!だぁめ!私のキスに集中しなさい!あむぅ」
後頭部に両手を回し、ベスは更に彼の口内奥深くまで舌を侵入させていく。
一方のミホは、そんな姉の対抗心に気にも留めず、ひたすら亀頭に唇と舌を這わせる。
「ちゅっ、ちゅっ、はむっ、あむっ、ちゅっ……あはっ、さっき出した精液がまだ残ってるっ、美味しい……」
キスをしながら、尿道に残った精液を吸いだしていく。
「じゅぅ、ちゅぅちゅぅ……お兄ちゃんの精液、美味しいよぅ……もっと、もっとちょうだい……」
ストローのように肉棒を吸い、こぼれる精液を飲み干していくミホ。精液の甘美な味と匂いによって、その顔は蕩けきっていた。
「あぁ、あぁぁぁ……ミホちゃん、それ、すごいぃ……」
ミホの吸い付きとくわえ込んでのピストン運動に、ブッチは腰をがくがく震わせながら呻いた。
「うんっ、もっと、気持ちよくなってね、お兄ちゃん!じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ……」
彼の喘ぎを聞いて、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「ブッチぃ……ねえ、私のキスも、気持ちいいでしょぉ?」
すっかりミホの口撃にめろめろになっている彼の顔を覗き込みながら、ベスは言った。妹に骨抜きにされた悔しさで、彼女の目にはすでに涙が溢れている。
「お願いだからぁ……私の方も見てよぉ……ぐすっ」
「あ、姉貴……」
先程の勝気な印象とは打って変わっての、涙を流す姿。それを見て、ブッチは心臓がきゅんと締め付けられる思いがした。
――か、可愛い!
彼の心は、ギャップ萌えにときめいた。
「姉貴ぃぃぃぃぃ!!!」
次の瞬間には、彼はベスに思い切り抱きつき、彼女の体を後ろに押し倒していた。
「姉貴、姉貴、姉貴っ!」
彼女の体をつぶれるほど抱きしめ、彼は彼女の唇を貪った。
「可愛いよぉ!姉貴すごく可愛いよ!」
何度もディープキスを繰り返しながら、彼は勃起したペニスを彼女の股間に擦り付ける。
「ねぇ、姉貴、俺のここ、もうこんなに大きくなってるんだよ!?姉貴のま○こに挿入れたくて、もうこんなにぱんぱんになってるんだよ!?挿入れていいよね!?いいよね!?」
待ちきれないとばかりに、彼の腰の動きの速さが増していく。
ベスの全身から汗のように溢れるとろとろの粘液で、彼のペニスはすでにどろどろになっており、彼女の恥丘と彼のペニスの間に太く粘ついた糸がひいている。
「うん、うん!私もぉ、もうブッチのおちんぽが欲しくてたまらないのぉ!早くちょうだぁいぃ!」
彼女の叫びを聞くと同時に、彼は彼女の女陰に陰茎を侵入させた。
棒も穴も粘液まみれだったので、すんなりと最奥まで挿入された。
「は、挿入ったぁ……」
「お、おくぅ……すごいぃ……」
一突きで最奥の一番気持ちいい箇所を突かれ、痺れるような快感に体を縮こませて悦んだ。
「お、おぉぅ……姉貴の膣内……ぬめって、気持ちいぃ……」
快感に痺れたのはブッチも同様である。さっきよりも強く彼女の体を抱きしめ、時折体をびくっと震わせた。
「ブッチぃ……早くぅ、早く動いてぇ……」
腰をくねらせ、膣肉をぐちゅぐちゅと蠢かせておねだりをした。
「あうぅっ、は、はいぃ!」
その刺激にまたブッチは呻き、言われた通りに腰をストロークさせた。
「あんっ、おんっ、おくぅ、おくぅぅぅ……こんこん、こんこぉんぅ……叩いてぇ……すごいよぉ!ブッチのおちんぽすごいよぉ!」
ベスは両脚を彼の腰へ回した。彼の背後で重なった両脚は溶け合い合体し、さながら巨大なスライムの輪で彼の体を締め付けるような格好になった。
「もっとおくぅ、ごんごん叩いてぇ……」
輪を締め付け、彼のペニスを更に奥へ奥へと導く。輪の締め付けと同時に、膣肉の締め付けも強くなった。
「姉貴の膣内、すごぃしまるぅ……気持ちいぃよぉ……」
狂ったからくり人形のように、彼は腰を一心不乱に動かす。
「出るぅ、姉貴ぃ、もう出ちゃうぅ!」
「うん、うんっ!きて、きてぇ!膣内の奥にぃ、いっぱい白いの出してぇ!」
「あっぐぅぅぅ!」
びゅるぅ!びゅるるるるるっ
ブッチは叫びながら背筋を仰け反らせ、彼女の望み通り、膣の最奥へ思い切り白濁液をぶちまけた。
「あ……お……おぉぉ……おぉふぅ……」
ベスもブリッジのように体を反り、女の快楽を全身で味わった。
彼女のちょうどへその辺りでぷかぷかと漂う精液は、徐々に彼女の青と溶け合い、やがて消えていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
射精後独特の気だるさを感じながらブッチが視線を落とすと、そこには口をだらしなく開け、端から涎のような粘液を垂れ流しているベスのだらしない顔があった。
少しつり目の活気に満ちた瞳も、今は快楽に蕩けきっている。
ブッチは彼女のぷるんとした肉厚の唇に吸い寄せられて、
「ちゅっ……ちゅっ……むちゅ……」
吸い付くように口付けを交わした。
「姉貴……すごい、気持ちよかった……」
「うん、私も、ブッチのちんぽ、とっても気持ちよかった……」
ちゅっ、ちゅっ、と二人の唇が合わさる音が、辺りに響いた。
「ずーるーいー!」
余韻に浸っている彼の体を、ミホが思い切り引き剥がした。
「お姉ちゃんばっかり出してもらっちゃって!次はミホの中に出してもらうんだからね!」
そう叫ぶと、ミホはブッチの体を後ろに引き倒した。そのまま彼の腰の上に跨る。
彼女の股間の谷に、射精したばかりの柔らかいペニスがこすり付けられる。
「ミホのえっちなお肉、柔らかくって気持ちいいでしょ?えへへ、ぷにぷにー」
とろとろと滴る粘液がペニスにまぶされ、徐々にその硬さが復活していく。
「ふふーん、お兄ちゃん、二回も出したのにもう硬くなっちゃったんだ。早く、ミホの中に挿入れたくてしかたがないんだねっ」
そう言って、彼女は亀頭の先っぽを自らの膣の入り口に押し当てた。
「ほら……私のとろとろま○こ、お兄ちゃんのを早く挿入れたくて、とろとろひくひくしてるよ……ミホも、もうがまんできないから、挿入れちゃうね……」
彼女の腰が、ゆっくりと下がっていく。
「あ、あぁ……」
ブッチの口から思わずため息が漏れた。
ミホの膣内は、とてもきつかった。膣肉がペニスをきゅうきゅうと締め付け、強烈な快楽を彼の脳内に送り込む。
単純であるが、強力な刺激。ぬるりとしてやわやわと優しく締め付けてきたベスの膣内とはまた違う名器であった。
「あぁん、お兄ちゃんのおちんちん、とっても大きい……一番奥まで挿入っちゃったよぉ……」
感嘆の声を上げ、声を震わせるミホ。
一方のブッチは、二連続で襲い掛かってきた名器の感触に、声を上げるのも忘れ、ひたすら射精感を押さえていた。
「それじゃあ、動くねっ」
あどけない笑顔を浮かべると、ミホは元気よく腰を上下に動かした。
「いっちにっ、いっちにっ、いっちにっ」
にこにこと満面の笑みを浮かべ、容赦なく腰を振り責め上げる。
「あらあら、ミホったら楽しそうに腰を動かしちゃって、とっても気持ち良さそう……」
今まで傍観していたアクアは、そう言いながら彼の顔の上に自らの秘部を押し付けた。
「それじゃあ、お姉ちゃんも気持ちいいの分けてもらおうかしら。ねぇブッチ、お姉ちゃんの、嘗めて欲しいな……」
彼の鼻や頬の上に、どろどろの粘液を滴らせながら、腰をふりふりとさせておねだりをするアクア。
待ちきれないとばかりにぱくぱくと蠢く卑猥な穴からは、思考を蕩かすような甘い香りが漂っていた。
たまらなくなったブッチは、アクアの尻肉を両手で鷲掴みにすると、勢いよく彼女の淫穴に舌をねじ込んだ。
「あぅぅんっ!ブッチぃ……舌、熱くて気持ちいいわぁ……」
目をとろんとさせて、アクアは彼の舌技に身を任せた。穴から染み出す淫汁をブッチは夢中になって飲み干す。
アクアの愛液はベスの唾液よりも粘度が高く、味も濃厚だった。
一飲みするたびに、彼は自分の体の奥深くがカッカと燃えていく感覚を覚えた。
――もっと、もっと気持ちよくなりたい!もっと彼女達の膣を味わいたい!
彼の脳内に桃色の電気がスパークしたのと同時に、彼はミホの腰を両手でがっちりと掴んだ。
「きゃんっ!」
そして間髪入れずに、ずるずると彼女の体を上に持ち上げた。
「い、いやだよお兄ちゃん……抜いちゃ……や……」
涙をこぼしながら、ミホは力なく抗議する。だが、次の瞬間、彼は思い切り彼女の体を引き下ろし、そそり立った肉棒をスライム膣の奥深くまで突き刺した。
「きゃふぅっ!しゅ、しゅごぉぃ……ミホ……イっひゃった……」
背筋を反らし、虚ろな目で強烈な快楽を受け入れた。
「じゅるぅ……あーあ、ミホはえっちだなぁ……一回突いただけでイっちゃうなんて。これはおしおきが必要だなぁ」
アクアの下の唇に吸い付きながら、わざと責め上げるような声色でブッチがつぶやいた。
「あぅぅ……ごめんなひゃい……ミホはえっちでいけない妹なんでふぅ……おしおき、くだひゃい……」
くいっくいっと腰をひねりながら、おしおきのおねだりをするミホ。
「そうだなぁ、どうしようかなぁ……」
そう言いながら、彼はミホのお尻に手を伸ばし、肛門に指を刺し込んだ。
「んん!んふぅ!おにぃひゃん!?そんなところに、指、いれひゃらめぇ……」
「じゅるるぅ……ちゅっちゅっ……おしおきだから、文句を言うんじゃないぞぉ。あとは、そうだなぁ。俺はもう動かないから、自分で腰を動かすんだな」
「ひょ、ひょんなぁ……ぐすっ、わかりまひた、ミホ、自分で動きまふぅ……」
そう言うと、彼女は最初と同じように、腰を上下に動かした。しかし、彼女の肛門に挿入されたブッチの指が鉤爪状に曲げられ、肛門の肉をこねくり回すので、そのたびに彼女の腰はくいっとひねられ、不規則な刺激をペニスに与える。
「あふっ、ひゃふぅ!おひり、おひりがぁ、気持ひいいれふ……」
肛門に与えられる快楽に溺れ、ミホはブッチの指を求めて腰を上下のグラインドから、前後の動きも加えた動きにシフトさせた。
「ぐぅっ!ミホ、それ、すごくいい……」
きゅんきゅんと締め付けた淫肉が縦横無尽に動く刺激によって、ブッチの射精感は一気に限界まで引き上げられた。
「おぉぅ……おぅっ、ミホ、出すぞ、お兄ちゃん精液出すからな、中にいっぱい出すからな!」
「うんっ、だひへ!ミホのおふに、いっふぁいだひへぇ!」
快楽に蕩けきって、ろれつが回らなくなった舌で、必死に中出しをねだった。
「あっぐぅ!出るぅ!」
一際深く腰を突き入れ、一番奥に欲望の塊を噴出した。
びゅるるぅ!びゅるっぴゅるっ……
「でへる!でてまふぅ!もっと、もっろいっぱいだひふぇぇ!」
最後の一滴まで搾り取ろうと、ミホは射精中の彼のペニスを上下の腰のグラインドで更に容赦なく責めた。
びゅるっ、ぴゅるっ、びゅるる……ぴゅる……
「もう、お姉ちゃんの事すっかり忘れて夢中になっちゃって……そんなにミホの膣内、良かったの?」
ブッチの顔から股間を離したアクアは、彼の顔を覗き込み、彼の頭を優しく撫でながら言った。
彼は、虚ろな瞳でかくかくと力なくうなずいた。
ミホがくてんと後ろに倒れると、すっかり萎んでしまったペニスが、だらりと彼女の膣内からこぼれ出た。
「ねぇ、ブッチ……二人のセックス見てて、お姉ちゃんも我慢できなくなっちゃった……もう一回だけ、がんばってほしいんだけどな……」
「さすがに、もう無理っぽいんですけど……」
彼は力なくつぶやいた。
「そう?残念だなぁ……お姉ちゃんの膣内、とっても気持ちいいのになぁ……うねうねしててぇ、ブッチのおちんぽ、優しく包んでぇ……ねっとりお肉でいっぱい甘えさせてあげるのになぁ……ブッチは、私の膣内でいいこいいこされたくないの?」
微笑みながら、首を傾げて尋ねる。彼女のそんな優しげな表情を見つめているうちに、彼のペニスは少しずつ硬さを取り戻していった。
「うん、いい子だね。体は正直……そういう子、お姉ちゃんは大好きよ」
甘えたくなるような甘い笑みを浮かべ、アクアはペニスの上に足を広げて立った。
「疲れてるだろうから、お姉ちゃんに全部任せていいからね。あっ、ちょっと待ってね」
そう言うと、彼女は顔に少し力を込めた。
「んっ、んん……」
彼女の体内、その胸の谷間辺りに浮いていた濃い青の球体が、少しずつ下がってきた。それはへその辺りまで降りると、ぴたりと止まった。
「ふぅ……きもちいぃ。じゃあ、セックスしようね」
アクアはふふっと笑い、ゆっくりと腰を下ろした。
亀頭が彼女の淫肉を押し広げ、膣穴に侵入していく。スライム肉特有のひんやりとした感覚と、粘液の優しい刺激で、ぞくぞくとした快楽を彼の脳に伝達する。
電流が走ったように、彼の体はびくびくびく……と震えた。
「ふふふ、お姉ちゃんの膣内、気持ちいいでしょ?お姉ちゃんもずっと我慢してたんだから……ブッチのおちんぽ、膣肉で包んで、もみほぐして、精液いっぱい欲しくて、ひくひくさせて待ってたんだから……」
そう言うと、彼女は自分の髪の毛を二束つまみ、それぞれをベスとミホの頭にぷすっと刺した。
「でも、お姉ちゃんだから、気持ちいいのはみんなで共有しましょうね」
そして、ずんっ!と一気に根元までペニスを淫穴でくわえ込んだ。それと同時に、亀頭の先っぽが、先程へそまで下ろされたコアに触れた。
「あんっ、やっぱりコア叩かれるの気持ちいぃ」
アクアがふふっと笑った。
「おっ……おぉっ……!……っ!あふっ……!」
「きゃふっ……!かふっ、ぅんっ!……!」
だが、彼女の髪の毛と接続された妹二人は違った。
うめき声を上げ、次の瞬間に全身を痙攣のように震わせ、長く息を吐いてイった。
「おぉぉぉぉ……おほぉぉぉぉん……」
「おねぇひゃん……こあぁ……ひゅごひ……」
「やっぱり二人には早すぎたかしらね……」
アクアは絶頂した妹二人を見て、呆れたようにため息をついた。
「あ、あの、姉貴達、どうしちゃったんですか……」
あまりの狂態にブッチが驚いて言った。
「ふふ……ブッチがさっきおちんちんでこつんと叩いた球はね、私達のコアなの。私達クイーンスライムの本体。これを触られるとね、とっても気持ちいいのよ」
「とってもって、二人の感じっぷりが尋常じゃないんですけど」
「そうね。人間の女だったら、一回触れられるだけで、一生おちんぽの事しか考えられなくなるくらいの気持ちよさでしょうね」
えっ、とブッチは思わず声を漏らした。
「それってものすごくヤバくないですか?」
しかし、アクアは心配ないわよとばかりに笑って答えた。
「大丈夫よ。お姉ちゃん達は人間じゃないもの。生まれたときから、おちんぽの事しか考えてない魔物だもの。だから、もっと乱暴に突かせてあげるから、ね?」
垂れた瞳を快楽に蕩けさせ、彼女は微笑んだ。それを見て、ブッチの心に劣情の炎が燃え上がる。
「いっぱいお姉ちゃんが動いてあげるから、気にしないでいっぱいコアを叩いてね」
アクアは上下にペニスをしごくように腰を動かした。
彼女の膣内は緩くて優しくて、それでいて性感帯はちゃんと刺激してくれる。
大好きな弟をいっぱい甘えるお姉ちゃんを、完全再現したような、いっぱい甘えて蕩けたくなるような膣であった。
抜け落ちる寸前まで腰を持ち上げ、重力に任せて腰を目いっぱい落とし、その勢いでペニスの先端がコアを叩く。
そのたびに、ベスとミホが体を震わせて絶頂を迎える。
「おぉぉ……あおぉ……おぅぅ……」
ベスは獣のような低く長いうなり声を上げる。
「……っ!……!!ぅ……!」
ミホは先程イかされたばかりで体力が切れており、声を上げる余裕すらない。
「うぅ……ふぅっ……うぐっ……」
この上なく優しい刺激ながら、すでに三発も射精しているので、ブッチは切羽詰った声を上げていた。
「こんこん叩かれるたびに……全身がびりびり痺れちゃって……お姉ちゃんも気持ちいいよ」
そんな中、さすが本体というべきか、アクアだけは余裕の表情で快楽を享受している。
ずにゅ……ぬりゅ……とんっ、ぬる……ぬぷっ……とんっ
両耳にサラウンドで聞こえてくる、ベスとミホのイき声。正面には舌なめずりをして、甘い笑顔を振りまくアクア。
そして、脳内に満たされる甘々な快楽。
それらの要素全てが、ブッチの脳内で射精感として凝縮された。
「お姉ちゃん、ごめんなさい、もう出ますぅ……」
「あぁん……白いの出しちゃうのね?濃いざーめんぴゅっぴゅ出しちゃうのね?うんっ、いいよ……お姉ちゃんに、お姉ちゃんのコアに、いっぱい甘えて……!」
アクアはスライム肉を膣穴に凝縮させると、ペニスをぎゅっと締め付け思い切り腰を沈めた。
「あ、あっ、あぁぁ!お姉ちゃぁん、出るぅぅぅぅ!」
びゅるるるるる……びゅるぅ!
「あうぅん!すごぉ〜い!!!コアに、いっぱい……ざぁめんが……お姉ちゃん、孕んじゃう……」
背筋を反らし、アクアは幸せいっぱいの表情で、勢いよく噴射する精液をコアで受け止めた。
ブッチは、頭を優しく撫でられる感触で目を覚ました。
「ブッチ様、おはようございます」
彼の視線の先には、相変わらず優しい笑みを浮かべたアクアがいた。
彼は彼女にありったけの精液を放った後、極度の疲労で気絶するように眠ってしまった。
彼女はそんな彼を、一晩中膝枕をして眺めていたのである。
「あ、お姉ちゃん……」
「今は違いますわ。今はほら……」
彼女は自分の頭の上を指差した。
そこには、小さな可愛らしい王冠が、ちょこんと乗っていた。
「あ、ごめんなさい、女王様……」
「ふふ、まあ、気にしてはいないんですけどね」
それより……と彼女は続けた。
「昨日はごめんなさいね。成り行きとはいえ、あんな事をしてしまって」
ふっと悲しそうな表情をして言った。昨日の出来事は、彼女なりに負い目を感じているのだろう。
「いえ、大丈夫です。呪いを解いていただいたし、その……気持ちよかったですし……」
ブッチは顔を赤らめた。
「ふふっ、確かにそうですわね。昨日の気持ち良さそうな顔……とっても素敵でしたわ」
その言葉に、ブッチは恥ずかしそうに頬を掻いた。
「それで、昨日あんな事をしておいてなんですが……」
「はい、何ですか?」
「私達を……ブッチ様のお側に置いては下さりませんか?」
「え?」
ブッチは口をぽかんと開けた。
「私がここにいるのは、ずっとご飯を食べてなくて、おなかが空いて動けなかったからなのです。もし昨日あなたが来て下さらなかったら、きっと私は萎んで無くなっていましたわ。だから、あなたに去られてしまうと、私はもう生きていけない気がするのです」
「は、はぁ……」
「それに、ブッチ様の精液の味を知ってしまったら、もう他の物は食べる事が出来ませんわ。ですから、ずっと、私を、あなたのお側に……」
突然のプロポーズとも取れる発言に、ブッチはどう答えていいのか分からなくなった。
しかし、味を覚えて離れられなくなったのは、彼女だけではない。
彼も、スライム肉の気持ちよさに、すでに病みつきになっていた。
だから、しばらく思案した後……
「分かりました。その、よろしくお願いします」
彼は深々と彼女にお辞儀をした。
「ブッチ様、起きてくださいませ」
後日、ブッチの家。ブッチがいつものように、スライムで出来た柔らかベッドで目を覚ますと、彼の足元にスライムのメイドが立っていた。
彼女の胸元には、ぷかぷかと青いコアが浮いている。女王である。
彼女は毎朝、夫ブッチの頭を撫でて、その日一番欲情するシチュエーションを読み取り、一番彼が興奮する姿形に変形する。
彼の今日の欲情シチュエーションは「メイド足コキ」
ずいぶんとマニアックだが、さすが変幻自在のスライム。そういうリクエストにも難なく答える。
「う、うぅん……おお、アクアか。もうちょっとだけ寝かしてくれ……」
「だぁめぇですよ!今日は私と一緒に山菜を採りに行く約束をしたではありませんか。そんな聞き分けのないご主人様には、おしおきがひつようですわね……」
彼女がそういって右足を上げると、靴や靴下を形作っていたスライムが解け落ちて、素足になった。
足の親指と人差し指で器用にズボンと下着を下ろすと、カリ首をその二本の足指で挟んだ。
「ご主人様が早く起きられるように、運動をしましょうね。ちんぽのくびれの辺りを、こうやって上下にしごくと……」
ペニスを挟んだまま、アクアは足を上下にしごく。
「あっ、うぅっ、あぅっ!」
しごく動きに合わせて、ブッチは快楽の喘ぎを漏らす。
「そして次は……ペニスを踏みつけて、足裏でいじめて差し上げますわ」
へそまで届かんばかりに反り返ったペニスを、今度は足裏で踏みつけ、ぐりぐりと動かし始めた。
「あぁぁぁうぅぅぅぅ!」
強烈な刺激にブッチは全身を震わせた。
「あぁらご主人様ったら。おしおきで気持ちよくなられてしまって。本当にどうしようもない方ですわね。いいですわ。このままお果てなさいませ!」
嗜虐の笑みを浮かべ、アクアは思い切り足でペニスを踏みつけた。
「あっぐぅぅぅぅ!いくぅ、いぐぅ、いっぐぅぅぅぅ!!!」
びゅるぅ!びゅるるるるぅ!!!
はぁ……はぁ……はぁ……
「どうでしたか、ブッチ様。気持ちよかったですか?」
彼の荒い息が収まった頃、アクアはいつも通りの女王様の姿に戻って尋ねた。
「うん、すごかった……でも、恥ずかしかった」
彼は顔を真っ赤にさせながら答えた。
「ふふ、たまにはこういうプレイも宜しいですわね。まあ、私はあなたに責めていただける方が好みなんですけど」
そう言って、彼女は彼の頬に口付けた。
毎日夫のために健気に接してくれるクイーンスライム。ブッチは一生、彼女から離れる事はないであろう。
もう何時間そこに居るかは分からない。
太陽が沈み、動物の声が聞こえなくなった森の奥深く。
聞こえてくるのは風の音と、震えてこすれ合う植物の音のみ。
ブッチはそんな寂しい所で仰向けに倒れていた。下半身を丸出しにしながら。
「はぁ……どうしよう」
またため息。
彼が誰も居ない所で、猥褻物陳列ショーを行っているのには、理由があった。
まだ太陽が空の天辺にある頃。彼はこの森に入り食用の植物を採っていた。
彼の趣味は、そういった植物を集め調理する事である。
しばらく草を採り続けると、彼は不意に尿意に襲われた。
茂みに覆われた場所を探し出すと、きょろきょろと辺りを見渡す。
誰も居ないのを確認すると、彼はおもむろにズボンを下ろした。
「はぁ、すっきり……」
放尿中特有の安堵感に身を任せていると、彼の背後の茂みががさがさと鳴った。
「なんだ?」
彼が振り返るのと、その茂みからコカトリスの少女が顔を出すのが同時であった。
「え……?」
「きゃぁー!」
二人が声を上げるのも同時であった。
そして次の瞬間、コカトリスの両目から光が迸った。
赤と白が混じった煌く眼光は、ブッチの両目に光速で到達すると、すぐさま彼の運動能力を麻痺させた。
彼は尿を出し終えると同時に、棒立ちのまま後ろへ倒れた。
彼は倒れたまま、コカトリスの走り去る音と、高速で遠ざかっていく彼女の悲鳴を聞いた。
がさがさ。
石化の呪いが少し解け、手の指がようやく動き始めた頃、ブッチの頭の方向から、茂みの鳴る音がした。
――やっと助けか?でもこの格好は見られたくないな
と葛藤していると、彼の顔を覗き込む人影が姿を現した。
「あら、女王様の言う通りでしたわ。こんな所に殿方が」
彼を覗き込む女性。彼女の全身は真っ青で、いわゆるメイドのような格好をしていた。
突き出した両手が担架に変形した青い女性に、戸惑いながらブッチは運ばれた。
突然現れた魔物に不安を感じたが、石化の呪いはまだ解けないので、彼女のなすがままになるしかない。
彼女の足元からは、うぞうぞじゅるじゅるという不思議な音がする。
「あのぉ……それでアクアさん。どこに連れて行かれるんですか?」
自らをアクアと名乗った真っ青な彼女――スライムと呼ばれる魔物らしい――に対し、ブッチは不安そうにつぶやいた。声帯がまだ中途半端に石化しているため、アヒルのような声色になっている。
「女王様の所ですわ」
彼女は答えた。
「女王様、ですか……」
「はい。私が仕える女王様は、さまざまな呪いを打ち消す力を持っているのです。ブッチ様は見た所、コカトリスの石化の呪いを受けておられるみたいですので、女王様に解いてもらうのです」
「はぁ、なるほど……」
ブッチはほっと胸を撫で下ろした。このまま森の最深部まで連れて行かれ、食べられるのではないかとひやひやしていたのだ。
「もうすぐ女王様の御前ですわ」
アクアはそう言うと、両腕を突き出すように伸ばし、姿勢を低くした。
ブッチが突き出された方向に視線を移すと、そこには真っ青な玉座にゆったりと座るこれまた真っ青な女性が居た。
すらりとした両足を斜めに伸ばし、背筋はぴんと伸びている。それでいて、堅苦しさを感じさせない。
女王から迸るオーラは、貫禄がありながらも慈愛に満ち溢れていた。
ブッチは言葉を失った。
「女王様、ご指示の通り、男をお持ち致しました」
「はい、ご苦労様です」
アクアからブッチを受け取り、自らの腕に彼を抱いた。
「ブッチ様、我がスライムの国へようこそ。私、女王のアクアでございます」
柔らかな微笑みを浮かべつつ、彼の顔を覗き込む女王。
「え、あ、何で、俺の名前を?それに……アクアって……」
――最初に出会ったスライムも、名前がアクアじゃなかったか?
あまりの展開の急さに戸惑い、とりあえず素直に疑問を述べた。
「あら、そうですね。何と言ったらよろしいのか……簡単に言いますと、ブッチ様を連れてこられたメイドも、私なのですわ」
そして……と彼女が言うと、女王の横に、もう一体の人型のスライムが姿を現した。
彼を運んだメイドは、腰まであろうかという長髪であったが、今出てきたメイドは、可愛らしいショートヘアーであった。顔も、他の二人より幼く見える。
「私を含め、三人とも私なのです。見る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう。五感全てを共有しているのですわ。ですから、メイドとあなたの会話も全て私は知っているのです」
微笑を絶やさずに、女王は言った。
「は、はぁ……」
ブッチはため息ともうめき声とも付かぬ、中途半端な返事をした。
「あ、そうでしたわ。あなたはコカトリスの呪いにかけられて、困っておられるようですね」
女王はポンと手を叩いた。
「あ、は、はい。その、ずっとこの状態のまま動けなくて……メイドさんに解いて貰えると伺ったものですから」
「はい。はい。存じております。ちょっとお体を調べさせて頂きますね」
女王はそう言うと、ブッチの頭を両手でぺたぺたと触り始めた。
ひんやりとして、適度に湿って、ぷにぷにと柔らかい彼女の手。そんな彼女の両手に優しく頭を撫でられ、気持ち良さそうに目を細めた。
――あっ!
彼は息を呑んだ。
彼の視線のまん前に、女王の豊満なバストがあったのだ。
スライムの体であったので、今まで気にならなかったのだが、彼女の姿は人間の全裸と全く同じシルエットであったのだ。
乳首はないが、ぽよんと柔らかそうな巨乳が、重力に従って少し垂れている。
今すぐ飛び込み、両手で鷲掴みにして甘えたくなるようなおっぱい。彼はそこから目が離せなくなった。
コカトリスの石化の呪いは、意識的に動かす部分だけを麻痺させる呪いである。したがって、無意識に動く部分は通常通りに動く。
なので、心臓が止まったり、呼吸が止まったりすることはないのである。
そして、ブッチは男である。そんな彼が、おっぱいを目の前にしたらどうなるか。
「あら。あら。うふふ。『お姉ちゃん』のおっぱいを見て、そんなに大きくしちゃって……もう、しょうがない子ね」
むき出しの彼の股間を見て、彼女は嬉しそうに言った。
女王の突然の口調の変化に、ブッチは驚きの声を上げた。
「え、な、何ですかっ!女王様、そんないきなり……」
「女王様じゃなくて、お・姉・ちゃ・ん、でしょ?」
女王、もといお姉さんは、相変わらずの甘えたくなる微笑を浮かべたまま、彼を玉座の前の地面に横たえた。
彼女達の周りの地面は全て、ブルーシートのように薄いスライムに覆われており、彼の背中がそこに触れると、ぬちゃりと湿った音がした。
彼女は彼の頭を触りながら、彼の性癖を読み取っていたのだ。
彼の家族は、母以外は父、兄と弟の男ばかりである。なので、彼は昔から姉や妹に憧れを持っていたのだ。
「ねぇブッチ。コカトリスの呪いを解くにはどうすればいいか、知ってる?」
彼の足元へ移動しながら、彼女は尋ねた。
「い、いいえ、分からないです」
「この呪いはね、意識して動かす部分だけを麻痺させるものなの。だから、心臓は止まらないし、呼吸は出来るでしょ?この呪いを解くには、外部の力で無理矢理体を動かしてあげればいいの。そして、一番手っ取り早く呪いを解く方法は……」
そう言って、彼女は彼の体に覆いかぶさり、彼の耳に唇を寄せた。
「射精」
「え……」
今までと全然違う艶っぽい声に、彼の背筋はぞくりとした。
「おちんぽから白いミルクを発射しちゃうあれ。それをすれば、全ての運動機能が一気に回復しちゃうのよ。気持ちいいし、呪いも解けちゃうし、いい事尽くめでしょ?」
そう言って、彼女は自分の胸を左右に開いた。
ぬちゃぁ……と粘っこい音がして、両胸の間で、粘液が糸をひいて橋を作っている。
「だから、お姉ちゃんの胸にいっぱい甘えて、いっぱい出してね?」
その淫らな姿にすっかり悩殺されたブッチは、ちぎれんばかりに首を縦に振った。
「ふふっ、そんなに興奮しちゃって……じゃあ、いっぱい甘えさせてあげるからね」
そそり立つペニスに、彼女の胸の谷間が吸い付いた。ねっちょりとした感覚が、彼の脳に快楽を送り込む。
甘い快楽に、背筋が無意識に反り返った。
「ふふふ……動いてる動いてる」
彼女は嬉しそうに笑った。そして、ペニスを包み込んだ双丘を優しく上下させ始めた。
ぬちゅ、ずちゅ、むちゅ……
柔らかな肉と、粘液が奏でる卑猥な水音。
その音が激しくなるのと同時に、彼の性感が高まっていく。
「お姉ちゃん……お姉ちゃぁん……」
ブッチは恍惚とした表情で、ひたすらお姉ちゃんと連呼する。
思考を読み取り、ブッチの性癖をピンポイントに刺激する姿形に変身したスライム女王の攻撃に、ブッチは心の底から酔い痴れた。
「お姉ちゃん、もう出ちゃう、もう、出るぅ!」
彼が叫ぶと同時に、彼のペニスの先から白い液体が迸った。
女王は舌を伸ばし、谷間の隙間から飛び出す精液を受け止める。
「あはっ、出しちゃったね……おっぱいの谷間でこんなに糸をひいて……ほらぁ」
彼女がそう言いながら両胸を広げると、そこにはこってりとした精液が、蜘蛛の糸のように両胸の間に張り巡らされていた。
彼が興奮しながらその光景を眺めていると、谷間の精液がみるみる彼女の青い体に吸収されていった。
「んふふ……ごちそうさま。とっても濃くて、とっても美味しい……」
彼女はそう言って、彼の手をぎゅっと握った。
「それで、どうかしら。体は動くようになった?」
「え、あ、はい……」
ブッチは腕を持ち上げてみた。
「あ……動く、動きます!」
上半身を起こし、両腕を上に伸ばす。
「すごい!本当に呪いが解けました!ありがとうございます!」
そう言って、彼が立ち上がろうとすると、彼の両腕がそれぞれ何かに挟まれた。
「まだ、私達がいるでしょ?」「そうだよ、お兄ちゃんっ」
彼の左腕に長髪のメイドが、右腕に短髪のメイドが抱きついて動きを制した。
「そうね、助けてあげたお礼って事で、もう少しお姉ちゃん達に付き合ってくれないかしら?」
彼の正面にずずいと女王が迫ってくる。
「今度は、四人で一緒に楽しみましょ?それと、三人とも『アクア』だとブッチが混乱するだろうから……」
「じゃあ私がベスで。まあ、私もブッチの姉なんだから、『姉貴』って呼んでね」
長髪のメイドがそう言うと、彼女の体が変化し始めた。頭に乗っていたヘッドドレスが消滅し、メイド服を形作っていたスライムが蕩け落ちて全裸になった。勝気な瞳はそのままである。
「じゃあ、私はミホって呼んでね、お兄ちゃん」
妹役であるらしいミホも、そう言って全裸になった。
「じゃあ、お姉ちゃんはそのままアクアという事ね」
ふふっと目の前のアクアは微笑んだ。
「それじゃあ、まずはキスしようなっ。姉さんのパイズリ見てたら、私もう我慢できなくて……」
ブッチの左側に居たベスが、彼の目の前にずいっと顔を寄せた。
「ああっ!お姉ちゃんずるい!」
それに文句を言ったのがミホである。しかしそれをアクアとベスが制する。
「だぁめ、私が先に言ったんだから、私からするのっ!」
「そうね。ベスの方が早かったから。ミホは後でいっぱいキスしてもらいなさい」
それを聞いて、ミホはぷぅと頬を膨らませた。
「それじゃあ、早速、私と、キス……」
言うや否や、ベスは間髪入れずにブッチの唇にしゃぶりついた。彼の顔を両手でがっちりと固定して、そのまま彼の口内に彼女は舌をねじ入れる。
「はむっ、れるぅ……じゅるっ、ちゅっ、ちゅるるるるぅ……」
ブッチは自分の唾液を吸い取られ、彼女の唾液が送り込まれる姉貴の愛情たっぷりのキスに、わけも分からず酔い痴れた。
彼女の唾液は、甘い香りがして、蜂蜜のようにとろとろとしていて、果実のような味がした。
「いいなー。お姉ちゃんいいなー。うらやましいなー。ミホもキスしたいなー……あっ」
指をくわえて眺めていたミホは、ブッチの股間に視線を落とすと、悪戯な笑みを浮かべた。
「じゃあ、ミホは、こっちの唇にキスしちゃおっ!」
そう言うと、彼女はベスとのキスでまた大きくなったブッチのペニスの先に唇を寄せ、ついばむようなキスをした。
「ん!?んむ!」
驚きと快楽で思わず呻いてしまうブッチ。これで面白くないのがベスである。
「むちゅっ、じゅるぅ!だぁめ!私のキスに集中しなさい!あむぅ」
後頭部に両手を回し、ベスは更に彼の口内奥深くまで舌を侵入させていく。
一方のミホは、そんな姉の対抗心に気にも留めず、ひたすら亀頭に唇と舌を這わせる。
「ちゅっ、ちゅっ、はむっ、あむっ、ちゅっ……あはっ、さっき出した精液がまだ残ってるっ、美味しい……」
キスをしながら、尿道に残った精液を吸いだしていく。
「じゅぅ、ちゅぅちゅぅ……お兄ちゃんの精液、美味しいよぅ……もっと、もっとちょうだい……」
ストローのように肉棒を吸い、こぼれる精液を飲み干していくミホ。精液の甘美な味と匂いによって、その顔は蕩けきっていた。
「あぁ、あぁぁぁ……ミホちゃん、それ、すごいぃ……」
ミホの吸い付きとくわえ込んでのピストン運動に、ブッチは腰をがくがく震わせながら呻いた。
「うんっ、もっと、気持ちよくなってね、お兄ちゃん!じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ……」
彼の喘ぎを聞いて、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「ブッチぃ……ねえ、私のキスも、気持ちいいでしょぉ?」
すっかりミホの口撃にめろめろになっている彼の顔を覗き込みながら、ベスは言った。妹に骨抜きにされた悔しさで、彼女の目にはすでに涙が溢れている。
「お願いだからぁ……私の方も見てよぉ……ぐすっ」
「あ、姉貴……」
先程の勝気な印象とは打って変わっての、涙を流す姿。それを見て、ブッチは心臓がきゅんと締め付けられる思いがした。
――か、可愛い!
彼の心は、ギャップ萌えにときめいた。
「姉貴ぃぃぃぃぃ!!!」
次の瞬間には、彼はベスに思い切り抱きつき、彼女の体を後ろに押し倒していた。
「姉貴、姉貴、姉貴っ!」
彼女の体をつぶれるほど抱きしめ、彼は彼女の唇を貪った。
「可愛いよぉ!姉貴すごく可愛いよ!」
何度もディープキスを繰り返しながら、彼は勃起したペニスを彼女の股間に擦り付ける。
「ねぇ、姉貴、俺のここ、もうこんなに大きくなってるんだよ!?姉貴のま○こに挿入れたくて、もうこんなにぱんぱんになってるんだよ!?挿入れていいよね!?いいよね!?」
待ちきれないとばかりに、彼の腰の動きの速さが増していく。
ベスの全身から汗のように溢れるとろとろの粘液で、彼のペニスはすでにどろどろになっており、彼女の恥丘と彼のペニスの間に太く粘ついた糸がひいている。
「うん、うん!私もぉ、もうブッチのおちんぽが欲しくてたまらないのぉ!早くちょうだぁいぃ!」
彼女の叫びを聞くと同時に、彼は彼女の女陰に陰茎を侵入させた。
棒も穴も粘液まみれだったので、すんなりと最奥まで挿入された。
「は、挿入ったぁ……」
「お、おくぅ……すごいぃ……」
一突きで最奥の一番気持ちいい箇所を突かれ、痺れるような快感に体を縮こませて悦んだ。
「お、おぉぅ……姉貴の膣内……ぬめって、気持ちいぃ……」
快感に痺れたのはブッチも同様である。さっきよりも強く彼女の体を抱きしめ、時折体をびくっと震わせた。
「ブッチぃ……早くぅ、早く動いてぇ……」
腰をくねらせ、膣肉をぐちゅぐちゅと蠢かせておねだりをした。
「あうぅっ、は、はいぃ!」
その刺激にまたブッチは呻き、言われた通りに腰をストロークさせた。
「あんっ、おんっ、おくぅ、おくぅぅぅ……こんこん、こんこぉんぅ……叩いてぇ……すごいよぉ!ブッチのおちんぽすごいよぉ!」
ベスは両脚を彼の腰へ回した。彼の背後で重なった両脚は溶け合い合体し、さながら巨大なスライムの輪で彼の体を締め付けるような格好になった。
「もっとおくぅ、ごんごん叩いてぇ……」
輪を締め付け、彼のペニスを更に奥へ奥へと導く。輪の締め付けと同時に、膣肉の締め付けも強くなった。
「姉貴の膣内、すごぃしまるぅ……気持ちいぃよぉ……」
狂ったからくり人形のように、彼は腰を一心不乱に動かす。
「出るぅ、姉貴ぃ、もう出ちゃうぅ!」
「うん、うんっ!きて、きてぇ!膣内の奥にぃ、いっぱい白いの出してぇ!」
「あっぐぅぅぅ!」
びゅるぅ!びゅるるるるるっ
ブッチは叫びながら背筋を仰け反らせ、彼女の望み通り、膣の最奥へ思い切り白濁液をぶちまけた。
「あ……お……おぉぉ……おぉふぅ……」
ベスもブリッジのように体を反り、女の快楽を全身で味わった。
彼女のちょうどへその辺りでぷかぷかと漂う精液は、徐々に彼女の青と溶け合い、やがて消えていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
射精後独特の気だるさを感じながらブッチが視線を落とすと、そこには口をだらしなく開け、端から涎のような粘液を垂れ流しているベスのだらしない顔があった。
少しつり目の活気に満ちた瞳も、今は快楽に蕩けきっている。
ブッチは彼女のぷるんとした肉厚の唇に吸い寄せられて、
「ちゅっ……ちゅっ……むちゅ……」
吸い付くように口付けを交わした。
「姉貴……すごい、気持ちよかった……」
「うん、私も、ブッチのちんぽ、とっても気持ちよかった……」
ちゅっ、ちゅっ、と二人の唇が合わさる音が、辺りに響いた。
「ずーるーいー!」
余韻に浸っている彼の体を、ミホが思い切り引き剥がした。
「お姉ちゃんばっかり出してもらっちゃって!次はミホの中に出してもらうんだからね!」
そう叫ぶと、ミホはブッチの体を後ろに引き倒した。そのまま彼の腰の上に跨る。
彼女の股間の谷に、射精したばかりの柔らかいペニスがこすり付けられる。
「ミホのえっちなお肉、柔らかくって気持ちいいでしょ?えへへ、ぷにぷにー」
とろとろと滴る粘液がペニスにまぶされ、徐々にその硬さが復活していく。
「ふふーん、お兄ちゃん、二回も出したのにもう硬くなっちゃったんだ。早く、ミホの中に挿入れたくてしかたがないんだねっ」
そう言って、彼女は亀頭の先っぽを自らの膣の入り口に押し当てた。
「ほら……私のとろとろま○こ、お兄ちゃんのを早く挿入れたくて、とろとろひくひくしてるよ……ミホも、もうがまんできないから、挿入れちゃうね……」
彼女の腰が、ゆっくりと下がっていく。
「あ、あぁ……」
ブッチの口から思わずため息が漏れた。
ミホの膣内は、とてもきつかった。膣肉がペニスをきゅうきゅうと締め付け、強烈な快楽を彼の脳内に送り込む。
単純であるが、強力な刺激。ぬるりとしてやわやわと優しく締め付けてきたベスの膣内とはまた違う名器であった。
「あぁん、お兄ちゃんのおちんちん、とっても大きい……一番奥まで挿入っちゃったよぉ……」
感嘆の声を上げ、声を震わせるミホ。
一方のブッチは、二連続で襲い掛かってきた名器の感触に、声を上げるのも忘れ、ひたすら射精感を押さえていた。
「それじゃあ、動くねっ」
あどけない笑顔を浮かべると、ミホは元気よく腰を上下に動かした。
「いっちにっ、いっちにっ、いっちにっ」
にこにこと満面の笑みを浮かべ、容赦なく腰を振り責め上げる。
「あらあら、ミホったら楽しそうに腰を動かしちゃって、とっても気持ち良さそう……」
今まで傍観していたアクアは、そう言いながら彼の顔の上に自らの秘部を押し付けた。
「それじゃあ、お姉ちゃんも気持ちいいの分けてもらおうかしら。ねぇブッチ、お姉ちゃんの、嘗めて欲しいな……」
彼の鼻や頬の上に、どろどろの粘液を滴らせながら、腰をふりふりとさせておねだりをするアクア。
待ちきれないとばかりにぱくぱくと蠢く卑猥な穴からは、思考を蕩かすような甘い香りが漂っていた。
たまらなくなったブッチは、アクアの尻肉を両手で鷲掴みにすると、勢いよく彼女の淫穴に舌をねじ込んだ。
「あぅぅんっ!ブッチぃ……舌、熱くて気持ちいいわぁ……」
目をとろんとさせて、アクアは彼の舌技に身を任せた。穴から染み出す淫汁をブッチは夢中になって飲み干す。
アクアの愛液はベスの唾液よりも粘度が高く、味も濃厚だった。
一飲みするたびに、彼は自分の体の奥深くがカッカと燃えていく感覚を覚えた。
――もっと、もっと気持ちよくなりたい!もっと彼女達の膣を味わいたい!
彼の脳内に桃色の電気がスパークしたのと同時に、彼はミホの腰を両手でがっちりと掴んだ。
「きゃんっ!」
そして間髪入れずに、ずるずると彼女の体を上に持ち上げた。
「い、いやだよお兄ちゃん……抜いちゃ……や……」
涙をこぼしながら、ミホは力なく抗議する。だが、次の瞬間、彼は思い切り彼女の体を引き下ろし、そそり立った肉棒をスライム膣の奥深くまで突き刺した。
「きゃふぅっ!しゅ、しゅごぉぃ……ミホ……イっひゃった……」
背筋を反らし、虚ろな目で強烈な快楽を受け入れた。
「じゅるぅ……あーあ、ミホはえっちだなぁ……一回突いただけでイっちゃうなんて。これはおしおきが必要だなぁ」
アクアの下の唇に吸い付きながら、わざと責め上げるような声色でブッチがつぶやいた。
「あぅぅ……ごめんなひゃい……ミホはえっちでいけない妹なんでふぅ……おしおき、くだひゃい……」
くいっくいっと腰をひねりながら、おしおきのおねだりをするミホ。
「そうだなぁ、どうしようかなぁ……」
そう言いながら、彼はミホのお尻に手を伸ばし、肛門に指を刺し込んだ。
「んん!んふぅ!おにぃひゃん!?そんなところに、指、いれひゃらめぇ……」
「じゅるるぅ……ちゅっちゅっ……おしおきだから、文句を言うんじゃないぞぉ。あとは、そうだなぁ。俺はもう動かないから、自分で腰を動かすんだな」
「ひょ、ひょんなぁ……ぐすっ、わかりまひた、ミホ、自分で動きまふぅ……」
そう言うと、彼女は最初と同じように、腰を上下に動かした。しかし、彼女の肛門に挿入されたブッチの指が鉤爪状に曲げられ、肛門の肉をこねくり回すので、そのたびに彼女の腰はくいっとひねられ、不規則な刺激をペニスに与える。
「あふっ、ひゃふぅ!おひり、おひりがぁ、気持ひいいれふ……」
肛門に与えられる快楽に溺れ、ミホはブッチの指を求めて腰を上下のグラインドから、前後の動きも加えた動きにシフトさせた。
「ぐぅっ!ミホ、それ、すごくいい……」
きゅんきゅんと締め付けた淫肉が縦横無尽に動く刺激によって、ブッチの射精感は一気に限界まで引き上げられた。
「おぉぅ……おぅっ、ミホ、出すぞ、お兄ちゃん精液出すからな、中にいっぱい出すからな!」
「うんっ、だひへ!ミホのおふに、いっふぁいだひへぇ!」
快楽に蕩けきって、ろれつが回らなくなった舌で、必死に中出しをねだった。
「あっぐぅ!出るぅ!」
一際深く腰を突き入れ、一番奥に欲望の塊を噴出した。
びゅるるぅ!びゅるっぴゅるっ……
「でへる!でてまふぅ!もっと、もっろいっぱいだひふぇぇ!」
最後の一滴まで搾り取ろうと、ミホは射精中の彼のペニスを上下の腰のグラインドで更に容赦なく責めた。
びゅるっ、ぴゅるっ、びゅるる……ぴゅる……
「もう、お姉ちゃんの事すっかり忘れて夢中になっちゃって……そんなにミホの膣内、良かったの?」
ブッチの顔から股間を離したアクアは、彼の顔を覗き込み、彼の頭を優しく撫でながら言った。
彼は、虚ろな瞳でかくかくと力なくうなずいた。
ミホがくてんと後ろに倒れると、すっかり萎んでしまったペニスが、だらりと彼女の膣内からこぼれ出た。
「ねぇ、ブッチ……二人のセックス見てて、お姉ちゃんも我慢できなくなっちゃった……もう一回だけ、がんばってほしいんだけどな……」
「さすがに、もう無理っぽいんですけど……」
彼は力なくつぶやいた。
「そう?残念だなぁ……お姉ちゃんの膣内、とっても気持ちいいのになぁ……うねうねしててぇ、ブッチのおちんぽ、優しく包んでぇ……ねっとりお肉でいっぱい甘えさせてあげるのになぁ……ブッチは、私の膣内でいいこいいこされたくないの?」
微笑みながら、首を傾げて尋ねる。彼女のそんな優しげな表情を見つめているうちに、彼のペニスは少しずつ硬さを取り戻していった。
「うん、いい子だね。体は正直……そういう子、お姉ちゃんは大好きよ」
甘えたくなるような甘い笑みを浮かべ、アクアはペニスの上に足を広げて立った。
「疲れてるだろうから、お姉ちゃんに全部任せていいからね。あっ、ちょっと待ってね」
そう言うと、彼女は顔に少し力を込めた。
「んっ、んん……」
彼女の体内、その胸の谷間辺りに浮いていた濃い青の球体が、少しずつ下がってきた。それはへその辺りまで降りると、ぴたりと止まった。
「ふぅ……きもちいぃ。じゃあ、セックスしようね」
アクアはふふっと笑い、ゆっくりと腰を下ろした。
亀頭が彼女の淫肉を押し広げ、膣穴に侵入していく。スライム肉特有のひんやりとした感覚と、粘液の優しい刺激で、ぞくぞくとした快楽を彼の脳に伝達する。
電流が走ったように、彼の体はびくびくびく……と震えた。
「ふふふ、お姉ちゃんの膣内、気持ちいいでしょ?お姉ちゃんもずっと我慢してたんだから……ブッチのおちんぽ、膣肉で包んで、もみほぐして、精液いっぱい欲しくて、ひくひくさせて待ってたんだから……」
そう言うと、彼女は自分の髪の毛を二束つまみ、それぞれをベスとミホの頭にぷすっと刺した。
「でも、お姉ちゃんだから、気持ちいいのはみんなで共有しましょうね」
そして、ずんっ!と一気に根元までペニスを淫穴でくわえ込んだ。それと同時に、亀頭の先っぽが、先程へそまで下ろされたコアに触れた。
「あんっ、やっぱりコア叩かれるの気持ちいぃ」
アクアがふふっと笑った。
「おっ……おぉっ……!……っ!あふっ……!」
「きゃふっ……!かふっ、ぅんっ!……!」
だが、彼女の髪の毛と接続された妹二人は違った。
うめき声を上げ、次の瞬間に全身を痙攣のように震わせ、長く息を吐いてイった。
「おぉぉぉぉ……おほぉぉぉぉん……」
「おねぇひゃん……こあぁ……ひゅごひ……」
「やっぱり二人には早すぎたかしらね……」
アクアは絶頂した妹二人を見て、呆れたようにため息をついた。
「あ、あの、姉貴達、どうしちゃったんですか……」
あまりの狂態にブッチが驚いて言った。
「ふふ……ブッチがさっきおちんちんでこつんと叩いた球はね、私達のコアなの。私達クイーンスライムの本体。これを触られるとね、とっても気持ちいいのよ」
「とってもって、二人の感じっぷりが尋常じゃないんですけど」
「そうね。人間の女だったら、一回触れられるだけで、一生おちんぽの事しか考えられなくなるくらいの気持ちよさでしょうね」
えっ、とブッチは思わず声を漏らした。
「それってものすごくヤバくないですか?」
しかし、アクアは心配ないわよとばかりに笑って答えた。
「大丈夫よ。お姉ちゃん達は人間じゃないもの。生まれたときから、おちんぽの事しか考えてない魔物だもの。だから、もっと乱暴に突かせてあげるから、ね?」
垂れた瞳を快楽に蕩けさせ、彼女は微笑んだ。それを見て、ブッチの心に劣情の炎が燃え上がる。
「いっぱいお姉ちゃんが動いてあげるから、気にしないでいっぱいコアを叩いてね」
アクアは上下にペニスをしごくように腰を動かした。
彼女の膣内は緩くて優しくて、それでいて性感帯はちゃんと刺激してくれる。
大好きな弟をいっぱい甘えるお姉ちゃんを、完全再現したような、いっぱい甘えて蕩けたくなるような膣であった。
抜け落ちる寸前まで腰を持ち上げ、重力に任せて腰を目いっぱい落とし、その勢いでペニスの先端がコアを叩く。
そのたびに、ベスとミホが体を震わせて絶頂を迎える。
「おぉぉ……あおぉ……おぅぅ……」
ベスは獣のような低く長いうなり声を上げる。
「……っ!……!!ぅ……!」
ミホは先程イかされたばかりで体力が切れており、声を上げる余裕すらない。
「うぅ……ふぅっ……うぐっ……」
この上なく優しい刺激ながら、すでに三発も射精しているので、ブッチは切羽詰った声を上げていた。
「こんこん叩かれるたびに……全身がびりびり痺れちゃって……お姉ちゃんも気持ちいいよ」
そんな中、さすが本体というべきか、アクアだけは余裕の表情で快楽を享受している。
ずにゅ……ぬりゅ……とんっ、ぬる……ぬぷっ……とんっ
両耳にサラウンドで聞こえてくる、ベスとミホのイき声。正面には舌なめずりをして、甘い笑顔を振りまくアクア。
そして、脳内に満たされる甘々な快楽。
それらの要素全てが、ブッチの脳内で射精感として凝縮された。
「お姉ちゃん、ごめんなさい、もう出ますぅ……」
「あぁん……白いの出しちゃうのね?濃いざーめんぴゅっぴゅ出しちゃうのね?うんっ、いいよ……お姉ちゃんに、お姉ちゃんのコアに、いっぱい甘えて……!」
アクアはスライム肉を膣穴に凝縮させると、ペニスをぎゅっと締め付け思い切り腰を沈めた。
「あ、あっ、あぁぁ!お姉ちゃぁん、出るぅぅぅぅ!」
びゅるるるるる……びゅるぅ!
「あうぅん!すごぉ〜い!!!コアに、いっぱい……ざぁめんが……お姉ちゃん、孕んじゃう……」
背筋を反らし、アクアは幸せいっぱいの表情で、勢いよく噴射する精液をコアで受け止めた。
ブッチは、頭を優しく撫でられる感触で目を覚ました。
「ブッチ様、おはようございます」
彼の視線の先には、相変わらず優しい笑みを浮かべたアクアがいた。
彼は彼女にありったけの精液を放った後、極度の疲労で気絶するように眠ってしまった。
彼女はそんな彼を、一晩中膝枕をして眺めていたのである。
「あ、お姉ちゃん……」
「今は違いますわ。今はほら……」
彼女は自分の頭の上を指差した。
そこには、小さな可愛らしい王冠が、ちょこんと乗っていた。
「あ、ごめんなさい、女王様……」
「ふふ、まあ、気にしてはいないんですけどね」
それより……と彼女は続けた。
「昨日はごめんなさいね。成り行きとはいえ、あんな事をしてしまって」
ふっと悲しそうな表情をして言った。昨日の出来事は、彼女なりに負い目を感じているのだろう。
「いえ、大丈夫です。呪いを解いていただいたし、その……気持ちよかったですし……」
ブッチは顔を赤らめた。
「ふふっ、確かにそうですわね。昨日の気持ち良さそうな顔……とっても素敵でしたわ」
その言葉に、ブッチは恥ずかしそうに頬を掻いた。
「それで、昨日あんな事をしておいてなんですが……」
「はい、何ですか?」
「私達を……ブッチ様のお側に置いては下さりませんか?」
「え?」
ブッチは口をぽかんと開けた。
「私がここにいるのは、ずっとご飯を食べてなくて、おなかが空いて動けなかったからなのです。もし昨日あなたが来て下さらなかったら、きっと私は萎んで無くなっていましたわ。だから、あなたに去られてしまうと、私はもう生きていけない気がするのです」
「は、はぁ……」
「それに、ブッチ様の精液の味を知ってしまったら、もう他の物は食べる事が出来ませんわ。ですから、ずっと、私を、あなたのお側に……」
突然のプロポーズとも取れる発言に、ブッチはどう答えていいのか分からなくなった。
しかし、味を覚えて離れられなくなったのは、彼女だけではない。
彼も、スライム肉の気持ちよさに、すでに病みつきになっていた。
だから、しばらく思案した後……
「分かりました。その、よろしくお願いします」
彼は深々と彼女にお辞儀をした。
「ブッチ様、起きてくださいませ」
後日、ブッチの家。ブッチがいつものように、スライムで出来た柔らかベッドで目を覚ますと、彼の足元にスライムのメイドが立っていた。
彼女の胸元には、ぷかぷかと青いコアが浮いている。女王である。
彼女は毎朝、夫ブッチの頭を撫でて、その日一番欲情するシチュエーションを読み取り、一番彼が興奮する姿形に変形する。
彼の今日の欲情シチュエーションは「メイド足コキ」
ずいぶんとマニアックだが、さすが変幻自在のスライム。そういうリクエストにも難なく答える。
「う、うぅん……おお、アクアか。もうちょっとだけ寝かしてくれ……」
「だぁめぇですよ!今日は私と一緒に山菜を採りに行く約束をしたではありませんか。そんな聞き分けのないご主人様には、おしおきがひつようですわね……」
彼女がそういって右足を上げると、靴や靴下を形作っていたスライムが解け落ちて、素足になった。
足の親指と人差し指で器用にズボンと下着を下ろすと、カリ首をその二本の足指で挟んだ。
「ご主人様が早く起きられるように、運動をしましょうね。ちんぽのくびれの辺りを、こうやって上下にしごくと……」
ペニスを挟んだまま、アクアは足を上下にしごく。
「あっ、うぅっ、あぅっ!」
しごく動きに合わせて、ブッチは快楽の喘ぎを漏らす。
「そして次は……ペニスを踏みつけて、足裏でいじめて差し上げますわ」
へそまで届かんばかりに反り返ったペニスを、今度は足裏で踏みつけ、ぐりぐりと動かし始めた。
「あぁぁぁうぅぅぅぅ!」
強烈な刺激にブッチは全身を震わせた。
「あぁらご主人様ったら。おしおきで気持ちよくなられてしまって。本当にどうしようもない方ですわね。いいですわ。このままお果てなさいませ!」
嗜虐の笑みを浮かべ、アクアは思い切り足でペニスを踏みつけた。
「あっぐぅぅぅぅ!いくぅ、いぐぅ、いっぐぅぅぅぅ!!!」
びゅるぅ!びゅるるるるぅ!!!
はぁ……はぁ……はぁ……
「どうでしたか、ブッチ様。気持ちよかったですか?」
彼の荒い息が収まった頃、アクアはいつも通りの女王様の姿に戻って尋ねた。
「うん、すごかった……でも、恥ずかしかった」
彼は顔を真っ赤にさせながら答えた。
「ふふ、たまにはこういうプレイも宜しいですわね。まあ、私はあなたに責めていただける方が好みなんですけど」
そう言って、彼女は彼の頬に口付けた。
毎日夫のために健気に接してくれるクイーンスライム。ブッチは一生、彼女から離れる事はないであろう。
10/06/22 00:01更新 / 川村人志