5章 『残念な奴ら』
「終わったぞーーー!」
思わず歓声をあげてしまった。
嬉しいんだから仕方がない。
「い、いきなりなんじゃ!?」
「もしかして、シケンってゆうのが終わったの?」
「ああ! これで俺は晴れて自由の身だ!」
「再試の心配はないのですか?」
「今朝確認してきたけどなかった!」
「それはおめでとうございます」
「フレン、お疲れ」
「さんきゅー! いや〜長かった………よっしゃーーーーー!!!」
俺らしくない言動だけど、今だけは許してほしい。
だって…試験という地獄が終わったんだから!
「随分と舞い上がっておるのう」
「別に良いんじゃないか? たまにはああいうハツラツとしたフレンを見るのも悪くない」
「アタシもそう思〜う♪」
「それもこれも、ティータが手取り足取り指導したおかげですね」
「指導された覚えはないけど、とにかくありがとうな!」
「うぅ…調子が狂ってしまいます」
「………パーティ」
メイがボソっと呟く。
「パーティかぁ…悪くないな」
「わ〜! パ〜ティ〜!?」
「ふむ、祭りごとならワシは賛成じゃな」
「ティータも全力でサポートします」
「久しぶりに美味い酒が飲めそうだな」
「お酒は用意できるかどうかわからないけど…決まりだな。 やるか!パーティ!」
「「「「おーーー!!!!」」」」「……ぉー」
「あ〜…目が回る〜…」
「ふふ…わらひのぺーフにふいてくるとはぁ…しゃしゅがだフュレン…」
「ワシは処女じゃーーぎゃっはっはっはっはっはーー……zzz」
「もうダメ〜〜ぁぅ…zzz」
「モグモグ……」←メイ
「あらら。 ひどい有り様ですね」
フレさんが行動不能ということで、ここからはティータがナレーションを務めます。
どうかご理解とご協力をお願いします。
「zz…zz…」
「エルザ〜…重い〜…ちゃんと〜…ベッドで寝ろ〜…zzz」
「ふにゃ〜…zzz」
「ワシはぁ…処女なんじゃぁ…zzz」
「モグモグ……」
ティータとメイさん以外の全員が眠ってしまいました。
どうやら説明するまでもなくお酒が原因のようです。
「フレンさん達を運ぶのはムリですね。 このままで良いでしょう」
「………(コクリ)」
ティータはお酒が飲めないので良かったです。
正確には、酒乱という意味で自重しているだけですけど。
「「「「zz…zz…」」」」
「しかし、こう誰にも見られていないと大胆な気持ちになりますね」
「モグモグ……」
「今の内にフレンさんのザーメンサンプルを採種…」
「………(ジト〜〜)」
「冗談ですよメイさん」
メイさんがいなければ実行していましたけどね。
冗談抜きでフレンさんの遺伝子には興味がありますから。
「………」
「皆さん、眠ってしまって退屈ですね」
「………(コクリ)」
「そうですね。 ここは準ヒロイン同士、心を開いて語らいませんか?」
「………(フルフル)」
「準ヒロインではないと?」
「………(コクコク)」
「ティータも正規ヒロインにのし上がりたいですが、なかなか道のりは険しいです」
「………」
「どうやらティータのキャラ設定は、『主人公に興味のない科学幼女』というものらしいです」
「………」
「ですからティータは考えました。 結果、作者に薬を盛ることにしました」
「………(コクコク!)」
「もちろんメイさんの設定も変えていただくつもりですよ。 マシンガントークが売りのお兄ちゃん子なんてどうです?」
「………(フルフル!)」
「冗談ですよ。 それに作者に薬を盛れるのなら、ティータはすぐにでも実行していますよ」
「………(ガクリ)」
「ですから…ゴニョゴニョ」
「………(ニヤニヤ)」
「では、任務開始です」
「………(b)」
おっと、ナレーションが仕事でしたね。
というわけで、眠っているフレンさん達に悪戯を仕掛けようと立ち上がったティータとメイさんでした。
ただのヒガミではありません。 正当な憂さ晴らしですよ?
翌朝。
「ん…ん〜?」
どうやらあのまま寝てしまったらしい。
あ、頭が……完全に二日酔いだ。
こんなことならエルザとお酒の飲み比べなんてするんじゃなかった…イテテ。
「んー…早いうちに片付けないとなぁ」
頭痛を堪えながらゆっくりと上半身を起こす。
そして気づいた。
「ん……うあ!?」
俺は全裸だった。
「ちょ…お、俺の服は!?」
どこにも見当たらない。
それどころか……
「むにゃ〜…zz」←下着姿で全身に白濁の液体がこびりついているフィロ
「zz…zz…」 ←下着姿で全身に白濁の液体がこびりついているエルザ
「処女〜……zz」←下着姿で全身に白濁の液体がこびりついているアイリ
「ぶっ!?」
ど、どうゆう有り様だよコレ!?
てゆうかこの状況…完全に俺が犯人じゃないか!?
いや、そんなことあるはずがない…。
いくら昨晩の記憶がないとはいえ、ここまでしたのなら少しは覚えてるはずだ。
「この白いの…本当に俺のか?」
3人にこびりついた白濁の液体を凝視する。
違和感があるといえば、少し色が白すぎる気がする。
あとこの場にメイとティータの姿がない。
……怪しいぞ?
「そうだ、あの2人に聞けば何か…」
核心に迫ろうとする俺に悲劇が起きようとしていた。
「ん〜…むにゃ?」
「げっ」
フィロが目を覚ましてしまった。
そしてそれに続き、
「む…眠ってしまったか……」
「ぬぬぬ…頭が……;」
アイリとエルザまでもが覚醒。
これは…まずいんじゃないか?
「ん〜? なんかイカの臭いがするよ〜?」
「そうじゃの…むむ? 体についておるコレはなんじゃ?」
「なにを騒いで……なっ!?」
自分が下着姿だということにようやく気づいたエルザ。
「なんじゃ…ってのわ!?」
「キャーーーーーーーーーーー!!」
3人は一斉に毛布で体を隠す。
「フ、フレン…まさか貴様……」
「お主…ワシの寝込みを襲うとは…良い度胸じゃのう……?」
「ぐす…えぐえぐ……」
「い、いや! これは違うんだ!」
「素っ裸の野獣め!何が違うというのじゃ!? ワシらの身包みを剥ぎ、さらには子種をぶっかけるなどと!!」
「フレン…貴様ァァ……!!!」
「だ、だから誤解だって…」
「問答無用じゃーーーーー!!」「死ねーーーーーーーーーー!!!」
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
半殺し…いや、生死の境を彷徨いました。
〜おまけ〜
「大成功ですね」
「………(コクコク!)」
「ティータ特製イカの香り白濁汁が見事に役立ちました」
「………(コクコク!)」
「これでフレンさんはティータ達にもっと愛情を注いでくれるはずです」
「………(コクコク!)」
「いっそこのまま既成事実を…」
ゴチン! ゴチン!
「い、痛いですフレンさん」
「………(〜〜〜!?)」
「わわ…そんな…ティータをぐるぐる巻きにするなんて…何かに目覚めてしまいそうです…///」
「………(ジタバタ!)」
その後。
宙吊りの刑執行。
思わず歓声をあげてしまった。
嬉しいんだから仕方がない。
「い、いきなりなんじゃ!?」
「もしかして、シケンってゆうのが終わったの?」
「ああ! これで俺は晴れて自由の身だ!」
「再試の心配はないのですか?」
「今朝確認してきたけどなかった!」
「それはおめでとうございます」
「フレン、お疲れ」
「さんきゅー! いや〜長かった………よっしゃーーーーー!!!」
俺らしくない言動だけど、今だけは許してほしい。
だって…試験という地獄が終わったんだから!
「随分と舞い上がっておるのう」
「別に良いんじゃないか? たまにはああいうハツラツとしたフレンを見るのも悪くない」
「アタシもそう思〜う♪」
「それもこれも、ティータが手取り足取り指導したおかげですね」
「指導された覚えはないけど、とにかくありがとうな!」
「うぅ…調子が狂ってしまいます」
「………パーティ」
メイがボソっと呟く。
「パーティかぁ…悪くないな」
「わ〜! パ〜ティ〜!?」
「ふむ、祭りごとならワシは賛成じゃな」
「ティータも全力でサポートします」
「久しぶりに美味い酒が飲めそうだな」
「お酒は用意できるかどうかわからないけど…決まりだな。 やるか!パーティ!」
「「「「おーーー!!!!」」」」「……ぉー」
「あ〜…目が回る〜…」
「ふふ…わらひのぺーフにふいてくるとはぁ…しゃしゅがだフュレン…」
「ワシは処女じゃーーぎゃっはっはっはっはっはーー……zzz」
「もうダメ〜〜ぁぅ…zzz」
「モグモグ……」←メイ
「あらら。 ひどい有り様ですね」
フレさんが行動不能ということで、ここからはティータがナレーションを務めます。
どうかご理解とご協力をお願いします。
「zz…zz…」
「エルザ〜…重い〜…ちゃんと〜…ベッドで寝ろ〜…zzz」
「ふにゃ〜…zzz」
「ワシはぁ…処女なんじゃぁ…zzz」
「モグモグ……」
ティータとメイさん以外の全員が眠ってしまいました。
どうやら説明するまでもなくお酒が原因のようです。
「フレンさん達を運ぶのはムリですね。 このままで良いでしょう」
「………(コクリ)」
ティータはお酒が飲めないので良かったです。
正確には、酒乱という意味で自重しているだけですけど。
「「「「zz…zz…」」」」
「しかし、こう誰にも見られていないと大胆な気持ちになりますね」
「モグモグ……」
「今の内にフレンさんのザーメンサンプルを採種…」
「………(ジト〜〜)」
「冗談ですよメイさん」
メイさんがいなければ実行していましたけどね。
冗談抜きでフレンさんの遺伝子には興味がありますから。
「………」
「皆さん、眠ってしまって退屈ですね」
「………(コクリ)」
「そうですね。 ここは準ヒロイン同士、心を開いて語らいませんか?」
「………(フルフル)」
「準ヒロインではないと?」
「………(コクコク)」
「ティータも正規ヒロインにのし上がりたいですが、なかなか道のりは険しいです」
「………」
「どうやらティータのキャラ設定は、『主人公に興味のない科学幼女』というものらしいです」
「………」
「ですからティータは考えました。 結果、作者に薬を盛ることにしました」
「………(コクコク!)」
「もちろんメイさんの設定も変えていただくつもりですよ。 マシンガントークが売りのお兄ちゃん子なんてどうです?」
「………(フルフル!)」
「冗談ですよ。 それに作者に薬を盛れるのなら、ティータはすぐにでも実行していますよ」
「………(ガクリ)」
「ですから…ゴニョゴニョ」
「………(ニヤニヤ)」
「では、任務開始です」
「………(b)」
おっと、ナレーションが仕事でしたね。
というわけで、眠っているフレンさん達に悪戯を仕掛けようと立ち上がったティータとメイさんでした。
ただのヒガミではありません。 正当な憂さ晴らしですよ?
翌朝。
「ん…ん〜?」
どうやらあのまま寝てしまったらしい。
あ、頭が……完全に二日酔いだ。
こんなことならエルザとお酒の飲み比べなんてするんじゃなかった…イテテ。
「んー…早いうちに片付けないとなぁ」
頭痛を堪えながらゆっくりと上半身を起こす。
そして気づいた。
「ん……うあ!?」
俺は全裸だった。
「ちょ…お、俺の服は!?」
どこにも見当たらない。
それどころか……
「むにゃ〜…zz」←下着姿で全身に白濁の液体がこびりついているフィロ
「zz…zz…」 ←下着姿で全身に白濁の液体がこびりついているエルザ
「処女〜……zz」←下着姿で全身に白濁の液体がこびりついているアイリ
「ぶっ!?」
ど、どうゆう有り様だよコレ!?
てゆうかこの状況…完全に俺が犯人じゃないか!?
いや、そんなことあるはずがない…。
いくら昨晩の記憶がないとはいえ、ここまでしたのなら少しは覚えてるはずだ。
「この白いの…本当に俺のか?」
3人にこびりついた白濁の液体を凝視する。
違和感があるといえば、少し色が白すぎる気がする。
あとこの場にメイとティータの姿がない。
……怪しいぞ?
「そうだ、あの2人に聞けば何か…」
核心に迫ろうとする俺に悲劇が起きようとしていた。
「ん〜…むにゃ?」
「げっ」
フィロが目を覚ましてしまった。
そしてそれに続き、
「む…眠ってしまったか……」
「ぬぬぬ…頭が……;」
アイリとエルザまでもが覚醒。
これは…まずいんじゃないか?
「ん〜? なんかイカの臭いがするよ〜?」
「そうじゃの…むむ? 体についておるコレはなんじゃ?」
「なにを騒いで……なっ!?」
自分が下着姿だということにようやく気づいたエルザ。
「なんじゃ…ってのわ!?」
「キャーーーーーーーーーーー!!」
3人は一斉に毛布で体を隠す。
「フ、フレン…まさか貴様……」
「お主…ワシの寝込みを襲うとは…良い度胸じゃのう……?」
「ぐす…えぐえぐ……」
「い、いや! これは違うんだ!」
「素っ裸の野獣め!何が違うというのじゃ!? ワシらの身包みを剥ぎ、さらには子種をぶっかけるなどと!!」
「フレン…貴様ァァ……!!!」
「だ、だから誤解だって…」
「問答無用じゃーーーーー!!」「死ねーーーーーーーーーー!!!」
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
半殺し…いや、生死の境を彷徨いました。
〜おまけ〜
「大成功ですね」
「………(コクコク!)」
「ティータ特製イカの香り白濁汁が見事に役立ちました」
「………(コクコク!)」
「これでフレンさんはティータ達にもっと愛情を注いでくれるはずです」
「………(コクコク!)」
「いっそこのまま既成事実を…」
ゴチン! ゴチン!
「い、痛いですフレンさん」
「………(〜〜〜!?)」
「わわ…そんな…ティータをぐるぐる巻きにするなんて…何かに目覚めてしまいそうです…///」
「………(ジタバタ!)」
その後。
宙吊りの刑執行。
10/11/26 15:04更新 / HERO
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