セクション6
「ドーモ。デジタルスクイレル=サン、ソムノファイルです」「ドリームウィーヴァーです」マモノのカップルは、UNIXスクリーンのラタトスクにアイサツを返した。「…一体どういうことだ?貴様はなぜこの領域にアクセスできたのだ?」「心底不可解 実際不愉快 ラタトスク風情 意味が分からない」
『ワタシも実際イチかバチかッてとこだったけど、まあ別に教える義理はないかな?』「ウウウッ、すまないベイブ、どうにかしてくれ…」朦朧としかかったホワイトナイトは、01の顔に弱弱しく頼んだ。「まだ意識があったか!イヤーッ!」「グワーッ!」チェーン・ブンドの巻き付きが強まる。アブナイ!
『マサキ!今向かわせる!』「何をしようとムダ この空間は我が庭 キアイ一つで変化 キエーッ!」ドリームウィーヴァーが手を翳すと、周囲の七色の闇が集まりデジタルスクイレルの窓を閉じようとする!『フフフ。そう来なくっちゃな!イヤーッ!」ラタトスクの目つきが変わる、01の輪郭が激しく明滅した!そのパーティクルが、ショートした火花めいて01をナイトメアの周囲に降らせた!
「「「ドーモーモー。。。デジデデジタルススクククイレルルルです」です」です」「!?」ゴウランガ!ドリームウィーヴァーを囲むように、01がポニーテールと巨大尻尾を備えた像を結んだ!デジタル・ブンシンである!「アンミツ=チャン!」「ダーリンはソイツに集中! 私はコイツに傾注! 二人で勝利に直行!」ドリームウィーヴァーは大鎌をぐるぐる回し、01ラタトスク達に牽制!
「!相分かった!俺たちは最強だ!」ソムノファイルは、恋人の言葉に逡巡し、最終的に大きく頷いた。それが反撃を許した。「グウウ、イヤーッ!」「グワーッ!」ホワイトナイトは、わずかなスキを逃さず、あえて脱力した!チェーン・ブンドは、ホワイトナイトを巻き込んだまま、ソムノファイルに激突!
「ヌウウッ!」ホワイトナイトは力が緩んだ一瞬に、90度の壁に横に転がりチェーンを脱出!「クウウッ、逃さん!イヤーッ!」ソムノファイルはチェーン射出!ブンドの軌道は、脳天に直撃させんと迫る!「イヤーッ!」ホワイトナイトは、右腕からカタナに魔力を凝集し、地面を打って横回転で宙に跳んだ!
「コシャク!イヤーッ!」ソムノファイルは、手首のスナップを利かせ、カタナの鍔にブンドを巻き付けた!「さっきのお返しだ!イヤーッ!」その言葉の直後、ソムノファイルの全身が七色の闇に包まれた!そのまま、チェーン・ブンドに悪夢の魔力が注がれる!コワイ!
「フーッ、気に入ってたカタナだったんだが…くれてやる!」ホワイトナイトは、カタナを手放した。「何だと!?」「イヤーッ!」慣性のまま、回転を続けチェーンとの間でカタナは、一瞬中空に浮いていた。ホワイトナイトは、そこに遠心力を載せたキックを放つ!ブンドの巻き付いたカタナは、トンボ返りめいてソムノファイルに向かった!
魔力により加速し、キックが指向性を持たせたカタナは、反撃の矢となって迫る!「クウウッ、イヤーッ!」ソムノファイルはチェーンを捨て、飛び来たカタナを跳んで避けた!「イイイヤアアア「!」予測していたとばかりに、きりもみ回転のホワイトナイトが、二の矢となって突撃!「アアアアアッ」「グウウウウウッ」ソムノファイルは、咄嗟にクロス腕でガード!しかし、ドリルめいた推進力に押され、徐々に90度の壁より二者は離れていく!
「イヤーッ!」ソムノファイルは、ガードを継続しながら右足のかかとを魔力で爆発させ、キックした!「イヤーッ!」ホワイトナイトはそれに対して、手の指をそろえ、肘からジェットめいて魔力噴射!それぞれの蹴りと突きが激突!「「ヌウウッ!」」両者は、空中でタタミ一つ分の距離に離れた!無重力めいて空中でにらみ合う!
一方、七色の悪夢の地平では、01ラタトスク達とナイトメアが熾烈な攻防を行っていた!「…」「「「…」」」ドリームウィーヴァーは、種族特有のウマめいた広い視野で敵を把握した。前方に1体、左右斜め後方に2体。
一見、ハサミウチと人数差から、デジタルスクイレル側に有利に思えた。だが、実際戦況はどうであったか?「「「イヤーッ!」」」」「キエーッ!」まず、前述の広い視野角により、アンブッシュが取れない。そのため、ラタトスク達は同時に仕掛けた!
「「ンウウッ!」」ドリームウィーヴァーは、最初に後ろの2体にウマの下半身と脚力を活用したダブルキックで対応した!人間部分の胸が大きく揺れた。吹き飛ぶ2体!「クラエッ!イヤーッ!」前方の個体はその隙にチョップを放った!「キエーッ!」「ンアーッ!」ナイトメアはキックの反動を載せ、その大鎌の背で下から殴りつけた!デジタルスクイレルの小柄な体が投げ出される!その大きな尻尾が揺れた。
そして今のように、大鎌分のリーチ差、ウマ体形のカバー範囲がナイトメア側の優勢を決定づけた。「乳臭いガキ やはり弱敵 私とダーリンの敵でなし」ドリームウィーヴァーの口角が上がる。「まだまだ!イヤーッ!」「負けるもんか!イヤーッ!」後方の個体たちが、空中で一回転して着地した。
「来るがいい 抗えばいい それを打ち砕いていい?」「「行くぞ!イヤーッ!」」「キエーッ!」デジタルスクイレル達が攻撃を再開!ドリームウィーヴァーはピボットターンめいて旋回!3体のマモノが対面する!
(ワタシ!キミはそのまま直進!直前でワタシが空中から!)(ワカッタ!ワタシ!)2体のラタトスクはニューロンを同期させた。三者の衝突地点で、片方が加速しドリームウィーヴァーに直進、もう一方がジャンプから襲撃するつもりである!ドリームウィーヴァーは2体を見据え、威圧的に大鎌を頭上に構えた!
「イヤーッ!」直進ラタトスクが拳を固め、ナイトメアの目前に迫る!「イイイヤアア!」そのすぐ後ろから、別のラタトスクが跳躍!(ヤレ!ワタシ!)ゴウランガ!大鎌は両腕で扱う都合上、2人同時に三次元的に奇襲されれば対応できない!「キエーッ!」「ンアーッ!」「!?」普通であれば…
「言ってなかった? このユメ作った 私の手のひら」ナムアミダブツ!ドリームウィーヴァーの言うとおり、この空間を作り出した術者にとって、ニューロンの会話を覗くのはたやすいのだ!彼女の両腕は大鎌でふさがっていた。しかし、ナイトメアの魔力はユメ全体に満ちている!故にユメを作る七色の闇が、彼女の意思で空中のラタトスクを拘束したのだ!
「アッ」ドリームウィーヴァーの大鎌は地上のデジタルスクイレルを両断した。主神が見ていれば、その光景にむせび泣いたことであろう。しかし、マモノの武器は魔力を斬るだけなので心配ご無用だ。「サヨナラ」ラタトスク・ブンシンは01消滅。「もう一体…」ナイトメアは、空中に固定されたもう一体に刃を向けた。その時!「イヤーッ!」背後から、別のデジタルスクイレルがアンブッシュ!
「キエーッ!」「ン01アーッ001!サ10ヨナ00ラ」ドリームウィーヴァーは、ウマの視野で一瞥もくれずに襲撃者を斬り捨てた!01分解!「じゃあね…キエーッ!」「サヨナラ」最後の1体も消滅!これで彼女の敵は、愛するソムノファイルが戦うインキュバスのみだ。
「「イイイヤアアアアッ!」」空中で交錯する2体のインキュバス!そして!「グウウウッ」ラフなスタイルの青年が地面に倒れる…ではもう一方は?「ウフフ…アンミツ=チャン…」辛うじて着地した上半身裸の痩せた男がナイトメアに笑いかけた。「ダーリン…!?」「…サヨナラ」しかし、ソムノファイルは腹出し降参した。
「…ナンデ…」ドリームウィーヴァーは目を見開いた、まったく予想だにしない事態にニューロンが停滞した。そのため、本来対応できていたアンブッシュ
が『イヤーッ!』「ンアーッ!?」直撃した!閉じきられていなかったUNIX窓が、ドリームウィーヴァーが混乱した時点で再び開いた。そして、デジタルスクイレルはブンシンではなく01の巨大な腕でナイトメアにアンブッシュした。「ダーリン…ゴメンナ…サイ…サヨナラ」ドリームウィーヴァーは腹出し降参。
◆◆◆◆◆
時刻は1分前にさかのぼる!ホワイトナイトとドリームウィーヴァーの対決はどうのような経過を辿ったのか!?
「「…」」空中でにらみ合う両者。「「「イヤーッ」」」「キエーッ」眼下の地平では、魔物娘同士のイクサが繰り広げられていた。「この勝負…「動いた方が…負ける!」」インキュバス達のニューロンの声は、このユメのコダマとして響いた。
「イ…」「イイ…」2体のマモノは互いに右拳を引いた。ソムノファイルの腕には七色の闇が纏わりつく。ホワイトナイトの方は暗い鈍色に光る。「「イイイイイ…」」両者の右腕は斜め後方にどんどん持ち上がっていく。上半身は限界ぎりぎりまで捻じれていく。インキュバス達の間の時間が泥めいてスローになっていく。
「じゃあね…キエーッ!」「サヨナラ」その声が聞こえたのを合図に、「「…ヤアアアアア」」時間が速度を戻すのに合わせて、2体の上体が元の位置に戻る。それぞれの右腕の戦技が解放されていく。「「イイイヤアアアアッ!」」空中で交錯する2体のインキュバス!
そして!「グウウウッ」ホワイトナイトが地面に倒れる…ではもう一方は?「ウフフ…アンミツ=チャン…」辛うじて着地した上半身裸の痩せた男がナイトメアに笑いかけた。「ダーリン…!?」「…サヨナラ」しかし、ソムノファイルは腹出し降参した。
「…ナンデ…」『イヤーッ!』「サヨナラ」ナイトメア腹出し降参。『ハアーッ!ハアーッ!』デジタルスクイレルは大きく息を吸った。その額には01の汗が滝のように流れた。「…終わったのか…?」『アア』「…チョット休憩すッか?」『アア』ホワイトナイトは意識を手放した。デジタルスクイレルの01の顔は目を閉じた。イクサは終わった…
セクション6終わり。エピローグへ続く
『ワタシも実際イチかバチかッてとこだったけど、まあ別に教える義理はないかな?』「ウウウッ、すまないベイブ、どうにかしてくれ…」朦朧としかかったホワイトナイトは、01の顔に弱弱しく頼んだ。「まだ意識があったか!イヤーッ!」「グワーッ!」チェーン・ブンドの巻き付きが強まる。アブナイ!
『マサキ!今向かわせる!』「何をしようとムダ この空間は我が庭 キアイ一つで変化 キエーッ!」ドリームウィーヴァーが手を翳すと、周囲の七色の闇が集まりデジタルスクイレルの窓を閉じようとする!『フフフ。そう来なくっちゃな!イヤーッ!」ラタトスクの目つきが変わる、01の輪郭が激しく明滅した!そのパーティクルが、ショートした火花めいて01をナイトメアの周囲に降らせた!
「「「ドーモーモー。。。デジデデジタルススクククイレルルルです」です」です」「!?」ゴウランガ!ドリームウィーヴァーを囲むように、01がポニーテールと巨大尻尾を備えた像を結んだ!デジタル・ブンシンである!「アンミツ=チャン!」「ダーリンはソイツに集中! 私はコイツに傾注! 二人で勝利に直行!」ドリームウィーヴァーは大鎌をぐるぐる回し、01ラタトスク達に牽制!
「!相分かった!俺たちは最強だ!」ソムノファイルは、恋人の言葉に逡巡し、最終的に大きく頷いた。それが反撃を許した。「グウウ、イヤーッ!」「グワーッ!」ホワイトナイトは、わずかなスキを逃さず、あえて脱力した!チェーン・ブンドは、ホワイトナイトを巻き込んだまま、ソムノファイルに激突!
「ヌウウッ!」ホワイトナイトは力が緩んだ一瞬に、90度の壁に横に転がりチェーンを脱出!「クウウッ、逃さん!イヤーッ!」ソムノファイルはチェーン射出!ブンドの軌道は、脳天に直撃させんと迫る!「イヤーッ!」ホワイトナイトは、右腕からカタナに魔力を凝集し、地面を打って横回転で宙に跳んだ!
「コシャク!イヤーッ!」ソムノファイルは、手首のスナップを利かせ、カタナの鍔にブンドを巻き付けた!「さっきのお返しだ!イヤーッ!」その言葉の直後、ソムノファイルの全身が七色の闇に包まれた!そのまま、チェーン・ブンドに悪夢の魔力が注がれる!コワイ!
「フーッ、気に入ってたカタナだったんだが…くれてやる!」ホワイトナイトは、カタナを手放した。「何だと!?」「イヤーッ!」慣性のまま、回転を続けチェーンとの間でカタナは、一瞬中空に浮いていた。ホワイトナイトは、そこに遠心力を載せたキックを放つ!ブンドの巻き付いたカタナは、トンボ返りめいてソムノファイルに向かった!
魔力により加速し、キックが指向性を持たせたカタナは、反撃の矢となって迫る!「クウウッ、イヤーッ!」ソムノファイルはチェーンを捨て、飛び来たカタナを跳んで避けた!「イイイヤアアア「!」予測していたとばかりに、きりもみ回転のホワイトナイトが、二の矢となって突撃!「アアアアアッ」「グウウウウウッ」ソムノファイルは、咄嗟にクロス腕でガード!しかし、ドリルめいた推進力に押され、徐々に90度の壁より二者は離れていく!
「イヤーッ!」ソムノファイルは、ガードを継続しながら右足のかかとを魔力で爆発させ、キックした!「イヤーッ!」ホワイトナイトはそれに対して、手の指をそろえ、肘からジェットめいて魔力噴射!それぞれの蹴りと突きが激突!「「ヌウウッ!」」両者は、空中でタタミ一つ分の距離に離れた!無重力めいて空中でにらみ合う!
一方、七色の悪夢の地平では、01ラタトスク達とナイトメアが熾烈な攻防を行っていた!「…」「「「…」」」ドリームウィーヴァーは、種族特有のウマめいた広い視野で敵を把握した。前方に1体、左右斜め後方に2体。
一見、ハサミウチと人数差から、デジタルスクイレル側に有利に思えた。だが、実際戦況はどうであったか?「「「イヤーッ!」」」」「キエーッ!」まず、前述の広い視野角により、アンブッシュが取れない。そのため、ラタトスク達は同時に仕掛けた!
「「ンウウッ!」」ドリームウィーヴァーは、最初に後ろの2体にウマの下半身と脚力を活用したダブルキックで対応した!人間部分の胸が大きく揺れた。吹き飛ぶ2体!「クラエッ!イヤーッ!」前方の個体はその隙にチョップを放った!「キエーッ!」「ンアーッ!」ナイトメアはキックの反動を載せ、その大鎌の背で下から殴りつけた!デジタルスクイレルの小柄な体が投げ出される!その大きな尻尾が揺れた。
そして今のように、大鎌分のリーチ差、ウマ体形のカバー範囲がナイトメア側の優勢を決定づけた。「乳臭いガキ やはり弱敵 私とダーリンの敵でなし」ドリームウィーヴァーの口角が上がる。「まだまだ!イヤーッ!」「負けるもんか!イヤーッ!」後方の個体たちが、空中で一回転して着地した。
「来るがいい 抗えばいい それを打ち砕いていい?」「「行くぞ!イヤーッ!」」「キエーッ!」デジタルスクイレル達が攻撃を再開!ドリームウィーヴァーはピボットターンめいて旋回!3体のマモノが対面する!
(ワタシ!キミはそのまま直進!直前でワタシが空中から!)(ワカッタ!ワタシ!)2体のラタトスクはニューロンを同期させた。三者の衝突地点で、片方が加速しドリームウィーヴァーに直進、もう一方がジャンプから襲撃するつもりである!ドリームウィーヴァーは2体を見据え、威圧的に大鎌を頭上に構えた!
「イヤーッ!」直進ラタトスクが拳を固め、ナイトメアの目前に迫る!「イイイヤアア!」そのすぐ後ろから、別のラタトスクが跳躍!(ヤレ!ワタシ!)ゴウランガ!大鎌は両腕で扱う都合上、2人同時に三次元的に奇襲されれば対応できない!「キエーッ!」「ンアーッ!」「!?」普通であれば…
「言ってなかった? このユメ作った 私の手のひら」ナムアミダブツ!ドリームウィーヴァーの言うとおり、この空間を作り出した術者にとって、ニューロンの会話を覗くのはたやすいのだ!彼女の両腕は大鎌でふさがっていた。しかし、ナイトメアの魔力はユメ全体に満ちている!故にユメを作る七色の闇が、彼女の意思で空中のラタトスクを拘束したのだ!
「アッ」ドリームウィーヴァーの大鎌は地上のデジタルスクイレルを両断した。主神が見ていれば、その光景にむせび泣いたことであろう。しかし、マモノの武器は魔力を斬るだけなので心配ご無用だ。「サヨナラ」ラタトスク・ブンシンは01消滅。「もう一体…」ナイトメアは、空中に固定されたもう一体に刃を向けた。その時!「イヤーッ!」背後から、別のデジタルスクイレルがアンブッシュ!
「キエーッ!」「ン01アーッ001!サ10ヨナ00ラ」ドリームウィーヴァーは、ウマの視野で一瞥もくれずに襲撃者を斬り捨てた!01分解!「じゃあね…キエーッ!」「サヨナラ」最後の1体も消滅!これで彼女の敵は、愛するソムノファイルが戦うインキュバスのみだ。
「「イイイヤアアアアッ!」」空中で交錯する2体のインキュバス!そして!「グウウウッ」ラフなスタイルの青年が地面に倒れる…ではもう一方は?「ウフフ…アンミツ=チャン…」辛うじて着地した上半身裸の痩せた男がナイトメアに笑いかけた。「ダーリン…!?」「…サヨナラ」しかし、ソムノファイルは腹出し降参した。
「…ナンデ…」ドリームウィーヴァーは目を見開いた、まったく予想だにしない事態にニューロンが停滞した。そのため、本来対応できていたアンブッシュ
が『イヤーッ!』「ンアーッ!?」直撃した!閉じきられていなかったUNIX窓が、ドリームウィーヴァーが混乱した時点で再び開いた。そして、デジタルスクイレルはブンシンではなく01の巨大な腕でナイトメアにアンブッシュした。「ダーリン…ゴメンナ…サイ…サヨナラ」ドリームウィーヴァーは腹出し降参。
◆◆◆◆◆
時刻は1分前にさかのぼる!ホワイトナイトとドリームウィーヴァーの対決はどうのような経過を辿ったのか!?
「「…」」空中でにらみ合う両者。「「「イヤーッ」」」「キエーッ」眼下の地平では、魔物娘同士のイクサが繰り広げられていた。「この勝負…「動いた方が…負ける!」」インキュバス達のニューロンの声は、このユメのコダマとして響いた。
「イ…」「イイ…」2体のマモノは互いに右拳を引いた。ソムノファイルの腕には七色の闇が纏わりつく。ホワイトナイトの方は暗い鈍色に光る。「「イイイイイ…」」両者の右腕は斜め後方にどんどん持ち上がっていく。上半身は限界ぎりぎりまで捻じれていく。インキュバス達の間の時間が泥めいてスローになっていく。
「じゃあね…キエーッ!」「サヨナラ」その声が聞こえたのを合図に、「「…ヤアアアアア」」時間が速度を戻すのに合わせて、2体の上体が元の位置に戻る。それぞれの右腕の戦技が解放されていく。「「イイイヤアアアアッ!」」空中で交錯する2体のインキュバス!
そして!「グウウウッ」ホワイトナイトが地面に倒れる…ではもう一方は?「ウフフ…アンミツ=チャン…」辛うじて着地した上半身裸の痩せた男がナイトメアに笑いかけた。「ダーリン…!?」「…サヨナラ」しかし、ソムノファイルは腹出し降参した。
「…ナンデ…」『イヤーッ!』「サヨナラ」ナイトメア腹出し降参。『ハアーッ!ハアーッ!』デジタルスクイレルは大きく息を吸った。その額には01の汗が滝のように流れた。「…終わったのか…?」『アア』「…チョット休憩すッか?」『アア』ホワイトナイトは意識を手放した。デジタルスクイレルの01の顔は目を閉じた。イクサは終わった…
セクション6終わり。エピローグへ続く
24/05/23 21:17更新 / ズオテン
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