ご注文はあくまですか?
「なんだか今日は独房が静かじゃのう……………おや?
あのうるさい馬鹿はおらんのか?」
所要で独房を見に来たバフォメットのヴァルが言った。
「はいヴァル様。ボン様でしたら現在調教中の男であるリー・デッソンさんとともにドラゴニアへ調教旅行へと行かれました。」
「なんじゃあ?調教旅行?
はぁー……………ずいぶんとあの男が気に入っとるんじゃのぅ………………」
「グェップ……………あー…外が涼しい!
それにしても……まだ口の中がヒリヒリする…………」
食事処逆鱗亭から出てきたボンとリーは、腹ごなしに近くの公園の噴水の近くをゆっくりと歩いていた。
「……………気のせいかもしれないけど、俺らが鍋食べてる間なんか鍋の注文多かったよな…………
それのせいで店の中の温度がヤバイことになってたぞ!まるで砂漠にいるみたいだったぞ…………」
噴水から放たれる水しぶきを浴びながらリーが言った。
「そらリーさんがあないにオーバーリアクションとっとったら皆影響されてしまうに決まってるやん!
くっくっく!出てしまったなぁ!ウチの調教の成果が出てきてしまってるなぁ!」
(お前は俺をお笑い芸人にでもする気だったのかよ!)
「ほな次はデザート食べにいこか!竜の寝床横丁にあるトリコロミールのドラゴンサイズパフェや!」
グイグイッ‼
「ま、まだ食べるのか!?」
「当たり前やん!デザートは別腹や!そんなん女子の間ではじょーしきやで!ほな行くで!」
グイグイッ‼
「俺は女子じゃねぇよ!…………うぉぉぉぉ!こうなったらもう行くところまでとことん行ってやる!パフェ!パフェだぁぁぁ!!!」
そんなこんなで二人は竜の寝床横丁へとやって来た。
「おい…………なんなんだここは…………」
「ここはラブホテルやら専門の風俗店やら大人のおもちゃや薬屋さんが軒並み連なっとる観光地ドラゴニアでも屈指の歓楽街、竜の寝床横丁っちゅーところなんや!
まだ昼間なのにピンクのネオンが眩しいなぁ!まるで不思議の国に迷いこんでしもーたみたいやでぇ!楽しみやなぁ!」
「…………………歓楽街って…………こんなところにパフェを食べられるところがあるのか?…………」
「あるでー!有名なスイーツショップのトリコロミールっちゅー店があるんや!いやー!楽しみやなぁ!パフェパフェパフェ〜!!」
「ここがドラゴニアで大人気のスイーツショップ!トリコロミールや!さーて!さっそく!
すいませーん!ドラゴンサイズパフェひとつお願いしまーす!」
「はぁ〜い!ドラゴンサイズパフェはいりまぁ〜す!愛情込めて作りまぁす!そ〜れ!美味しくなぁれ!美味しくなぁれ!もえもえきゅんきゅん♥」
(ここはメイド喫茶だったのか?)
「お待たせしましたぁ!こちらが当店の看板メニューのドラゴンサイズパフェになりまぁす!」
ドンッ‼
「……………でけぇ!なんつー大きさだ!流石ドラゴンサイズ!」
「いや〜ん!むっちゃ美味そうやん!
パクッ‼
んん〜!ひんやり冷たくて甘くて濃厚なコクがあって最高やん!
ほれほれ!リーさんも!あーん♥」
「あーん………………
うまっ!美味い!これは美味い!
イチゴのような優しい酸っぱさとメロンのような濃厚な甘さが見事に混ざりあってる!アイスクリームと生クリームも甘いもの同士がお互いを強調し高めあってる!決してくどすぎる味にならず全てがこのグラスの中で絶妙なバランスで調合されている!
見た目の圧倒的な迫力だけじゃない!このパフェには計り知れない歴史と挑戦が隠れている!」
「……………………♥」
「…………………………は!?」
「なんやなんやリーさん♥そないにこのパフェ気に入ったんか!ほれほれ!もーひとくち♥あーん♥」
「あ、あーん………………うまい!」
「………………………ウチにも!」
クイクイッ‼
「………………あ、ああわかった!……………あーん………」
「あーん♥んん〜!おいし〜!おいし〜でぇ♥」
あのうるさい馬鹿はおらんのか?」
所要で独房を見に来たバフォメットのヴァルが言った。
「はいヴァル様。ボン様でしたら現在調教中の男であるリー・デッソンさんとともにドラゴニアへ調教旅行へと行かれました。」
「なんじゃあ?調教旅行?
はぁー……………ずいぶんとあの男が気に入っとるんじゃのぅ………………」
「グェップ……………あー…外が涼しい!
それにしても……まだ口の中がヒリヒリする…………」
食事処逆鱗亭から出てきたボンとリーは、腹ごなしに近くの公園の噴水の近くをゆっくりと歩いていた。
「……………気のせいかもしれないけど、俺らが鍋食べてる間なんか鍋の注文多かったよな…………
それのせいで店の中の温度がヤバイことになってたぞ!まるで砂漠にいるみたいだったぞ…………」
噴水から放たれる水しぶきを浴びながらリーが言った。
「そらリーさんがあないにオーバーリアクションとっとったら皆影響されてしまうに決まってるやん!
くっくっく!出てしまったなぁ!ウチの調教の成果が出てきてしまってるなぁ!」
(お前は俺をお笑い芸人にでもする気だったのかよ!)
「ほな次はデザート食べにいこか!竜の寝床横丁にあるトリコロミールのドラゴンサイズパフェや!」
グイグイッ‼
「ま、まだ食べるのか!?」
「当たり前やん!デザートは別腹や!そんなん女子の間ではじょーしきやで!ほな行くで!」
グイグイッ‼
「俺は女子じゃねぇよ!…………うぉぉぉぉ!こうなったらもう行くところまでとことん行ってやる!パフェ!パフェだぁぁぁ!!!」
そんなこんなで二人は竜の寝床横丁へとやって来た。
「おい…………なんなんだここは…………」
「ここはラブホテルやら専門の風俗店やら大人のおもちゃや薬屋さんが軒並み連なっとる観光地ドラゴニアでも屈指の歓楽街、竜の寝床横丁っちゅーところなんや!
まだ昼間なのにピンクのネオンが眩しいなぁ!まるで不思議の国に迷いこんでしもーたみたいやでぇ!楽しみやなぁ!」
「…………………歓楽街って…………こんなところにパフェを食べられるところがあるのか?…………」
「あるでー!有名なスイーツショップのトリコロミールっちゅー店があるんや!いやー!楽しみやなぁ!パフェパフェパフェ〜!!」
「ここがドラゴニアで大人気のスイーツショップ!トリコロミールや!さーて!さっそく!
すいませーん!ドラゴンサイズパフェひとつお願いしまーす!」
「はぁ〜い!ドラゴンサイズパフェはいりまぁ〜す!愛情込めて作りまぁす!そ〜れ!美味しくなぁれ!美味しくなぁれ!もえもえきゅんきゅん♥」
(ここはメイド喫茶だったのか?)
「お待たせしましたぁ!こちらが当店の看板メニューのドラゴンサイズパフェになりまぁす!」
ドンッ‼
「……………でけぇ!なんつー大きさだ!流石ドラゴンサイズ!」
「いや〜ん!むっちゃ美味そうやん!
パクッ‼
んん〜!ひんやり冷たくて甘くて濃厚なコクがあって最高やん!
ほれほれ!リーさんも!あーん♥」
「あーん………………
うまっ!美味い!これは美味い!
イチゴのような優しい酸っぱさとメロンのような濃厚な甘さが見事に混ざりあってる!アイスクリームと生クリームも甘いもの同士がお互いを強調し高めあってる!決してくどすぎる味にならず全てがこのグラスの中で絶妙なバランスで調合されている!
見た目の圧倒的な迫力だけじゃない!このパフェには計り知れない歴史と挑戦が隠れている!」
「……………………♥」
「…………………………は!?」
「なんやなんやリーさん♥そないにこのパフェ気に入ったんか!ほれほれ!もーひとくち♥あーん♥」
「あ、あーん………………うまい!」
「………………………ウチにも!」
クイクイッ‼
「………………あ、ああわかった!……………あーん………」
「あーん♥んん〜!おいし〜!おいし〜でぇ♥」
18/06/25 20:20更新 / J2
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