『俺のサハギンがこんなに可愛いわけがない』
チャポン
「ふぅ〜」
「………」
メイと一緒にお風呂。
彼女は俺に背中を預けるようにして湯船に座っている。
ちなみに一緒の入浴は結婚してから習慣になりつつある。
「………」
「なぁメイ」
「………?」
「風呂場で水着はマズくないか?」
「………(じと〜)」
「い、いや…裸が見たいとかそういう意味じゃなくて」
水着(スク水)を着たままでは体を洗えないと思う。
「………」
「ん、髪だけ洗ってくれればイイだって?」
「………(コクリ)」
いや、そもそもなぜ俺が洗うことになってるんだ?
「はぁ…もう好きにしてくれ。どうせ言う事聞かないんだろ?」
「………」
俺は自分の体を洗うため湯船から立ち上がる。
「………(じー)」
「ど、どこ見てるんだよ?」
「………(じーーー)」
「凝視するな! は、恥ずかしいだろ!?」
思わず自分の息子を隠してしまう。
いくら夫婦とはいえ、こうも(股間を)マジマジと見つめられては堪ったものではない。
「ず、ずるいぞメイ! 自分だけ水着を着てるからって!」
「………(プイッ)」
「ぐっ…こ、こいつ……!」
仲のイイ兄妹にしか見えないだろうが、俺たちは歴とした夫婦である。
結婚して変わったこと。
「洗濯物を片付けて……」
「………」
「夕食の準備もして……」
「………」
「そうだ、風呂も沸かしておかないと」
「………」
俺の家事量が増えたことは特に気にならない。
それよりも問題なのは……。
「………(グイ)」
「……はぁ」
家にいる間、メイはず〜〜〜っと俺の服を引っ張り続ける。
別に動きづらいとかそういうのはないのだが…とにかく気になる。
「メイ…なんでいつも引っ張るんだ?」
「………」
「独占欲の表れって教授言ってたけど……ほんとかなぁ?」
大学で仕事中、恩師であるルーク教授になんとなく聞いてみた。
独占欲……まぁメイは甘えただから、わからなくもないけど。
「メイ、お前は一応俺の妻なんだから…あんまり子供じみた真似しちゃダメだぞ?」
「………(怒)」
ムスッとした顔で俺を睨んでくる。
「な、なに怒ってるんだよ?」
「………(グイグイグーイ!)」
「わわっ…ひ、引っ張るなよ!?」
「………(怒怒怒)」
そ、そんな怒らせるようなこと言ったかなぁ?
………。
あ、まさか……。
「もしかして、『一応俺の妻』…なんて言ったから怒ったのか?」
「………(怒)」
「いや、悪気はなかったんだ…言葉の綾というか……」
「………(訂正)」
「ぇえ?」
「………(早)」
「わ、わかったよ……メイは正真正銘、俺の嫁さんだ」
「………(じと〜〜〜)」
うわぁ…超不満そうだし。
「はぁ…仕方ないなぁ」
「………!」
俺はふて腐れてるメイをヒョイと持ち上げ、俗に言う『お姫様抱っこ』をする。
「俺がこんなことするのは…メイ、お前だけだよ」
「………///」
静かになったメイをそのまま寝室へと連れていき、そしてそのまま…………
ギシギシ アンアン♪
なんてことにはならず、俺はメイをそのまま寝かせつけた。
まだ仕事が残っているため、俺の就寝はまだ少し先。
「………(zzz)」
メイの額を優しく撫でる。
子供のように幼い寝顔。
そんな君が…とても愛しい。
「おやすみ、メイ」
寝室の扉を静かに閉める。
俺は彼女が良い夢に恵まれるよう
心から祈った
「……ふ、レ……ん……」
俺はメイの寝言を一生聞くことができなかった。
「ふぅ〜」
「………」
メイと一緒にお風呂。
彼女は俺に背中を預けるようにして湯船に座っている。
ちなみに一緒の入浴は結婚してから習慣になりつつある。
「………」
「なぁメイ」
「………?」
「風呂場で水着はマズくないか?」
「………(じと〜)」
「い、いや…裸が見たいとかそういう意味じゃなくて」
水着(スク水)を着たままでは体を洗えないと思う。
「………」
「ん、髪だけ洗ってくれればイイだって?」
「………(コクリ)」
いや、そもそもなぜ俺が洗うことになってるんだ?
「はぁ…もう好きにしてくれ。どうせ言う事聞かないんだろ?」
「………」
俺は自分の体を洗うため湯船から立ち上がる。
「………(じー)」
「ど、どこ見てるんだよ?」
「………(じーーー)」
「凝視するな! は、恥ずかしいだろ!?」
思わず自分の息子を隠してしまう。
いくら夫婦とはいえ、こうも(股間を)マジマジと見つめられては堪ったものではない。
「ず、ずるいぞメイ! 自分だけ水着を着てるからって!」
「………(プイッ)」
「ぐっ…こ、こいつ……!」
仲のイイ兄妹にしか見えないだろうが、俺たちは歴とした夫婦である。
結婚して変わったこと。
「洗濯物を片付けて……」
「………」
「夕食の準備もして……」
「………」
「そうだ、風呂も沸かしておかないと」
「………」
俺の家事量が増えたことは特に気にならない。
それよりも問題なのは……。
「………(グイ)」
「……はぁ」
家にいる間、メイはず〜〜〜っと俺の服を引っ張り続ける。
別に動きづらいとかそういうのはないのだが…とにかく気になる。
「メイ…なんでいつも引っ張るんだ?」
「………」
「独占欲の表れって教授言ってたけど……ほんとかなぁ?」
大学で仕事中、恩師であるルーク教授になんとなく聞いてみた。
独占欲……まぁメイは甘えただから、わからなくもないけど。
「メイ、お前は一応俺の妻なんだから…あんまり子供じみた真似しちゃダメだぞ?」
「………(怒)」
ムスッとした顔で俺を睨んでくる。
「な、なに怒ってるんだよ?」
「………(グイグイグーイ!)」
「わわっ…ひ、引っ張るなよ!?」
「………(怒怒怒)」
そ、そんな怒らせるようなこと言ったかなぁ?
………。
あ、まさか……。
「もしかして、『一応俺の妻』…なんて言ったから怒ったのか?」
「………(怒)」
「いや、悪気はなかったんだ…言葉の綾というか……」
「………(訂正)」
「ぇえ?」
「………(早)」
「わ、わかったよ……メイは正真正銘、俺の嫁さんだ」
「………(じと〜〜〜)」
うわぁ…超不満そうだし。
「はぁ…仕方ないなぁ」
「………!」
俺はふて腐れてるメイをヒョイと持ち上げ、俗に言う『お姫様抱っこ』をする。
「俺がこんなことするのは…メイ、お前だけだよ」
「………///」
静かになったメイをそのまま寝室へと連れていき、そしてそのまま…………
ギシギシ アンアン♪
なんてことにはならず、俺はメイをそのまま寝かせつけた。
まだ仕事が残っているため、俺の就寝はまだ少し先。
「………(zzz)」
メイの額を優しく撫でる。
子供のように幼い寝顔。
そんな君が…とても愛しい。
「おやすみ、メイ」
寝室の扉を静かに閉める。
俺は彼女が良い夢に恵まれるよう
心から祈った
「……ふ、レ……ん……」
俺はメイの寝言を一生聞くことができなかった。
11/05/03 10:29更新 / HERO
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