『奥様はドラゴン』
「今日は結婚記念日だ。夕食は私が作る」
「いや、結婚記念日だからこそ俺が作るんだ」
「いーや、私が作る!」
「いーや、俺が作る!」
「………!」
「………!」
火花を散らす睨み合い。
両者一歩も譲らない。
「……犯し殺すぞ?」
「お、脅しには屈しない!」
「脅しかどうか…お前が1番良くわかっているだろう?」
「ぐっ……」
「さぁ、どうするのだ?」
俺に残された選択肢は1つ。
「一緒に作るってことで手を打ってくれorz」
「それを早く言え。私も元よりそのつもりだ」
恐妻家……とまではいかないが、怖いものは怖い。
エルザと結婚して2年が経つ。
家の中は相変わらず2人のまま。
「……ふむ。このステーキ、なかなか絶妙な焼き加減ではないか」
「お褒めに与り光栄だな。それより、俺はこの肉質を褒めてやりたいな」
「私が調達してきたのだ、ありがたく思え」
「はいはい……で、これ何の肉?」
「人肉だ」
「ぶっ!?」
「冗談に決まっているだろう」
「あ、あのなぁ……」
エルザは質の悪い冗談が好きだ。
それは今も昔も変わらない。
「おいフレン」
「ん?」
「お前が私とツガイになってから、随分と肉料理が増えた気がするのだが?」
「え? エルザが好きだと思って、あえてそっちメインにしてたんだけど…嫌いだった?」
「いや、別に嫌いではない。むしろ好きだ」
「?」
「だから、その……」
俯き加減に口ごもる。
口下手なエルザに良く見られる光景だ。
「わ、私の食生活に…お前を巻き込むのは、あまり…本意ではない」
「あぁ、そんなことか」
なるほど、言いたい事は良くわかった。
要するに、俺の栄養状態が肉ばかりで偏らないかと気遣ってくれているようだ。
「大丈夫だよ、俺が好きでやってることだし」
「し、しかし……」
「別に毎日肉ってわけでもないだろ?」
「それは…そうだが……」
「そういうことだから、あんまり気にしなくてもイイよ。心配してくれてありがとうな」
「べ、別に心配などしていない!」
「あれ、そうなの?」
「だ、断じて違う! 私は……そ、そう! 夫の健康管理は妻として当然のことだからな! 仕方なく気にしてやったまでのこと! け、決してお前が大事だからなどといった女々しい理由からではないのだ!!」
「あ〜はいはい、さいですか」
ツンデレな彼女に愛される俺は、とても幸せなのだろうなぁ。
「は、早く…出せ! お前の…臭くて…んッ、汚らわしい種汁を…ぁ……私の、卵に……容赦なく、ぶちまけろ……!!」
「うっ…エ、エルザァ……!!!」
「……ひっ!? ん…んあああああああ〜〜〜〜〜〜!!??」
本格的な子作りは、これが初めてでした。
事後、ベッドにて。
「出し過ぎだ、馬鹿者……///」
「いやだって、エルザがたくさん出せって……」
「限度といものがあるだろう! 見ろ! お前の子種で腹が膨れているぞ!?」
「あ〜、ほんとだ」
スリスリと自分のお腹をさするエルザ。
「苦しいんだったら、出しちゃった方が……」
「……別に、このままで構わん」
「え?」
「………///」
エルザ……。
「なぁ、エルザ」
「……なんだ?」
「愛してる」
「っ!?」
顔を真っ赤に染める、俺の妻エルザ。
「くっ…卑怯、だぞ……///」
「イイじゃないか、ほんとの事なんだし」
「…ぅ……」
1分ほどの沈黙。
そして、
「わ…わ…私も………してる」
「……え?」
「だ、だから!!」
ガバッと俺に馬乗りするエルザ。
「私も……お前を愛してる!!!」
長い長いキスが、彼女の愛の深さを物語る。
俺はそんな君を、永遠に愛すると誓おう。
俺の命尽きるまで
ずっと―――――
「いや、結婚記念日だからこそ俺が作るんだ」
「いーや、私が作る!」
「いーや、俺が作る!」
「………!」
「………!」
火花を散らす睨み合い。
両者一歩も譲らない。
「……犯し殺すぞ?」
「お、脅しには屈しない!」
「脅しかどうか…お前が1番良くわかっているだろう?」
「ぐっ……」
「さぁ、どうするのだ?」
俺に残された選択肢は1つ。
「一緒に作るってことで手を打ってくれorz」
「それを早く言え。私も元よりそのつもりだ」
恐妻家……とまではいかないが、怖いものは怖い。
エルザと結婚して2年が経つ。
家の中は相変わらず2人のまま。
「……ふむ。このステーキ、なかなか絶妙な焼き加減ではないか」
「お褒めに与り光栄だな。それより、俺はこの肉質を褒めてやりたいな」
「私が調達してきたのだ、ありがたく思え」
「はいはい……で、これ何の肉?」
「人肉だ」
「ぶっ!?」
「冗談に決まっているだろう」
「あ、あのなぁ……」
エルザは質の悪い冗談が好きだ。
それは今も昔も変わらない。
「おいフレン」
「ん?」
「お前が私とツガイになってから、随分と肉料理が増えた気がするのだが?」
「え? エルザが好きだと思って、あえてそっちメインにしてたんだけど…嫌いだった?」
「いや、別に嫌いではない。むしろ好きだ」
「?」
「だから、その……」
俯き加減に口ごもる。
口下手なエルザに良く見られる光景だ。
「わ、私の食生活に…お前を巻き込むのは、あまり…本意ではない」
「あぁ、そんなことか」
なるほど、言いたい事は良くわかった。
要するに、俺の栄養状態が肉ばかりで偏らないかと気遣ってくれているようだ。
「大丈夫だよ、俺が好きでやってることだし」
「し、しかし……」
「別に毎日肉ってわけでもないだろ?」
「それは…そうだが……」
「そういうことだから、あんまり気にしなくてもイイよ。心配してくれてありがとうな」
「べ、別に心配などしていない!」
「あれ、そうなの?」
「だ、断じて違う! 私は……そ、そう! 夫の健康管理は妻として当然のことだからな! 仕方なく気にしてやったまでのこと! け、決してお前が大事だからなどといった女々しい理由からではないのだ!!」
「あ〜はいはい、さいですか」
ツンデレな彼女に愛される俺は、とても幸せなのだろうなぁ。
「は、早く…出せ! お前の…臭くて…んッ、汚らわしい種汁を…ぁ……私の、卵に……容赦なく、ぶちまけろ……!!」
「うっ…エ、エルザァ……!!!」
「……ひっ!? ん…んあああああああ〜〜〜〜〜〜!!??」
本格的な子作りは、これが初めてでした。
事後、ベッドにて。
「出し過ぎだ、馬鹿者……///」
「いやだって、エルザがたくさん出せって……」
「限度といものがあるだろう! 見ろ! お前の子種で腹が膨れているぞ!?」
「あ〜、ほんとだ」
スリスリと自分のお腹をさするエルザ。
「苦しいんだったら、出しちゃった方が……」
「……別に、このままで構わん」
「え?」
「………///」
エルザ……。
「なぁ、エルザ」
「……なんだ?」
「愛してる」
「っ!?」
顔を真っ赤に染める、俺の妻エルザ。
「くっ…卑怯、だぞ……///」
「イイじゃないか、ほんとの事なんだし」
「…ぅ……」
1分ほどの沈黙。
そして、
「わ…わ…私も………してる」
「……え?」
「だ、だから!!」
ガバッと俺に馬乗りするエルザ。
「私も……お前を愛してる!!!」
長い長いキスが、彼女の愛の深さを物語る。
俺はそんな君を、永遠に愛すると誓おう。
俺の命尽きるまで
ずっと―――――
11/05/04 09:05更新 / HERO
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