連載小説
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素顔と貴方とオレと素性
艶やかな装飾伸された部屋の中。甘い香の匂いの充満した空間に置かれているのは上等な酒の入った複数の徳利。部屋の中央で見渡すとこの部屋にはかなりの金がかけられていることが理解できる。
傍に置かれたキセルを眺めていると突然部屋のふすまが開かれた。すぐさま姿勢を正して正面へと向きなおす。

「ご指名いただきありがとうございます。今宵一夜のお相手をさせていただきます黒百合ともうします」

襖の向こう側の人を見る。面をかぶったこの顔は相手にどう映っていることかと考えながら。

「以後、よしなに」

一夜限りの相手として、オレは―黒崎ゆうたは再び頭を下げた。
夜の顔と一献の酒14/06/15 23:08
昼の顔と覗く寂しさ14/07/06 21:12
宵の顔と晒した本性14/07/13 22:53

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33