南国秘湯『樹霊の恵み』
「リッカちゃん、南谷プロデューサー、おめでとうございます! いつかこうなると思っていました」(28歳 男性)
「二人がヤるところをしっかり見ました! 私も彼氏をあの温泉へ連れて行って……♥」(19歳 サキュバス)
「ようやく来るべき日がきたか。職務があるとはいえ真面目すぎる男も考えものだな」(287歳 ドラゴン)
「ジェラシー感じるけど祝福します。末永く爆発しろ!」(18歳 男性)
「コントローラーを床の上に置いてみろ。いいか、できるだけ平らな床だ」(17歳 マンティス)
……タブレット端末でファンからのコメントを確認しつつ、俺はため息を吐いた。なんでみんなこの展開を期待していたんだ。普通大スキャンダルだろうに。というか最後のマンティスは一体何が言いたいんだ。リッカちゃん関係ないだろ。
「プロデューサー、あと十分で目的地だ」
操縦席から山瀬・夫が告げた。運転席ではなく操縦席である。何せ俺たちは今、ヘリコプターで南の空を飛んでいるのだ。眼下には広大な青い海が広がり、その中に緑に覆われた島が点在している。この島の中に、これから向かうジャングルの秘湯があるというのだが、イエティを熱帯へ連れて行くというのがそもそも心配だ。あのタヌキ社長はときどきこのような無茶ぶりをしてくる。
「そうか。しかしお前らがヘリを操縦できるとは思わなかったな」
「……まあな」
「昔取った杵柄ってやつよ」
副操縦士席に座る山瀬・妻が笑う。こいつら一体何者なんだ。時々二人でCQC(近接格闘)の練習をしていたり、盗撮しようとするカメラ小僧をいち早く見つけ出したり、明らかにただ者ではないことは前から気づいていたが。
まあ、それはそれとして……。
「プロデューサーさん、ぎゅ〜っ」
リッカちゃんは今日も平常運転だ。一度ヤってしまってからはますます遠慮が無くなり、もふもふの手足で容赦なく抱きついてくる。柔らかな体毛だけでなく、露出している褐色の素肌にムニムニ攻撃され、俺の体は嬉しい悲鳴を上げはじめた。ことに彼女の体の中で最もムニムニした箇所の威力が凄まじい。
「り、リッカちゃん、胸が……!」
「むね?」
俺の腕を挟み込んでひしゃげる褐色のおっぱい。ダンスのときには上下左右によく揺れるそれが、ぐっと圧力をかけてくる。そのボリューム感と自在に形を変える様子は凶悪な興奮材料だった。
そんな自分の胸を、リッカちゃんは丸い目で見つめ……ニコリと笑った。
「おっぱいこーげきー!」
「ぶほぉっ!?」
突如、そのおっぱいが顔面に襲いかかってきた。チョコレート色の巨乳で視界が覆われ、思い切り押し付けられる。昇天しそうな柔らかさとリッカちゃんの汗のニオイで頭がクラクラしてきた。あれから何回もヤっているが、それでもこの刺激はたまらない。
当然の如く、その刺激に反応してしまう愚息。
「あ、おちんちんがおっきした! えっちしようね!」
「ちょ!? もうすぐ着陸するんだから!」
「うん、だからはやくシちゃおう!」
もふもふの手で器用にズボンを脱がせようとしてくるリッカちゃん。自分の股間の毛皮も消し去り、奇麗な割れ目が露になった。ヤること自体はもう構わないのだが、勃起した瞬間所構わずヤろうとするのは勘弁して欲しい。ヘリが降りるときに何かあったら洒落にならない。
「や、山瀬!」
一縷の望みを託し、俺は操縦士の名を呼んだ。
「……貴方と一緒にヘリに乗るなんて、三年ぶりね」
「あの頃とは違う。ここは地獄の空じゃない」
「ふふっ、そうね。生きて還れたもの……貴方と出会ったおかげで」
「……出会えて幸運だったのは俺の方だ」
……こいつらマジで何者なんだ。
「いれるね♥ ……ん、ふああうぅ♥」
「ええい、どうにでもなれぇぇぇぇ!」
………
……
…
「みなさん、こんにちは……わたしはいまぁ……みなみの……しまの……」
何ということだ。普段素晴らしい笑顔をカメラに向けている元気娘のリッカちゃんが、今回に限ってはぐったりしている。当然と言えば当然だろう、寒冷地の魔物である彼女が熱帯のジャングルのど真ん中に入り込んだのだから。
辺りにはツタや樹木が生い茂り、日本では見られない色鮮やかな花が咲き乱れている。太陽はサディスティックなまでに照りつけてくるし、湿度もやたらと高い。俺もすでに汗だくだ。ここへの道中でワニが日なたぼっこしているのを見かけもした。やはりこんな場所にリッカちゃんを連れてくるのは間違いだったのではないか……そんな考えが頭をよぎる。
だが健気な彼女は今も使命を果たそうとしていた。緑に囲まれた大地に、湯気を立てて湧き出る温泉。土の成分で白く濁ったお湯に火山の硫黄臭さはなく、清々しい匂いを放っている。この温泉こそが今回の秘湯であり、それをリポートするのが今回の仕事だ。企画第二弾にしていきなり日本を飛び出るというのはどうなんだろうか。しかもイエティを熱帯に連れて行くなんて。
「えーと……にゅーよくしまーす……」
褐色の肌から汗を滝のように滴らせ、ふらふらと湯へ入ろうとするリッカちゃん。俺は道中で彼女に飲み物をあげたり、汗を拭いてあげることしかできなかった。自分の無力さが悔しく、リッカちゃんの汗が染み込んだタオルを強く握りしめる。
汗でぐっしょり濡れた純白の毛が、それに包まれた形の良いお尻が、褐色の肌がお湯に浸かっていく。そして肩までしっかりと浸かり……
「……ほふ〜♥」
リッカちゃんは息を吐いた。笑顔で、心の底から気持ち良さそうに。先ほどまでグロッキー状態だったにも関わらず、ぱっちりと目を開けて笑っている。まるで憑き物が落ちたかのようだ。
「すごいですね〜。入ったらすぐ、きぶんがよくなって……おおおおおお!」
突然リッカちゃんは目を見開き、大声を上げた。何かあったのかと心臓が止まりそうになるが、彼女はあくまでも楽しげに辺りを眺め回している。一体何が見えているのだろうか。そういえば山瀬夫妻は先ほどからジャングルの中に不思議な気配があると言っていたが、この温泉に入るとそれが見えるようになるのか……?
「プロデューサーさん、きてきて!」
もふもふの両手で手招きするリッカちゃん。俺は自分の汗を拭きながら、すっかり元気になったらしい彼女に歩み寄る。
「どうしたんだ、リッカちゃん」
「あのね」
言葉を切ったかと思うと、突然リッカちゃんは息を吸ってお湯に潜った。濁ったお湯の中からぶくぶくと息が出てきて……
「ワニのまねー!」
「うわああっ!?」
水しぶきを巻き上げて飛び出してきたもふもふの腕が、俺の腰をがっしりと掴む。そのまま凄まじい勢いで温泉の中へ引きずり込まれた。一気に脳天まで水没してしまったが、底に脚は着いたのでどうにか顔を出せた。リッカちゃんのむにむにの体にしがみつきながら。
そして、湯船に浸かった俺が見た物は……
「あぁ……イイ……♥ もっと、もっとぉ……♥」
「気持ちイイ……あんっ♥」
「あなたぁ……愛してます……ふぁぁん♥」
……ジャングルの中で繰り広げられる乱交、いや、大乱交だった。木々の生い茂る中で乳房が揺れ、お尻が弾み、嬌声が飛び交う。普通の乱交と違うのは女性しかいないということだ。と言ってもレズプレイをしているわけではない。みんなジャングルの樹木にしがみつき、体をすり寄せては快感に悶えているのだ。
南国らしい褐色の肌をした彼女たちは体にツタや木の葉を纏っていて、それぞれ一本の木に愛の言葉を囁き続けている。それはもう蕩けた表情だ。上の方を見ればグラマーな女性がツタからぶらさがって嬌声を挙げ、丸出しのお乳を見せつけるかのようにぷるんぷるん揺らしている。下の方を見れば人の背丈程度の小さな木に、精々十二歳くらいの女の子が戯れつき、乱れた笑顔で喘いでいた。彼女たちが絶頂するたび、樹皮からも白い樹液が染み出してくる。
樹霊ドリアード。木に宿り、木に男を宿して愛し合う魔物だ。
「このお湯はドリアードさんのいる木のチカラがとけだしていて、はいる人をげんきいっぱいにしてくれるんですよー! わたしもあついのへっちゃらでーす!」
溌剌と実況するリッカちゃんは本当に元気になっていた。言われてみれば俺もさっきまで汗だくだったのに、お湯に入った途端湿気の多い空気も照りつけてくる太陽も気にならなくなった。ずっとこの土地に生えていた木の力が分け与えられたんだろう。そりゃ暑い中でこんなにヤりまくってる樹霊たちの力が体に入れば嫌でも元気になる。
そして服を着たまま引きずりこまれた俺は、ズボンを押し上げてパンパンに勃起している愚息に気づいた。こっちも元気になるのか……
「それじゃあわたしとプロデューサーさんも、ドリアードさんたちにまけないよう、がんばってえっちしますね!」
宣言した直後、俺のズボンを荒っぽい手つきで脱がせにかかった。目は爛々と輝いて息も荒い。その息がかかる度、俺も股間が疼く。リッカちゃんの興奮はこのお湯のせいかもしれないが、俺の体はリッカちゃんの発情にシンクロするようになってしまったらしい。
こうなったら覚悟を決めて、前回同様彼女と愛し合うしかない。肉棒がお湯の中に出された段階でもうヤるしかないのだ。
「こんかいはファンのみなさんのよーぼーにおこたえして、おしりのあなでえっちします!」
「ぶっ!?」
リッカちゃんがとんでもないことを言い出した。確かに前回の放送の後いろいろプレイの要望はあったが、よりによってそれか。
だが止めようとする奴はいない。スタッフたちは股を弄りながら撮影を続け、ドリアードは相変わらず大乱交中。山瀬夫妻はテントを設営中……って。
「おい、ここに泊まるのかよ!? ってかどこからテントなんて……」
「予定外ではあるが、この分だと夜までここを動けないだろう。装備はサバト製の空間圧縮トランクで持ってきた」
「安心しなさい、食料と寝袋とAK-47は全員分用意してあるわ」
「さり気なく物騒な単語が出てきた!?」
パニックになる俺を他所に、リッカちゃんは凄くウキウキしていた。
「プロデューサーさん、おしりのあなできもちよくなれるのかな?」
「い、いや、俺に聞かれても……ていうか本当にやるの!?」
「オトコはどきょう! なんでもためしてみるのさー!」
「それ掘る方が言う台詞!」
ボケとツッコミの直後、眼前に突き出される褐色のお尻。ふわふわの毛皮を消し去ったそれは丸くて柔らかそうで、それでいてぷりんと弾力がある。ダンスのときに艶かしくくねるリッカちゃんのお尻だ。しかももふもふの手でその谷間を開き、すぼまった穴を見せつけてくる。ひしゃげるお尻がたまらなくいやらしかった。
「ココにいれるからね! いっくよー!」
「ちょ、待って……!」
制止も空しく、リッカちゃんのお尻が俺の愚息を捉えた。桃の割れ目に先端が挟まれた感触に続き、ぎゅっと締まった穴に肉棒がねじ込まれていく。
「うおおぅ……! す、すごい、締まる……!」
「ふああ、な、なんかこれ……あんっ♥」
握るように強く締め付けられて悶える俺、直腸内に異物が入り込んでくる感触に喘ぐリッカちゃん。前回の撮影以来それなりにいろいろなことをヤってきたけど、これは初めてなわけで。
体を仰け反らせたリッカちゃんを後ろから抱きしめ、思わず胸を揉んでしまう。ボリュームたっぷりの褐色おっぱいが掌からはみ出し、むにゅっと形を変えた。
「あふっ♥ ふ、ふしぎなかんじ……プロデューサーさんは……?」
とろんとした目で尋ねてくるリッカちゃんが可愛くて、手を彼女の股へと伸ばしてしまう。もう理性なんて弾けとんでいた。
「ひゃあん♥ お、おまんまんがぁ♥」
「う、くっ……!」
リッカちゃんがびっくり脚をばたつかせた瞬間、アナルの中で肉棒がさらに締め付けられる。射精感がこみ上げ、とろとろのアソコを触る手を一層激しく動かした。突起を転がしたり、奥に指を入れたりするたび、リッカちゃんは可愛い声で悦んでくれた。
「うぅっ……リッカちゃん、どう? 気持ちいい?」
「う、うんっ♥ おまんまんだけじゃなくてっ、あぅん、おしりもだんだん、きもちちイイよぉーっ♥」
バンザイして満面の笑みで叫ぶ淫らなアイドルに、俺はどんどん高まっていく。肉棒を咀嚼するようなアナルの蠢きに誘われ、下から腰を突き上げた。もちろんリッカちゃんのお尻を傷めないようゆっくりと。
「はうぅぅん♥ お、おしりのおくまでぇ♥ おくまでプロデューサーさんがぁ♥」
「り、リッカちゃん、もう出るよ……!」
アソコを弄る手の動きが無意識のうちに激しくなり、今にも肉棒が脈打ちそうだ。
「プロデューサーさん、イっちゃうんだ♥ おしりのあなできもちイイんだねっ♥ おしりなのに、おしりのあななのにっ♥」
「気持ちイイよ、リッカちゃんのお尻なんだから! リッカちゃんのお尻だから気持ちイイんだ!」
「はうぅぅん、私も♥ 私もプロデューサーさんだからっ、プロデューサーさんのおちんちんだから、気持ちイイよぉぉぉぉ♥」
感動にも似た声を出すリッカちゃんのアナルに、俺は盛大に射精した。直腸内に迸っていく精液を、彼女は穴をきゅっと締めて受け止める。思いっきり彼女を抱きしめて柔らかさと温かさを感じながら、俺は何も考えずに絶頂の悦びに浸った。
頭が真っ白になり、次第に再びドリアードの嬌声が聞こえてくる。意識が淫らな森に引き戻され、リッカちゃんが俺をじっと見ていた。
「……えへへ」
無邪気な笑顔と共に、アナルから肉棒が引き抜かれる。ふらつきながらも立ち上がった彼女のお尻から、たらりと白濁が垂れてきた。
リッカちゃんはくるりと体の向きを変え、俺と向かい合う。たぷんと揺れるおっぱい、そしてつるつるのアソコが俺の前に。俺の愚息はすでに再戦準備を完了している。お湯の効果なんだろうが、とにかく目の前にいる元気で温かくて柔らかくて可愛いアイドルイエティと、ひたすら交わりたくて仕方がない。それは彼女も同じだった。
優しい女性器に、肉棒が受け入れられる。
その後結局夜になるまで、俺たちはドリアードに負けじと腰を振り続けるのだった。
「二人がヤるところをしっかり見ました! 私も彼氏をあの温泉へ連れて行って……♥」(19歳 サキュバス)
「ようやく来るべき日がきたか。職務があるとはいえ真面目すぎる男も考えものだな」(287歳 ドラゴン)
「ジェラシー感じるけど祝福します。末永く爆発しろ!」(18歳 男性)
「コントローラーを床の上に置いてみろ。いいか、できるだけ平らな床だ」(17歳 マンティス)
……タブレット端末でファンからのコメントを確認しつつ、俺はため息を吐いた。なんでみんなこの展開を期待していたんだ。普通大スキャンダルだろうに。というか最後のマンティスは一体何が言いたいんだ。リッカちゃん関係ないだろ。
「プロデューサー、あと十分で目的地だ」
操縦席から山瀬・夫が告げた。運転席ではなく操縦席である。何せ俺たちは今、ヘリコプターで南の空を飛んでいるのだ。眼下には広大な青い海が広がり、その中に緑に覆われた島が点在している。この島の中に、これから向かうジャングルの秘湯があるというのだが、イエティを熱帯へ連れて行くというのがそもそも心配だ。あのタヌキ社長はときどきこのような無茶ぶりをしてくる。
「そうか。しかしお前らがヘリを操縦できるとは思わなかったな」
「……まあな」
「昔取った杵柄ってやつよ」
副操縦士席に座る山瀬・妻が笑う。こいつら一体何者なんだ。時々二人でCQC(近接格闘)の練習をしていたり、盗撮しようとするカメラ小僧をいち早く見つけ出したり、明らかにただ者ではないことは前から気づいていたが。
まあ、それはそれとして……。
「プロデューサーさん、ぎゅ〜っ」
リッカちゃんは今日も平常運転だ。一度ヤってしまってからはますます遠慮が無くなり、もふもふの手足で容赦なく抱きついてくる。柔らかな体毛だけでなく、露出している褐色の素肌にムニムニ攻撃され、俺の体は嬉しい悲鳴を上げはじめた。ことに彼女の体の中で最もムニムニした箇所の威力が凄まじい。
「り、リッカちゃん、胸が……!」
「むね?」
俺の腕を挟み込んでひしゃげる褐色のおっぱい。ダンスのときには上下左右によく揺れるそれが、ぐっと圧力をかけてくる。そのボリューム感と自在に形を変える様子は凶悪な興奮材料だった。
そんな自分の胸を、リッカちゃんは丸い目で見つめ……ニコリと笑った。
「おっぱいこーげきー!」
「ぶほぉっ!?」
突如、そのおっぱいが顔面に襲いかかってきた。チョコレート色の巨乳で視界が覆われ、思い切り押し付けられる。昇天しそうな柔らかさとリッカちゃんの汗のニオイで頭がクラクラしてきた。あれから何回もヤっているが、それでもこの刺激はたまらない。
当然の如く、その刺激に反応してしまう愚息。
「あ、おちんちんがおっきした! えっちしようね!」
「ちょ!? もうすぐ着陸するんだから!」
「うん、だからはやくシちゃおう!」
もふもふの手で器用にズボンを脱がせようとしてくるリッカちゃん。自分の股間の毛皮も消し去り、奇麗な割れ目が露になった。ヤること自体はもう構わないのだが、勃起した瞬間所構わずヤろうとするのは勘弁して欲しい。ヘリが降りるときに何かあったら洒落にならない。
「や、山瀬!」
一縷の望みを託し、俺は操縦士の名を呼んだ。
「……貴方と一緒にヘリに乗るなんて、三年ぶりね」
「あの頃とは違う。ここは地獄の空じゃない」
「ふふっ、そうね。生きて還れたもの……貴方と出会ったおかげで」
「……出会えて幸運だったのは俺の方だ」
……こいつらマジで何者なんだ。
「いれるね♥ ……ん、ふああうぅ♥」
「ええい、どうにでもなれぇぇぇぇ!」
………
……
…
「みなさん、こんにちは……わたしはいまぁ……みなみの……しまの……」
何ということだ。普段素晴らしい笑顔をカメラに向けている元気娘のリッカちゃんが、今回に限ってはぐったりしている。当然と言えば当然だろう、寒冷地の魔物である彼女が熱帯のジャングルのど真ん中に入り込んだのだから。
辺りにはツタや樹木が生い茂り、日本では見られない色鮮やかな花が咲き乱れている。太陽はサディスティックなまでに照りつけてくるし、湿度もやたらと高い。俺もすでに汗だくだ。ここへの道中でワニが日なたぼっこしているのを見かけもした。やはりこんな場所にリッカちゃんを連れてくるのは間違いだったのではないか……そんな考えが頭をよぎる。
だが健気な彼女は今も使命を果たそうとしていた。緑に囲まれた大地に、湯気を立てて湧き出る温泉。土の成分で白く濁ったお湯に火山の硫黄臭さはなく、清々しい匂いを放っている。この温泉こそが今回の秘湯であり、それをリポートするのが今回の仕事だ。企画第二弾にしていきなり日本を飛び出るというのはどうなんだろうか。しかもイエティを熱帯に連れて行くなんて。
「えーと……にゅーよくしまーす……」
褐色の肌から汗を滝のように滴らせ、ふらふらと湯へ入ろうとするリッカちゃん。俺は道中で彼女に飲み物をあげたり、汗を拭いてあげることしかできなかった。自分の無力さが悔しく、リッカちゃんの汗が染み込んだタオルを強く握りしめる。
汗でぐっしょり濡れた純白の毛が、それに包まれた形の良いお尻が、褐色の肌がお湯に浸かっていく。そして肩までしっかりと浸かり……
「……ほふ〜♥」
リッカちゃんは息を吐いた。笑顔で、心の底から気持ち良さそうに。先ほどまでグロッキー状態だったにも関わらず、ぱっちりと目を開けて笑っている。まるで憑き物が落ちたかのようだ。
「すごいですね〜。入ったらすぐ、きぶんがよくなって……おおおおおお!」
突然リッカちゃんは目を見開き、大声を上げた。何かあったのかと心臓が止まりそうになるが、彼女はあくまでも楽しげに辺りを眺め回している。一体何が見えているのだろうか。そういえば山瀬夫妻は先ほどからジャングルの中に不思議な気配があると言っていたが、この温泉に入るとそれが見えるようになるのか……?
「プロデューサーさん、きてきて!」
もふもふの両手で手招きするリッカちゃん。俺は自分の汗を拭きながら、すっかり元気になったらしい彼女に歩み寄る。
「どうしたんだ、リッカちゃん」
「あのね」
言葉を切ったかと思うと、突然リッカちゃんは息を吸ってお湯に潜った。濁ったお湯の中からぶくぶくと息が出てきて……
「ワニのまねー!」
「うわああっ!?」
水しぶきを巻き上げて飛び出してきたもふもふの腕が、俺の腰をがっしりと掴む。そのまま凄まじい勢いで温泉の中へ引きずり込まれた。一気に脳天まで水没してしまったが、底に脚は着いたのでどうにか顔を出せた。リッカちゃんのむにむにの体にしがみつきながら。
そして、湯船に浸かった俺が見た物は……
「あぁ……イイ……♥ もっと、もっとぉ……♥」
「気持ちイイ……あんっ♥」
「あなたぁ……愛してます……ふぁぁん♥」
……ジャングルの中で繰り広げられる乱交、いや、大乱交だった。木々の生い茂る中で乳房が揺れ、お尻が弾み、嬌声が飛び交う。普通の乱交と違うのは女性しかいないということだ。と言ってもレズプレイをしているわけではない。みんなジャングルの樹木にしがみつき、体をすり寄せては快感に悶えているのだ。
南国らしい褐色の肌をした彼女たちは体にツタや木の葉を纏っていて、それぞれ一本の木に愛の言葉を囁き続けている。それはもう蕩けた表情だ。上の方を見ればグラマーな女性がツタからぶらさがって嬌声を挙げ、丸出しのお乳を見せつけるかのようにぷるんぷるん揺らしている。下の方を見れば人の背丈程度の小さな木に、精々十二歳くらいの女の子が戯れつき、乱れた笑顔で喘いでいた。彼女たちが絶頂するたび、樹皮からも白い樹液が染み出してくる。
樹霊ドリアード。木に宿り、木に男を宿して愛し合う魔物だ。
「このお湯はドリアードさんのいる木のチカラがとけだしていて、はいる人をげんきいっぱいにしてくれるんですよー! わたしもあついのへっちゃらでーす!」
溌剌と実況するリッカちゃんは本当に元気になっていた。言われてみれば俺もさっきまで汗だくだったのに、お湯に入った途端湿気の多い空気も照りつけてくる太陽も気にならなくなった。ずっとこの土地に生えていた木の力が分け与えられたんだろう。そりゃ暑い中でこんなにヤりまくってる樹霊たちの力が体に入れば嫌でも元気になる。
そして服を着たまま引きずりこまれた俺は、ズボンを押し上げてパンパンに勃起している愚息に気づいた。こっちも元気になるのか……
「それじゃあわたしとプロデューサーさんも、ドリアードさんたちにまけないよう、がんばってえっちしますね!」
宣言した直後、俺のズボンを荒っぽい手つきで脱がせにかかった。目は爛々と輝いて息も荒い。その息がかかる度、俺も股間が疼く。リッカちゃんの興奮はこのお湯のせいかもしれないが、俺の体はリッカちゃんの発情にシンクロするようになってしまったらしい。
こうなったら覚悟を決めて、前回同様彼女と愛し合うしかない。肉棒がお湯の中に出された段階でもうヤるしかないのだ。
「こんかいはファンのみなさんのよーぼーにおこたえして、おしりのあなでえっちします!」
「ぶっ!?」
リッカちゃんがとんでもないことを言い出した。確かに前回の放送の後いろいろプレイの要望はあったが、よりによってそれか。
だが止めようとする奴はいない。スタッフたちは股を弄りながら撮影を続け、ドリアードは相変わらず大乱交中。山瀬夫妻はテントを設営中……って。
「おい、ここに泊まるのかよ!? ってかどこからテントなんて……」
「予定外ではあるが、この分だと夜までここを動けないだろう。装備はサバト製の空間圧縮トランクで持ってきた」
「安心しなさい、食料と寝袋とAK-47は全員分用意してあるわ」
「さり気なく物騒な単語が出てきた!?」
パニックになる俺を他所に、リッカちゃんは凄くウキウキしていた。
「プロデューサーさん、おしりのあなできもちよくなれるのかな?」
「い、いや、俺に聞かれても……ていうか本当にやるの!?」
「オトコはどきょう! なんでもためしてみるのさー!」
「それ掘る方が言う台詞!」
ボケとツッコミの直後、眼前に突き出される褐色のお尻。ふわふわの毛皮を消し去ったそれは丸くて柔らかそうで、それでいてぷりんと弾力がある。ダンスのときに艶かしくくねるリッカちゃんのお尻だ。しかももふもふの手でその谷間を開き、すぼまった穴を見せつけてくる。ひしゃげるお尻がたまらなくいやらしかった。
「ココにいれるからね! いっくよー!」
「ちょ、待って……!」
制止も空しく、リッカちゃんのお尻が俺の愚息を捉えた。桃の割れ目に先端が挟まれた感触に続き、ぎゅっと締まった穴に肉棒がねじ込まれていく。
「うおおぅ……! す、すごい、締まる……!」
「ふああ、な、なんかこれ……あんっ♥」
握るように強く締め付けられて悶える俺、直腸内に異物が入り込んでくる感触に喘ぐリッカちゃん。前回の撮影以来それなりにいろいろなことをヤってきたけど、これは初めてなわけで。
体を仰け反らせたリッカちゃんを後ろから抱きしめ、思わず胸を揉んでしまう。ボリュームたっぷりの褐色おっぱいが掌からはみ出し、むにゅっと形を変えた。
「あふっ♥ ふ、ふしぎなかんじ……プロデューサーさんは……?」
とろんとした目で尋ねてくるリッカちゃんが可愛くて、手を彼女の股へと伸ばしてしまう。もう理性なんて弾けとんでいた。
「ひゃあん♥ お、おまんまんがぁ♥」
「う、くっ……!」
リッカちゃんがびっくり脚をばたつかせた瞬間、アナルの中で肉棒がさらに締め付けられる。射精感がこみ上げ、とろとろのアソコを触る手を一層激しく動かした。突起を転がしたり、奥に指を入れたりするたび、リッカちゃんは可愛い声で悦んでくれた。
「うぅっ……リッカちゃん、どう? 気持ちいい?」
「う、うんっ♥ おまんまんだけじゃなくてっ、あぅん、おしりもだんだん、きもちちイイよぉーっ♥」
バンザイして満面の笑みで叫ぶ淫らなアイドルに、俺はどんどん高まっていく。肉棒を咀嚼するようなアナルの蠢きに誘われ、下から腰を突き上げた。もちろんリッカちゃんのお尻を傷めないようゆっくりと。
「はうぅぅん♥ お、おしりのおくまでぇ♥ おくまでプロデューサーさんがぁ♥」
「り、リッカちゃん、もう出るよ……!」
アソコを弄る手の動きが無意識のうちに激しくなり、今にも肉棒が脈打ちそうだ。
「プロデューサーさん、イっちゃうんだ♥ おしりのあなできもちイイんだねっ♥ おしりなのに、おしりのあななのにっ♥」
「気持ちイイよ、リッカちゃんのお尻なんだから! リッカちゃんのお尻だから気持ちイイんだ!」
「はうぅぅん、私も♥ 私もプロデューサーさんだからっ、プロデューサーさんのおちんちんだから、気持ちイイよぉぉぉぉ♥」
感動にも似た声を出すリッカちゃんのアナルに、俺は盛大に射精した。直腸内に迸っていく精液を、彼女は穴をきゅっと締めて受け止める。思いっきり彼女を抱きしめて柔らかさと温かさを感じながら、俺は何も考えずに絶頂の悦びに浸った。
頭が真っ白になり、次第に再びドリアードの嬌声が聞こえてくる。意識が淫らな森に引き戻され、リッカちゃんが俺をじっと見ていた。
「……えへへ」
無邪気な笑顔と共に、アナルから肉棒が引き抜かれる。ふらつきながらも立ち上がった彼女のお尻から、たらりと白濁が垂れてきた。
リッカちゃんはくるりと体の向きを変え、俺と向かい合う。たぷんと揺れるおっぱい、そしてつるつるのアソコが俺の前に。俺の愚息はすでに再戦準備を完了している。お湯の効果なんだろうが、とにかく目の前にいる元気で温かくて柔らかくて可愛いアイドルイエティと、ひたすら交わりたくて仕方がない。それは彼女も同じだった。
優しい女性器に、肉棒が受け入れられる。
その後結局夜になるまで、俺たちはドリアードに負けじと腰を振り続けるのだった。
13/06/14 22:49更新 / 空き缶号
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