2.初めての夜
宗一郎とフィオナの口が離れ、涎が二人の間に橋を作る。フィオナは宗一郎に身をすり寄せると、口を開いた。
「ソウイチロ、ヴィス・ルゥフィブス・アクナ?」
「え?」
尋ね返した宗一郎に、フィオナはベッドの絵とはてなを書いてみせてから、宗一郎を抱えあげた。
――なるほどな、ベッドか。
宗一郎は指を指して、自分の部屋のベッドへとフィオナを導く。ベッドに着くと、フィオナは宗一郎をベッドに降ろして服を脱ぎ始める。フィオナが体をくねらせるのに合わせて揺れる彼女の銀髪が、しゃらしゃらと音を立てるように宗一郎は感じた。静かな暗い部屋の中に衣擦れの音と二人の息の音だけがする。フィオナはにい、と笑うと宗一郎に馬乗りになってぐっと身を下げた。そして宗一郎の服も脱がせて、ベッドの下へと落とす。
――ああ、いよいよなんだな……。
宗一郎はそう思うと、自分の胸がどくんとなるのを感じた。フィオナは宗一郎の最後の下着を脱がせると、彼を抱きしめた。お互いに裸になっている為に、体温がじかに感じられる。
「ウフ、ソウイチロ……♪」
ぺろぺろと宗一郎の頬を舐める。宗一郎は身じろぎをしようとするが、フィオナにしっかりと抱きしめられている為に身動きが取れない。
「ソウイチロ、ネルルナティーダ♪」
フィオナは宗一郎の耳元でそう囁いた。宗一郎には彼女の話す言語の意味はわからない。しかし、その言葉はこういっているように聞こえた。
――宗一郎、逃がさないよ♪
フィオナは宗一郎に口付けると、舌を彼の口内に侵入させる。先ほどの口付けよりもずっと激しい舌使いでフィオナは宗一郎を攻め立てる。彼女の舌は蛇のように彼の舌に絡みつき、宗一郎の頭を痺れさせた。宗一郎の視界はだんだんとぼやけ、フィオナだけがはっきりと見えるようになる。
「フィオナ……、フィオナぁ……♪」
宗一郎の呼び声に、フィオナも笑顔を返す。フィオナは膝立ちになると、自らの秘唇を開いてみせる。そこは蜜がとろとろと溢れ、窓から差し込む月明かりにきらきらと輝いていた。
――ああ、綺麗だな……。
宗一郎には、フィオナが誰よりも美しく見えた。その容貌はどんな彫刻より、絵画に描かれた美女よりも美しく、その瞳は人の心の内すら見通すように見える。形のいい胸、そして無駄な脂肪一つないお腹と、ふっくらとした丸みを帯びた尻。黒い捩れた角の生える銀髪は月明かりにきらきらと映え、腰から生えたこうもりのような羽はビロードの様に美しく輝いている。先がハート型に尖った尻尾は楽しげにゆれる。その姿は、まるで女神のように見えた。悪魔の姿をして現れた、かわいい女神。
二人は潤んだ瞳で見つめあう。その瞳はお互いにこう言っていた。
――さあ、愛し合おう。
そしてフィオナは、宗一郎の肉棒に秘唇を合わせ、ずんと腰を落とした。
「うわあぁぁ……! あああぁぁーっ!!」
性感が高まったところで与えられた凄まじい快感に、宗一郎は悲鳴をあげる。フィオナは腰を激しく動かしたり、緩やかに動かしたりと緩急をつけて宗一郎を攻め立てる。宗一郎も下腹部の甘い刺激に腰を跳ね上げる。
「フィ、フィオナ、たす、助け……!」
「ウフ、ソウイチロ、ヴィシュトル?」
宗一郎はぱくぱくと口をあける。フィオナは目を細めると、膣をきゅうっと締めて腰を一振りした。肉棒をすりあげられる快感に、宗一郎は限界を迎える。
「あ、ああぁぁぁ……♪」
「〜♪ ソウイチロ、クルナミューレ♪」
どくん、どくんと吐き出される精液の感触を楽しむようにフィオナは体をふるふると震わせる。宗一郎も荒い息を吐きながら、快感の余韻に浸る。フィオナは宗一郎の背中に手を回すと、そっと抱き寄せて彼の顔を胸にうずめさせ、両足を腰に回して彼の腰を固定した。
――ああ、フィオナっていい匂いがするんだな……
宗一郎はそう思うと、フィオナをそっと抱きしめる。フィオナも慈愛のこもった笑みを浮かべて宗一郎の頭を撫でる。二人はそのまましばらく繋がったまま抱き合っていた。
「フィオナ……」
「ン?」
宗一郎に呼ばれ、フィオナは小首を傾げる。宗一郎は口を開いてから、言葉が見つからずにまた口を閉じた。フィオナはそんな宗一郎を不思議そうに見ている。伝えたい思いは、胸の中に溢れている。しかし、その思いを表す言葉が見つからない。
――好きだけじゃ、愛してるだけじゃ足りないんだよなあ……。
宗一郎はもどかしい思いに口をもごもごと動かす。目をそらしても、フィオナはすぐに顔を覗き込んできてしまう。そんな宗一郎に、フィオナはくすりと笑う。
「ソウイチロ」
フィオナはそう言うと、宗一郎が口を開く前に唇を重ねる。先ほどのキスとは違い、唇を押し付けてから小鳥がついばむように何度もキスをする。そしてフィオナは宗一郎を強く強く抱きしめる。これが気持ちの伝え方だというように。
宗一郎は、自分をじっと見つめる彼女の優しい瞳が何よりも雄弁に自分に愛を伝えている様に見えた。
――もっとフィオナのことが知りたい。もっと僕の気持ちを伝えたいな……。
そう思うと、宗一郎はフィオナの頭を撫でる。
「〜♪」
フィオナは嬉しそうにごろごろと喉を鳴らす。と、フィオナは腰を固定したまま膣をうねらせた。
「ひぐっ!?」
不意打ちの快感に、宗一郎は思わず悲鳴を上げる。フィオナはにぃぃ、と笑うとさらに膣を締めてうねうねと動かす。
「うひっ、う、うあぅ……♪」
「フフ、ウフフフフ……♪」
絶えることのない快感が、宗一郎の頭を痺れさせる。ぐねぐねと蠢く膣壁にすり上げられ、きゅうきゅうと締められる。逃げようにも宗一郎はフィオナの足に腰をしっかりと固定されている為にそれもできない。フィオナの執拗な攻めに、宗一郎もぐりぐりと腰を動かしながら嬌声を上げる。
「フィオナ、フィ、フィオナぁ♪」
「ソウイチロ、ムーァヴィシュトル♪」
精を吐き出しそうになりながら、それに至りきらないぎりぎりの快感を与えられる。
――お、おかしく、おかしくなっちゃう……♪
フィオナは口角を吊り上げ、ぺろりと唇を一舐めする。その眼は宗一郎を獲物と認識し、喰らい尽くさんとする捕食者の目だった。
「イ、イかせて……♪ フィオナ、イかせてぇ……♪」
潤んだ瞳で宗一郎はフィオナに懇願する。宗一郎がフィオナに屈服したことを見て取ったのか、フィオナは嗜虐的な笑みを浮かべると膣を締め上げた。
「あ、あうぅぅぅ……♪」
再び宗一郎は精を吐き出した。フィオナはふるふると体を震わせながら、膣で宗一郎の精を味わう。
「ひっ……!」
フィオナは宗一郎が休む間を置かずに膣を蠢かせ始めた。
――イ、イったばかり……♪ イったばかりなのにぃ……♪
「ひっ、ひっ……♪ おかしくなっちゃう、おかしくなっちゃうよぉ♪」
イったばかりで敏感になった肉棒に、絶頂に至りきらない快感を休むことなく与えられる。胸の奥がちりちりと焼けていく感触に宗一郎は小さく速い息を吐く。自分が絶頂すらもフィオナのコントロールに置かれている事態に、宗一郎は狂おしい快感を感じた。
「クフフ♪ ソウイチロ、ル・ギブナ? ル・イムフルシュア♪」
――宗一郎、わかった? あなたは、私のものだよ♪
宗一郎にはフィオナがそう言った様に聞こえた。
――ああ、そうだ。僕はフィオナのものなんだ……
「フィオナ……♪ フィオナ様ぁ……♪」
宗一郎は快感に蕩けた笑みを浮かべて、愛しい人の名を呼ぶ。フィオナもまた潤んだ瞳で宗一郎を見つめ、蕩けた顔で笑うとゆっくりと腰を引き上げていく。肉棒をゆっくりとすられる感触に、宗一郎は舌を突き出して体を震わせる。そしてフィオナは膣を締めてから腰を一気に落とす。締められて狭くなったフィオナの膣によって、宗一郎の肉棒はフィオナの膣肉に纏わりつかれ、噛み締められる。
「ああぁぁぁぁ……♪ フィオナ様ぁぁ……♪」
宗一郎はその夜三度目となる精を吐き出した。フィオナは下腹を愛しそうにさする。
「フフ、ウフフフ♪ イルーミ、イルーミ・ソウイチロ♪」
宗一郎はフィオナに優しく抱きしめられる。
――ああ、フィオナ様、いい匂いだな……♪
その思考を最後に、宗一郎の意識は闇に堕ちた。
「ソウイチロ、ヴィス・ルゥフィブス・アクナ?」
「え?」
尋ね返した宗一郎に、フィオナはベッドの絵とはてなを書いてみせてから、宗一郎を抱えあげた。
――なるほどな、ベッドか。
宗一郎は指を指して、自分の部屋のベッドへとフィオナを導く。ベッドに着くと、フィオナは宗一郎をベッドに降ろして服を脱ぎ始める。フィオナが体をくねらせるのに合わせて揺れる彼女の銀髪が、しゃらしゃらと音を立てるように宗一郎は感じた。静かな暗い部屋の中に衣擦れの音と二人の息の音だけがする。フィオナはにい、と笑うと宗一郎に馬乗りになってぐっと身を下げた。そして宗一郎の服も脱がせて、ベッドの下へと落とす。
――ああ、いよいよなんだな……。
宗一郎はそう思うと、自分の胸がどくんとなるのを感じた。フィオナは宗一郎の最後の下着を脱がせると、彼を抱きしめた。お互いに裸になっている為に、体温がじかに感じられる。
「ウフ、ソウイチロ……♪」
ぺろぺろと宗一郎の頬を舐める。宗一郎は身じろぎをしようとするが、フィオナにしっかりと抱きしめられている為に身動きが取れない。
「ソウイチロ、ネルルナティーダ♪」
フィオナは宗一郎の耳元でそう囁いた。宗一郎には彼女の話す言語の意味はわからない。しかし、その言葉はこういっているように聞こえた。
――宗一郎、逃がさないよ♪
フィオナは宗一郎に口付けると、舌を彼の口内に侵入させる。先ほどの口付けよりもずっと激しい舌使いでフィオナは宗一郎を攻め立てる。彼女の舌は蛇のように彼の舌に絡みつき、宗一郎の頭を痺れさせた。宗一郎の視界はだんだんとぼやけ、フィオナだけがはっきりと見えるようになる。
「フィオナ……、フィオナぁ……♪」
宗一郎の呼び声に、フィオナも笑顔を返す。フィオナは膝立ちになると、自らの秘唇を開いてみせる。そこは蜜がとろとろと溢れ、窓から差し込む月明かりにきらきらと輝いていた。
――ああ、綺麗だな……。
宗一郎には、フィオナが誰よりも美しく見えた。その容貌はどんな彫刻より、絵画に描かれた美女よりも美しく、その瞳は人の心の内すら見通すように見える。形のいい胸、そして無駄な脂肪一つないお腹と、ふっくらとした丸みを帯びた尻。黒い捩れた角の生える銀髪は月明かりにきらきらと映え、腰から生えたこうもりのような羽はビロードの様に美しく輝いている。先がハート型に尖った尻尾は楽しげにゆれる。その姿は、まるで女神のように見えた。悪魔の姿をして現れた、かわいい女神。
二人は潤んだ瞳で見つめあう。その瞳はお互いにこう言っていた。
――さあ、愛し合おう。
そしてフィオナは、宗一郎の肉棒に秘唇を合わせ、ずんと腰を落とした。
「うわあぁぁ……! あああぁぁーっ!!」
性感が高まったところで与えられた凄まじい快感に、宗一郎は悲鳴をあげる。フィオナは腰を激しく動かしたり、緩やかに動かしたりと緩急をつけて宗一郎を攻め立てる。宗一郎も下腹部の甘い刺激に腰を跳ね上げる。
「フィ、フィオナ、たす、助け……!」
「ウフ、ソウイチロ、ヴィシュトル?」
宗一郎はぱくぱくと口をあける。フィオナは目を細めると、膣をきゅうっと締めて腰を一振りした。肉棒をすりあげられる快感に、宗一郎は限界を迎える。
「あ、ああぁぁぁ……♪」
「〜♪ ソウイチロ、クルナミューレ♪」
どくん、どくんと吐き出される精液の感触を楽しむようにフィオナは体をふるふると震わせる。宗一郎も荒い息を吐きながら、快感の余韻に浸る。フィオナは宗一郎の背中に手を回すと、そっと抱き寄せて彼の顔を胸にうずめさせ、両足を腰に回して彼の腰を固定した。
――ああ、フィオナっていい匂いがするんだな……
宗一郎はそう思うと、フィオナをそっと抱きしめる。フィオナも慈愛のこもった笑みを浮かべて宗一郎の頭を撫でる。二人はそのまましばらく繋がったまま抱き合っていた。
「フィオナ……」
「ン?」
宗一郎に呼ばれ、フィオナは小首を傾げる。宗一郎は口を開いてから、言葉が見つからずにまた口を閉じた。フィオナはそんな宗一郎を不思議そうに見ている。伝えたい思いは、胸の中に溢れている。しかし、その思いを表す言葉が見つからない。
――好きだけじゃ、愛してるだけじゃ足りないんだよなあ……。
宗一郎はもどかしい思いに口をもごもごと動かす。目をそらしても、フィオナはすぐに顔を覗き込んできてしまう。そんな宗一郎に、フィオナはくすりと笑う。
「ソウイチロ」
フィオナはそう言うと、宗一郎が口を開く前に唇を重ねる。先ほどのキスとは違い、唇を押し付けてから小鳥がついばむように何度もキスをする。そしてフィオナは宗一郎を強く強く抱きしめる。これが気持ちの伝え方だというように。
宗一郎は、自分をじっと見つめる彼女の優しい瞳が何よりも雄弁に自分に愛を伝えている様に見えた。
――もっとフィオナのことが知りたい。もっと僕の気持ちを伝えたいな……。
そう思うと、宗一郎はフィオナの頭を撫でる。
「〜♪」
フィオナは嬉しそうにごろごろと喉を鳴らす。と、フィオナは腰を固定したまま膣をうねらせた。
「ひぐっ!?」
不意打ちの快感に、宗一郎は思わず悲鳴を上げる。フィオナはにぃぃ、と笑うとさらに膣を締めてうねうねと動かす。
「うひっ、う、うあぅ……♪」
「フフ、ウフフフフ……♪」
絶えることのない快感が、宗一郎の頭を痺れさせる。ぐねぐねと蠢く膣壁にすり上げられ、きゅうきゅうと締められる。逃げようにも宗一郎はフィオナの足に腰をしっかりと固定されている為にそれもできない。フィオナの執拗な攻めに、宗一郎もぐりぐりと腰を動かしながら嬌声を上げる。
「フィオナ、フィ、フィオナぁ♪」
「ソウイチロ、ムーァヴィシュトル♪」
精を吐き出しそうになりながら、それに至りきらないぎりぎりの快感を与えられる。
――お、おかしく、おかしくなっちゃう……♪
フィオナは口角を吊り上げ、ぺろりと唇を一舐めする。その眼は宗一郎を獲物と認識し、喰らい尽くさんとする捕食者の目だった。
「イ、イかせて……♪ フィオナ、イかせてぇ……♪」
潤んだ瞳で宗一郎はフィオナに懇願する。宗一郎がフィオナに屈服したことを見て取ったのか、フィオナは嗜虐的な笑みを浮かべると膣を締め上げた。
「あ、あうぅぅぅ……♪」
再び宗一郎は精を吐き出した。フィオナはふるふると体を震わせながら、膣で宗一郎の精を味わう。
「ひっ……!」
フィオナは宗一郎が休む間を置かずに膣を蠢かせ始めた。
――イ、イったばかり……♪ イったばかりなのにぃ……♪
「ひっ、ひっ……♪ おかしくなっちゃう、おかしくなっちゃうよぉ♪」
イったばかりで敏感になった肉棒に、絶頂に至りきらない快感を休むことなく与えられる。胸の奥がちりちりと焼けていく感触に宗一郎は小さく速い息を吐く。自分が絶頂すらもフィオナのコントロールに置かれている事態に、宗一郎は狂おしい快感を感じた。
「クフフ♪ ソウイチロ、ル・ギブナ? ル・イムフルシュア♪」
――宗一郎、わかった? あなたは、私のものだよ♪
宗一郎にはフィオナがそう言った様に聞こえた。
――ああ、そうだ。僕はフィオナのものなんだ……
「フィオナ……♪ フィオナ様ぁ……♪」
宗一郎は快感に蕩けた笑みを浮かべて、愛しい人の名を呼ぶ。フィオナもまた潤んだ瞳で宗一郎を見つめ、蕩けた顔で笑うとゆっくりと腰を引き上げていく。肉棒をゆっくりとすられる感触に、宗一郎は舌を突き出して体を震わせる。そしてフィオナは膣を締めてから腰を一気に落とす。締められて狭くなったフィオナの膣によって、宗一郎の肉棒はフィオナの膣肉に纏わりつかれ、噛み締められる。
「ああぁぁぁぁ……♪ フィオナ様ぁぁ……♪」
宗一郎はその夜三度目となる精を吐き出した。フィオナは下腹を愛しそうにさする。
「フフ、ウフフフ♪ イルーミ、イルーミ・ソウイチロ♪」
宗一郎はフィオナに優しく抱きしめられる。
――ああ、フィオナ様、いい匂いだな……♪
その思考を最後に、宗一郎の意識は闇に堕ちた。
10/12/10 19:25更新 / ハルアタマ
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