読切小説
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痴漢
 電車に乗ると幼い少女がいた。
 僕に背を向け、彼女からすれば高い吊革に一生懸命掴まっていた。
 なんだかワサワサうねうねとしていて、ギロギロぬるぬるとしている触手を背負った女の子だ。時折彼女の正面側が見えるのだが、どうやら彼女は単眼の女の子らしい。
 触手でよく見えないが、薄手のキャミソールにホットパンツという油断すると危ない服装のようだ。
 そう混んでない電車の中、何故ああまでして必死に立っているのだろう、そんな風に疑問に思いながら出勤のために乗車した僕は彼女とは反対の位置にある椅子に座る。やはり始発近くの駅はこういうところが楽だ。
 電車が動き始める。ガタンゴトンと揺れる電車。その揺れに合わせ少女の触手も揺れる。
ゆら
                                    ゆら
ゆら
                                    ゆら
と。
 途中からはなんだか電車の揺れも関係ないような気もしたが、触手の揺れをじっと見ていると心地よい電車の揺れもあいまってだんだんと眠くなってしまった。
 ふと、彼女がこちらを向く。
 目が合った。
 ギョロリとした、大きくてうるうるとしていて、そしてギラギラとした──ルビーのような目。本物の宝石みたいだ。
 僕は半ば微睡みに沈みながら手を伸ばしてそれを掴もうとする。

 むにり

 しかし、手にしたのは柔らかいもの。
 いや、感触は柔らかくないが、握れば指が沈む柔らかさなのだ。感触自体はざらざらしてて──
「──え?」
 むにむに
 もう二揉みほどして我に返る。
 僕の右手が揉んでいるのは……お尻?
「クスクス」
「え、あ、うわあ!」
 隣で少女が笑う。
 なんてことだ。僕は今、少女のお尻を揉んでいる!
「ご、ごめん!」
 いや、だが、どういうことだ!?
 そんな、いくら寝ぼけていても──立ち上がって向かい側の少女の尻を揉むなんてあり得るのか!?
「ほ、ほほほ、本当に、ごめんなさい!」
 僕は慌てて手を離そうとする。
 が、しかし、離れなかった。
「!? え?」
 一瞬、背中の触手が絡まっているのかと思った。だが、しかし、そんな感触は伝わってこない。
 だが、手は離れないのだ。まるで僕の手自身が離すことを拒んでいるように。
「クスクス」
「え、いや、その」
 僕はわけがわからず辺りを見回す──この異常な状況、誰かに助けを求めたかったというのもあるし。
 僕が叫びまくっているのに誰一人として反応していない、と気づいてしまったからだ。
「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」
 やはり、現代日本人は自分のことに忙しすぎてそういうのには無関心なのだろうか? いや、でもこれはそういうレベルの話ではない気がする。

 くちゅり

「!!」
「んっ♥」
 目を離した隙に、僕の手は彼女の前に回り、そのホットパンツの中に移っていた。指が動くとくちゅくちゅといやらしい音が立つ。熱くて濡れた感触が伝わる。
「んっ♥ぁ♥んんっ♥ふっ♥ふぁうっ♥」
 僕の手に僕が抵抗できないように、少女もまた抵抗できない──いや、していなかった。彼女は彼女の中に僕の指を受け入れ、その快楽に身を任せているようだ。
 くちゅくちゅ
「んはぁっ♥はぁ♥ゅ♥」
 僕は、そんな淫靡な姿に呑まれかける。
 きっとそのせいなのだろう。
 僕の左手が勝手に動き出した。
「! あ──」
 それは彼女の乳房に触れる。僕は両手で彼女を抱きしめる形になり、彼女も触手で僕のことを包み込む形になった。
 コリコリと固くなった乳首をいじる。
「んんっ♥ぃっ♥あっ♥あっ♥」
 むにゅむにゅと膨らみかけの乳房をこねる。彼女の快楽に喘ぐ声が電車に響く。
 もう、聞こえてないふりが出来るはずがない。もう周りの人々も僕と同じように変な催眠術にかかっていることが確定してしまった。
 それは、僕に助けが入らないことが確定してしまった瞬間でもある。
「や、あっ♥いくっ♥いっ♥っーーーーー──────♥♥♥!!!」
 びくびくっ、と電気ショックを受けたように少女が痙攣する。どうやらとうとう僕の両手は彼女をイかせてしまったらしい。
 ようやく手を引き抜くと、手には粘つく彼女の愛液が張り付いていた。
「はぁ♥はぁ♥はぁ♥おにいさぁん──♥」
 だが、それだけで終わるはずはなかった。
 彼女はホットパンツを下ろし、窓の縁に手をつけて性器をこちらに見せつけてくる。
 くぱぁ、と彼女が指で割れ目を広げるとぽとりと愛液が床に滴る。
「あ──あ」
 僕の理性は限界だった。目の前の妖艶な少女が誘っている──周りにいる人間はそんなの気にもしていない、いわゆる絶好のチャンス。
 犯したい──そう思うのに時間はかからなかった。
 僕はスラックスと下着を下ろす。
 そして、ギンギンに勃起した肉棒を──忙しくて何日間かヌいていない肉棒を割れ目にあてがう。軽くて持ち上げやすい彼女の腰を持ち上げながら。
「はっ♥ふぅっ♥あ♥お、おちんぽ♥」
 つぷぷっ……
「あああっ♥あっ♥い、いい♥」
 めりめり……
「んんんっ♥あ♥お、おくまで……♥はぁ♥」
 ぷちぷちっ!
「はうっ♥しょ、しょじょまく……♥やぶってもらえた♥」
 つー、と破瓜の血が彼女の太ももに、僕の肉棒に伝う。
「はぁ♥はぁ♥うご、いて♥?」
 僕は言われるがまま、腰を振り始める。
「ひぃっ♥やぁっ♥あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥」
 小さいくせに、平均的な成人男性サイズの肉棒を根元まで飲み込む。彼女のお腹を触ると一突きごとにボコっと膨らんでいるのがわかる。
 コンコンと奥の方を叩いてやると。
「あんっ♥! あんっ♥! あんっ♥! やぁっ♥!」
 獣のように荒れ狂いながら喘ぐ。ここが気持ちいいのだろうかとつつき続けていると。
 ぐりりっ
「あ゙っ♥し、しきゅー……はいっちゃったぁ……♥」
 どうやら、本当の限界まで突き入ってしまった。しかし、きっとそれは彼女の子宮口が僕の肉棒を迎え入れてしまったからだろう。でなければ。
「ああああっ♥! んああっ♥! あああーっ♥! きもち、いいっ♥!」
 こんなよがったりはしないだろう。
 やがて精子が上ってくる。溜めに溜めた濃い精液が目の前の少女を孕ませようと今か今かと射精を待ち望んでいる。
 そしてついに──

 びゅるるるるるっ!

「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥!!! ぁ♥でてるぅっ♥! あつくてこいのっ♥びゅ〜ってでてるぅっ♥!」
 尿道を通っていく感覚だけでわかる。ものすごく濃い、固形に近いのが出た。
「あっ♥あっ♥あかちゃんできちゃうっ♥」
 引き抜く。
 ぼとっ、ぼとっ
 白濁色のゼリーが床に落ちて溜まりを作っていく。
「はぁー──♥はぁー──♥お、おにい、さん♥ま、まだ、終わりじゃ、ない、よね♥?」
 目的の駅まではまだある──そんなことなど吹っ飛んでしまうくらいに、僕は乱れた。



「い゙っ♥あ゙っ♥いぐの、とまんにゃいっ♥」
 むせかえるような雄のにおいでドロドロになった少女は余韻だけで絶頂する。
 もう電車は終点まで来てしまった。
「ぅあ……やらぁ♥もっと、もっとしよ♥? んんんっ♥んんっ♥!」
 それでも、彼女は開ききって精液が溢れて止まらない股をほじくって僕を誘う。
「あはぁ♥やったぁ♥──んぎぃっ♥!」



 その後どうなったかはご想像にお任せします。
19/11/05 23:35更新 / 鯖の味噌煮

■作者メッセージ
短いし書くかどうか迷ったのですが、このゲイザーちゃんを痴漢するシチュがどうしても書きたくて……
思い立ったが吉日とも言いますので、書いちゃいました。
ロリなのは趣味。

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