第三回 「獣のサバト」
人類史(エルフやドワーフ等も含むが)を紐解くと、神話伝説で神獣や獣人、獣化した戦士・賢者に枚挙に暇がない。獣魔法研究の大家クローネンベルクによれば、「人類の外敵へのある種の崇敬の念や自然への畏怖」を再現するのが獣魔法の起源とされる。
それを踏まえると、「魔導の獣」ロプロット老の掲げる「獣を愛し獣になりきることで、幼体の魅力と獣のもふもふとした可愛らしさの融合させる」という思想は、何やら矛盾しているように感じる。
ここで、私はコレクトラと議論を交わした。そして、ある仮説に辿り着いた。すなわち、「人間(文明)が獣(野生)としての力を取り戻さんとする」が、その過程で「獣となることで人間を捨て」、今再び「人間と共存する獣」という一種の結論を提示しているのではないか?
ロプロット老は、古きバフォメットの間で、まことしやかにある原初の魔獣との関係が囁かれている。我々の考察の通りとすると、彼女は自然に回帰し、物言わぬ獣に成り果てた末に、無垢なる存在へと昇華したのではないか?
歴史の闇を小手先で弄くるのはこれくらいにして、本題は「ロプロット・サバト」の紹介だ。
概要:獣魔法を専門的に扱うサバト。飼い慣らすことのできぬ捕食者と人間や魔物全ての奥底にある獣性と野蛮さを象徴する。この地上にある全ての知的存在は、結局のところ動植物と元素で構成される物質に過ぎない。彼女らは、いま一度文明という衣を剥ぎ取り、自然に回帰し、適切な距離感を模索しているのだ。
魔女コレクトラ(以下コレ)「それでは、本日はご協力いただきありがとうございます」これほど礼儀を解するレディは昨今、希少ではないだろうか。
魔女デォラ「よろしく!」おもむろに背中に回り込む。コレクトラのスカートを脱がせようとする。いいぞ。
コレ「あの?」驚きにメガネがずれるのも気にしていない。芸術的ですらある。
ヒエルドゥごしゅじん(以下ヒエ)「はは。気にしないであげてね。この娘は新しい友達に挨拶しているだけだから」リードを引っ張りデォラを引き戻す。
デォラ「ごしゅじん!なんで、じゃまするの!」尻尾を直立させ、両手を掲げて抗議する。
コレ「話が見えてこないのですが…」あともうちょっとで、タイツの下のかわいらしいパンツが見れたのだが。
ヒエ「嗅覚と言うのはね。一番記憶と結び付き、情報の保存が行われるのさ。デォラちゃんは、コレクトラちゃんのことを知りたいだけ」魔女を撫で、宥めすかせながら返答。
デォラ「〜〜〜〜♪」いわゆる猫なで声というものか。
コレ「つまり…私の、その…お尻の?」確かに、あの匂いは大変良いものだ。しかし、私以外に嗅がれるのは何とも。
ヒエ「うちのサバトだと、新人は皆やってるからね」
コレ「一旦、中断します…お兄さん!」取り乱して、私に頼る彼女の姿はまた格別だった。
それを踏まえると、「魔導の獣」ロプロット老の掲げる「獣を愛し獣になりきることで、幼体の魅力と獣のもふもふとした可愛らしさの融合させる」という思想は、何やら矛盾しているように感じる。
ここで、私はコレクトラと議論を交わした。そして、ある仮説に辿り着いた。すなわち、「人間(文明)が獣(野生)としての力を取り戻さんとする」が、その過程で「獣となることで人間を捨て」、今再び「人間と共存する獣」という一種の結論を提示しているのではないか?
ロプロット老は、古きバフォメットの間で、まことしやかにある原初の魔獣との関係が囁かれている。我々の考察の通りとすると、彼女は自然に回帰し、物言わぬ獣に成り果てた末に、無垢なる存在へと昇華したのではないか?
歴史の闇を小手先で弄くるのはこれくらいにして、本題は「ロプロット・サバト」の紹介だ。
概要:獣魔法を専門的に扱うサバト。飼い慣らすことのできぬ捕食者と人間や魔物全ての奥底にある獣性と野蛮さを象徴する。この地上にある全ての知的存在は、結局のところ動植物と元素で構成される物質に過ぎない。彼女らは、いま一度文明という衣を剥ぎ取り、自然に回帰し、適切な距離感を模索しているのだ。
魔女コレクトラ(以下コレ)「それでは、本日はご協力いただきありがとうございます」これほど礼儀を解するレディは昨今、希少ではないだろうか。
魔女デォラ「よろしく!」おもむろに背中に回り込む。コレクトラのスカートを脱がせようとする。いいぞ。
コレ「あの?」驚きにメガネがずれるのも気にしていない。芸術的ですらある。
ヒエルドゥごしゅじん(以下ヒエ)「はは。気にしないであげてね。この娘は新しい友達に挨拶しているだけだから」リードを引っ張りデォラを引き戻す。
デォラ「ごしゅじん!なんで、じゃまするの!」尻尾を直立させ、両手を掲げて抗議する。
コレ「話が見えてこないのですが…」あともうちょっとで、タイツの下のかわいらしいパンツが見れたのだが。
ヒエ「嗅覚と言うのはね。一番記憶と結び付き、情報の保存が行われるのさ。デォラちゃんは、コレクトラちゃんのことを知りたいだけ」魔女を撫で、宥めすかせながら返答。
デォラ「〜〜〜〜♪」いわゆる猫なで声というものか。
コレ「つまり…私の、その…お尻の?」確かに、あの匂いは大変良いものだ。しかし、私以外に嗅がれるのは何とも。
ヒエ「うちのサバトだと、新人は皆やってるからね」
コレ「一旦、中断します…お兄さん!」取り乱して、私に頼る彼女の姿はまた格別だった。
25/06/11 10:21更新 / ズオテン
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