とばしてみましょ
「わっ」
不思議な感覚に襲われ、体がびくんと震える。ちんちんを、触られた。服越しだけど、女の子に触られた。それがどういう意味なのか知らなかったのに、ひたすら興奮してしまう。
トモネちゃんは楽しそうに、なんとズボンを脱がそうとしてきた。普段なら拒否しただろうけど、幸せで一杯にされた頭はそんな悪戯っぽい指の動きさえ楽しんでいた。
「コウキくん、アカネちゃんのだいじなトコロ……見ちゃったもんね? だからコウキくんのだいじなトコロも、見せなきゃね?」
「そ、そうですよ……見せてくれなくちゃ、不公平ですよ」
アカネちゃんも食い入るように僕の股間を見つめている。そんなところを見て嬉しいのか疑問だったけど、僕も何故か「二人に見て欲しい」という謎の欲求を抱いていた。
そうしてやがて、小さいなりに限界まで勃起したそれが外気に触れた。
「……おちんちん、見っけ」
「わぁ……ふくらんでる……」
「は、恥ずかしいよ……」
やっぱり、まじまじと見られると羞恥心が湧いた。けれど双子たちの行動はそれだけじゃ済まなかった。アカネちゃんが膝枕をやめて、代わりに座布団を僕の頭の下へ敷く。そしてトモネちゃんの方へ移動し、そっくりな顔同士で微笑み合って……二人で一緒に、ちんちんの包皮を剥いてしまった。今まで自分で剥いたことはあったがそれ以上の意味は知らなかったし、二人が小さな亀頭に何をする気なのか分からなかった。
「ふーっ」
「ふーっ」
「ふあっ!?」
今度はなんと、ちんちんに息を吹きかけられた。耳以上にゾクゾクとした感覚が広がり、痺れるような気持ち良さに体が包まれる。
「ちゅっ♥」
「ちゅっ♥」
敏感すぎる亀頭に、優しく触れた唇。
そっくりな可愛い双子の、可愛くていやらしい、ぷるぷるの唇。
未知の感覚に襲われた。言葉にならない声を出しながら、快感と共にこみ上げてくるそれに屈し……二人の顔へ、思いっきりぶちまけた。
「きゃっ!?」
「ひゃっ!?」
甲高く短い悲鳴の後、双子たちは少しの間固まった。小さなちんちんから出た、大量の白い液体。それは二人の綺麗な顔をべっとり汚していた。その光景を見て感じたのはたまらない気持ち良さと満足、そして高価な芸術品を台無しにしてしまったような罪悪感。けれど耳かきの多幸感が残っていたから、幸せな気分の方が優った。
それでも二人に謝らなきゃ、と思った。その白いおしっこの正体が何なのかは知らないけど、ちんちんから出たのだから汚いに決まってる。そう思ったのだけど、トモネちゃんとアカネちゃんは互いの顔を見つめ合い、楽しそうに笑い始めた。
「あはははっ、ベトベトになっちゃった……♥」
「ふふっ、えへへ……♥」
汚れた顔で笑い合う二人を見て、昔友達と泥遊びしたことを思い出す。あのときもドロドロになりながら無邪気に笑い合ったけれど、二人の笑顔は無邪気さの中に、どこか艶やかさもあった。
「あはは……ねえ、これってなんなの?」
何だか僕まで楽しくなって笑いながら二人に尋ねる。双子達はきょとんとした。
「せーえきですよ? ……コウキくん、知らないんですか?」
「もしかして、おちんちんからコレが出るの……初めてだったの?」
「うん……今までこんなおしっこが出たこと、なかったよ」
そう答えると、二人は何か嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「そうだったんですね……これが初めて、だったんですね……ふふっ」
「これはね、せーえきって言うの。これがおちんちんから出るのは……とってもステキなことなんだよ」
「そう……なの?」
「そうだよ……だって、きもちよかったでしょ?」
いたずらっぽく微笑むトモネちゃんの言葉に、すんなり納得してしまった。確かにこれだけ気持ちいいなら、ステキなことなんだろう……そう思った僕はすでに、二人の虜になっていたのかもしれない。
「で、でも、ごめんね……顔にかけちゃって。服もよごしちゃったし」
「へーきへーき。初めてのせーえきを女の子に出せたんだから、コウキくんはとっても運がいいんだよ」
「でも、ちゃんと謝るコウキくんはやさしい人ですね……だからきっと、運がよくなったんですね……あむっ」
アカネちゃんが顔についた白液を指でぬぐい、口へ運ぶ。トモネちゃんの方も同じように、精液を食べ始めた。
「んっ、ちゅるっ……」
「えへへっ……おいしいっ」
「お、おいしいの!?」
僕は驚いた。その白いネバネバはすごく生臭く、とても食べようとは思えない。自分の体から出たものだから当たり前だけど。
「うんっ、せーえきって……オバケにはごちそうなんだよ……♥」
「コウキくんは、オバケじゃないから……ちゅるっ♥ ……食べない方が、いいと思います……」
説明しながら精液を口へ運ぶ二人は、本当に美味しそうに食べていた。その様子にはやっぱり、無邪気といやらしさが同居している。その様子を見ているうちに、またあの快感への期待がこみ上げてきた。皮を剥かれたままのちんちんが、再びゆっくりと勃起して、先端がアカネちゃんのほっぺをつついた。
「あははっ……コウキくんのおちんちんに、『ちゅっ』てされちゃいました……♥」
「コウキくん。もっとおちんちんで、遊んでみたい……?」
トモネちゃんが上目遣いで僕を見つめ、訊いてくる。小さな鼻がピクピク動いて、ちんちんの匂いを嗅いでいるようだった。その仕草がさらに興奮を高める。
「うん! もっと……せーえき、出してみたい!」
それまで生きてきた中で、最もストレートに自分の感情をさらけ出した瞬間だった。二人の優しさと、耳かきの多幸感と、未知の快感。僕だけじゃなくて二人も楽しいなら、もっと一緒に遊んで、気持ち良くなりたい。
すると、トモネちゃんが不意に立ち上がって、横になっている僕の背中に手を入れてきた。そのままヒョイっと、僕をお姫様抱っこしてしまった。
「うわっ、トモネちゃん、力持ちなんだ」
「そうだよー。トモネはオバケだもん」
「トモネちゃん、どうするの……?」
「ちょっとね……おもしろいこと考えたの」
トモネちゃんは細い腕で僕を抱いたまま、すたすたと歩いていく。女の子にお姫様抱っこで運ばれるというのは、ある意味膝枕より恥ずかしい気がした。
けれどトモネちゃんはすぐに僕を降ろしてくれた。さっき見た柱……トモネちゃんとアカネちゃんの身長が彫られた柱の側へ。僕を座らせ、左隣へ寄り添って、そっとちんちんを握る。
「せーえきがどのくらい飛ぶが、ためしてみるの。トモネたちの背丈より高く飛んだら、えっと……何かごほうびあげる」
「わぁ……おもしろそう……!」
アカネちゃんもぱたぱたと足音を立ててやってきて、右隣にぴったりとくっつき、一緒に僕の股間へ手を伸ばす。双子達の白くて細い指が、こちょこちょと肉棒を這い回った。
二人の指は柔らかく、温かい。
「ああ……きもちいい……」
「うんうん、キモチイイねー。トモネたちのお手手、キモチイイねー」
「いっぱいきもちよく、しちゃいますから……思いっきり、せーえき出してくださいね……♥」
小さな男性器は上に向けられ、的である柱を狙いながら、双子たちは指先で刺激を続ける。さっき一度出したからか、いきなり射精したりはしなかった。
トモネちゃんがふいに、着物の胸元を少しはだけた。ちょこんと膨らんだ、可愛らしいおっぱいが露わになる。
「ね、コウキくん……これ、さわってみて」
初めて見る、同年代の女の子のおっぱい。何故か緊張してしまう。トモネちゃんは僕にぴったり密着しているから、彼女の肩越しに腕を回して、抱き寄せるような形でその胸に触った。ぷにっ、とした小さな膨らみに、指先がわずかに沈む。
「あ……やわらかい……」
「こ、コウキくんっ、アカネのもさわってくださいっ……!」
アカネちゃんも興奮気味に胸を出してきたので、同じように触れる。こちらも柔らかかった。股間の快楽に震えながら、二人の肩を抱き寄せて、指先でおっぱいをプニプニすることに夢中になっていく。トモネちゃんは楽しそうないたずらっ子のように、アカネちゃんはうっとりとした笑顔を浮かべながら、僕の股間をくすぐり続けた。
「んっ、コウキくぅん……」
「ほら、ほらぁ……」
二人の吐息は甘かった。顔にかけた精液の生臭さなんて、分からなくなるくらい。顔はそっくりだけど、間近で見ていると見分けがつく気がしてきた。少なくとも完全に同じ顔じゃないことは分かる。
そして……トモネちゃんは右のおっぱいにホクロがあって、アカネちゃんは乳首がちょっとだけ大きいことにも気づいた。だからどうしたということでもないのに、何故か興奮が強まった。女の子とくっつきあって、触れ合って、互いのことを知るのがこんなに気持ちいいのかと思った。
こちょこちょ、こちょこちょ……小刻みにちんちんを刺激する指の動きは、何だか蜘蛛の脚を連想した。
その指先が赤くなった亀頭を優しく揉み始めたとき、僕は再び絶頂に達した。
「あ、ぅ、ぁぁ、出るぅ!」
玉袋の中が熱くなるような感覚があった。そしてゴポゴポと音を立てて、勢い良く白濁が吹き出した。
「わぁっ、すごい……!」
「こんなに飛んでる……!」
子供の小さな男性器と睾丸の大きさからすれば、不釣り合いなほどの量。重力に逆らって迸ったそれは、柱に刻まれた『知音』『朱音』の文字も、二人の身長の傷も、全て白く汚していく。
「すごいすごぉい、トモネたちの背丈こえちゃった……ごほうび考えなきゃ♥」
「まだ出してる……コウキくん……♥」
感嘆の声を上げる双子たち。どんなご褒美をくれるのだろう……物をくれるよりも、もっと気持ちよくなれることをして欲しいな……そんなことを考えているうちに、僕の頭は真っ白になっていった。
最高に幸せな気分のまま。
23/02/22 21:40更新 / 空き缶号
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