あぁ、懺悔致します
「僕は罪深き人間です」
齢十四の少年、ジャックは村唯一の教会の中にある懺悔室にいた。その顔は蒼白で、今にでも悲劇の役者のようにその場に倒れ込んでしまいそうであった。その様子から信心に深いことが窺える——そしてそれ故に彼が罪を深く悔やんでいることも。
「さぁ、お話しください。神は必ずや許してくださるでしょう」
隣の部屋から窓越しに聞こえてくるのはあどけない少女の声であった。おや、とジャックは思った。懺悔を聞き届けてくれるのはてっきり神父様だと思っていたのだが。
「あの、シスター様でいらっしゃいますか?」
「えぇ、そうです。懺悔を神の耳に届けるのも修行の一つ、ということで今日はわたくしが担当させていただいております。修行の身ではありますが、わたくしも神に仕える一人。立派に遂げてみせます」
「はぁ」
落ち着いた、しかし自信に満ち溢れたその言葉は確かに聖なる響きを得ていた。彼は彼女の存在を呑み込まざるを得なかった。
「して、あなたの罪とは」
「はい。僕は……その……淫らな欲望に囚われてしまっているのです」
「ほぅ?」
シスターの声が微妙に近づく。明らかに姿勢がこちら寄りになり、こちらの話題に対して興味津々なのがわかった。
「し、シスター様?」
「色欲を抱くことは大罪です。フンス。故にわたくしは一言一句聴き漏らしてはいけないのです。続けて。フンス」
怒っているのだろうか。鼻息が荒い。ジャックは自分のしたことに対しなおのこと罪悪感を覚え、口が重くなる。
「その、い、異性のことが気になるんです。彼女達の胸の膨らみに目がいってしまい、そして、その、それを思い出して——自慰をしてしまいました」
「それはそれは——例えばどんな風に?」
「え、どんな風に? えっと、こう、手でしごいて」
「手でしごいて——それで、どのくらい出たのですか?」
「え?」
「どのくらいザーメンが、もとい、聖なる液が出たのですか? フンフン」
「て、手のひらに乗るくらいには」
「なるほど」
そのまましばらくシスターは黙ってしまった。ジャックにとっては重く苦しい沈黙。これから自分は地獄にでも落ちてしまうのだろうか。そんな絶望が彼の心を占めていく。
「——哀れな子羊よ。あなたは大罪を犯しました」
厳かに彼女は語り始める。それはまるで神宣告そのものを聞いているようで、ジャックは震え上がっていた。
「はい」
「無為に射精し、聖なる液を無駄に吐き出した罪。それは大きな罰に値します」
「は、はい」
言っていることの意味はわからなかったが、何か重大なことをしてしまった。それだけが彼を責め立てていく。
「これから先吐き出される精は全て、わたくしの中に吐き出すこと。わかりましたか?」
「わ、わかりません。具体的にどうすればいいのでしょうか?」
「では早速練習してみましょう」
がら、と二人を隔てていた窓が開く。しかし、それは顔の高さにある窓ではなくそれよりも下——ちょうど彼の股のあたりの高さにある窓だった。彼女は向こう側でしゃがんでいるようで、その窓の位置から彼女の可愛らしい口だけが見えた。
「さぁ、あなたの陰茎をわたくしの口内に」
「あの、シスター様?」
「いいのですか? このままでは罰が下ってしまいますよ」
それは大変だと彼はズボンを下着ごと下ろした。まだ未熟で皮を被ったペニスが露わになる。緊張のためかひどく萎んでいる。
「さぁ、早く、早く」
薄い桃色の唇、濡れた赤い小さな舌を携えた狭い口腔に、恐る恐るペニスが近づいていく。湿った吐息を受けてようやくジャックは性的な興奮を覚え始めた。
「んちゅ♥ちゅく♥れるれる♥」
「んんっ!」
熱い粘膜に絡まれ、未知の快楽を味わうジャック。シスターは口を窄ませ、しっかりと離さないようにしていた。
「ちゅぼぼっ♥れろっ♥じゅるるっ♥れろれろれろっ♥」
「んあぁ! シスター様!」
皮の中に舌が侵入してくる。まだ小さな亀頭と皮の間をにゅるんにゅるんと舌が割って入ってくる。あっという間に唾液が隙間に充満し、その媚薬的効果に彼の表情は全ての警戒を捨て甘く蕩ける。
「哀れな子羊よ♥れろれろっ♥んふっ♥聖なる液を♥このわたくしにっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥吐き出してくださいな♥」
舌が、唇が、幼いペニスを蹂躙する。シスターはたっぷりと媚薬的効能を持った唾液を分泌していた。床に、溢れた分がぽたぽたと垂れ落ちる。
水音と荒い鼻息が懺悔室の中に満ちていく。
「まだイかないれふか♥じゃあ——じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥」
シスターは一層口を窄め、前後に顔をストロークさせる。下品に水音を鳴らし、それは性行為にも等しい圧倒的な凌辱。
「はぅぅっ! そんなっ! 速くしたらっ!」
「じゅぽっ♥じゅぽっ♥らひてっ♥らひてっ♥!」
びゅるるっ!びゅくっ!びゅくっ!
舌の上に、凝り固まった精が発射される。何度も何度も、どろりとした軽い衝撃が叩き込まれる。
「んっ♥」
彼女の口内をジャックは何気なくみてしまった。その瞬間に彼の命運は決してしまった。
脳裏に焼き付いたのは、白濁が口内を覆い、その中で赤い舌が泳ぐようにちゃぷちゃぷと波打っている様。最早彼は口内を犯すことしか考えられなくなっていた。
「んくっ♥ごくっ♥んはぁ……至福です……♥」
しかし無情にも窓は閉まってしまった。本当なら思いっきり腰を振って彼女の口内をこれでもかと乱暴に凌辱するつもりだったが……
「また溜まったら、いらしてください。それまで自慰をしてはいけません」
「シスター様」
「このことは神のみぞ知ること。故に誰にも話してはいけませんよ。いいですね?」
彼女が微笑んでいるのが、窓越しでもわかった。それがどれだけ妖艶なものなのかは想像もつかなかった。そしてそれは多分、これから先も窺い知れぬことなのだと薄々気づいていた。
彼は教会を去った。振り返っても彼女の姿は見えず、ただただ淫らな視線のみが彼を突き刺していた。
齢十四の少年、ジャックは村唯一の教会の中にある懺悔室にいた。その顔は蒼白で、今にでも悲劇の役者のようにその場に倒れ込んでしまいそうであった。その様子から信心に深いことが窺える——そしてそれ故に彼が罪を深く悔やんでいることも。
「さぁ、お話しください。神は必ずや許してくださるでしょう」
隣の部屋から窓越しに聞こえてくるのはあどけない少女の声であった。おや、とジャックは思った。懺悔を聞き届けてくれるのはてっきり神父様だと思っていたのだが。
「あの、シスター様でいらっしゃいますか?」
「えぇ、そうです。懺悔を神の耳に届けるのも修行の一つ、ということで今日はわたくしが担当させていただいております。修行の身ではありますが、わたくしも神に仕える一人。立派に遂げてみせます」
「はぁ」
落ち着いた、しかし自信に満ち溢れたその言葉は確かに聖なる響きを得ていた。彼は彼女の存在を呑み込まざるを得なかった。
「して、あなたの罪とは」
「はい。僕は……その……淫らな欲望に囚われてしまっているのです」
「ほぅ?」
シスターの声が微妙に近づく。明らかに姿勢がこちら寄りになり、こちらの話題に対して興味津々なのがわかった。
「し、シスター様?」
「色欲を抱くことは大罪です。フンス。故にわたくしは一言一句聴き漏らしてはいけないのです。続けて。フンス」
怒っているのだろうか。鼻息が荒い。ジャックは自分のしたことに対しなおのこと罪悪感を覚え、口が重くなる。
「その、い、異性のことが気になるんです。彼女達の胸の膨らみに目がいってしまい、そして、その、それを思い出して——自慰をしてしまいました」
「それはそれは——例えばどんな風に?」
「え、どんな風に? えっと、こう、手でしごいて」
「手でしごいて——それで、どのくらい出たのですか?」
「え?」
「どのくらいザーメンが、もとい、聖なる液が出たのですか? フンフン」
「て、手のひらに乗るくらいには」
「なるほど」
そのまましばらくシスターは黙ってしまった。ジャックにとっては重く苦しい沈黙。これから自分は地獄にでも落ちてしまうのだろうか。そんな絶望が彼の心を占めていく。
「——哀れな子羊よ。あなたは大罪を犯しました」
厳かに彼女は語り始める。それはまるで神宣告そのものを聞いているようで、ジャックは震え上がっていた。
「はい」
「無為に射精し、聖なる液を無駄に吐き出した罪。それは大きな罰に値します」
「は、はい」
言っていることの意味はわからなかったが、何か重大なことをしてしまった。それだけが彼を責め立てていく。
「これから先吐き出される精は全て、わたくしの中に吐き出すこと。わかりましたか?」
「わ、わかりません。具体的にどうすればいいのでしょうか?」
「では早速練習してみましょう」
がら、と二人を隔てていた窓が開く。しかし、それは顔の高さにある窓ではなくそれよりも下——ちょうど彼の股のあたりの高さにある窓だった。彼女は向こう側でしゃがんでいるようで、その窓の位置から彼女の可愛らしい口だけが見えた。
「さぁ、あなたの陰茎をわたくしの口内に」
「あの、シスター様?」
「いいのですか? このままでは罰が下ってしまいますよ」
それは大変だと彼はズボンを下着ごと下ろした。まだ未熟で皮を被ったペニスが露わになる。緊張のためかひどく萎んでいる。
「さぁ、早く、早く」
薄い桃色の唇、濡れた赤い小さな舌を携えた狭い口腔に、恐る恐るペニスが近づいていく。湿った吐息を受けてようやくジャックは性的な興奮を覚え始めた。
「んちゅ♥ちゅく♥れるれる♥」
「んんっ!」
熱い粘膜に絡まれ、未知の快楽を味わうジャック。シスターは口を窄ませ、しっかりと離さないようにしていた。
「ちゅぼぼっ♥れろっ♥じゅるるっ♥れろれろれろっ♥」
「んあぁ! シスター様!」
皮の中に舌が侵入してくる。まだ小さな亀頭と皮の間をにゅるんにゅるんと舌が割って入ってくる。あっという間に唾液が隙間に充満し、その媚薬的効果に彼の表情は全ての警戒を捨て甘く蕩ける。
「哀れな子羊よ♥れろれろっ♥んふっ♥聖なる液を♥このわたくしにっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥吐き出してくださいな♥」
舌が、唇が、幼いペニスを蹂躙する。シスターはたっぷりと媚薬的効能を持った唾液を分泌していた。床に、溢れた分がぽたぽたと垂れ落ちる。
水音と荒い鼻息が懺悔室の中に満ちていく。
「まだイかないれふか♥じゃあ——じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥」
シスターは一層口を窄め、前後に顔をストロークさせる。下品に水音を鳴らし、それは性行為にも等しい圧倒的な凌辱。
「はぅぅっ! そんなっ! 速くしたらっ!」
「じゅぽっ♥じゅぽっ♥らひてっ♥らひてっ♥!」
びゅるるっ!びゅくっ!びゅくっ!
舌の上に、凝り固まった精が発射される。何度も何度も、どろりとした軽い衝撃が叩き込まれる。
「んっ♥」
彼女の口内をジャックは何気なくみてしまった。その瞬間に彼の命運は決してしまった。
脳裏に焼き付いたのは、白濁が口内を覆い、その中で赤い舌が泳ぐようにちゃぷちゃぷと波打っている様。最早彼は口内を犯すことしか考えられなくなっていた。
「んくっ♥ごくっ♥んはぁ……至福です……♥」
しかし無情にも窓は閉まってしまった。本当なら思いっきり腰を振って彼女の口内をこれでもかと乱暴に凌辱するつもりだったが……
「また溜まったら、いらしてください。それまで自慰をしてはいけません」
「シスター様」
「このことは神のみぞ知ること。故に誰にも話してはいけませんよ。いいですね?」
彼女が微笑んでいるのが、窓越しでもわかった。それがどれだけ妖艶なものなのかは想像もつかなかった。そしてそれは多分、これから先も窺い知れぬことなのだと薄々気づいていた。
彼は教会を去った。振り返っても彼女の姿は見えず、ただただ淫らな視線のみが彼を突き刺していた。
25/02/07 22:18更新 / 鯖の味噌煮