12単位 『軽音部?(後編)』
「なーんだ、お前男だったのか? ヒョロっちぃからてっきり女だと思ってたぜ!」
「ぇ…俺そんなに女々しいかな……?」
「ロイ君は〜、どっちかと言えば可愛い系よね〜?」
「そうですね。主様は丈夫な体つきに反して、お顔はとても整っていらっしゃいます」
「あ、ありが…とう?」
喜ぶべきなのかな?
それとも男として悔しがるべきなのかな?
「というか、リツ部長の男として認められる基準はなんだよ?」
「オレか? そんなの決まってんじゃねーか! 戦闘科の『教官』並に筋肉隆々でなきゃ話になんねーな!」
「あれは無理だろ!?」
教官……忘れたくても忘れられない。
あれ程までに傍若無人なミノタウロスは生まれて初めてだ。
実際何度か即死級のボディブロー打ち込まれたことあるし……。
というかあの人の筋肉って元々だよな?
俺があそこまで至るには20年以上の年月は軽く必要になるだろう。
「ま、せいぜい精進しろよな……ムギ! 紅茶おかわり!」
「うん、ちょっと待ってね」
差し出されたティーカップを受け取り慣れた手つきで紅茶を注ぐムギ嬢。
紅茶の味は淹れた人物によってその型を変えると言うが、俺もその意見には同意。
現にこの紅茶は、美味い。
茶葉が高級というのはもちろんだが、驚くべき点は他にある。
その紅茶の味を最も引き立たせるための湯温や、それを冷まし口に入れるまでの時間を完璧に計算しているムギ嬢の経験と技術。
彼女の力量には脱帽せざるをえない。
「ところで、軽音部の皆様は学業も同じパーティとして活動しているのでしょうか?」
「あ、それは俺も気になった」
コヨミさんの問いかけに便乗する。
「もちろんだよ〜。あたし達み〜んな仲良しだもん!」
「へへっ、だな!」
「いつ頃から一緒になったんだっけ?」
「入学してすぐじゃないか? 最初は、私とリツだけだったな」
「そうそう! その後ユイとムギが入ってきたんだよな!」
「あたしギターのこと全然知らなかったよね〜」
「経験のある楽器が『カスタネット』って聞いたときは耳を疑ったな」
「今や立派なギタリストだもんね♪」
「え、えへへ〜♪ そんなに褒めないでよ〜♪」
「そんなに褒めてないっつーの!」
キャハハウフフ♪
女子会ってこんな感じなのだろうか。
彼女達といると、何だかその場にいるだけで楽しい。
これが……サークルか。
「(な、なぁ、ロイ)」
「……ん?」
突然、俺の隣に座っていたミオに小声で囁かれる。
「(話がある…時間差で、出てきてくれ)」
「(? わ、わかった)」
そう言うとミオは立ち上がり、
「少し席を外す」
「なんだ、便所か?」
「リ、リツ!!」
「わ、わりーわりぃ」
「まったく……」
驚くほど自然な流れで退席していった。
というか、話ってなんだろう?
冷やかしだったら即刻出て行け、とかメンチ切られたら怖いな……。
おっと、そんなことより俺も何か考えないと。
「主様? どうかなされましたか?」
「え? あ、あぁいや! 俺もちょっとトイレに行ってこようかな〜なんて。 紅茶のせいかな? 美味しくてたくさん飲んじゃったし……」
く、苦しいか?
「そう言ってもらえると、嬉しいな♪」
ムギ嬢が手を合わせて微笑んだ。
「そうですね、ムギさんの淹れられた紅茶はとても美味です。無理もないかと」
「う、うん。そういうことだから、ちょっと行ってくる」
「はい、お気をつけて」
「お前も便所か? 膀胱ちいせぇんだな〜?」
「あ、あはは……」
苦笑いしながら部室を後にした。
「ごめん! 待った?」
「い、いや、別に……」
ミオは部室から少し離れた場所で、壁に背中を預けるような形で待機していた。
心なしか、少しソワソワしているような気がする。
「それで、話って?」
「あ、あぁ」
「………」
「………」
「………」
「………」
……無言。
な、なんだコレ…なんか気まずい……。
「えっと…ミオ?」
「っ!?」
ビクリと体を震わせるミオ。
俯いているため、彼女の表情までは確認できない。
「……ない」
「……え?」
「……まん…きない」
「ミ、ミオ?」
声が聞き取りにくいため、彼女に少し近づいた。
そして……
「もう…我慢できない!!!」
「ぇえ!? ちょっ!?」
両腕で思い切り肩を押され仰向けの状態で地面に叩きつけられた後、ミオにガッチリと組み伏せられてしまった。
あっ…彼女の柔らかい肉球が俺の腕にプニプニと当たって気持ちイイ……じゃなくて!
「ミ、ミオ!? なにして……」
「す、すまん…お前を…お前を初めて見たときから……ひうっ!?」
ミオの腰がビクリと跳ねる。
すると、彼女の股間から粘液のようなものがトロリと垂れ落ちる。
「そ、それは……」
「っ!? み、見ないでくれ!!」
「むぐっ!?」
ミオは自身の胸を俺に覆い被せるように押しつけてきた。
あぁ…ミオって胸もけっこう大きいんだ……じゃなくて!!
「ん…んむー!!」
「初めてお前を見たときに直感した……こいつの種なら、強くて優秀な子が産めると……」
「んもっ!?」
「子宮が疼いて堪らないんだ……頼む! お前の…ロイの種を私に……!」
……ぴと。
「……え?」
俺の反り返ったペニスが、服越しにミオの股間と密着した。
「っ……///」
「む、むぐ……」
「……気持ち良く…してやるからな?」
彼女が俺のズボンに手をかけた……そのとき。
「あ〜〜〜〜!! あそこにいた〜〜〜〜!!!」
「「!?!?」」
廊下の向こうからユイの大きな声が聞こえてきた。
彼女の声に導かれ、先程のメンバーが続々と姿を現す。
「お、おいミオ! お前なにしてんだよ!?」
「い、いや…これは、その……」
「主様! これは一体!?」
わかりません。
「おい! ミオを引き離すぞ!」
「わかりました!」
リツとコヨミさんが強引に俺からミオを遠ざける。
「は、離してくれ! ま、まだあいつの種を……」
「ミオ! 目ぇ覚ませ!」
胸が邪魔で見えなかったが、ミオの眼はグルグルと渦を巻いており、見るからに正気を失っている。
そしてリツがペシペシとミオの頬を叩き始める。
その横でユイとムギが『青春だね〜♪』みたいな顔をしてニヤついている。
「ロイ君無事〜?」
「主様! お怪我はありませんか!?」
「な、何とか……」
マリィとコヨミさんに助け起こされる。
そしてコヨミさん、どさくさに紛れて俺の股間をグワシッと掴んできた。
それは何かの確認ですか?
それとも無言のプレッシャーですか?
「……はっ! 私は、一体?」
「ふぅ〜、やっと戻ったか!」
「ミオちゃん積極的〜♪」
「ロイ君に一目惚れしちゃったんだね?」
「ち、違……今のは、そういうんじゃ……」
「ま、別にイイんじゃねーか? ミオがアソコをトロットロにするほどの奴なんだろ? あいつ」
「だ、だから違うって!」
ミオはオロオロとしている。
しかし、こちらも少々面倒なことに……。
「主様? 何故ご子息様が肥大化しているのですか?」
「ホント大きくなってるわね〜?」
「いやその、これは……」
押し倒されて興奮していたからです。
……ドM発言にしか聞こえない。
「とにかく一旦部室に戻ろうぜ! 話はそれからだ!」
「結論! どっちつかずのロイが悪い!」
「俺かよ!?」
なんか話し合いで俺が悪いことになった。
「だってそうだろ! お前が軽音部に来て即決で入部を決めてれば、ミオが悶々として正気を失うこともなかったんだぜ?」
「いや即決で入部してても、俺結局襲われるじゃん……」
「そりゃ仕方ねーだろ? お前は男で、ミオは魔物なんだからよ」
「………」
正論過ぎて返す言葉もない。
「そ、そんなことは認められません! 主様は、小生だけの主様なんですから!」
「コヨミちゃ〜ん? 独占欲剥きだしになってるわよ〜?」
「コヨミには悪いと思っている…でも! 私はロイを諦めたくないんだ!」
「ミオちゃんカッコいいよ〜!」
「これ、略奪愛だよね? わたし、初めて見たかも♪」
おいおい…なんか収拾つかなくなってきたぞ?
「はいはいストップストーップ!!」
リツの制止によりその場を治める。
さすがの存在感だ、部長。
「要するにだ! ミオはロイのことが欲しいって?」
「あぁ! こいつは私に必要な男だ!」
「で、コヨミはロイを渡したくないと?」
「答えるまでもありません!」
ミオとコヨミさんは互いの胸と胸を押し付け合うようにして睨み合う。
俺のために何故ここまで本気になってくれるのだろうか?
特にミオ。
彼女とはさっき会ったばかりなのに……。
「ねぇねぇリッちゃん? 手っ取り早く白黒つける方法、あるよ?」
「おっ、なんだなんだ?」
ムギはにこやかな表情を崩さず、皆に聞こえるような声量でこう言った。
「『殺し合い』で決めるのは、どうかな?」
良くそんな物騒なことを涼しい顔して言えるな……。
「お、おいムギ? 『バトル』の間違いじゃないか?」
「あ、ごめん、そうだったね」
「ムギちゃんってばオチャメなんだから〜♪」
オチャメって言うのは『バトル』を『殺し合い』と言い間違えるんだな。
へ〜ほ〜ふ〜ん……怖すぎる。
「ま、やっぱりそれがわかりやすくて1番だよな!」
「はいは〜い! あたしも戦うよ〜♪」
「当然、私も出るぞ」
「となると、部長のオレが出ないわけにはいかないな!」
「え、もう戦う流れ?」
勝手に話が進んでいく。
まぁでも……発端は俺だし、逃げるわけにはいかない、か。
「あぁちょっと待って。こっちは俺とコヨミさん、あとマリィの3人だけど……」
「心配するな、バトルはあくまで公平に行う」
そう言うとミオはリツ、ユイ、ムギに目配せをする。
「あ、それじゃぁわたしが抜けるね? 戦うの得意じゃないし」
「あぁ。ムギは立会人として、このバトルを見届けてくれ」
「うん、わかった」
ということは、リツ・ミオ・ユイの3人が相手か。
というか言いだしっぺのムギ嬢が抜けるのかよ……。
「よっしゃ! そうと決まれば早速始めようぜ!」
「え、ここでやるの!?」
「部屋の破損は気にしなくていい。その辺は魔力でどうにでもなるからな」
「………」
……魔力が便利すぎる件。
リツ(棍術士)があらわれた!
ミオ(召喚士)があらわれた!
ユイ(詩人)があらわれた!
・・・・・・・・・・・・
ユイのヒステリックボイス!
コヨミはすばやく耳を塞いだ
ロイはすくみあがった!
マリアベルはすばやく耳を塞いだ
コヨミは横一閃の居合を繰り出した!
ユイは31のダメージ!
ミオは29のダメージ!
リツは14のダメージ!
ロイはすくみあがっている
ミオはベースギターを振りかざしマミーを召喚した!
マミーは捨身でロイに襲いかかる!
ロイは36のダメージ!(HP78)
マミーは去っていった
マリアベルはイビルスフィアを唱えた!
ユイは28のダメージ!
しかしミオはダメージを受けない!
リツは27のダメージ!
リツは巨大なドラムスティックを地面に叩き付けた!
コヨミは38のダメージ!(HP66)
ロイは32のダメージ!(HP46)
しかしマリアベルはダメージを受けない!
・・・・・・・・・・・・
コヨミは先制!
コヨミは破光斬を放った!
しかしユイはひらりと身をかわした!
ミオは33のダメージ!
リツは15のダメージ!
ユイのフェアリーズボイス!
ユイのキズが回復した!
ミオのキズが回復した!
リツのキズが回復した!
「や、厄介な技だなぁ」
「主様、マリアベルさん! ユイさんを集中的に狙いましょう!」
「了解!」「おっけ〜」
ロイは正拳突きを放った!
ユイは39のダメージ!
ミオは大魔法の詠唱を始めた!
マリアベルはヒールレインを唱えた!
コヨミのキズが回復した!(HP104)
ロイのキズが回復した!(HP95)
マリアベルのキズが回復した!(HP64)
リツは力を溜めている!
・・・・・・・・・・・・
ユイのヒートボイス!
ユイは攻撃力が上がった!
ミオは攻撃力が上がった!
リツは攻撃力が上がった!
コヨミは身を守っている
ロイは正拳突きを放った!
ユイは41のダメージ!
ミオの詠唱!
「結晶せよ 根源たる元素! メテsh…うぅ…舌噛んだ……;;」
しかし詠唱は失敗した
マリアベルはグラビティストームを唱えた!
ユイは36のダメージ!
しかしミオはダメージを受けない!
リツは35のダメージ!
リツはロイに魔王の如く殴りかかった!
ロイは126のダメージ!
ロイは倒れた
「ご、めん……」
・・・・・・・・・・・・
コヨミは先制!
コヨミはコカトリスの尾を使った!
ロイは復活した!(HP57)
「ありがとう、コヨミさん!」
「いえ! 主様、勝負はこれからです!」
ユイは一息ついている
ロイは回し蹴りを放った!
ユイは27のダメージ!
ミオは29のダメージ!
リツは13のダメージ!
ミオはコヨミに魔王の如く殴りかかった!
「くらえ! うおおおお……ギャフン!」
しかし転んでしまった
ミオは10のダメージ!
マリアベルはトリックスターを唱えた!
ユイは58のダメージ!
ユイを倒した!
しかしミオはダメージを受けない!
リツは11のダメージ!
リツは巨大なドラムスティックでなぎ払った!
ロイは52のダメージ!(HP5) ロイ固有特性『不撓不屈』発動!
コヨミは63のダメージ!(HP41)
しかしマリアベルはダメージを受けない!
・・・・・・・・・・・・
コヨミは地烈斬を放った!
ミオは35のダメージ!
リツは12のダメージ!
ロイは正拳突きを放った!
ミオは44のダメージ!
ミオはアタフタとしている
マリアベルはテラガイアを唱えた!
リツは75のダメージ!
リツは力を溜めている!
・・・・・・・・・・・・
ロイは敵の前で仁王立ちしている!
コヨミはローションを使った!
ロイのキズが回復した!(HP36)
ミオの攻撃!
しかしロイはダメージを受けない!
マリアベルはテラガイアを唱えた!
リツは73のダメージ!
リツを倒した!
・・・・・・・・・・・・
「コヨミさん!」
「合わせます!」
ユニゾンアタック!
ロイとコヨミは呼吸を合わせた!
「双!」
「龍!」
「「連牙斬!!」」
ミオは130のダメージ!
ミオを倒した!
魔物の群れを倒した!
ロイはLvが14に上がった!
コヨミはLvが14に上がった!
マリアベルはLvが16に上がった!
「やりました! これで主様は小生のものです!」
そうなんですか?
「いっててて……やるなぁお前ら!」
「きゅ〜〜〜……」
「ミオちゃん大丈夫〜?」
な、なんとか勝てた。
戦闘後もユイとリツはケロッとしているが、ミオは耳をヘニャリと垂れ下げ完全にのびている。
「あーあ、惜しかったなー。お前堕としたときは勝ったと思ったんだけどなぁ」
「あぁ、あれは痛かった……126ダメージとか初めてくらったよ」
「わたしは〜ノ〜ダメ〜ジよ〜?」
「霊体とかずるいぜ! てか、ミオがもっとしっかりしてりゃぁ……」
「あ、ミオちゃん起きたよ?」
ムギ嬢がそう言うや否や、ミオはムクリと立ち上がりベースギターを構えた……えっ?
「まだ……まだ終わってない!」
「おいミオ! もうやめろって!」
「嫌だ…嫌だ嫌だ!」
ミオの瞳に涙が滲む。
「初めて、好きになったんだ……そんな男を、簡単に諦めたくないんだ!」
「ミオ、お前……」
「「ミオちゃん……」」←(略奪愛に期待するユイとムギ)
一瞬目を伏せたかと思うと、ミオはハッと顔を上げた。
「もう1度勝負だ。今度は私が…1人で相手をする!」
「……本気、なんだな」
リツはやれやれといった様子で、
「よっしゃ! 思いっ切りアタックしてこい! 心配すんな、ミオに堕とせねぇ男はいねぇよ!」
「あぁ!」
3対1だからって油断はできないな。
「ミオの想い…全力で受け止めてやる!!」
本気のミオがあらわれた!
・・・・・・・・・・・・
コヨミは先制!
コヨミは抜刀した!
コヨミは攻撃力が大きく上がった!
コヨミは防御力が大きく下がった!
ロイは正拳突きを放った!
ミオは48のダメージ!
ミオは高速詠唱!
ミオは炎の精霊イグニスを召喚した!
イグニスはミオを守っている
マリアベルはテラガイアを唱えた!
しかしミオへのダメージをイグニスが軽減した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
コヨミは十刀一閃を繰り出した!
しかしミオへのダメージをイグニスが軽減した!
ミオは39のダメージ!
ロイの攻撃!
しかしミオへのダメージをイグニスが軽減した!
ミオは14のダメージ!
ミオの高速詠唱!
ミオは水の精霊ウンディーネを召喚した!
ウンディーネはミオを守っている
マリアベルはグラビティストームを唱えた!
しかしミオへのダメージを2体の精霊が軽減した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
ウンディーネはミオを守っている
コヨミの攻撃!
しかしミオへのダメージを2体の精霊が軽減した!
ミオは16のダメージ!
ロイは正拳突きを放った!
しかしミオへのダメージを2体の精霊が軽減した!
ミオは8のダメージ!
ミオは高速詠唱!
ミオは風の精霊シルフを召喚した!
シルフはミオを守っている
マリアベルはイビルスフィアを唱えた!
しかしミオへのダメージを3体の精霊が軽減した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
ウンディーネはミオを守っている
シルフはミオを守っている
コヨミは十刀一閃を繰り出した!
しかしミオへのダメージを3体の精霊が軽減した!
ミオは1のダメージ!
ロイは正拳突きを放った!
しかしミオへのダメージを3体の精霊が軽減した!
ミオは1のダメージ!
ミオは高速詠唱!
ミオは地の精霊ノームを召喚した!
ノームはミオを守っている
マリアベルはテラガイアを唱えた!
しかしミオへのダメージを4体の精霊が吸収した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
ウンディーネはミオを守っている
シルフはミオを守っている
ノームはミオを守っている
コヨミは刀を鞘に収めた
コヨミのステータスが元に戻った
ロイは肉斬骨断の構え!
ミオは高速詠唱!
「眠り踊れ 地水火風 深奥に集いて我が鉄槌となれ! エレメンタルメテオ!」
無数の巨大な隕石がロイ達に降り注ぐ!
コヨミは97のダメージ!(HP16)
コヨミは毒に冒された!
ロイは攻撃を受け流すことができない!
ロイは78のダメージ!(HP52)
ロイは暗闇状態に陥った!
マリアベルは71のダメージ!
マリアベルは倒れた
精霊達は姿を消した
「主、様……」
「ま、まずいな」
・・・・・・・・・・・・
コヨミはハイローションを使った!
コヨミのキズが回復した!(HP113)
コヨミは毒により11のダメージ!(HP102)
ロイは正拳突きを放った!
しかしミオはダメージを受けない!
「まだ立っていられるのか。だが……次で終わりだ!」
ミオは大魔法の詠唱を始めた!
「私の全てをお前にぶつける!!」
・・・・・・・・・・・・
ロイは敵の前で仁王立ちしている!
「コヨミさん! 俺に攻撃を!」
「え!? し、しかし……」
「いいから、早く!」
「………」
「コヨミさん!!」
「も、申し訳ありません!」
コヨミの攻撃!
ロイは29のダメージ!(HP23) ロイ固有特性『不撓不屈』発動!
ミオは全ての魔力を解き放った!
「くらええええええ!!!」
ロイは20のダメージ!(HP3)
ロイは20のダメージ!
ロイは倒れた
「おうふ……」
「う〜…もう、限界…だ……」
ミオは魔力を使い果たし力尽きた
本気のミオを倒した!
ロイはLvが15に上がった!
ロイは特技『大轟令』を覚えた!
コヨミはLvが15に上がった!
「リッちゃん? これ、どう判定すればいい?」
「んー…コヨミが残ってるし、ミオの負けじゃね?」
「小生の…勝ち、ですか?」
「ま、そういうこったな!」
「よ、良かった…です……」
バタリ
「お、おい!?」
「大丈夫、気を失ってるだけみたい」
「はぁ〜あ、やれやれ……とりあえず医務室に運ぶか」
「あ〜じゃぁあたしはマリアベルちゃん運ぶね〜♪」
「ユイ! こいつは重さねーからノーカウントだ!」
「ショボ〜ン……」
薄れゆく意識の中で、こんな会話が聞こえてくる。
「ぅ〜…ロィ〜…種を……結婚を…前提に……」
「ははっ! ミオの奴まーだ言ってやがる」
「相当彼のことが好きになっちゃったんだね?」
「でも〜バトルには負けちゃったんだよね〜?」
「まぁでも、単なる口約束だしな! これからはミオのこと応援してやらねーとな!」
「うん、わたしも(略奪愛的な意味で)」
「もちろんあたしも〜♪」
〜ステータス〜
ロイ:L15(人間)
戦闘スタイル:モンク
固有特性:不撓不屈(瀕死時、敵から受ける全てのダメージを10分の1に抑える)
人の子(状態異常にかかりやすい)
追記:固有特性『不撓不屈』が優秀。防御系の特技と相性が良いため、ボス戦を含めたあらゆる場面での活躍が期待できる。ステータスが平均的に高く、その中でも攻撃力と防御力の成長が早い。戦闘中に特技を編み出すなどトリッキーな行動も特徴。
HP 138
MP 86
レイラ:Lv12(ドラゴン)
戦闘スタイル:バーサーカー
固有特製:竜王の威厳(戦闘不能になっても1度だけ最大HPの半分の状態で復活)
火に愛されし者(敵から受ける火属性ダメージ全てを無効化)
追記:全種族中トップクラスのHP量を誇る。全体攻撃の息系がレベルと比例して強力になっていく。渾身の一撃が出やすく敵のHPを削る優秀なアタッカーとして活躍できる。固有特性『竜王の威厳』の性能は高いが、意識的に使うことができないので意外と使いづらい?
HP 133
MP 40
コヨミ:Lv15(龍)
戦闘スタイル:侍
固有特性:先制(ターン始めに一定確率で最初に行動する)
水神(敵から受ける全ての水・氷属性ダメージを無効化。また味方への水・氷属性
ダメージを半減)
追記:攻撃力が群を抜いて高い反面、防御力の伸びが非常に悪い。自己強化や即死攻撃など使いやすい特技が揃っているが、MPがそれほど多くないため連用ができない。先制が地味に便利。
HP 117
MP 62
マリアベル:Lv16(ゴースト)
戦闘スタイル:トリックオアトリート
固有特性:霊体(全ての物理攻撃を無効化。アンデッド種からの物理攻撃は受ける)
死者(戦闘不能になった際、数ターン経つとHP全快で復活することがある)
追記:固有特性『霊体』が便利すぎる。魔法への耐性も高く、仮に死んでも自力で復活することができるので、HPの低さがそれほど気にならない。MP量も豊富で、開幕から威力の高い魔法を連発することができ非常に使いやすい。ただ欠点を挙げるとすれば、レベルが上がってもHPがほとんど伸びないということ。
HP 65
MP 166
「ぇ…俺そんなに女々しいかな……?」
「ロイ君は〜、どっちかと言えば可愛い系よね〜?」
「そうですね。主様は丈夫な体つきに反して、お顔はとても整っていらっしゃいます」
「あ、ありが…とう?」
喜ぶべきなのかな?
それとも男として悔しがるべきなのかな?
「というか、リツ部長の男として認められる基準はなんだよ?」
「オレか? そんなの決まってんじゃねーか! 戦闘科の『教官』並に筋肉隆々でなきゃ話になんねーな!」
「あれは無理だろ!?」
教官……忘れたくても忘れられない。
あれ程までに傍若無人なミノタウロスは生まれて初めてだ。
実際何度か即死級のボディブロー打ち込まれたことあるし……。
というかあの人の筋肉って元々だよな?
俺があそこまで至るには20年以上の年月は軽く必要になるだろう。
「ま、せいぜい精進しろよな……ムギ! 紅茶おかわり!」
「うん、ちょっと待ってね」
差し出されたティーカップを受け取り慣れた手つきで紅茶を注ぐムギ嬢。
紅茶の味は淹れた人物によってその型を変えると言うが、俺もその意見には同意。
現にこの紅茶は、美味い。
茶葉が高級というのはもちろんだが、驚くべき点は他にある。
その紅茶の味を最も引き立たせるための湯温や、それを冷まし口に入れるまでの時間を完璧に計算しているムギ嬢の経験と技術。
彼女の力量には脱帽せざるをえない。
「ところで、軽音部の皆様は学業も同じパーティとして活動しているのでしょうか?」
「あ、それは俺も気になった」
コヨミさんの問いかけに便乗する。
「もちろんだよ〜。あたし達み〜んな仲良しだもん!」
「へへっ、だな!」
「いつ頃から一緒になったんだっけ?」
「入学してすぐじゃないか? 最初は、私とリツだけだったな」
「そうそう! その後ユイとムギが入ってきたんだよな!」
「あたしギターのこと全然知らなかったよね〜」
「経験のある楽器が『カスタネット』って聞いたときは耳を疑ったな」
「今や立派なギタリストだもんね♪」
「え、えへへ〜♪ そんなに褒めないでよ〜♪」
「そんなに褒めてないっつーの!」
キャハハウフフ♪
女子会ってこんな感じなのだろうか。
彼女達といると、何だかその場にいるだけで楽しい。
これが……サークルか。
「(な、なぁ、ロイ)」
「……ん?」
突然、俺の隣に座っていたミオに小声で囁かれる。
「(話がある…時間差で、出てきてくれ)」
「(? わ、わかった)」
そう言うとミオは立ち上がり、
「少し席を外す」
「なんだ、便所か?」
「リ、リツ!!」
「わ、わりーわりぃ」
「まったく……」
驚くほど自然な流れで退席していった。
というか、話ってなんだろう?
冷やかしだったら即刻出て行け、とかメンチ切られたら怖いな……。
おっと、そんなことより俺も何か考えないと。
「主様? どうかなされましたか?」
「え? あ、あぁいや! 俺もちょっとトイレに行ってこようかな〜なんて。 紅茶のせいかな? 美味しくてたくさん飲んじゃったし……」
く、苦しいか?
「そう言ってもらえると、嬉しいな♪」
ムギ嬢が手を合わせて微笑んだ。
「そうですね、ムギさんの淹れられた紅茶はとても美味です。無理もないかと」
「う、うん。そういうことだから、ちょっと行ってくる」
「はい、お気をつけて」
「お前も便所か? 膀胱ちいせぇんだな〜?」
「あ、あはは……」
苦笑いしながら部室を後にした。
「ごめん! 待った?」
「い、いや、別に……」
ミオは部室から少し離れた場所で、壁に背中を預けるような形で待機していた。
心なしか、少しソワソワしているような気がする。
「それで、話って?」
「あ、あぁ」
「………」
「………」
「………」
「………」
……無言。
な、なんだコレ…なんか気まずい……。
「えっと…ミオ?」
「っ!?」
ビクリと体を震わせるミオ。
俯いているため、彼女の表情までは確認できない。
「……ない」
「……え?」
「……まん…きない」
「ミ、ミオ?」
声が聞き取りにくいため、彼女に少し近づいた。
そして……
「もう…我慢できない!!!」
「ぇえ!? ちょっ!?」
両腕で思い切り肩を押され仰向けの状態で地面に叩きつけられた後、ミオにガッチリと組み伏せられてしまった。
あっ…彼女の柔らかい肉球が俺の腕にプニプニと当たって気持ちイイ……じゃなくて!
「ミ、ミオ!? なにして……」
「す、すまん…お前を…お前を初めて見たときから……ひうっ!?」
ミオの腰がビクリと跳ねる。
すると、彼女の股間から粘液のようなものがトロリと垂れ落ちる。
「そ、それは……」
「っ!? み、見ないでくれ!!」
「むぐっ!?」
ミオは自身の胸を俺に覆い被せるように押しつけてきた。
あぁ…ミオって胸もけっこう大きいんだ……じゃなくて!!
「ん…んむー!!」
「初めてお前を見たときに直感した……こいつの種なら、強くて優秀な子が産めると……」
「んもっ!?」
「子宮が疼いて堪らないんだ……頼む! お前の…ロイの種を私に……!」
……ぴと。
「……え?」
俺の反り返ったペニスが、服越しにミオの股間と密着した。
「っ……///」
「む、むぐ……」
「……気持ち良く…してやるからな?」
彼女が俺のズボンに手をかけた……そのとき。
「あ〜〜〜〜!! あそこにいた〜〜〜〜!!!」
「「!?!?」」
廊下の向こうからユイの大きな声が聞こえてきた。
彼女の声に導かれ、先程のメンバーが続々と姿を現す。
「お、おいミオ! お前なにしてんだよ!?」
「い、いや…これは、その……」
「主様! これは一体!?」
わかりません。
「おい! ミオを引き離すぞ!」
「わかりました!」
リツとコヨミさんが強引に俺からミオを遠ざける。
「は、離してくれ! ま、まだあいつの種を……」
「ミオ! 目ぇ覚ませ!」
胸が邪魔で見えなかったが、ミオの眼はグルグルと渦を巻いており、見るからに正気を失っている。
そしてリツがペシペシとミオの頬を叩き始める。
その横でユイとムギが『青春だね〜♪』みたいな顔をしてニヤついている。
「ロイ君無事〜?」
「主様! お怪我はありませんか!?」
「な、何とか……」
マリィとコヨミさんに助け起こされる。
そしてコヨミさん、どさくさに紛れて俺の股間をグワシッと掴んできた。
それは何かの確認ですか?
それとも無言のプレッシャーですか?
「……はっ! 私は、一体?」
「ふぅ〜、やっと戻ったか!」
「ミオちゃん積極的〜♪」
「ロイ君に一目惚れしちゃったんだね?」
「ち、違……今のは、そういうんじゃ……」
「ま、別にイイんじゃねーか? ミオがアソコをトロットロにするほどの奴なんだろ? あいつ」
「だ、だから違うって!」
ミオはオロオロとしている。
しかし、こちらも少々面倒なことに……。
「主様? 何故ご子息様が肥大化しているのですか?」
「ホント大きくなってるわね〜?」
「いやその、これは……」
押し倒されて興奮していたからです。
……ドM発言にしか聞こえない。
「とにかく一旦部室に戻ろうぜ! 話はそれからだ!」
「結論! どっちつかずのロイが悪い!」
「俺かよ!?」
なんか話し合いで俺が悪いことになった。
「だってそうだろ! お前が軽音部に来て即決で入部を決めてれば、ミオが悶々として正気を失うこともなかったんだぜ?」
「いや即決で入部してても、俺結局襲われるじゃん……」
「そりゃ仕方ねーだろ? お前は男で、ミオは魔物なんだからよ」
「………」
正論過ぎて返す言葉もない。
「そ、そんなことは認められません! 主様は、小生だけの主様なんですから!」
「コヨミちゃ〜ん? 独占欲剥きだしになってるわよ〜?」
「コヨミには悪いと思っている…でも! 私はロイを諦めたくないんだ!」
「ミオちゃんカッコいいよ〜!」
「これ、略奪愛だよね? わたし、初めて見たかも♪」
おいおい…なんか収拾つかなくなってきたぞ?
「はいはいストップストーップ!!」
リツの制止によりその場を治める。
さすがの存在感だ、部長。
「要するにだ! ミオはロイのことが欲しいって?」
「あぁ! こいつは私に必要な男だ!」
「で、コヨミはロイを渡したくないと?」
「答えるまでもありません!」
ミオとコヨミさんは互いの胸と胸を押し付け合うようにして睨み合う。
俺のために何故ここまで本気になってくれるのだろうか?
特にミオ。
彼女とはさっき会ったばかりなのに……。
「ねぇねぇリッちゃん? 手っ取り早く白黒つける方法、あるよ?」
「おっ、なんだなんだ?」
ムギはにこやかな表情を崩さず、皆に聞こえるような声量でこう言った。
「『殺し合い』で決めるのは、どうかな?」
良くそんな物騒なことを涼しい顔して言えるな……。
「お、おいムギ? 『バトル』の間違いじゃないか?」
「あ、ごめん、そうだったね」
「ムギちゃんってばオチャメなんだから〜♪」
オチャメって言うのは『バトル』を『殺し合い』と言い間違えるんだな。
へ〜ほ〜ふ〜ん……怖すぎる。
「ま、やっぱりそれがわかりやすくて1番だよな!」
「はいは〜い! あたしも戦うよ〜♪」
「当然、私も出るぞ」
「となると、部長のオレが出ないわけにはいかないな!」
「え、もう戦う流れ?」
勝手に話が進んでいく。
まぁでも……発端は俺だし、逃げるわけにはいかない、か。
「あぁちょっと待って。こっちは俺とコヨミさん、あとマリィの3人だけど……」
「心配するな、バトルはあくまで公平に行う」
そう言うとミオはリツ、ユイ、ムギに目配せをする。
「あ、それじゃぁわたしが抜けるね? 戦うの得意じゃないし」
「あぁ。ムギは立会人として、このバトルを見届けてくれ」
「うん、わかった」
ということは、リツ・ミオ・ユイの3人が相手か。
というか言いだしっぺのムギ嬢が抜けるのかよ……。
「よっしゃ! そうと決まれば早速始めようぜ!」
「え、ここでやるの!?」
「部屋の破損は気にしなくていい。その辺は魔力でどうにでもなるからな」
「………」
……魔力が便利すぎる件。
リツ(棍術士)があらわれた!
ミオ(召喚士)があらわれた!
ユイ(詩人)があらわれた!
・・・・・・・・・・・・
ユイのヒステリックボイス!
コヨミはすばやく耳を塞いだ
ロイはすくみあがった!
マリアベルはすばやく耳を塞いだ
コヨミは横一閃の居合を繰り出した!
ユイは31のダメージ!
ミオは29のダメージ!
リツは14のダメージ!
ロイはすくみあがっている
ミオはベースギターを振りかざしマミーを召喚した!
マミーは捨身でロイに襲いかかる!
ロイは36のダメージ!(HP78)
マミーは去っていった
マリアベルはイビルスフィアを唱えた!
ユイは28のダメージ!
しかしミオはダメージを受けない!
リツは27のダメージ!
リツは巨大なドラムスティックを地面に叩き付けた!
コヨミは38のダメージ!(HP66)
ロイは32のダメージ!(HP46)
しかしマリアベルはダメージを受けない!
・・・・・・・・・・・・
コヨミは先制!
コヨミは破光斬を放った!
しかしユイはひらりと身をかわした!
ミオは33のダメージ!
リツは15のダメージ!
ユイのフェアリーズボイス!
ユイのキズが回復した!
ミオのキズが回復した!
リツのキズが回復した!
「や、厄介な技だなぁ」
「主様、マリアベルさん! ユイさんを集中的に狙いましょう!」
「了解!」「おっけ〜」
ロイは正拳突きを放った!
ユイは39のダメージ!
ミオは大魔法の詠唱を始めた!
マリアベルはヒールレインを唱えた!
コヨミのキズが回復した!(HP104)
ロイのキズが回復した!(HP95)
マリアベルのキズが回復した!(HP64)
リツは力を溜めている!
・・・・・・・・・・・・
ユイのヒートボイス!
ユイは攻撃力が上がった!
ミオは攻撃力が上がった!
リツは攻撃力が上がった!
コヨミは身を守っている
ロイは正拳突きを放った!
ユイは41のダメージ!
ミオの詠唱!
「結晶せよ 根源たる元素! メテsh…うぅ…舌噛んだ……;;」
しかし詠唱は失敗した
マリアベルはグラビティストームを唱えた!
ユイは36のダメージ!
しかしミオはダメージを受けない!
リツは35のダメージ!
リツはロイに魔王の如く殴りかかった!
ロイは126のダメージ!
ロイは倒れた
「ご、めん……」
・・・・・・・・・・・・
コヨミは先制!
コヨミはコカトリスの尾を使った!
ロイは復活した!(HP57)
「ありがとう、コヨミさん!」
「いえ! 主様、勝負はこれからです!」
ユイは一息ついている
ロイは回し蹴りを放った!
ユイは27のダメージ!
ミオは29のダメージ!
リツは13のダメージ!
ミオはコヨミに魔王の如く殴りかかった!
「くらえ! うおおおお……ギャフン!」
しかし転んでしまった
ミオは10のダメージ!
マリアベルはトリックスターを唱えた!
ユイは58のダメージ!
ユイを倒した!
しかしミオはダメージを受けない!
リツは11のダメージ!
リツは巨大なドラムスティックでなぎ払った!
ロイは52のダメージ!(HP5) ロイ固有特性『不撓不屈』発動!
コヨミは63のダメージ!(HP41)
しかしマリアベルはダメージを受けない!
・・・・・・・・・・・・
コヨミは地烈斬を放った!
ミオは35のダメージ!
リツは12のダメージ!
ロイは正拳突きを放った!
ミオは44のダメージ!
ミオはアタフタとしている
マリアベルはテラガイアを唱えた!
リツは75のダメージ!
リツは力を溜めている!
・・・・・・・・・・・・
ロイは敵の前で仁王立ちしている!
コヨミはローションを使った!
ロイのキズが回復した!(HP36)
ミオの攻撃!
しかしロイはダメージを受けない!
マリアベルはテラガイアを唱えた!
リツは73のダメージ!
リツを倒した!
・・・・・・・・・・・・
「コヨミさん!」
「合わせます!」
ユニゾンアタック!
ロイとコヨミは呼吸を合わせた!
「双!」
「龍!」
「「連牙斬!!」」
ミオは130のダメージ!
ミオを倒した!
魔物の群れを倒した!
ロイはLvが14に上がった!
コヨミはLvが14に上がった!
マリアベルはLvが16に上がった!
「やりました! これで主様は小生のものです!」
そうなんですか?
「いっててて……やるなぁお前ら!」
「きゅ〜〜〜……」
「ミオちゃん大丈夫〜?」
な、なんとか勝てた。
戦闘後もユイとリツはケロッとしているが、ミオは耳をヘニャリと垂れ下げ完全にのびている。
「あーあ、惜しかったなー。お前堕としたときは勝ったと思ったんだけどなぁ」
「あぁ、あれは痛かった……126ダメージとか初めてくらったよ」
「わたしは〜ノ〜ダメ〜ジよ〜?」
「霊体とかずるいぜ! てか、ミオがもっとしっかりしてりゃぁ……」
「あ、ミオちゃん起きたよ?」
ムギ嬢がそう言うや否や、ミオはムクリと立ち上がりベースギターを構えた……えっ?
「まだ……まだ終わってない!」
「おいミオ! もうやめろって!」
「嫌だ…嫌だ嫌だ!」
ミオの瞳に涙が滲む。
「初めて、好きになったんだ……そんな男を、簡単に諦めたくないんだ!」
「ミオ、お前……」
「「ミオちゃん……」」←(略奪愛に期待するユイとムギ)
一瞬目を伏せたかと思うと、ミオはハッと顔を上げた。
「もう1度勝負だ。今度は私が…1人で相手をする!」
「……本気、なんだな」
リツはやれやれといった様子で、
「よっしゃ! 思いっ切りアタックしてこい! 心配すんな、ミオに堕とせねぇ男はいねぇよ!」
「あぁ!」
3対1だからって油断はできないな。
「ミオの想い…全力で受け止めてやる!!」
本気のミオがあらわれた!
・・・・・・・・・・・・
コヨミは先制!
コヨミは抜刀した!
コヨミは攻撃力が大きく上がった!
コヨミは防御力が大きく下がった!
ロイは正拳突きを放った!
ミオは48のダメージ!
ミオは高速詠唱!
ミオは炎の精霊イグニスを召喚した!
イグニスはミオを守っている
マリアベルはテラガイアを唱えた!
しかしミオへのダメージをイグニスが軽減した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
コヨミは十刀一閃を繰り出した!
しかしミオへのダメージをイグニスが軽減した!
ミオは39のダメージ!
ロイの攻撃!
しかしミオへのダメージをイグニスが軽減した!
ミオは14のダメージ!
ミオの高速詠唱!
ミオは水の精霊ウンディーネを召喚した!
ウンディーネはミオを守っている
マリアベルはグラビティストームを唱えた!
しかしミオへのダメージを2体の精霊が軽減した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
ウンディーネはミオを守っている
コヨミの攻撃!
しかしミオへのダメージを2体の精霊が軽減した!
ミオは16のダメージ!
ロイは正拳突きを放った!
しかしミオへのダメージを2体の精霊が軽減した!
ミオは8のダメージ!
ミオは高速詠唱!
ミオは風の精霊シルフを召喚した!
シルフはミオを守っている
マリアベルはイビルスフィアを唱えた!
しかしミオへのダメージを3体の精霊が軽減した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
ウンディーネはミオを守っている
シルフはミオを守っている
コヨミは十刀一閃を繰り出した!
しかしミオへのダメージを3体の精霊が軽減した!
ミオは1のダメージ!
ロイは正拳突きを放った!
しかしミオへのダメージを3体の精霊が軽減した!
ミオは1のダメージ!
ミオは高速詠唱!
ミオは地の精霊ノームを召喚した!
ノームはミオを守っている
マリアベルはテラガイアを唱えた!
しかしミオへのダメージを4体の精霊が吸収した!
・・・・・・・・・・・・
イグニスはミオを守っている
ウンディーネはミオを守っている
シルフはミオを守っている
ノームはミオを守っている
コヨミは刀を鞘に収めた
コヨミのステータスが元に戻った
ロイは肉斬骨断の構え!
ミオは高速詠唱!
「眠り踊れ 地水火風 深奥に集いて我が鉄槌となれ! エレメンタルメテオ!」
無数の巨大な隕石がロイ達に降り注ぐ!
コヨミは97のダメージ!(HP16)
コヨミは毒に冒された!
ロイは攻撃を受け流すことができない!
ロイは78のダメージ!(HP52)
ロイは暗闇状態に陥った!
マリアベルは71のダメージ!
マリアベルは倒れた
精霊達は姿を消した
「主、様……」
「ま、まずいな」
・・・・・・・・・・・・
コヨミはハイローションを使った!
コヨミのキズが回復した!(HP113)
コヨミは毒により11のダメージ!(HP102)
ロイは正拳突きを放った!
しかしミオはダメージを受けない!
「まだ立っていられるのか。だが……次で終わりだ!」
ミオは大魔法の詠唱を始めた!
「私の全てをお前にぶつける!!」
・・・・・・・・・・・・
ロイは敵の前で仁王立ちしている!
「コヨミさん! 俺に攻撃を!」
「え!? し、しかし……」
「いいから、早く!」
「………」
「コヨミさん!!」
「も、申し訳ありません!」
コヨミの攻撃!
ロイは29のダメージ!(HP23) ロイ固有特性『不撓不屈』発動!
ミオは全ての魔力を解き放った!
「くらええええええ!!!」
ロイは20のダメージ!(HP3)
ロイは20のダメージ!
ロイは倒れた
「おうふ……」
「う〜…もう、限界…だ……」
ミオは魔力を使い果たし力尽きた
本気のミオを倒した!
ロイはLvが15に上がった!
ロイは特技『大轟令』を覚えた!
コヨミはLvが15に上がった!
「リッちゃん? これ、どう判定すればいい?」
「んー…コヨミが残ってるし、ミオの負けじゃね?」
「小生の…勝ち、ですか?」
「ま、そういうこったな!」
「よ、良かった…です……」
バタリ
「お、おい!?」
「大丈夫、気を失ってるだけみたい」
「はぁ〜あ、やれやれ……とりあえず医務室に運ぶか」
「あ〜じゃぁあたしはマリアベルちゃん運ぶね〜♪」
「ユイ! こいつは重さねーからノーカウントだ!」
「ショボ〜ン……」
薄れゆく意識の中で、こんな会話が聞こえてくる。
「ぅ〜…ロィ〜…種を……結婚を…前提に……」
「ははっ! ミオの奴まーだ言ってやがる」
「相当彼のことが好きになっちゃったんだね?」
「でも〜バトルには負けちゃったんだよね〜?」
「まぁでも、単なる口約束だしな! これからはミオのこと応援してやらねーとな!」
「うん、わたしも(略奪愛的な意味で)」
「もちろんあたしも〜♪」
〜ステータス〜
ロイ:L15(人間)
戦闘スタイル:モンク
固有特性:不撓不屈(瀕死時、敵から受ける全てのダメージを10分の1に抑える)
人の子(状態異常にかかりやすい)
追記:固有特性『不撓不屈』が優秀。防御系の特技と相性が良いため、ボス戦を含めたあらゆる場面での活躍が期待できる。ステータスが平均的に高く、その中でも攻撃力と防御力の成長が早い。戦闘中に特技を編み出すなどトリッキーな行動も特徴。
HP 138
MP 86
レイラ:Lv12(ドラゴン)
戦闘スタイル:バーサーカー
固有特製:竜王の威厳(戦闘不能になっても1度だけ最大HPの半分の状態で復活)
火に愛されし者(敵から受ける火属性ダメージ全てを無効化)
追記:全種族中トップクラスのHP量を誇る。全体攻撃の息系がレベルと比例して強力になっていく。渾身の一撃が出やすく敵のHPを削る優秀なアタッカーとして活躍できる。固有特性『竜王の威厳』の性能は高いが、意識的に使うことができないので意外と使いづらい?
HP 133
MP 40
コヨミ:Lv15(龍)
戦闘スタイル:侍
固有特性:先制(ターン始めに一定確率で最初に行動する)
水神(敵から受ける全ての水・氷属性ダメージを無効化。また味方への水・氷属性
ダメージを半減)
追記:攻撃力が群を抜いて高い反面、防御力の伸びが非常に悪い。自己強化や即死攻撃など使いやすい特技が揃っているが、MPがそれほど多くないため連用ができない。先制が地味に便利。
HP 117
MP 62
マリアベル:Lv16(ゴースト)
戦闘スタイル:トリックオアトリート
固有特性:霊体(全ての物理攻撃を無効化。アンデッド種からの物理攻撃は受ける)
死者(戦闘不能になった際、数ターン経つとHP全快で復活することがある)
追記:固有特性『霊体』が便利すぎる。魔法への耐性も高く、仮に死んでも自力で復活することができるので、HPの低さがそれほど気にならない。MP量も豊富で、開幕から威力の高い魔法を連発することができ非常に使いやすい。ただ欠点を挙げるとすれば、レベルが上がってもHPがほとんど伸びないということ。
HP 65
MP 166
12/06/17 15:33更新 / HERO
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