エキドナルート 出会いと私と貴方と想い
「…もう待てません。」 私は洞窟一番奥、私の住処であるダンジョンの最後の部屋で呟きました。 何なのでしょうか、このダンジョンは。 どうして誰も私のところへと来てくれないのでしょうか? 何でいろんな娘達が勝手に住み着いているのでしょうか…。 そのおかげで私のところに旦那様となるべき人が来ないじゃないですか…! このまま私は…ずっと一人…? 「それは…嫌ですね…。」 とても嫌です。 こんなことになるならどこか街にでも出て…私自身が旦那様を選んでくれば…。 「…そうですね。その手がありました…!」 何で今まで気づかなかったのでしょう、私。 どこかの街で旦那様を見つけてくればいいじゃないですか! そうと決まれば…行動です! 私は人の姿に変身して、部屋の中央に立ちました。 早速どこかの街へ旦那様探しに行きましょう! 待っていてくださいね、まだ見ぬ旦那様…! そんなことを考えながら私はありったけの魔力を込めて移動魔法を発動させました。 あまりにも浮かれすぎて私の知らないところへと飛ぶとも知らずに… |
||||||
|
||||||