読切小説
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貴方がデレるまで私はスペシャルパフェをやめません
 喫茶店の大きな窓から見える景色には、今日もまたトンボが飛び回っていた。つがいを探す奴、ランデブー飛行をする奴……町の凪いだ風の中をふわふわと飛んでいる。
 夏の終わり。今着ている夏用の制服も、学校帰りに食べるこの店のパフェも、今年はもうすぐお別れだ。

「氷雨の新作パフェを考えましたの。つー君、試食してくれますか?」

 だから喫茶店で働く幼なじみの誘いに、俺は二つ返事で食いついた。

 彼女……風花氷雨(かざはな ひさめ)はゆきおんなで、俺の幼なじみ。小さい頃近所に引っ越してきて、一緒に遊ぶようになった。あの頃はまだ魔物が珍しかったから、子供の間では「魔物と友達になる=かっこいい」という理屈がまかり通っていたのだ。中学に入る頃には友達というより、何かと世話を焼いてくる女の子になっていた。今でも俺の制服のネクタイが曲がっていると直そうとしたり、パフェのクリームが頬につくと拭こうとしたり……俺が学友たちにからかわれる原因を作っている。

 そんな彼女は中学を卒業した後、進学せずに家業の喫茶店を手伝うことにした。魔物は学歴がなくても暮らしていけることが多いし、教師たちも氷雨が成績優秀なことを惜しんでも咎めはしなかった。俺が学校帰りに喫茶店に寄るようになたのは氷雨の作るパフェが絶品なのと、会いに行かないと俺の家に押し掛けてくるためである。だがそのパフェは見た目・味ともに本当に絶品で、学友たちにも人気だ。さすがゆきおんなだけに氷菓は大得意らしい。

「で、氷雨」
「なんですか?」

 ボウルに入ったクリームをかき混ぜながら、氷雨は穏やかに微笑んでいる。冷たそうな青白い肌に、温かい笑顔がよく映えている。作っているところを見るのは久しぶりだが、昔からお菓子作りのときは本当に楽しそうだ。
 しかし。

「どうして新作の試食をするのが氷雨の部屋なのさ?」
「ふふっ、これは試作品ですもの……他のお客様には秘密です」
「じゃあ、どうしてお前は裸なのさ!?」

 そう、氷雨は百パーセント全裸で調理していた。エプロンすらつけておらず(裸エプロンならいいというわけじゃなくて)、ふっくらと豊かな胸がたぷたぷ揺れている。滑らかな背中、丸いお尻、妙にエロい鎖骨のラインや腋の下……その全てが、最初に見たときは少し怖かった青白い肌で構成されている。そのヒンヤリした肌は凄く滑らかで、柔らかく吸い付きそうな質感だ。そして真正面から見れば、股の大事なワレメまで見えてしまう。
 そんな姿を、俺の前で堂々とさらしているのだ。

「小さい頃は一緒にお風呂へ入ったでしょう。つー君てば氷雨の体が冷たくて気持ちいいからと、湯船の中で抱きついて……」
「そんなこといつまでも覚えていないでくれ。恥ずかしいから!」
「つー君との大切な思い出を忘れろと? それはあんまりですわ」

 口を尖らせ、氷雨は俺の方を向いた。胸がたゆんと揺れる。青い肌なのに乳首はピンク色で目立ち、かなりいやらしく見える。

 今にも鼻血を吹きそうな俺を前に、氷雨はクリームをへらですくい取った。頬を赤らめている辺り、こいつも少しは恥ずかしいのだろう。
 だがその後氷雨がとった行動は、羞恥心のかけらもないものだった。その奇麗な、たゆんたゆんの胸に生クリームを塗り始めたのだ。

「な、何やってるの!?」
「パフェ作りです」

 平然と答えながら、氷雨はぷるぷる揺れるおっぱいをクリームまみれにしていく。青い肌がどんどん白で彩られ、眼をそらしたいのにその光景に釘付けになってしまう俺。全体を生クリームでコーティングすると、氷雨はその上に半分に切ったイチゴを乗せ、チョコ味のコーンフレークをまぶしていった。谷間にウェハースチョコをはさみ、ミントをトッピングし、手際よくチョコレートソースをかける。生クリームの上がどんどん賑やかになり、最後にさくらんぼを左右の胸に一つずつ……ご丁寧にも乳首の位置にくっつけた。

「できましたわよ。特製パフェ」

 デコレートされた胸をたぷんと持ち上げ、氷雨は微笑んだ。

「何考えてるんだよ!?」
「氷雨の体は冷たくて、アイスみたいでしょ。だから甘くすれば、美味しいパフェになると思いましたの。……召し上がれ?」
「召し上がれって……!」
「食べてくださらないのなら、このまま抱きつきますわよ……?」

 ずいっ、と胸を突き出し迫ってくる氷雨。満点のボリュームが目の前に……!

「わ、分かったよ! 食べるよ!」

 制服を汚したら親に殺される。それよりは氷雨に少しだけ付き合ってやった方がマシだ。言われた通りにしてやれば、それ以上のことはされないだろうし……されないはずだ、多分。恐る恐る指でクリームをすくいとろうとすると、彼女は俺の手を掴んで悪戯っぽく笑った。

「……口で直接、食べてくださいな」
「くっ……」

 屈み込んで彼女の胸に顔を近づけると、ゆきおんなの体温によって冷えた空気と一緒に様々な匂いが感じられた。クリーム、チョコレート、フルーツ、ミント……そして氷雨自身の匂い。呼吸に合わせゆっくり揺れる胸をキャンパスにして、甘い世界が広がっている。

 唾を飲み込み、左乳房のクリームを一口舐めた。

「ん……♥」

 氷雨の肌で冷えたクリームとフレークを舐めとる。その下の冷たくて柔らかいおっぱいの感触が舌に伝わってきた。まずい、これだけで体がムズムズしてくる。

「美味しいですか?」
「……うん」

 目線だけ上に向けると、穏やかな微笑が俺を見下ろしていた。
 とにかく、さっさと終わらせてしまおう。イチゴが乗っている箇所を舐め取り、噛んで、飲み込む。甘酸っぱい味が喉を通っていった。

「もっとゆっくり、味わってくださいませ……」

 氷雨の息が顔にかかる。子供の頃はいつもじゃれ合っていたのに、今だと心臓の鼓動が半端無い。やけくそ気味にクリームを舐めとり、イチゴやコーンフレークを噛み締める。だが一口食べるごとに、クリームの下にあるおっぱいが震えて……!

「きゃっ、ふふ……♥」

 くすぐったそうに笑い、胸を揺らす氷雨。小さく上品な笑い声が耳を犯してくる。揺れた胸が俺の鼻に当たり、クリームが少しついた。
 
「ゆっくり食べてくださいな……くすぐったいです……」

 すべすべとした手が頭から頬の辺りを撫でてくる。優しく、ひんやりと。

「昔、おままごとをしたときも……こうやって、つー君の頭を撫でてあげましたわね」
「……!」
「氷雨はお母さん、つー君は赤ちゃんの役で……」
「やめてくれ……ッ!」

 氷雨におもちゃの哺乳瓶をしゃぶらされ、おむつ替えの真似でパンツを脱がされ履かされ……黒歴史が蘇ってきた。顔から火が出そうな気持ちを抑え、おっぱいパフェを食べ続ける。

「あんっ……あのとき初めて、父様以外の殿方のおちんちんを……」
「〜!」
「つー君のおちんちん、可愛らしくて……ひゃっ」

 もう聞きたくない聞きたくない。必死で味わって気分を紛らわせようとするも、強く舐めると胸の感触がより強く伝わってきた。クリームやチョコレートソースの乗った冷たいおっぱいはとても甘く、とても柔らかい。ぷにょんとした感触のアイスクリームを舐めているような感覚だ。
 俺の股のナニはもうギンギンに勃って、ズボンを押し上げている。それに気づいているのかいないのか、氷雨はさらに俺を追いつめる。

「そういえば……つー君の部屋にあるえっちな本は『貧乳系』ばかりだと聞いたのですけど……」
「ぶほっ!」

 思わず生クリームで咽せてしまった。

「あ、大丈夫ですか?」
「げほっ……だ、だ、誰から……!?」
「つー君のお母様からです」
「お袋おぉぉぉぉ!」

 息子のプライベートを、それも一番恥ずかしいことを女の子に教えるか普通。それ以前にエロ本を持ってることに気づいて黙認してたのか。昔から放任主義ではあったけれども。
 心が折れそうな俺を慰めるように、氷雨は頭を撫でてくれる。

「それで、その……大きい胸はお嫌いですか?」

 巨乳を舐めさせながら、氷雨は少し心配そうに聞いてきた。

「い、いや……大きいのも、その、いいと思うし……大きさとかで、気にしないから……」
「じゃあ氷雨の胸は……お好き?」
「う、うん、まあ……」

 本音を言うと貧乳を愛でるようになったのは、こいつの胸が大きくなりはじめ、それを直視できなくなってから。巨乳を見ると氷雨の胸ばかりを連想してしまい、心臓が爆発しそうになる。その結果、日々のおかずは貧乳偏食傾向になったのだ。とても言えることじゃないが。

「では……もっと好きになってくださいな」

 左乳首についたさくらんぼが、俺の口元に突きつけられた。吸い寄せられるように、俺は乳首周辺にのみ残ったクリームもろとも、それをしゃぶりとった。

「あんっ……♥」

 氷雨は艶やかな声を上げた。舌先、そしてくちびるに、クニュッとした弾力を感じる。口を離すと、クリームのはがれた乳首がツンと勃っていた。これで左側のおっぱいは食べ終わり、青白い肌が俺の唾液でぬらぬらとテカっている。

「右の方も、召し上がれ……♥」

 甘い声に誘われるがまま、俺は右側のおっぱいにも口をつける。
 だがもう股間のナニが疼いて限界だ。じわじわと快感を求め、ズボンの中で痛いほど勃起している。単に興奮しているだけか、クリームにアルラウネの蜜でも混ざっていたのかは分からない。

 とにかくその苦しさから逃れたい一心で、俺は半ば無意識のうちにズボンのホックを外し、チャックを降ろした。パンツの中から必死でペニスを取り出し、強く握ってしごきはじめる。氷雨のおっぱいパフェを食べながら。

「……つー君、可愛い」

 俺の情けない姿を蔑むことなく、氷雨は穏やかな笑みを向けてくれていた。
 しかもそれだけではない。何か冷たくて、ザラッとした物がペニスにくっついたのだ。

「ふふっ……自分でしなくても、氷雨にお任せくださいませ」

 悪戯っぽく笑い、俺に胸を舐めさせつづける氷雨。ペニスを刺激しているのが彼女の体の一部なのは明白だ。
 俺は屈んだ状態で彼女の胸を舐めている。つまり、彼女の体で俺の股に触れられる箇所といったら……

「足なんかで触ってごめんなさい。でもこの格好だと、手やお口はおちんちんに届きませんから……」

 喋りながら、ひんやりした足でペニスを撫でてくる。爽やかな涼感が股間を刺激し、足裏のザラつきが程よい摩擦を与えてくる。

「氷雨が武道を学んでおりましたので、すり足で動いていましたの。だから氷雨の足の裏……少しかたいでしょう……?」
「で、でも気持ちいい……すごく!」

 氷雨が申し訳なさそうに言うので、思わず反射的に答えてしまった。それを聞いて彼女はくすりと笑う。

「私の足、嫌じゃないんですね……よかった」

 ほっとしたように告げ、彼女は足を動かしてくる。股間の冷たい快感に翻弄されながら、俺は必死で胸を貪った。氷雨はくすぐったそうな、そして何処か色っぽい声を上げ、クリームにひんやりした汗が混じるようになった。イチゴとまとめて口に含んだミントが清涼感を増す。
 その一方で、ペニスの内側には熱がどんどん集まっていた。

「ひ、ひさめ……出ちゃう……!」

 彼女の胸の谷間に顔を埋め、俺は子供のように情けなく訴えた。足で射精に導かれることへの羞恥心がわき上がってきたのだ。間に挟まれたウェハースチョコを貪り、何とか快感を紛らわそうとする。
 そんな俺を、氷雨は豊かな胸にしっかりと抱き寄せてくれた。

「ひゃん……♥ つー君……あんっ! いいんですよ……ひんやりしたクリームを舐めながら、つー君の……熱々のおちんちんクリームを出してくださいませ……♥」

 卑猥な言葉を惜しげもなく口にする、俺の幼なじみ。
 その言葉がトドメとなり、俺の堤防は決壊した。

「ううぅぅ……ああ!」

 尿道を押し広げるようにして、勢い良く精液が飛び出した。たまらない快感、そしてどろりとして熱を帯びた白濁が、氷雨の冷たい足を汚していく感触。胸の谷間で、俺はそれらに悶えるしかなかった。

「ああぁんっ♥ つー君の、熱いのが……氷雨の足に……かかってる……温かぁい……!」
「ひ、氷雨……好きだーっ!」

 彼女の腰に腕を回して絶叫しながら、俺は最後まで精液を撒き散らした。


「はぁ……はぁ……はぁ……」

 俺たちは数秒感抱き合っていた。互いの体を味わうように。
 快楽の余韻、射精後の気持ちのいい気だるさを感じながら顔を上げると、そこには氷雨の可愛らしい笑顔があった。その魅力的な唇が、ゆっくりと言葉を紡ぐ。


「私も、好きですよ……つー君のことが……♥」


 その笑顔は涼しげなのに、瞳は確かに熱を帯びていて……


 真冬の晴れ空のようだった。















「それでは今度は……桃のパフェにしましょうか……」
「え?」

 奇麗に締めたかと思いきや、氷雨は冷蔵庫から別のボウルを取り出した。中に入っているのは薄いピンク色のクリームで、彼女がラップをとると甘酸っぱい匂いが部屋中に広がった。

「せっかく、つー君と心が通じ合ったんですもの……まだまだ、ご馳走しちゃいます」

 ぺろりと舌を出す氷雨。胸にはまだクリームがわずかに残っており、足は俺の精液で汚れたままだ。そんな彼女を前にして、俺に逃げるという選択肢はあり得ない。こうなったら氷雨にとことん付き合ってやるしかない。

「つー君もおちんちんだけじゃなくて、全身裸になっては? 汚れるのを気にしないで味わえますよ……?」
「……そうする」

 股間のナニを出したままだということを、ようやく思い出した。顔から火が出そうな思いだが、互いの体を見せ合うことを期待しつつ制服を脱いで行く。

 そうしている間に氷雨はパフェ作りを始めていた。また胸にクリームを塗るのかと思ったが、彼女は跪いて上半身を椅子によりかけ、お尻をぐっと後ろに突き出した。曲線を描いて膨らんでいるのに大きすぎず、いやらしさと清楚な感じが合わさった、不思議な青白いお尻だ。彼女はへらで桃クリームをすくうと、後ろ手でそのお尻に塗り付ける。ぷりぷりとしたお尻がピンク色のクリームで彩られていき、熟した桃さながらの姿になっていった。
 次にシロップ漬けの桃がその上に乗せられ、甘い香りが増した。さらに一口サイズに切られたフロマージュまでもがトッピングされ、最後にミントが添えられる。

 スイーツ化したお尻を自慢げに突き出し、氷雨は微笑んだ。おさななじみの作った最高に甘くエッチな桃尻パフェが、目の前に晒されていた。

「できました……食べてくださらなかったら、ヒップアタックしちゃいますよ」
「食べるからそれだけは止めてくれ……」

 子供の頃に彼女と大ゲンカし、ヒップアタックによって惨敗を喫した苦い思い出がある。ケンカの原因は何だっただろうか。
 ともあれ、俺は目の前のご馳走に専念することにした。

「いただきます」

 目を合わせて告げると、氷雨はこくりと嬉しそうに頷いた。
 まずはクリームのところだけを、ぺろりと一口。甘酸っぱい桃味とお尻の肌の感触が舌を楽しませ、氷雨がくすぐったそうに微笑む。お尻の肌も心地よい冷たさで、クリームと合わさってピーチアイスのような味わいだ。
 続いてシロップ漬けをぱくりと食べる。下にあるお尻に唇が触るよう、大口を開けて頬張った。

「ん……♥」

 氷雨が僅かに喘ぎ、お尻がぷるぷると震えた。その敏感な反応が可愛くて、ひたすら舌を這わせていく。

「あ……あはっ……♥ 美味しい、ですか……?」
「うん、すごく美味しい……」

 シロップ漬けやフロマージュを味わい、舐めとったところも念入りに奇麗にする。全体をくまなくなめ回し、柔らかい尻肌とひんやり感を味わう。
 ふと、大事なことを思いついた。俺は吸い付くような肌から口を離し、彼女に向けて質問する。

「なあ、これって試食なんだよな? じゃあいつか、他のお客にもこうやって……?」
「いいえ」

 おしとやかな声で、しかしハッキリと氷雨は答えた。

「これはつー君の……苅屋努さま専用の氷雨パフェですもの」
「……安心した」

 表面上は平静を保っていた……と思う。だが俺の脳内は氷雨の言葉のせいでお祭り騒ぎになっていた。目の前にあるこの桃尻が俺のもの。胸とはまた違うプニプニ感、芸術的な曲線を描くこのお尻が。
 クリームを舐めとるたび、絶妙な弾力が舌を押し返す。そして舐めているうちにお尻の谷間へ流れ込んだクリームを追って、そこへ舌をねじ込んだ。

「ひゃあっ♥」

 ぴくんと震えたお尻を抱きかかえ、しっかりとクリームを舐める。だが舌を押し込めば押し込むほど、クリームは奥へ入ってしまう。手で広げて舐めとると舌先がくぼみに触れた。

「やっ、そこは駄目ですよぅ……♥」

 さすがの氷雨も身をよじらせるが、俺はしつこくお尻にしがみついてそこを舐め続けた。穴のひくつきが舌先で感じられる。ほのかにクリームの甘みも。

「んんぁっ、き、汚いですってばぁ……♥」

 魔物の体に不衛生な箇所は無く、魔物との接触で発病することはない……今では小学校でも教わることだ。しかし魔物自身もこういうことは人間に近いメンタリティを持っていることがあるらしい。それでも気にせず、俺はアナルの中に舌を潜り込ませた。

「あ、あひぅ……♥ お、おかしいです……お尻の穴でぇ……氷雨、おかしくなっちゃいそう……♥」

 氷雨のとろけた声がさらに欲情をそそるが、息が苦しくなってきた。一端お尻から顔を離す。
 すると……

「……!」

 目に入ったのは、俺の唾液にまみれた氷雨の奇麗なアナル。そしてその下で汁を垂れ流している、つるりとした割れ目。青い皮膚の僅かな隙間から、中のピンク色を見ることができた。欲情の証である愛液は青いふとももへ伝っていき、ときには糸を引いて真下へ垂れていく。どんな蜜よりも美味しそうな、むしゃぶりつきたくなる魔物味のシロップだった。
 今これを舐めても氷雨は怒らないだろう。だが無理だ。ギンギンに勃起した俺の股間が、これ以上じっくりと味わう猶予を与えてくれなかった。

「氷雨……挿れるけどいいよな?」

 嫌だとは言わせないつもりで尋ねると、氷雨は俺を振り返りにこりと笑う。

「はい……氷雨の奥まで、つー君のクリームでしっかり味付けしてくださいな……♥」

 ……こんな言葉を出されて、猛らない奴がいるわけがない。特に俺は健全な高校男子だ。
 即座に亀頭を割れ目にあてがい、中から漏れてくる熱気を一瞬だけ感じた。そして次の瞬間には、一気に腰を進めて……

「んっ、あ、ああああああ♥」
「お、おおお……!」

 熱烈大歓迎。そんな言葉が頭をよぎる気持ちよさだった。氷雨の膣内は肌の冷たさに反してとても熱く、とろけそうなまでに柔らかな肉がみっちりとペニスを圧迫してきたのである。キツく締めるというよりもペニスを抱きしめてくるような感触で、表面の突起がゆっくりとくすぐってくる。

 これで腰を動かしたらどれだけ気持ちいいか……それを考える前に体が動いた。

「ひゃああぁん♥」
「うおっ、すげっ……!」

 思わず声を上げてしまった。熱々のヒダが竿を、亀頭を、感じるところに引っかかって刺激してくる。先ほどまで桃尻パフェを味わって焦らされたペニスは少し気を抜いただけで射精してしまいそうだ。
 しかしそれをぐっとこらえ、ピストン運動を開始する。

「ひああ……あ、熱いです、おちんちん、太くて熱くて……はうぅぅぅ♥」
「氷雨の中の方が熱いって……!」

 ペニスを引くときには熱いヒダにまとわりつかれ、突いたときには柔らかい感触が亀頭にフィットする。膣内の熱さと腰に当たる冷たいお尻とのギャップが妙に気持ちよかった。

「氷雨……!」

 クリームのぬめりが残るお尻を揉みながら、無我夢中で腰を前後させる。ペニスと膣内の肉がこすれ合うたび、氷雨はシーツをぎゅっと握りしめて悶えた。

「ああんっ、らめっ、これ……溶けちゃうぅぅ♥」

 彼女も腰をくねらせるせいで俺の快感は何倍にも増幅される。焼け付くような快楽に耐えきれず、後ろから氷雨の体に覆い被さり抱きしめた。

「あんっ♥」

 しかしひんやりした肌に体を密着させて熱を冷まそうとしても逆効果だった。体が冷やされても女体の柔らかな感触や、冷たい汗のべとつきが股間の快楽を上昇させていくのだ。
 俺たちの結合部周辺だけ、異様な熱気が漂っていた。俺のペニスから発せられる熱、氷雨の内側から漏れだした熱、それらが合わさって最高の快楽地獄を作り出していた。

「も、もっと熱く……熱いのをくださぁい♥ つー君の熱いの、一杯出してぇ……♥」

 涙目になって淫らな笑みを浮かべる氷雨。もう漏らしても、我慢しなくてもいいんじゃないかと感じた瞬間に、早漏と思われたくないというプライドが崩壊した。

「氷雨っ、出る……!」

 ペニスを一番奥のところへ押し込み、ベッドの上でひしゃげている氷雨の巨乳を掴んで体を安定させ……

 俺はこみ上げてきたものを一気に解放した。

「ふあ、あぁぁぁ♥ 来てるぅ……出てますぅ……♥」
「氷雨、ひさ、め……!」

 二度目だというのに、異様な量の精液が放出されていく。太いホースでドクドクと注ぎ込むように、氷雨の膣内へ盛大にぶちまけていく。その間も甘い締め付けと熱がペニスを包み込んでくれていた。

「あついぃぃ……♥ あふっ、おまんこ、つー君クリームで、火傷しちゃいまひゅぅぅ♥」

 氷雨が感嘆の声を上げる間も射精は収まらなかった。異常なまでの快感に上体を起こして結合部をみると、そこからは溢れ出した白い液体が滴っていた。
 そして青いお尻の谷間では、アナルが物欲しそうに口を開けていた。

「氷雨、こっちにも出させて!」
「え……? あ、抜いちゃいやぁん……♥」

 射精は勢いこそ弱まってきたが、まだ続いていた。ペニスは固いままだ。
 股からぬるりと引き抜いたそれを今度はアナルへ持っていく。先ほどまで桃クリームで覆われていたお尻に白濁をまぶしながら、俺はその穴へ挿入した。

「あぅぅぅぅ!? お、お尻ぃ♥」
「き、キツっ……!」

 氷雨のお尻の穴はとても狭く、ペニスが入ったのが不思議なくらいだった。膣のような絡み付くヒダがなくても、その締め付けは凄まじい刺激である。

「あ、な、何だこれ……!?」

 強烈な快感とともに、射精の勢いが急激に強くなった。一瞬何が起きたか分からなかったが、考えられることは一つしかない。射精している間にさらにもう一回イかされたのだ。

「と、止まらない! まだ出る!」
「あぅぅん♥ さ、さっきの桃クリームに、ああんっ……堕落の果実……混ぜ、あぅぅぅぅ♥」

 氷雨が何を言っているのか、もう聞き取れなかった。ただ大好きな氷雨の声が聞こえているだけで快感が増幅され、射精が止まらない。アナルの入り口からも精液が逆流してきた。
 俺は腰に力を入れてペニスを引き抜く。その瞬間、精液を漏らすまいとするかのごとくアナルはすぼまる。

 そしてベッドの上に乗り、氷雨の上半身の方へ向かっていった。その間も射精は続き、彼女の青い肌を汚していく。

「あ、ああぁ……体が、熱いんですの……♥ つー君クリームが……ぁぁ♥」

 うっとりした表情の氷雨。
 その眼前にペニスを突き出し……

「氷雨、飲んで!」
「んむぅ♥」

 半ば強引に口へ押し込む。だが氷雨は喜んでしっかり咥えてくれた。
 彼女の頭を掴んで髪の感触を味わいながら、俺は残り全てを口の中へ出していく

「んむっ、ちゅっ……んくっ……んくっ……♥」

 彼女は俺の欲望を喉を鳴らして飲み込み、鈴口をしっかり舐めて奇麗にしてくれた。舌と唇の感触が痺れるように気持ちよく、出し尽くした悦びをさらに大きくしてくれた。

「はぁ……はぁ……はぁ……」
「あは……はぅぅ……」

 二人で見つめ合いながら息を吐く。氷雨は俺の精液を浴びて幸せそうに笑っていた。思春期から今までずっと溜め込んできた彼女への思いを、一気に解放した気分だ。もっと早く素直になれていれば……だが我慢してきたからこそ今こんなに気持ちいいのかもしれない。
 白濁でデコレートされた自分の体を、氷雨はうっとりと眺めた。

「……ふふ……つー君味のパフェにされちゃった……♥」







































 ……少し月日が経ち、秋はが深まってきた。冬の足音が迫っているのではないかと思うほどの寒さも感じるし、学友たちにも温かい服装をする奴が増えてきた。
 それでも俺はパフェを食べに行く。真冬になろうと春が来ようと、構わずパフェを食べに喫茶店へ行く。学校が終わったら真っ直ぐに自転車置き場へ向かい、途中で出会ったマンティスの先輩(何故かガスマスク装備)から「女体盛りが好きなようだな」と言われギクリとしつつも、心の中でコントローラ端子を繋ぎ変えて自転車を漕ぎ出す。

 俺は氷雨に頼んで氷の息を吹きかけてもらった。いつも素直に彼女のことを考えていられるように、今より大人になっていく中で彼女との絆がなくならないように。だから早く氷雨と一緒に身も心も温めたくて仕方がないのだ。

 そして今日のメニューは……



「……んっ……ちゅぅっ……♥」
「うっ……むぐっ……」

 氷雨のベッドの上で、俺たちはシックスナインの体勢で互いを味わっていた。俺は角切りマンゴー入りのクリームが塗られた氷雨の股を、氷雨はチョコレートがたっぷり塗られた俺のペニスを夢中で舐めている。

「あんっ……♥ 美味しい……つー君のチョコバナナ……♥」

 チョコレートのついた彼女の舌が、亀頭にねっとりと絡み付いてくる。そして俺がマンゴーパフェを舐めるたび、氷雨は愛液を滴らせて喘いでくれるのだ。彼女が根元までペニスを咥え込むと、俺も負けじと割れ目の奥を舌で抉った。

「あぅぅぅん……♥ つー君……♥」
「氷雨……気持ちいい……」

 今日も氷雨の口にクリームを注ぎ、彼女の股から吹き出たシロップを飲み干す。そして最後には、氷雨を俺味のパフェにしてしまう。


 もはや俺の四季は、彼女を中心に回っていた。
12/11/05 21:27更新 / 空き缶号

■作者メッセージ
Q.貴方は変態ですか?
A.だから痴女が好きなだけですってば。

Q.いや、やっぱり変態では?
A.私は変態ではない。任務遂行のため、エロを強化した者だ。

……お読み頂きありがとうございました!



10/24
誤字を修正しました。
ご指摘をくださった方に感謝申し上げます。

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