連載小説
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正真正銘最後のミッション
「クロフェルル……………」

「覚えていてくれたのか♥️嬉しいぞ♥️」

ファイナルミッション、氷華騎士団の魔界乙女騎士たちの妨害をくぐり抜けて逃げ切ったハジメ。
最後の目的地であり、この悪魔のゲームが始まった場所でもある、このレスカティエ教国東門へとたどり着いた彼を待っていたのは、

ゲームマスターであり、黒山羊サバト代表魔物娘、バフォメットのクロフェルルだった。
幼子の無邪気で愛くるしい可愛さと熟練の娼婦のような妖艶な魅力を併せ持つ笑顔を、満面に浮かべながら彼女が東門のすぐ横で待っていた。




「忘れたくても忘れられるかよ…………………お前みたいな性悪幼女……………」

「くくくっ♥️そんなに誉めるな♥️発情してしまうではないか♥️」
テレッ!

「別に誉めてねぇよ……………」

目を細め舌舐めずりをして、嬉しそうに照れているクロフェルルに俺は突っ込みをいれた。

「なんでお前がここにいるんだ?お前はゲームマスターだろう?」

「くくっ♥️確かに我はゲームマスターであるが、ファイナルミッションと同時に急遽だが氷華騎士団にいれてもらっていたのだよ!
まぁこのゲームが終わったら辞めるんだがな!」
ビシィッ!

「なんだそれ!?いいのかよ!」

「とにかく!我はその一員としてファイナルミッションに参加していたのだよ。メールに添付した画像に私の姿も写っていたはずであるが?」

「…………………確かに写ってたが……………そんなの、なんでもありじゃねぇかよ…………」

「我が良いと言えば良いのだ!なにせ我はゲームマスター、クロフェルルなのだからな!」
ビシィッ!

「………………そうですか………」

少し呆れながら俺は言った。

「くくくっ♥️それにしてもハジメよ♥️本当にソナタはよく頑張ったな♥️誉めてやろう♥️
さぁ!このクロフェルルが誉めてやったのだ♥️日の光よりも明るく、夜の闇よりも暗くなるほどに感謝するのだ♥️」

バッ!
「ははーっ!ありがたき幸せ………………くそっ!また反応してしまう!」

クロフェルルの威圧感に膝まづいてしまった俺は、悔しがりながらいった。

「くくくっ♥️たぐいまれなる優れた身体能力と冷静な判断力、そしてどんな問題にも決して負けない強かな不屈の闘志♥️
ソナタは相応しい♥️くくっ♥️実にふさわしいぞ♥️」

頬に手を当て、うっとりとした恍惚の表情を浮かべたクロフェルルが、小さな身体を艶かしくくねらせながら言った。

「ふさわしい?何にだよ?」

「くくくっ♥️無論この我の♥️クロフェルルのお兄ちゃんにだ♥️」
ビシィッ!

「………………………は?」

「このクロフェルルの愛しいお兄ちゃんにしてやると言っているのだ♥️
海よりも深くけいいの」
「いやいや!どういうことだ!?」

黒い毛皮に浮かび上がる無垢で真っ白な肌を若干赤くさせたクロフェルルが、酔いしれながら言った言葉を遮って、俺は感嘆の声をあげた。

「おっと……………我としたことが♥️つい興奮てしまったようだな♥️確かにいささか早計であった…………………ではもう少し詳しく話してやろう。」
ビシィッ!
「我々の種族バフォメットが立ち上げたサバトと言う教団、コレは幼き魔物娘がお兄ちゃんと共に遊び共に愛しあう為に設立された教団なのだ。」

「幼き魔物娘と……………お兄ちゃん……………」

「そして幼子の姿を持つ我らバフォメットは一緒にいて安心できるお兄ちゃんを求める本能がある。自分より強く、大きいお兄ちゃんに抱きしめられ、守られ、愛しあいたいという本能がな♥️
だが、ひとつ問題があってな………………」

「………………………」

「我らバフォメットは強力な力を持った魔物娘であるのだが、その分並みの男では我らのお兄ちゃんとしては役不足なのだよ。
お兄ちゃんとは強くかっこ良くそして頼れる存在でなければならないからな。
我も数百年もの間、理想のお兄ちゃんを探しているのだが……………なかなかそう言った男を見つけることは出来なかったのだ。」

「………………………」

「そして今回のゲームマスターの役をデルエラ様より任命されたとき、我はふと思ったのだ。
もしもこのゲームをクリアするような男がいれば、それも終始逃げ回って無様にクリアするのではなく、全てのミッションに果敢に挑戦し、それら全てを達成に貢献しそしてゲームをクリアするような男がいれば………………
そんな男がもしもいたならば、それは我のお兄ちゃんとして相応しい男なのではないか………………とな!」

「…………………………くっ!」

「正直、全く期待などしていなかったのだが………………くくっ!!ハジメよ♥️まさかソナタのような男に巡り会うことが出来ようとはな♥️
我は待っていたのだ!ソナタのような男を♥️ハジメのような勇敢で強くて頼りになるカッコいい男を我は待っていたのだ♥️」

今までで1番の惚けた幸せそうな顔をしたクロフェルルが、ハジメに愛の告白をしてきた。

「………………俺はそんな大した人間じゃない、イレイヴやゴウさん、シチィくんにハチローくん、色んな人に助けられてやっとここにいるんだ。」

「くくくっ♥️謙遜なぞ無用だ。
それにイレイヴなんて無鉄砲なだけのあの男などハジメがいなければゲーム開始直後、いやもしかするとゲーム開始前に脱落していたかもしれぬぞ?」

「………………………」

「シチィとハチローもそうだ。ハジメがミッションクリアに果敢に動いたからソナタを信じ助けを求めたのだ。
ゴウに関してもつまらんギャグで子供を落胆させて、後のハードルを下げ後に繋いだではないか。」

(最後のはマジで気のせいだ………)

「もう問答も飽きたな。さてハジメよ♥️
これが正真正銘最後のミッションだ♥️
残り時間は約1分、その間に数メートルを歩きあのレスカティエ東門をくぐればソナタの勝ち。1億の金を渡してソナタを解放しよう。
だが………………」

「っ!?」

「我の誘惑に負けるならば♥️このクロフェルルのお兄ちゃんになるという誘惑に負けてしまうと言うのならば♥️
史上最高にして唯一無二、空前絶後にして極楽浄土の究極の幸福と志向の快楽と無限の愛を与えてやろう♥️」








クロフェルルは地面に座り込んで股を開き、ピッチリと閉じてぷっくりとしたロリマンコを開いた。
穢れひとつないロリマンコから、とろとろの濃厚なロリマンコ愛液がダラダラとヨダレのように滴り、辺りに重厚な女の匂いが漂った。

「ん♥️さぁ♥️ハジメよ♥️我のお兄ちゃんになれ♥️そして共に愛し合おう♥️
我は♥️クロフェルルは♥️ソナタの全てを愛そうぞ♥️男として生まれてきたことを幸福と感じる無限の愛と快楽を♥️ハジメにやろう♥️
さぁ♥️ハジメよ♥️
我に堕ちるのだ♥️」
クチュッ!クチュッ!

「くっ!………………」
(落ち着け!何を迷う必要がある!?何を惹かれる要素がある!?俺は今までなんのためにここまで逃げ延びてきた!?こんな悪魔のゲームをクリアして!魔物娘の支配から解放されるためだろ!?
迷う必要なんかない!歩け!あとほんの数メートル!歩くんだ!)

まるで鎖に巻き付かれたような全身を、ひきずりながら俺は足を一歩一歩前に進めた。




























あと!30メートル!
































あと!20メートル!



























あと!10メートル!!






























「ふぅ、そうか…………………ハジメよ、それがソナタの答えか……………………」












たどり着いた
ついに俺は
たどり着いた







































「嬉しいぞ♥️ハジメお兄ちゃん♥️」

俺はクロフェルルの前に、たどり着いた。
19/07/01 21:10更新 / J2
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