連載小説
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使い魔君登場!
朝、私は余計な物を捨て、清々しい気持ちでベッドから起きた。
服を着替えると意気揚々と登校する。今日は学校でいっぱいクロフォード様に可愛がってもらうんだ〜。にやける顔を隠そうともせず、私は学校へと急ぐ。
「真奈美、おッはよ〜!」後ろから背中を叩かれる。オヤ? 元気の良い挨拶する奴なんて、私の知り合いに居たか? それに何か違和感が……
「誰よ、まったく」振りむいた私の視線に飛び込んだのは、私と同程度の背丈な女の子。私と同じ背丈って事は小学校3・4年生ってところだろう。 そうか、さっきの違和感は、この子が『横から』背中を叩いたせいか……
けど私の知り合いにそんな年の子なんて親戚のクソ餓鬼しか知らないし……こんなかわいい女の子なんて、知り合いに居たかなぁ?
「お譲ちゃん、誰? どこの
ラリアット
「ウ〜ン、一度でいいからこういう事してみたかったのよねぇ」お嬢様、笑う。
「このクソ餓鬼、イテ○マシタロカ!」素の出た私に怯え(モーション)ながら半笑いで差し出してきたのは、生徒手帳? エ? ウチの生徒?? 私と同じくらいのチンチクリンなんて居たっけ???
名前を見る。久川 彩音。そっか〜ひさかわあやねって言うんだ〜お譲ちゃんは
……………………
「何ぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」
素っ頓狂な声を上げて驚く私を見て、笑い転げる彩音。周りの一般人は何事かと私の方を怪訝そうに見ている。このままじゃ色々マズイ。慌てて彩音の手を取ると校舎へ走り込んだ。向かうは図書室。あそこなら余計な茶々は入らないだろうから。
「ホント面白い。真奈美をいじるのがこんなに面白いなんて思わなかった!」
図書室へ行ってもしばらくの間涙を流さんばかりに一頻り笑い倒すと、彩音は私の肩を抱き寄り添う。
「ゴメンね。からかうつもりじゃなかったんだ。ただ、真奈美に『今の私』を見てもらいたくて」
「今の私?」確かに今の彩音は、記憶にある彼女とは大幅にずれている。何よりもその背格好だ。私の記憶が確かなら、エッチをした彩音は確かに今までのっていうか、大人な彩音だった。私よりも30p物差し以上の差があり、学園のミスコンに出たって不思議の無いモデルさんみたいな体格だったのに……今は私とさして変わらない大きさに縮んでいる。大きな人の体ってのは一日……実質的には半日強でこうも変わる事ができるものなのか?
「そう。この姿が今の私。昨日の私……正確には真奈美とHした私は、変身した姿ってところ。第一私にオチンチンなんて無いわよ」
……考えてみれば当り前な話だ。女の子にオチンチンなんて生えている筈が無い。しかし……「変身ってのは……」何ともおかしな話じゃないか?
「当り前の話だとは思いませんか。何故なら彼女は見習いとはいえ魔女なのですから」彩音が説明するより先に声がかかる。振りむいた先には、とっても綺麗な、私と彩音が声を失うほどの美少女が佇んでいる。同学年位の大人の階段を上りはじめた色艶がとても綺麗な。特にその柔らかい腰付きとロングストレートの黒髪が良く似合って……正直、羨ましい位。でも、学校に私服ってまずくない?
「あの、どなたですか?」今回もかなり謎めいている。隣の新米魔女さんも首を傾げたまま。
「まだ、貴方達のように幼女化はできていませんので……ワタクシの場合、今しばらくは時間がかかりそうですね……」私達を前に、どこか皮肉めいた声を上げる美少女A。にしても、そのワタクシってのは、誰かさんに……似て……・・・まさか
「そいつは片桐紅葉だぞ」更に奥から、ツンツンとした少女の声が響く。この声は間違いなくクロフォード様の声だ。って、
「「えぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!」」今度は彩音も仰天する番。
「失礼ですね! 私にだって少女の頃はあったのですから」口を尖らす姿すらメチャ可愛い。これじゃ今の、っていうかあの年増は詐欺じゃねえか!
「人間の進化って、時に残酷なんですね……」心底お悔やみ申し上げると、彩音は手を合わせる。……イヤ、それはやりすぎだと……
「私だって、好きであんな姿に、あんな年増になった訳じゃないわ!!」今や仲魔の少女に喰ってかかる元年増少女。ウン、ここからみている限りとてもあの発育のイイ二人とは思えません。「でも、何で? 二人とも突然若返ったのよ??」
「それは僕が答えてやろう」ようやく私達の輪に入り込んだクロフォード様がコーヒー片手にいかにも寝起きといった風体でご登場奉る。「お前らも飲むか?」いつの間にか、人数分のカフェオレも手にして。
「本当は突然でも何でもないさ。僕と契約をした時から、彼女達は徐々に若返っているんだ」
「何で?」
「それは僕が彼女たちの“老い”を食べているから」
老いを食べる? 何とも現実離れした話。まあ、クロフォード様は悪魔なんだからソレ位の事は出来ても不思議じゃないけど。でも疑問は残る。クロフォード様が老いを食べる理由だ。「何で老いなんて食べるの?」
「人が老いる瞬間って、どんな時か分るか?」何だか禅問答みたいになってきたな。「分かんない」
「まあ、そうだろうな。人が老いる時ってのは、総じて不平や不満を感じる時さ。それは途轍もなく理不尽で汚れた感情だ。そしてその感情こそが、私達悪魔にとって最も美味な心なんだよ」
成程、納得のご意見。
「人にとっての嗜好品みたいなもの、今持ってきたカフェオレやココアと同じさ。僕にとっての人間の汚れた感情ってのは。そしてその感情を無くした女たちは、やがて自分の純粋な欲望に身を任せて行動するようになる」
「そしてその感情と共に老いも消え去るという訳ですね」少し嬉しそうな顔をしながら片桐女史は合いの手を入れる。
「うん、そう。そして僕の魔力を元に女は魔女となり、永遠の若さと莫大な魔力を手に入れる。どうだ、素晴らしいだろ!」
説明に聞き入っていた私は、ふととある疑問に突き当たる。
「って事は、私はどうなるの?」自慢じゃないが私は元から幼児体型だ。これ以上若返ったら私の場合、幼児体型通り越して赤ん坊に? そいつは勘弁願いたいなあ……
「真奈美の場合は一切問題無い。今もこれからもそのまんまだ」
「そっか〜。変わり無し……」って、それじゃあ私が何の悩みも無いみたいじゃんか。
「真奈美の場合、前世での盟約に従い既に幼児体型から身体的な年を取らないのさ。だから何も心配いらない」
「そっか〜」ジト目になる私。ありったけの非難を乗せた視線の先には、私に呪いをかけた張本人。
「な、何だよ……分ってるよ、真奈美がその体型のせいでからかわれていたって事くらい」私の無言の非難に開き直るクロフォード。まったくこの悪魔は。けれど、その状況に割って入ったのは彩音だった。
「でも、私は羨ましかったんだよ」
「へ?」何が??
「真奈美のずっと変わらない姿に、行動や思考が。私にとって今までの大人の体は足枷であり苦痛でしかなかった……」不意に言葉が途切れる。彩音の瞳は涙で濡れていた。
「私ね、ずっと幼稚園の頃からず〜っと真奈美の事が好きだったんだよ。けど真奈美と違って私の体はどんどん成長していく……真奈美から離れていってしまう。幾度思ったか。ここで成長が止まってくれたら、真奈美と同じ体型で、同じ汚れない思いでいられたらって。でも、その度絶望した。もう戻れないんだって。真奈美とは違う所に行くしかないんだって……」溜めこんでいた重く黒い何かを吐き出すように、彩音の言葉は続く。私にはとても想像できない悩みを彼女は抱えていたんだ。私はそれに気付いてあげる事ができなかった……
「でも! 私の前に天使が現れた。本当は悪魔なんだけどね。彼女は私に言ったの『もしお前がその者と共に永久の時を紡ぎたいのなら、我にその心を捧げるがよい』って。最初は驚いたわ。だって心なんて捧げたら、私の思いが消えちゃうんじゃないかって。けれどそれは勘違いだった。彼女が、クロフォード様が私に求めたのは、決定的に穢れた私の感情だった。寧ろ私を縛り付けていた足枷こそをクロフォード様はお求めだったのよ。私は一も二も無く頷いたわ『私のこんな心で良ければ是非』って。そうして私はクロフォード様の信者になり、魔女へと変わったの。私は遂に……私の望み通りの世界を手に入れる事ができた」
彩音は私を抱きしめると、口づけを求めてきた。
「あッ……」強引ながらも決して乱暴ではない彩音のキスは、凄く柔らかくて、静かにでも確実に滑り込んでくる彩音の舌が私の舌に絡み付き、私の意識を奪おうと

「何やってんだよ! 姉さん!!」

突然の怒鳴り声に、そこにいた全員が跳び上がらんばかりに驚く。クロフォード様なんて怒られた子供みたいに机の隅で小さくなってる。カワイイ……
でも、この声って……
突然の訪問者は悪びれる様子も無く近付くと、ヒョイと私を摘み上げた。
「何すんのよ!」こんな事するのは、一人しかいやがらない。
「拓海!!」
予想した通り、私を持ち上げているのは弟の拓海だった。私より二回りはある上背と男子としては華奢な身体つき。そして何より際立っているのがその端正な顔付。男性と女性の良い所を併せ持った、姉の私から見ても正に美男子。なんだけど……正確は最悪。口は悪いし、姉を姉とも思わない邪険な扱いをしやがる“私の天敵”だっ!
「ソレはこっちのセリフだ。何朝っぱらから馬鹿やってんだ! 久川先輩もこいつの悪ふざけに付き合わないで下さい」今の出来事を私の所為ときっぱり断罪すると、拓海は私をポイと投げ捨てる。
「片桐先生、それからクロフォード先生。コイツの悪ふざけを見逃して下さい。決して悪気があっての事ではないんです。ただ悪乗りが過ぎるだけなんです。この通り!」
深々と頭を下げ、姉の愚行(拓海の思い違いなんだけど……)を詫びる拓海。悪役にされた私は口を尖らせて、無言の抗議。
「ほら! 姉さんも謝って!」私の頭を掴むと無理矢理下げさせる。
「分りました。今回の件は不問に処します」いつものドスの利いた声で拓海の願いを聞き届ける片桐教諭。
「私からも少しお説教をしておきますので、今は教室に戻りなさい」
「有難うございます!」教諭に頭を下げると、拓海は図書室を後にしようとし
「ああ、そうだ。姉さん、忘れものだぞ」手渡されたのは、ポーチ。あ、お弁当忘れてたんだ……
拓海からお弁当箱を受け取る。微かに手が触れた。
お弁当を受け取った私の頭を一度小突くと、拓海は少し安堵の色を浮かべ図書室の扉を閉める……パタパタと教室へ急ぐ音が遠くなって……
「「「アハハハハハハハハ!!!」」」笑い×3
「そんなに笑う事無いじゃない!!」
「だって可笑しくて……」彩音
「久しぶり、こんなに笑ったの」片桐先生
「何処のコントだよ」クロフォード様
あんまりよ、こんなの……チクショウ、あの唐変木。仕返ししてやる……
「うん? 仕返し? …………そうだ、面白い事思い付いちゃった」私の歪んだ顔に三人が反応する。
「何? 面白い事って?」目を爛々と輝かせた彩音が先ず食いつく。
「ウン、実はね……」
…………………………………………………………
「それ、チョット面白いかも」
計画を聞いた彩音は両手を顎の下で組み満面の笑みを浮かべると、お菓子の完成を待つ女の子のように浮き立つ。
「そうだな……魔女には使い魔も必要だしな」クロフォード様は私の計画を聞くと、少し真面目な顔をしながら思案に耽る。珍しい光景だ。
「使い魔? って何ですか?」私は言葉の疑問点に注目し、クロフォード様に見解を求める。
「ああ、使い魔ってのは総じて主たる魔女に仕えるメイドみたいなものさ。時には恋人であったり、ペットであったりもするがな。だが、主従関係は絶対で、ソレを覆す事は許されない」
話を聞いている内に、私の中で拓海を使い魔にしたいという思いが強くなってくる。体格の差をいい事にいつも私を手玉に取る弟を、今度は私が手玉に取る。考えただけでゾクゾクしちゃう!
「いいじゃないか。お前の手で弟を使い魔にするんだ」
「ハイ」クロフォード様のOKに、私は笑みを浮かべて喜ぶ。
それにしてもこんな事考えるなんて、やっぱり私魔女になってるんだ。フツーの人間ならまず否定するもんなぁ、こんな事。

お昼休み。若き血潮と溢れる食欲で学校中が争乱となる時間。けれど今の図書室はまるで世界から隔離されたように静まり返っている。
「姉さん! 姉さん、居るんだろ!」
相変わらず無神経かつ大胆に、臆するという事を知らない無垢なる子羊が部屋に舞い込む。
授業の合間の休み時間に、私は拓海を図書室へ来るよう呼び出したのだ。
「ゴメン拓海〜、こっち来てくれない」私は図書室へ入るよう促す。
「仕方ねえなぁ」億劫な声を上げながら、拓海は図書室の扉を……常識の世界への唯一の繋がりを自らの手で閉じてしまう。
子羊は気付かない、自分がいかに恐ろしい場所へ迷い込んだのかを。
「拓海、遅かったじゃない」
拓海は声を頼りに私の方へ振り向き、そして硬直した。
「な、なな! 何してんだ……」思わずドモる。顔を空のまま火にかけられたヤカンみたいに真っ赤にしながら、視線を逸らそうとした。
それもそのはず、私は一糸まとわぬ姿で拓海の前に立っていたんだから。
「何バカな事してるんだよ姉さん! 早く服を着ろよ!」いつもの様に主導権を握ろうと拓海が声を張り上げる。が、その声にいつもの張りは感じられない。
「拓海〜、いつものように力ずくで何とかしたら〜」
からかう私に怒ったのか、拓海は行動で悪ふざけする姉を戒めようとして
自らの体の異変に気付いた。
「あ……え……?」
そう、体どころか視線一つ動かせない。既に体は弛緩し、視線は釘付けになったまま。
「な、何が……」限りなく混乱した状況でも、必死に呪縛を解こうと力を込める。けれどソレは徒労に終わる。
無駄に決まっている。だって、拓海が私の体を見た時点で彼の体・精神には私からと足元との魔方陣からチャームの魔法がかけられているんだから。もう拓海の体は私の命令通りに動くお人形。
「そんなに姉さんの体を見つめるなんて、ヤラシイ」
「こっ、コレは! さっきから体が」
言い訳をする拓海に近付き、私はそおっと拓海の股間を撫で上げる。
「な!」全身が震える。予測以上の反応に私までビックリしちゃう。いくらチャームがかかっているとはいえ、この反応は過敏すぎる。ヤッパリ……
「拓海、ヒョットして姉さんの体見て欲情しちゃった?」笑みを浮かべて拓海の顔を覗き込む。視線を逸らせない拓海は、更に顔を紅潮させながら
「そんな訳無いだろ! そんな幼児体型のどこに」
「ふ〜ん。じゃあ〜コレは何?」
私はズボンの中に手を突っ込むと、拓海のペニスを外へ引っ張り出す。
拓海のペニスはハッキリと勃起しビクビクと震えていた。チャームをかけただけではここまでの反応になる筈が無い。明らかに私の体を見て欲情している。
「ね、姉さん!」非難の声を上げる拓海。でも更に声のトーンは下がっている。恥ずかしさも加味された拓海の目尻にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「こんなにオチンチン勃起させて。姉さんの裸体を、しかも幼児体型の人の裸を見て欲情するなんて、拓海、ひょっとしてロリコン?」
「バッ馬鹿な事言うな!!!」今までで一番大きな声。校舎中に聞こえるのではないかという位の大声で拓海は私の疑問符を否定した。けれど……
「ふ〜ん。じゃあ、何でオチンチンこんなパンパンになるまで膨らませているの?」
私の指摘通り拓海のペニスははちきれんばかりに勃起している。
「それは……」私から視線を逸らせない拓海は黙り込んでしまった。悔しそうに唇を噛み、私を睨み付ける。
図星ね。拓海ったら……本当に厭らしい。でも……
「嘘吐きには、お仕置きが必要ね」私は邪悪な笑みを浮かべ、聡の股間へ顔を近付ける。
「なな何するつもりだ!」焦る拓海。もう、本当に可愛いなぁ。
「何って、お仕置き」私はそう言い放つと、拓海の亀頭をペロリと舐める。
「ひゃあ!」女の子みたいな声を上げて拓海が震える。普通なら腰が砕けて崩れ落ちても不思議じゃない。けど今の拓海はそれすらできずにただ立ち尽くす。
拓海の反応が面白くて、私は更に拓海のペニスを舐め回す。
「ね、えさん、やめ、て、くれ」最早声すらまともに出せない。もう、面白いったら!
「だ〜め。お仕置きって言ったでしょ」
私は拓海のペニスを半分位咥え込むと、ゆっくりと時間をかけ唾液をまぶす。チュパ、プチュとイヤラシイ音が私と拓海の耳に響く。
「ねえさ、んんッ! ダメ! 出ちゃう」拓海が射精の感覚を訴える。

「え?」焦りに似た声を上げる拓海。私が急にフェラチオを止めたからだ。「何で?」そのまま射精させられると思っていた拓海は、肩透かしに遭い困った顔をする。
「ダメよ。お仕置きって言ったでしょ」私はペニスの根元をなぞる。すると、根元に黒いペニスバンドが現れる。
「な、何だ!」自分のペニスに巻かれた得体の知れない物体に拓海は混乱する。
「大丈夫。コレは拓海の射精を止めてくれるものだから」
「何だよそれ!」更に抗議を続ける拓海を他所に、私はフェラチオを再開する。
膨れ上がったペニスに満遍なく唾液を塗し、亀頭とカリを丹念に舐め回しそして竿に舌を這わせる。舐めれば舐めるほど拓海の味は濃くなり、雄の匂いを振り撒き始めた。
「アア……いい匂い」私の体もしっとりと汗をかき、膣壁からじっとりとした液を垂らし始める。このまま下の口で咥えちゃいたい。でも、それじゃあお仕置きにならないから、もう少し我慢我慢。
「姉さん、止めて、もう、むり」拓海は限界を訴える。でも、これからがお仕置き本番だ。
フフ、と含み笑いをすると、私は口の中へ拓海のペニスを迎え入れる。出来るだけ深く。でも拓海のペニスは予想以上に大きくて、全てを咥えられない。3分の2を咥えた時点で私はピストンを開始する。唇を窄め吸いながらの前後運動は、ズチュグチュとオマンコに入れた時みたいな音を立て拓海のペニスを責め立てる。
「姉さん! ダメ 出る!!」あっという間に拓海は射精を訴える。が、ペニスバンドに阻まれ、拓海は射精できずに全身をペニスの様に震わせた。
「いッ! 痛い!! 姉さん痛い!!」根元が膨らみビクビクと震えるペニス。止められた精液が根元で逆流し、快感は痛みとなって拓海を襲っていた。涙を流し痛みに耐える拓海は、その端正な顔立ちもあって処女膜を破られた乙女みたいに可愛い。その姿は私の嗜虐心を更に高潮させる。
「もっと可愛がってあげるね、拓海」私はハートマークが出そうなほどの笑みで微笑むと、拓海のペニスを更に刺激しだした。今度は手で。柔らかくペニスを包むと、残った唾液を潤滑油にして刺激する。
「!!!!!!!!!!!!!!」もう拓海からまともな声が出ない。
「ねえ、気持ちイイ? 気持ちイイでしょ、拓海」私は高潮した顔を拓海の顔に近付け、更にペニスをしこるスピードを上げながら拓海に感想を求める。
「た、の、むアアアッ! もう……ヒア や、めて」だらしなくよだれと涙溢れさせながら拓海は懇願する。足は震え立っているのがやっと。
「止めてほしい?」私の声に、拓海は壊れたお人形の様に首をガクガクと上下に振る。
「じゃあねえ〜お姉ちゃんの使い魔になるって約束したら弄るのは止めてあげる」
「つかいま……」まともな思考をしていたら疑問に思うだろう言葉も、今の追い詰められた拓海に理解できる筈もない。ただこの悪夢から逃れようと首を縦に振る。
「そう……じゃあ、弄るのは止めてあげる」
私は手を止め、指を鳴らす。すると拓海の体が砕け落ちるように倒れ込む。息も絶え絶えの拓海。
「だそうです」私は満を持して此処に居る存在へ声をかける。
「へ?」殆ど動かない体で声の方を向き直ると、そこには……
「こ、これは……」拓海は顔を真っ赤にしながら、言い逃れをしようと声を上げる。それもその筈、目の前姉の後ろには教師が二人おっかない顔して仁王立ちしていたのだから。動かぬ体を悶えさせ必死に股間を隠そうとするが、パンパンに張ったオチンチンが天に向かってそそり立つのを更に見せ付ける格好となるだけだ。しかもその根元にはアブノーマルな拘束具が存在を主張するだけに、猶の事言い逃れは出来そうもない。
「……何やらいかがわしい行為が行われているようですね……」あの片桐女史が威嚇するように声を上げる。視界に入った彼女は今朝の美少女から一転THE風紀手帳の成りでご登場仕っただけに、その威圧感といったら地獄の門番級。情けない姿を晒した上に鬼の風紀顧問に見つかり、今や拓海の命は風前の灯。……まあ、こちらとしてはカラクリを知っているだけに面白い事この上ないんだけど。あはは。
「何と破廉恥な! 鴻江拓海君、コレは一体どういう事態なのですか!!」
金切声を上げてその痴態に驚く(ふりをする)片桐教諭。お〜お〜、芝居がかっちゃって。
「先生、拓海がちょっとオカシイんです。最近アブナイ趣味に目覚めちゃったようで」とあらぬ疑いを振り撒く私。
「姉さん!」さすがにこれは拙いと、拓海は声を挟む。が……
「何と言う事でしょう!! 前途ある若人がこんな淫らな行いに耽るとは!」
あくまで悲劇的に、けれど思い切り怒りを込めた片桐教諭の怒声が響き渡る。恐るべきは鬼の風紀顧問。叱り方まで様になってる。が、その実彼女の内は既に淫らな欲望に乗っ取られているんだ。まったく、人というのは……この場合は魔女か、恐ろしいもんだ。
「なので、私がお仕置きをしているんです」
「な〜っ!」勝手に悪化してゆく事態を嘆くことしかできない拓海。
「そうですか……弟さんはおかしくなってしまったのですね……」
「はい」頷く姉
「勘弁してくれよ」拓海は天井を仰ぐ、神に祈る様に。でも残念ね、拓海君。神様ってのはこんな時に貴方を救ってくれるような殊勝な方ではないのよ。それに貴方は否定できる立場ではなかったとはいえ既に悪魔と契約しちゃったんだから、後は落ちる事しかできないの。
「成程……」汚い物を見るように蔑み、威圧感を詰め込んだ声を発した片桐教諭。私が怒られている訳ではないのに、妙な緊張感を感じてしまう。それは当の本人が一番感じているようで、赤かった顔色が一気に冷めていくのを見て取れた。このままいけば自分は停学か、あるいはそのまま放逐か……最悪の事態を前に拓海は力なく首を振る。僕は悪くないという思いを込めて。
だが、片桐教諭は遂に結論を伝えるべく口を開く。
拓海は銃殺刑に処せられる罪人のように、体を窄め、瞼をギュッと閉じる。彼女の口からは何が発せられるのか。拓海は怯えながら言葉を待っている。
「ならば確かにお仕置きが必要ですね」
「あ え?」拓海の口から空気が抜けてしまった風船を思わせる間抜けな音が漏れる。何を言われたのか直ぐには理解できずに目を瞬かせ、予想の遥か斜め下を行った風紀顧問の言葉を漸く何とか飲み込む。そして「はあ? 何を言ってるんだ?」と零す。
「こんな厭らしい行為に浸る愚かな雄犬にはキチンとした躾が必要だと私も考えます。ですから鴻江真奈美さん、貴方の体で確りとした躾を施して、どこへ出しても恥ずかしくない犬にしてあげなさい」
「……」絶句する拓海。姉に襲われただけでも整理が付かないってのに、今度は鬼とまで呼ばれた風紀顧問のド派手な脱線まで目の当たりにし、聡の思考は完全にフリーズしていた。
「へへ〜、だってさ拓海〜。これからお姉ちゃんがタップリ躾けてあげるからね」見開かれた拓海の瞳に恐怖の色が浮かぶ。明らかに私の顔を見て怯えている。今まで一度も見せた事の無い弟の表情に私の心は一気に色めき出す。タマラナイ、何かタノシイものに心が支配されてゆくのを止められない。私は拓海を跨ぐように立つと、ユックリ腰を下ろしていく。
「なな、何する気だこの馬鹿姉貴!」いよいよ切羽詰まって必死に体にかけられた戒めを解こうともがく。
「んふふ〜、ダメだよ〜逃げようとしちゃ。これからお姉ちゃんが確りと躾けてあげるんだから〜」鼻を鳴らしゆったりと近付く私を、拓海は雨に打たれた子犬のような目をしながら見つめる。本心はきっと嬉しいんだ、拓海ったら。
「あれ? 拓ちゃんテストで赤点食らったみたいに憔悴感たっぷりな顔してるけど」唐突に声がかかる。しかもかなり失礼な事をサラッと言ってのけた。それじゃあまるで私が子犬の命を取りに来た死神みたいじゃないの。抗議の声を上げようと視線を向けた先には先輩新米魔女の姿が。
「でも〜、拓ちゃんって本当にロリコンだったんだ」
「ななな! 何を言って……お譲ちゃん、ダレ?」……当然の反応だわな。目の前にいるのは言うならば約十年前の幼馴染なんだから、分る筈もない。
「わっかんないかな〜、拓ちゃんなんて呼ぶの、私しかいない筈なんだけど」
「拓ちゃん……チョット待ってくれ! お譲ちゃん……彩音さんか??」目を白黒させながら彩音に話しかける拓海。
「だからそうだって。にしても〜、あの噂本当だったんだね。拓ちゃん“お姉ちゃんの事が大好きだ”っての」
……エ?? 次の瞬間兄弟の顔が瞬間湯沸かし器で沸かされたみたいに沸騰する! なななんだナンダ何なんだ!? 動揺は寧ろ私より拓海の方が一段凄い。顔色が壊れた信号機みたいに色を次々と変えている。
「何だよその人を貶めるような悪評は!」拓海は唾を吐き捨てるかの如く私への愛情を否定する。が……
「え〜っ。知らないの本人達だけじゃないの??」彩音さん、そこはシレッと言う所じゃありませんよ。ロリコンだけならまだしも近親相姦の気まであるなんて、我が弟は人である時から既に鬼畜道をひた走っていたというのですか?
「……どこでそんな噂を聞いたんだよ……」聡の声色が1オクターブほど下がる。ありゃ、本気で怒ってる? でも……本当の事でないならそこまで怒る必要は無いのでは?
「だって拓ちゃん、悉く女子の誘い断ってるでしょ。おまけにお姉ちゃんとだけは仲良いし、体密着させている事だってあるしぃ。明らかに他の女子と温度差有りすぎ。誰だって怪しいって思うよ」
……言われてみりゃ確かにそうだ。幾度となく女の子の玉砕も目にしてるもんなあ。
彩音の一刀両断を受け完全に凍り付いた拓海。驚愕のまま固まった顔からは完全に血の気が引き絶望が色を添えている。
「イイネェ、その絶望感。どんな思いも喰い殺すその感情。喰い殺された後に残るのは純粋な魂だけ」
いつの間にか拓海の傍へ来ていたクロフォード様がハートマークの飛び交いそうな勢いで拓海の顔を覗き込む。ギラギラと輝く瞳に深い魔力を込め、感情を喰われた拓海の瞳を射抜く。そしてそれまでの雰囲気とはまるで違う柔らかな声で
「もう良いんだよ、何も隠さなくて。お前が実の姉さんを好きな事も、その姉さんの幼い体が好きな事も」……どこかシックリこない所もあるんだけど。まあ、そこはさておき、空っぽになった心に入り込んだ肯定の言葉は、それまで理性に抑え込まれていた無垢な欲望を呼び覚ましてゆく。
それまで弛緩していた体に力が漲るのを感じる。特に欲望の権化ははち切れそうなほど膨れ上がり、見るからに私とのイケナイ行為を求めている。
と、フツ〜ならここでガバッと起き上った拓海が私目掛けダイビングとイク所なんだろうけど、そうは問屋がおろさないんだな〜〜。欲望に素直になったところで足元のチャームは絶賛発動中な訳で、どう足掻こうが行動権は私が持っているんだから。
再び拓海の上に跨ると、私のクレバスと拓海の亀頭が触れ合う寸前で腰を止め
「ねぇ拓海〜、お姉ちゃんと、シ・タ・イ?」
高圧的な態度で蔑むように拓海に問いかけた。
体の自由を封じられ、目の前に焦がれ続けた肢体があり、おまけに理性は一足先に天国へ。もう拓海に“我慢”なんて出来るわけない。
「姉さん、お願い。もう……我慢できな、い」
乱れまくった息で悶える拓海の声は、正に餌をねだるワンちゃんだ。でも、それなら
「おねだりするなら、お願いの仕方ってものがあるでしょう?」
「……」つぶらな瞳で見詰められると、チョットいいかな〜って思っちゃうけど、ここは我慢、我慢。
「“お願いします、お姉さま”でしょ」
「……お願い、します。おねえさ、ま」
「あはははははははははははは!!!!!!!!!!」
心が 弾けた
タマラナイ! 最っ高! 遂にあの拓海をねじ伏せた!!
その間にも、拓海は動かない腰を必死に上下させようと奮闘している。そんなに私とセックスしたいんだ。カワイイ。私もそろそろ我慢の限界に近いし、さっきから拓海の体から立ち上ってくる甘くて厭らしい匂いに、私の体も興奮させられっぱなしだし、ね。

「イイワ、オネエチャンヲ、ア ゲ ル 」

少し閉じたクレバスを開くと、膣内に溜まった愛液がトロリと溢れ、直ぐ下で勃起した拓海のペニスに零れ落ちる。静かに垂れ流れるその刺激だけで、弟の体はビクビクと震え悶える。ペニスを握り照準を定めるとまずは味わうように膣口で、亀頭と膨らんだカリへ陰唇でキスを。そのままユックリと腰を下ろし内へ弟の欲望を迎え入れる。粘膜が押し出され、プチュッと卑猥な音をたてる。
「んッ……太っ、いッ」昨日彩音が開いたばかりの膣はまだ男の欲望を迎え入れるには少々狭い。しかも
「ねえ、拓ちゃんのって……」by彩音
「ああ、かなりデカイな」byクロフォード
興味津々な外野から生々しい実況中継が入るものの、今の二人にその声は届かない。
ほんの数ミリ肉同士が擦れ合うだけで、甘く締め付けるような電流が二人の神経を、そこに宿る心をショートさせる。神経の制御を失った真奈美の体は弛緩し拓海の体へとくずおれた。だがそれは、これまでにない速さで拓海のペニスを体に打ち込まれるのと同義。
「きゃう!」猫のような声を上げ真奈美は震える。ほんのりと桜色に色付いた体から玉のような汗が噴き出す。「う、う・そ……ハアッ、アアッ! た、たぅみの、オチン、チン……子宮に、まで、入って、きちゃうううううう!!!」
一瞬にして絶頂へと押し上げられた真奈美の嬌声が、拓海の蕩けかけた神経に止めを刺す。その瞬間
「イ゙ッッデエ、姉様。イタイ」拓海から上がったのは絶頂の余韻ではなく、抗議の声。
「エ? アア?? あ、ゴメン。そういえば……」少しだけ絶頂の余韻から帰ってきた真奈美が気付く。「ペニスバンド、外してなかったね」
拓海の苦悶する顔を見下ろした女王様は満足げに唇を舐めずると
「今外したら、一気にエッチなミルク出ちゃうね〜」と切羽詰まった弟に意地悪そうにじらし、更に腰を軽く振る。
「姉様、痛い! お願いします、もう射精させて下さい!」限界を超え刺激を加えられた拓海の意識は姉の躾通りの対応をしてしまう。
「イイワ、じゃあ、い〜っぱい、出しなさい」恐ろしさすら漂う声で真奈美は射精の許諾をすると、拓海の唇へとキスをする。
それまできつく締まっていたペニスバンドがまるで霧散するかのように消え失せた。
「きゃあああああああああああああああああああ!!!!」
瞬間、結合部分を頂点とするように背中を逸らした拓海の口から女の子と聞き間違えるほど甲高い雄叫びが絞り出される。白目をむき、体を痙攣させながら、拓海は遂に姉の子宮へと欲望の塊を解き放った。
「んほおおおおおおお!!! きッ、来た〜! たぅみのあちゅい、せ〜えき、きた〜〜〜〜〜〜!!!」
一瞬遅れて、真奈美の甘ったるい声が拓海の声と美しい絶頂の旋律を紡いだ。
数秒の間そのまま硬直していた二人だったが、不意に姉の体が持ち上がる。真奈美の膣から解放されたにもかかわらず、拓海のペニスは重力に反して屹立したままだ。
「ねぇ、拓海。まさか、コレでオシマイなんて、言わないよね」再び姉の顔に邪悪な笑みが広がる。
「はい……姉様……」意識を戻した拓海の瞳には理性の光は消え失せ、正に発情期の犬と見紛うようなギラリとした欲望が宿っていた。
拓海の体から離れた真奈美は仰向けに寝転がると
「じゃあ、もっとエッチな事しよ」
姉の堕落への誘いが引き金となり、拓海は遂に起き上るとその勢いのまま真奈美へと覆いかぶさり、有無を言わさず真奈美を己の剛直で貫いた。
「んあっ! いきなり、はげ、しいっつつ!!」
これまでの拘束から解かれた拓海は、己の欲望を爆発させるべく、手加減無しで腰を振りたくる。一度大量に射精された真奈美の秘部からは一度ピストンをする度にグチュ、ジュボッと、粘液を混ぜ返す淫猥な音が殊更大きく響き渡った。
「ひあ! しゅ、ごい!! たぅみの、おち、ん、ちん!!」
殆ど声を出す事も出来ない程の攻めに、真奈美は喘ぎ声を上げる事しかできなくなっていく。
すると……
やがて喘ぎ声は部屋中に充満してゆく。
声に気付いた真奈美が霞む視界で目にしたものは、いつの間にか2人の魔女たちを己のペニスで組み敷いているクロフォードの姿であった。明らかに兄弟の禁断のセックスを見せ付けられ行為に及んだ事は間違いない。
それは途轍もなく猛々しくも美しい姿をしていた。
が、その姿を堪能できたのもほんの僅か。拓海の激しい攻めと
「姉様、好きッ!! ずっと、ずっと前から!」
などと図書室中に響き渡る程の大声で臆面も無く放たれる愛の告白に翻弄され、真奈美は再び弟との営みに引き戻される。
拓海は豪快に真奈美の体を抱き上げると、勢いを付け更に深く姉の体を貫く。膣を、子宮口を突き通しペニスは遂に子宮へと入り込んだ。
強烈な突き上げに、真奈美は「かはっ」と大きな息を吐き出す。
亀頭がピストンの度に子宮口を激しく擦り上げ、真奈美を快楽の奈落へ追い詰めていく。
「も、だめ、子宮が、こわぇ、ちゃ」
全身の力を凄まじい快楽に奪われた真奈美は、弟の獣のセックスに翻弄され、今や人形のように全身をガクガクと震わせる事しかできない。
「もう、もたない。ね、姉様」しかし、それは責めている拓海も同じ。初めての快感に翻弄されていたのは何も姉だけではなかったのだ。それどころか、弟の目からは懇願するように涙が溢れ出している。
「お願い! 姉様!! 射精を!! させて下さい!!!!」
殆ど消えかかっていた真奈美の意識が、ふと思い付く。そうだ、拓海はもう私のペットなんだ。『私の許可無しには射精も出来ない』
姉の顔にこれまでにない程の陰惨な笑みが浮かぶ。
「いい、よぉ……射精、し、な、さい」
真奈美の声に反応して、拓海の太いペニスが更に膨らみガッチリと子宮口を開ききる。
声は 無かった
空気の漏れる様な音が弟の口から洩れる。
替わりに
「ひにゃああああああああ!! あちゅい、あちゅいの、きちゃああああああああああ!!!!!!!!!!!! 」
という真奈美の淫声と、ビクンビクンと定期的に脈打つ下腹部。少しずつではあるが膨らんでくる下腹部が、拓海の並外れた射精を物語る。
暫く絶頂の余韻に浸っていた二人は、どちらからともなくキスを交わす。
そして……
「もうすこし、できるでしょ♪」
「はい、姉様」

「おい、そろそろいいんじゃないのか?」と声をかけられ、時計を見たら既に下校時刻をとっくに過ぎていた。午後8時半。
あれから約8時間も拓海とエッチしてたんだ。
周囲に目をやると、拓海は床に崩れ落ち完全にグロッキー状態。片桐女子に至っては部屋の後片付けをしながら私を白い目で睨み「些かやり過ぎでは」とお小言をいう始末。けれど私達に服まで着せてくれたりして、何気に優しい。
唯一私を暖かな目で出迎えてくれたのは彩音だけ。「ほんっっっっっとに、凄いわね〜〜」訂正・生温かい目だった……
本当に褒めてくれたのはクロフォード様。
「ふむ、まあ、上出来だな。これでお前の弟は使い魔として使役できる」と腕組みをしながら満足げに頷いている。「見ている分には、かなり危ない趣味もありそうだしな」と何やら物騒な事まで呟いている。
「ほら、そろそろ弟君を起こしてやれ」
クロフォード様に促され「拓海、そろそろ帰るよ」と声をかけると、確かに拓海はそそくさと帰り支度を始める。ふ〜ん、……それなら
「ねえ、拓海。お姉ちゃんをおんぶして」と皆の前でチョット意地悪なお願いをしてみた。
「はい」何の躊躇も無く腰を下ろす。わお! こりゃ、便利だわ。
「えへへ〜、役徳〜」と背中に飛び乗ると、拓海は凄く丁寧に私をおんぶしてくれた。
「それなら、仲の良い兄妹にしか見えないし」
ん? 何か引っかかるんだけど……「それって、どっちが上」
「「「そりゃ、拓海が兄でしょ」」」三人一致の意見。
「何よそれ!!」
「さあて、今日の所はお開きにするか。これ以上は学校や家からも怪しまれる危険があるからな」
確かに。そろそろ家に帰らないと色々詮索される危険も大きいし、それに……
「さ、拓海、家に帰ってもう少し愉しみましょ」
何処からともなく溜息が落ちるのを聞いた気がした。呆れるのも分かる気がするけど、暫くは拓海をオモチャにするもの悪くない。あ、もちろんクロフォード様にはタップリ可愛がってほしいけど、ネ。
10/12/25 01:59更新 / DOBON
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■作者メッセージ
随分と久しぶりになってしまいました。
まさか、入院するはめになるとは、思ってもおらず……

今回は
『使い魔君の作り方』

『魔女がロリッ子な理由』
を、自分なりに分析してみたつもりです。
長文で、本当にゴメンナサイ。
次は
使い魔君を使用した悪戯を書いてみようかと。
ではでは、次回も頑張るぞ〜!

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