集められた15人の男たち
「………!?どこだここは!?」
目が覚めたとき、俺は全く見たことがない場所に立っていた。
俺の名前は「ハジメ」、歳は23歳でとある街で兵士をやっていた男だ。
虫の羽音まで聞こえそうなほどに静かで呆れるほどに平和だった俺の街は、突然として現れた魔物娘の大群に襲われた。そして半日と立たない間に完全に陥落し魔物娘たちによって占拠された。
兵士である俺は、1人でも多くの市民を助けて他の街へ逃がそうと仲間たちと共に魔物娘たちの足止めを試みたものの、圧倒的すぎる戦力の差になすすべなく惨敗し俺自身も捕らえられてしまった。
そして特殊な術式をかけられ眠らされた。そのままどこか分からない場所に監禁され、今現在俺は全く見たことがない場所に連れてこられていた、というわけだ。
「どこなんだ………いったい?」
俺は額の汗を拭うと、周囲をゆっくりと見渡した。
「……は?…ここは!?」
「なんだよ!ここは!?」
「確か俺は魔物娘たちに捕らえられて……」
周囲には俺の他に14人の男たちがいた。
年齢や体格に差はあれど、どうやら皆俺と同じようにあの街から魔物娘たちに捕らえられてこの場に連れてこられた様だった。
それが戸惑う彼らの呟きから察することができた。
「どうして俺たちはこんな所に連れてこられたんだ?
……………しっかしなんというか本当に……なんていうか……不気味な場所というか……禍々しい景色というか……」
俺たちが連れてこられたその場所は、深層心理のどこかから恐ろしさを覚える暗く禍々しい世界だった。
大きくて真っ赤に輝く月が浮かぶ、黒くて厚い雲に覆われた暗黒の空
その真っ赤な月の明かりに照らされて妖しくも美しくキラキラと煌めくドロリと粘り気を帯びた熱い空気
ただ立っているだけで心が締め付けれられて、身体中から汗が吹き出して、喉から血を吐き出してしまいそうになるほどの謎の重圧
魔界
そう魔界だ
俺たち15人の男たちが連れてこられ、こうして今立っているこの場所は、紛れもなく魔界だった。
魔物たちが支配し住む魔物の楽園、そんな暗黒の世界に俺たち15人の男は連れてこられたのだ。
「俺たちをこんな場所に連れてきていったいどうするつもりなんだ…………魔物娘たちは…………」
俺がそんなことをつぶやいた次の瞬間だった。
「ふっふっふ!よく来たな!逃走者諸君!私たちは皆、君たちが来ることを今か今かと心の底から待ち焦がれていだぞ!」
俺たちが右往左往していると突如女の声が、それも威風堂々としていながらもどこか幼さと可愛らしさを感じさせる、まるで妖艶で美しい姫のような無邪気でまだ色恋も知らない幼き少女の様な声が周囲に響き渡った。
「だれだ!?」
俺たち15人の男は一斉に声の上がった方を見た。
「ふっふっふ!我が名はクロフェルル!種族バフォメットにして黒山羊(クロフェルル)サバト代表の魔物娘クロフェルルである!さぁ!名乗ってやったのだ!跪け!」
声の先には小さな魔物娘がいた。
人間でいうとまだ10歳ほどのとても小さくて幼い少女の身体
それでいて身にまとっているのは、まるで巨大な蛇のような禍々しくとても恐ろしい威圧感
大胆なほどに露出させた暗黒に浮かびあがるまるで雪のように真っ白で美しい玉の肌
周囲の暗黒よりも真っ黒で、それでいて黒く煌めく艶のある破滅的に美しい長い髪
胸の先端や恥部のみをピンポイントで隠した、まるで植物のような触手のような黒い体毛
高純度のルビーのように燃えるような赤い瞳、そんな美しい瞳をぐにゃりと曲げた魔物娘特有のだらしない笑顔
自らをクロフェルルと名乗った真っ黒なバフォメットの魔物娘は、幼子のペタンコな胸を張って踏ん反り返りながら自己紹介をしていた。
「ははー!」
俺は思わず膝まづいた。
「な、なんだお前は!?」
「ここはどこなんだ!?」
他の男たちは騒ぎ出した。
「くっくっく!慌てるな!逃亡者諸君よ!質問には1つずつ答えてやろう!感謝するのだ!ここはレスカティエ!魔界国家レスカティエである!さぁ!答えてやったのだ!我に感謝せよ!」
幼子のぽっこりプニプニしたお腹ででんでん!っと踏ん反り返りながら、クロフェルルは言った。
「ありがとうございます。」
「レスカティエだって!?ここはあのレスカティエ教国なのか!?」
レスカティエ教国
主神の信仰を国教としており、教団勢力の国家の中では2番目の戦力を誇る巨大国家であった。また戦士や兵士を育て上げる機関が充実しており、神の加護を受けた勇者が大量に現れる世界一の勇者生産国でもあった。
しかし数年前、凶悪な魔物娘の計略によってレスカティエという大国はいとも簡単に陥落してしまった。
そこから人間たちの間ではレスカティエ教国の周囲数十キロメートルは第一級危険区域として立ち入ることを禁止された地だった。
「まさかそんなところに連れてこられるとは……」
「ど、どうなるんですか!?僕たちは……」
「くっくっく!慌てるな!逃走者諸君よ!君たちはこれからゲームに参加してもらうのだ!そして見事に逃げ切ることができるものが現れたならばその者は解放すると約束しよう!それも1000万の賞金を与えてだ!
どうだ!面白いだろう!くっくっく!」
ザワザワと騒ぐ男たちを制するように、クロロフェルは幼いながらも勇ましい声でゲームの概要を説明した。
「ふざけるな!」
ひとりの若い男が大声をあげた。
「俺たちはお前らの遊び道具じゃねぇんだ!訳わかんねぇこと言ってないでとっとと解放しやがれ!」
「まて!」
俺は声を荒げた男の前に立った
「なんだテメェは!」
「俺はハジメというものだ!それよりも周囲をよく見てみろ!俺たちの周囲はすでに無数の魔物娘たちに囲まれている!」
そう言って周囲を指差した。
魔界の闇に紛れて無数の魔物娘たちがギラギラした無邪気な好奇の目と発情した女の目で俺たちのことを見ていることに、他の参加者たちも気がついた。
「いいか!落ち着いて聞くんだ!俺たちが周囲の魔物娘たちに襲われないのは、きっとそのゲームの参加者だからなんだ!だから周りの魔物娘たちは俺たちに手を出せないんだ!
逆に俺たちがゲームの参加者で無くなれば俺たちを襲ってはならない理由が無くなる!そうなれば魔物娘たちは容赦なく俺たちを襲い始める!
どんなゲームなのかは知らないが結局俺たちはここに連れてこられた以上参加するしかないんだ!奴らに持ちかけられたこのゲームに!」
男の肩を強く握りしめて、俺は言った。
「……………くっ!確かにそうだな!悪かった!俺はイレイヴだ!ハジメ!お互いにゲームを頑張ろう!絶対に生き残こるぞ!」
周囲を見渡して落ち着きを取り戻したイレイヴは、深呼吸を1つすると俺と握手をした。
「ほほぉ?少しは頭の働く者もいるではないか。ソナタはハジメというのか……くっくっく!覚えておくとしよう❤
さてさて!それでは始めるとしようか!レスカティエを舞台としたエロエロ鬼ごっこ!ついに開幕だ!」
*レスカティエ地図
逃走者は東門からスタート
ちょっと違うところがあるかもしれないけど許して
指摘くれたら直せたら直します
目が覚めたとき、俺は全く見たことがない場所に立っていた。
俺の名前は「ハジメ」、歳は23歳でとある街で兵士をやっていた男だ。
虫の羽音まで聞こえそうなほどに静かで呆れるほどに平和だった俺の街は、突然として現れた魔物娘の大群に襲われた。そして半日と立たない間に完全に陥落し魔物娘たちによって占拠された。
兵士である俺は、1人でも多くの市民を助けて他の街へ逃がそうと仲間たちと共に魔物娘たちの足止めを試みたものの、圧倒的すぎる戦力の差になすすべなく惨敗し俺自身も捕らえられてしまった。
そして特殊な術式をかけられ眠らされた。そのままどこか分からない場所に監禁され、今現在俺は全く見たことがない場所に連れてこられていた、というわけだ。
「どこなんだ………いったい?」
俺は額の汗を拭うと、周囲をゆっくりと見渡した。
「……は?…ここは!?」
「なんだよ!ここは!?」
「確か俺は魔物娘たちに捕らえられて……」
周囲には俺の他に14人の男たちがいた。
年齢や体格に差はあれど、どうやら皆俺と同じようにあの街から魔物娘たちに捕らえられてこの場に連れてこられた様だった。
それが戸惑う彼らの呟きから察することができた。
「どうして俺たちはこんな所に連れてこられたんだ?
……………しっかしなんというか本当に……なんていうか……不気味な場所というか……禍々しい景色というか……」
俺たちが連れてこられたその場所は、深層心理のどこかから恐ろしさを覚える暗く禍々しい世界だった。
大きくて真っ赤に輝く月が浮かぶ、黒くて厚い雲に覆われた暗黒の空
その真っ赤な月の明かりに照らされて妖しくも美しくキラキラと煌めくドロリと粘り気を帯びた熱い空気
ただ立っているだけで心が締め付けれられて、身体中から汗が吹き出して、喉から血を吐き出してしまいそうになるほどの謎の重圧
魔界
そう魔界だ
俺たち15人の男たちが連れてこられ、こうして今立っているこの場所は、紛れもなく魔界だった。
魔物たちが支配し住む魔物の楽園、そんな暗黒の世界に俺たち15人の男は連れてこられたのだ。
「俺たちをこんな場所に連れてきていったいどうするつもりなんだ…………魔物娘たちは…………」
俺がそんなことをつぶやいた次の瞬間だった。
「ふっふっふ!よく来たな!逃走者諸君!私たちは皆、君たちが来ることを今か今かと心の底から待ち焦がれていだぞ!」
俺たちが右往左往していると突如女の声が、それも威風堂々としていながらもどこか幼さと可愛らしさを感じさせる、まるで妖艶で美しい姫のような無邪気でまだ色恋も知らない幼き少女の様な声が周囲に響き渡った。
「だれだ!?」
俺たち15人の男は一斉に声の上がった方を見た。
「ふっふっふ!我が名はクロフェルル!種族バフォメットにして黒山羊(クロフェルル)サバト代表の魔物娘クロフェルルである!さぁ!名乗ってやったのだ!跪け!」
声の先には小さな魔物娘がいた。
人間でいうとまだ10歳ほどのとても小さくて幼い少女の身体
それでいて身にまとっているのは、まるで巨大な蛇のような禍々しくとても恐ろしい威圧感
大胆なほどに露出させた暗黒に浮かびあがるまるで雪のように真っ白で美しい玉の肌
周囲の暗黒よりも真っ黒で、それでいて黒く煌めく艶のある破滅的に美しい長い髪
胸の先端や恥部のみをピンポイントで隠した、まるで植物のような触手のような黒い体毛
高純度のルビーのように燃えるような赤い瞳、そんな美しい瞳をぐにゃりと曲げた魔物娘特有のだらしない笑顔
自らをクロフェルルと名乗った真っ黒なバフォメットの魔物娘は、幼子のペタンコな胸を張って踏ん反り返りながら自己紹介をしていた。
「ははー!」
俺は思わず膝まづいた。
「な、なんだお前は!?」
「ここはどこなんだ!?」
他の男たちは騒ぎ出した。
「くっくっく!慌てるな!逃亡者諸君よ!質問には1つずつ答えてやろう!感謝するのだ!ここはレスカティエ!魔界国家レスカティエである!さぁ!答えてやったのだ!我に感謝せよ!」
幼子のぽっこりプニプニしたお腹ででんでん!っと踏ん反り返りながら、クロフェルルは言った。
「ありがとうございます。」
「レスカティエだって!?ここはあのレスカティエ教国なのか!?」
レスカティエ教国
主神の信仰を国教としており、教団勢力の国家の中では2番目の戦力を誇る巨大国家であった。また戦士や兵士を育て上げる機関が充実しており、神の加護を受けた勇者が大量に現れる世界一の勇者生産国でもあった。
しかし数年前、凶悪な魔物娘の計略によってレスカティエという大国はいとも簡単に陥落してしまった。
そこから人間たちの間ではレスカティエ教国の周囲数十キロメートルは第一級危険区域として立ち入ることを禁止された地だった。
「まさかそんなところに連れてこられるとは……」
「ど、どうなるんですか!?僕たちは……」
「くっくっく!慌てるな!逃走者諸君よ!君たちはこれからゲームに参加してもらうのだ!そして見事に逃げ切ることができるものが現れたならばその者は解放すると約束しよう!それも1000万の賞金を与えてだ!
どうだ!面白いだろう!くっくっく!」
ザワザワと騒ぐ男たちを制するように、クロロフェルは幼いながらも勇ましい声でゲームの概要を説明した。
「ふざけるな!」
ひとりの若い男が大声をあげた。
「俺たちはお前らの遊び道具じゃねぇんだ!訳わかんねぇこと言ってないでとっとと解放しやがれ!」
「まて!」
俺は声を荒げた男の前に立った
「なんだテメェは!」
「俺はハジメというものだ!それよりも周囲をよく見てみろ!俺たちの周囲はすでに無数の魔物娘たちに囲まれている!」
そう言って周囲を指差した。
魔界の闇に紛れて無数の魔物娘たちがギラギラした無邪気な好奇の目と発情した女の目で俺たちのことを見ていることに、他の参加者たちも気がついた。
「いいか!落ち着いて聞くんだ!俺たちが周囲の魔物娘たちに襲われないのは、きっとそのゲームの参加者だからなんだ!だから周りの魔物娘たちは俺たちに手を出せないんだ!
逆に俺たちがゲームの参加者で無くなれば俺たちを襲ってはならない理由が無くなる!そうなれば魔物娘たちは容赦なく俺たちを襲い始める!
どんなゲームなのかは知らないが結局俺たちはここに連れてこられた以上参加するしかないんだ!奴らに持ちかけられたこのゲームに!」
男の肩を強く握りしめて、俺は言った。
「……………くっ!確かにそうだな!悪かった!俺はイレイヴだ!ハジメ!お互いにゲームを頑張ろう!絶対に生き残こるぞ!」
周囲を見渡して落ち着きを取り戻したイレイヴは、深呼吸を1つすると俺と握手をした。
「ほほぉ?少しは頭の働く者もいるではないか。ソナタはハジメというのか……くっくっく!覚えておくとしよう❤
さてさて!それでは始めるとしようか!レスカティエを舞台としたエロエロ鬼ごっこ!ついに開幕だ!」
*レスカティエ地図
逃走者は東門からスタート
ちょっと違うところがあるかもしれないけど許して
指摘くれたら直せたら直します
18/12/16 16:32更新 / J2
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