とある竜の宝物
洞窟の奥深く…そこにはドラゴンが住まう……自分で言うのもなんだが私はそのドラゴンの一人だ…
きらびやかな金銀財宝…たくさんの魔道具…
私はこの洞窟で宝を守っている…
生まれた時…は言い過ぎかもしれんが…少なくとも物心の付いた時から集めていたものだ。
宝を守る…それ以外の事は何もしていないし、する気もない。
強いて言えば爪を磨ぐぐらいか……
ここに来るモノ好きな冒険者達も暇つぶしにすらならない。
例えそれが屈強な男でも私が姿を現し、出て行けの一言だけで片付くこともあるぐらいだ…
軟弱な男達だな…相手をする気にもならない……
私が認める…そんな男はどこかにいないのだろうか…?
男に興味が無いわけではないのだ…理性はあっても……魔物としての本能には嘘をつけない…
ただ…私を楽しませてくれる男は今の所…いない…
この、退屈しないまでも充実もしない毎日……
そろそろ飽きてきたのか?
いや、宝を守る事は使命だ。飽きる飽きないの問題ではないが………
……?
ふと、誰かの声が聞こえる……
子供……泣いているのか?
宝を守る者として、追い出すなりせねばな…泣き声も耳障りだ…
声のする方へと向かう…
「パパ……ひっく……ママ…」
私のいる場所から少し離れたところにその子供はいた。
この通路の曲がり角を行った先にいるようだ……
「おい、少年」
「…だれ?」
私は曲がり角から声をかけた……それで引き下がらないのなら姿を現そう。
「早急に立ち去れ……ここはお前のような子供がいるべき場所ではない…」
誰かがいることに安堵したのか…見えていなくても雰囲気で伝わってくる…
「パパとママ…みてない……?」
両親か…こんな子供がいなくなった両親を探して洞窟の奥まで来るのは不自然…かと言ってここに置き去りにするのは普通の神経を持った人間ならしないはず…だとすると、捨てられたか…
「お前の両親など知らん、今日は人間すら見てはいない…」
「じゃあ…来るまでいる………ここでいい子してたら帰ってくるって言ってたもん…」
…かわいそうだな……自分が捨てられたということも理解できず…そんな愚かな人間を信じて待とうなど…
哀れみ…同情……おそらく前者が私の持っている大きな感情だ。
これ以上は時間の無駄だな…すこし脅してやればすぐに逃げるだろう。
そう思い、私は姿を現した…
「ここで良い子にすれば……か。残念ながらそうなると私に迷惑が……っ!!!?」
私は涙を浮かべている少年を初めて目にした…洞窟に入るのは冒険者。つまり大人で、人間の少年など初めてだったのだ…
(か、かかかかかかか………可愛い!!?)
可愛いものなど目にした事が無い…だが私は本能的にこれが可愛いのだと悟ってしまった。
「…おねぇ…ちゃん?」
きょとん…無邪気な子供は上目遣いに私をみつめた……
(み、見るな…!そんな目で私を見るな……なんだこの胸の高鳴りは…?)
「そ、早々にた、立ち去るがいい!!お、お前の両親ぐらい……私が見つけてやる!」
(な、なにを言っているのだ私は!この少年を追い出すんだ…私はドラゴン…私はドラゴン…私はドラゴン…!)
「ほ、ホント!?」
(断れ…断るのだ私…ああ、でも…そんな目で見つめられると…)
「あ、ああ本当だ…う、嘘は言わない…」
そうだ…このような少年を置き去りにするその人間が悪いのではないか…さっさと探して連れて来れば……け、決してこの子が可哀想だとか何とかしてあげたいとかそんなのではないぞ…最も手っ取り早い方法だと私は思ったのだ…
「えっ?どこ行くの?」
再度、少年は訊いてくる…もう相手の顔を見ることすらできない…
「お、お前の両親を探しに行くのだろう…?な、なら善は急げと言う……早急に探し出すのだ…だからそこで大人しく待っていろ!」
「い、行っちゃうの!?」
そうすると、少年は目に涙をいっぱいに溜め…私に抱きついてきた…!
丁度、私の腰に腕を回せるぐらいの背だった…
「いっちゃやだぁ…!僕も…僕も一緒に行く!」
(や、やめろ……ダメだ…冷静に……冷静になれ………)
「は、離せ……ひっつくな!」
「………ダメ?」
上目遣いに抱きついたまま私を見上げる……
強さとは……なんだろうか…
暇な時に考えた事がある……例えば、肉体が世界一強靭な男がいるとする。どれだけ強かろうが毒を盛ればそいつは終わりだ。では、毒殺する知将こそが最強なのか?
いや、だが策士、策に溺れるという言葉もあるように、ミスをしない策士などいない……
肉体が世界一で策士で尚且つミスをしない?
そんな存在がいるわけない…
私は思うに…強さとは心だと思う……
例え力は無くても…例え馬鹿でも……
真っ直ぐな心を持ち、どんな逆境にも折れず、自分の信じるものを貫く者は見ていて気分が良いし好感も持てる…
諦めが悪いというのも……俗に言う、何もしないで後悔するよりマシ。というやつだろう。私はそれは嫌いじゃない…むしろ好きだ。
そして…今…私は……
少年の可愛さに……「心」で負けたのだ……
勝てる気がしない………
「あれ、おねぇちゃん…?ねえ、起きて!!鼻から……血…?なんで?」
両親を探す前に…まず、止血せねばな……
少年…名をクロアと言うらしい…
あれから洞窟内を散策…一応、人知れず街にも降りてみたが、結局両親を見つける事はできなかった…
クロアを引き取るような形で育てるようになって一ヶ月。
すっかり私のことをお姉ちゃんと呼ぶ事に慣れ、下手をすれば一日中ベッタリだ…
私はと言うと……
「本当に甘えん坊だな……いいぞ。お前は私の大切な宝だ……」
「う〜…おねぇちゃんに抱っこしてもらうの…気持ち良いよぉ…」
すっかりとこの子の姉としての生活を享受してしまった。
一回、私がクロアをあやすためによしよしと抱っこをして、頭を撫でる所を冒険者に見られ、記憶が飛ぶ程に殴った覚えもある。
一ヶ月か…早いものだな…
考えれば、クロアの存在はもう一つの私の生きがいとなっていた。
これが家族……姉と弟というものなのだろうか…?
いや、本当の家族なら交わりたいなどと思わないか…精通していないために今はまだできないが…
抱きしめると、私の中のドロドロとした気持ちがまるで汚物のように洗い流され、暖かい気持ちになる
安心感、高揚感、情愛、
そして、この小さな体をめちゃくちゃにしてやりたいという嗜虐心…
まあ、後者は早いな…いつが頃合だろうか……
…頃合…?
そうだ…私はクロアをこのままここで育てるつもりなのか…?
私は幼少の頃より、この洞窟で生活していた…だから育つ分には良いだろう。
だが、それで私はクロアに十分な教育を保障してやれるのか?
答えはNOだ。
子供と言うのは育てられた環境によって全てが決まると言う…
この薄暗い洞窟では私は良くてもクロアには決して良いものではない。
とすると、クロアと一緒にここを出て行くしかない…つまりは宝を守る事を放棄することになる……
「おねぇちゃん……?」
「………」
今まで、生きがいとなっていた宝…そして、今ここにある宝…
だが、比べてみて私は気付く……
今まで守ってきた宝…クロアが来てからというもの…すっかりと私の頭の隅に追いやられてしまっていた…
今、目の前にある宝が……私にとって最高の宝になっていたのだ。
「クロア……明日は一緒に街に行こうか…」
「……?うん…」
「すまない、換金できるところを探しているのだが…」
「あ、はい…ここをまっsひぃぃぃぃぃぃ!!?ド、ドドドドドドラゴン!?」
しまった…まさかここまで私が恐れられているとはな……
どうやら魔物に対して排他的ではないようだが…さすがにドラゴンは…と言ったところか…
「ひそひそ…ひそひそ」
周りにいる魔物達もひそひそと話しをしている。
さすがにここまで恐れられると悪い気がしてくるな…
「おねぇちゃん、アイスキャンディ買っていい?」
「アイスキャンディ?それはなんだ?」
クロアの言うには、冷たくて甘い物らしい…
「私の分も買ってくれるか?コレぐらいで足りると思うが…」
遠巻きからそのアイスキャンディとやらを買っているところをみると、銅貨30枚と言ったところか…
過去に逃げた冒険者の集まりが「わいろ」を使え!などと言って私に譲ってくれた金をクロアに手渡した。
そういえばその時、私の生命力を数値化する魔法を使い、それで額を決めていたな…20倍がどうとか聞こえたが…あれはなんだったのだろうか…
数千万相当の金額を受け取り、さすがに私も悪いと思ったのでどうせ再生もするからと自分の鱗を譲った。
もちろん、その金は気に入った物や魔道具を買い占めるのに使い、ほとんどなくなっているが……
「じゃあ行ってくるね!」
そう言って、クロアは駆け出して行った…
やはり、クロアは洞窟にいる時よりも生き生きしている感じがする…
アイスキャンディ…冷たいとはこういうことなのか……味はいいのだが歯に染みて痛いぞ…人間はこんな物を平気で食べるのか…
ともかく、私では情報収集はできない…かと言ってクロアにも無理だろう…
クロアとアイスキャンディを舐めながら、自力で換金所を探すしかない…と思った矢先に見つかった。
クロアを外に待たせて、扉に手をかける。
ギィィ……
軋む音を立て、中に入った。
どうやら店主は後ろを向いていながらも気付いているらしい。とりあえず、ずっと担いでいた袋をカウンターに置いた。
洞窟にあった財宝である…袋に詰め込んだその量は、おおよそ人間が持てる量ではないと思う。
「店主、これらをできる限り金に換えて欲しい」
私の言葉に店主は振り返り、
「はい、いらっしゃ……おお、珍しい…ドラゴン様かい?」
店主の反応は予想外だった…えらく肝が据わっている。
「私の事を恐れないのか?」
その問いに、店主は恐れ多いですよ、と愛想笑いをした。
「まあでも、冒険者だった身ですからねぇ…いまはしがない店主ですが」
そう言いながら私の持ってきた宝石、貴金属の類を鑑定していく。
「いいのか?こんなに…」
「え、ええ……こんなにも純度の高いものは初めてでして…私でもどう値をつければいいのやら…」
私に差し出されたのは…例え私が金に強欲だったとしてもありえないと思わせる量だった
「これは、一生遊んで暮らせるどころか娘さんの代まで遊んでも生活に支障が出ないほどのお金ですよ…」
「…礼を言う」
私はそう、一瞥して財宝の入った袋に金を入れた…
私は店を出ようとすると、店主が尋ねてきた…
「あの…そのお金を何に使う気ですか?…そもそもドラゴンが換金するなんて…」
別に隠すつもりもない。素直に言った…
「養育費だ」
唖然とする店主に目礼をし、私は店の外に出た。
「クロア、待たせた………な…?」
店の前で待たせたはずなのに…
私は即座に魔道具を懐から取り出した。
クロアに持たせている物と一対で、互いの位置がわかるというものだ…
見れば、かなりの距離を移動している…子供ができる程度に鍛えていたが、それでもクロアが移動できる距離ではない……
誘拐かっ!?
「おのれ悪漢め!!待っていろ…クロア…!」
人目もはばからず…私は飛んだ。
「本当にこのガキで合ってるんですか?」
「ああ、さっきスゲェ上玉なねえちゃんと一緒にいたガキだ…こいつを人質にすれば・・・」
「で、でも…ドラゴンと一緒にいたって噂ですよ…?」
「気のせいだろ・・・ドラゴンが人里に降りるわきゃあねぇ」
「おねえちゃぁぁぁん!うわぁぁぁぁん!!」
クロアの声・・・あそこかぁ!
「貴様らぁぁぁ!」
「へっ?」
「私の…弟に……」
飛翔した私は即座にクロアの悲鳴を追い、街の外の悪漢共を見つけた。
クロアを泣かせた…それだけで…それだけで……
万死に値する!!
「何をしているぅぅ!!!!」
「ごふぇ!?」
悪漢を一人の頭を横から蹴る…!
「や、やべえぞ!本当にドラゴンだ!!」
「遅い!!」
こいつらの動きは私にとっては子供の遊びに等しかった。
次々と襲ってくる拳や武器を避け、全員の水月を突いた
全てを一撃で片付け、私はクロアに歩み寄った。
「おねえちゃん!おねえちゃん!」
クロアは私に抱きつき、泣きじゃくる……
生まれて初めての盗賊…私にはわからないが、こんな幼い子では泣いて当然。
傷がないのが不幸中の幸いか……
「こわかったぁ…こわかったよぉ……」
私はしゃがみ、彼を胸に抱く……
「怖かったか……私のせいだ…すまない…」
私の腕の中で震える小さな体…
「クロア……」
もう、この子を泣かせない……私はそう決心した。
泣き止んだのを見て、クロアに街とは反対の方を指差す。
昨日の夜、クロアに話した。私はクロアが大事だ…だからこそ逞しく育って欲しい。だから旅に出ようと……
クロアは了承してくれた。換金したら街を出ようと…思ったのだが、こんな風に街を出るとはな…
だが、彼はもう心に決めていたようだ。少年でありながら、心の強さを彼は既に秘めている…
「さあ、お前の好きな方向に行こう……世界はきっと楽しいものでいっぱいだろうな」
「う、うん……」
名残惜しいのだろう…クロアは街の方を数回見た後、
「あっち…」
彼の指差した方向は日が傾いている方向だった。
「わかった…では行くとしよう」
手を繋ぐ…絶対に離すまい……
私の弟なのだから……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「よっと……」
青年は手をぱんぱんとはたき、一息ついた…
「強くなったな……人間の中では指で数えられるぐらいの達人にはなったのではないか?」
「たかだか盗賊団50人じゃないか…」
服もはたき、整理運動を始める…
「姉さんだったら、こんなやつら…ものの十数秒でしょ?」
「そう自分を謙遜するな…少なくともお前の実力は私が太鼓判をおしてやる」
「……僕の今の目標は、その太鼓判をおしてくれる姉さんを超える事なんだけど…」
「私をか?いつになるのか…楽しみだな。クロア」
私は、クロアの顔を見る…
過去の修行で頬に少し傷ができてしまった…あの時はやりすぎたと思う。
「ふふ…♪素直に私の事が好きだからでいいのではないか?昔のようにおねえちゃん、大好き〜!っと抱きついても良いのだぞ?」
「〜〜!!?………僕はちゃんと姉さんを超えたいの…!っていうか昔の話はやめて!!あの時は僕も子供だったんだ!」
顔を真っ赤にして……相変わらず可愛い弟だ…
「安心しろ…私はお前以外の男になびかん。お前が好きだ…だからいつでも私に挑戦しろ……待っているぞ」
私が素直に気持ちを伝えると、クロアは頬をさらに朱に染めて……本当にみていて飽きない…
「そういえば、おねしょをしたこともあったな〜♪あの時のお前はすごく愛らしかった……泣いているお前はh」
「う、うわぁぁぁぁぁ!!?」
「おぉ?」
いきなりの回し蹴りだ。一瞬でも遅れていたら首を蹴られていた。
「もういい!!今ここで姉さんを越えてやる!覚悟してよ!!」
クロアは拳を突き出し、私の顔面を捉える。
雑念が多すぎだ…まあ、私が原因だがな。
「闘う時は雑念を捨てる事だな……でなければ…」
私は即座にクロアが突き出した右腕を左腕で絡める。
そのまま、押し倒した。
「こうなってしまうぞ?」
クロアが抵抗するよりも先に、私は彼の唇を奪う…
「むぅ!?、ちょ…姉sむごっ!む〜!」
「クロアぁ………クロアぁ…ん、ちゅぷ、はむ…」
こうなってしまえば、彼は何もできない……もう彼の肉体は私の稽古のおかげで最高に鍛え上げられている。(念のために言っておくが、筋骨隆々というわけではないぞ)
だから…こっちの方を鍛えねばな…
「もうこんなに…そんなに私のキスで興奮したか?」
「姉さん…や、やめてって!!僕は真面目に姉さんを超えようってむぐっ!?」
全く…素直ではないな……キスをする度にソコは悦んでいるというのに…
「だったらこっちでも超えてみせろ……私は貪欲だぞ…」
私は彼のいきり勃つ剛直を口に咥える…
雄々しく…オスの匂いが立ち込めるソレを、私の口で弄ぶ。
「ね、姉さん…だめだって……あう…」
そろそろイクな…だが簡単にはイかせん……
「弟は姉におねだりするものだろ?昔のようにするがよい」
「だ、だれがぁ……するもんか、あ、姉さん、そこはぁ!」
私は彼の限界をみて口を離す…
「えっ?」
クロアはきょとんとしている、彼のモノは既に限界以上び膨れ上がり、あとは息を吹きかけるぐらいで精を放ってしまいそうだった。
「えっ?ではないだろう…お前がやめろと言ったのだぞ?私は弟のお前の意見を尊重したまでだ」
「あ、うう……」
「どうした?なにかあるのか?」
私はわざと唇を近づけ、息を吹きかけながら言った。
「何か言いたそうだな?遠慮なく言え」
「う、うああ!?」
間を置いてしているせいか、精は放たなかった…しかし、おもしろいほどにビクビクと震えている…
「…かせてぇ…」
「なんだ…聞こえんぞ?」
涙を浮かべながら…クロアはついに私の待ち望んでいた言葉を口にした。
「イかせてよ!ねえさん…!もう耐えられない!!」
「やっと折れてくれたな…毎回毎回こうではないか…?」
私はそう言って…ついに待ちわびた、彼の剛直を秘部をあてがう…
つい昨日やったとかそんなの関係ない…一秒たりとて我慢したくはない。
「挿入れた瞬間に出るな……では、一気に奥まで挿入れるとするか…」
そして、私はついに、この逞しいモノを奥に引きずり込む!
瞬間、一気に快感が脳髄まで犯し、私の頭の中はクロアでいっぱいになる…
彼の方も我慢ができなかったらしい…今、私の子宮が彼の精液でノックされているのがわかる…その感触で絶頂に達してしまいそうだった。
「はぁ…うん、もう出したのか……相変わらずの早漏だな…」
「く…あっ……だって……姉さんの…気持ちよすぎて…」
「嬉しい事を言ってくれるではないか……」
私は、まだびくびくと震えている彼のモノを擦る……その度にカリが私の膣壁を擦り返し…
「クロアぁ…クロアぁ…」
ついに我慢できなくなり、私はクロアの覆いかぶさる……そのまま、彼の口内を欲望のままに貪った。
「私のぉ…私の宝……私のもの………私の弟……私の家族…」
「ね、姉さん、は、はげし、くぅっ!?だ、だめだってbんむ!?…ぐむ…」
「私の……」
ありのままの欲望をぶつける。ありのままの愛をぶつける。
私は幸せだ…こんな男…いや、弟に巡り会えたのだから……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「でも…僕はまだ姉さんを超えてないんだよ…なのに……いまさらな話だけどね」
「そうだな、もう何回も肌を重ねているというのに…それに、お前は私に既に勝っているぞ」
「えっ?」
「ここ…でな」
「わからないのか…?まあ、それならそれでいい。いずれわかることだしな」
「胸…?心臓…?」
「全然違う!」
全く、これだから出来の悪い弟は……まあ、可愛いから許してやろう…
「それで、次は何処へ行く?」
「…そうだね……」
「南に行こうか!」
「では、行くとするか。先日、私に負けた罰で荷物持ちだな」
「わかったわかった……でも…次こそは!」
「待っているぞ…」
いつまでも……な…
〜fin〜
きらびやかな金銀財宝…たくさんの魔道具…
私はこの洞窟で宝を守っている…
生まれた時…は言い過ぎかもしれんが…少なくとも物心の付いた時から集めていたものだ。
宝を守る…それ以外の事は何もしていないし、する気もない。
強いて言えば爪を磨ぐぐらいか……
ここに来るモノ好きな冒険者達も暇つぶしにすらならない。
例えそれが屈強な男でも私が姿を現し、出て行けの一言だけで片付くこともあるぐらいだ…
軟弱な男達だな…相手をする気にもならない……
私が認める…そんな男はどこかにいないのだろうか…?
男に興味が無いわけではないのだ…理性はあっても……魔物としての本能には嘘をつけない…
ただ…私を楽しませてくれる男は今の所…いない…
この、退屈しないまでも充実もしない毎日……
そろそろ飽きてきたのか?
いや、宝を守る事は使命だ。飽きる飽きないの問題ではないが………
……?
ふと、誰かの声が聞こえる……
子供……泣いているのか?
宝を守る者として、追い出すなりせねばな…泣き声も耳障りだ…
声のする方へと向かう…
「パパ……ひっく……ママ…」
私のいる場所から少し離れたところにその子供はいた。
この通路の曲がり角を行った先にいるようだ……
「おい、少年」
「…だれ?」
私は曲がり角から声をかけた……それで引き下がらないのなら姿を現そう。
「早急に立ち去れ……ここはお前のような子供がいるべき場所ではない…」
誰かがいることに安堵したのか…見えていなくても雰囲気で伝わってくる…
「パパとママ…みてない……?」
両親か…こんな子供がいなくなった両親を探して洞窟の奥まで来るのは不自然…かと言ってここに置き去りにするのは普通の神経を持った人間ならしないはず…だとすると、捨てられたか…
「お前の両親など知らん、今日は人間すら見てはいない…」
「じゃあ…来るまでいる………ここでいい子してたら帰ってくるって言ってたもん…」
…かわいそうだな……自分が捨てられたということも理解できず…そんな愚かな人間を信じて待とうなど…
哀れみ…同情……おそらく前者が私の持っている大きな感情だ。
これ以上は時間の無駄だな…すこし脅してやればすぐに逃げるだろう。
そう思い、私は姿を現した…
「ここで良い子にすれば……か。残念ながらそうなると私に迷惑が……っ!!!?」
私は涙を浮かべている少年を初めて目にした…洞窟に入るのは冒険者。つまり大人で、人間の少年など初めてだったのだ…
(か、かかかかかかか………可愛い!!?)
可愛いものなど目にした事が無い…だが私は本能的にこれが可愛いのだと悟ってしまった。
「…おねぇ…ちゃん?」
きょとん…無邪気な子供は上目遣いに私をみつめた……
(み、見るな…!そんな目で私を見るな……なんだこの胸の高鳴りは…?)
「そ、早々にた、立ち去るがいい!!お、お前の両親ぐらい……私が見つけてやる!」
(な、なにを言っているのだ私は!この少年を追い出すんだ…私はドラゴン…私はドラゴン…私はドラゴン…!)
「ほ、ホント!?」
(断れ…断るのだ私…ああ、でも…そんな目で見つめられると…)
「あ、ああ本当だ…う、嘘は言わない…」
そうだ…このような少年を置き去りにするその人間が悪いのではないか…さっさと探して連れて来れば……け、決してこの子が可哀想だとか何とかしてあげたいとかそんなのではないぞ…最も手っ取り早い方法だと私は思ったのだ…
「えっ?どこ行くの?」
再度、少年は訊いてくる…もう相手の顔を見ることすらできない…
「お、お前の両親を探しに行くのだろう…?な、なら善は急げと言う……早急に探し出すのだ…だからそこで大人しく待っていろ!」
「い、行っちゃうの!?」
そうすると、少年は目に涙をいっぱいに溜め…私に抱きついてきた…!
丁度、私の腰に腕を回せるぐらいの背だった…
「いっちゃやだぁ…!僕も…僕も一緒に行く!」
(や、やめろ……ダメだ…冷静に……冷静になれ………)
「は、離せ……ひっつくな!」
「………ダメ?」
上目遣いに抱きついたまま私を見上げる……
強さとは……なんだろうか…
暇な時に考えた事がある……例えば、肉体が世界一強靭な男がいるとする。どれだけ強かろうが毒を盛ればそいつは終わりだ。では、毒殺する知将こそが最強なのか?
いや、だが策士、策に溺れるという言葉もあるように、ミスをしない策士などいない……
肉体が世界一で策士で尚且つミスをしない?
そんな存在がいるわけない…
私は思うに…強さとは心だと思う……
例え力は無くても…例え馬鹿でも……
真っ直ぐな心を持ち、どんな逆境にも折れず、自分の信じるものを貫く者は見ていて気分が良いし好感も持てる…
諦めが悪いというのも……俗に言う、何もしないで後悔するよりマシ。というやつだろう。私はそれは嫌いじゃない…むしろ好きだ。
そして…今…私は……
少年の可愛さに……「心」で負けたのだ……
勝てる気がしない………
「あれ、おねぇちゃん…?ねえ、起きて!!鼻から……血…?なんで?」
両親を探す前に…まず、止血せねばな……
少年…名をクロアと言うらしい…
あれから洞窟内を散策…一応、人知れず街にも降りてみたが、結局両親を見つける事はできなかった…
クロアを引き取るような形で育てるようになって一ヶ月。
すっかり私のことをお姉ちゃんと呼ぶ事に慣れ、下手をすれば一日中ベッタリだ…
私はと言うと……
「本当に甘えん坊だな……いいぞ。お前は私の大切な宝だ……」
「う〜…おねぇちゃんに抱っこしてもらうの…気持ち良いよぉ…」
すっかりとこの子の姉としての生活を享受してしまった。
一回、私がクロアをあやすためによしよしと抱っこをして、頭を撫でる所を冒険者に見られ、記憶が飛ぶ程に殴った覚えもある。
一ヶ月か…早いものだな…
考えれば、クロアの存在はもう一つの私の生きがいとなっていた。
これが家族……姉と弟というものなのだろうか…?
いや、本当の家族なら交わりたいなどと思わないか…精通していないために今はまだできないが…
抱きしめると、私の中のドロドロとした気持ちがまるで汚物のように洗い流され、暖かい気持ちになる
安心感、高揚感、情愛、
そして、この小さな体をめちゃくちゃにしてやりたいという嗜虐心…
まあ、後者は早いな…いつが頃合だろうか……
…頃合…?
そうだ…私はクロアをこのままここで育てるつもりなのか…?
私は幼少の頃より、この洞窟で生活していた…だから育つ分には良いだろう。
だが、それで私はクロアに十分な教育を保障してやれるのか?
答えはNOだ。
子供と言うのは育てられた環境によって全てが決まると言う…
この薄暗い洞窟では私は良くてもクロアには決して良いものではない。
とすると、クロアと一緒にここを出て行くしかない…つまりは宝を守る事を放棄することになる……
「おねぇちゃん……?」
「………」
今まで、生きがいとなっていた宝…そして、今ここにある宝…
だが、比べてみて私は気付く……
今まで守ってきた宝…クロアが来てからというもの…すっかりと私の頭の隅に追いやられてしまっていた…
今、目の前にある宝が……私にとって最高の宝になっていたのだ。
「クロア……明日は一緒に街に行こうか…」
「……?うん…」
「すまない、換金できるところを探しているのだが…」
「あ、はい…ここをまっsひぃぃぃぃぃぃ!!?ド、ドドドドドドラゴン!?」
しまった…まさかここまで私が恐れられているとはな……
どうやら魔物に対して排他的ではないようだが…さすがにドラゴンは…と言ったところか…
「ひそひそ…ひそひそ」
周りにいる魔物達もひそひそと話しをしている。
さすがにここまで恐れられると悪い気がしてくるな…
「おねぇちゃん、アイスキャンディ買っていい?」
「アイスキャンディ?それはなんだ?」
クロアの言うには、冷たくて甘い物らしい…
「私の分も買ってくれるか?コレぐらいで足りると思うが…」
遠巻きからそのアイスキャンディとやらを買っているところをみると、銅貨30枚と言ったところか…
過去に逃げた冒険者の集まりが「わいろ」を使え!などと言って私に譲ってくれた金をクロアに手渡した。
そういえばその時、私の生命力を数値化する魔法を使い、それで額を決めていたな…20倍がどうとか聞こえたが…あれはなんだったのだろうか…
数千万相当の金額を受け取り、さすがに私も悪いと思ったのでどうせ再生もするからと自分の鱗を譲った。
もちろん、その金は気に入った物や魔道具を買い占めるのに使い、ほとんどなくなっているが……
「じゃあ行ってくるね!」
そう言って、クロアは駆け出して行った…
やはり、クロアは洞窟にいる時よりも生き生きしている感じがする…
アイスキャンディ…冷たいとはこういうことなのか……味はいいのだが歯に染みて痛いぞ…人間はこんな物を平気で食べるのか…
ともかく、私では情報収集はできない…かと言ってクロアにも無理だろう…
クロアとアイスキャンディを舐めながら、自力で換金所を探すしかない…と思った矢先に見つかった。
クロアを外に待たせて、扉に手をかける。
ギィィ……
軋む音を立て、中に入った。
どうやら店主は後ろを向いていながらも気付いているらしい。とりあえず、ずっと担いでいた袋をカウンターに置いた。
洞窟にあった財宝である…袋に詰め込んだその量は、おおよそ人間が持てる量ではないと思う。
「店主、これらをできる限り金に換えて欲しい」
私の言葉に店主は振り返り、
「はい、いらっしゃ……おお、珍しい…ドラゴン様かい?」
店主の反応は予想外だった…えらく肝が据わっている。
「私の事を恐れないのか?」
その問いに、店主は恐れ多いですよ、と愛想笑いをした。
「まあでも、冒険者だった身ですからねぇ…いまはしがない店主ですが」
そう言いながら私の持ってきた宝石、貴金属の類を鑑定していく。
「いいのか?こんなに…」
「え、ええ……こんなにも純度の高いものは初めてでして…私でもどう値をつければいいのやら…」
私に差し出されたのは…例え私が金に強欲だったとしてもありえないと思わせる量だった
「これは、一生遊んで暮らせるどころか娘さんの代まで遊んでも生活に支障が出ないほどのお金ですよ…」
「…礼を言う」
私はそう、一瞥して財宝の入った袋に金を入れた…
私は店を出ようとすると、店主が尋ねてきた…
「あの…そのお金を何に使う気ですか?…そもそもドラゴンが換金するなんて…」
別に隠すつもりもない。素直に言った…
「養育費だ」
唖然とする店主に目礼をし、私は店の外に出た。
「クロア、待たせた………な…?」
店の前で待たせたはずなのに…
私は即座に魔道具を懐から取り出した。
クロアに持たせている物と一対で、互いの位置がわかるというものだ…
見れば、かなりの距離を移動している…子供ができる程度に鍛えていたが、それでもクロアが移動できる距離ではない……
誘拐かっ!?
「おのれ悪漢め!!待っていろ…クロア…!」
人目もはばからず…私は飛んだ。
「本当にこのガキで合ってるんですか?」
「ああ、さっきスゲェ上玉なねえちゃんと一緒にいたガキだ…こいつを人質にすれば・・・」
「で、でも…ドラゴンと一緒にいたって噂ですよ…?」
「気のせいだろ・・・ドラゴンが人里に降りるわきゃあねぇ」
「おねえちゃぁぁぁん!うわぁぁぁぁん!!」
クロアの声・・・あそこかぁ!
「貴様らぁぁぁ!」
「へっ?」
「私の…弟に……」
飛翔した私は即座にクロアの悲鳴を追い、街の外の悪漢共を見つけた。
クロアを泣かせた…それだけで…それだけで……
万死に値する!!
「何をしているぅぅ!!!!」
「ごふぇ!?」
悪漢を一人の頭を横から蹴る…!
「や、やべえぞ!本当にドラゴンだ!!」
「遅い!!」
こいつらの動きは私にとっては子供の遊びに等しかった。
次々と襲ってくる拳や武器を避け、全員の水月を突いた
全てを一撃で片付け、私はクロアに歩み寄った。
「おねえちゃん!おねえちゃん!」
クロアは私に抱きつき、泣きじゃくる……
生まれて初めての盗賊…私にはわからないが、こんな幼い子では泣いて当然。
傷がないのが不幸中の幸いか……
「こわかったぁ…こわかったよぉ……」
私はしゃがみ、彼を胸に抱く……
「怖かったか……私のせいだ…すまない…」
私の腕の中で震える小さな体…
「クロア……」
もう、この子を泣かせない……私はそう決心した。
泣き止んだのを見て、クロアに街とは反対の方を指差す。
昨日の夜、クロアに話した。私はクロアが大事だ…だからこそ逞しく育って欲しい。だから旅に出ようと……
クロアは了承してくれた。換金したら街を出ようと…思ったのだが、こんな風に街を出るとはな…
だが、彼はもう心に決めていたようだ。少年でありながら、心の強さを彼は既に秘めている…
「さあ、お前の好きな方向に行こう……世界はきっと楽しいものでいっぱいだろうな」
「う、うん……」
名残惜しいのだろう…クロアは街の方を数回見た後、
「あっち…」
彼の指差した方向は日が傾いている方向だった。
「わかった…では行くとしよう」
手を繋ぐ…絶対に離すまい……
私の弟なのだから……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「よっと……」
青年は手をぱんぱんとはたき、一息ついた…
「強くなったな……人間の中では指で数えられるぐらいの達人にはなったのではないか?」
「たかだか盗賊団50人じゃないか…」
服もはたき、整理運動を始める…
「姉さんだったら、こんなやつら…ものの十数秒でしょ?」
「そう自分を謙遜するな…少なくともお前の実力は私が太鼓判をおしてやる」
「……僕の今の目標は、その太鼓判をおしてくれる姉さんを超える事なんだけど…」
「私をか?いつになるのか…楽しみだな。クロア」
私は、クロアの顔を見る…
過去の修行で頬に少し傷ができてしまった…あの時はやりすぎたと思う。
「ふふ…♪素直に私の事が好きだからでいいのではないか?昔のようにおねえちゃん、大好き〜!っと抱きついても良いのだぞ?」
「〜〜!!?………僕はちゃんと姉さんを超えたいの…!っていうか昔の話はやめて!!あの時は僕も子供だったんだ!」
顔を真っ赤にして……相変わらず可愛い弟だ…
「安心しろ…私はお前以外の男になびかん。お前が好きだ…だからいつでも私に挑戦しろ……待っているぞ」
私が素直に気持ちを伝えると、クロアは頬をさらに朱に染めて……本当にみていて飽きない…
「そういえば、おねしょをしたこともあったな〜♪あの時のお前はすごく愛らしかった……泣いているお前はh」
「う、うわぁぁぁぁぁ!!?」
「おぉ?」
いきなりの回し蹴りだ。一瞬でも遅れていたら首を蹴られていた。
「もういい!!今ここで姉さんを越えてやる!覚悟してよ!!」
クロアは拳を突き出し、私の顔面を捉える。
雑念が多すぎだ…まあ、私が原因だがな。
「闘う時は雑念を捨てる事だな……でなければ…」
私は即座にクロアが突き出した右腕を左腕で絡める。
そのまま、押し倒した。
「こうなってしまうぞ?」
クロアが抵抗するよりも先に、私は彼の唇を奪う…
「むぅ!?、ちょ…姉sむごっ!む〜!」
「クロアぁ………クロアぁ…ん、ちゅぷ、はむ…」
こうなってしまえば、彼は何もできない……もう彼の肉体は私の稽古のおかげで最高に鍛え上げられている。(念のために言っておくが、筋骨隆々というわけではないぞ)
だから…こっちの方を鍛えねばな…
「もうこんなに…そんなに私のキスで興奮したか?」
「姉さん…や、やめてって!!僕は真面目に姉さんを超えようってむぐっ!?」
全く…素直ではないな……キスをする度にソコは悦んでいるというのに…
「だったらこっちでも超えてみせろ……私は貪欲だぞ…」
私は彼のいきり勃つ剛直を口に咥える…
雄々しく…オスの匂いが立ち込めるソレを、私の口で弄ぶ。
「ね、姉さん…だめだって……あう…」
そろそろイクな…だが簡単にはイかせん……
「弟は姉におねだりするものだろ?昔のようにするがよい」
「だ、だれがぁ……するもんか、あ、姉さん、そこはぁ!」
私は彼の限界をみて口を離す…
「えっ?」
クロアはきょとんとしている、彼のモノは既に限界以上び膨れ上がり、あとは息を吹きかけるぐらいで精を放ってしまいそうだった。
「えっ?ではないだろう…お前がやめろと言ったのだぞ?私は弟のお前の意見を尊重したまでだ」
「あ、うう……」
「どうした?なにかあるのか?」
私はわざと唇を近づけ、息を吹きかけながら言った。
「何か言いたそうだな?遠慮なく言え」
「う、うああ!?」
間を置いてしているせいか、精は放たなかった…しかし、おもしろいほどにビクビクと震えている…
「…かせてぇ…」
「なんだ…聞こえんぞ?」
涙を浮かべながら…クロアはついに私の待ち望んでいた言葉を口にした。
「イかせてよ!ねえさん…!もう耐えられない!!」
「やっと折れてくれたな…毎回毎回こうではないか…?」
私はそう言って…ついに待ちわびた、彼の剛直を秘部をあてがう…
つい昨日やったとかそんなの関係ない…一秒たりとて我慢したくはない。
「挿入れた瞬間に出るな……では、一気に奥まで挿入れるとするか…」
そして、私はついに、この逞しいモノを奥に引きずり込む!
瞬間、一気に快感が脳髄まで犯し、私の頭の中はクロアでいっぱいになる…
彼の方も我慢ができなかったらしい…今、私の子宮が彼の精液でノックされているのがわかる…その感触で絶頂に達してしまいそうだった。
「はぁ…うん、もう出したのか……相変わらずの早漏だな…」
「く…あっ……だって……姉さんの…気持ちよすぎて…」
「嬉しい事を言ってくれるではないか……」
私は、まだびくびくと震えている彼のモノを擦る……その度にカリが私の膣壁を擦り返し…
「クロアぁ…クロアぁ…」
ついに我慢できなくなり、私はクロアの覆いかぶさる……そのまま、彼の口内を欲望のままに貪った。
「私のぉ…私の宝……私のもの………私の弟……私の家族…」
「ね、姉さん、は、はげし、くぅっ!?だ、だめだってbんむ!?…ぐむ…」
「私の……」
ありのままの欲望をぶつける。ありのままの愛をぶつける。
私は幸せだ…こんな男…いや、弟に巡り会えたのだから……
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「でも…僕はまだ姉さんを超えてないんだよ…なのに……いまさらな話だけどね」
「そうだな、もう何回も肌を重ねているというのに…それに、お前は私に既に勝っているぞ」
「えっ?」
「ここ…でな」
「わからないのか…?まあ、それならそれでいい。いずれわかることだしな」
「胸…?心臓…?」
「全然違う!」
全く、これだから出来の悪い弟は……まあ、可愛いから許してやろう…
「それで、次は何処へ行く?」
「…そうだね……」
「南に行こうか!」
「では、行くとするか。先日、私に負けた罰で荷物持ちだな」
「わかったわかった……でも…次こそは!」
「待っているぞ…」
いつまでも……な…
〜fin〜
10/09/13 01:02更新 / zeno