突撃隣からメイドさん
ピンポーン…
とある土曜の午後の事、不意に玄関のチャイムが鳴った。
「こんにちはー。○○さん、居ますかー！」
「はいどちら様で…」
「こんにちわ。では、ちょっとお邪魔しますよー。」
「え、ちょっと！」
玄関のドアを開けたらメイドさんが居た。しかも獣っぽい耳と尻尾を持った…魔物の。
「わー…これは予想以上の……いえ、やりがいがありますね。」
「なんなんですかあなたは…。」
彼女は入るなりリビングの様子を見てそんな事を言う。
確かに少し…いや、かなり散らかっているのは認めるが突然人の家に入ってきてそれは無いのではなかろうか。
大体、不法侵入である。
「おや、テレビのニュース等ご覧になってはおりませんか？」
「はい？」
「先日、県議会で『男性擁護条例』が可決され即日施行されまして。未婚の男性が危険に晒されている場合、我々魔物は各自の判断によりその者を保護する事が可能となりました。なお、その際は超法規的な手段も許容されることとなっております。」
「うわ淫魔立法……」
……淫魔立法とは……
本県のように魔物の地方参政権を認めている地域で作られる、妙に魔物側に都合のよい条例などの通称である。なお、なぜこんなものが通るのかと言えばその理由はまぁお察しの通りであろう。
「いや、でも自分特に危険な目には…」
「貴方様の生活ごみをしばらく調査しておりましたところ、お食事は出来合いのおかずやお弁当ばかり。しかも揚げ物の占める割合が異様に多く、このままでは将来生活習慣病により死亡する危険があると判断いたしました。」
「それは流石に無理があるんじゃ…」
「いえ、合法です。」
「………。」
「さらに、この住環境ではハウスダストによるアレルギーや喘息、肺炎等も危惧されます。よって、今後はわたくし、キキーモラのカティアがここに住み込みで保護活動をさせていただきます。」
「住み込みて…」
「はい、住み込みで。」
改めてメイドさんを見る。
犬か狼のような耳と尻尾を垂らし、腕の甲は猛禽類を思わせる羽毛で覆われている。体格はやや大柄で身長は男性である自分よりも高いくらい。そして…ざっくりと開かれたメイド服の胸元から覗く、豊満な膨らみが眩しい。
魔物が住み込みでとなれば当然、そういうことも意識してしまう。今後精を求められたりだとかも…
「では、今後は貴方様の事はご主人様と…ご主人様？」
「…っ！？」
顔を覗き込まれ思わず一歩引いてしまう。彼女が少しかがむような恰好となったことで余計に谷間が強調され、心臓が高鳴った。慌てて視線を逸らすが、少し遅かった。メイドの表情が淫らな笑みを浮かべる。
「！？な、何を…」
いつの間にか手を取られ、その豊かな胸の膨らみへと導かれていた。
指が、掌が、極上の肌触りを持つ布地越しに柔肉に沈み込んでゆく。
「どうやらここに興味がおありのようでしたので。わたくしたちの種族は特に、主人が望む事には敏感なのです。これは、良い関係が築けそうですね♪」
胸に沈めた手に手を合わせその感触を刻み付けながら、彼女はぺろりと舌なめずりをして見せた。
「ではお部屋のお掃除を始めますので、埃を吸い込まないようこれを付けてください。」
彼女はそう言うとおもむろに自身の胸元に手を突っ込む。そして谷間の底から取り出したそれを広げ、顔に押し付けてきた。
口から鼻までを覆う白い布が覆い、耳に紐が掛けられる。……布製のマスクであった。
布越しに息を吸いこめばほのかにミルク臭の混じる甘い香りが肺を満たした。嗅いでいると妙に力が抜け、頭がぼーっとしてくる。
なんだか危険を感じ反射的に外そうとするが、顔に張り付いてように上手く外せない。
「三日三晩胸に挟んで淫気を染み込ませたものです。リラックスできますよ。」
そうこうしている間に腕の力も抜け、ふらふらとベッドの縁に座り込んでしまった。こうなればあとは目の前で繰り広げられるお片付けを呆然と見ているしかない。
衣服やモノが纏められ、整理され開いたスペースから清掃が始まる。自分でやろうとすればどこから手を付けていいか分からないものを、まるで勝手知ったるかのようにてきぱきと進めてゆく。
結果、ものの一時間程度で全て片付いてしまった。
「………。」
完璧であった。
特にすさまじいのは必要最小限にしかモノを捨てていないというところだ。
ゴミ袋に詰められたのは掃き掃除で出た埃や紙くず等がほとんどであり、部屋に散乱していた物品はそれぞれ整頓され、収まるべき収納スペースに収められていた。
こんなに収納スペースがあったのかと、そしてこの部屋はこんなに広かったのかと今さらながら驚く。
「お待たせいたしました。これで多少は住みよくなりましたね。」
「ど、どうも…」
「ところでこちらの搾精器具なのですが…」
「あ˝っ……！」
彼女の手により目の前にシリコン製の筒が並んでいた。
突然の事だったのですっかり失念していた。そこまで気が回らなかったのだ。
「こちらの３つは使用実績もあまりなく、性能も他と比べて劣っております。ですのでこれらを素材とし、他のものに合成することで整理したいと考えますがいかがでしょうか？」
「アッハイ。」
なんだか予想していた反応と違う。淫気によりぼーっとした頭で特に考えず了承してしまった。
というか合成て。そんなゲームみたいな…
「ではそのように致しますね。」
ﾋﾟｶｰｯ
出来てしまった。
彼女の選んだ３つが光を放つと、残りの３つにそれぞれ吸収され消えてしまった。
「というわけで実際に使ってみて向上したそれぞれの性能を確かめてみましょう♪」
そう言うが早いか彼女はベッドに乗り出しこちらのズボンに手を掛けてきた。
「ちょ、ちょっと待って…！」
「こんなもの見せられて待てる訳が無いでしょう！！」
「うええっ！？」
止めようとしたらすごい剣幕で押し切られた。しかも逆ギレ気味である。
発情し、暴走した魔物の膂力に抵抗できる筈も無く、そのままベッドに押し倒され下着ごとズボンを下ろされた。
下着の中で既に硬くなっていたものが、外気に晒され跳ねる。
「あら、口では嫌がっていてもこちらは準備万端ではないですか♪マスクに染み込ませたわたくしのフェロモンに興奮してくださったのですね。後程この胸にお顔を抱いて直接吸わせて差し上げます。」
そしていきり立った股間のものが彼女が握った筒に飲み込まれた。
「まずはこれ。柔らかさは中程度、内部に備えた高密度の襞が複雑に絡みつき精液を搾り取るタイプ。動かし方次第で長い時間を掛けて快楽を与えることも、逆に短時間で効率的にイかせることも出来る汎用性の高い型ですね。使用実績も最も多くお気に入りだったかと思われまが、先ほどの工程により基本性能が向上したことに加えいくつかの機能が追加されております。」
ぐにゅり…と彼女の手が筒を握り込む。その動作に合わせ、内部の構造が蠢き肉茎に絡みついた。
予想以上の刺激の強さに腰が引ける。内部構造が複雑化しているのもあるが、その襞や柔突起の一つ一つの感触をよりはっきりと、繊細に感じてしまうようになっていた。そしてそれが自分の予想できないタイミングで来るのである。
自分でするのと他人にされるのではこうまで違うのかと早速思い知ることになった。
それにしても最初から内部が粘液で満たされていたが持ってくる前に既に準備されていたのだろうか…
「新機能としまして内部での潤滑液の生成と分泌、内部構造の自動蠕動が可能となりました。なお潤滑液には皮膚感度を向上させる効果もあります。」
あっ、それで…
「更にこの内部に放出された精液は動力に使用する分を除きわたくしの口内に自動で転送されるようになっております。…ということでわたくしもお腹がすきましたのでここは手早く射精していただきますね。」
有無を言わさぬとばかり断定口調で宣言され、手の動きが加速した。内部の緩やかな蠕動に上下にしごく動作が加わる。
そして宣言通り、十秒と経たずに精を漏らす事となった。
彼女の手の動きは止まったものの、射精後も止まらない内部の蠕動が絶頂の快感を長引かせる。
……。
「ごちそうさまでした♪」
やがて脈打ちが収まり、筒が引き抜かれた。
精を味わった彼女は満足げな表情で微笑むと、手に持ったそれを別のものへと持ち替える。
「では次はこちらを試してみましょう。」
「え˝っ……」
今しがた精を搾り取られたばかりだが…
「ご冗談を。魔物娘のお腹が一度きりの吐精で満たされるわけがないじゃないですか。大丈夫ですよ。次に使うこちらのタイプは射精直後の状態からの搾精には最適ですから。」
言うが早いか再び肉茎は柔らかな穴に飲み込まれた。
内部は先ほどのものとは比べるまでも無く非常に柔らかい。そしてほのかな熱を持っていた。入れられた瞬間、まるで温泉に浸かったかのように腰から力が抜けた。
「こちらは元々比較的柔らかな素材で出来た品でしたが、性能の向上により更に柔らかさを増し、加えて内部の温度を暖かく保つ機能を獲得しております。尚、潤滑液の分泌及び精液の転送機能は前のものと同様となっております。」
彼女は陰茎を収めたその筒をやわやわと揉み込みながら説明を行う。
筒内の刺激は異様に優しく、射精直後だというのにあの耐え難い擽ったさは感じない。腰からの脱力感は全身に広がり、不意に精液が沸き上がるような感覚を感じた瞬間、まるで漏らすように射精していた。
「このように、射精直後の状態でも辛さを与えることなく、恍惚のまま漏らすような射精に導くことが可能です。ちなみに動かし方によってはこのまま失禁に導くことも出来ますが…それはまた今度体験させて差し上げますね。」
体験させるという彼女の言い方に強い意志を感じ、背筋が震える。
「さて、最後はこちら。」
「ひぎぃっ…！？」
突然の強い刺激に悲鳴が漏れる。
これまでの柔らかく優しい刺激から一転、硬く細かな粒々と襞が亀頭を襲った。
「こちらは打って変わって硬めの素材に細かな粒と襞が高密度に備え付けられた高刺激の一品ですね。特に奥部分は狭くざらつく構造となっており亀頭責めに特化しております。」
内部の構造を味わわせるようにゆっくりと筒を下ろされる。そして説明のあった奥の一際狭い穴に亀頭部分が嵌め込まれた。
「さらに、機能強化により内部構造の複雑化、及びちょっとした仕掛けが追加されております。」
狭い穴のその先、筒の底に先端が触れる。
同時に、陰茎の根元に何かが吸いつくような感触があった。
「はい、固定されました。これでわたくしが設定する条件を達成するまでこれを外すことは出来ません。」
「ゑ？」
「条件は…とりあえず『一回絶頂するまで』にしておきますね。では、自動搾精機能をオン。」
「ひぃあああ――――ｯ！？」
陰茎を飲み込んだ筒が動き出す。筒全体の揉みしだくような収縮と蠕動、そして特に最奥の部位は左右に拘束で捻るような運動を繰り返し射精直後の敏感な亀頭を研磨した。耐え難い強刺激に思わず悲鳴が漏れた。
「はい、暴れないでくださいね〜。一回イくだけで終わりますから。ただ…ふふ、先端を強い刺激で責められるとなかなか射精できないまま快感だけが蓄積していくそうですけどね。」
不随意的に暴れる胴体を、その柔らかな身体で無理やり押さえつけられる。大きな胸の膨らみが胸板に擦り付けられた。柔肉が反発を吸収し、身体はベッドの上に固定される。
「あぁご主人様、その表情最高です♪ご主人様がいけないんですよっ。こんなぐうたらな生活環境を見せるからっ！これはそう、お仕置き。お仕置きです！！」
テンション高くまくしたてるキキーモラの表情は完全に発情していた。いつの間にか腹の上に馬乗りになり、大きく盛り上がったメイド服の胸元を揉みしだきながら股座を擦り付けている。
やがて、何かが噴き出るような感触とともに、一際違った絶頂感が股間に走った。同時に、腹の上に熱い液体が放出されるのを感じる。
「――――――ッ！」
「――――――ッ♪」
一応絶頂としてカウントされたのか、股間に食らいついていたホールが外れた。
こわばっていた身体は一気に脱力し、ベッドに沈み込む。手足に力が入らなかった。
「ふぅ…少々取り乱しました。では奇麗に致しますのでご主人様はそのままお休みください。
「（少々…？）」
疑問を挟む間もなく身動きがとれぬまま身体を拭かれ、淡々と周辺の片づけが行われる。やがて体力が戻り身体を起こした時には、搾精の痕跡はキレイに消えていた。
「…というわけで、わたくしどもキキーモラの種族的特性といたしまして、だらしのない殿方を見るとどうしても身体が疼いて襲ってしまいたくなるのです。もっとも、ご主人様が嫌がるのを無理やり犯すようなことは無いとは思いますが、その際はあらゆる手段を用いてご主人様の情欲を煽りまくりますのでご覚悟いただければと。…纏めますと、四六時中精を搾られるような生活になりたくなければ節度ある生活を心がけください。」
「はい、なんかすみません…。」
「いえいえ、わたくしとしましては一緒に爛れた生活を送るのもやぶさかではないのですよ。その際はわたくしが生活の面倒をみて差し上げますので。あくまでご主人様がどちらを望むのかということでございます。ただし、人間らしい生活を望むのであればもう少し努力してくださいませ。」
「は、はい…。」
彼女のペースで話が進み、纏まった。
確かに自分自身、生活改善が必要だとは思っていたのだ。この機会だ。彼女の言う通り、もう少し努力をしてみようと思った。
………、
…が、ダメだった。
長らくの一人暮らしで染み付いた生活感はそう簡単に改められるものではなく、結局事あるごとに彼女の食欲と性欲を刺激してしまい精を搾られることとなったのだ。
おやつの後、突然背後から抱きつかれ、そのままズボンの上から股間を刺激されて一回。その後風呂場で身体を洗うと称して手で一回、そのままその大きな胸に挟まれもう一回。夕食後に口でしゃぶられて一回。とりあえずテレビをつけて適当に番組を見ていたらまた背中から抱きすくめられ、片手で乳首を弄られながら改造オナホで二回……。
そのどれも何が彼女の情欲に火をつけたのか分からず、聞いても教えてはくれなかった。
そして就寝前、ズボンを下ろされたと思ったら四つん這いにされ、尻穴から前立腺を刺激されながら一回。その後ひっくり返され、残りの時間は騎乗位で延々と気絶するまで搾り倒された。
快楽のあまり霞む視界で最後に見た彼女の表情は喜悦に満ちており、実はこれといった理由など無かったのではと………
………
……。
差し込む陽の光に瞼が開く。枕横の目覚ましを見れば時間は10時を回っている。
ふと反対側を見れば、ニコニコ顔のメイドさんが居た。
「おそようございますご主人様♪」
これは…理由が分かるやつである。
「お寝坊さんなご主人様には、お仕置きが必要ですよね？」
彼女が手に持つ盆には、昨日の改造ホール3種と見たことの無い器具がいくつも並んでいた。
「お、お手柔らかに………」
その後昼までめちゃくちゃに犯される事となった。
とある土曜の午後の事、不意に玄関のチャイムが鳴った。
「こんにちはー。○○さん、居ますかー！」
「はいどちら様で…」
「こんにちわ。では、ちょっとお邪魔しますよー。」
「え、ちょっと！」
玄関のドアを開けたらメイドさんが居た。しかも獣っぽい耳と尻尾を持った…魔物の。
「わー…これは予想以上の……いえ、やりがいがありますね。」
「なんなんですかあなたは…。」
彼女は入るなりリビングの様子を見てそんな事を言う。
確かに少し…いや、かなり散らかっているのは認めるが突然人の家に入ってきてそれは無いのではなかろうか。
大体、不法侵入である。
「おや、テレビのニュース等ご覧になってはおりませんか？」
「はい？」
「先日、県議会で『男性擁護条例』が可決され即日施行されまして。未婚の男性が危険に晒されている場合、我々魔物は各自の判断によりその者を保護する事が可能となりました。なお、その際は超法規的な手段も許容されることとなっております。」
「うわ淫魔立法……」
……淫魔立法とは……
本県のように魔物の地方参政権を認めている地域で作られる、妙に魔物側に都合のよい条例などの通称である。なお、なぜこんなものが通るのかと言えばその理由はまぁお察しの通りであろう。
「いや、でも自分特に危険な目には…」
「貴方様の生活ごみをしばらく調査しておりましたところ、お食事は出来合いのおかずやお弁当ばかり。しかも揚げ物の占める割合が異様に多く、このままでは将来生活習慣病により死亡する危険があると判断いたしました。」
「それは流石に無理があるんじゃ…」
「いえ、合法です。」
「………。」
「さらに、この住環境ではハウスダストによるアレルギーや喘息、肺炎等も危惧されます。よって、今後はわたくし、キキーモラのカティアがここに住み込みで保護活動をさせていただきます。」
「住み込みて…」
「はい、住み込みで。」
改めてメイドさんを見る。
犬か狼のような耳と尻尾を垂らし、腕の甲は猛禽類を思わせる羽毛で覆われている。体格はやや大柄で身長は男性である自分よりも高いくらい。そして…ざっくりと開かれたメイド服の胸元から覗く、豊満な膨らみが眩しい。
魔物が住み込みでとなれば当然、そういうことも意識してしまう。今後精を求められたりだとかも…
「では、今後は貴方様の事はご主人様と…ご主人様？」
「…っ！？」
顔を覗き込まれ思わず一歩引いてしまう。彼女が少しかがむような恰好となったことで余計に谷間が強調され、心臓が高鳴った。慌てて視線を逸らすが、少し遅かった。メイドの表情が淫らな笑みを浮かべる。
「！？な、何を…」
いつの間にか手を取られ、その豊かな胸の膨らみへと導かれていた。
指が、掌が、極上の肌触りを持つ布地越しに柔肉に沈み込んでゆく。
「どうやらここに興味がおありのようでしたので。わたくしたちの種族は特に、主人が望む事には敏感なのです。これは、良い関係が築けそうですね♪」
胸に沈めた手に手を合わせその感触を刻み付けながら、彼女はぺろりと舌なめずりをして見せた。
「ではお部屋のお掃除を始めますので、埃を吸い込まないようこれを付けてください。」
彼女はそう言うとおもむろに自身の胸元に手を突っ込む。そして谷間の底から取り出したそれを広げ、顔に押し付けてきた。
口から鼻までを覆う白い布が覆い、耳に紐が掛けられる。……布製のマスクであった。
布越しに息を吸いこめばほのかにミルク臭の混じる甘い香りが肺を満たした。嗅いでいると妙に力が抜け、頭がぼーっとしてくる。
なんだか危険を感じ反射的に外そうとするが、顔に張り付いてように上手く外せない。
「三日三晩胸に挟んで淫気を染み込ませたものです。リラックスできますよ。」
そうこうしている間に腕の力も抜け、ふらふらとベッドの縁に座り込んでしまった。こうなればあとは目の前で繰り広げられるお片付けを呆然と見ているしかない。
衣服やモノが纏められ、整理され開いたスペースから清掃が始まる。自分でやろうとすればどこから手を付けていいか分からないものを、まるで勝手知ったるかのようにてきぱきと進めてゆく。
結果、ものの一時間程度で全て片付いてしまった。
「………。」
完璧であった。
特にすさまじいのは必要最小限にしかモノを捨てていないというところだ。
ゴミ袋に詰められたのは掃き掃除で出た埃や紙くず等がほとんどであり、部屋に散乱していた物品はそれぞれ整頓され、収まるべき収納スペースに収められていた。
こんなに収納スペースがあったのかと、そしてこの部屋はこんなに広かったのかと今さらながら驚く。
「お待たせいたしました。これで多少は住みよくなりましたね。」
「ど、どうも…」
「ところでこちらの搾精器具なのですが…」
「あ˝っ……！」
彼女の手により目の前にシリコン製の筒が並んでいた。
突然の事だったのですっかり失念していた。そこまで気が回らなかったのだ。
「こちらの３つは使用実績もあまりなく、性能も他と比べて劣っております。ですのでこれらを素材とし、他のものに合成することで整理したいと考えますがいかがでしょうか？」
「アッハイ。」
なんだか予想していた反応と違う。淫気によりぼーっとした頭で特に考えず了承してしまった。
というか合成て。そんなゲームみたいな…
「ではそのように致しますね。」
ﾋﾟｶｰｯ
出来てしまった。
彼女の選んだ３つが光を放つと、残りの３つにそれぞれ吸収され消えてしまった。
「というわけで実際に使ってみて向上したそれぞれの性能を確かめてみましょう♪」
そう言うが早いか彼女はベッドに乗り出しこちらのズボンに手を掛けてきた。
「ちょ、ちょっと待って…！」
「こんなもの見せられて待てる訳が無いでしょう！！」
「うええっ！？」
止めようとしたらすごい剣幕で押し切られた。しかも逆ギレ気味である。
発情し、暴走した魔物の膂力に抵抗できる筈も無く、そのままベッドに押し倒され下着ごとズボンを下ろされた。
下着の中で既に硬くなっていたものが、外気に晒され跳ねる。
「あら、口では嫌がっていてもこちらは準備万端ではないですか♪マスクに染み込ませたわたくしのフェロモンに興奮してくださったのですね。後程この胸にお顔を抱いて直接吸わせて差し上げます。」
そしていきり立った股間のものが彼女が握った筒に飲み込まれた。
「まずはこれ。柔らかさは中程度、内部に備えた高密度の襞が複雑に絡みつき精液を搾り取るタイプ。動かし方次第で長い時間を掛けて快楽を与えることも、逆に短時間で効率的にイかせることも出来る汎用性の高い型ですね。使用実績も最も多くお気に入りだったかと思われまが、先ほどの工程により基本性能が向上したことに加えいくつかの機能が追加されております。」
ぐにゅり…と彼女の手が筒を握り込む。その動作に合わせ、内部の構造が蠢き肉茎に絡みついた。
予想以上の刺激の強さに腰が引ける。内部構造が複雑化しているのもあるが、その襞や柔突起の一つ一つの感触をよりはっきりと、繊細に感じてしまうようになっていた。そしてそれが自分の予想できないタイミングで来るのである。
自分でするのと他人にされるのではこうまで違うのかと早速思い知ることになった。
それにしても最初から内部が粘液で満たされていたが持ってくる前に既に準備されていたのだろうか…
「新機能としまして内部での潤滑液の生成と分泌、内部構造の自動蠕動が可能となりました。なお潤滑液には皮膚感度を向上させる効果もあります。」
あっ、それで…
「更にこの内部に放出された精液は動力に使用する分を除きわたくしの口内に自動で転送されるようになっております。…ということでわたくしもお腹がすきましたのでここは手早く射精していただきますね。」
有無を言わさぬとばかり断定口調で宣言され、手の動きが加速した。内部の緩やかな蠕動に上下にしごく動作が加わる。
そして宣言通り、十秒と経たずに精を漏らす事となった。
彼女の手の動きは止まったものの、射精後も止まらない内部の蠕動が絶頂の快感を長引かせる。
……。
「ごちそうさまでした♪」
やがて脈打ちが収まり、筒が引き抜かれた。
精を味わった彼女は満足げな表情で微笑むと、手に持ったそれを別のものへと持ち替える。
「では次はこちらを試してみましょう。」
「え˝っ……」
今しがた精を搾り取られたばかりだが…
「ご冗談を。魔物娘のお腹が一度きりの吐精で満たされるわけがないじゃないですか。大丈夫ですよ。次に使うこちらのタイプは射精直後の状態からの搾精には最適ですから。」
言うが早いか再び肉茎は柔らかな穴に飲み込まれた。
内部は先ほどのものとは比べるまでも無く非常に柔らかい。そしてほのかな熱を持っていた。入れられた瞬間、まるで温泉に浸かったかのように腰から力が抜けた。
「こちらは元々比較的柔らかな素材で出来た品でしたが、性能の向上により更に柔らかさを増し、加えて内部の温度を暖かく保つ機能を獲得しております。尚、潤滑液の分泌及び精液の転送機能は前のものと同様となっております。」
彼女は陰茎を収めたその筒をやわやわと揉み込みながら説明を行う。
筒内の刺激は異様に優しく、射精直後だというのにあの耐え難い擽ったさは感じない。腰からの脱力感は全身に広がり、不意に精液が沸き上がるような感覚を感じた瞬間、まるで漏らすように射精していた。
「このように、射精直後の状態でも辛さを与えることなく、恍惚のまま漏らすような射精に導くことが可能です。ちなみに動かし方によってはこのまま失禁に導くことも出来ますが…それはまた今度体験させて差し上げますね。」
体験させるという彼女の言い方に強い意志を感じ、背筋が震える。
「さて、最後はこちら。」
「ひぎぃっ…！？」
突然の強い刺激に悲鳴が漏れる。
これまでの柔らかく優しい刺激から一転、硬く細かな粒々と襞が亀頭を襲った。
「こちらは打って変わって硬めの素材に細かな粒と襞が高密度に備え付けられた高刺激の一品ですね。特に奥部分は狭くざらつく構造となっており亀頭責めに特化しております。」
内部の構造を味わわせるようにゆっくりと筒を下ろされる。そして説明のあった奥の一際狭い穴に亀頭部分が嵌め込まれた。
「さらに、機能強化により内部構造の複雑化、及びちょっとした仕掛けが追加されております。」
狭い穴のその先、筒の底に先端が触れる。
同時に、陰茎の根元に何かが吸いつくような感触があった。
「はい、固定されました。これでわたくしが設定する条件を達成するまでこれを外すことは出来ません。」
「ゑ？」
「条件は…とりあえず『一回絶頂するまで』にしておきますね。では、自動搾精機能をオン。」
「ひぃあああ――――ｯ！？」
陰茎を飲み込んだ筒が動き出す。筒全体の揉みしだくような収縮と蠕動、そして特に最奥の部位は左右に拘束で捻るような運動を繰り返し射精直後の敏感な亀頭を研磨した。耐え難い強刺激に思わず悲鳴が漏れた。
「はい、暴れないでくださいね〜。一回イくだけで終わりますから。ただ…ふふ、先端を強い刺激で責められるとなかなか射精できないまま快感だけが蓄積していくそうですけどね。」
不随意的に暴れる胴体を、その柔らかな身体で無理やり押さえつけられる。大きな胸の膨らみが胸板に擦り付けられた。柔肉が反発を吸収し、身体はベッドの上に固定される。
「あぁご主人様、その表情最高です♪ご主人様がいけないんですよっ。こんなぐうたらな生活環境を見せるからっ！これはそう、お仕置き。お仕置きです！！」
テンション高くまくしたてるキキーモラの表情は完全に発情していた。いつの間にか腹の上に馬乗りになり、大きく盛り上がったメイド服の胸元を揉みしだきながら股座を擦り付けている。
やがて、何かが噴き出るような感触とともに、一際違った絶頂感が股間に走った。同時に、腹の上に熱い液体が放出されるのを感じる。
「――――――ッ！」
「――――――ッ♪」
一応絶頂としてカウントされたのか、股間に食らいついていたホールが外れた。
こわばっていた身体は一気に脱力し、ベッドに沈み込む。手足に力が入らなかった。
「ふぅ…少々取り乱しました。では奇麗に致しますのでご主人様はそのままお休みください。
「（少々…？）」
疑問を挟む間もなく身動きがとれぬまま身体を拭かれ、淡々と周辺の片づけが行われる。やがて体力が戻り身体を起こした時には、搾精の痕跡はキレイに消えていた。
「…というわけで、わたくしどもキキーモラの種族的特性といたしまして、だらしのない殿方を見るとどうしても身体が疼いて襲ってしまいたくなるのです。もっとも、ご主人様が嫌がるのを無理やり犯すようなことは無いとは思いますが、その際はあらゆる手段を用いてご主人様の情欲を煽りまくりますのでご覚悟いただければと。…纏めますと、四六時中精を搾られるような生活になりたくなければ節度ある生活を心がけください。」
「はい、なんかすみません…。」
「いえいえ、わたくしとしましては一緒に爛れた生活を送るのもやぶさかではないのですよ。その際はわたくしが生活の面倒をみて差し上げますので。あくまでご主人様がどちらを望むのかということでございます。ただし、人間らしい生活を望むのであればもう少し努力してくださいませ。」
「は、はい…。」
彼女のペースで話が進み、纏まった。
確かに自分自身、生活改善が必要だとは思っていたのだ。この機会だ。彼女の言う通り、もう少し努力をしてみようと思った。
………、
…が、ダメだった。
長らくの一人暮らしで染み付いた生活感はそう簡単に改められるものではなく、結局事あるごとに彼女の食欲と性欲を刺激してしまい精を搾られることとなったのだ。
おやつの後、突然背後から抱きつかれ、そのままズボンの上から股間を刺激されて一回。その後風呂場で身体を洗うと称して手で一回、そのままその大きな胸に挟まれもう一回。夕食後に口でしゃぶられて一回。とりあえずテレビをつけて適当に番組を見ていたらまた背中から抱きすくめられ、片手で乳首を弄られながら改造オナホで二回……。
そのどれも何が彼女の情欲に火をつけたのか分からず、聞いても教えてはくれなかった。
そして就寝前、ズボンを下ろされたと思ったら四つん這いにされ、尻穴から前立腺を刺激されながら一回。その後ひっくり返され、残りの時間は騎乗位で延々と気絶するまで搾り倒された。
快楽のあまり霞む視界で最後に見た彼女の表情は喜悦に満ちており、実はこれといった理由など無かったのではと………
………
……。
差し込む陽の光に瞼が開く。枕横の目覚ましを見れば時間は10時を回っている。
ふと反対側を見れば、ニコニコ顔のメイドさんが居た。
「おそようございますご主人様♪」
これは…理由が分かるやつである。
「お寝坊さんなご主人様には、お仕置きが必要ですよね？」
彼女が手に持つ盆には、昨日の改造ホール3種と見たことの無い器具がいくつも並んでいた。
「お、お手柔らかに………」
その後昼までめちゃくちゃに犯される事となった。
21/10/17 21:34更新 / ラッペル