『四足と俺』
「この先に『ゾルアクア』っていう大都市があるらしいけど…」
「だ、大都市っすかああ!?」
「セ、セラ……?」
「行きたいっす! いや…絶対に行くべきっす!!」
「どうしたんだよ? 急に…」
「どうしたもなにも! 名を売るチャンスっすよマネージャー!」
「あぁ、そういうことね…」
「そいえばセラってアイドル目指してるんだったねぇ」
「……あい…どる?」
「大都市での熱唱を通して、一気に知名度UP狙うっすよぉ〜〜!!」
バッサバッサと先を行くセラ。
「あっ!? お、おい!」
「……猪突猛進」
「青春してるよねぇ〜セラって♪」
セラが青春なら、魔物に囲まれて旅している俺は一体……?
「なに呑気なこと言ってるんだよ!? 大都市の真ん真ん中でセラに熱唱されたらどうなるか…!」
「男が寄ってくるだけでしょ〜?」
「だからそれが問題なんだよ!」
「あ、そっか」
人間と魔物では、起こる問題に対しての危機感がまるで違う。
「わかったら早く追いかけよう!」
「そだねぇ〜♪」
今は一刻も早くセラを捕獲しなければ……!
「……あなた」
「ん、なんだい?」
「……あいどる…なに?」
「ルゥ…それは後でゆっくり教えてあげるから!!」
急ぐ旅でもないのに、なぜか全力で草原を走り抜ける俺一行。
まぁ、慌ただしいのは今に始まったことじゃないんだけどさ……………
「はぁ…はぁ…ぎりぎり…セーフ……」
「むぐぅぅ〜〜! むぅううぅぅーーー!!」
町の手前でどうにかセラを捕獲。
歌えないよう口を布で縛り、野宿用の寝袋に放り込み運んでいる。
「ゼロぉ〜? 口だけ塞げばいいんじゃないのぉ?」
「……束縛…性癖?」
「ち・が・う!! 連れの口を塞ぎながら旅をする俺を、周囲の人達はどんな目で見る? それこそ妙な性癖の持ち主だと思われるだろ?」
「……納得」
「な〜んだぁ、そうだったのかぁ〜。 アタシはてっきり、ゼロがそういうプレイが好きなんだとばっかり…」
「なんだよ? そういうプレイって…」
ともかく宿を探す。
にしても……広い。
ウラノスなんて比にならない。
商業区域だけでも東・北・西の3つもある。
「こんなに広くする意味あるのか?」
「でもでもぉ、これだけ広いといろんなお店がありそうだよねぇ♪」
「まぁ確かに」
「………」
ん?
先程からルゥが静かだ。
「ルゥ、どうした?」
「……強い魔力…感じる」
「町に魔物がいるってことかい?」
「……たぶん」
「それならアタシも感じるけどぉ、別に珍しくないんじゃないかなぁ〜?」
「一理あるな。 これだけ広いんだ、魔物の1人や2人いてもおかしくないだろ?」
「……そう」
ていうか、ルゥも魔力探知できるんだ…。
「むぅううーーー!!」
「あぁコラコラ、暴れるなよセラ…」
寝袋が異常なまでにモゾモゾしている。
早いとこ宿を見つけないと、誘拐犯だと思われたら堪らん……。
「あ! ねぇねぇゼロぉ、あそこなんてどうかなぁ!?」
願いが叶ったのか、リムが宿を発見。
「お、良く見つけたなぁ……ってあれは違う!」
「どうしてぇ〜? ちゃんと泊まれるよぉ?」
「泊まれるんだったらどこでもいいってわけじゃない!」
リムの言う宿とは…今で言う『らぶほ』のようなもの。
「ねぇ〜んゼ〜ロぉ〜ん♪ 『アソコ』が『イイ』よぉ〜〜♪♪」
「妙なところを強調するな…」
「………」
利点といえば普通の宿より安いってとこだけ。
まぁ、そういう目的で利用しないのなら安上がりだけど……。
でもやはり入りづらい。
「……あなた…節約」
「正論だけどさぁ…」
「ほらほらぁ! 早く入らないと、セラがもっともっっと暴れちゃうよぉ?」
「むぐむぐむぐうううぅぅーー!!」
「う〜ん…」
確かにこのままだと…激しくうねるこの寝袋を見て、町の住人が俺を不審に思うかもしれない。
「はぁ……わかった、あそこに泊まろう」
「わぁ〜〜い♪」
「ただし! 『妙な真似』はするなよ?」
「それは約束できないよぉ〜〜♪」
「なっ!?」
「だってぇ…こういう場所に入るってことはぁ、『妙な真似』されてもイイってことだよねぇ?」
「ぐっ…屁理屈を……! ルゥ、きみからも何とか言ってやってくれ!!」
「……夜…楽しみ♪」
「ちょっ!?」
ハメられた……………
「俺に残された猶予は残りあと僅か…」
夜まで自由行動ということで各自解散。
セラにはルゥを監視役として付けておいた。
(先程既に裏切られたが、俺の中ではルゥの信用が最も高い)
「こりゃぁ…腹括るしかないか……」
3人の淫魔を相手にすると思うと……どうにも気が重くなる。
けどまぁ、それまでは自由なんだ。
『最後』になるかもしれないから、この間だけでもタップリ楽しんでおこう。
「そうだ、町で楽しむ前にアレを買っておかないとなぁ」
アレ…なんて意味深な言い回しをしてるけど、要は俺の命を繋ぐための大切な『精力剤』のこと。
生き残れる可能性が欠片でもあるなら、とことん足掻いてやるつもりだ。
寧ろこちらがアイツらを屈服させるぐらいの勢いで挑まないとダメだ。
だからそのためにも、『限界突破できるぐらいの精力剤』が必要になる。
無駄に広いこの町のことだ…きっと何処かにそんな薬があるはず!
「とは言っても、媚薬店だけでも数十店はあるぞ?」
思った通り、その手の店があるにはある。
しかし……予想以上に多い。
全て回っている時間は到底無い。
「う〜ん…こういう時は露店に頼った方がいいんだけど……」
ちゃんとした土地を持った店より路上で店を開いている出店の方が、意外にも掘り出し物を売っていることが多い。
しかし俺個人の意見としては、この選択肢をあまり推奨したくない。
なぜ……だって?
強いて言うなら『トラウマ』…かな。
ウラノスで『あの御方』と遭遇してしまった時から、俺はどうも露店に対して不信感を抱くようになってしまった。
全ての露店が魔物運営に見えてしまう……というのは言い過ぎだけど、とにかく露店は考えたくない。
「仕方ない、端の店から順にあたっていくか…」
薬探しであまり時間を掛けたくないので、ある程度の妥協にはこの際目を瞑る。
「媚薬店か…入るのは初めてだなぁ」
生きていく上で縁の無い店かと思ってたけど、まさか自分から入ることになるとは…。
はぁ…仕方ないよ、命には代えられないんだから。
ギィィィ………
ゆっくりと店の扉を開ける。
店内は思わずクラっとしてしまいそうな匂いで充満している。
「うっ…これは……」
さすが媚薬店…下半身がウズウズしてきた。
「にしても…薬以外にもいろいろ置いてあるんだなぁ」
それも良くわからない商品だが。
なになに………?
人間男性のペニスをリアルに再現!
商品名:『みなぎる男根バイブレーション』
当店オススメ商品なのじゃ!!!
……なのじゃ?
他には………
子供が欲しいけど彼のザーメンのキレが悪い……そんなあなたに!
商品名:『スペルマンD』
99,9999999%の実績は嘘ではないのじゃ!!!
……ないのじゃ??
ほ、他には………
セックスのモチベーションが低いと感じたことはありませんか?
商品名:『性魂爆発エキス』
これを使えば激しいプレイもお手軽に楽しめるのじゃ!!!
……楽しめるのじゃ???
………。
見てるだけで楽しいなぁ、ある意味。
「こういう場所なんだ、媚薬店って…」
変に感心してしまう俺。
………。
あれ、ちょっと待てよ?
最後に見たあの商品…どこかで見た覚えがある。
『性魂爆発エキス』…エキス…エキス……。
………。
あ………ああああああああああああああああ!!!???
こ、これは確か…ウラノスで『あの御方』から無理矢理購入させられたあの怪しいアイテム…!
これのせいで俺はセラと…。
「いや…お、落ち着け…落ち着け俺……」
そうだ…まだこのアイテムが『あの御方』の作ったものとは限らない。
商品名だけが被ってる可能性だってあるはず。
そう思い、俺はエキスの裏の詳細事項を確認する。
原材料:ダークスライム
ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………
と、ということは…この店って…まさか………
「おぉ、客が来ておったとは。 気付かなくてすまぬのう」
「あ……」
カウンターの奥から見知った顔が出てきた。
「む? おお! 誰かと思えばお主ではないか!!」
「ご、ご無沙汰してます…」
ウラノスで出会った、『あの御方』だった。
ルゥの言っていた強い魔力…この人の事だったか……!
「可愛い奴よのう…儂が恋しくて本店にまで押し掛けてくるとは…///」
「こ、ここ本店なんですか!?」
「うむ。 露店も好きじゃが、さすがに毎日野晒しはしんどいからのう」
「元気な時は各地で露店、疲れたらゾルアクア本店で店番…ってことですか?」
「そういうことになるのう」
年寄り臭い…とは死んでも言えない。
というか俺はつくづく運が悪い。
一番初めに入った店が、まさかこの人の本店だったなんて…。
「もしかすると、ここも空間が歪んでいるとか?」
「うむ、察しが良いのう。 お主の言う通りこの店は、魔物以外の者には見ることも入ることもできんようになっておる」
だけど俺は例外らしい。
「1月ぶりかのう? よもやこんなところまで訪ねて来るとは思わんかったぞい」
「た、たまたまですよ」
「ほぉ? 理由も無くたまたま媚薬店に入ってしまったと言うつもりかのう?」
「う…そ、それは……」
「ふふふ…素直にこの儂が目当てじゃと言えば良かろう♪」
「………」
ダメだ…完全に勘違いしていらっしゃる。
まぁ無理もない、端から見れば奇跡の再会だしなぁ…。
「この店に入って気分も高揚しておるのじゃろう? さぁ遠慮はいらん! お主のその凶悪凶暴な凶器を好きなだけ儂に突き刺すが良い! そしてびゅーびゅーと出しまくり、見事儂を孕ませてみせるのじゃ!!」
「あぁ…い、いや……」
中出しフィニッシュは確定なんですか?
とツッ込みたいところだけど、今はこの人と子作りしている余裕は無い。
夜に向けて少しでも体力を温存しておかなければならない。
そのためには……さぁこの状況をどう打開する?
下手に怒らせるのは得策じゃない。
………。
「その…店主…お話が……」
「む? なんじゃ改まって…」
「実は言うと…俺には…その……」
この作戦、あまり使いたくはなかったが…。
「俺には……3人の『妻』がいるんです」
「ほぉ、3人の妻とな? ………………な、なんじゃとおおおおおおおおおお!?」
時間差で衝撃を受ける人…初めて見た。
それより自分自身に嘘をつく…予想以上にダメージが大きい。
胸が…心がズキズキする。
「お、お主に…3人の妻がおる…じゃと?」
「はい、そうなんです…今夜も子作りを強要されていて……」
この部分はあながち間違いではない。
「そ、そうじゃったか…。 すまぬのう、危うくお主をブチ犯してしまうところじゃった…」
「い、いえ…わかっていただければ……」
ダメージの分ここは穏便に済みそうだ。
ブチ犯される心配も無くなった。
「詫びと言っては難じゃが、その子作り……儂も協力してやるのじゃ!」
「はい……えっ?」
協力?
まさか一緒にヤろうだなんて言わないよな?
「超強力な精力剤を調合してやろうと言うておるのじゃ。 無論、金など取らぬ!」
「は、はぁ…」
そういうことか、良かった…。
ってあれ?
超強力な精力剤の入手……当初の目的を無銭で達成してしまった。
「むむ? 浮かぬ顔をしてどうしたのじゃ?」
「えっと…怒らないんですか?」
「何故じゃ?」
「ほ、ほら…あなたに会いに来たと勘違いをさせてしまって……」
「ふむ。 正直なところ今も儂は…お主をブチ犯してヤりたいと思っておる」
「………」
「本店の場所を知らぬお主が偶然この町に来て、そして偶然この店に入ってきたのじゃ。 さすがの儂も運命というものを信じてしまったぞい…」
「そ、それは俺も同感です」
確かにこうも偶然が重なると、俺も運命とやらを信じたくなってくる。
「儂にとって魔物が増えるということは、何よりも喜ばしいことじゃ」
「………」
「お主の子種を一滴残らず搾り尽くしてやりたいところじゃが、儂は…お主を慕う娘達を裏切ることはできぬ……」
「店主……」
肩をすぼめてしまうロリ店主。
ヤバイ…なんかこの人が急に可哀想に見えてきた……。
「運命とは皮肉なものじゃ…」
返す言葉も無い。
「じゃが…いつまでも落ち込んでいては覇王の名が廃る……。 先に申した精力剤…調合して後程届けさせよう」
「あ、ありがとうございます」
「うむ。 またいずれ会うことになるかも知れぬが、その時は……儂らはただの店主と客じゃ。 私情を挟むことは許さぬぞ?」
「は、はい…」
特別な関係になった覚えは無いんだけどなぁ…。
「ほれ、早う行くのじゃ! 儂の気が変わらん内にのう!!」
「お、お世話になりました!」
一瞥して店を後にする俺。
………。
不思議とまた出会ってしまいそうな予感を胸に……………
ゼロン退席後の媚薬店にて。
「むむむむ…勿体ないことをしてしまったのじゃ……」
薬を調合しながらブツブツと呟くロリっ娘。
「あの場は格好良く身を引いたが…むむむ…どうにも後味が悪いのう……」
良くわからない素材を巨大鍋に放り込む。
「味見だけでもするべきじゃったかのう…?」
グツグツと煮立った鍋を豪快にかき回す。
「次に会う時は……問答無用で突き刺してもらうのじゃあああ!!!」
次回の出演に向けて意気込む店主。
遠くでゼロンが悪寒を感じたのは、それとほぼ同時のことだった。
「やれやれ…」
町で遊ぶ元気を失った俺は、日が沈む前に宿?へ戻った。
ダークプリーストの店員曰く『ウォーターベット』なるものに体を埋める。
(ベットには10人まで乗れるらしくかなり広い)
まだ誰も戻っていない。
「届けさせるって言ってたけど、良く考えたら…一体誰が運んでくるんだろ?」
まぁそんなことはどうでもいいか。
「あの人の薬だ…あいつらに搾り尽くされて死ぬことはなくなるだろうな」
店主の作る媚薬は怪しいものばかりだが、その分効果は期待できる。
店主の厚意に感謝感謝。
「後は薬が届くのを待つだけか…」
営みは夜に始まると言っておいたので、それまでには送られてくると思う。
いや、送ってくれないと非常に困る。
「………」
『逃げる』という選択肢は無い。
でも逃げようと思えば逃げられる。
何故逃げないのかって?
それはまぁ……男の責任ってやつかな?
セラとはアイドルとそのマネージャーという関係にある。
彼女が有名になる前に、マネージャーである俺が辞職するわけにはいかない。
あまりにも無責任だからだ。
ルゥとは特別な契約を交わしたわけではない。
だけど何と言うか…出来る限り一緒にいてやりたい。
放っておけない妹みたいな存在かな。
リムは……。
………。
うん、特になし。
強いて言うなら、正しい性教育が終わるまで絶対に手放せない変態エロ娘ってとこ。
「………」
3人と旅をするのは楽しい。
苦痛だと思ったことは1度もない。
この旅がいつまでも続けばいい…とさえ思ったこともある。
でもねぇ……
たまにある彼女達の性欲解消の矛先が、全て俺に来るのもまた事実。
今回なんてまさにそうだ。
「zzz…zzz……」
まぁ俺で満足してくれるのなら文句は言わない。
一般市民に害が及ばなければそれでいい。
………。
はぁ…魔物の世話は大変だ……。
コンコン……
「zzz…z…ん…?」
部屋の扉を叩く音。
あいつらが帰ってきたかな?
いや、わざわざノックなんてしないか。
きっと誰かが薬を届けに来てくれたんだろう。
「ふぁぁ〜……はぁぃ、今開けます」
ゆっくりと扉を開ける。
そして部屋の前に立っていたのは………
「あ……」
「こんばんわ、ウェッジ配達の者だが……お客さんが例のお得意様かい?」
第一印象は美人。
「バフォメットの店主が受取人の名前を聞き忘れたと言ってね。 この媚薬、お客さん宛で間違いないかい?」
「あ…はい、間違いないです」
「そうかい、人違いじゃなくて良かったよ」
そしてほんの一瞬驚いた。
「ふ〜ん…なるほどね……」
「あの…俺の顔に何か?」
「おっと失礼。 人の顔をあまりジロジロと見るものではないな」
「あぁいえ、それは構いませんけど…」
美人に驚いたわけじゃない。
「すまないね。 あの店主の心を射止めた男を、どうしても間近で見てみたくてね」
「は、はぁ…」
「頷けるよ。 私から見てもお客さん、いい男だからね」
「いやぁ、そんなことは…」
「謙遜しなさんな。 自信を持っていいと思うんだが?」
「俺なんてまだまだですよ…」
「はっはっはっ! 謙遜するところも、いい男の条件って言うからね!」
「うっ……///」
「気に入ったよ、お客さん。 そこで、だ……」
「は、はい?」
「その薬の効果、夜の本番前に……」
配達用作業服を脱ぎ捨てる。
「私で…試してみないかい……?」
「え…ええ!?」
急に妖艶な笑みを見せたかと思うと、彼女は2本の前足で俺をベットへと突き飛ばす。
「ぐっ……!」
「レイナード社長がね、早く身を固めろってうるさいんだよ…」
髪留めを外しながら、こちらへゆっくりと歩み寄ってくる。
彼女は………『ケンタウロス』。
『ケンタウロス』
プライドの非常に高い種族。
その反面、好色な者も多い。
自ら率先して人間と共存する者も少なくない。
「こう見えて私は処女なんだ…」
「っ……」
「私の純潔……もらってくれるかい?」
そう言うと、彼女は薬の入ったビンを一気に飲み干す。
「ちょっ!? なにして……んぐっ!?」
「ん…んん……」
飲んではいなかった。
彼女は薬を口に含んだまま俺とキスをする。
口移しだ。
「んっ…む…う……」
「んぐ…むぐ…んくっ……!」
ドロリと粘着性の高い液体が、彼女の甘い唾液と共に俺の喉を伝う。
「んく…ごくっ…んく……ぷはあ!!」
「はぁ…はぁ……どうだい…飲みやすかっただろう?」
「お、おかげさまで…」
「私も少し飲んでしまったよ…少量だが…もうアソコが疼いて…堪らないよ……///」
「じゃぁ…大量に飲んだ俺は一体……うっ…ぐおお!!??」
肉棒が破裂したかのような錯覚に陥る。
「こ、これが…お前さんの……///」
「ぐっ…うぅ……」
通常の2倍は膨らんでいるであろう俺のペニスから脈動の一部始終が伝わってくる。
先端からは既に半透明の種汁が染み出ている。
「う…がぁ……」
「薬の効果もあるんだろうけど…それにしたって…大きすぎやしないかい……?」
く、苦しい…。
今にも爆発してしまいそうだ…。
「苦しそうだね…私が今…楽にしてやるよ……///」
肥大化したそれを、彼女はゆっくりと撫で始める。
「この『化け物』が…私の中に入り込むのかと思うと……ふふっ♪」
自らの涎で俺のペニスの滑りを良くする。
「しっかり下準備しとかないと…こっちが痛い思いをすることになるからね……///」
「ぐ…うぅ…がっ……!」
「お前さんの気が済むまで、好きなだけ出すがいいさ。 ただし…私の中に……ね♪」
そう言うと彼女は、馬乗りの状態でペニスを自分の秘所にあてがう。
馬だけに……馬乗り?
………。
何でもありません…。
あぁそんなことより…だ、出したい……
この苦しみから…一刻も早く解放されたい……
「後ろから突かれるのは、さすがに怖いからね……前の穴で…勘弁しておくれよ……///」
「ぐっ…」
どこでもいいから出したい……
「んっ…あぁ…ふ…んん……!」
初めての痛みを恐れず、彼女は巨大な逸物を奥へ奥へと誘う。
「ぐっ…かはっ!?」
彼女が苦しそうに息を荒げると同時に、俺のドーピングペニスは根本までヌプリと呑み込まれた。
「あ、はっ…はぁ……まさか…全部入っちまうとはねぇ…はぁ…自分でも、驚きだよ……」
「うっ…っぐぅ!」
………。
彼女の声は、もはや俺の耳には届かない。
「ゆっくり動いておくれ…お前さ…ん? ひっ!?」
「がああ…ぐっ…おおお……!!」
「ちょ、ちょいとお前さ……ひぐっ!?」
相手の痛みなんて関係無い……
今はもう……自身の子種を吐き出すことしか頭にない。
「ひっ…あぁ…!? はっ…んぐ……あが!?」
目の前の女に…腹が破裂するほど…出してやりたい……
「こ…こん…な…はぐっ!? は…げしく……ひぐっ!」
仮に女が俺の子を孕もうが関係ない…
この女の穴という穴に…俺の子種を…一滴残らず注ぎ込んでやりたい…
「な…中が…あぐっ……こ、壊れ…ちまう……ひぎぃ!?」
構わない…
誘ってきたのは…この女だ…
壊れるまで…突き上げてやる…
「ひぐっ!? はぁ…はぁ…お前さん…あぐ…! はぁ…どうして…こんな……」
「がぁ…ぐぅぅ……!」
「あぅっ!?」
先端で子宮を押し上げる。
亀頭の半分は既に子宮口を突破している。
これで…準備は整った………
ビグン!!!
「っ!?」
「がぁぁぁぁ!!」
大きな脈動と同時に、こじ開けた子宮口から数億数兆の精子が一斉に飛び出す。
ごびゅ…ごぶっ……ごぷん…ごぷん…ごぷん……………
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!??」
一匹一匹が非常に凶暴化している精子。
卵を求めて彼女の子宮を泳ぎ回る。
ごぷっ…ごぷっ…ごぷっ………
止まらない射精。
確実に孕ませるには十分の量だ。
「ぁぁ……ぅ…ぁぁぁ……///」
先程までの気丈さはどこへやら…
だらしなく舌を垂らし、視線は宙を泳いでいる。
「ぐっ…が……」
ヌポンっ! ピュグッ……ゴポリ………
ようやく出し終え、女の穴から化け物を引き抜く。
ドロぉ〜〜〜………
収まり切らなかったザーメンが逆流する。
「ぅぅ…ぁぁ゛……」
完全に気をヤってしまった女。
………
まだ…まだだ……
足りない…まだ…出し足りない……
ぐぷっ!!
「ぅ…ぁぁ……?」
横向きにベットへ倒れ込んでいる女の穴に、再び化け物を侵入させる。
「ぅぁ…ぅぅ……」
意識が殆ど飛んでしまっている女からは、最初の頃の反応は返ってこない。
「ぐぅ…があああ……!」
しかしそれでも俺は…腰を振り続ける……………
「うぅ…マネージャーひどいっすよぉ……」
「……なぜ?」
「手っ取り早く知名度を上げるには、こういう大都市で実際に歌うのが一番なんすよ!?」
「ゼロにはゼロの考えがあるんじゃないかな〜?」
「わかんないっす…」
日が沈んだのを確認し、魔物3人はゼロンのいる宿?に直行する。
「そんなに気を落とさないでよぉ、セ〜ラ♪」
「うぅ……」
「これからゼロのこと…好き放題できるんだよ〜?」
「そ、そうっすね…こうなったらこの憤り……全部マネージャーにぶつけるっす!!」
「うんうん♪ それがいいよぉ〜♪」
「……それ…八つ当たり」
ゼロンをどのように犯し、どうやって搾り取るかを3人で話し合いながら歩く。
………。
そしてご到着。
「あぁ〜んもう着いちゃったよぉ〜」
「結局、誰が最初にマネージャーとヤるか…決まらなかったっすねぇ」
「……一緒に…ヤる…3人で」
「おお! それは名案っす!」
「さっすがルゥちゃん♪ あったまイイ〜!」
「………」
ルゥは思う。
少し考えれば誰でも考え付くだろうと。
「じゃぁアタシはゼロの口を塞ぐから…セラはああして…ルゥちゃんはこうしてぇ……♪」
「了解っす!」「……了解」
段取りの確認も済ませた。
同時にゼロンのいる部屋(プレイルーム)の前まで来る。
「……準備…OK?」
全員無言で頷く。
「それじゃ…突入っすよぉ……!」
セラを先頭にゆっくり扉を開ける。
そして………
「「「……………!!!」」」
3人は見た。
見知らぬケンタウロスの女に、夢中で種を植え付けるゼロンの姿を。
いつも以上に凶悪なモノで……。
「………」
「………」
「………」
3人は動けない。
いつも温厚なゼロンが…まさか私達以外の女を犯しているなんて……。
「ぐっ! ああああ…!!」
ぼびゅ……ぶばっ!! ぶびゅっ…ごぶ…ごぶ…ごぶ………
「ぅあぁ……あへ〜〜………///」
大量の……おぞましい程大量の射精。
出されている女の目には既に精気が宿っていない。
「ま、まねー…じゃー?」
「……凶暴化…主…危険」
だが目の前にいるのは間違いなくゼロン。
近づくのはあまりにも危険と判断し、セラとルゥはその場を動かない。
いや………動けなかった。
「はぅ〜ん♪ ゼ〜ロぉ〜ん……///」
強烈な雄の匂いにあてられたか、それとも凶悪な肉棒を見て正気を失ったのか…リムは生殖に勤しむゼロンへゆっくりと歩み寄る。
「リム!? あ、危ないっすよ!?」
「あぅ〜ん……///」
「……反応…なし」
「だ、だめっすよリム!!」
リムを止めようと駆け出すセラ。
が………
「リム! 戻ってくるっす! 今のマネージャーは危険だと……ひゃっ!?」
豪快にすっころぶ。
そして空中で一回転しながらボフっとベットに体を打ち付ける。
「うぅ…い、痛いっす……」
「……セラ…危険!」
「へっ?」
幸か不幸か…セラの目の前にはゼロンの逸物がそびえ立つ。
「っ……!?」
これが…マネージャーの……!?
興奮と恐怖で言葉が出ない。
そして………
「がぅ…ぐぅぅ……!」
「マ、マネージャー? お、落ち着いて話を………がぼっ!!??」
ゼロンはセラの口に、強烈な臭いを放つ巨根を無理矢理くわえ込ませる。
「んぐぅ……んぼ!? んぶっ…ぅぇぇ゛……」
頭を両腕でガッチリと抑え込まれ逃げられない。
「ぇぇ゛…ぇぅ……おご!? ぇう! んぐ…ぇぼぉ……!?」
ゼロンはセラの頭を激しく前後に振る。
喉に亀頭が引っ掛かる。
その度に迫り上がる吐き気を必死に堪える。
「がぼっ! おごぉ…んご!? んぼっがぼっがぼっがぽっ!?」
口を塞がれ呼吸もままならないセラ。
「ごっぽ…ん…ぶっ…ぼ…ぇふ! ………んんんんんんん!?」
どぶっ…ごぱ!! ぶぱっ! ごびゅっ…ごぶ…ごぷ…ごぶ………
喉奥でペニスが大きく脈動し、胃に直接ザーメンが注ぎ込まれる。
「っ……ごっ…っ…っ…っ……!?」
ドロドロと粘ついたザーメンをゴクゴクと飲まされる。
ズルル………
「げっ…えほ…げぽ……うぅ…ぅぇぇぇ゛……」
ペニスが引き抜かれると同時に激しくむせ返る。
「ぅ…ぇぇ……」
歌うための…大切な大切な喉を…乱暴に犯された……。
本来なら万死に値する行為だ。
しかし……ぐったりとベットに倒れ込むセラの表情は、どこか満更でもないように見える。
「ぐっ…ぐぅぅ……!」
ゼロンは止まらない。
気絶しかけのセラの股を強引に開き、ピンク色の小さな割れ目から化け物を侵入させる。
グっ……グプリ……!
「ぅ…ぁぁ〜〜///」
既にセラの瞳孔は上を向いてしまっている。
それでもゼロンは腰を打ち続ける。
「セラばっかり…ズルイよぉ〜……///」
とうとう我慢しきれず、リムは腰を振るゼロンに口づける。
「んっ…ちゅぷ…あむ……れろ……///」
「…っ……」
その光景を眺めているルゥにも変化が。
「……んっ…///」
自分のアソコが濡れ始めていることに気付く。
「……んっ…んん……」
そして………
「……あ…あな…た……///」
骸骨の少女も、ゆっくりとゼロンに歩み寄っていく……………
「………うあああああああ!?」
ベットから飛び起きる俺。
「はぁ…はぁ……」
恐ろしい夢を見た…。
俺が3人を…いや、もう1人いたかな……?
とにかく俺が連れの皆を犯し尽くす…そんな夢。
「よ、良かった…夢かぁ……」
額に滲む汗を拭う。
犯されることはあっても、俺がみんなを犯すことなんて…まずないだろ。
「もう朝か…」
窓からは日差しと、人々の騒がしい声が聞こえてくる。
「んん? そういえば…」
どうも昨日の夕方頃からの記憶が曖昧だ。
確か宿?に戻って…それから薬を届けてもらって…それからぁ……。
いや、そもそも何のための薬だったっけか?
う〜ん……。
………。
あっ! そうだ、夜に備えての精力剤だったな。
そうそう…それでその後、配達の美人さんに無理矢理薬を飲まされたんだ。
そして…そして………ん?
やはりこの辺りからの記憶が無い。
「こうやって生きてるってことは、どうやら無事に乗り越えたみたいだな…俺」
腰と頭が若干痛い気もするけど、これはこれでまったくの許容範囲。
「そうだ、みんなを起こさないと…」
そう思いベットへと目を移す。
そこには……
「………んなあああああああ!?」
ザーメンまみれの魔物4人が無惨にも横たわっていた。
そういえば部屋中、むせ返るほど濃厚な臭いで充満している。
「こ、これ…は……?」
ルゥと配達美人さんは、ザーメンでできた池に体を溺れさせている。
セラは…顔中にザーメンをへばり付かせ、舌を突きだし、半分白目を剥いている。
リムに至っては……紫色の体全体が、黄ばんだザーメンで全身を包み込まれている。
「まさか…これ……俺が………?」
まさか…ね。
いくら薬に頼ったとはいえ、この惨状を俺が引き起こしたとは考えづらい。
いや…そうであってほしい。
「……ん?」
リムの亡骸?付近の床に、精液をインク代わりに何かが書かれている。
「これは……メッセージ?」
近くに寄って書かれている文字を確認する。
きっとこれで…真犯人を暴ける!
『一生ゼロについていきます♪ 魔物一同より ゼロンへ』
俺かああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………………
「サリバンさん、仕事の方は大丈夫なんですか? 俺の旅について来る必要なんて…」
「『さん』は止しとくれよ。 こう見えても私はけっこう若いんだ。 サリィと呼んどくれ」
「あ、はい」
「仕事の心配はしなさんな。 会社には『産休』と言ってあるからね」
「さ、産休!?」
「ははっ! 冗談さ! 半分ね」
「は、半分!?」
ゾルアクアを出発後、宛もなく広い草原を歩く俺一行。
サリィさん…いや、サリィが成り行きで同行することになった。
「なら、ウチも産休っすね!」
「どうして?」
「マネージャーがあれだけ出したんすから、きっとできちゃってるっすよぉ♪」
「お、おいおい…冗談だよな?」
「さぁ? どうっすかねぇ〜♪」
「なんでそんな嬉しそうなんだよ…?」
「どの道ウチは芸能活動を一時中止する必要があるっす。 マネージャーが激しくするから…喉を少し痛めてしまったっす!」
「そ、それは謝る…」
覚えていないとはいえ、俺の犯した罪はそこそこ?重いらしい。
「セラとサリィが産休ならアタシもぉ〜♪」
「お前は無理だって…」
「アタシだって子供ぐらい産めるよぉ?」
「それを言うなら分裂だろ?」
「ふえ? そうなのぉ?」
やれやれ…。
「……あなた」
「ルゥ…産休ネタはもう止してくれ……」
「……残念」
仲間が増えた。
ケンタウロスのサリィ。
かなりまともな人みたいで、正直安心した。
「お前さん、子供の名前…どうするつもりだい?」
「ええ!?」
………。
まとも……なのかな?
俺の旅は終わらない
「だ、大都市っすかああ!?」
「セ、セラ……?」
「行きたいっす! いや…絶対に行くべきっす!!」
「どうしたんだよ? 急に…」
「どうしたもなにも! 名を売るチャンスっすよマネージャー!」
「あぁ、そういうことね…」
「そいえばセラってアイドル目指してるんだったねぇ」
「……あい…どる?」
「大都市での熱唱を通して、一気に知名度UP狙うっすよぉ〜〜!!」
バッサバッサと先を行くセラ。
「あっ!? お、おい!」
「……猪突猛進」
「青春してるよねぇ〜セラって♪」
セラが青春なら、魔物に囲まれて旅している俺は一体……?
「なに呑気なこと言ってるんだよ!? 大都市の真ん真ん中でセラに熱唱されたらどうなるか…!」
「男が寄ってくるだけでしょ〜?」
「だからそれが問題なんだよ!」
「あ、そっか」
人間と魔物では、起こる問題に対しての危機感がまるで違う。
「わかったら早く追いかけよう!」
「そだねぇ〜♪」
今は一刻も早くセラを捕獲しなければ……!
「……あなた」
「ん、なんだい?」
「……あいどる…なに?」
「ルゥ…それは後でゆっくり教えてあげるから!!」
急ぐ旅でもないのに、なぜか全力で草原を走り抜ける俺一行。
まぁ、慌ただしいのは今に始まったことじゃないんだけどさ……………
「はぁ…はぁ…ぎりぎり…セーフ……」
「むぐぅぅ〜〜! むぅううぅぅーーー!!」
町の手前でどうにかセラを捕獲。
歌えないよう口を布で縛り、野宿用の寝袋に放り込み運んでいる。
「ゼロぉ〜? 口だけ塞げばいいんじゃないのぉ?」
「……束縛…性癖?」
「ち・が・う!! 連れの口を塞ぎながら旅をする俺を、周囲の人達はどんな目で見る? それこそ妙な性癖の持ち主だと思われるだろ?」
「……納得」
「な〜んだぁ、そうだったのかぁ〜。 アタシはてっきり、ゼロがそういうプレイが好きなんだとばっかり…」
「なんだよ? そういうプレイって…」
ともかく宿を探す。
にしても……広い。
ウラノスなんて比にならない。
商業区域だけでも東・北・西の3つもある。
「こんなに広くする意味あるのか?」
「でもでもぉ、これだけ広いといろんなお店がありそうだよねぇ♪」
「まぁ確かに」
「………」
ん?
先程からルゥが静かだ。
「ルゥ、どうした?」
「……強い魔力…感じる」
「町に魔物がいるってことかい?」
「……たぶん」
「それならアタシも感じるけどぉ、別に珍しくないんじゃないかなぁ〜?」
「一理あるな。 これだけ広いんだ、魔物の1人や2人いてもおかしくないだろ?」
「……そう」
ていうか、ルゥも魔力探知できるんだ…。
「むぅううーーー!!」
「あぁコラコラ、暴れるなよセラ…」
寝袋が異常なまでにモゾモゾしている。
早いとこ宿を見つけないと、誘拐犯だと思われたら堪らん……。
「あ! ねぇねぇゼロぉ、あそこなんてどうかなぁ!?」
願いが叶ったのか、リムが宿を発見。
「お、良く見つけたなぁ……ってあれは違う!」
「どうしてぇ〜? ちゃんと泊まれるよぉ?」
「泊まれるんだったらどこでもいいってわけじゃない!」
リムの言う宿とは…今で言う『らぶほ』のようなもの。
「ねぇ〜んゼ〜ロぉ〜ん♪ 『アソコ』が『イイ』よぉ〜〜♪♪」
「妙なところを強調するな…」
「………」
利点といえば普通の宿より安いってとこだけ。
まぁ、そういう目的で利用しないのなら安上がりだけど……。
でもやはり入りづらい。
「……あなた…節約」
「正論だけどさぁ…」
「ほらほらぁ! 早く入らないと、セラがもっともっっと暴れちゃうよぉ?」
「むぐむぐむぐうううぅぅーー!!」
「う〜ん…」
確かにこのままだと…激しくうねるこの寝袋を見て、町の住人が俺を不審に思うかもしれない。
「はぁ……わかった、あそこに泊まろう」
「わぁ〜〜い♪」
「ただし! 『妙な真似』はするなよ?」
「それは約束できないよぉ〜〜♪」
「なっ!?」
「だってぇ…こういう場所に入るってことはぁ、『妙な真似』されてもイイってことだよねぇ?」
「ぐっ…屁理屈を……! ルゥ、きみからも何とか言ってやってくれ!!」
「……夜…楽しみ♪」
「ちょっ!?」
ハメられた……………
「俺に残された猶予は残りあと僅か…」
夜まで自由行動ということで各自解散。
セラにはルゥを監視役として付けておいた。
(先程既に裏切られたが、俺の中ではルゥの信用が最も高い)
「こりゃぁ…腹括るしかないか……」
3人の淫魔を相手にすると思うと……どうにも気が重くなる。
けどまぁ、それまでは自由なんだ。
『最後』になるかもしれないから、この間だけでもタップリ楽しんでおこう。
「そうだ、町で楽しむ前にアレを買っておかないとなぁ」
アレ…なんて意味深な言い回しをしてるけど、要は俺の命を繋ぐための大切な『精力剤』のこと。
生き残れる可能性が欠片でもあるなら、とことん足掻いてやるつもりだ。
寧ろこちらがアイツらを屈服させるぐらいの勢いで挑まないとダメだ。
だからそのためにも、『限界突破できるぐらいの精力剤』が必要になる。
無駄に広いこの町のことだ…きっと何処かにそんな薬があるはず!
「とは言っても、媚薬店だけでも数十店はあるぞ?」
思った通り、その手の店があるにはある。
しかし……予想以上に多い。
全て回っている時間は到底無い。
「う〜ん…こういう時は露店に頼った方がいいんだけど……」
ちゃんとした土地を持った店より路上で店を開いている出店の方が、意外にも掘り出し物を売っていることが多い。
しかし俺個人の意見としては、この選択肢をあまり推奨したくない。
なぜ……だって?
強いて言うなら『トラウマ』…かな。
ウラノスで『あの御方』と遭遇してしまった時から、俺はどうも露店に対して不信感を抱くようになってしまった。
全ての露店が魔物運営に見えてしまう……というのは言い過ぎだけど、とにかく露店は考えたくない。
「仕方ない、端の店から順にあたっていくか…」
薬探しであまり時間を掛けたくないので、ある程度の妥協にはこの際目を瞑る。
「媚薬店か…入るのは初めてだなぁ」
生きていく上で縁の無い店かと思ってたけど、まさか自分から入ることになるとは…。
はぁ…仕方ないよ、命には代えられないんだから。
ギィィィ………
ゆっくりと店の扉を開ける。
店内は思わずクラっとしてしまいそうな匂いで充満している。
「うっ…これは……」
さすが媚薬店…下半身がウズウズしてきた。
「にしても…薬以外にもいろいろ置いてあるんだなぁ」
それも良くわからない商品だが。
なになに………?
人間男性のペニスをリアルに再現!
商品名:『みなぎる男根バイブレーション』
当店オススメ商品なのじゃ!!!
……なのじゃ?
他には………
子供が欲しいけど彼のザーメンのキレが悪い……そんなあなたに!
商品名:『スペルマンD』
99,9999999%の実績は嘘ではないのじゃ!!!
……ないのじゃ??
ほ、他には………
セックスのモチベーションが低いと感じたことはありませんか?
商品名:『性魂爆発エキス』
これを使えば激しいプレイもお手軽に楽しめるのじゃ!!!
……楽しめるのじゃ???
………。
見てるだけで楽しいなぁ、ある意味。
「こういう場所なんだ、媚薬店って…」
変に感心してしまう俺。
………。
あれ、ちょっと待てよ?
最後に見たあの商品…どこかで見た覚えがある。
『性魂爆発エキス』…エキス…エキス……。
………。
あ………ああああああああああああああああ!!!???
こ、これは確か…ウラノスで『あの御方』から無理矢理購入させられたあの怪しいアイテム…!
これのせいで俺はセラと…。
「いや…お、落ち着け…落ち着け俺……」
そうだ…まだこのアイテムが『あの御方』の作ったものとは限らない。
商品名だけが被ってる可能性だってあるはず。
そう思い、俺はエキスの裏の詳細事項を確認する。
原材料:ダークスライム
ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………
と、ということは…この店って…まさか………
「おぉ、客が来ておったとは。 気付かなくてすまぬのう」
「あ……」
カウンターの奥から見知った顔が出てきた。
「む? おお! 誰かと思えばお主ではないか!!」
「ご、ご無沙汰してます…」
ウラノスで出会った、『あの御方』だった。
ルゥの言っていた強い魔力…この人の事だったか……!
「可愛い奴よのう…儂が恋しくて本店にまで押し掛けてくるとは…///」
「こ、ここ本店なんですか!?」
「うむ。 露店も好きじゃが、さすがに毎日野晒しはしんどいからのう」
「元気な時は各地で露店、疲れたらゾルアクア本店で店番…ってことですか?」
「そういうことになるのう」
年寄り臭い…とは死んでも言えない。
というか俺はつくづく運が悪い。
一番初めに入った店が、まさかこの人の本店だったなんて…。
「もしかすると、ここも空間が歪んでいるとか?」
「うむ、察しが良いのう。 お主の言う通りこの店は、魔物以外の者には見ることも入ることもできんようになっておる」
だけど俺は例外らしい。
「1月ぶりかのう? よもやこんなところまで訪ねて来るとは思わんかったぞい」
「た、たまたまですよ」
「ほぉ? 理由も無くたまたま媚薬店に入ってしまったと言うつもりかのう?」
「う…そ、それは……」
「ふふふ…素直にこの儂が目当てじゃと言えば良かろう♪」
「………」
ダメだ…完全に勘違いしていらっしゃる。
まぁ無理もない、端から見れば奇跡の再会だしなぁ…。
「この店に入って気分も高揚しておるのじゃろう? さぁ遠慮はいらん! お主のその凶悪凶暴な凶器を好きなだけ儂に突き刺すが良い! そしてびゅーびゅーと出しまくり、見事儂を孕ませてみせるのじゃ!!」
「あぁ…い、いや……」
中出しフィニッシュは確定なんですか?
とツッ込みたいところだけど、今はこの人と子作りしている余裕は無い。
夜に向けて少しでも体力を温存しておかなければならない。
そのためには……さぁこの状況をどう打開する?
下手に怒らせるのは得策じゃない。
………。
「その…店主…お話が……」
「む? なんじゃ改まって…」
「実は言うと…俺には…その……」
この作戦、あまり使いたくはなかったが…。
「俺には……3人の『妻』がいるんです」
「ほぉ、3人の妻とな? ………………な、なんじゃとおおおおおおおおおお!?」
時間差で衝撃を受ける人…初めて見た。
それより自分自身に嘘をつく…予想以上にダメージが大きい。
胸が…心がズキズキする。
「お、お主に…3人の妻がおる…じゃと?」
「はい、そうなんです…今夜も子作りを強要されていて……」
この部分はあながち間違いではない。
「そ、そうじゃったか…。 すまぬのう、危うくお主をブチ犯してしまうところじゃった…」
「い、いえ…わかっていただければ……」
ダメージの分ここは穏便に済みそうだ。
ブチ犯される心配も無くなった。
「詫びと言っては難じゃが、その子作り……儂も協力してやるのじゃ!」
「はい……えっ?」
協力?
まさか一緒にヤろうだなんて言わないよな?
「超強力な精力剤を調合してやろうと言うておるのじゃ。 無論、金など取らぬ!」
「は、はぁ…」
そういうことか、良かった…。
ってあれ?
超強力な精力剤の入手……当初の目的を無銭で達成してしまった。
「むむ? 浮かぬ顔をしてどうしたのじゃ?」
「えっと…怒らないんですか?」
「何故じゃ?」
「ほ、ほら…あなたに会いに来たと勘違いをさせてしまって……」
「ふむ。 正直なところ今も儂は…お主をブチ犯してヤりたいと思っておる」
「………」
「本店の場所を知らぬお主が偶然この町に来て、そして偶然この店に入ってきたのじゃ。 さすがの儂も運命というものを信じてしまったぞい…」
「そ、それは俺も同感です」
確かにこうも偶然が重なると、俺も運命とやらを信じたくなってくる。
「儂にとって魔物が増えるということは、何よりも喜ばしいことじゃ」
「………」
「お主の子種を一滴残らず搾り尽くしてやりたいところじゃが、儂は…お主を慕う娘達を裏切ることはできぬ……」
「店主……」
肩をすぼめてしまうロリ店主。
ヤバイ…なんかこの人が急に可哀想に見えてきた……。
「運命とは皮肉なものじゃ…」
返す言葉も無い。
「じゃが…いつまでも落ち込んでいては覇王の名が廃る……。 先に申した精力剤…調合して後程届けさせよう」
「あ、ありがとうございます」
「うむ。 またいずれ会うことになるかも知れぬが、その時は……儂らはただの店主と客じゃ。 私情を挟むことは許さぬぞ?」
「は、はい…」
特別な関係になった覚えは無いんだけどなぁ…。
「ほれ、早う行くのじゃ! 儂の気が変わらん内にのう!!」
「お、お世話になりました!」
一瞥して店を後にする俺。
………。
不思議とまた出会ってしまいそうな予感を胸に……………
ゼロン退席後の媚薬店にて。
「むむむむ…勿体ないことをしてしまったのじゃ……」
薬を調合しながらブツブツと呟くロリっ娘。
「あの場は格好良く身を引いたが…むむむ…どうにも後味が悪いのう……」
良くわからない素材を巨大鍋に放り込む。
「味見だけでもするべきじゃったかのう…?」
グツグツと煮立った鍋を豪快にかき回す。
「次に会う時は……問答無用で突き刺してもらうのじゃあああ!!!」
次回の出演に向けて意気込む店主。
遠くでゼロンが悪寒を感じたのは、それとほぼ同時のことだった。
「やれやれ…」
町で遊ぶ元気を失った俺は、日が沈む前に宿?へ戻った。
ダークプリーストの店員曰く『ウォーターベット』なるものに体を埋める。
(ベットには10人まで乗れるらしくかなり広い)
まだ誰も戻っていない。
「届けさせるって言ってたけど、良く考えたら…一体誰が運んでくるんだろ?」
まぁそんなことはどうでもいいか。
「あの人の薬だ…あいつらに搾り尽くされて死ぬことはなくなるだろうな」
店主の作る媚薬は怪しいものばかりだが、その分効果は期待できる。
店主の厚意に感謝感謝。
「後は薬が届くのを待つだけか…」
営みは夜に始まると言っておいたので、それまでには送られてくると思う。
いや、送ってくれないと非常に困る。
「………」
『逃げる』という選択肢は無い。
でも逃げようと思えば逃げられる。
何故逃げないのかって?
それはまぁ……男の責任ってやつかな?
セラとはアイドルとそのマネージャーという関係にある。
彼女が有名になる前に、マネージャーである俺が辞職するわけにはいかない。
あまりにも無責任だからだ。
ルゥとは特別な契約を交わしたわけではない。
だけど何と言うか…出来る限り一緒にいてやりたい。
放っておけない妹みたいな存在かな。
リムは……。
………。
うん、特になし。
強いて言うなら、正しい性教育が終わるまで絶対に手放せない変態エロ娘ってとこ。
「………」
3人と旅をするのは楽しい。
苦痛だと思ったことは1度もない。
この旅がいつまでも続けばいい…とさえ思ったこともある。
でもねぇ……
たまにある彼女達の性欲解消の矛先が、全て俺に来るのもまた事実。
今回なんてまさにそうだ。
「zzz…zzz……」
まぁ俺で満足してくれるのなら文句は言わない。
一般市民に害が及ばなければそれでいい。
………。
はぁ…魔物の世話は大変だ……。
コンコン……
「zzz…z…ん…?」
部屋の扉を叩く音。
あいつらが帰ってきたかな?
いや、わざわざノックなんてしないか。
きっと誰かが薬を届けに来てくれたんだろう。
「ふぁぁ〜……はぁぃ、今開けます」
ゆっくりと扉を開ける。
そして部屋の前に立っていたのは………
「あ……」
「こんばんわ、ウェッジ配達の者だが……お客さんが例のお得意様かい?」
第一印象は美人。
「バフォメットの店主が受取人の名前を聞き忘れたと言ってね。 この媚薬、お客さん宛で間違いないかい?」
「あ…はい、間違いないです」
「そうかい、人違いじゃなくて良かったよ」
そしてほんの一瞬驚いた。
「ふ〜ん…なるほどね……」
「あの…俺の顔に何か?」
「おっと失礼。 人の顔をあまりジロジロと見るものではないな」
「あぁいえ、それは構いませんけど…」
美人に驚いたわけじゃない。
「すまないね。 あの店主の心を射止めた男を、どうしても間近で見てみたくてね」
「は、はぁ…」
「頷けるよ。 私から見てもお客さん、いい男だからね」
「いやぁ、そんなことは…」
「謙遜しなさんな。 自信を持っていいと思うんだが?」
「俺なんてまだまだですよ…」
「はっはっはっ! 謙遜するところも、いい男の条件って言うからね!」
「うっ……///」
「気に入ったよ、お客さん。 そこで、だ……」
「は、はい?」
「その薬の効果、夜の本番前に……」
配達用作業服を脱ぎ捨てる。
「私で…試してみないかい……?」
「え…ええ!?」
急に妖艶な笑みを見せたかと思うと、彼女は2本の前足で俺をベットへと突き飛ばす。
「ぐっ……!」
「レイナード社長がね、早く身を固めろってうるさいんだよ…」
髪留めを外しながら、こちらへゆっくりと歩み寄ってくる。
彼女は………『ケンタウロス』。
『ケンタウロス』
プライドの非常に高い種族。
その反面、好色な者も多い。
自ら率先して人間と共存する者も少なくない。
「こう見えて私は処女なんだ…」
「っ……」
「私の純潔……もらってくれるかい?」
そう言うと、彼女は薬の入ったビンを一気に飲み干す。
「ちょっ!? なにして……んぐっ!?」
「ん…んん……」
飲んではいなかった。
彼女は薬を口に含んだまま俺とキスをする。
口移しだ。
「んっ…む…う……」
「んぐ…むぐ…んくっ……!」
ドロリと粘着性の高い液体が、彼女の甘い唾液と共に俺の喉を伝う。
「んく…ごくっ…んく……ぷはあ!!」
「はぁ…はぁ……どうだい…飲みやすかっただろう?」
「お、おかげさまで…」
「私も少し飲んでしまったよ…少量だが…もうアソコが疼いて…堪らないよ……///」
「じゃぁ…大量に飲んだ俺は一体……うっ…ぐおお!!??」
肉棒が破裂したかのような錯覚に陥る。
「こ、これが…お前さんの……///」
「ぐっ…うぅ……」
通常の2倍は膨らんでいるであろう俺のペニスから脈動の一部始終が伝わってくる。
先端からは既に半透明の種汁が染み出ている。
「う…がぁ……」
「薬の効果もあるんだろうけど…それにしたって…大きすぎやしないかい……?」
く、苦しい…。
今にも爆発してしまいそうだ…。
「苦しそうだね…私が今…楽にしてやるよ……///」
肥大化したそれを、彼女はゆっくりと撫で始める。
「この『化け物』が…私の中に入り込むのかと思うと……ふふっ♪」
自らの涎で俺のペニスの滑りを良くする。
「しっかり下準備しとかないと…こっちが痛い思いをすることになるからね……///」
「ぐ…うぅ…がっ……!」
「お前さんの気が済むまで、好きなだけ出すがいいさ。 ただし…私の中に……ね♪」
そう言うと彼女は、馬乗りの状態でペニスを自分の秘所にあてがう。
馬だけに……馬乗り?
………。
何でもありません…。
あぁそんなことより…だ、出したい……
この苦しみから…一刻も早く解放されたい……
「後ろから突かれるのは、さすがに怖いからね……前の穴で…勘弁しておくれよ……///」
「ぐっ…」
どこでもいいから出したい……
「んっ…あぁ…ふ…んん……!」
初めての痛みを恐れず、彼女は巨大な逸物を奥へ奥へと誘う。
「ぐっ…かはっ!?」
彼女が苦しそうに息を荒げると同時に、俺のドーピングペニスは根本までヌプリと呑み込まれた。
「あ、はっ…はぁ……まさか…全部入っちまうとはねぇ…はぁ…自分でも、驚きだよ……」
「うっ…っぐぅ!」
………。
彼女の声は、もはや俺の耳には届かない。
「ゆっくり動いておくれ…お前さ…ん? ひっ!?」
「がああ…ぐっ…おおお……!!」
「ちょ、ちょいとお前さ……ひぐっ!?」
相手の痛みなんて関係無い……
今はもう……自身の子種を吐き出すことしか頭にない。
「ひっ…あぁ…!? はっ…んぐ……あが!?」
目の前の女に…腹が破裂するほど…出してやりたい……
「こ…こん…な…はぐっ!? は…げしく……ひぐっ!」
仮に女が俺の子を孕もうが関係ない…
この女の穴という穴に…俺の子種を…一滴残らず注ぎ込んでやりたい…
「な…中が…あぐっ……こ、壊れ…ちまう……ひぎぃ!?」
構わない…
誘ってきたのは…この女だ…
壊れるまで…突き上げてやる…
「ひぐっ!? はぁ…はぁ…お前さん…あぐ…! はぁ…どうして…こんな……」
「がぁ…ぐぅぅ……!」
「あぅっ!?」
先端で子宮を押し上げる。
亀頭の半分は既に子宮口を突破している。
これで…準備は整った………
ビグン!!!
「っ!?」
「がぁぁぁぁ!!」
大きな脈動と同時に、こじ開けた子宮口から数億数兆の精子が一斉に飛び出す。
ごびゅ…ごぶっ……ごぷん…ごぷん…ごぷん……………
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!??」
一匹一匹が非常に凶暴化している精子。
卵を求めて彼女の子宮を泳ぎ回る。
ごぷっ…ごぷっ…ごぷっ………
止まらない射精。
確実に孕ませるには十分の量だ。
「ぁぁ……ぅ…ぁぁぁ……///」
先程までの気丈さはどこへやら…
だらしなく舌を垂らし、視線は宙を泳いでいる。
「ぐっ…が……」
ヌポンっ! ピュグッ……ゴポリ………
ようやく出し終え、女の穴から化け物を引き抜く。
ドロぉ〜〜〜………
収まり切らなかったザーメンが逆流する。
「ぅぅ…ぁぁ゛……」
完全に気をヤってしまった女。
………
まだ…まだだ……
足りない…まだ…出し足りない……
ぐぷっ!!
「ぅ…ぁぁ……?」
横向きにベットへ倒れ込んでいる女の穴に、再び化け物を侵入させる。
「ぅぁ…ぅぅ……」
意識が殆ど飛んでしまっている女からは、最初の頃の反応は返ってこない。
「ぐぅ…があああ……!」
しかしそれでも俺は…腰を振り続ける……………
「うぅ…マネージャーひどいっすよぉ……」
「……なぜ?」
「手っ取り早く知名度を上げるには、こういう大都市で実際に歌うのが一番なんすよ!?」
「ゼロにはゼロの考えがあるんじゃないかな〜?」
「わかんないっす…」
日が沈んだのを確認し、魔物3人はゼロンのいる宿?に直行する。
「そんなに気を落とさないでよぉ、セ〜ラ♪」
「うぅ……」
「これからゼロのこと…好き放題できるんだよ〜?」
「そ、そうっすね…こうなったらこの憤り……全部マネージャーにぶつけるっす!!」
「うんうん♪ それがいいよぉ〜♪」
「……それ…八つ当たり」
ゼロンをどのように犯し、どうやって搾り取るかを3人で話し合いながら歩く。
………。
そしてご到着。
「あぁ〜んもう着いちゃったよぉ〜」
「結局、誰が最初にマネージャーとヤるか…決まらなかったっすねぇ」
「……一緒に…ヤる…3人で」
「おお! それは名案っす!」
「さっすがルゥちゃん♪ あったまイイ〜!」
「………」
ルゥは思う。
少し考えれば誰でも考え付くだろうと。
「じゃぁアタシはゼロの口を塞ぐから…セラはああして…ルゥちゃんはこうしてぇ……♪」
「了解っす!」「……了解」
段取りの確認も済ませた。
同時にゼロンのいる部屋(プレイルーム)の前まで来る。
「……準備…OK?」
全員無言で頷く。
「それじゃ…突入っすよぉ……!」
セラを先頭にゆっくり扉を開ける。
そして………
「「「……………!!!」」」
3人は見た。
見知らぬケンタウロスの女に、夢中で種を植え付けるゼロンの姿を。
いつも以上に凶悪なモノで……。
「………」
「………」
「………」
3人は動けない。
いつも温厚なゼロンが…まさか私達以外の女を犯しているなんて……。
「ぐっ! ああああ…!!」
ぼびゅ……ぶばっ!! ぶびゅっ…ごぶ…ごぶ…ごぶ………
「ぅあぁ……あへ〜〜………///」
大量の……おぞましい程大量の射精。
出されている女の目には既に精気が宿っていない。
「ま、まねー…じゃー?」
「……凶暴化…主…危険」
だが目の前にいるのは間違いなくゼロン。
近づくのはあまりにも危険と判断し、セラとルゥはその場を動かない。
いや………動けなかった。
「はぅ〜ん♪ ゼ〜ロぉ〜ん……///」
強烈な雄の匂いにあてられたか、それとも凶悪な肉棒を見て正気を失ったのか…リムは生殖に勤しむゼロンへゆっくりと歩み寄る。
「リム!? あ、危ないっすよ!?」
「あぅ〜ん……///」
「……反応…なし」
「だ、だめっすよリム!!」
リムを止めようと駆け出すセラ。
が………
「リム! 戻ってくるっす! 今のマネージャーは危険だと……ひゃっ!?」
豪快にすっころぶ。
そして空中で一回転しながらボフっとベットに体を打ち付ける。
「うぅ…い、痛いっす……」
「……セラ…危険!」
「へっ?」
幸か不幸か…セラの目の前にはゼロンの逸物がそびえ立つ。
「っ……!?」
これが…マネージャーの……!?
興奮と恐怖で言葉が出ない。
そして………
「がぅ…ぐぅぅ……!」
「マ、マネージャー? お、落ち着いて話を………がぼっ!!??」
ゼロンはセラの口に、強烈な臭いを放つ巨根を無理矢理くわえ込ませる。
「んぐぅ……んぼ!? んぶっ…ぅぇぇ゛……」
頭を両腕でガッチリと抑え込まれ逃げられない。
「ぇぇ゛…ぇぅ……おご!? ぇう! んぐ…ぇぼぉ……!?」
ゼロンはセラの頭を激しく前後に振る。
喉に亀頭が引っ掛かる。
その度に迫り上がる吐き気を必死に堪える。
「がぼっ! おごぉ…んご!? んぼっがぼっがぼっがぽっ!?」
口を塞がれ呼吸もままならないセラ。
「ごっぽ…ん…ぶっ…ぼ…ぇふ! ………んんんんんんん!?」
どぶっ…ごぱ!! ぶぱっ! ごびゅっ…ごぶ…ごぷ…ごぶ………
喉奥でペニスが大きく脈動し、胃に直接ザーメンが注ぎ込まれる。
「っ……ごっ…っ…っ…っ……!?」
ドロドロと粘ついたザーメンをゴクゴクと飲まされる。
ズルル………
「げっ…えほ…げぽ……うぅ…ぅぇぇぇ゛……」
ペニスが引き抜かれると同時に激しくむせ返る。
「ぅ…ぇぇ……」
歌うための…大切な大切な喉を…乱暴に犯された……。
本来なら万死に値する行為だ。
しかし……ぐったりとベットに倒れ込むセラの表情は、どこか満更でもないように見える。
「ぐっ…ぐぅぅ……!」
ゼロンは止まらない。
気絶しかけのセラの股を強引に開き、ピンク色の小さな割れ目から化け物を侵入させる。
グっ……グプリ……!
「ぅ…ぁぁ〜〜///」
既にセラの瞳孔は上を向いてしまっている。
それでもゼロンは腰を打ち続ける。
「セラばっかり…ズルイよぉ〜……///」
とうとう我慢しきれず、リムは腰を振るゼロンに口づける。
「んっ…ちゅぷ…あむ……れろ……///」
「…っ……」
その光景を眺めているルゥにも変化が。
「……んっ…///」
自分のアソコが濡れ始めていることに気付く。
「……んっ…んん……」
そして………
「……あ…あな…た……///」
骸骨の少女も、ゆっくりとゼロンに歩み寄っていく……………
「………うあああああああ!?」
ベットから飛び起きる俺。
「はぁ…はぁ……」
恐ろしい夢を見た…。
俺が3人を…いや、もう1人いたかな……?
とにかく俺が連れの皆を犯し尽くす…そんな夢。
「よ、良かった…夢かぁ……」
額に滲む汗を拭う。
犯されることはあっても、俺がみんなを犯すことなんて…まずないだろ。
「もう朝か…」
窓からは日差しと、人々の騒がしい声が聞こえてくる。
「んん? そういえば…」
どうも昨日の夕方頃からの記憶が曖昧だ。
確か宿?に戻って…それから薬を届けてもらって…それからぁ……。
いや、そもそも何のための薬だったっけか?
う〜ん……。
………。
あっ! そうだ、夜に備えての精力剤だったな。
そうそう…それでその後、配達の美人さんに無理矢理薬を飲まされたんだ。
そして…そして………ん?
やはりこの辺りからの記憶が無い。
「こうやって生きてるってことは、どうやら無事に乗り越えたみたいだな…俺」
腰と頭が若干痛い気もするけど、これはこれでまったくの許容範囲。
「そうだ、みんなを起こさないと…」
そう思いベットへと目を移す。
そこには……
「………んなあああああああ!?」
ザーメンまみれの魔物4人が無惨にも横たわっていた。
そういえば部屋中、むせ返るほど濃厚な臭いで充満している。
「こ、これ…は……?」
ルゥと配達美人さんは、ザーメンでできた池に体を溺れさせている。
セラは…顔中にザーメンをへばり付かせ、舌を突きだし、半分白目を剥いている。
リムに至っては……紫色の体全体が、黄ばんだザーメンで全身を包み込まれている。
「まさか…これ……俺が………?」
まさか…ね。
いくら薬に頼ったとはいえ、この惨状を俺が引き起こしたとは考えづらい。
いや…そうであってほしい。
「……ん?」
リムの亡骸?付近の床に、精液をインク代わりに何かが書かれている。
「これは……メッセージ?」
近くに寄って書かれている文字を確認する。
きっとこれで…真犯人を暴ける!
『一生ゼロについていきます♪ 魔物一同より ゼロンへ』
俺かああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………………
「サリバンさん、仕事の方は大丈夫なんですか? 俺の旅について来る必要なんて…」
「『さん』は止しとくれよ。 こう見えても私はけっこう若いんだ。 サリィと呼んどくれ」
「あ、はい」
「仕事の心配はしなさんな。 会社には『産休』と言ってあるからね」
「さ、産休!?」
「ははっ! 冗談さ! 半分ね」
「は、半分!?」
ゾルアクアを出発後、宛もなく広い草原を歩く俺一行。
サリィさん…いや、サリィが成り行きで同行することになった。
「なら、ウチも産休っすね!」
「どうして?」
「マネージャーがあれだけ出したんすから、きっとできちゃってるっすよぉ♪」
「お、おいおい…冗談だよな?」
「さぁ? どうっすかねぇ〜♪」
「なんでそんな嬉しそうなんだよ…?」
「どの道ウチは芸能活動を一時中止する必要があるっす。 マネージャーが激しくするから…喉を少し痛めてしまったっす!」
「そ、それは謝る…」
覚えていないとはいえ、俺の犯した罪はそこそこ?重いらしい。
「セラとサリィが産休ならアタシもぉ〜♪」
「お前は無理だって…」
「アタシだって子供ぐらい産めるよぉ?」
「それを言うなら分裂だろ?」
「ふえ? そうなのぉ?」
やれやれ…。
「……あなた」
「ルゥ…産休ネタはもう止してくれ……」
「……残念」
仲間が増えた。
ケンタウロスのサリィ。
かなりまともな人みたいで、正直安心した。
「お前さん、子供の名前…どうするつもりだい?」
「ええ!?」
………。
まとも……なのかな?
俺の旅は終わらない
10/02/14 18:13更新 / HERO
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