読切小説
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何時も近くに居た君に
今晩は…今日は一段と冷えるね、コート一枚じゃまだ寒いよ…
あぁ、わざわざ君を、こんな所に呼び出してごめんね?


…君と僕が出会って、もう十年位になるね
小、中、高…ここまで来ると運命的だね?
僕は君と初めて会った時から今まで、ちゃーんと覚えてるよ?

えっ?早く本題を言え?…君は相変わらずせっかちだなぁ
実は…今日は君に言いたい事があるんだ、昔話を交えながらだから、ちょっと長くなるけど、聞いてくれる?
…ははっ、ありがとう

じゃあ言うよ?


―――――――――――――――――――――――――
君と初めて会ったのは、小学校の時だったね


僕は転校生で、君はクラスのリーダー

緊張でガチガチの自己紹介を笑わないで聞いてくれたの、君だけだったよね
皆笑ってるのに、君は笑ってないから、凄い浮いてたよ?

…今考えると、その時から僕は、君が気になってたのかもね
いや、何でもない気にしないで


大人しい性格の僕と、活発な君
タイプが真逆な二人なのに、不思議と馬が会って、すぐに友達になった。

友達になってからは、何時も一緒に居たね
遊ぶ時も、帰る時も…何をするにも一緒だった。


でも、中学に上がってすぐに、君と初めて喧嘩をした
僕も君も頑固だから、お互いに謝らないで、距離を置くようになっていった…

そんな状態がズルズルと高校まで続いてしまい、お互いに謝るタイミングを逃してしまって、疎遠になって行ったね…
―――――――――――――――――――――――



僕は後悔したよ!
年月が進めば進む程、君への思いは膨れ上がっていくのに、関係はどんどん冷めていくそんな毎日を生み出してしまった自分の行いに!
そして鏡を見る度に再確認させられたよ!
僕は男で、君を愛していい性別でも、体でもないことを!!
…それでも僕は!初めて会った時から!君を愛してるんだ!!


…男に告白されても、君も男だから嬉しくないよね




…だけどね、そんな僕の前に、不思議な女の人が現れたんだ
その人は、僕に君を愛せる体をくれたんだ!

…どうだい!凄いだろ!?胸の大きさも、腰回りや足のラインも君の好みだろう!?


…何でそんな顔をするんだい?
僕は、女の子だよ?
君はさっき、女の子に告白されたんだよ?
それも、君の好みの女の子に!
告白の答えは勿論yesだよね?

あぁ…成る程、君は照れているんだね
そうだよね、僕も君に告白されたら照れてしまってすぐには返事が出来ないだろうからね…


勿論…選択権は君にある、NOと答えても構わない














ただ…君がNOと答えても僕は諦める気は無いよ?ふふふっ…
14/09/19 08:02更新 / 雨霰

■作者メッセージ
お楽しみ頂けたでしょうか?
皆様の素晴らしい作品を見ていく中で、私の中で生まれた、稚拙な物語ですが、皆様の日常の一時にでも、読んで貰えれば光栄です。

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