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「今日は遅かったですね、狂矢さん。もう来ないのかと思っちゃいましたよ。」 俺は何とか残業を終わらせ、上司の机にたたきつけた後にここまできた。24時間営業のATMは便利だなぁ。 そして、椿と一緒にいる。彼女は裸に長い髪を巻きつけて体の局所を隠している。それが何ともエロい。見えないエロさというか、ちらちらと髪の毛の切れ間から見える乳輪は言わずもがな、細く透き通るような黒さを誇る髪を浮き上がらせる乳首の形が実に官能的で美しい。その髪が身体に張り付くように局部まで伸び、広がり、深いスリットを形成する。スリットから伸びるムッチリと肉の詰まった脚。さっきから手を置いて撫でているがやわらかすぎて手が離せない。 この手を少し動かせば、あの薄く儚いベールに包まれた彼女の秘部を、もっとも気持ちいいであろう部分を見ることが出来る。 ああくそう。話なんて早く切り上げて襲い掛かりたい。 「ああ、遅くに悪いな。椿も疲れてるだろうに。」 「ふふ、それって私が貴方以外の男とヤリまくって疲れてるって意味ですか？」 思わず撫で回す手を止めてしまった。 椿が他の男と？ 迂闊だった。椿が忙しいとはどう言うことなのか。これから寝ようって客が聞くことじゃない。 「また、そんな顔しないでください。大丈夫ですよ。私、人気無いんです。貴方以外のお客さんが来た事無いんですもの。」 「またそんな、いくらなんでも。」 そんな嘘、気休めにもならない。 椿の美しさは一言で言えば、異常だ。 黒い瞳は真っ直ぐに俺を見ているはずなのにその黒さに吸い込まれて俺を映してはいない。その時々垣間見える瞳をもっと見ていたいのに、それを邪魔する美しい髪の毛。体を埋め尽くす、黒、黒、黒。その間から零れ落ちるエロい果実、蜜の様な吐息。わずらわしく隠されているからこそ乱暴に暴きたくなる誘惑が俺の理性を嬲っていく。 こんな女を放って置く男がいるはずが無い。俺なら犯罪者になってでもレ○プする自信がある。 「本当ですよ。狂矢さんは聞きませんでしたか？ここには特殊な人しか来ないんです。」 そう、ここは魔物娘を専門的にそろえていることで有名な風呂屋。あのタヌキ、隙間産業などと言っていたが、魔物娘が侵攻してきてからまだ数年しか経っていないこの世界では希少な店だ。 「椿は、どっちなんだ？その・・・。」 「人間か、魔物か、ですか？」 こんな店だ。まともな女なんていない。いないとは思うが、俺だって魔物娘に詳しいわけじゃない。見たところ椿は異常な美しさを除けば普通だ。羽が生えてたり、尻尾が生えてたりしてるわけじゃない。だが、 「あ、ああ、どっちなんだ？」 「気になりますか？」 「まぁ、多少は。」 「じゃあ、選んでくさい。」 「えっ？」 音も無く、椿は俺の首に腕を回し、そのまま体重をかけて俺を押し倒した。押された衝撃は無かった。失礼な話、ある程度覚悟していた体重も感じなかった。ケツの下のシートが滑り落ちるように、俺の体は滑り、倒れ、椿に圧し掛かられた。 目の前に垂れ落ちてくる豊満な乳が、ゆさゆさとぷるぷると俺を誘う果実が、俺の手でこねくり回されるのを待っている。それでもなお、重力に逆らって乳首を隠す髪の毛がもどかしい。 さっさとその髪を掻き分けて大きくぷっくりと膨らんだピンクの乳首を口に食みたいのに、なんて邪魔な髪なんだ。 だが、そう思っても腕が動かない。椿が押さえているからだ。 「魔物の私か、それとも、人間の私か。選んでくれた方になりますよ。」 「そんな簡単に決めていいものじゃないだろ！それに、どっちがなんて関係ない。俺は椿が好きなんだから！」 三文小説張りの臭いセリフをのたまわったが、俺の本心だ。臭くてもダサくても構わない。この思いが届いてくれるなら。さて、、、 「優柔不断な人♥私、もっと男らしい人が好きなんですよ♥」 玉砕のようだ。 「そんな。。。」 「フフフフフ、アハハハ！ほら！そうやって情けない顔をするでしょう♪でも大丈夫ですよ♥情けないなら、私が鍛えて差し上げますから♥」 「えっ？なっ！？なぁあっはぁぁ！！」 イチモツをさわさわと撫でられる感覚。乳の誘惑を振り切って視線を己が息子へと向けると、椿の髪が俺の息子を覆い隠していた。 骨盤を覆うように背中から垂れてくる髪は、やはり体に張り付くように椿の腰に巻きつき、一筆の墨絵のように股へと伸び、そこから俺へと垂れ下がっている。 柔らかなさわり心地が気持ちいい。興奮でアルデンテ状態だったモノが血流でギンギンになるのを感じる。 「髪が触ってるだけなのにもう気持ちいいんですか？そんなだから仕事で失敗するのではないですか？フッ、ウフフ♪」 「ああっ！！ううっぅぅ！」 少し動いただけで裏筋を撫で付けられる。ゾクゾクするこそばゆさで思わず尻の穴にきゅっと力が篭ってしまう。そうするとチ〇ポが跳ね上がり亀頭に張り付いた髪の毛に締め上げられる。陰毛を皮の間に挟みこんだ時の感覚に似ているが、こちらは髪が滑らか過ぎてまったく痛みが無い。ああ、這い回る髪の毛がさらに俺をゾクゾクさせる。 だが、椿は、そうやって感じる俺を許してはくれないようだ。 「こんなので惚けてちゃダメですよ？私がまだ感じていないんですから。さぁ。」 そう言うと、椿は俺の上に腰を下ろした。一瞬、ついに挿入る！と思い期待したが、情けない息子は狙いが外れて股を擦るだけとなった。 「フフ、挿入れてもらえると思いましたか？ダメですよ。前に言いましたよね？私の責めに耐えられない情けないオチ○ポは挿入れないって。」 「そんなぁ、たのむよ。あの時は焦らされて仕方なく。。。」 「あら？約束を破るんですか？まぁ、でも、いいですよ。反故にしても。でもそうしたら、この先にある『気持ちいいこと』はお預けですね。」 「えっ？それは。」 「どっちがいいんですか？時間が無いですよ。早く決めないと両方ダメになりますよ？」 どうするんだ？考えろ、狂矢。 もちろん挿入れたい。でも、気持ちいいことも気になる。だが時間はいくら残っている？遅漏な俺がイケる時間は残ってるのか？最近の椿の責めの効果で改善されつつあると言ってもこの貴重な時間でイケなくて、後で自分でしたり他の泡姫で抜くなんて最悪すぎる！ ああ、くそ！こうやってうだうだ考えてる時間すらもったいないと言うのに。 「ン〜♪かわいいお耳♪」＜ふ〜♥ 「ん！あっあ〜！！耳は！」 「ごめんなさい♪でも狂矢さんが悪いんですよ？考え事で私に集中してくれないから。」 「それはそうだけど。」 「約束のことお忘れですか？私の責めに耐えられたらいいんですよ。何も難しいことじゃないでしょう？耐えられたら、両方味わえれるんですから♥」 「！！」 その一言で俺はキれた。 「きもちいいこと！きもちいいことで頼む！」 「フフッ♥はぁ〜い♥」 何のことはない。耐えればいいのだ。俺は遅漏だ。確かに今までは耐えられなかったが、それはあまりにも気持ちよすぎて途中で耐える気がなくなったからだ。 本気で我慢すれば多少のことではイカないはず。 そう思ったんだが、 「じゃあ、今日はこれをしましょうねぇ♥」 「えっ？」 完全に甘かった。 「知らないんですか？素股って言うんですよ。これに絶えられたら挿入れてあげます♪」 「いや、それは解かるんだが。」 俺が聞きたいのは、その右手で集めている髪の束は何なのかと言うことだ。 椿は、腰から垂れてきた髪を手で集め、一握りほどの太さにするとその先端に俺のモノを突き入れた。 「ふっ！？くぅぅぁぁ・・・。」 髪の感触と言うのは、何と言うか、新感触だった。 俺のモノはつるつると髪の束の中に滑り込んでいき実にすべりが良い。ローションに匹敵する滑り度合いだが、ローションの様なべたつきもヌルヌル感も無く、それでいて張り付くことも絡まって引っ張られることも無い。 パサつかないベビーパウダーを塗したオナホに突っ込んだような感覚が近いか？ 彼女の手の体温があまり高くないので余計にオナホ感が強い。だが、気持ちいいので悪くは無い。彼女がその上に腰を下ろすまでは。 「フッ♥ん♥っ、はぁ、今、オナホみたいって思いましたか？」 「いや、まぁ、気持ちいいから、つい。」 「ん///いいんですよ♪そう言うつもりで作りましたから。でも、これはオナホでは出来ないでしょう？」 椿は、自らの髪に覆われた秘部に俺のいまやバキバキの肉ゴテになったモノを当てると素股の体勢になって擦りつけ始めた。 その瞬間にそれまで感じていたオナホ感は消えた。 髪の隙間から溢れ出る愛液が、右手に、髪の束に、そして俺のイチモツに染み込んでくる。なんと言う熱さ。冷たいオナホは一気に温めたオナホに変わり、気持ちよさが倍増した。 それだけではない。愛液は、俺の先走りと混じりあい、ネチャつき、スベスベだった髪をべたべたに張り付かせていく。その髪がきゅっと締まると、例えばカリ首の間に入ったものがツィーっと引き上げられるとチンポの皮膚を巻き込みながら、しかし、ギリギリのところで愛液ローションのすべりに負けて滑っていく。 それをチンポのすべてでやられるのだ。 「ん♥ン♥♥ンアアッ♥♥♥」 チ○ポをあてがいながら激しく腰を前後に動かす椿。 痛みに近い快楽、だが俺にはけつ穴をすぼめて我慢するしか出来ない。 「ふ！ふぎぃ！い、痛い！痛い！椿！」 「んっあっ///ほ、ほんとうにぃ♥本当に痛いんですかぁ♥そうは見えませんけど♥クスクスクス♥♥♥」 「フウッ！ふぅぃ！お！ああ！」 「あっ！♥！そんなあばれたっ！ひ♥クリちゃん擦れてひぅっ♥♥」 くぅぅぅ！この、痛気持ちいいっと言う感覚！癖になりそうだ！ これはまずい。俺は耐えないといけないのに、これ以上1秒だって味わっていたくない。自分が変な趣向に目覚めてるのが解かるからだ。 あああっ！！！ これは本当にヤバイ。イッタのに、手コキされまくってでちゃいけないものを出してしまいそうな、痛いけど出したくてたまらない感覚が襲ってくる。 速く射精して、ギブアップ宣告しないと調教されてしまう！ 「も、もうでそうだぁあああ！！たのむ！やめてくれ！出るから！ゆっくりぃぃいい♥」 「ン♥ああ♥わ♥わたしもッ！クリでイっちゃう♥んっくっ♥じゃあ♥質問に答えて♥」 「な、なにを！？なんの質問だ！」 やっと腰の動きと押し付けを緩める。と言っても、ストロークの大きさ自体は変わっていないので未だ絶体絶命のピンチであることには違いない。 「今迄買ったオナホの数を教えてください♪」 「は？はぁ！？」 「教えてください♪」 「質問の意味が解からない！そんなことを聞いてどうするつもりなんだ！？」 「教えてくださらないのですか？では、こっちに聞いてみましょうねぇ♥」 そう言って、また腰の緩急を速め始める。 またあの痛みと快楽が襲ってくる。 「ま、まて！・・・・ッく、３つだ。３つ買った。。。」 「私、嘘つきは嫌いです。」 ＜ズリュッ！！ ひときわ大きく強く擦る。チンポに絡まった髪が引き絞られ、締め上げられる。 痛い！痛い！！なのに、背骨が引き抜かれそうだぁ！！！ 「あああああ！！5つぅ！5つ買ったぁっ！！」 「そのどれよりも気持ちいいですか？私のぉ！髪は！きもちいいですか♥♥♥」 「きもちいい！！きもちいいからぁぁあぁああ！！」 「フフフ♥あはははは♥ひァハハハハアアァ♥ イッちゃえ！イッちゃえ！・・・イッちゃえ！イッちゃえ！イッちゃえ！イッちゃえ！」 「うぐうううううぅぅぅ！！！」 ＜ぶびゅっ！ぶぴゅ！！どぷっ！どぷぷぅ！！ 「あーあ、イっちゃいましたね。これでもう今日は本番無しで確定ですね。」 「はぁはぁはぁン、はぁ♥」 「ハ、ハ、ハ、はひっ、はぁ。」 ピピピッピピピッピピピッ＞ 結局、都度5度程、椿の髪の中に中出しを決めて時間となった。 手で束ねていた椿の髪は、さしもの美髪も何度も何度も手で擦り上げた為、癖が付いている。そのゴワゴワの髪の合間から滲む白濁した染髪料。きっと、あの一房を解すと酷い斑になっているのだろうな。 そう思うとまたイチモツが大きくなる。 「フフ、まだ出したりない感じですね♪」 「いや、十分楽しんだよ。本番が出来なかったのが心残りだったがね。」 「頑張ってくださらないから。」 「気持ちよすぎるのが悪い。」 軽口交じりのピロートークを楽しみつつ、今日もまた夢の終わりを迎える準備をする。延長料金は高いが、こういう時間は割りと緩くしてくれるのもここの魅力だ。 「あ、狂矢さん。これを。」 服を着て、鏡で出来を確認していると、椿が何かを渡してきた。 よく見るとそれは一握りほどの髪の束だった。 「これは？君の髪？」 「はい。本当は狂矢さんにたくさん来て欲しいのですけど、そう言うわけにもいきませんから。せめて肌身離さず持っていて欲しいのです。」 髪を持ち歩いて欲しいなんて何百年前の考えなんだ、と突っ込みたいところであったが、いざ実際に言われてみると悪い気はしない。商売の繋がりじゃなくて本当に恋焦がれている証明が手元にあると言うのはとても良い気分だ。 「髪は女の命だろ？こんな軽々しく・・・。」 「軽々しくないからお渡しているのですよ。もう、女心がわからない人ですね。」 「そりゃそうだ、悪い。ありがたく貰っておくよ。」 俺は髪の束を受け取る。軽く柔らかな羽毛の様な触り心地。これは一生手放せないな。 ふと椿を見ると顔を背けて何か言いたそうだ。 「どうした？」 「・・・。その髪。」 「え？あ、ああ。ありがとう。大事にするよ。」 「厭らしいことに使ってくださいね♥」 「ブッ！はっ！？な！何言ってんの！？」 「だって、もうオナホは役に立たないと思いますから♥」 「・・・。」 「ぶっかけて、ぶっかけて、精汁臭くして持ってきてください。それを私のお守りにしますから///」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あれから数日、確かにオナホは役に立たなかった。 溜まりやすい体質なのか、最近、毎日抜きたくてたまらなくなる。毎日椿に会いに行くわけにもいかないのでオナホを使うが、まったく気持ちよくない。 1時間擦り続けても出せずに悶えている時、あの髪のことを思い出した。鞄から取り出し、申し訳なく思いつつも亀頭を一撫ですると強烈な刺激に腰が抜け、たった一撫でで射精した。頭を越すほどの勢いを気にする余裕も無く、一心不乱に撫で付け、擦り、しごき、黒髪が白髪になるほどにぶっかけた。 こんなに気持ちいい物を味わってしまっては、ただのオナホなんてとても使えなかった。 そして、今はその髪をビニールに入れ、懐にしまっている。正直、椿の一部とは言え、洗っても洗っても落ちないほどに精汁臭くなってしまった髪を持ち歩くのは気が引けたが、『肌身離さず』と言われた手前置いてくるわけにもいかず、かと言ってそのままと言うわけにもいかなかった苦肉の策だ。 今流行のジッパー付き、臭いが漏れることは無いと思うが。 ＜ﾋｿﾋｿ ﾋｿﾋｿ＞ ・・・人間の鼻はどうにか出来ても、魔物娘の鼻は誤魔化せないらしい。さっきから女性社員がちらちらとこっちを見てはヒソヒソ話してて鬱陶しい。 「ウオッホッン！・・・山口君、ちょっと。」 「はい？何でしょうか？部長。」 「うん、いやな君。君の私生活にとやかく口出しするつもりは無いが、女性達が迷惑がっとる。」 「はぁ。」 「はぁ、とはなんだ！君ね、今時何でセクハラとして訴えられるかわかったもんじゃないんだよ！私は親切として、そしてこの社を維持する者としてだね！」 「(くそ、どうして俺がこんな目に。)」 「聞いとるのか！」 「はい！以後気を付けます！御迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした！」 ＜ばっ！ペコォー 「う、うむ。わかればよろしい。まぁ、溜まってるならいい店を紹介してやろう。しっかりしろよ。」 「はい！ありがとうございます！その時はよろしくお願いいたします！」 「戻っていい。」 「はい！」 デスクに帰りながら心の中で一言、「色ボケジジイが！」 セクハラ云々を言いたいならまず自分の発言に気を付けろ！女性社員も居るのにいい店を紹介とかセクハラもいいところだろ！ ああくそ、女どころか男共までひそひそしだしたじゃないか。どうせ、独り者の寂しい奴が朝から一発抜いてきたとかバカにしてるんだろうさ！いいじゃないか！ちゃんと風呂に入ってきてるんだから問題ないだろ！ どかっと椅子に座ると怒りが湯気となって出て来るかのように勝手にため息が出た。 「お疲れ様です。大変でしたね。」＜コト そう言って犬耳の女性社員がお茶を置いてくれる。 顔が紅いのに無理に気を使って、可愛い部下だ。 「なに、怒られるのは上司の勤めだ。」 「ﾄﾞｷｯ）本当にお疲れ様です！あ、湯呑みに水が付いてたみたいですね。すぐ拭きます。」 「いやいや、これくらいハンカチでいいよ。」 ハンカチを取り出そうと懐に手を入れ、ハンカチを取り出す。なんの問題もない簡単な動作だったはずだ。 なのに、わんぱくな守り髪はそれが気に入らなかったのか、一緒に出てきてしまった。 ゆっくりと落ちる髪入りの袋。スポーツの世界ではゾーンと言って何もかもがスローモーションで見える現象があるそうだが、今がまさにそうなのだろう。何故なら、こんなくだらない事を考えながら犬耳の彼女の顔が火を吹きそうなくらいに真っ赤に変化する光景を観察できるのだから。 ＜パサァ。。。 「 」 「 」 沈黙が痛い。しかも、よく見るとジッパーで閉めているはずの口から数本髪の毛がはみ出ている。初歩的なミスにさらに自分を消し去りたくなる。 「ぁ、ぁ、ぁ・・・。」 いかん！何か言われる前に弁解しないと！！ 「待て、落ち着け。これは知り合いに貰ったら御守りで、決して怪しい物じゃない。くれた人は古風な女性なんだ。解ってくれ。」 完璧だ。完璧な言い訳。古風な人と言うことで髪を渡すと言う異常さに理由を付け、さらに年配の方を想像させることで如何わしい女性関係ではないことを印象付ける。 これに納得しない奴はいないはず。 「お、男の人の臭いがする洗髪料でも、つ、使っている人なのですか？」 迂闊。言い訳前にさっさと口を閉めるべきだった。イカ臭い精液の臭いを立ち上らせてたら説得力皆無じゃないか！ 「わ、私、お、お、おおおぞうきん、そう！おぞうきん取ってきます！」 「ま、待て！」 ＜トタタタタ 彼女は振り替えることもなく急騰室に入り、私が帰るまで出てくることはなかった。 「ウゥオッホン！！ちょっと、、、！」 当然、またガミガミと嫌味を言われたのは言うまでもない。
15/01/25 01:27 up
特車２課
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