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野伏賢斗の帰結4

 俺は断じて品行方正な学生じゃないし、健全な青少年を名乗る気もない。だけど学校をサボったのは今日が初めてだ。
 そしてサボらせた張本人たちから伝えられたのは、今後しばらくは登校できず、お菓子の家に監禁されるということだった。


「ほらほらケンちゃん! 可愛いでしょ!?」

 無邪気にクルクル回って、俺に服を見せつけてくる美緒。
 確かに可愛い。マルガ、ハリシャに合わせた黒と紫メインの魔女衣装で、胸の谷間が見えるのも同じ。肩から背中にかけても大胆に出ているけど、人外になった美緒の肌はすべすべで、神々しいくらい。お腹のあたりは薄い生地で、透けて見えるのもエロい。フリルもついていて、妖しさと可愛らしさを両立した服だった。
 一つ、気になるところは……

「……魔女の服っていうより、ウェディングドレスみたいに見えるんだけど」
「うん、そうだよ」

 さらっと笑顔で答えられた。正統派魔女風(ただしエロい)のマルガ、アジアンテイストの魔術師風(ただしエロい)のハリシャの衣装と比べて、魔法使いっぽさが薄い。長いスカートのドレス風だ。胸のあたりに白薔薇の飾りまで付いている。

「人間辞めて一番やりたいことは何だろう、って考えたら、やっぱりケンちゃんのお嫁さんになることかなって」

 喋りながらスカートの裾をめくり、中から何かを取り出す。ピンク色の花束……結婚式で投げるようなブーケだ。

「魔法を使う道具もいろいろあってね。杖とか本みたいな王道のやつもいいなとは思ったんだけど、衣装に合わせてブーケにしたの。あんまし初心者向けじゃないらしいんだけど、使いこなせるように頑張るつもり!」

 にっこり笑う瞳に、ハートマークが見えた……ような気がした。
 そのままブーケをぶんぶん振り回すと、お菓子でできた部屋に花びらが舞って、良い匂いが漂って。そして、俺は体に力が入らなくなった。

「おっと」

 倒れそうになったところを抱き止められ、いわゆる『お姫様抱っこ』で持ち上げられた。ああ、子供のころ夢見てたシチュエーションだ。ただし立場が逆。

 人外になった力を見せつけながら、ついでに胸も見せつけながら、美緒は俺をベッドへ寝かせた。シフォンケーキ製のふかふかしたベッドだ。エロい花嫁姿の幼馴染が上に覆い被さり、顔を近づけてくる。お菓子の匂い、花の匂い、女の子の匂い……頭がクラクラする。

「……結婚しよ?」
「……うん」

 なんかもう、どうでもいいわ。こんな可愛い幼馴染を長い間ほったらかしていた俺がバカだったんだ。責任持って一生こいつを大事にしよう。

 そしてあのエロ魔女たちへの代償も、ちゃんと支払おう。


「おっ、やってるやってる」

 ……早速、マルガとハリシャが部屋に入ってきた。
 俺がドキッとしたのは、代償を払う覚悟ができてなかったからじゃない。2人が全裸だったせいだ。動く写真では見たけれど、実際に直視すると迫力が違う。胸のデカさだけじゃなくて、白と褐色の肌も凄く綺麗だし、背の高さもそれを引き立てている。

 多分、美緒の全裸も同じくらい綺麗なんだろうな。そんなことを思っているうちに、2人は俺たちの左右にドカッと寝転んできた。

「さて、代償をいただくよ」

 巨乳の美少女3人と同じベッドにいるとか、男冥利に尽きるシチュエーションではある。マルガたちの言う代償が何かも、見当はついている。
 大事なものだけど、捨てても困らないもの。

「……俺の童貞か?」
「せいかーい」
「よくわかったわね」

 魔女たちは楽しそうだ。そりゃ、ここまでエロい魔女ならそうくるんじゃないかと思うわ。

「そうやって今まで何人とセックスしたんだよ?」
「ふっふっふ、それ聞いたら驚くよ」
「じゃあ言わなくていい。……けど」

 その間、美緒は相変わらず俺の上に覆い被さっていた。ずっしりとしたおっぱいを押し付けて。

「みぃちゃんはそれでいいのか?」
「うん。他の女の子だったら嫌だけど、マルガちゃんとハリシャちゃんなら。ケンちゃんとはまた別の意味で、2人も特別な人だから」
「ありがと、ミオ」

 美緒は2人に全幅の信頼を置いてるらしい。まあ、人生変えてくれたわけだしな。いろいろ話したけど、美緒も俺と同じく、日常ってヤツが大嫌いだったみたいだ。

 本当はここで、美緒以外の女に興味は無いとか、ズバッと言い切れればカッコいいんだろうけど。この2人に対してだけは……抗えない。

「でも、まずはミオからね」
「えっ、いいの!?」

 ハリシャの言葉に、パッと目を輝かせる幼馴染。そんなにエロいことしたいのか。

「だね。ずっとこのときを待っていたんだから」
「私たちにとっても、貴女は特別な存在なのよ」
「あはっ、ありがとう!」

 ウキウキした様子ですっと立ち上がる姿は、子供の頃を思い出した。けどそこからスカートを思い切りたくし上げて、中を見せてくれるというのは、あの頃絶対にありえなかったことだ。
 しかも、はいてない。加えて、生えてない。ツルツルの割れ目が目の前に現れた。

「ケンちゃん、イヤじゃなかったらで、いいんだけど……」

 パイズリしてくれたときみたいに息を荒げながら、ゆっくり俺の顔を跨いでしゃがむ。女の子の大事なところが、目と鼻の先に。

「舐めて、くれる?」

 むわっと、幼馴染の匂いがした。果物のように甘酸っぱいような、少し汗の匂いもするような。人間の体臭じゃないと、なんとなく分かる。
 小さい頃、一緒に風呂へ入ったときにも見たはずだ。女の子って本当にちんちん無いんだな、くらいにしか思わなかった気がする。でも今は、俺の顔にたらたらと汁を溢して、良い匂いを放つソコが、とてつもなくエロく見えた。

 美緒のお尻に手を回して、しっかり掴む。胸だけじゃなくて、こっちもスベスベで弾力があって、いつまでも触っていたいくらいだ。
 そのまま顔へ押し付けるようにして、大事なところを舌で舐める。

「ひゃぁんっ♥」

 甲高い声。小さい頃、2人でじゃれあっていたときとはまた違う、色っぽい声だ。何度も繰り返して舐めると、むわっと匂いが強くなった。
 ヌルヌルしたのが沢山出てきた。しょっぱいとか酸っぱいとか聞いたことあるけど、少なくとも美緒のは美味しい。

「ふあっ、コレやばっ……!」

 美緒が手で俺の頭を押さえて、潤んだ目で見下ろしてくる。可愛い。
 夢中で舐めていると、どんどん濡れてくる。このままずっと舐めていたいくらいだけど、自分の股間のムズムズが耐えられない。早く挿れたい、と言おうとしたとき、美緒は腰を上げた。メスくさい汁が、たらたらと落ちてくる。

「このくらいヌルヌルなら、もう入るよね」
「ええ、きっと大丈夫よ」
「繋がるところ、早く見せて」

 魔女どもは巨乳を揺らしながら盛り上がっている。こいつらが仲良く話してるのを見てるだけで、メチャクチャエロく感じる。

「枕がいるかしら?」

 ハリシャがふいに俺の頭を持ち上げ、自分の膝へ乗せてくれた。柔らかくて温かい、チョコレート色の膝。上を見上げてもハリシャの顔はあまり見えない。よく見えるのは胸の南半球だ。
 それはもちろん絶景だけど、俺が見なきゃいけないのは美緒の方。スカートをたくし上げて口に加え、手で割れ目を広げて、ゆっくりと腰を降ろしてくる。上を向いたナニを凝視する視線が、なんだか熱い。

「ミオちゃんのおまんこ、キレイだよね」
「可愛い赤ちゃんが生まれるでしょうね」

 早く挿れて欲しいって思い出頭がいっぱいだった俺だが、その言葉でセックスの本来の目的を思い出した。

「な、なあ。ゴムとか無いの?」
「避妊具のこと? 無いわよ」
「ちゃんと子宮で精液受け止めてこそ一人前の魔物だからね」

「な、なら、魔法で避妊するとか……」
「私、ケンちゃんの赤ちゃん産みたい!」

 ずいっと顔を近づけて宣言する幼馴染。いや、俺らまだ学生だろ……と言いかけて、バカらしくなった。
 どーせもう人間辞めちゃったヤツを嫁にするんだから、俺も人間辞めるつもりでいこう。それでいいや。

「……分かったよ。結婚するんだもんな」

 そう言ってやると、美緒は満足げに笑って、またスカートの裾を口に咥えた。割れ目の中を見せつけるように片手でくいっと開いて、もう片方の手でナニを掴む。なんつーエロい花嫁姿だ。そもそもウェディングドレスって着たままセックスするための服じゃないだろ。これも魔界じゃ違うのか?

 とにかく、美緒と俺の大事なところは、今にも触れ合うところまできていた。割れ目からポタポタ垂れる液体が亀頭にかかって、その感触だけで気持ちいいくらい。

「せー、のっ」

 ずぶっと、先端が女性器に埋まった。ヌルヌルした温かい、というか熱い感触が密着してくる。
 もちろんそこで止まらない。音を立てながら、女の子の穴がゆっくりと肉棒を飲み込んでいく。思っていたよりずっと柔らかくて、それなのに手で握られているみたいに締め付けが強い。

「あぅ、ふあっ」

 美緒はうっとりした表情で、根元までしっかり挿入してくれた。互いの股間が繋がっている。けどその繋ぎ目には、愛液に混じって赤い液体が見えた。

「みぃちゃん、痛くない……?」
「ん……全然へーき」

 嬉しそうに笑う美緒の中で、俺のナニはますます大きくなった。いや、完全に勃起したチンコがさらに大きくなるとかあるのか?

 ……ナニカサレタヨウダ、ってのは何のネタだったか。

「わあ、なんか……お腹の中で膨らんでる」
「ねえねえ、どんな気分?」
「おまんこの中、ケンちゃんでいっぱいでぇ……すっごく熱くて、気持ちいい……幸せ……♥」
「いいねいいね♥ じゃあ、もっと幸せになるところ見せて」

 マルガが美緒の後ろに回って、抱きしめる。美緒の後頭部が、白いおっぱいの谷間にすぽっと埋まった。

「きゃうぅ♥」

 甲高い声を上げる幼馴染。マルガに体を上下に揺さぶられたからだ。膣内が肉棒と擦れてエロい音を立てている。中がヌルヌルして、出し入れのたびに強く締まったり緩くなったり、まるで搾り出そうとするみたいに動く。
 マルガにされるがままかと思っていたら、美緒はだんだん自分で腰を振り始めた。それも、だんだん激しくなっていく。

「コレっ、すごいっ、きもち、イイっ♥」

 腰をぴょんぴょん弾ませて、お尻を俺に打ちつける。それだけじゃなくて、衣装の胸元を下へずらして、おっぱいをプルンと出した。

「ケンちゃんっ、見てっ♥ おっぱい、おっぱい揺れてるところ、見てぇっ♥」

 上下に激しく揺れる膨らみ。昔いつも一緒にいた美緒が、こんなエロい姿を見せるなんて。アソコの感触も気持ちいいけど、それよりこのエロい笑顔とか、むわっと漂う匂いとか、そういうのがたまらない。

「おまんこの中、思いっきり締めてみたら?」
「んっ、こう?」
「うおぅっ!?」

 ハリシャの言葉を美緒が実行した。膣内がすごい力でギューっと締まって、思わず声を上げてしまう。美緒が腰を止めた。

「け、ケンちゃんごめん! 痛かった!?」
「い、痛くない……すごい気持ちよくて……!」

 本当だった。ナニを食いちぎられるかってくらいきつい締め付けなのに、痛みは全くない。
 それどころか、キツイ締め付けにもなんか柔らかさがあって。ぺニスの中にある快楽を感じる神経を、直接触られたような気持ちよさだった。

「みぃちゃん、もう1回して……!」
「そんなに良かったの? じゃあ、えいっ!」

 再び、おまんこにギューっと抱きしめられる。気持ちよすぎて、ハリシャの膝に頭を預けたまま体を反らせてしまう。

「えいっ、えいえいっ!」

 美緒は俺の反応が気に入ったらしい。腰を振りながら、何度も中を締めてくる。もう快楽の暴力、ってか、今まで射精してなかっただけで褒めてもらってもいいくらいだ。
 けどもう、抑えられない。淫らに着崩したウェディングドレス。激しく揺れるおっぱい。無邪気に蕩けた笑顔で乱れる幼馴染。その体を支えるブロンドの魔女と、俺に膝を貸してくれている褐色の魔女。このまま射精すれば……少なくとも今この瞬間、俺は世界一幸せだ。

「みぃちゃん、もう、出る……!」
「うんっ、イって♥ ほらほらっ、おっぱい見ながらイっちゃえ!」

 乱れる美緒、揺れるおっぱい、激しいピストン運動、飛沫をあげる愛液。その様子をガン見する、長身の魔女2人。
 我慢なんてしない、するだけバカバカしい。腹筋に力を込めて、ハリシャの膝から上体を起こした。美緒……みぃちゃんを抱きしめて、胸板に当たるおっぱいの感触を味わって、みぃちゃんも俺を抱きしめてくれる。

「みぃちゃん、大好きだッ……!」
「私も! 私も大好きだよっ、ケンちゃ、あぁぁん」

 2人で同時にイった、と思いたい。またあの、頭が真っ白になりそうな快感が溢れ出す。熱くて狭いアソコの中に、大切な幼馴染……大切な恋人の中に、ドクドクと精を注ぎ込んでいく。

「きたぁぁ! 熱ぅぅい♥」

 みぃちゃんがビクビク震えて、俺の出したものを受け止める。アソコの中が音を立てて、文字通り「下の口」のようにペニスを吸引する。精液を奥へ、子宮へと吸い上げるために。
 胸でイかされたときと同じく、凄い量が出ていた。それでもペニスを咥え込んだ割れ目がパッキンみたいに密着して、白いのを漏らすことはない。

 全部、子宮へ送られているんだ。

「きゃうぅぅ♥ お腹の中、せーしでパンパンになっちゃうよぉ……お嫁さんになったばかりで、お母さんにされちゃうよぉ♥」

 みぃちゃんが蕩けた笑顔のまま泣き出した。俺もつられて涙が出てくる。なんか、報われたというか、今まで抱いていたモヤモヤが全部浄化された気がした。

 絶頂が終わった後、しばらく抱き合ったまま、みぃちゃんの息遣いを聞いていた。
 すると、肩に膨らみが押し付けられた。

「2人とも、とても素敵だったわ」

 後ろから抱きついてきた、というか抱きしめてくれたハリシャが、そっと囁く。前後からおっぱいを押し付けられて幸せだったけど、その時間は長く続かなかった。
 マルガが、みぃちゃんを俺から引き剥がしたからだ。結合が解かれて、「やぁん♥」と声を上げながら股間を手で隠すみぃちゃん。いや、隠しているんじゃなくて、中の精液が漏れないよう押さえているみたいだ。

「ごめんね、もっと余韻に浸りたいよね。でも……」

 幼馴染に代わって近づいてくる、金髪の魔女。その股間では、綺麗な割れ目から汁がたらたらと溢れていた。

「2人を見てたら、ボクもう、ガマンできなくなっちゃった」

 対面座位の姿勢で、俺の上に乗ってくるマルガ。ミルク色の胸の揺れを見て、俺の股間はまた上を向いた。

 何より、マルガの興奮した様子がエロい。今まで何人もの男と寝てきただろうに、みぃちゃんに負けず劣らずワクワクした様子だ。

「挿れるね? 挿れちゃうからね?」
「ああ……」

 マルガが割れ目を指で開くと、プリンのような甘ったるい匂いがした。これも魔法のお菓子の効果なのか、人外だから元々そういう匂いなのかは分からないけど、まあどうでもいい。今からマルガとセックスするんだ。願い事の代償ではあるけど、みぃちゃん公認である以上、嫌なことじゃない。

「わ、硬い……」

 肉棒をむんずと掴み、感想を漏らすマルガ。ほっぺたの色がミルク色からイチゴミルクに変わっている。割れ目が亀頭にそっと触れた。

「ん……しょ♥」

 ぬぶっ、と湿った音がした。みぃちゃんに続いて、マルガとも繋がった。

「く、はぁぁぁん♥」

 根元まで肉棒を咥え込んで、マルガは色っぽい声を吐き出す。目の前で白い胸が揺れて、俺の顔にペタペタぶつかる。

 けど、それより。
 結合部に視線を落とした瞬間、俺は戸惑った。愛液に混じって、赤い物が垂れている。みぃちゃんと同じように。

「……マルガ、まさか、処女……!?」
「んっ、うんっ。そうだよ」

 谷間へ俺の顔を挟み込みながら、マルガは楽しそうに答える。濃厚なプリンの匂いがした。


「ボクがセックスした男の子は、ケントが最初で……最後だよ♥」


24/03/23 20:22更新 / 空き缶号
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