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ルージュ街のパン屋とラミア
 まず、小麦が育つ。それが収穫され、挽かれて粉になる。そいつをこねて、一次発酵、成形、二次発酵を経て焼かれ、パンになる。

 人生ってのも同じように、形が変わっていくのかもな。昨日不幸でも今日はどうだか分からない。味も素っ気もなかったパンが、甘い味のするものといきなり出会ったりしてさ。

 つまりどういうことかっていうと……この町に来てよかった、ってことだ。
前編12/09/24 22:48
中編12/09/30 06:35
後編・上12/10/07 23:26
後編・下13/04/06 22:32

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33