ネコマタと俺と
「ネコマタまじかわいくないか!」 今考えてみればそんな友人の一言が全ての始まりだったのかもしれない。俺の友達は冒険家を職としていろいろな場所を転々としている。その中でこの前たまたまネコマタを目撃したらしい。そりゃいるだろうけど、そんな熱心に言われても俺は興味は無かった、こうなるまでは 「ご主人様!これ食べていいにゃ?」 「あー…お前、そんなん食ったら腹壊すぞ」 俺の愛猫リン、名前の由来は特に無い。あえて言うなら俺が家につれて帰って真っ先に壊したのが鈴の玩具だったからだろう。三日前そんなことを友人と話しながら帰ってきたところ家の中には俺の愛猫のリンはおらず、いるのは猫耳の生えた一人、いや一匹のほうが正しいが。いや、このさいどっちでもいい、女がいた 女は俺をみると真っ先に抱きついてきた「ご主人様」と意味不明なことを言いながら。しかも何をどうしたらそうなったのかは今でもわからないが、抱きつこうとしたのはそのまま頭突きへと変わった。二人とも痛みでしゃがみこむ 。俺が先に立ち上がった、猫耳が生えてるとかどうでもよかった、俺は女の首下をつかみ外に捨て鍵をしめて 「全く…どこのがきだ…」 あたりを見回すが特に荒らされた形跡も無く、金品もなくなっていない。間違えて入ったのだろう。つか、今俺家入ったときかぎあけたよな。…あぁ、俺が行くときにかぎし忘れて女が入ったときに閉めたのか。自己満足しながら晩飯でもつくろうかとするとガンガンガンガンガンガンと大きな音でノックされると同時にリンの声が外から聞こえてきた 「リン!」 あせってドアをあけた、そこにいたのはあの女だった。 ドアを閉めた とりあえず俺はリンを探した、ベットの下、マットの下挙句の果てにはトイレまで。しかしどこにもリンはいなかった。そして探している間にも何度かリンの声が玄関の外で聞こえたのでドアをあけたがやはりそこにいたのはリンではなくあの女だった。 ガンガンガン またあの女がドアをノックする音が聞こえた、これで何回目だろうか。もしかしたらあの女がリンを…。仕方ないので女を部屋に入れた 「はー…やっと入れてくれたにゃ…ご主人様、リン何か悪い事したにゃ…?」 ここで俺の思考回路は停止した |
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