開花
今日も水がおいしい。
根っこからゴクゴク飲んで、緑の葉っぱやツタ、白い花びら、その中から生えている私の体へくみ上げる。おいしい、きもちいい。大きく息を吸って、ゆっくり吐く。風がいろいろなニオイをつれてきてくれるけど、何かなつかしいニオイがした。
これはなんのニオイかな……そう思いながら空を見上げた。ここから見る空はせまいけど、とてもきれいだと思う。
私がいるのは森の中に空いた、大きなくぼみの底。まわりをかこんでいる岩はニンゲンの背よりずっとたかくて、落ちたら出るのはたいへん。なんでこんなくぼみができたのかは誰も知らない。ちょっとせまいけところだど、私は種だったときからずっとここが好き。日当りがいいし、土も水も美味しい。それにときどき森の魔物さんが足をすべらせて落ちてくるから、ツタで上にもどしてあげる。そうするとみんな、私にありがとうって言ってくれる。
「ルディちゃん、くださいな」
光りを浴びていると、プチェラちゃんが遊びにきた。透きとおった羽で飛んでくるハニービーの女の子。私の友達だ。
「いいよ。遊ぼう」
私がそう言うと、プチェラちゃんは私のお花の中……蜜がいっぱいたまってるところに入ってきた。おでこにちゅってキスをしてくれたので、私もプチェラちゃんのほっぺたにちゅってしてあげた。
「今日はいいお天気だね」
「そうね。でもちょっと暑くなりそう」
プチェラちゃんは私のお股にさわった。指がわれめをなぞって、くちゅくちゅしてくれる。きもちいい。お股から蜜がちょっとでた。
私はお返しに、プチェラちゃんのおっぱいにさわっちゃう。ぷにぷにしてみると、プチェラちゃんの体がぴくってした。かわいい。
「くちゅくちゅくちゅ〜」
「ぷにぷにぷに〜」
これが私たちの遊び。いっしょにきもちよくなって、最後に私がプチェラちゃんに蜜をあげる。ハニービーは私たちの蜜がだいすきなんだって言ってた。
「ひゃぅ……っ。プチェラちゃん、この前つかまえた、男の子は……?」
「ん……女王様があたしにくれたの」
「じゃあ、プチェラちゃんもおよめさんだねっ」
おしゃべりしながら、いっしょにきもちよくなる。プチェラちゃんはときどき、私のお股から出た新しい蜜をなめていた。
「おいしい?」
「うん、今日も美味しいよ! ……きゃっ」
びっくりさせようと思って、プチェラちゃんのおっぱいに蜜をぬってあげた。ミルクの出るところに、たっぷり。
最初はびっくりしてたけど、すこしするとほっぺたを赤くして、気持ちよさそうに笑ってくれた。
「あは……美味しい。ルディの蜜、美味しいしキモチイイ……」
友達がきもちよくなるのを見ると私もうれしい。誰かをきもちよくするのってステキなことだと思う。
「プチェラちゃんも……ひぁ……お股さわるの、じょうずだね」
「ふふっ、おちんちん触るのはもっと上手になったよ」
楽しそうにいうプチェラちゃん。そっか、およめさんになるんだっけ。ちょっと前に男の子をつかまえて、私にも会わせてくれた。私やプチェラちゃんをこわがっていたけど、仲良くなれたみたいでよかった。
「いいなぁ。私もおちんちんさわってみたいなぁ〜」
女の子にはなくて、男の人にだけあるふしぎなもの。それをさわったり、お股に入れてきもちよくしてあげると、赤ちゃんのもとが出てくるらしい。それはとってもおいしくて、飲むとげんきになるって聞いた。男の子を気持ちよくするのって、どんな気分なんだろう。お股に入れるのってどんな感じなんだろう。考えているとなんだかドキドキしてくる。
「プチェラちゃん、私たちにおちんちんがあったらどんな感じかな?」
「うーん……」
私の蜜をなめながら、プチェラちゃんは少し考えた。
「面白いかもしれないけど……ジャマじゃない?」
「……そうかも」
私のお股の、割れ目があるところからおちんちんがニョキッてはえていたら。たしかにジャマかも。
ほんものを見てみたい。さわってみたい。
そんなことを考えながら、私はプチェラちゃんと遊んだ。いろいろおしゃべりもした。男の子はおっぱいが好きとか、私のおっぱいは大きめだからきっとよろこばれるとか、おちんちんの皮はやさしくむかなきゃいけないとか、いろいろ教えてもらった。
プチェラちゃんはとってもきもちよさそうで、私もいっぱいきもちよくなった。だから蜜もいっぱい出て、プチェラちゃんはとてもうれしそうだ。
「……ねぇ、ルディ」
私の蜜をつぼにいれて、プチェラちゃんは私の花から出た。まだ蜜のついた体で、すこし息があらい。
「この穴の中から出る気はないの?」
「ここから?」
聞き返すと、プチェラちゃんはこくんとうなずいた。
「ルディちゃんはここが好きかもしれないけど、外に出た方が男の人と会えるし。一人で出るのが大変だったら私が手伝ってあげるよ」
そういわれて、私はすこし考えてみた。この大穴から出て、いろいろな人と会う。男の人とも、町の人たちとも。たしかに楽しいと思う。
でも。
「……さっきね、なつかしいニオイがしたの」
「懐かしいニオイ?」
「うまく言えないけど……いつもとちがうニオイ」
プチェラちゃんはよくわからないという顔をしてたけど、ちゃんと私のはなしを聞いてくれていた。
「なんか、ここでいつもとちがうことが起きる気がするの。だからもうちょっとだけ、この穴にいたいな」
「……そっか」
にこっと笑って、プチェラちゃんは羽をはばたかせてとんだ。宙にういたまま一度とまって、私に手をふる。
「じゃあまたね、ルディ」
「うん、また遊んでね」
私も手をふった。しましまのお尻をこっちにむけ、プチェラちゃんは飛んでいく。土に根っこをのばしてくらすのもいいけど、あんなふうに飛ぶのもきもちよさそう。
「……ふああ」
あくびがでた。プチェラちゃんといっぱい遊んだから、すこし疲れちゃった。大穴の中は私の蜜のニオイでいっぱいだ。おひさまの光りがきもちいいし、ちょっとお昼寝しちゃおう。ツタをうごかして体にまきつけて、パジャマにする。私はこうするとよく眠れる。
目をとじると、またなつかしいニオイがした。
根っこからゴクゴク飲んで、緑の葉っぱやツタ、白い花びら、その中から生えている私の体へくみ上げる。おいしい、きもちいい。大きく息を吸って、ゆっくり吐く。風がいろいろなニオイをつれてきてくれるけど、何かなつかしいニオイがした。
これはなんのニオイかな……そう思いながら空を見上げた。ここから見る空はせまいけど、とてもきれいだと思う。
私がいるのは森の中に空いた、大きなくぼみの底。まわりをかこんでいる岩はニンゲンの背よりずっとたかくて、落ちたら出るのはたいへん。なんでこんなくぼみができたのかは誰も知らない。ちょっとせまいけところだど、私は種だったときからずっとここが好き。日当りがいいし、土も水も美味しい。それにときどき森の魔物さんが足をすべらせて落ちてくるから、ツタで上にもどしてあげる。そうするとみんな、私にありがとうって言ってくれる。
「ルディちゃん、くださいな」
光りを浴びていると、プチェラちゃんが遊びにきた。透きとおった羽で飛んでくるハニービーの女の子。私の友達だ。
「いいよ。遊ぼう」
私がそう言うと、プチェラちゃんは私のお花の中……蜜がいっぱいたまってるところに入ってきた。おでこにちゅってキスをしてくれたので、私もプチェラちゃんのほっぺたにちゅってしてあげた。
「今日はいいお天気だね」
「そうね。でもちょっと暑くなりそう」
プチェラちゃんは私のお股にさわった。指がわれめをなぞって、くちゅくちゅしてくれる。きもちいい。お股から蜜がちょっとでた。
私はお返しに、プチェラちゃんのおっぱいにさわっちゃう。ぷにぷにしてみると、プチェラちゃんの体がぴくってした。かわいい。
「くちゅくちゅくちゅ〜」
「ぷにぷにぷに〜」
これが私たちの遊び。いっしょにきもちよくなって、最後に私がプチェラちゃんに蜜をあげる。ハニービーは私たちの蜜がだいすきなんだって言ってた。
「ひゃぅ……っ。プチェラちゃん、この前つかまえた、男の子は……?」
「ん……女王様があたしにくれたの」
「じゃあ、プチェラちゃんもおよめさんだねっ」
おしゃべりしながら、いっしょにきもちよくなる。プチェラちゃんはときどき、私のお股から出た新しい蜜をなめていた。
「おいしい?」
「うん、今日も美味しいよ! ……きゃっ」
びっくりさせようと思って、プチェラちゃんのおっぱいに蜜をぬってあげた。ミルクの出るところに、たっぷり。
最初はびっくりしてたけど、すこしするとほっぺたを赤くして、気持ちよさそうに笑ってくれた。
「あは……美味しい。ルディの蜜、美味しいしキモチイイ……」
友達がきもちよくなるのを見ると私もうれしい。誰かをきもちよくするのってステキなことだと思う。
「プチェラちゃんも……ひぁ……お股さわるの、じょうずだね」
「ふふっ、おちんちん触るのはもっと上手になったよ」
楽しそうにいうプチェラちゃん。そっか、およめさんになるんだっけ。ちょっと前に男の子をつかまえて、私にも会わせてくれた。私やプチェラちゃんをこわがっていたけど、仲良くなれたみたいでよかった。
「いいなぁ。私もおちんちんさわってみたいなぁ〜」
女の子にはなくて、男の人にだけあるふしぎなもの。それをさわったり、お股に入れてきもちよくしてあげると、赤ちゃんのもとが出てくるらしい。それはとってもおいしくて、飲むとげんきになるって聞いた。男の子を気持ちよくするのって、どんな気分なんだろう。お股に入れるのってどんな感じなんだろう。考えているとなんだかドキドキしてくる。
「プチェラちゃん、私たちにおちんちんがあったらどんな感じかな?」
「うーん……」
私の蜜をなめながら、プチェラちゃんは少し考えた。
「面白いかもしれないけど……ジャマじゃない?」
「……そうかも」
私のお股の、割れ目があるところからおちんちんがニョキッてはえていたら。たしかにジャマかも。
ほんものを見てみたい。さわってみたい。
そんなことを考えながら、私はプチェラちゃんと遊んだ。いろいろおしゃべりもした。男の子はおっぱいが好きとか、私のおっぱいは大きめだからきっとよろこばれるとか、おちんちんの皮はやさしくむかなきゃいけないとか、いろいろ教えてもらった。
プチェラちゃんはとってもきもちよさそうで、私もいっぱいきもちよくなった。だから蜜もいっぱい出て、プチェラちゃんはとてもうれしそうだ。
「……ねぇ、ルディ」
私の蜜をつぼにいれて、プチェラちゃんは私の花から出た。まだ蜜のついた体で、すこし息があらい。
「この穴の中から出る気はないの?」
「ここから?」
聞き返すと、プチェラちゃんはこくんとうなずいた。
「ルディちゃんはここが好きかもしれないけど、外に出た方が男の人と会えるし。一人で出るのが大変だったら私が手伝ってあげるよ」
そういわれて、私はすこし考えてみた。この大穴から出て、いろいろな人と会う。男の人とも、町の人たちとも。たしかに楽しいと思う。
でも。
「……さっきね、なつかしいニオイがしたの」
「懐かしいニオイ?」
「うまく言えないけど……いつもとちがうニオイ」
プチェラちゃんはよくわからないという顔をしてたけど、ちゃんと私のはなしを聞いてくれていた。
「なんか、ここでいつもとちがうことが起きる気がするの。だからもうちょっとだけ、この穴にいたいな」
「……そっか」
にこっと笑って、プチェラちゃんは羽をはばたかせてとんだ。宙にういたまま一度とまって、私に手をふる。
「じゃあまたね、ルディ」
「うん、また遊んでね」
私も手をふった。しましまのお尻をこっちにむけ、プチェラちゃんは飛んでいく。土に根っこをのばしてくらすのもいいけど、あんなふうに飛ぶのもきもちよさそう。
「……ふああ」
あくびがでた。プチェラちゃんといっぱい遊んだから、すこし疲れちゃった。大穴の中は私の蜜のニオイでいっぱいだ。おひさまの光りがきもちいいし、ちょっとお昼寝しちゃおう。ツタをうごかして体にまきつけて、パジャマにする。私はこうするとよく眠れる。
目をとじると、またなつかしいニオイがした。
13/06/24 23:09更新 / 空き缶号
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